516  厳冬旅

 ルフィがテレグラムを使って、詐欺や強盗を指示する、見知らぬ人が寄り集まって犯行を実行する、その指示がフィリピンの収容所からスマホで出されていた・・・何ということでしょう。日本も恐ろしい国になってきたと感じます。

■ 大変革時代、命運を左右する年
 近所のホンダテクニカルカレッジ関東の建物の上に「技術だけでなく、世界に歓迎される人間を作りたい」という本田宗一郎の言葉が、でかでかと掲げられています。Hondaの自動車大学校として、自動車整備士と開発エンジニアを育成していますが、2030年にはEVに移行するというHondaの方針ですから、今や電気と駆動系について学びの内容もシフトしているんでしょうか。トヨタも社長交代します。自動車業界はまさに大変革時代、ここをどう乗り切るかが命運を左右するでしょう。そのホンダの学校の隣にはビバホームやイトーヨーカドー、イオングループのスーパー・カスミやヤマダ電機、マツモトキヨシ、ダイソー、サイゼリア、歯科医院、パン屋さん、その他服飾雑貨含めて多種多様なお店がひしめいています。そしてセブンイレブンの向かいに、ラーメン、居酒屋、カフェ、もみほぐし、焼き鳥屋などが入った建物がありますが、この中のラーメンと居酒屋の2店舗が閉店しました。我が家の周りの焼肉屋や大戸屋などは繁盛しており、ラーメン店も大手なので来客は多いのですが、中小は厳しいのでしょう。特にコロナ禍で食習慣が変わったのと、居酒屋に行かなくなったのが大きい、ここにも命運を左右する業界があるわけです。製造業でも町工場などは厳しいでしょう。これだけ原材料値上げラッシュで、人件費上昇圧力がかかれば、経営者にとってはものすごい圧力なのではないでしょうか。今年は大変な年になりそうです。

■ 1月厳冬期の旅行
 毎年、1年で一番寒い厳冬期には旅します。JR東日本『大人の休日倶楽部』の会員限定キップを利用することが多いのですが、今年も「みちのくひとり旅」でした。寒い、さて温泉にでも行こうか?と考えた時、過去はどうだったかなぁと考えました。こういうとき、過去のESSAYを振り返るのです。
2015年は100『日本の経済展望@』(2015年2月1日)です。アクアラインを通って千葉県…房総、外房へ行きました。首都高速高島平IC(インターチェンジ)から入り、板橋JCT(ジャンクション)、熊野町JCT、竹橋JCT、江戸橋JCT、箱崎、辰巳JCT、川崎浮島JCTからアクアラインに入り、海ほたるPAでランチ、寿司を頂きました。アクアライン終点木更津金田から連絡道を走り、木更津JCTで館山道に入って君津ICで降り、時間があるので大回りして山道を走りました。鴨川はさすがに暖かいと感じました。以前鴨川シーワールドホテルに宿泊したことがありますが、2015年は鴨川グランドタワーに泊まりました。高層階から見下ろす海岸線は美しい眺めでした。隣の鴨川グランドホテルの温泉も利用出来て、波の音がザッブーンと聞こえる露天風呂、大変心地よく過ごしました。鴨川シーワールドでイルカやシャチ、アシカ、ベルーガのパフォーマンスを満喫しました。この辺では、この時季に菜の花が咲いているんですよ。驚きですね。


海ほたるから風の塔(川崎浮島沖合いの換気施設)を望む


海ほたるから神奈川方面を望む


宿泊した鴨川グランドタワー(33階建)


