521  宗教W

 3月に入り、一斉に花が咲き出しました。我が家の近くの河津桜も満開ですが、福岡中央公園には5本の河津桜が植えられていて、通りがかる人が盛んに写真を撮っていました。


福岡中央公園の河津桜の下でお花見する親子 向こうの建物はURのコンフォール上野台
 3月3日はひな祭りでしたが、この日ホテルメトロポリタン池袋で行われた「お別れの会」に行ってきました。引退して二代後の社長が58歳で急逝してから早や3ヶ月経ちました。ご遺族にはまだ夢を見ているような状況ではないでしょうか、残念でなりません。久々に会社の人たちとも会いました。会社の業績は絶好調のようで、どうやって受注残を処理するか苦心しているようです。

■ 5回目の宗教語り
 宗教については論ずべきテーマではありませんが、これまで493『宗教T』(2022年8月21日)…浄土真宗親鸞会、495『宗教U』(2022年9月4日)…生長の家、500『宗教V』(2022年10月10日)…エホバの証人と触れて来ました。今回、宗教Wを採り上げたのは「幸福の科学」について触れなければならない事態が発生したからです。そもそも宗教について書かなければならないと思ったのは、490『カルト』(2022年8月1日)で、安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件をきっかけに、自民党の現職閣僚や国会議員と「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)がクローズアップされ、宗教二世問題が勃発したことがきっかけでした。ここでは「オウム真理教」についても触れました。宗教はたくさんあるので、このテーマは終わりが無い気もします。

■ 幸福の科学・大川隆法総裁死去
 宗教法人「幸福の科学」総裁の大川隆法(おおかわ・りゅうほう)さんが2023年3月2日に亡くなったことが関係者への取材で判明しました 66歳でした 大川氏は 2月28日の未明に 東京都港区の自宅で倒れ 病院に搬送されましたが 2日に亡くなったとのことです やすらかな眠りを祈ります 合掌

大川隆法氏

■ 大川隆法氏とは・・・
 幸福の科学によりますと、大川氏は1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手総合商社に入社。米ニューヨーク本社勤務を経て、商社退社直後の1986年、幸福の科学を設立しました。1987年に出版した著書「太陽の法」がベストセラーとなり、その後も多くの著書を出版。公称1100万人の信者獲得につなげたとされます。劇場映画公開による広報活動にも力を入れました。2009年には幸福の科学を母体とする政治団体「幸福実現党」を結成し、党総裁に就任。同年8月の衆院選比例代表近畿ブロックに出馬しましたが、落選しました。その後、学校法人「幸福の科学学園」を立ち上げ、さらに幸福の科学大学を設置する計画を進めていましたが、2014年に文部科学省の大学設置・学校法人審議会が開設を不可と判断しました。

■ 偶然とは思えない・・・何かの導きか?
 実は下で熊谷市の八木橋百貨店に行ったことを紹介しますが、6階の書店に「宗教書」コーナーがあり、ここで「幸福の科学」の大川隆法さんの本がものすごい大きなスペースなのにビックリしました。つまり大川隆法さんの著書は膨大な数だということです。30歳で「幸福の科学」を立ち上げてから、講演やら布教活動でものすごく忙しかったはずなのに何百、何千という本を著し、出版できるエネルギー、まさに神がかりそのものです。今や「創価学会」と肩を並べるとまでは行かないでしょうが、街の至る所で「幸福の科学」の会館を見かけます。それほどまでに信者が増えたのでしょう。そして保有不動産の莫大さ...宗教法人が税金で優遇されている故でしょう。ただカリスマ総裁の死去で今後どうなるのか???八木橋百貨店で遭遇したおびただしい大川隆法さんの本・・・その直後に大川隆法さんが倒れた・・・これは単なる偶然とは思えません。何かの導きがあったかもしれません。いずれにせよ、大川隆法さんは余りにも偉大な人物でした。これをまともに引き継げるとは思えません。

