461  青春の歌

 2022年1月5日は二十四節気の「小寒」でした。1月6日は南岸低気圧で雪景色となりました。4年前の1月の雪に比べれば我が家は随分少なかったのですが、東京や千葉の海沿いが大雪になったようです。庭のみかんをメジロが来てせっせと食べてます。可愛い鳥なので、飽かずに眺めています。隣家にはオレンジが鈴なりですが、そちらには行かず我が家のみかんなのは皮が薄いからなのか、味が良いのか?この時季は食べ物が少ないので、いろいろな鳥が、入れ替わり立ち代わりやってきます。スズメはもちろん、ヒヨドリやムクドリなど...


雪が融けた1月7日、メジロのお食事

■ 大晦日のテレビ視聴の変化
 かつての大晦日は、日本酒を飲みながらすき焼きを食べ、「レコード大賞」を見て、「紅白歌合戦」を見て、「ゆく年くる年」のゴーンという鐘の音を聞きながら年越しそばを食べる...今はとてもそんな腹はありません。やがて「レコード大賞」が大晦日から去り、「紅白歌合戦」も出場歌手の若返りが進んで、なじめなくなりました。2019年からNHK「紅白歌合戦」からテレビ東京「年忘れにっぽんの歌」に切り替えました。今年はテレビ東京「孤独のグルメ」とセットで観ました。

■ 紅白離れ
 「紅白歌合戦」を見なくなったのは、我が「福田こうへい」や「市川由紀乃」が出なくなってからです。出ても我が福田こうへい(筆者と共に雫石町観光大使です)は「東京五輪音頭」や「王将」を歌わされて、自分の歌が歌えませんでした。「峠越え」だと思っていたら「東京五輪音頭」、2年後「北の出世船」だと思っていたらまたまた「東京五輪音頭」、何故?どうして?と思いました。「東京五輪音頭」に対してのNHKの並々ならぬ思い入れがあったからのようです。この歌は1964年10月に開催された東京オリンピックのテーマソングで、日本放送協会(NHK)制定曲です。東京五輪の前年の楽曲発表の際に歌唱したのは三橋美智也であり、作曲者の古賀政男自身も三橋美智也が歌うことを想定して作曲したそうですが、東京オリンピックという戦後日本最大のイベントなので、異例の競作、オープン扱いにしたら、三波春夫盤のレコードが最も多く売れたこともあり、現在では元々三波春夫の持ち歌であったと思っている人が多いと思いますが、実は三波春夫(テイチク)、橋幸夫(ビクター)、三橋美智也(キング)、坂本九(東芝)、北島三郎・畠山みどり(コロムビア)、大木伸夫・司富子(ポリドール)、つくば兄弟・神楽坂浮子(ビクター)などの競作で発売されたのだそうですヨ。

福田こうへい official websiteより
 確かに今の歌謡界で「東京五輪音頭」や村田英雄の「王将」を歌わせる歌手と言えば福田こうへいとなるのは仕方ありません。三橋美智也のあの透き通った声や三波春夫のエンターテインメントには福田こうへいがピッタリですが、三山ひろしでも良い気がします。村田英雄の重厚な節回しは福田こうへいには似合わない気もしますが、かといってじゃあ誰?と言われてもにわかに思い浮かびません。
 2021年「第54回年忘れにっぽんの歌」の司会は徳光和夫、竹下景子、中山秀征、出演者は50音順で、秋川雅史、石川さゆり、市川由紀乃、五木ひろし、梅沢富美男、大江裕、大月みやこ、丘みどり、梶光夫、加山雄三、川崎鷹也、川中美幸、北山たけし、クミコ、香西かおり、伍代夏子、小林幸子、坂本冬美、島津亜矢、純烈、城之内早苗、新川二朗、菅原洋一、瀬川瑛子、千昌夫、DAIGO、田川寿美、田辺靖雄・九重佑三子、天童よしみ、中村美律子、長山洋子、新沼謙治、原田悠里、氷川きよし、福田こうへい、藤あや子、細川たかし、堀内孝雄、増位山太志郎、松平健、松前ひろ子、美川憲一、三沢あけみ、水森かおり、三山ひろし、森口博子、八代亜紀、山内惠介、山川豊、横山剣、スペシャルゲストはザ・ドリフターズの3人でした。見ていて気付いたことがあります。演歌は「津軽」を舞台としたものが多いのですね。やはり本州の最果てであること、津軽海峡や竜飛岬、大間のマグロ、岩木山、白神山地と舞台が豊富、演歌と言えば辛いとか寂しいとか、やるせない恋とか、それは南国ではダメ、北でなければ...ということで津軽が一番似合うのでしょう。