鴨川シーワールド前の海岸


シャチのジャンプはド迫力


白い鯨・ベルーガの芸がかわいい


2016年は150『景気の循環サイクル』(2016年1月22日)と151『同一労働同一賃金』(2016年1月30日)をご覧ください・・・1月22日(金)東武東上線で上福岡駅から池袋駅へ、山手線で東京駅へ行き、乗り換えて踊り子号で伊豆急下田へ 伊豆急下田駅から徒歩1分の下田ロープウェイで寝姿山山頂の展望台へ行き観光、スーパービュー踊り子号で伊豆急下田から伊東へ引き返し、海辺の露天風呂のホテルに泊まり、1月23日(土)また踊り子号で伊東から東京駅へ、東北新幹線に乗り換えてはやぶさ号で盛岡へ、東北本線に乗り換えて岩手飯岡駅前の義兄宅へ、その後西見前の義弟宅に泊まり、隣家に挨拶し、久々に兄弟集まって宴会でした。1月24日(日)10時半清水寺で義父の7回忌法要、昼食はお寿司を頂いて、岩手飯岡駅から東北本線で盛岡駅へ、田沢湖線に乗り換えて雫石駅へ、10月に泊まった鶯宿温泉源泉掛け流しの宿全国5位の長栄館に泊まり、あの湯花たっぷりの素晴らしいお湯にゆったりと浸かりました。サウナで同級生にバッタリ、町議会議員です。翌1月25日(月)秋田新幹線こまち号で雫石駅から大宮駅へ、わずか2時間です。折角なので、上越新幹線ときでVターン、大宮から越後湯沢に行って、ぽんしゅ館の酒風呂:湯の沢に浸かり、利き酒を楽しんだ後、再びときで越後湯沢から大宮駅へ、埼京線で川越経由東武東上線で上福岡に戻って来ました。越後湯沢はスキー、スノボ客がいっぱい、その多くは中韓、東南アジアの人たちでした。なるほど、ニッポン観光はガイジンで持っているのだなぁ〜と実感しました。


岩手県雫石町・鶯宿温泉長栄館の外観


長栄館の檜風呂


2017年は203『早寝早起き』(2017年1月29日)と204『熱海』(2017年2月8日)・・・熱海で温泉を楽しんだ後、北国盛岡のシバレル寒気に飛び込んで・・・また南下して仙台から会津東山温泉という旅程を組みました。1月27日から30日まで熱海温泉→東京→盛岡→仙台→会津東山温泉と旅しました。主目的は高校と大学同窓会の新年会です。南下(西へ)→北上(東へ)→南下→西へ→東へ→南下です。まずはスーパービュー踊り子号で東京駅から熱海に向かいました。ホテルの高い階にあるお風呂は、ジョージョーとお湯が溢れて流れ落ち、熱海の温泉の湯量豊かなことが実感されます。風呂に浸かって湾曲した熱海の海岸のキラキラ輝く夜景を眺めるのは至極のひとときでした。ただ熱海の温泉はしょっぱいのが難点ですね。


2017年1月28日朝の熱海の海岸通り、桜まつりの最中、この年は2週間早咲きでした

 翌朝熱海から踊り子号で東京へ向かい、東北新幹線に乗り換えて盛岡へ行きました。大学の同窓会と高校の新年会をハシゴして、盛岡に泊まり、翌日東北新幹線はやぶさ号に乗り39分で仙台へ、弟宅に寄り、とても美味しい「ひっつみ」をご馳走して頂き、再び仙台から東北新幹線やまびこ号で郡山へ、磐越西線に乗り換えて会津若松に向かいました。猪苗代駅からほど近い磐梯山はスゴイ山です。特に冬だからか、眼前に迫ると、ウットリするほど堂々とした山です。

磐越西線の列車内から仰ぐ磐梯山の勇姿(2017年1月29日)

 会津若松駅からバスで東山温泉へ、泉質はナトリウム・カルシウム−硫酸塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性高温泉)で、pH8.04、無色透明、無味無臭、全く湯の花も無く、岩手県雫石町の硫黄泉や、盛岡市・つなぎ温泉の湯を満喫して育った身には何とも物足りないお湯です。帰りは会津若松の市街をぐるっとバスで循環しましたが、なかなか風情のある街です。鶴ヶ城のような観光スポットだけでなく、街の建物のたたずまいを見て、住んでいる人たちがこの街を愛しているんだなという雰囲気を感じます。

鶴ヶ城

 会津若松駅から喜多方に足を延ばしてラーメンを食べたかったのですが、時刻表を見て、余りにも列車本数が少ないので諦め、磐越西線で郡山へ向かいました。途中閃いて、磐梯熱海で途中下車、駅の真ん前の「紅葉館きらくや」の日帰り湯¥600(平日)を楽しみました。再び磐越西線で郡山に行き、東北新幹線に乗り帰宅しました。

磐梯熱海駅前「紅葉館きらくや」の冬の露天風呂 「萩姫の湯」が最高です

2018年は255『羽毛布団』(2018年1月28日)・・・1月26日(金)は東北が大雪で新幹線ダイヤが乱れる中、大宮駅からはやぶさ・こまち19号で盛岡に向かい、盛岡駅西口バスターミナルから盛岡市・繋温泉の前を通り、奥羽山脈の山懐の岩手県雫石町・鶯宿温泉へ、高校後輩の社長が自ら運転するマイクロバスでホテル加賀助に向かいました。ここの熱い湯は温泉オタクにとっては最高です。一度堪能したら、もうリピータになりました。今や定宿です。

