7月上旬のトンデモナイ暑さから一転、梅雨空に戻りました。7月9日(火)は神宮球場向いの日本青年館ホテルで在京盛岡広域産業人会総会がありました。この日の朝のNHKニュースでは盛岡駅で強い雨が降っているという中継映像がありました。我がふじみ野市はほとんど雨が降らない、一方西日本と東北では強い雨が降っている、確かに岩手・盛岡の中津川や北上川は川が増水している映像を見てヤバそうと思いました。梅雨末期の大雨ですね。ふじみ野市もやっと12日(金)になって雨が降りましたが、この日午前4時ごろに松山市緑町で山の斜面が幅約50メートル、高さ100メートルに渡って崩れ、麓の木造住宅1棟が巻き込まれ、この家の住人3人が逃げ遅れて死亡しました。隣の大きなマンションも避難命令が出て住めなくなりました。松山市に降った雨は200mmを超えたそうですから、集中豪雨で土中に浸透した水が地崩れを起こしたのでしょう。城山(勝山)は松山城があるところです。306『
四国一周W』(2019年1月21日)で松山城に行ったときのことを紹介しました。実際に行ったのは2018年12月15日です。この時はまだ、「道後温泉本館」の大規模な保存修理工事前でした。2019年1月から工事を始めて、7年がかりの大規模工事なので、寄付ちょうだい

と桶が置いてありました。予定より早かったのでしょうか、5年半ぶりに全館で7月11日営業を再開し、朝から大勢の観光客などでにぎわいましたが、その翌日未明に崖崩れが起きました。

松山城の天守から市街地を見下ろした画像です
■ 梅雨末期の大雨
梅雨末期の大雨は、毎年どこかで深刻な被害をもたらします。我がふじみ野市のウェザーニュースの天気予報は、向こう2週間、半分の7日は雨マークが出ていますが、降水量は僅かです。最高気温は7月18日(木)以降ずっと30℃超えが続き、最低気温は7月20日(土)以降25℃を下回ることはありません。いよいよ熱帯夜の本格的な夏が始まりそうです。この時期は沖縄の方が過ごしやすいですね。もしくは高地の森林浴にでも出かけたいところです。例年は沖縄か信州(千曲・上田・佐久・軽井沢)、群馬(草津・万座・四万)、栃木(那須)へ行きます。東北は各地で夏祭りになりますが、人が多くて熱気に溢れているのでなんかなぁ?

ワルナスビ・・・今回は野草特集です
■ 事件続き
前回は『政権と司法』について書きました。北川健太郎元大阪地検検事正の逮捕、森友学園事件、2019年7月の参議院議員選挙で自民党本部と広島県連の対立、河井夫妻の選挙違反及び買収で有罪と議員辞職、黒川弘務東京高検検事長の定年延長、司法を上手く利用しようとする政権と司法の独立維持のために動く検察のドロドロした蠢き、あ〜なんでlこんなことをやってるんだろうという嘆きをゴタゴタと書きました。ところが、またもや様々な事件が次から次へと起きて、全くいやになっちゃいます。アンガーマネジメントしないとヤバイな、と思いつつも、書かずにはいられません。

オランダミミナグサ
■ トランプ前大統領狙撃される
アメリカ東部ペンシルベニア州バトラーで7月13日午後6時15分(日本時間14日午前7時15分)ごろ、11月の大統領選に向けた選挙集会で演説をしていた共和党のトランプ前大統領(78)が銃撃されました。トランプ氏は右耳付近を手で抑えて倒れ込み、右耳から出血していましたが、警護隊に抱えられながら立ち上がった際には、聴衆に向かって右手の拳を何度も振り上げて車に乗り込み、命に別条はないそうです。ただ観衆の一人が死亡(消防士の男性)、二人が負傷したそうです。大統領警護隊(シークレットサービス)が容疑者を殺害しましたが、銃撃犯は同州在住のトーマス・クルックス容疑者(20)で、共和党員とのこと。トランプ氏が狙われたのはこれで7回目、米国ではこれまで4人の大統領が銃撃されて死亡しています。思い出すのは1963年のジョン・F・ケネディ大統領の暗殺、この時のスナイパーは元海兵隊員のオズワルド、プロですね。しかし護送中に射殺されました。レーガン大統領も胸を撃たれましたが奇跡的に回復しました。この時も銃規制の議論が巻き起こりました。日本でも2年前安倍晋三氏が死亡しています。漫画の世界ではゴルゴ13というスナイパーが居ますが、そんなプロに狙われたらひとたまりもありません。しかし下の写真を見て下さい。これはアメリカ人にはたまりませんね。奇跡的に死を免れた俺たちのトランプ、アメリカ人が最も好む図式へと世論がなだれ打って行くかもしれません。

