431  つゆ

 朝から空を自衛隊機が爆音轟かせながら低空飛行しています。これは有事の兆候で、かつて北朝鮮がミサイルを発射していた頃に度々ありました。今は何を警戒しているのでしょうか?中国やロシアかな?
 今回のテーマ「つゆ」と聞くと何を連想されるでしょうか。空気中の水蒸気が冷やされて周囲に付着した結露の「露」、「梅雨」、蕎麦つゆなどのつゆ、味噌汁や吸い物を指す「おつゆ」などがありますが、この時期には言わずもがな、「梅雨」ですね。これについては222『梅雨入り』(2017年6月11日)、118『入梅』(2015年6月13日)、66『監督休養』(2014年6月6日)などで触れています。

      

■ ついに梅雨入り
 関東甲信はまだ梅雨入りしていないと言われていましたが、ずっともう梅雨に入ったような気がしていました。6月13日(日)は朝から良い天気で、ホームグラウンドの西原小学校で練習しました。我が家から最も近い小学校である西小学校は只今校舎の大規模改修工事中で、2年間グラウンドが使えないので、ここをホームとする上福岡第五クラブはジプシー状態です。これまで余熱利用施設エコパに近いさぎの森小学校のグラウンドを使ってきましたが、ここも今月から大改修工事が始まり、グラウンドが使えなくなりました。そこで遠い西原小学校まで来て、校庭を大井ウエストと半分ずつ使用しながらの練習でした。さぎの森小学校も西原小学校も西小学校からは遠いので、選手も指導者も大変ですね。この日は、午後から鶴ヶ丘小学校に移動して第8回松本旗争奪少年野球大会の一回戦に臨みました。鶴ヶ丘小学校はとても暑かったのですが、試合途中からにわかに黒雲が出て、雨が降ってくるもすぐやむという変な天気、これはまさしく梅雨時の天候だな、と思いました。すると、6月14日(月)11時、気象台は「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。関東甲信では昨年より3日遅く、平年より7日遅い梅雨入りとなります。梅雨前線が北上して日本列島を横切った時点でその地域が「梅雨入り」したと考えれば良いと言われていますが、今年の梅雨前線はまだはるか南方にあり、これでどうして梅雨入りしたと言えるのか疑問です。

前回も紹介したタチアオイ、梅雨入りとともに咲き始め、天辺まで咲いて花が終わったら梅雨明けと言われています
今年の咲き具合からして、植物生理的にはとっくに梅雨入りしていたと思われます

■ ふじみ野市少年野球出身の有名人
 鶴ヶ丘小学校は我が鶴ヶ岡の学区で、鶴ヶ岡少年野球クラブ(略称:鶴少クラブ)のホームです。我が家は川越市との境界に近いので、鶴ヶ丘小学校より川越市藤間に隣接して東武東上線上福岡駅に近い西小学校のほうがずっと近いのです。鶴ヶ岡という住所になぜ鶴ヶ丘小学校があるのか、以前に書いたことがあります。ちなみに東武東上線ふじみ野駅に近い亀久保小学校をホームとするのは大井亀少クラブで、市内に鶴と亀が揃っていますので何やらおめでたいですね。鶴ヶ岡は鶴が居る丘の上にあり、亀久保は亀が居る窪地にあって、丘の上の鶴と窪地の亀という、絵に描いたような構図、昔の人のネーミングは素晴らしいですね。ちなみに上福岡第五クラブ出身のプロ野球選手は”赤ゴジラ”こと嶋重宣さん、中学生では上福岡シニア(現在のふじみ野リトルシニア)に所属し、若生監督(埼玉栄の野球部監督で有名だった人)を慕って進んだ東北高校ではピッチャーとして三度甲子園出場、広島東洋カープに入団して野手に転向し、2004年にはセリーグ首位打者、ベストナインに選ばれ日米野球のメンバーとなって”赤ゴジラ”のニックネームが定着しました。現在は埼玉西武ライオンズの野手コーチです。大井亀少クラブ出身で有名なのは三澤興一さん、中学生では上福岡シニア(現在のふじみ野リトルシニア)で嶋重宣さんの2年先輩、帝京高校ではピッチャーとして4季連続甲子園出場、第64回選抜大会で優勝投手になりました。3年生のときエースで4番と投打に活躍しました。松井秀喜と親友だそうです。早稲田大学でもエースとして活躍し、六大学の奪三振数は和田毅、江川卓に次ぐ3番目の記録を持っています。読売ジャイアンツに入団して日本一に貢献、その後近鉄バッファローズに移ってリーグ優勝に貢献、また巨人に戻り、ヤクルトにも転籍しましたが良い結果が出ず、その後アメリカに渡りいろいろな球団を渡り歩くも結果が出ず、日本に戻って、巨人のスコアラーになり、その後投手コーチとなって現在に至ります。

