203  早寝早起き

 熱海で温泉を楽しんだ後、北国盛岡のシバレル寒気に飛び込んで・・・また南下して仙台から会津東山温泉という旅程を組みましたが、スーパービュー踊り子号に乗り込む前に、ガーンというショッキングニュースがスマホを震わせました。高校同期の訃報です。それも警察でバリバリだったオトコ、残念です、悲しいです...熱海の温泉ホテルで高校の在京同期生に一斉に訃報メールを流し、パソコンでホームページに掲載しました。どんなところにもパソコンを持ち歩く悲しい性(さが)...

■ 死んじゃぁ おしめぇだ
 只今盛岡に居ります。どんなに活躍した人間でも病気には勝てません。前回松方弘樹さんの訃報に触れましたが、あんな豪快なオトコでも焼かれて骨になっちまうと...やっぱり人間 死んじゃぁ おしめぇだ 待ってろよ そのうち行くから と梅宮辰夫さんが言っていました。今年初めの200『冬虫夏草』(2017年1月7日)の冒頭で、生ける者 遂にも死ぬる ものにあれば この世にある間は 楽しくをあらな という、大伴旅人のうたに触れました。また同じ回の最後に、末期がんで余命3ヶ月と宣告されてから5年、必死に生き抜いた登山家;田部井淳子さんのことを書きました。講演し、本を出し、社会貢献活動をし、2011年の東日本大震災以降、被災地の高校生たちと富士登山、夫と共に筆者も好きな日和田山に登ると別人のように顔が輝くと息子を驚かせた脅威の生命力は、なるほど女性初のエベレスト登頂、世界七大陸最高峰登頂という前人未到の快挙を成し遂げた人だなぁと感動しました、と書きました。

ムクドリ

■ 教えてもらってニッポン流に
 日和田山というのは、ヒガンバナが咲き誇る巾着田で有名な埼玉の高麗川を見下ろす小さな山です。町村合併で今や日高市という地名になっていますが、高麗という名前で分かる通り、昔朝鮮半島から高度な技術を伝播してもらうために、技術者たちが移住してきたそうです。こういう集落は日本各地にあります。佐賀の唐津や、有田などは有名ですね。日本は、朝鮮半島や、その向こうの中国の人たちからいっぱい教えてもらって、それを独自な形で高めてニッポン流にしてきました。ラーメンや冷麺なんて典型ですね。中国ではラーメンは和食で大人気です。ラーメンが和食だなんて、日本では考えられませんが、中国人はニッポン大好き、いま春節で、多くの中国人がきれいな空気を求めて日本にやってきています。スーパービュー踊り子号にもたくさん中国人が乗っていました。昔はすぐ中国人だと分かりましたが、今や特に女性は洗練されて見分けがつかない人が増えてきました。

■ ラーメン日高屋
 余談ですが、「日高屋」というラーメンチェーンが首都圏では有名ですが、これは神田正さんという人が、傷痍軍人(分かりますか?この言葉)だった父に代わって子供の頃から一家を支えるために、貧乏で苦労して苦労して、ハチャメチャな人生を送りながら、32歳で大宮駅前に「来来軒」というラーメン屋を開店したところから始まりました。彼は自分が生まれた地にちなんで「日高屋」という名前を付けました。彼にとって成功の原因が「貧乏」で、それを産んでくれたのが「日高」だったんですね。今でも大宮には東口にも西口にも「来来軒」があります。神田正さんはラーメン屋は駅前でなければ、という哲学を持っています。お客様はサラリーマン、これが発想の原点です。しかも大宮は今浦和や岩槻、与野と合併して、YOU&Iで「さいたま市」という100万都市になりましたが、実はこの地は日本全国から集まってきた人たちが住んで出来た街なのです。住むには高い都心から30分なので横浜市や千葉市とともに東京に通勤するサラリーマンが住んだのですが、さいたま市は東北、上越、信越から東京への玄関口なので特に北国の人に親しまれました。関西出身者、九州出身者も居ます。
したがってさいたま市で成功した食い物屋は全国チェーンになると言われ、日本で成功しているあらゆる外食屋さんがアンテナショップをさいたま市に出店しています。そこが始まりですから「日高屋」は成功したのです。神田さんが自分の貧乏経験に感謝して、ふるさとの名前をチェーン名称にしたのは、やはり自分を産んでくれた地に感謝してのことでしょう。

■ ラーメン幸楽苑
 ああ、ラーメンで「日高屋」と並ぶのは「幸楽苑」ですね。今や日本一のラーメンチェーンです。本日は仙台から郡山経由会津若松に行きますが、「幸楽苑」の本部は郡山市で、創業は会津若松市で現社長の親父「新井田司」氏が「味よし食堂」を始めたのがルーツです。だから今もラーメン司というのがメニューにあるのは親父を記念した命名でしょう。もっとも今は「二代目ラーメン司」になっています。「新井田」という苗字は「あらいだ」ではありません。「にいだ」です。会津若松市でラーメンを食おう!いや、ちょっと足を伸ばして隣の喜多方市に行くか、喜多方ラーメン、美味しいからなぁ〜


