575  彼岸

 お彼岸とは、毎年春と秋の2回にわたって行われる仏教行事で、7日間です。今年春の彼岸の入りは3月17日、明けは23日で、中日は3月20日です。彼岸の中日は「春分の日」で、二十四節気の「春分」です。太陽の動きを見ていると朝日が昇る位置が日に日に変わり、昼の太陽高度も変わって行くことが分かります。筆者は夜明け前からパソコンに向かい、朝食まで作業しています。夜明けの時刻も朝日の昇る位置も日々変わり、冬至から段々と北の方へ朝日が移動して、「春分の日」はちょうど真東から日が昇り、昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、国立天文台の計算結果を基にして閣議で決定され、これが2月初めの官報によって公報されることで正式に祝日としての日付が決まります。つまり、祝日としての春分の日、秋分の日は翌年までしかわからないことになります。


■ 神も仏も
 仏教における彼岸とは、向こう岸、仏の住む浄土の世界(悟りの世界、あの世)です。私たちが住む此岸はこちら岸、欲や煩悩にまみれた世界(この世)で、間に流れる川のことを「三途の川(さんずのかわ)」と呼びます。仏教徒は彼岸の時期にはご先祖様を供養するため墓参りします。お釈迦様は蓮の花の上に座ってますね。西方浄土と言いますが、仏陀はインドうまれなので、インド地方での国民的な花は蓮の花なのです。お釈迦様はふくよかで、丸々していて、一般的なインド人とはちょっと違う感じがしますが、インドから東南アジア、中国にかけての民族の理想の姿は、ふくよかで、丸々した、いかにも優しそうな人なのでしょう。筆者の父母の菩提寺は曹洞宗ですが、自身は神も仏も信じていません。妹はカトリックに嫁いだので、教会で祈っています。我が身は神も仏も信じていないので神社で手も合わせないし、お寺に参詣もしません。初詣してお賽銭を上げる人が多いですが、お賽銭を上げるぐらいなら様々な団体に寄付するというタチなのです。ただ、自宅の仏壇でロウソクに火を灯し、お線香をあげてチーンと鳴らすのは日常です。ご先祖様や先輩、友人、鬼籍に入られた方々の写真や葬儀の時に頂いたご挨拶状などを仏壇に置いて、お世話になりましたと頭を下げています。仏壇と神棚は両親の遺産なので捨てられません。墓は岩手・雫石町に有るので、折々に帰省して墓参りします。

我が家の仏壇

■ 蓮華、一蓮托生
 妙蓮華教は、世の中の真理を蓮の花に例えて説いた教えです。 蓮の花は、泥の中で茎をのばしながら育ち、そして綺麗な花を咲かせます。そんな蓮の花のように清浄と不浄が混沌と存在する世の中から悟りを見出すことが仏の教えなのです。仏教において蓮の花は非常に重要視され、シンボルのようにもなっています。一蓮托生(いちれんたくしょう)という言葉がありますが、これは一つのハスの花(蓮華)の上に身を託して生まれ変わることを言います。仏教の話をし出すとキリがありませんが、浄土真宗は他の宗派と考えが異なり、亡くなった人の魂はすぐに成仏すると考えられているため、お彼岸時期の先祖供養(お墓参りやお供え)は一般的には行いません。その代わり、お寺で開かれる彼岸法要(「讃仏会(さんぶつえ)」)に参加して法話を聴聞し、仏様への感謝や祈りをささげて過ごすのが良いとされています。

■ 念仏で花粉症克服
 ところで筆者は神も仏も信じないと言いながら、実は念仏で花粉症を克服しました。この話をすると一般的に怪しまれます。先日も銀座で飲んでいる席でこの話をしたら「あんた、原理主義?」と言われました。その方の学生時代は大学の構内に立て看板が立ち並び、勧誘やらオルグが盛んで、中核だの革マルだの民青だのと言った連中が盛んにビラを持って話しかけてきて、中には工事もしてないのにヘルメット被って手抜いで口を覆った人も居たそうです。他に宗教への勧誘もあり、それもオーソドックスな宗教ではなく様々な新興宗教、その中で「原理研究会」というのに誘われてひどい目にあった人も見たとのことでした。いわゆる統一教会ですね。合同結婚式などをやり、信者から貢がせたカネを韓国の本部に送金させるというものです。「イヤイヤイヤ、違いますよ、私は無宗教です」と答えました。「神も仏も信じてはいませんが、自己教育のために念仏を唱えるんです」と言ったら、「ますます怪しい」と言われました。