白く凍結した御所湖、赤い繋大橋、黒い七ツ森がポコポコ、その向こうに冠雪岩手山


岩手県雫石町・鶯宿温泉 ホテル加賀助


鶯宿温泉 ホテル加賀助の湯は温まることこの上無し

 1月27日(土)に盛岡の高級料亭「駒龍」で行われた高校同期の「古希を祝う会」に出て、下の写真を撮影した方が勤務する「ホテルエース盛岡」に宿泊、朝食が素晴らしいホテルでした。翌日28日(日)は繋温泉に宿泊して、身体を包み込むような優しい湯に浸かって帰ってきました。

高松の池の白鳥と岩手山


同上

2019年は308『十日町』(2019年2月3日)と309『かみのやま温泉』(2019年2月9日)・・・1月26日(土)グランドヒル市ヶ谷で打ち合わせ後、市ヶ谷から東京駅へ、こまち号で岩手県盛岡市に向かい新年会、27日(日)はMaxたにがわ号で越後湯沢まで行き、ほくほく線に乗り換えて、快速「ゆめぞら」で大雪の新潟県十日町のキナーレに行ってりんご湯に浸かり、帰りはスキー、スノボ客でごったがえす越後湯沢駅のぽんしゅ館で大混雑を経験後、臨時のたにがわ号で自由席に乗ったら、ガーラ湯沢始発で既に立ち席状態だったらしく、久々に立ったまま大宮まで来て帰宅しました。28日(月)はつばさ129号で山形県かみのやま温泉に行って観光、温泉を楽しみ、またつばさ139号に乗って山形駅に行き、仙山線に乗り換えて、その車窓から山寺、作並温泉の雪景色を見て、仙台からはやぶさ30号で大宮まで来て帰宅し、29日(火)は再びこまち21号で岩手県盛岡市に向かい、岩手県雫石町の鶯宿温泉・加賀助に泊まり、30日(水)盛岡市で国立大学法人岩手大学での会議の後、妹宅で懇親して、はやぶさ号で埼玉に戻り、31日(木)と2月1日(金)は自宅でHP作業、2月2日(土)グランドヒル市ヶ谷で高校の同期会、2月3日(日)は朝から埼玉県東入間学童野球連盟風の子駅伝、途中で抜け出し護国寺に行き、福田こうへいの歌を聴き、その後豆まき、東池袋の大勝軒本店で中華そばを食べ、帰宅しました。

新潟県・十日町駅前はスプリンクラーで融雪水ジャブジャブ


山形県・かみのやま温泉の上山城


かみのやま温泉の武家屋敷


沢庵和尚の春雨庵


護国寺節分会のポスター

護国寺本堂で熱唱する福田こうへい


東池袋・大勝軒本店の中華そば

2020年は360『人気温泉ランキング』(2020年2月2日)・・・1月25日(土)朝上福岡駅→川越駅→大宮駅からやまびこで郡山駅へ、磐越西線で磐梯熱海温泉萩姫の湯・栄楽館で日帰り入浴、再び郡山駅に戻りやまびこで仙台へ、はやぶさに乗り換えて盛岡駅〜盛岡随一の高級料亭駒龍で高校新年会と二次会、26日(日)朝はやぶさで仙台へ移動し、仙山線愛子(アヤシ)駅に迎えに来てくれた弟夫婦の車で秋保ヴィレッジへ、その後秋保温泉ホテル華乃湯でランチバイキングし、引き続きチェックイン、27日(月)朝の送迎バスで仙台駅に行き再びはやぶさで盛岡駅へ、大学の会議後、盛岡駅から東北本線で花巻駅へ、大型の送迎バスに乗って花巻温泉湯の杜ホテル志戸平へ、28日(火)朝の送迎バスで新花巻駅へ、やまびこで古川駅下車、陸羽東線で鳴子温泉駅下車、滝の湯で日帰り入浴、再び古川駅に戻りやまびこで仙台へ、はやぶさに乗り換えて大宮駅→川越駅→上福岡駅、迎えの車でふじみ野市立余熱利用施設「エコパ」に行きバーデプールと露天風呂、スゴイ

宮城県・鳴子温泉滝の湯

2021年はCOVID-19第三波による緊急事態宣言が1月8日から3月7日まで続き、旅行自粛

2022年もオミクロン株で旅行自粛、それどころかロシア軍がウクライナ国境に集結して不穏な空気、1月27日(木)夜にはふじみ野市大井武蔵野で人質立てこもり事件が発生、これがなんと我が少年野球チームが毎週土日練習している西原小学校のネットに隣接した住宅での事件、訪問医療で有名だった鈴木純一医師(44)が殺され、他に二人が負傷する大事件となりました。もうあれから1年経つんですね。464『人質事件』(2022年1月30日)をご覧ください。