■ 熊谷・八木橋百貨店で岩手の物産展とみちのく盛岡の名品と観光展
 2月22日(水)〜2月28日(火)、熊谷市の八木橋百貨店で「第34回岩手の物産展 同時開催みちのく盛岡の名品と観光展」が開催されました。岩手・盛岡の逸品を販売するほか、観光ブースの設置や盛岡さんさ踊りの披露など、盛岡の魅力を発信しますので、ぜひ会場にお越しください・・・と言われたら、観光大使としては矢も楯もたまらず出掛けようというものです。
 八木橋百貨店は楽しい店でした。また熊谷市そのものもとても良い街です。文化を感じる上に、広々として、電柱を無くするように心掛けているようです。高い建物が少ないので空が広く、富士山がよく見えます。都心から離れているこういう街こそが、これから東京から移り住む絶好のスポットなのではないでしょうか。ニューヨークタイムズが推奨する「2023年世界で行くべき52都市」でロンドンに次いで2番目に紹介された盛岡市が何故熊谷市の八木橋百貨店で毎年物産展を開くか、の理由が分かった気がしました。なんとなく盛岡市と共通した、住民が誇りをもって愛する街のイメージがあるからでしょう。ちなみに川越市の「丸広百貨店」でも時々物産展を行います。熊谷市と川越市、盛岡市は共通する特長を持っていると言えます。

■ ひっつみ
 八木橋百貨店では色々買い物しました。岩手県の名産品ですが、例えば平泉の「ずんだ餅」、宮古の海産物、雫石の千秋堂「くるみゆべし」、盛岡の「くるくるかりんとう」、奥州市小山製麺の「ひっつみ」などです。さっそく「ひっつみ」を作って食べました。東京ではすいとんと言うようです。鴻巣の「川幅うどん」と似た感じです。

我が家のひっつみ


盛岡市・神子田朝市の「うわさのひっつみ」


岩手のお店では南部鉄器の鍋でこのように提供されます

■ 羽生温泉「華のゆ」へ
 八木橋百貨店に行くのなら折角だから温泉に泊まろうと考えました。熊谷市にも「天然温泉 花湯スパリゾート」があります。「ニフティ温泉年間ランキング」で、全国12,963軒の中で第5位の人気施設です。しかし今回は宿泊するので「ルートイン グランティア羽生SPA RESORT」にしました。スーパー健康ランド「華のゆ」−羽生温泉・源泉かけながし−を併設しているからです。11時チェックアウトプランにして朝風呂、朝サウナも楽しんできました。全国展開するビジネスホテルチェーンのホテルルートインが作った日帰り温泉施設が「スーパー健康ランド 華のゆ」で、現在、北海道の十勝幕別、秋田、広島の福山、そして埼玉の羽生のルートインにそれぞれ華のゆが併設されているそうです。羽生の華のゆは2004年12月オープンだそうです。地下1500mから汲み上げており、泉質はナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉(旧名称:含重曹食塩泉)で、低張性・弱アルカリ性・高温泉(44℃)です。PH8.1のアルカリ性で、色は無色透明となっていますが、やや黄色味かかった温泉です。入浴後は肌がつるつるになります。今回は宿泊料に入浴料込みになっていましたが、日帰り温泉として利用すると平日850円、土休日1100円だそうです。実際10時になるとどっと老人が入ってきました。


ホテル外観


露天風呂

■ さきたま古墳へ
 羽生から帰るには行田市から国道17号で鴻巣を通り南下します。折角だからまたさきたま古墳に寄ることにしました。行田と言えば忍城、さきたま古墳、古代蓮の里が推しです。「さきたま古墳公園」の周辺は、「埼玉」という地名が生まれたところです。奈良時代に編纂された『万葉集』に、「前玉(さきたま)」や「佐吉多万(さきたま)」などと地名を表記した和歌が収められていて、平安時代になると「埼玉」とか「佐伊太末」との表記が見られるそうです。「さきたま」を狭い地域名とし、より広い郡のようなイメージで「さいたま」と表記するようになったとの解釈のようです。大きな古墳が集中して数多くあることで全国的に知られており、今から1300年から1500年くらい前に建造された古墳が、大きなものだけでも9基もあります。「丸墓山古墳」は直径が105mで高さが18.9mもあり、日本で2番目に大きな円墳と言われています。1590年の豊臣秀吉と小田原北条氏の戦い(小田原の役)で、忍城を水攻めにした石田三成が、水攻めの進行具合を確認するために「丸墓山古墳」の頂上に本陣を築いたとされています。丸墓山古墳の頂上から見る行田市内は見ごたえ十分。天気の良い日は、忍城(おしじょう)が見えるということで・・・登って見たら、見えました!それどころか真っ白な富士山がくっきりと見えます。
 公園内には菜の花が咲いていました。紅白の梅の花が綺麗でした。桜の季節にはこうなるよという写真が展示されていて、桜が咲いたら来たいな〜と思いました。。