右耳から出血するも右手の拳を振り上げて大丈夫だとアピールするトランプ氏
■ 東京都知事選の余韻
東京都知事選で元安芸高田市長の石丸伸二さんが蓮舫さんの上を行く第2位の得票を得たことが話題です。ネット活用の手法にも各政党は驚いたみたいですね。選挙結果が出た後のテレビ局のインタビューでの「
石丸構文」も賛否両論です。
なぜ無党派や若者が石丸さんを支持したのか?これは興味深い!今、Z世代の最も切実な関心事は、将来不安の大きいこの国で
いかに稼いで暮らしていくかなのです。格差是正だ、平等だ、少子化対策だ、という訴えは、彼らの悩みとかけ離れていて、「
はて?」ということでしょう。政治家の多くは高齢で、遠い存在です。その点41歳の石丸さんは「
強いリーダーシップ」「
経済に強い」などのキャラ設定や、切り抜き動画などのSNS戦略も、今の若者の感覚にフィットするものでした。彼らが石丸さんの政策に共感したのかは疑問です。だけどいま、そして未来の閉塞感を打破し、「
政治屋を一掃」し、何かを変えてくれそうだと思ったのでしょう。石丸さんは公約の3本柱として「
政治再建」「
都市開発」「
産業創出」を打ち出しました。「
バラマキ政策」を一掃する「
政治再建」が1丁目1番地、「
すべての政策の基本であり根本」と主張しました。そして東京の過密を解消し、地方を活性化させる、と主張しました。
東京に人が集まる現状を変えて、地方を活性化させるには都知事になるしかない・・・なるほど、候補者の中では一番まっとうですね。国会議員になったところでこういうことは出来ない、首長しか出来ない、だから立候補したということのようです。

■ 兵庫県・斎藤元彦知事
総務省のキャリア官僚だった頃からパワハラ気質で有名だった兵庫県の斎藤元彦知事(46)、そのパワハラなどを告発した元県民局長が亡くなった(自殺とみられます)ことを受け、県職員労働組合は7月10日、事実上の辞職を求める申し入れ書を提出しましたが、斎藤知事は定例会見で「
生まれ変わって信頼関係を再構築したい」と辞任するつもりはないと突っ張っています。12日には片山安孝副知事(64)が「
県政の停滞や混乱を招いたことに対する県民への責任を重く受け止め、特別職の誰かが責任を取らなければならない」 と報道陣に辞職の意向を表明、涙ながらの会見でした。片山副知事といえば、百条委員会(地方自治法100条に基づく調査特別委員会)設置の動きが出た際、「自分の辞職と引き換えに百条委員会の設置を考え直してくれないか」と自民党会派に頼み込んだエピソードを持つ知事の側近です。5回知事に一緒にやめましょうとお願いしたがダメだったという言葉が印象的でした。もはや斎藤知事は四面楚歌ですね。
元県民局長は現職時に毎月、県民や職員に向けてホームページ上でメッセージを送っていました。以下は今年3月、つまり懲戒処分を受ける前の最後のメッセージの一部です。
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このメッセージ欄は一般県民の皆さんの読者もいらっしゃるようですが、一方で、県職員の中にも何人かの愛読者がいるようです。自分は間もなく、県を退職します(予定)が、これから県を支えていく後輩の皆さんに最後に伝えておきたいことを書いておきます。
我々は公務員です。仕事は県民の皆さんのためにするものです。自分のために、自分の栄達のために、仕事をしてはいけない、仕事を利用してはいけない、県民を利用してはいけない。そして、自分の損得勘定で行動してはいけない、人を選別してはいけない。昇任、出世は結果であって、それを目的にしてはいけない。(中略)最後に。人を大切にすること、義を通すこと、誠実であることを、ひとりの人間としてずっと心に持ち続けて欲しいです。そして、筋を通そうとして挫けることがあっても、理不尽な現実の壁に跳ね返されても、諦めないで下さいね。「いつかきっと」と心に念じながら。
素晴らしい人にたくさん出会えますように。県民の皆さんの心に残る仕事に出会えますように。
長らくのご愛読ありがとうございました。お世話になりました。おわり。
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こういう職員が書いた告発文を、斎藤知事は「嘘八百」「公務員として失格」と切り捨てて停職3ヶ月を命じたのです。もちろん片山副知事はじめ県庁幹部が同調していたわけで、元県民局長はもはやどうしようもないと考えたのでしょう。百条委員会に出て証言すると言っていましたが、特に維新の会の県議などが元県民局長のプライバシーにまで立ち入って追及したため、死をもって抗議しようという事になったようです。
前任の井戸敏三知事も5期20年の長きにわたり在任し、数々批判されましたが、兵庫県職員は知事の顔色をうかがうのには慣れているみたいです。しかし、さすがに斎藤元彦知事に対しては冷淡ですね。自民党県連幹事長も辞任を促すなど、もはや時間の問題ですが、真にみっともない事態です。

