464  人質事件

 2022年に入り1ヶ月がやっと過ぎようとしています。今は二十四節気の「大寒」のさなかで、1年で最も寒い時節ですが、2月3日は節分、文字通り季節の分かれ目で、いよいよ翌4日は「立春」です。この時期は例年1月末に盛岡へ行って同窓会に出て旧交を温めるとともに、文字通り温泉で体を温めるならわしなのですが、このところコロナ禍でそれが出来なくなりました。今年こそと思っていたら、オミクロン株で中止するとの連絡があり...残念でした。岩手県は今現在の1日当たり感染者数が日本で一番少ないのですが、早々に岩手県独自の緊急事態宣言を出すなど警戒心がすごく強いのです。まあ、致し方ありませんね。

■ 新橋はまるでゴーストタウン
 新橋の馴染みのバーのマスターから1月28日(金)メールが来ました。休業のお知らせと商品注文のお願いです。以下そのメールです・・・オミクロン株の感染が広がり、誰が感染してもおかしくない状況になってきています。新橋から人が消えました。まるでゴーストタウンです。昨日27日まで時短営業してきましたが、お客さま、スタッフの安全安心のため、28日(金)〜 2月13日(日)まで休業とさせて頂きます。そして皆さまへお願いがあります。是非ともテイクアウト商品を買って下さいませ。休業期間はこれが命です・・・(中略)・・・一日も早く収束しお店を再開でき、皆さまとお会いできますのを楽しみにしております。そして皆さま感染しませんように、くれぐれもお気を付けてお過ごし下さいませ・・・とのことでした。大変ですね。


閑散とした新橋飲食街

■ 節分の思い出
 立春、立夏、立秋、立冬の前日はいずれも節分ですが、現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになりました。節分の日には、炒った豆を年神に供えたあと、年男(その年の干支の生まれ)が「鬼は外、鬼は外、福は内」と大声で唱えながらその豆を蒔きます。このとき蒔かれた豆を自分の年の数だけあるいは、年の数+1だけ拾って食べ、一年の無病息災を願う風習があります。考えてみると308『十日町』(2019年2月3日)で紹介しましたが、3年前の2月3日(日)朝から埼玉県東入間学童野球連盟風の子駅伝があり、レースが終わるや、表彰式の前に抜け出して帰宅、護国寺に出発しました。共に雫石町観光大使を務める福田こうへいが歌い、その後豆まきするからです。終わって護国寺の正面階段下りればすぐ東京メトロの3番出入口ですが、運動のため歩いて池袋へ行くことにしました。都電荒川線を越えたら、東池袋です。大勝軒本店で中華そばを食べました。東池袋から南池袋公園に寄り道して、池袋駅へ、西武の地下食品売り場を見たら恵方巻き売り場に行列、太巻き1本2,653円、ハーフ1,432円、飛ぶように売れてました。考えてみればこの後4月19日正午過ぎ、歩いてきた東池袋の路上で暴走事故があり、横断歩道を自転車で渡っていた近くの松永真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=当時(3つ)=をはねて死亡させたほか、通行人ら男女9人に重軽傷を負わせた事故が起きたのでした。運転していた飯塚幸三氏は収監中ですが、老体に刑務所の寒さは堪えるでしょうね。

東池袋・大勝軒本店の中華そば、間違っても大盛注文しないように...

■ 節分と言えば
 節分については101『日本の経済展望A』(2015年2月10日)で、節分と言えば「鬼は外、福は内」の豆まき、鰯(いわし)の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺したものを玄関に飾るという節分いわしの風習、近年有名になった恵方巻きなどについて紹介しています。

■ 野鳥観察に一番良い時期
 この時期大変なのは鳥です。鳩やヒヨドリなども、木の実を食べ尽くし、まだ落ちているものを食べあさっています。畑を耕作していると、すぐハクセキレイがやってきます。土を掘り返すと地中の虫が出てくるのでそれを狙っているのです。我が家の庭にもヒヨドリやメジロ、ホオジロ、スズメがやってきます。特にメジロは可愛いですね。アブチロン・チロリアンランプは1年中咲いているのでその花の蜜を吸ったり、蜜柑をつついています。餅を細かく切って地上に撒いて餌にしてもメジロは食べません。オナガやスズメが食べてます。オナガは何でも食べます。蜜柑も突っついて、メジロを追い払います。地上の餅はスズメを追い払って食べます。フユサンゴの実も食べ尽くしました。グリーンネックレスまで食べています。スズメは大胆で、オナガの近くで様子見て、オナガが居なくなるとすぐさま餌を食べます。ハタと膝を打ちました。メジロは蜜柑の緑の葉が保護色、スズメは土に似た羽根色なので、地上の哺乳類などから見えにくいのか?今の時期が野鳥観察には一番良い時期です。餌が豊富な時期には森林に居るので見られない鳥たちが、餌を求めて人家にやって来るからです。そういえば今年はムクドリやカラスをあまり見かけません。どうしたんだろう?ムクドリは、柿の実があったころはたくさん来ていました。餌を求めてどこかへ出張したのでしょうか。