丸墓山古墳(筆者撮影)


桜が咲くと・・・下のようになるそうです


丸墓山古墳から見下ろした古墳公園の一部の光景
前方後円墳の左:稲荷山古墳と右奥:将軍山古墳、その手前円墳跡(筆者撮影)


丸墓山古墳から見た富士山と忍城(筆者撮影)

■ 藤井聡太五冠の超過密日程
 渡辺明名人(38)への挑戦権を争う、将棋の第81期A級順位戦最終9回戦一斉対局が3月2日、静岡市「浮月楼」で行われ、藤井聡太五冠(竜王・王位・叡王・王将・棋聖=20)が稲葉陽八段(34)に圧勝したほか、広瀬章人八段(36)が菅井竜也八段(30)を下したことで、藤井棋士と広瀬棋士は7勝2敗で終えてトップで並んだため、3月8日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」でプレーオフを行うことになりました。この二人は竜王戦で対戦し、藤井竜王が勝って防衛しています。3月2日のA級順位戦最終局の後は、3月5日に棋王戦5番勝負第3局(新潟市);渡辺明棋王に藤井五冠が2連勝して王手をかけていましたが、途中までずっと優勢を維持していた挑戦者が、一手で一気に逆転を許し、押し切られました。得意の先手番の連勝がストップしました。さすがに一気に3戦全勝でタイトル奪取とは行きませんでしたが、相変わらず優位であることは変わりません。次期棋王戦4戦目は3月19日(日)だそうです。ここまでタイトル戦での連敗がないというのは藤井聡太棋士の強みです。3月8日には広瀬章人棋士とのA級順位戦プレーオフ、勝ったほうが渡辺明名人への挑戦権を獲得します。3月11〜12日は王将戦7番勝負第6局(佐賀県上峰町);藤井王将3勝−羽生九段2勝です。ここまですべて先手番が勝っており、第6局は挑戦者の羽生九段が先手番です。藤井王将をここまで苦しめるとは、さすがタイトル99期の羽生さんだ...と称賛する声が出ています。これだけ続くタイトル連戦、しかも、地方転戦のため、対局前後に移動日が入ります。まあ藤井聡太五冠は若いから・・・と言えますが、渡辺明名人は藤井棋士に圧倒的に負けてますから、藤井七冠誕生もそう遠くない気がします。

■ 諫早潮受け堤防開門差し止め確定
 これまで何度も採り上げた問題・・・国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決の無力化を国が求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は2023年3月1日付で、漁業者側の上告を退ける決定をしました。確定判決の効力は失われたとした二審福岡高裁判決が確定したことで、開門を認めない事実上の統一判断、裁判官5人全員一致による決定です。国に「開門」と「非開門」の相反する義務を課した司法判断のねじれ状態が解消されたことになり、漁業者側が求めた開門は不可となりました。農業者側と漁業者側、長崎県と佐賀県の争いという側面もありました。


潮受け堤防排水門


潮受け堤防上の道路


左は有明海諫早湾、右は調整池と干拓地、下側が北部排水門

■ 高級旅館と言えど安心できない?
 福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉・大丸別荘」が法令に違反し、大浴場の湯を年2回しか入れ替えず、県の検査で、基準値の最大約3700倍となるレジオネラ属菌が検出された件、ビックリです。いや、それ以上に驚いたのは社長の説明、退任しましたが、こんな経営者では従業員が可哀そうです。「1,300年湧き続ける二日市温泉は、奈良時代から今日、時代は変わっても変わらない天然温泉で、アルカリ単純泉、源泉48℃、湧出量 毎分100リットル、古くは大宰府政庁のお役人、僧侶も浸かったお湯として知られています。なめらかでやわらかい泉質のお湯は、お肌もつるつるに、疲れた心を癒します」というキャッチで、源泉掛け流しなので、洗わなくても良いと思った?冗談でしょうか?