カヤツリグサは野草の王様
■ 鹿児島県警の「不祥事隠蔽」「報道弾圧」疑惑
鹿児島県警の前生活安全部長・本田尚志さんが、警察の内部文書を漏えいしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反で起訴されました。事の起こりは4月3日、北海道・札幌のフリーライターのところに封書が届いたことから始まります。縦長の茶封筒の表面に、宛先を印字した白い紙、差出人不明です。重量超過で配達員に10円を支払って封書を受け取ったそうです。消印には「鹿児島中央」「3.28」鹿児島から札幌まで6日もかかったということです。「闇をあばいてください」のメッセージ、どうやら警察の内部文書のようです。いわゆる内部告発であることはほぼ明らかでしたが、鹿児島県警の話なので、北海道からわざわざ出向いて対応するほどのことはないと考えて、投書をPDFファイルの形で保存し、そのデータを福岡のニュースサイトHUNTER(
https://news-hunter.org/)の編集部に送ったそうです。いわば同業者ですね。5日後の4月8日、鹿児島県警はHUNTER編集部を家宅捜索し、別の情報漏洩事件の捜査という建前で編集長のパソコンやスマートフォンなどを押収したのです。県警は投書の主を特定するため文字通りの「犯人捜し」に血道を上げ、5月31日に前生活安全部長の本田尚志さんを逮捕しました。本田被告は法廷で「
県警トップの野川明輝本部長による不祥事の隠蔽があった」と主張し、「
公益通報にあたる」として無罪を主張しています。県警枕崎署員の盗撮事件、5月に逮捕されるまで何故約5ヶ月かかったのか、県警霧島署員によるストーカー事案などの処理に対して、生活安全部長として、キャリアである野川明輝本部長の指揮に憤懣やるかたないところがあって、退職後に封書をしたためて送ったようですが、受け取ったフリーライターも全く知らない人からの手紙だったそうです。恐らく本田尚志さんは職業上札幌のフリーライターが何をやっている人間か分かっていたのでしょう、大手メディアは警察とは一心同体のところがあるので、闇をあばく通報先としては怖かったのでしょうね。
今回のテーマ”Whistle blower”は「公益通報者」を意味します。内部通報は、企業内部の問題を知る労働者から、違法行為等に関する情報を早期に入手し、未然防止・早期是正を図る仕組みのことで、法律で定められた用語ではありません。一方、公益通報は、公益通報者保護法によりその定義が定められています。しかしそうした通報者を懲戒したり、ましてや逮捕したりする事例が出たら、誰も通報などしなくなるでしょう。それを防ぐために法制化されたのです。最近起きてる事例は、こうした公益通報の危機的事例ではないかと思います。

センダングサ
■ 防衛省不祥事続発
国の安全保障に関わる「特定秘密」の不適切な取扱い、海上自衛隊の「潜水手当」の4300万円不正受給、基地内の食堂での「不正飲食」、部下へのパワハラなどで、218人の自衛隊員が処分されました。その数は過去最大級、各組織のトップも一斉処分を受ける極めて異例の事態です。最も多くの処分者を出した海上自衛隊の酒井海上幕僚長は退職、事実上の更迭です。
川崎重工業が海上自衛隊の潜水艦乗組員らに対し、金品や飲食代を提供していた問題が明らかになりました。こうした癒着行為は少なくとも6年前から続けられていたとされますが、現実には三菱重工業と2社しか潜水艦の発注先はないことから、恐らくもっとずっと前から架空取引で捻出した裏金で物品や飲食代を負担していたと見られています。