■ 紅白歌合戦
 「第72回NHK紅白歌合戦」は、午後9時からの第2部の平均世帯視聴率が34.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低を記録しました。今年の「紅白」は長年のライバルである日本テレビの「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ」が放送を休止するといった“追い風”もあり、当初の下馬評では高視聴率になるのでは?との予想もありました。しかし、ふたを開けて見れば高視聴率どころか、無観客開催だった前年よりも6ポイントもダウンしたのです。瞬間視聴率が40%を切ったのも衝撃的でした。昨年よりステイホームの機運は下火になっていたとはいえ、2021年も12月からはオミクロン株の脅威が広がってきたこともあり、おととし以前と比べたら年末年始を家で過ごしていた人は多かったはずです。なぜこんなことになったのでしょうか?
 NHKが紅白の若者シフトを推進しているのはこの10年ほど顕著で、かつて常連だった歌手たちが次々と去って行きました。北島三郎や和田アキ子、そしてついに大御所五木ひろしが去りました。今年は特に演歌歌手がほんの少しでした。しかもその歌手たちに近年では懐メロを歌わせたり、昔の歌手の唄を歌わせたり・・・本来紅白はその年のヒット曲のお披露目の場だったはずなのに...筆者はテレビ東京「年忘れにっぽんの歌」を見ながらスポット的に紅白に切り替えてまた戻すという視聴方式です。紅白の出場歌手が発表されてその楽曲が明らかになると、“ダメダコリャ”と思いました。松田聖子さんの出場辞退が発表された時点で、『今年の紅白はヤバそうだ』という不安の声が高まりました。ジェンダーレスを意識して紅組司会、白組司会を廃止して『司会』に呼称を統一しておきながら、男性歌手は白組、女性歌手は紅組という従来の枠組みや投票により優劣を競う歌合戦形式はそのままというところが、いかにも中途半端です。それに、たたでさえ演歌勢が減っているのに、その歌手たちにオリジナル曲でない懐メロを歌わせたのもアリエマセン。山内恵介がフランク永井の「有楽町で逢いましょう」、水森かおりが山口百恵の「いい日旅立ち」、氷川きよしは美空ひばりの「歌は我が命」ですよ。坂本冬美「夜桜お七」、石川さゆり「津軽海峡冬景色」は永遠の名曲ですから、マッいいかと思いますが...紅白の枠を超えた松平健、細川たかし、さだまさしは良かったという声がネット上にはありました。最後のほうは見ました。YOASOBI、あいみょん、薬師丸ひろ子、布袋寅泰、福山雅治、MISIAが見たかったからです。薬師丸ひろ子は本物の歌手ですね。朝ドラ「あまちゃん」のときは演じていたわけです。あいみょんは上手い歌手です。人間性もいい。

■ 孤独のグルメの健闘
 金曜日深夜というか土曜日になってからのテレビ東京「孤独のグルメ」が近年大人気で、2021年のシーズン9まで続いていますが、これを大晦日にもやったら、視聴率大健闘で人気のほどを証明しました。もちろん見ましたよ。深夜にやってるのになぜ人気があるかというと、今やテレビ視聴はリアルタイムではなく、録画でもなく、ネットで見る時代だからですね。