メジロ

■ 人質立てこもり事件
 2022年1月27日(木)21時過ぎ、ふじみ野市大井武蔵野で人質立てこもり事件が発生したそうです。そんなことがあったとはつゆ知らず、寝てしまいましたが、夜中にスマホが震えた気がして見たら、仙台の弟から午前0時54分「ふじみの市で事件があったらしいが、大丈夫か?」との着信メールがありました。すぐスマホチェックしたら、現場は、我々が少年野球の練習をしている西原小学校の校庭向かいの住宅だということが分かりました。NHKのニュース映像動画をスマホで観たら、アララ、見慣れた光景じゃないか!西原小学校では只今体育館(下写真緑屋根)の工事中なので、校庭の一部を臨時駐車場にしています。いろいろなテレビ局の映像を見ましたが、立てこもり犯は住宅の住人で、散弾銃を持っている、理学療法士の男性が胸と腹を撃たれて救急車で運ばれた、30代の介護士男性は催涙スプレーのようなものを浴びて、逃げ出して東入間警察署に助けを求めて駆け込んだ、まだ40代の医師が人質になっているが撃たれて負傷している模様とのこと、警察官が多数駆けつけて近隣住宅を回り、避難を呼びかけているとのことでした。19歳大学生がインタビューに応じて、「一旦西原小学校に避難したが、警察官から散弾銃を持ってるようなので遠くまで弾が飛んで危険だから、750m先の大井西中学校に避難してくれと言われて来ました、早く解決してほしい」と話していました。50数世帯100人余りが大井西中に避難したとのこと。テレビ映像には住宅手前の駐車場が映っていました。危険なので校庭の先の300mほど離れたところから望遠で撮影しているようです。私たちがいつも練習しているところ、いつも行き来している道路のところの住宅で、こんな事件が起きるなんて、ビックリしました。それどころか、この住宅のあたりには我がチームのOBやら現役チーム員が何人も住んでるし、えらいこっちゃ!と思いながら朝までまんじりとも出来ませんでした。ニュースによれば28日(金)は西原小学校、三角小学校、大井西中学校を臨時休校にするとのことでした。警察が説得していたら、朝方には、「人質は大丈夫だ、救出してほしい」と犯人が言っているという報道がありました。朝8時ごろ、警官隊が突入して犯人を確保し、警察車両で東入間警察署へ向かうのをヘリコプターが追いかけて空からずっと中継していました。ヘリコプターがいっぱい来たそうです。ふじみ野救急病院前から道路はずっと渋滞、ここはふじみ野駅へ向かうバス通りなので、ちょうど通勤時間帯ですから、この時間は渋滞しているのです。犯人が緊急逮捕された後「NHKニュースおはよう日本」で高瀬アナが、三角小学校(下写真の大井西中より更に北で、写真には写っていません)を「みすみしょうがっこう」と言っていました。「さんかくしょうがっこう」だよと言ってあげたかったですが、サンカクよりミスミのほうが普通なのかもしれませんね。

朝日新聞デジタル写真ニュースより 立てこもり事件のあった家の向かいが西原小校庭です

■ 1/28畑で農作業へ
 1月28日(金)朝からふじみ野高校グラウンド隣の畑でふじみのこどもエコクラブの農作業があるので、ニュースもそこそこに出掛けました。ふじみ野高校の正門前にはふじみ野救急病院があり、今はコロナ患者の発熱外来やPCR検査で大混雑しています。ものすごく広い駐車場がこの前まで閑散としていたのに、今や押すな押すな、しかも検査試薬不足で県外の方お断り、発熱症状のある人や濃厚接触者以外は受け付けないとしているにもかかわらず、押し寄せる人々で大変な有様です。ホームページによると、人手不足で、皆さん疲労困憊しているみたいです。頑張ってください。
 昼に作業を終えて帰宅しました。そしたら悲しいニュースを知りました。人質だったお医者さんが死亡したとのこと、何とか助かって欲しいと思っていましたが、犯人逮捕時「心肺停止」というアナウンスがあったので、もし命を取り留めたとしても酸素が供給されない状態が長く続いて脳死状態になるんじゃないかと危惧していました。それが死亡したと聞いてガックリ、残念無念です。なお後報では即死状態だったそうです。