さて2023年は今回です。やっとコロナ規制が解除されて、以前のような東北旅を楽しもうと決めました。1月21日(土)〜24日(火)の4日間です。23日(月)は繋温泉「湯守ホテル大観」のあの素晴らしい湯の花たっぷりの温泉を楽しもうと決めました。その前日22日(日)は、2017年に会津東山温泉からの帰途、喜多方に足を延ばしてラーメンを食べたかったのに、時刻表を見て、余りにも列車本数が少ないので諦め、磐梯熱海で途中下車して日帰り湯に入ったのですが、今回は喜多方へ直行して元祖源来軒で喜多方ラーメンを食べ、取って返して磐梯熱海随一の豪華ホテル「華の湯」に泊まろうと決めました。さてでは21日(土)はどうするか?考えた末に2019年に行った新潟県十日町駅から歩いてすぐの越後妻有交流館キナーレに日帰りで行こうと決めました。というのはキナーレの「明石の湯」が3月末を以って閉館するということで、別れを惜しもうと思ったのです。十日町市は、弟の妻のお姉さんが住んでいる街です。啄木研究家で本をいくつも出版されていて、豪邸にお住まいだそうです。

越後湯沢駅でほくほく線に乗り換え


ほくほく線車内から外を見ると外のホームはシンシンと雪が降っています

■ 十日町市の温泉
 十日町駅は下図のように、JR飯山線が南北に走り、北越急行ほくほく線が、東の越後湯沢〜六日町方面から長いトンネルを潜ってやってきて、トンネル内の駅「美佐島」と、トンネルを抜けた「しんざ」という駅を過ぎたら大きく南へ90度左折して直ぐ十日町駅に至り、更に西へ90度右折して長いトンネルを潜り、松代から上越市方面に向かい、海辺で左折、信越本線と並行して直江津に至ります。下の地図はやや北北西から南南東に傾いており、現実には十日町駅からまつだい駅方面に東から真西に北越急行ほくほく線が延びています。地図をやや右回転して、JR飯山線が津南から越後川口に向けて、南南西から北北東へ北上する形にすると南北が正規になります。
 十日町は図のように温泉がたくさんあるように見えますが、実際にはあまり有名な温泉はありません。中では「松之山温泉」が日本三大薬湯として名高いのですが、市内各地で泉質が異なる、変化に富んだお湯が楽しめるとされています。
十日町地域・・・越後妻有交流館キナーレ・明石の湯
川西地域・・・千手温泉 千年の湯
中里地域・・・ゆくら妻有、ミオンなかさと、清津峡小出温泉 湯処よーへり
松代地域・・・まつだい芝峠温泉 雲海
松之山地域・・・ナステビュウ湯の山、松之山温泉センター 鷹の湯(越後の三名湯の一つ。鷹の湯、鏡の湯、湯田の湯、じょうもんの湯、湯坂の湯、まきばの湯の6ヶ所の源泉あり)
 松之山温泉はそのうち是非行きたいと思っています。日本三大薬湯として名高いというのは、前回紹介した舞浜ユーラシアと同じ「含よう素泉」だからです。茶褐色の温泉で、ピリッとした感覚の薬味がして、薬のよう素の匂いが特徴です。よう素は活性度の高い元素で、その強い酸化力で殺菌効果を発揮します。うがい薬や傷薬でも使われていますね。有名な温泉地としては、新屋温泉(秋田県)、新津温泉(新潟県)、白子温泉(千葉県)などですが、十日町市の松之山温泉に一度行って見ようと思っていると前回書きました。

■ 十日町駅は雪の中
 十日町駅はJR飯山線とほくほく線の駅です。下の地図は駅からキナーレまで線路沿いに北へ向かうことを示します。西側には大河「信濃川」が流れています。2019年1月27日(日)に来た時は、駅前はもちろんキナーレまで行く途中の道路も融雪のため水がピューピューとほとばしり出ているため靴がびしょぬれ、今回はスノーブーツを履いてきました。