■ ナゼ、人は年をとると「必要以上」に早寝早起きになるのか

 年とると、早寝早起きになることはよく知られています。朝早く散歩して、公園でラジオ体操してるのはみんな、ジイさん、バアさんです。60歳以上のいわゆるリタイア世代になると早寝早起きになる、なぜでしょう?
 過度の早寝早起きは問題ではないのかな?夜9時過ぎには眠気が強まり、頭がぼんやりして、知らぬ間にソファーで寝込んでしまうのはいけませんよね。いったん寝ついても2、3時間もすれば目を覚ましてしまう、まだ暗いうちに何度も目が覚める、二度寝ができないなど睡眠満足感が低下することが多くなります。
 あまりにも早い時間帯から寝落ちすると一般的に睡眠の質は低下すると言われます。ホルモンや自律神経など眠りを支える心身の機能がしっかりと準備が調っていないためのようです。いくつかの研究によれば、健康な70代の体内時計は、若者と比較しても高々1時間程度しか進んでいないため、夜10時前は多くの高齢者にとって寝るには早過ぎる時間帯だそうです。ところが、睡眠習慣調査を行うと、体内時計の加齢変化以上に早寝早起きをしている中高年がとても多いことが分かります。この傾向は特にリタイア後に顕著になります。

■ 過剰な「朝日」
 年齢とともに進行する「早寝」と「早起き」ですが、実は多くの人ではちょっとした早朝覚醒から始まります。加齢とともに必要睡眠量が減少しますが、特に深い睡眠が減るため、ちょっとした刺激、例えば物音や寒さ、尿意などで目が覚めてしまうのです。白髪や老眼と同じように、ある程度の早起きは正常な加齢変化です。早起きに引き続いて早寝が始まる大きな原因が過剰な「朝日」だそうです。
早く目覚めるとその日の活動の開始時刻も早くなり、特にリタイア後は出勤の必要が無いので、のんびり朝日を謳歌するようになります。暖かい季節ともなれば、朝5時台から散歩や体操、庭仕事などにいそしむご老人たちを多く見かけますが、この時に浴びる早朝の太陽光が早寝を引き起こすのだそうです。

■ 体内時計が超朝型にシフト
 高齢者が早朝の散歩で浴びる光は体内時計を超朝型にシフトします。そのため早い時間帯から眠気が生じるようになり、夕食が済んでしばらくするとゴロンと横になりたくなるのです。体力的な低下もありますが、「起きていてもやることがない」、「TVも映画も面白くない」などの理由からうたた寝をするようになり、奥さんから「寝室でちゃんと寝てくださいよ」とお小言を喰らって、すっかり早寝の習慣ができ上がってしまいます。

■ 意識的に少し遅寝をしよう
 このような「消極的な早寝」は睡眠満足感を大きく損なってしまいます。正味の睡眠時間は60代で6時間そこそこ、70代になれば6時間を切ります。

水仙が咲き始めています

21時から寝たのでは3時や4時に目を覚めてしまいます。多くの高齢者が必要以上に早寝早起きをしています。その睡眠サイクルで元気に不満なく生活できていれば結構ですが、睡眠満足感が乏しく不眠症につながることもあります。そのようなときは、意識的に少し遅寝をした方が睡眠の質は格段に向上します。頑張らなくちゃ!
 只今午前5時31分です。盛岡のビジホに居ます。午前3時25分に目が覚めました。ダメだこりゃ

■ トランプ米大統領始動
 ドナルド・トランプ第45代米大統領、始動しました。ウソかと思っていた選挙公約を次々と実行に移しつつあります。環太平洋経済連携協定(TPP)からの永久離脱、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉、オバマケア撤廃、メキシコ国境に壁建設、地球環境問題くそくらえ・・・、対日観は80年代のまま止まっていて、言っていることの7割はウソだと言われる、国家元首ですよ、アメリカの狂気か?いったいこれからどうなるんでしょう?
 トランプ氏は2017年1月25日、壁建設計画の開始を命じる大統領令に署名し、メキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領が反発しました。これを受けトランプ氏は翌26日朝ツイッターに「大いに必要とされている壁の建設費をメキシコが支払いたくないのなら、同国は会談を中止するべきだ」と投稿しました。ペニャニエト大統領は26日、米国が進める対メキシコ国境での壁建設計画をめぐる対立を理由に、米国トランプ米大統領との会談を中止すると発表しました。なんと言うこと!ベルリンの壁を壊した時の人々の喜びの記憶・・・それなのにいま壁を作る?

■ トランプ・バブルに注意
 トランプ米大統領は24日、オバマ前政権が認めてこなかった二つの原油パイプラインの建設計画を促す大統領令を出し、その際に米国製の鉄鋼管を最大限使うことを決めました。市場では、トランプ氏が大統領選で掲げた雇用創出や成長策の具体化に向け、本格的に動き出したとの安心感が広がり、25日のニューヨーク株式市場はトランプ大統領の経済政策に対する期待から買い注文が優勢となり、ダウ平均株価(30種)が史上初めて2万ドルを突破しました。これを受けて日経平均株価も大幅上昇しました。いよいよバブルに注意すべき展開になってきました。2020年前後と言われる次のバブル崩壊、トランプ氏がその引き金を引くのではと見ています。

■ ツイッターはピンチか
 日本のマスコミは総じてトランプ氏に批判的です。それはトランプ大統領のとんでもない言動に起因していますが、マスコミに対するかつてないバッシングへの反発もあるでしょう。少なくとも国家元首ともあろうものがマスコミと対立するなんてかつてはなかったし、あってはならないことでした。トランプ氏はマスコミが嫌いだし、うそつきだと思っていますから、マスコミではなく、ネットを大事にするのです。マスコミは規制がかかっていますがネットはフリー、いくらでもウソつけます。同じSNSでも、フェイスブックは素性を明らかにして投稿しますが、ツイッターは短い語数でつぶやくので、今後ツイッターはトランプ氏によって貶められるのではないかと懸念します。
(2017年1月29日)


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