黒磯杉の林

■ 洗脳
 花粉症というのは本来人体に無害な花粉を有害な異物と捉えてヒスタミンを出して対抗するためにクシャミが出たり涙が出るもので、痒みやら何やら大変です。症状を誘引する花粉は米国ではブタクサなどですが、日本は杉です。「オレは杉木立に囲まれて育った、フン、杉花粉なんて、都会育ちの軟弱者めが」と他人を馬鹿にしていたら、バチが当たって自分も罹患しました。そんなバカな、と思いましたが、流行に敏感なんだなと自分を慰めて、会社の向かいにあった戸田市立病院に行ってアレジオンを処方してもらっていました。そんなときにネット上で「念仏で花粉症を克服した」というトピックスに触れたのです。本来花粉は無害なのだから、自分を教育して脳に花粉は無害なのだと教え込ませるというのです。いわゆる洗脳ですね。洗脳ならば念仏です。なるほど!と思いました。自分の会社はクリーンルームを施工していて、HEPAとかULPAというフィルターでパーティクルを捕捉し、清浄空気を供給するのですが、スギ花粉などは大きな塵埃なので、マスク素材の不織布でもトラップできます。ではマスクしながら「花粉は無害」、「花粉は無害」と念仏を唱えて、脳に教え込もうというわけです。一念発起してヤクに手を出すのをやめて念仏唱え、最初は全然効果無かったのですが、1年、2年とじっと耐えて念仏唱えていたら、信じる者は救われる、およそ8年でほぼ気にならない程度まで洗脳出来ました。今年は花粉がスゴイとテレビで言ってるのを聞いても「そうなの?」とピンときません。だまされたと思って、是非試してみて下さい。ただし念のため、完璧に治癒したわけではありません。花粉が来てることは感じます。ただ薬を飲まなくても良くなったということです。

スギ花粉

■ ダイバーシティ?
 2023年11月、国会議員や近畿ブロックの地方議員ら計30〜40人を集めて自民党和歌山県連が主催し、和歌山市のホテルで開いた会合には、党青年局幹部や近畿の若手地方議員らが参加したそうですが、この席に女性ダンサー5人を招いていたことが発覚しました。このような席にコンパニオンの女性を招くことはよくあることで、特に自民党のセンセイは和服姿の女性がお好きなようです。ところがこのときはダンサーで、露出の多い衣装で、口移しにチップを渡すようなことも起きていたそうで、これが問題になりました。自民党和歌山県連青年局長として懇親会を企画した川畑哲哉県議が責任を取って離党しました。川畑県議はダンサーを呼んだ理由について、会議などでダイバーシティ(多様性)をテーマにしていたとし「多様性にはいろいろな生き方、暮らし方、仕事が含まれており、世界で活躍しているダンサーを招待した。問題提起するきっかけにしたかった」そうです。これには自民党内からも「ダイバーシティの意味、分かってんの?」というブーイングが起こりました。若いセンセイたちももうちょっと勉強して欲しいものです。

■ 恒常的健忘症
 その場にいた青年局の藤原崇局長(衆院岩手3区)と中曽根康隆局長代理(群馬1区)はこの騒動の責任をとっていずれも役職を辞任しました。ダンサーの体を触ったかどうか、記者団に問われた藤原氏は「私の記憶では触っていない」と述べ否定したそうです。盛山文科大臣が統一教会との接点について問われ、「記憶にない」を連発しましたが、教育を統括する文科大臣が記憶喪失する国って大丈夫なんでしょうか?しかも統一教会の会合で挨拶までしている証拠のビデオを示されると、しぶしぶそんなことが有ったかもしれないと思い出したようで、しかし「統一教会が小出しにゆさぶりをかけている」と述べて被害者の立場を強調し、岸田首相も徹底的に頑張れと励ます政府です。政治家が一時的記憶喪失に陥ることはよくありますが、裏金問題への説明を見ると恒常的健忘症であるヒトも多数です。世耕氏はすごかったですね。弁舌滑らかに、知らぬ存ぜぬ、私も知りたい...もうスゴイ、シラジラシイとしか言いようがありません。こんな人を支持する有権者は次の選挙でどうするのでしょう?何も変わらない予感がします。