■ 慄然とする事件
 いったい何故こんな事件が起きたのか?亡くなられた鈴木純一医師(44)はNHKで採り上げられるほど献身的な訪問医療をされていた方で、画像がいっぱい残っていて、コロナ禍で入院できない患者宅へ往診したり、パラリンピックの聖火リレーに出る方のサポートをしたり、その姿が映像で紹介されると、アッ見たことある、と思って、実は身近な方だったんだということを知りました。勤務医としての枠を飛び出して訪問医療に飛び込んだ熱血医師、涙ながらに患者のための医療を語る姿に感動しました。どうしてそんな方が殺されなければならなかったのか、先頃の大阪のクリニック放火事件同様、やるせない無力感に呆然としました。もはややすらかな眠りを祈るほかありません。
 66歳の犯人は母親の死で生きる希望を失い、医療関係者を道連れに自殺しようと思ったと供述しているようですが、実は今孤独な老人が増えています。我が町会でもそうした孤独な方たちをなんとか引っ張り出して活動に参加させ、お互いを見知って、災害はもちろん、何か困ったときに支援できるようにしようとしています。どこに誰が住んでいるかもわからないような地域社会になってしまったら大変です。地域のコミュニティづくりこそ、いま日本で求められている喫緊の課題です。

■ 1/29少年野球の練習に西原小学校へ
 そして毎週練習している場所の目の前に猟銃を持った男が引っ越して来ていたんだということに慄然としました。他の小学校では近隣住民が少年野球の声がウルサイと怒鳴り込んでくる事例もある中、この住宅地ではそんなことも無く、まさかそんな恐ろしい人が住んでいたなんて思いもよらなかっただけに、本当に驚きました。1月29日(土)には通常練習があり自転車で出かけたら、関越道の道路沿いにタクシーがズラリ、なんじゃこりゃと思いました。後で分かったのですが報道陣が乗ってきて、貸切待機させていたみたいです。そして西原小に通ずる道へ来たら、望遠レンズ付きカメラを持った報道陣がひしめいています。規制線が張られ、パトカーがズラリ、警察官がいっぱいいて、報道陣が望遠付きのカメラを持ってひしめき合っていました。少年野球なので入れて貰えましたが、西原小学校の駐車場は鑑識の車がビッシリ、グラウンド整備して帰るときもまだ作業中でした。あまりにも悲しい非道な事件です。こんなことでふじみ野市が注目されるのは勘弁して欲しいものです。近所の我がチームの4年生やキャプテンだった大学生、かつて監督だった人も住んでいて、皆さん大井西中学校に避難して大変でした。近隣住宅には警察官が戸別訪問して家族構成を聞き取り調査していたそうです。他にも怪しい人がいないか、調べたのでしょう。

我が家のミカンを食べるメジロ

■ 和久田ロス、なぜ?
 NHKの和久田麻由子アナがニュースウォッチ9を休むことがたびたびありますが、どうしてでしょう?筆者は桑子真帆アナのあの落ち着いたアナウンスが好きなので、朝は「NHKニュースおはよう日本」を見てますが、夜はほとんどNHKを見ません。たまに見ると何故か、和久田麻由子アナが居ない!どうして?なぜ?NHKのホームページやSNS見てもそのワケが書いてない、アナウンサーといえどプライバシーは尊重しなければならないからでしょう。星真琴アナが出てましたが、お母さんはTBS出身のフリーアナの三雲孝江さんだそうですね。ニュースウォッチ9の男性キャスター・田中正良さんはアナウンサーではなく記者だそうですが、あの眼鏡、日本社会では珍しいタイプの人ですね。

■ 那須温泉ファミリースキー場閉鎖
 栃木県那須町は1月27日、60年の歴史を持つ同町湯本の町営「那須温泉ファミリースキー場」の営業を3月末で休止すると発表しました。利用客の減少によって財政負担が増しているためで、事実上の閉鎖だそうです。1970〜80年代は毎年5万人前後の利用客がいましたが、近年はレジャーの多様化や最新設備を備えたスキー場の台頭で減少傾向が続き、記録的な雪不足となった2019年度は820人、20年度はコロナ禍の影響で8480人に落ち込んでいました。398『GoTo那須』(2020年10月29日)で、栃木県立なす高原青少年自然の家に寄り、2017年3月27日、那須温泉ファミリースキー場周辺でラッセル訓練を行なっていた高校生らに雪崩が襲いかかり、栃木県立大田原高校山岳部部員7名と顧問の教員1名が死亡した事故の展示を見たことを紹介しました。今やスキー場は経営危機に陥っているところが多いですね。

■ ソフトバンクグループのクラウレCOOが辞任へ
 報酬を巡り創業者の孫正義社長と対立して、ソフトバンクグループのクラウレCOOが辞任するそうです。クラウレ氏の2020年の報酬は1700万ドルでしたが、関係者によるとクラウレ氏は長期にわたり数十億ドルの報酬を期待していたとのこと。現在1ドル115円ぐらいですから、年棒1700万ドルと言えば、19億5500万円、数十億ドルっていったいいくらなの?数千億円ですよ、何考えてるのと思いますが、これが国際的な相場なのでしょうか。カルロス・ゴーンだってそこまでは強欲でなかったでしょう。
(2022年1月30日)


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