■ NHK朝ドラ『おかえりモネ』
 5月15日で最終回を迎えたNHK朝ドラ『おちょやん』の全115話の期間平均世帯視聴率は17.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、一度も20%に届くことなく終了しました。朝ドラで20%超えの回が一話もなかったのは川越市を舞台とした『つばさ』(2009年前期)以来約12年ぶりだそうです。しかし425『ホームセンター』(2021年5月6日)で書いたように、喜劇人が真剣に演じるドラマは面白い、主演:杉咲花も良かった、『おしん』とおなじような辛い主人公の生きざまを描いて、筆者的には良いドラマでした。しかしコロナ禍で、前作『エール』同様視聴率が下がったのは、コロナ対策を煽る「羽鳥慎一モーニングショー」などに視聴者が逃げて行ったからだと思われました。朝ドラよりコロナ、視聴者の切迫したココロが垣間見えますね。NHK大阪放送局制作の朝ドラは、平均視聴率が16.8%と低かった2006年度下期の『芋たこなんきん』、翌年の大阪放送局制作の作品の中で最低平均視聴率15.9%の『ちりとてちん』と、いずれも視聴率は低かったものの、ファンの間ではいまだに「朝ドラの名作」と言われているドラマが出ています。ドラマ好きの視聴者層の上に浮気性な視聴者が乗っかって視聴率を形成しているので、ドラマの出来と視聴率がストレートにはリンクしません。
 その点で言えば、『おかえりモネ』はどうでしょうか。「現代モノの朝ドラは視聴率を取れない」と言われています。『あまちゃん』は例外ですが、これは東日本大震災という未曽有の出来事があったからでした。舞台は岩手の三陸海岸北端から『おかえりモネ』の宮城県に移ります。主演の清原果耶さんは若手女優の中では抜群の演技力と言われています。舞台は気仙沼の亀島や登米の山林地帯。爽やかな舞台で、家族も愛情にあふれ、周囲の人たちも温かい...2011年3月11日14時46分発生の東日本大震災が暗い陰を落としますが、清原果耶さんはNHKがここぞというところで投入する、いわばエースのような存在だけに注目でした。初回は19.2%と『おちょやん』越えでしたが、それ以降は17%前後と低迷しています。何故でしょうか?確かに清原果耶さんの演技は上手い。特にいろいろな表情で、屈折した心情を表現するところなんか抜群です。『おちょやん』と決定的に違うのは、役者が豪華なところです。主演級のスターがずらりと並び、男もイケメン揃いです。おじいちゃんが藤 竜也で、お父さんが内野聖陽、お母さんが百音を出産するとき船を出してくれた凄腕漁師の浅野忠信、その息子が永瀬 廉、気象予報士の西島秀俊、登米の診療所医師の坂口健太郎と平山祐介、登米の森林組合の課長の浜野謙太、参事のでんでん、女性も母・鈴木京香、山主・夏木マリ、祖母・竹下景子、妹・蒔田彩珠、幼なじみ・恒松祐里ときれいどころがずらっと揃っています。ただ、脚本を手掛ける安達奈緒子さんはラブストーリーや職業ドラマの名手ですが、いかにもドラマだなぁと思わせる展開が続きます。「事実は小説よりも奇なり」と言われるように、モデルとなる人物が居ても、そもそも人生なんてドラマチックなのですが、この脚本はいかにも作った話だなぁと感じてしまう部分があります。役者さんたちの演技も達者すぎる気がします。鈴木京香さんは地元出身なので言葉(イントネーション)はさすがですが、夏木マリさんの方言は登米のものではありません。東北弁は多種多様で、中には外国語みたいな地方もあるし、岩手県の三陸沿岸では京言葉のような部分があって、内陸とはまるで違います。秋田と青森の人が話しているのを聞くと、何の会話かわからないこともあります。しかし仙台などはほとんど標準語と変わりません。東北弁だから濁るというのも一概には言えないのです。
 梅雨時は多湿でじめじめするので、エアコンで除湿して乾燥した空気を再熱し、カラッとしたさわやか空気にします。筆者の仕事は空調だったので、上の図のようなヒートポンプを使いました。『おかえりモネ』でどうして雨が降るかをやっていましたね。その原理が分からない百音に菅波医師(坂口健太郎)がガラスコップに氷を入れて「じっと見ててごらん」と言います。やがてコップ表面に結露します。コップ表面に触れた空気が相対湿度100%以上になって結露状態になる、飽和水蒸気のことを説明していました。除湿は冷凍機によって空気を冷やし、空気中の水分を結露水として除去するものです。人間が快適か不快かを感じるのには、温度と湿度の両方が関係します。温度が高くて湿度が高いのが最悪です。空気がじめっと肌にまとわりついて、発汗もできず不快になるのです。冷凍サイクルでは、圧縮機(コンプレッサ)によって冷媒を高圧にするときに最も電気エネルギーを使います。梅雨時期のある日本は、大陸性気候のヨーロッパなどと違って、電気をいっぱい必要とする国ですが、台風のような自然災害が多く、再生可能エネルギー(太陽光や風力)による発電に不利という側面があって、世界的にはつらい立場に立たされています。