岸田首相

■ また岩手?
 問題は先般の広瀬めぐみ参議院議員に続いて藤原崇衆議院議員も岩手選出だということで、ネット上では「また岩手の自民党?」とやゆされています。もともと岩手県は近年自民党が弱く、それは小沢一郎という自民党幹事長まで務めた人が自民党に反旗を翻したからです。岩手県は総理大臣を多く輩出しているのですが、広瀬めぐみさんや藤原崇さんは鈴木善幸さんの息子鈴木俊一財務大臣の支援を受けて当選しました。鈴木善幸さんは保守本流の宏池会ですが、鈴木俊一さんは宏池会から分派した志公会(麻生派)で、30年振りに岩手で自民党参議院議員となった広瀬めぐみさんもその縁で麻生派に入会しました。広瀬めぐみさんもその夫(弁護士)も我が高校後輩です。藤原崇さんは小沢一郎を破った(比例復活)ことで、小沢一郎もそろそろかと地元でもささやかれていました。しかし藤原崇さんは安倍派でキックバックを受けていたことが判明しました。広瀬めぐみさんも藤原崇さんも統一教会と接点が有ったと認めています。二人とも悪かったと素直に認めたまでは良いですが、広瀬めぐみさんは自民党岩手県連副会長を辞しただけです。辞めたくても自民党岩手県連が許さないからでしょう。ここで補選となったら間違いなく落選します。不祥事続きで自民党岩手県連も頭が痛いでしょう。岩手県人連合会の役員として、慎んで、深く深くお詫び申し上げます。
 
小沢一郎さんと鈴木俊一さん

■ キリン成田悠輔氏のCM取り下げ
 確かに政治の世界も引退して欲しいような議員がたくさんいらっしゃるなぁと思っていたら、またニュースに接しました。缶チューハイ「氷結無糖」のWEB広告に経済学者・成田悠輔氏が起用されたことが猛批判を受け、キリンは2024年3月12日、一部の広告を取り下げたことを明らかにしました。「過去に成田氏の発言の中にあった表現が、比喩か否かは別として、過度な表現があると判断しました」として「今回のWEB広告に対して、様々なご意見を頂戴したため、総合的に判断し、一部投稿を取り下げることにしました」とのこと、公式SNSの投稿をはじめ、広告を取り下げる対応をしたことを明らかにしました。
 成田氏は少子高齢化問題などをめぐる発言が過激であるとして、米紙ニューヨーク・タイムズからも批判されていました。成田氏が助教を務めるイェール大学が「成田氏の意見は彼自身のものであり、イェール大学の見解を表すものではない」とコメントを発表するなど問題になっていました。その発言とは、少子高齢化対策として「唯一の解決策ははっきりしていると思っていて、結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなことしかない。(私は)けっこう大真面目で、やっぱり人間って引き際が重要だと思う」、「別に物理的な切腹だけでなくてもよくて、社会的な切腹でもよくて、過去の功績を使って居座り続ける人がいろいろなレイヤー(階層)で多すぎるのがこの国の明らかな問題で、まったくろれつが回っていなかったり、まったく会話にならなかったりするような人たちが社会の重要なポジションをごくごく自然に占めていて」、「消えるべき人に消えてほしいと言い続けられるような状況をもっとつくらないといけないんじゃないか」とのこと、言いたいことは分かりますが、ちょっと言葉を選んで欲しい感じです。

■ 中尊寺金色堂建立900年 特別展;東京国立博物館
 中尊寺金色堂は藤原清衡(1056〜1128)によって建立された東北地方現存最古の建造物で、2024年に天治元年(1124)の上棟から900年を迎えます。これを記念して東京国立博物館で開催されている特別展では、堂内中央の須弥壇に安置されている国宝の仏像11体を一堂に展示するほか、かつて金色堂を荘厳していた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘(こんどうかりょうびんがもんけまん)をはじめとするまばゆいばかりの工芸品の数々をご紹介しています。また、会場内の大型ディスプレイでは8KCGで原寸大に再現された黄金に輝く金色堂とその内部を間近に観ることが出来ます。世界遺産・平泉の迫力のある文化と歴史の粋を楽しもうと出掛けましたが、何ともはや、長蛇の列、入場まで40分行列しました。上野一帯の外国人の多いこと、いやはやスゴイ!

