462  噴火津波

 2022年1月20日は二十四節気の「大寒」です。今から2月初めにかけての時期が最も寒いころ、2月4日は「立春」です。近隣では蝋梅(ロウバイ)が盛んに咲いています。蝋梅は蝋細工のような人工的な質感の黄色い花を付け、大変に香りが強く、12月〜2月の年末年始を彩る花として人気です。2月になれば梅も咲いていよいよ春ですね。しかしふるさと岩手から届く便りは厳しい寒さと雪景色、今年は雪が多いみたいです。ただ寒い時期には美味しいものが食べられるのも北国の良さです。美食の旅へ出掛けねば...


ロウバイ

■ ラニーニャで寒い冬
 気象庁は冬の訪れの前に、今冬はラニーニャ現象が冬の終わりまで続くとみられると発表しました。ラニーニャ現象は、エルニーニョの逆で、太平洋の熱帯域東部で冷たい水の湧き上がりが平常時より強く、海面水温が平常時より低くなる現象です。一方、西部には暖かい海水がより厚く蓄積します。この影響で、ラニーニャ現象発生時は、インドネシア付近で、対流活動が活発になります。すると、インドやチベット付近で、高気圧の勢力が強まり、高気圧と低気圧が東西に交互に現れるようになって、偏西風がインドやチベット付近で北へ蛇行、黄海や朝鮮半島付近では南へ蛇行し、日本に九州など西から寒気が流れ込みやすくなります。寒気の流れ込みは持続しやすく、寒波が襲来します。この寒さは、気象庁発表では1月22日(土)頃まで続くと見られます。

■ 新型コロナウイルス感染者急増
 新型コロナウイルスについて、2022年1月15日に全国で新たに2万5742人の感染者が確認されました。全国の感染者が2万5000人を超えるのは去年8月26日(2万5037人)以来、約5ヶ月ぶりとのことです。また、過去最多となった去年8月20日の2万5990人に次ぐ、過去2番目の感染者数でした。東京都では去年8月26日(4783人)以来、約5ヶ月ぶりに4500人を超える4561人の感染が確認されました。 全国各地で、過去最多の感染者数が相次いで、あわせて10の府県で過去最多の感染者が確認されました。感染拡大の傾向が続いている沖縄県でも過去最多の1829人の感染が確認されました。更に1月16日には、全国で2万5483人の感染者が確認され、2日連続で2万5000人を超えました。大阪の3760人を始め、各地で過去最多を更新しました。都道府県別では、大阪で3760人、兵庫で1343人、広島で1280人、福岡で1290人のほか、京都、和歌山、鳥取、熊本など8つの府県で過去最多となりました。全国最少は岩手県の14人です。ワクチンを2回接種済みの人は99,495,264人、国民の78.6%だそうです。

2022年1月15日までの新型コロナウイルス感染者トレンド(YAHOO!ニュースより)

■ 噴火で津波
 最近日本各地で大きな地震が相次ぎ、災害に備えようと盛んに呼びかけられるようになりました。そんな矢先、2022年1月15日午後1時10分ごろ、南太平洋のフンガトンガ・フンガ・ハアパイ海底火山で大規模な噴火があり、その後、各地で急激な気圧の変化によるとみられる潮位の上昇が観測されました。気象庁は当初、「日本では若干の海面の変動はあっても津波被害の心配はない」と発表していましたが、16日未明、会見を開き、「地震に伴い発生する通常の津波とは異なる」との見解を示した上で、鹿児島県の奄美群島とトカラ列島、岩手県に津波警報、また太平洋沿岸の広い範囲に津波注意報を出しました。津波だとは言えないという歯切れの悪さは、こうした事例が初めてだということで、ずいぶん迷ったみたいです。国内の津波警報は2016年11月以来約5年ぶりでした。

■ 「大学入学共通テスト」の混乱
 2022年1月15日、16日の「大学入学共通テスト」は、東京大学の試験会場で名古屋から来た高校2年生(17歳)の切りつけ事件があって、警察庁が全国の試験会場に警備指令を出しましたが、それに加えて16日朝の津波警報・注意報により、岩手県立大学宮古短期大学部の会場で試験が中止となったほか、千葉県の城西国際大学などあわせて3会場で、津波注意報に伴う交通機関の遅延により試験時間を繰り下げました。

トンガ付近の海底火山の噴火

■ 2021年の新車販売台数(速報)でトヨタ『ヤリス』が初のトップ、N-BOX のV5を阻止
 2021年(1〜12月)の車名別新車販売台数(速報)でトヨタ『ヤリス』が暦年の販売台数で初のトップとなったそうです。ヤリスは前年比40.3%増で、5年連続トップを狙うホンダ『N-BOX』が同3.6%減となって2位転落となったことで、首位に躍り出ました。3位には前年10位だったトヨタ『ルーミー』が急浮上。同54.5%増の13万4801台と好調でした。
2021年車名別新車販売台数ランキングは下記のとおりです。
  1位[2位↑]:トヨタ・ヤリス 21万2927台(40.3%増・2年連続増)
  2位[1位↓]:ホンダN-BOX 18万8940台(3.6%減・2年連続減)
  3位[10位↑]:トヨタ・ルーミー 13万4801台(54.5%増・2年ぶり増)
  4位[3位↓]:スズキ・スペーシア 12万8881台(7.8%減・2年連続減)
  5位[4位↓]:ダイハツ・タント 11万6912台(9.8%減・2年連続減)
  6位[6位→]:トヨタ・カローラ 11万0865台(6.3%減・4年ぶり減)
  7位[7位→]:ダイハツ・ムーヴ 9万5840台(8.0%減・4年連続減)
  8位[9位↑]:トヨタ・アルファード 9万5049台(4.7%増・5年連続増)
  9位[17位↑]:日産ノート 9万0177台(24.9%増・4年ぶり増)
  10位[15位↑]:日産ルークス 8万4748台(16.4%増・2年ぶり増)

トヨタ・ヤリス
 トヨタが強いですね。マツダ、スバル、三菱などが見当たりません。これまでトップ近辺常連だったホンダ・フィット、トヨタ・プリウス、トヨタ・アクアなどはどうしたんでしょう?

■ 藤井聡太不調
 前回将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖=が渡辺明王将(37)=名人、棋王=に挑戦する第71期王将戦七番勝負第1局で、先手の藤井竜王が139手で勝利して五冠奪取に向けて好スタートを切ったと紹介しました。勢いに乗り、史上初の「10代5冠」を目指していましたが、直後の1月13日(木)第80期順位戦B級1組で、千田翔太七段に112手で破れ、8勝2敗となりました。依然トップではありますが、もう負けられません。続いて1月16日名古屋市の名古屋国際会議場で行われた第15回朝日杯将棋オープン戦本戦準々決勝では、永瀬拓矢王座(29)に109手で敗れ、5年連続ベスト4進出を逃し、2年連続4回目の優勝はなりませんでした。これで直近10局は6勝4敗と、藤井聡太竜王にとっては“不調モード”です。敗戦後、「少しでも内容を良くしていけるように頑張りたいと思います」と気持ちを切り替えたそうです。
(2022年1月16日)


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