■ 新聞値上げ
 ついに毎日新聞も値上げするそうです。6月16日朝刊1面に「購読料改定のお願い」が載り、7月1日から、月ぎめ購読料(税込み)を、朝・夕刊セットは4037円→4300円に、朝刊のみの統合版は3093円→3400円に改定するとのこと。先だって朝日新聞が6月10日に7月1日からの値上げを発表していました。朝夕刊セットの月決め新聞購読料(税込み)を4037円→4400円に、朝刊のみの統合版は3093円→3500円にする値上げです。1993年12月以来、27年7ヶ月ぶりの値上げだそうです。したがって毎日新聞は朝日新聞より100円安くしたということです。朝日新聞社の今年3月期連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、純損益が441億円の赤字で、赤字額は明治12年の創業以来で最大とのこと。
 大手紙で最も早く値上げに踏み切ったのは日本経済新聞で、2017年11月に4509円を4900円に引き上げました。読売新聞は2019年1月に、4037円から4400円に引き上げ、朝日・毎日・読売の3紙の購読料横並びが崩れました。産経新聞は2002年4月に東京本社内で夕刊を廃止し、朝刊で月額3034円を維持しています。日本ABC協会のまとめでは、2020年1〜6月の新聞購読部数は、読売が770万5178部(前年同期比4.9%減)、朝日は516万0355部(7.5%減)、毎日が225万0756部(7.6%減)、日経が212万9733部(8.7%減)、産経が132万9094部(4.2%減)と、いずれも厳しい状況が続いています。やがて「昔はね、新聞を各戸に配達してくれたもんだよ」などという時代が来るのでしょうね。

我が家の百合…左の薄赤がマルコポーロ、右の白いのがカサブランカ

■ ラジオAM放送がFM放送へ移行
 日本全国の民放AMラジオ47局のうち、44局が2028年秋までにFM局となることを目指すそうです。AMはアンテナの高さが100mぐらい必要なので、大きな敷地が必要となることから、AM放送が将来にわたって継続できないことと、AM局がFMでもサイマル放送を行っており、二重設備のコストが大きな負担となっていることが理由だそうです。ちなみにAMとFMの違いをご存知ですか?総務省のホームページの解説(PDF)をご覧ください。筆者は電気工学が専門なので説明しますと、AMはmplitude odulation(振幅変調)で、電波の振幅で音声信号を送り、波長が長く周波数が低い(電波が遠くまで届く)のに対し、FMはrequency odulation(周波数変調)で、電波の周波数の高低(粗密)で音声信号を送り、波長が短く周波数が高い(近距離用)という違いがあります。山地がほとんどを占める日本ではAMが好まれてきましたが、設備費が安く、クリアな音質のFM放送への移行は時代の流れ、仕方ありませんね。