孤独のグルメ;松重豊

■ 青春の歌
 紅白歌合戦に出る歌手は若くても上手い歌手が出るわけですが、歌と言うのは上手下手よりもいかに観客を感動させるかに尽きます。例えば演歌歌手で正確性なら水森かおりでしょう。今はあまり見なくなりましたが、森進一は心に響く歌い手です。「冬のリヴィエラ」いいですね。「襟裳岬」(1974)はスゴイです。演歌でもフォークでもない、歌というのは、ジャンル分けする必要はないんだ、いいものはいいんだということを、北を舞台として教えてくれた画期的な楽曲でした。サンキュー!の堀内孝雄はカラオケ番組でマシンの判定点数が低いのですが、歌は感動を与えられるかどうかなので、低得点を逆に売りにしている感じです。ヒロミの妻の松本伊代なんてアイドル時代は・・・でしたが、今や上手い歌手になりました。紅白に出ないことをステータスにしていた歌手やグループも居ましたね。筆者の青春時代と言えばグループサウンズ、フォークソング、演歌、歌謡曲、ロックなどいろいろなジャンルにまみれていて、エルビスプレスリーやビートルズ、テケテケテケテケ・・・というエレキ・ギターとドラムスのザ・ベンチャーズなどが大人気でした。印象に残るのはアリス(谷村新司、堀内孝雄、矢沢透)、小椋佳、中島みゆき、井上陽水、松任谷由実、吉田拓郎、小田和正、河島英五、さだまさし、テレサテン、ちあきなおみ、安全地帯、高橋真梨子あたりかな。トシが分かりますね。倍賞千恵子の透き通ったきれいな声、桂銀淑のハスキーボイスや村下孝蔵の高音が懐かしい。

■ 例えば・・・アリスの「秋止符」
 作詞:谷村新司、作曲:堀内孝雄・・・女性の立場からの詞です。都会へ出てきた男女、しばらくは友だち同士で楽しい日々を送っていたが、夏のある日、一線を越えてしまったことから歯車が狂い始める...亀裂が入り、元には戻らないせつない気持ちが秋の季節と重なり合う...
   ♪左ききのあなたの手紙
♪右手でなぞって真似てみる
♪いくら書いても埋め尽くせない
♪白紙の行がそこにある
  ♪友情なんて呼べるほど
♪綺麗事で済むような
♪男と女じゃないことなど
♪うすうす感じていたけれど
  ♪あの夏の日がなかったら
♪楽しい日々が続いたのに
♪今年の秋はいつもの秋より
♪長くなりそうな そんな気がして

   ♪夢を両手に都会に出て
♪何も掴めず帰るけど
♪やさしさの扉を開ける鍵は
♪眠れない夜がそっと教えた
  ♪心も体も開きあい
♪それから始まるものがある
♪それを愛とは言わないけれど
♪それを愛とは言えないけれど
  ♪あの夏の日がなかったら
♪楽しい日々が続いたのに
♪今年の秋はいつもの秋より
♪長くなりそうな そんな気がして
  ♪春の嵐が来る前に
♪暖かい風が吹く前に
♪重いコートは脱ぎ捨てなければ
♪歩けないような そんな気がして

■ 歌を採り上げたページ
 このESSAYで歌を採り上げたページはたくさんあります。376『紺碧の空』(2020年5月25日)では古関裕而の応援歌、359『さざんか』(2020年1月26日)では「さざんかの宿」や「天城越え」、355『井上陽水』(2019年12月30日)では陽水や安全地帯、296『』(2018年11月13日)では森進一「襟裳岬」、吉田拓郎「旅の宿」、ちあきなおみ「冬隣」、あさみちゆき「四畳半の蝉」、237『ホタル』(2017年9月24日)では真木柚布子の「ホタルの恋」、201『星空』(2017年1月16日)では宮澤賢治の「星めぐりの歌」、199『カバー』(2016年12月31日)では「第67回紅白歌合戦」のこと、194『11月に雪』(2016年11月26日)では好きな歌手について、160『あきちみ』(2016年4月2日)ではちあきなおみとあさみちゆき、前身の「ななめのつぶやき」ではたくさんありますが、92『』(2004年10月12日)、8『元気な50代』(2003年3月1日)などがありますよ。
 2003年のフジテレビ「ミュージックフェア」司会:恵俊彰、鈴木杏樹、ゲスト:南 こうせつ/谷村新司/さだまさし が懐かしい・・・YouTube(音がでるので注意)