■ SNSは諸刃の剣
 真木よう子さんと言えば「そして父になる」の演技など素晴らしかったですね。しかし以前から「お騒がせ女優」のような面がありましたが、今やその“代表格”のようになってしまいました。新田真剣佑への“セクハラ発言”やら、お笑いコンビ元『プラス・マイナス』の岩橋良昌への“エアガン発射疑惑”、そしてハリウッドザコシショウによる「誇張モノマネ」などで、ついに”拒食症”みたいになって入院してしまったようです。いま日本ではコンプライアンスがやかましく、X(旧ツイッター)などのSNSで、次々と業界に関する発言を連発した岩橋良昌に対して吉本興業は契約解除宣告、ガ―シーの姿を見てどうして自分をいさめられなかったのだろうと首を傾げます。お笑い芸人のハリウッドザコシショウは真木よう子さんをモチーフとしたネタ動画をYouTubeチャンネルで公開し、所属事務所のソニー・ミュージックアーティスツは3月8日、動画について「不適切な表現があったと判断したため、当該動画を非公開とさせていただきました」と発表、「不愉快な思いをされた皆さまには、心よりおわび申し上げます」と謝罪する事態となりました。ところがハリウッドザコシショウは続く3月11日、今度はXでネタ投稿を連投、この人も懲りないメンメン、行く末が思いやられます。SNSやYouTubeは諸刃の剣です。よくよく心して使わないととんでもないことになります。

2013年の映画「そして父になる」で最優秀助演女優賞を受賞した真木よう子さん(右端)

■ 伊東純也に期待するサッカーファン
 フランス1部スタッド・ランスのMF伊東純也(31)が、2024年3月10日に行われた強豪パリ・サンジェルマン(PSG)戦に先発出場して大活躍しました。要所でPSGをきりきり舞いさせる圧巻のパフォーマンスを披露した伊東純也の活躍ぶりに、ネット上ではファンやサポーターから「伊東純也は呼ぶべき! めっちゃキレキレ、これで日本代表呼ばなかったら誰を呼ぶのよ」などと森保ジャパンへの招集を熱望する声が沸騰しました。性加害疑惑で刑事告訴され、その後に相手を逆告訴するなど騒動になっており、日本サッカー協会はアジアカップの期間中に日本代表から離脱させました。結果はご承知の通りです。そしてWC予選の北朝鮮戦でも招集しない方針、これは本人のためとのことで、確かに日本のマスコミの現状ではそれも納得しますが、一部のサッカーファンは収まらないみたいです。

■ 性加害騒動に立ち向かう動き
 2月1日発売の「週刊新潮」が伊東純也の性加害疑惑を掲載しました。2023年6月に大阪市内のホテルで伊東から性加害を受けたとAさん、Bさんが「準強制性交罪」で刑事告訴していたという内容です。代表チームを離脱した伊東純也は身の潔白を主張して、加藤博太郎弁護士を代理人として、Aさん、Bさんを虚偽告訴罪で逆告訴しただけでなく、これにより多額の損失を被ったとして、具体的な根拠を挙げて2億円の賠償を求め民事提訴したのです。単なる名誉棄損なら2〜3百万円という額ですが、実損を賠償しろとなるとこれは大変です。いわばそれだけのスタープレイヤーだということですが、折しも松本人志「文春砲」騒動の渦中だったので、「週刊新潮」を訴えなかったことでオヤと思った方も多いでしょう。この逆告訴に「週刊新潮」は加藤弁護士の姿勢はセカンドレイプだと主張していましたが、加藤弁護士はレイプそのものが無いのだからと一蹴しました。「FLASH」や「FRIDAY」そして「週刊現代」などが次々と新たな記事を出して、事件後のBさんの肉声テープや、伊東サイドと告発女性の話し合いの中で、Aさんのスポンサーを名乗る第三者が“介入”してきたことなどが報じられ、報道対立の様相です。「週刊新潮」は初報以降、検証記事を出すだけにとどまっています。そのワケについて関係者は「ネタ枯れというより、Aさんらに対する誹謗中傷がひどく、新たな主張をすればさらに悪化すると考えているためです。バッシングは新潮社にも及んでおり、抗議電話は鳴りやまず、記事に関わった記者の個人情報まで晒される事態となっている。これも新潮側の誤算、ここまで世論の反発があるとは思ってもみなかったそうです」とのこと。これは日本だけの傾向ではなく、サッカーファンほど恐ろしいものはありません。たかがスポーツ?トンデモナイ、殺人事件まで起きるほどの熱狂的なファンがいるのがサッカーですから、「週刊新潮」は虎の尾を踏んじゃったみたいですね。