鉢植えの百合と朝顔 花盛り

■ 大谷翔平の連続ボーク
 6月11日(日本では12日)の米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手がダイヤモンドバックス戦の5回裏、2球連続でボークを取られました。二死1、2塁の場面で、プレートから足を外し、二塁へけん制する構えをみせたところ、三塁塁審がすかさずボークを宣告したのです。スローで動画を何度も見ましたが、どうしてこれがボークなんだろう?と不思議でした。ボークを取られるケースで多いのは、プレートから足を外さずにグラブや肩がぴくっと動くことです。ピッチャーがけん制するときにはプレート(投手板)から足を外さなければなりませんが、二塁へのけん制球については、プレートに触れている状態で偽投(投げるふり、またはステップする動作)が許されているため、外したかどうかはこの場合のボークには関係しません。野球規則では【投球動作を起こしたならば、その投球を完了しなければならない】とされていますので、上体や足の動きから“投球動作を開始してから、けん制の動作を行った”と判断されたものと思われます。これについて日米の野球関係者からいろいろなコメントがありましたが、多くは「ボークではない」と言うものでした。こういう場合のコメントが的確なことで有名なダルビッシュ有は、「身体の見ている場所によっては膝が先に動いているように見えるのでそこでボークを取った気がします」と、審判の視点が投手の上体ではなく、膝にあった可能性を指摘し、「ボークではありません」と明確にツイートしました。問題はボーク判定に対する大谷翔平の態度でした。審判に向かって首をすくめ「Why?」と両手を広げたジェスチャーを見せました。アメリカ人がよく見せるポーズですね。これがまずかった...次の投球で空振りを取ったと思われた瞬間、球審が「ボーク!」・・・静止不足で再びボークを告げられ、押し出し失点となりました。恐らく球審は大谷翔平の態度にカチンと来ていたのでしょう。「コイツ、ジャップのくせにアメリカ人みたいな態度で生意気な・・・」と思ったのでしょう。人種差別の国アメリカでは、良くあることです。「静止不足」のボーク判定は微妙です。「完全に止まった」かどうかは、止めてから「1、2、3」と数えてから投球動作に入れば大丈夫ですが、「1」ぐらいだとボークと言われても文句は言えません。ましてや野球では審判の判定は絶対です。「お言葉ですが・・・」みたいな態度を見せて、審判を敵に回したら不利になります。ましてやアメリカ人のポーズは決してマネしないことです。

マルコポーロという百合の花は大輪できれいですね

■ 東芝と経済産業省が一体となり一部の株主に不当な圧力?
 外部の弁護士らが6月10日に公表した報告書の結果、東芝が今月25日に開く定時株主総会がもめそうです。大株主で「物言う株主」のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントの申し立てを受けて調査を行った結果、東芝と経済産業省が一体となり、エフィッシモや米ハーバード大学基金運用ファンド(HMC)など一部の株主に不当な圧力をかけたと認定したのです。昨年7月の総会運営が「公正でなかった」などと指摘されていたことを受け、社外取締役や大株主が会社側の提案する役員選任案に相次いで異議を表明、東芝は13日に開いた臨時取締役会で、太田、山内両氏を社外取締役候補から外すとともに、報告書の中で経産省との交渉役として名指しされた副社長と上席常務の執行役2人を役員候補から外すことを決めました。いったん公表した役員人事を総会直前に差し替えるのは異例で、内外からの批判が強い4人を役員候補から外すことで、株主総会を乗り切りたい考えとみられます。
 しかし梶山経済産業大臣は、この調査報告書に同意しないと表明しました。東芝のようないわば国家の安全保障にかかわる企業が海外ファンドから攻撃された場合、国家として防衛するのは当然だという経済産業省の考えであり、これもまた然りという気がしますね。いくら資本主義社会とはいえ、すべて自由に任せればよいというものではない、というもので、かつての「日本株式会社」程ではないにせよ、国家が企業活動に必要な範囲で口出しすることはあってしかるべきです。

もうすぐ夏至 エコパから見たサンセット 上福岡総合病院の向こうに沈んで行きます(2021年6月10日18時50分筆者撮影)