■ 加山雄三とザ・ヤンチャーズ「座・ロンリーハーツ親父バンド」
 筆者が一番好きな歌は?と聞かれたら、今はこれです、という歌を紹介しましょう。デビュー50周年を迎えた加山雄三が、2010年6月4日に四半世紀ぶりとなる日本武道館の1万人コンサートを開催、このとき73歳でした。これを記念して、加山雄三とザ・ヤンチャーズ(加山雄三:ギター・リードヴォーカル、森山良子:ギター・ヴォーカル、谷村新司:ギター・ヴォーカル、南こうせつ:ギター・ヴォーカル、さだまさし:ギター・ヴォーカル、THE ALFEE(桜井 賢、坂崎幸之助、高見沢俊彦):ギター・ヴォーカル)が結成され、「座・ロンリーハーツ親父バンド」が発表されました。さだまさし作詞 弾厚作の作曲です。「ロンリーハーツ親父バンド」は、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(1967)に由来した命名だそうです。加山雄三を含めて、武道館当日の年齢合計が482歳という最強のバンドでした。今はあれから11年7ヶ月経っていますから、575歳ぐらいでしょうか。今でもみんな現役というのがスゴイですね。
 「座・ロンリーハーツ親父バンド」の歌詞の一部だけ切り取って紹介しますと・・・
  ♪誰でもいつか歳をとる
♪当たり前じゃないかそんなこと
♪大切なのは胸の炎
♪燃やし続けていること
  ♪生きているから楽しくて
♪生きているからこそ悲しくて
♪生きているから辛いけど
♪明日は必ず来る
  ♪いつか未来の子供達に
♪心のバトンをつなぐため
♪頼りになるような
♪大人になるために
  ♪歌おうロンリーハーツ親父バンド
♪若造時代に気付かない
♪本当の優しさや
♪愛や命の重さを
 加山雄三以外の7人がサングラスなのが、ヤンチャーズです。これだけの豪華メンバーが一同に会するのは困難でしょう。それぞれが、ソロコンサートで最高額の料金を設定できる人たちが、みんなで歌う1曲ですから、これはもうハンパじゃありません。みんなが本当に楽しそうに歌います。こんなことやってたら、戦争なんて起きないな、と思ってしまいます。

加山雄三とザ・ヤンチャーズ

 2020年2月には10年ぶりにあのヤンチャな大人たちが戻ってきました・・・加山雄三&The Rock Chippersです。60代、70代、80代が歌い、共演するこのメンバーに相応しく6、7、8(ロクチッパ)で「ロックチッパーズ」。歌は「Forever with you〜永遠の愛の歌〜」です。

加山雄三&The Rock Chippers

■ 自律神経のコントロール
 NHKラジオ第一放送で「武内陶子のごごカフェ」を聞いていたら、「カフェトーク」コーナーのゲストが“Mr.自律神経”こと小林弘幸さん(順天堂大学医学部教授)でした。新年前向きにいこう!というテーマで、心穏やかに過ごすための自律神経の整え方のお話でした。
 そのお話の内容は・・・自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動・興奮モードをつかさどる神経で、副交感神経はリラックス・休息モードをつかさどる神経です。悩みごとやストレスがあると主に交感神経の働きが高まり、副交感神経の働きが低下してしまいます。自律神経は我々の身体のライフラインであり、血流の調節も行っていて、交感神経の働きが過度になると、血管が収縮し血流が悪くなります。すると、細胞が傷つき内臓の働きが落ちて疲れやすくなり、血栓ができやすくなって、心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクが高まるのだそうです。脳の血流が低下すると思考力も落ち、冷静に捉えられなくなって、心にも大きく影響することが分かっています。「病は気から」というように、前向きに心穏やかにすることは、健康のためにもよいのだそうです。
 まずは「ゆっくり動き、ゆっくり話す」ことを心がけてください・・・と小林教授は話されました。そうすることで、自然と副交感神経の働きが高まり、緊張が解け、穏やかになり、呼吸が整います。脳の血流もよくなるので、判断力・思考力も回復します。バタバタと焦ってしまうときこそ、ゆっくり動くことを意識しましょう・・・とのこと。心穏やかな対人関係をつくるポイントとしては、自分の心の器(許容範囲)を知ることが大切で、心の器の小ささは欠点ではないのだそうです。心の器の小ささを知ることで「想定内」を増やし、人に対する態度や行動も乱れなくなります。「嫌なら断る、離れる」ことが大切です。自分の大きさに見合った生き方、限界を超えた無理な生き方をしないようにしよう、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿を人間関係に取り入れることが大切、とのこと。例えば「SNSで余計な情報を見ない」「とにかく他人の愚痴や悪口を聞かない」「余計なことを口走らない」など、意識的にシャットアウトすることが大切とのことです。
 朝は太陽の光を浴びて深呼吸をすることで体内時計がリセットされます。コップ1杯の水を飲んで、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にさせ、しっかり朝食をとりましょう、朝に慌ただしく過ごすと午前中、自律神経はずっと乱れた状態なので、身支度はゆっくり行ってください、なるべくエスカレーターなどを使わず階段を使う、歩くことも大切です・・・とのことでした。