ハキダメギク
■ 統一教会の念書無効・・・最高裁判決
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側の違法な勧誘で高額献金被害に遭ったとして、元信者の女性の遺族が教団側に約6500万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(堺徹裁判長)は7月11日、女性が「損害賠償請求を一切しない」と書いた念書を「公序良俗に反し無効」とする初めての判断を示しました。時代が変わったな、と感慨深い事例です。訴訟は、2017年に女性と長女が起こし、女性は二審の東京高裁で係争中の2021年7月に死去しました。一、二審判決は、女性には正常な判断力があり念書は有効と判断し、訴えを退けていました。現状の法律に照らせば、致し方ない判決と言われています。今回の最高裁の判断は、教団側が念書を書かせたり、その模様を映像に残していたことは、将来的に紛争になった時の証拠とする意図があったと捉え、法を超えて、教団側の対応を「公序良俗に反し無効」としたわけで、これが判例となりますので、統一教会は今後極めて厳しい立場に追い込まれます。

メヒシバ
■ 笑えない条例
昨年秋、埼玉県議会で自民党が提案した虐待禁止条例改正案が、県民からの猛反発を受け、わずか7日で異例の取り下げとなったことがありました。市民や野党からの猛反発があり、立憲民主党の枝野衆院議員ほかたくさんの反対が出ただけでなく、いちはやくこれに断固反対したのがさいたま市を地盤にする牧原秀樹衆院議員で、一躍自民党の若手のホープと目されるようになりました。
今度は山形県です。7月5日、1日1回「笑う」ことを推進する条例案、通称「笑いで健康条例」が可決されたのです。条例案を提出した自民党県議団は、笑う頻度が高いほど死亡リスクが低いとする山形大学の研究結果をふまえ、家庭や職場などで笑いによる健康づくりを推進するのが目的だとしています。努力義務で罰則はないそうですが、笑うことが困難な人はどうしたらいいか、笑うに笑えない・・・条例で定めるほどのことなのか・・・フフフ、笑っちゃいますね。

エノコログサ(ネコジャラシ)
■ 階猛さんの主張・・・論語と算盤
日本紙幣の新札が2024年7月3日発行されたことを前回紹介しました。これに関連して、筆者の親戚の親戚である
階猛衆議院議員がホームページで書いていましたのでご覧ください→
クリック。政権与党のゴタゴタに対し、野党の立憲民主党も政策提言が弱いなどと政治評論家がおっしゃったりしていますが、階猛さんの主張を読むとしっかりと目指す政策を書いていますよ。階猛さんは岩手1区、2区は鈴木俊一財務大臣、3区は小沢一郎さんです。小沢一郎さんにも2月の岩手県人新春の集いで会って握手しましたが、ちょっとサイボーグみたいな感じでしたね。鈴木俊一さんには4月の東京宮古同郷会でお会いしました。階猛さんと小沢一郎さんは同じ立憲民主党ですが仲が悪いのです。握手した時の握力で歳の差が分かります。階猛さんは6月の岩手県人の集いに来賓出席され、乾杯の挨拶をされました。良く会うのですが、ヤアヤアとにこやかに握手して励ましました。小沢一郎さんは、報道によれば「
泉健太代表では立憲民主党はダメになる」と言ってるみたいですね。先日泉健太さんからもハガキが届きましたが、「人へ、未来へ、まっとうな政治へ」をキャッチとした党の主張が書いてありました。「人へ」は年金、介護、教育、子育てなど、人への予算を重点化すること、「未来へ」はG(グリーン)L(ライフ)L(ローカル)D(デジタル)の産業分野への投資で経済を活性化させること、「まっとうな政治へ」とは国民が求める政治改革の実現、とのことでした。政策提言が弱いなんてどの口が言うのでしょうか。