十日町駅からキナーレまでは線路沿いに北上


駅前のスーパーリオン・ドールは雪に煙っています

■ 越後妻有交流館キナーレ
 越後妻有交流館キナーレには里山現代美術館MonETという現代美術を収蔵した美術館と明石の湯があります。十日町市は越後妻有交流館キナーレにある十日町温泉「明石の湯」を年度末に閉館し、2年後の大地の芸術祭に向けて温泉棟を美術館としてリニューアルし、集客力の強化をはかる方針を示しました。この正方形の建物は、建物自体がアートのようで、逆にそのために空調効率などには頓着しないように見えます。2003年に開館した「明石の湯」は、コロナ禍でお客様が半減し、他の十日町市の施設が9割がた入浴者が回復したのに6割ほどまでしか戻らず、このままでは赤字が続くとの判断のようです。入場料600円と安いのですが、松之山温泉のような強烈な特徴が無いことも回復しない要因だったのかもしれません。

キナーレは正方形で真ん中の中庭を囲むような二階建て、メインは美術館です


中庭もシンシンと降る雪で霞んでいます

■ キナーレ・明石の湯
 越後妻有交流館キナーレ・明石の湯ではまず腹ごしらえ、醤油ラーメン¥650を頂きました。この温泉はアルカリ性単純泉で、無色透明・無味・無臭で、沸かし湯じゃないの?と思うような湯ですが、メタ珪酸の含有量が温泉法規定の2倍ほどあるため温泉と名乗れるようです。しかしヌルヌルもしません。源泉温度は20数℃なので、いわゆる鉱泉を加温、循環濾過、滅菌、加水しているようです。浴場そのものも大型で、しかも高級な設備を誇りますが露天風呂はありません。天井が高く、これは空調費用がかさむだろうなぁと、つい昔の職業癖が出てしまいました。受付から浴場に至る廊下には大休憩場(80畳の大広間)があって、食事も提供しています。しかも男女別の仮眠室もあります。浴場に入ると大きな脱衣場があり、ピッカピカの新しい建物で、奥は前面ガラス張りで、外庭が見えて、そこにはたっぷりの積雪、しかも雪が降っています。嬉しくなりました。
 鍵付きロッカーも大型で、浴室内も広く、窓も大きく、窓に沿って大浴槽、中浴槽、水風呂が並んでいます。なお、浴場には入り口左に掛け湯槽があり、その隣は洗い場です。大浴槽はジャグジー付きで25人〜30人入れそうな広さです。中浴槽は毎週趣向を凝らした薬仁湯です。床や浴槽は赤御影石造りで、窓側には大きな窓から植栽があり、期待通りの雪見風呂でした。積もってるだけでなく、シンシンと降ってきます。最高です。ドライサウナ室がありました。人数制限、8人までです。

明石の湯の入口、3月末で閉館、名残惜しいですね


明石の湯のちぢみ浴室 左奥はドライサウナ室

窓の外は雪景色

■ さあ十日町駅から帰ります
 キナーレから十日町駅までびしょびしょの道路を歩きます。この街も歩いて楽しい街の一つですね。いろいろ食べ歩きも出来そうです。これだけ水を垂れ流しても水資源の心配がないということは凄いです。ほくほく線の線路も水がほとばしっていました。

十日町駅のほくほく線はスプリンクラーで融雪


越後湯沢駅に向かうほくほく線の列車がやってきました

■ 越後湯沢駅で新幹線に乗り換えて帰ります
 越後湯沢駅に着いて、上越新幹線で「たにがわ号」がすぐ接続するのですが、前回の経験からあらかじめ「とき330号」の指定席を予約しておきました。ガーラ湯沢から帰るスキー・スノボ客で指定席も自由席も満席になるからです。新潟から来る「とき」が余裕なのは何故でしょう?越後湯沢駅はお客様でいっぱいです。もつの煮込みを食べてる人や、お団子、焼とうもろこし、ソバ、色々なものを食べる人で溢れています。しかも半分はアジア系インバウンドですね。「ぽんしゅ館」で日本酒を味わう客はガイジンのほうが多い、日本酒のおいしさは今や世界中に知れ渡り、ワインより美味いSAKEとして評価が確立しました。しかも外国から来た金持ちにはものすごくコスパの良い酒なのです。ガイジンが日本での飲食を愉しんでいる光景は、今や都内でも見られます。寿司やすき焼きはもちろん、焼きそばもお好み焼きもラーメンも大好きみたいですね。なにしろ盛岡でわんこそばで大はしゃぎしてるのですから。

越後湯沢駅前 温泉街とスキー場が続きます


越後湯沢駅にある「駒子」像 トンネルを抜けたら雪国でした


越後湯沢駅の」ぼんしゅ館」にあるつるし雛
(2023年1月30日)


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