2020年12月24日号の表紙です
407『ウソ』(2020年12月27日)参照

■ ソメイヨシノ開花予想
 民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)は2024年3月16日、今年の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表しました。トップは福岡市、高知市、名古屋市の3月20日で、広島市、京都市、東京都区部が3月21日、大阪市が3月23日、鹿児島市は3月28日()で、福島市が3月29日、金沢市が30日、仙台市が31日と続き、4月に入ると、長野市が3日、青森市が18日、札幌市27日、釧路市5月13日、根室市が15日です。東北の桜の名所では、福島県の三春滝桜(三春町)が4月2日、岩手県北上市の北上展勝地が4月12日、秋田県仙北市角館が4月20日、青森県弘前市の弘前城公園が4月17日とのことです。

■ 100年後鹿児島で桜は咲かない?
 暖かい鹿児島市が何故開花が遅いのか?桜の花芽は前年の夏に形成され、その後、休眠に入り成長が止まります。そして、目覚めが起こるには0〜10℃前後の低温が一定期間必要で、この目覚めを「休眠打破」と呼びます。その後、春先の気温が高くなると開花は早くなります。つまり、暖冬だと休眠打破が遅れ開花が遅れます。地球温暖化で、北陸地方は、100年後も1、2月の平均気温は10℃未満と予想されるため、暖冬でも休眠打破に必要な低温があり、サクラに大きな影響はないと考えられます。2〜3月の気温も上昇傾向にあるため、現在より開花は早くなるでしょう。3月中旬頃に開花することも考えられます。冬でも平均気温が高い鹿児島では、100年後、1、2月の平均気温が10℃以上になることが予想され、暖冬になると休眠打破に必要な低温が不足して、鹿児島のサクラの開花は北陸よりも遅くなる、もしくは開花しない、開花しても満開にならないと予想されます。
 我がまちふじみ野市地蔵院の桜は枝垂れ桜、樹齢3百年を超える老木ですが、蕾がややピンク色になってきましたがまだ開花しません。昨年より遅いのはやはり暖冬の影響ですね。

2023年3月17日の埼玉県ふじみ野市地蔵院のエドヒガン

■ 公取が下請けイジメ是正に本気
 公正取引委員会は日産自動車に対し、3月7日、下請け企業36社に対し2021年1月から2023年4月にかけて約30億円の減額を強要したとして下請法違反で勧告を出しました。減額の総額は1956年に下請法が施行されて以来、過去最高額とのことです。これを受けて日産自動車の内田誠社長は、指摘を真摯に受け止めて、今後は再発防止を社内で徹底し、経営の立場からも下請け企業との信頼関係を再構築していくと述べました。
 また公正取引委員会は、物価高が進みコスト上昇が多くの中小企業の経営に影響を与えるなか、立場が弱い下請け企業の人件費など労務費の価格転嫁が十分に進んでいないとみて昨年12月、独占禁止法が禁じる「優越的地位の乱用」の恐れがある8175事業者に注意喚起の文書を送付しました。これらの事業者のうち、下請け企業から多く名前が挙がった事業者を個別に調査し、協議をせずに価格を据え置くなどの事案が相当数認められた10社の企業名を3月15日公表しました。公表したのはイオンディライト、SBSフレック、京セラ、西濃運輸、ソーシン、ダイハツ工業、東邦薬品、日本梱包運輸倉庫、PALTAC、三菱ふそうトラック・バスの10社です。岸田政権は物価高を上回る賃上げの実現には、雇用の7割を占める中小企業の賃上げが不可欠との立場で、社名公表により賃上げを後押ししたい狙いがあるのでしょう。

■ 4月1日から国産ウィスキー値上げ
 これについては次回採り上げようかな?由々しき問題なので。
(2024年3月17日)


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