500 宗教V
急に寒くなりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、今年はどうも様相が違うと思っていたら、2022年10月6日(木)朝、標高2038mの岩手山(岩手県)で初冠雪が観測されました。平年より7日早く、昨シーズンより11日早い観測で、富士山に続き本州2座目の初冠雪です。実はこの朝筆者は盛岡市内のホテルで朝を迎えました。国立大学法人岩手大学の経営協議会があるからです。南米沖太平洋の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」の影響で、今年は冬の訪れが早くなり、爽やかな秋は短く、11月にはすっかり木枯らしの季節になると言われています。今年の冬は、例年以上に寒さが厳しくなりそうで、短い秋を楽しまなくちゃいけませんね。食欲の秋を。
左のうた、皆さんご存知だろう。細川ガラシャの辞世のうたである。明智光秀の三女で、細川忠興の正室であった。関ヶ原の戦いが勃発する直前の慶長5年(1600年)7月16日(8月24日)、大坂玉造の細川屋敷にいた彼女を、西軍の石田三成は人質に取ろうとしたが、ガラシャはそれを拒絶した。その翌日、三成が実力行使に出て兵に屋敷を囲ませると、ガラシャは家老の小笠原秀清(少斎)に槍で部屋の外から胸を貫かせて死んだ(とされているが定かではない)。キリスト教では自殺は大罪であり、天国へは行けないためである。享年38。 この辞世のうたは花も人も、散り時をわきまえてこそ美しいのだ、という意味であろう。細川元総理や小泉元総理も引用している。 なお、これ以外に二首、ガラシャが詠んだといわれる辞世のうたが残されている。 「露をなど あだなるものと 思ひけん わが身も草に 置かぬばかりを」 「先立つは 今日を限りの 命とも まさりて惜しき 別れとぞ知れ」 しかし、「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」のうたの抜群の感性には及ぶべくも無い。 |
細川ガラシャ 父の光秀に似て、頭が良く 気丈で、美しい女性だったと言われている |