■ 健康寿命と平均寿命
 厚生労働省は3年おきに健康寿命と平均寿命を発表しています。健康上問題無く日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」について2019年は、男性が72.68歳、女性は75.38歳となりました。平均寿命は男性が81.41年、女性が87.45年で、健康寿命との差は男性が8.7年、女性が12.1年となっています。何らかの介護や支援が必要な年数ということですね。2013年の健康寿命は男性が71.19歳、女性が74.21歳だったので、6年で男性が1.5年、女性が1.2年伸びています。平均寿命と健康寿命との差が広がると、高齢者の生活の質が下がり、医療費や介護費も増えるので、健康寿命を延ばすか、平均寿命を縮める必要がありますね。どっちが良い?知りません(>_<)。

■ 東京の新築マンション価格は平均年収の13.4倍
 新築マンションの平均価格が平均年収の何倍かを示す「年収倍率」は、2020年の全国平均で8.4倍でした。東京都では平均年収596万円に対し、マンションの平均価格は7989万円と13.4倍に上ります。住宅ローンは世帯年収の5倍以内が一つの目安とされてきましたが、共働き世帯の増加や低金利を背景に上昇しているということです。また、シニア層が「終(つい)の棲家」に、富裕層が節税対策にと需要は堅調で、「年収倍率」は高い状態が続きそうだとのこと。しかしどうみてもマンション価格が高過ぎるように見えますが、実は年収が低過ぎるというのが世界的に見れば正しいようです。いま住宅ローンを組むと政府補助によって利払い以上の補助がある、「儲かる」のが実態です。借りなきゃ損なのです。我々の頃は返還総額が借入金額の倍に上りましたから、とにかく繰り上げ返済を急いだものです。隔世の感がありますね。

■ 藤井聡太棋士…五冠奪取に向けて好スタート
 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が渡辺明王将(37)=名人、棋王=に挑戦する第71期王将戦七番勝負第1局が1月9、10日、静岡県掛川市の「掛川城 二の丸茶室」で行われ、先手の藤井竜王が139手で勝利して五冠奪取に向けて好スタートを切りました。掛川で過去6戦全勝を誇る渡辺王将の不敗神話を打ち破る白星となりました。連勝を狙う第2局は22、23日に大阪府高槻市で行われます。
 例によってスマホをチラチラ見ながら、チェックしていました。立会人の森内俊之九段(51)が大盤解説していましたが、藤井竜王が1日目の昼食休憩前に指した8六歩(41手目)について、「最初は何が起きたか分からないぐらい衝撃を受けました。10年前の感覚ではまずあり得ない手です。藤井さんだから何も言われませんが、初心者が指したら『何だ、この手は』と怒られそうです」と言うのです、果たして渡辺王将もビックリして、「何考えてるんだろう?この人」という感じで、長考に沈みました。その後一進一退、優劣がくるくる変わり、ついに1分将棋に突入しました。後で振り返ったら二人とも「見えていない」まま指していたそうです。両者死力を尽くして不動駒わずか1枚の名局となりました。
(2022年1月11日)


次回へ    前回へ    最新ページへ    つぶやき最終回