■ 埼玉県戸田市立美笹中の事件
 埼玉県戸田市の市立美笹中学校で3月1日午後0時20分ごろ、期末試験中だった1年生の3階教室に若い男が後方ドアから侵入、試験監督をしていた男性教員(60)が気付いて、生徒を前方のドアから教室外に避難させるとともに、立ち向かいました。男性教員は刃物で切られ、重傷を負いました。犯人は教室前の廊下で駆け付けた教員らに取り押さえられ、通報で駆け付けた警察官に現行犯逮捕されました。殺人未遂容疑で逮捕されたさいたま市浦和区の高校生の少年(17)は、事件当時少なくとも3本の刃物を所持していたそうです。埼玉県警によりますと、犯人は自転車で延々さいたま市から南下して戸田市の美笹中学校に来たようで、「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しており、人がいっぱい居るからと美笹中学校に押し入ったようで、卒業生ではないそうです。
 美笹中学校は美女木ジャンクションのすぐ南西にあり、筆者が13年間勤務していたビルから歩いてすぐ、最も近い学校です。従ってこの近辺は自転車でぐるぐる走り回ったことがあるので詳しく覚えています。彩湖道満グリーンパークで芋煮会もしたし、ヤクルトの球場が有って、よく2軍戦が行われていました。

■ 猫切断事件
 逮捕された高校生が住むさいたま市では2月に、切断された猫の死骸が相次いで見つかり、埼玉県警が動物愛護法違反事件として捜査しています。高校生は「猫は俺がやった」などと話しており、県警は関連を調べているそうです。死骸が見つかったのは、美笹中から北に3〜10キロの範囲の計4ヶ所で、最初に見つかったのは2月13日朝で、南区の公園のベンチに前足とみられる部分が置かれていました。2月16日昼には、同じ公園の雑木林で胴部分が発見されました。公園から東に約1キロの市立小学校校庭では翌17日、鉄棒に顎とみられる部分がひもでつるされており、2月26日には桜区の住宅街の畑で土に一部埋まった下半身が、南に約300メートル離れた市道では上半身が、それぞれ見つかりました。両区で計2匹の猫が被害に遭ったとみられています。テレビの情報番組で、こうした猟奇的事件は、過去の例から少年が犯人である可能性が高いと、犯罪専門家が解説していました。

■ ふじみ野市の店舗変遷
 近所の食店舗の変遷は特にコロナ禍で勢いがつきました。498『CLOSE』(2022年9月26日)で「きゃべとん」だった店が「焼肉かるびとはらみ」になったと思ったら、閉店するそうで、次は何になるのでしょう?と書いたら、「焼きたてのかるび」に変りました。スゴイなぁ〜この変遷...ちなみに「焼きたてのかるび」、「かるびとはらみ ふじみ野店」、「きゃべとん」はいずれも、「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」を展開する株式会社物語コーポレーションのブランドです。




 このとき、川越街道沿い、イオン大井店隣の焼肉店「牛角」が2022年8月29日(月)閉店したことも併せて紹介しました。この一帯は「肉肉街道」と言われ、焼肉店やとんかつ、ステーキ、ハンバーグ店などが近年ズラリと並んで、過当競争気味でした。ラーメン店や回転寿司店が次々と閉じて肉の店に代わりました。下写真は2022年9月16日に撮影したものですが、「牛角」は取り壊され、今は更地です。奥の左手に「焼肉かるびとはらみ」の看板が見えますが、これが今や「焼きたてのかるび」に変ったのです。右手に「とんかつ かつ庵」の赤い看板が見えます。
 この「とんかつ かつ庵」は「すき家」のゼンショーが「かつや」に対抗してそっくり同じ形態で展開する店でした。NISSANの販売店を挟んで「はま寿司」があり、これまたゼンショーグループです。ところがこの「とんかつ かつ庵」も閉店しました。ちなみに「牛角」の手前隣はNISSANと向かい合ってTOYOPETです。TOYOTAやHONDAの自動車販売店は近くにそれぞれ3店舗がひしめきあい、DAIHATSUやSUZUKIもあります。クルマの販売店と飲食店がズラリと並んで競合しています。ちなみにCENTURY21は住宅販売店、近隣は住宅建設ラッシュなので忙しそうです。ここの従業員たちは時々川越街道のゴミ拾いをしています。街をきれいに、という奉仕活動の一環でしょうが、これが企業として街に溶け込む活動として絶好の企業イメージ向上になっているのでしょう。

「とんかつ かつ庵」のロースかつとクリーミーコロッケの定食、茶碗蒸し付き

「とんかつ かつ庵」の看板も白く塗られ、閉店しました

スターバックスの新築工事中
 そのすぐ近くに新しいドラッグストア「ウェルシア」があり、その向かいにもう50年以上営業している「麦とろ」、東久保交番、そしてかつや兄妹店のからあげ・やきとり「からやま」があって、その向かいにいまスターバックスの新店舗工事中です。
(2023年3月5日)


次回へ    前回へ    最新ページへ    つぶやき最終回