(階猛さんのブログより)
■ 円安対策の為替介入
7月11日162円近かったドル円が一気に157円台に急落、再び円安に引き戻されたらまた157円台に急落、どうやら日本国政府が3兆円以上を投じて連日為替介入したみたいです。さすがにこの円安は許せなかったのでしょう。日本では賃金上昇の機運が高まってるのに円安でインフレとなって実質賃金は今年3月時点で24ヶ月連続で下落、 比較可能な1991年以降で、過去最長を記録しました。このままでは日本政府は国民の信用を失ってしまう、インフレの原因は円安、円安の原因は投機筋の動き、これは許せない、ということですね。トランプ氏が大統領に返り咲いたらドル安円高誘導するでしょうが、それまでの辛抱と見ているのではないでしょうか。

ノボロギク、シュンギクに似ています
■ 日経平均株価の最高値更新
ただこれで円安が止まるか?そんな簡単なものではありません。今回の為替介入でヘッジファンドなどは痛かったでしょうが、前にも指摘したように、今回の円安の要因には日本の個人の外貨投資もあるのです。マイナス金利やゼロ金利の日本で、インフレ転換していますから、お金を持っている人…預金したりタンスにしまっている人はおカネの価値が減ってしまいます。日本国政府は「投資」を呼び掛けています。「投資」はリスクを伴います。そこで資産防衛のために外貨建て資産を求める人が増えたという皮肉です。実際、この3年間、円の現預金をそのまま抱えていた人と外貨建て資産に投資をしていた人では歴然と差が付いたはずです。これほどまで通貨価値の劣化を感じたことは変動為替相場制移行後の日本ではありませんでした。政府が新NISAを推進していることもあって、家計は株式を買い、「弱い円」ではなく、「強い外貨」を持つという動きが広がっています。また米国の景気にややかげりが見えると、先行き米国の金利が下がるだろう、それならばリスク資産に投資しようということで債券を売り、株価が上がります。いま日経平均株価が最高値を更新し続けていますが、実は株価上昇率が高い順に並べますとアルゼンチン、エジプト、ナイジェリア、トルコ、ザンビア、パキスタン、ハンガリー、日本・・・・対ドルで通貨が下落している国が並んでいます。これを見てももはや日本が経済先進国ではないことが分かります。どうして円安なのに株価が上がるの?外国から見ると日本の株式は割安だからです。円で見れば上がってますが、ドル換算したら買わなきゃ損なのです。

コニシキソウ
■ 生成AIとデータセンターで注目のニッポン
ではもうニッポン経済はダメなのか?そんなことはありません。日本がDXで立ち遅れ、サービス収支で赤字国に転落したことは事実です。いくら稼いでもGAFAM・・・グーグル、アマゾン、フェイスブック(メタ)、アップル、マイクロソフト・・・に吸い上げられるというパターンが定着しました。しかしここにきて生成AIの登場という革命的事象が起きました。チャットGPTのオープンAI、バードのグーグル、そしてマイクロソフトも生成AI市場の覇権を握ろうとしています。アンソロピックというスタートアップ企業も現れました。人口減少の日本は日増しに人手不足の影が経済に影響しつつあります。だからこそ生成AIを利用しなければいけないのです。そのエンジンとなる半導体は、姿を変えようとしています。エヌビディアという会社が注目されているのはそのためです。ファウンドリーとしてはTSMCが圧倒的世界1位ですが、何故熊本に工場を作っているか?台湾発祥のTSMCは、これまでのように中国での展開は危険だと見たからです。やはり政治と経済は密接に絡みます。これに日本政府が巨額の支援をしています。更に岩手県のキオクシアや北海道のラピダスにも日本政府が巨額の支援をします。
生成AIはビッグデータを必要としますので、データセンターを作らなければなりません。データセンターは大電力を必要とし、冷却水を大量に必要とします。しかもその電力は化石燃料というわけには行きません。再生可能エネルギー、大量の水、冷涼な空気、それらが手に入る地域は?ということで岩手県や北海道がにわかに注目を集めているのです。データセンターを作ろうとしているのはGAFAMということにハテ?とも思いますが、これら企業がニッポンに注目しているのには理由があります。インターネットの普及で今やデータは瞬時に世界を駆け巡る、そのデータの在りかは安全でなければなりません。実は半導体の材料分野や製造装置分野では依然として日本企業が世界の上位に君臨していることも事実なので、日本の生き残りにはこれら企業がキーポイントになります。それこそ投資するならこれら企業でしょう。

スベリヒユ
(2024年7月15日)

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