■ 香港・周庭氏が出所
 2019年6月の香港警察本部包囲デモをめぐり、昨年(2020年)12月に無許可集会を扇動した罪などで禁錮10ヶ月の実刑判決を受けて服役していた香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)氏が6月12日、出所しました。模範囚ということで、刑期が短縮されたみたいですが、G7の最中にということで、中国側のある種の譲歩的なメッセージが込められている感じがしなくもないとの報道もありました。国際社会に向けて民主派の見解を発信し続けてきた周氏は、別の罪で新たに起訴される可能性もあるだけに、今後の活動は抑制せざるを得ないでしょう。夕方、インスタグラムに、真っ黒な画像とともに、「苦痛の半年と20日がついに終わった。痩せすぎて体が弱くなってしまったので、よく休みたい」と投稿しました。香港ではもはや自由な言動はできなくなったので、周庭さんは今後どうするのでしょうか。香港から出て行くしかないような気がしますが、それでは負けたことになる、悩ましいですね。

香港の夜景!もう一度行きたいけれど、行けるでしょうか

■ プレミアムカルビが業スーだなんて...
 プレミアムカルビふじみ野店が開店してから、今でもまだ混んでいます。ランチタイムには行列ができています。高級焼肉店と聞いていましたが、それにしては看板を見る限りそんなに高くないですね。我が家の隣の朝鮮焼肉「安楽亭」に比べればいかにも高級そうなイメージです。やはり我が家のすぐ近くの「焼肉キング」もリニューアル工事して看板をデッカクして、これまたいつも混んでいます。しかし、知らなかった...いま飛ぶ鳥を落とす勢いの「プレミアムカルビ」が、業務スーパーの神戸物産が経営する店だなんて...日経電子版の大人のレストランガイド「グルメクラブ」2021/6/5話題のこの店この味をご覧ください。

プレミアムカルビふじみ野店(筆者撮影)

■ 野澤耕治さん撮影の「白神山地の春」
 ふじみ野こどもエコクラブのかつての代表、ふじみ野市議会議員だった野澤ようじさん(故人)の息子さんの耕治さんが撮影した映像が、近日放映されますので、是非ご覧下さい。青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産・白神山地は、琵琶湖の2倍ほどの広さがあり、ブナの深い森に覆われています。豪雪地帯ですが、ブナはそうした環境にうまく適応して生きています。春、雪解けの森に小さな湿地が現れ、サンショウウオが集まり、夏の森ではチョウたちが舞い、アカゲラなど鳥たちが子育てに励みます。そして山が紅葉に染まる秋、ブナの実をめぐって生きものたちが活発に動き回ります。冬には真っ白な雪に覆われて、ひっそりと春を待ちます。この厳しい大自然、白神山地での命の営みを見つめます。今回はその「春」編です。
〇番組名 NHKさわやか自然百景 − 白神山地 春 −
〇放送日時 2021年6月27日(日)午前7時45分〜8時
〇制作 NHK秋田放送局
〇撮影 野澤耕治

■ 小林亜星さんご逝去 88歳
 作曲家として都はるみ「北の宿から」や日立グループ「日立の樹」などの名曲を生み出し、俳優としてもTBS系ドラマ「寺内貫太郎一家」に主演するなどマルチに活躍した小林亜星(こばやし・あせい)さんが5月30日、心不全のため死去されたそうです。88歳でした。死後半月経って分かるということは、ご遺族が余程ショックだったとともに、「心不全」という死因発表は通常病死ではないことが多いのです。不慮の死だった場合、気持ちの整理がつくまで随分時間がかかるようです。2年前フジテレビで死について語った映像を見ましたが、まさかデブがこんなに長生きするとは思わなかったと言っていて、そろそろだと思うけれど女房より後には死にたくないなと語っていました。仲の良いご夫婦で、寺内貫太郎とはまるで違う人だったみたいですね。そうでなければ「ひみつのアッコちゃん」なんて歌は作れないでしょう。「自分のイメージと曲があまりにもイメージが違うとよく言われてました」と言ってましたが、実はその作った歌のような人間性だったということです。1961年にCMソングの処女作となるレナウンの「ワンサカ娘」が大ヒットし、続けて同社の「イエイエ」も爆発的ヒットになり、CMソング作曲家の第一人者となりました。その後もブリヂストン「どこまでも行こう」、トヨタ自動車「ちょっとうれしいカローラ」、ファミリーマート「あなたとコンビにファミリーマート」などを手掛けました。♪この樹なんの樹気になる樹・・・の「日立の樹」は名曲ですね。あれで日立のイメージがとても良いものとなりました。「ひみつのアッコちゃん」「魔法使いサリー」や「科学忍者隊ガッチャマン」「超電磁マシーン ボルテスV」「超電磁ロボ コン・バトラーV」などのアニメ主題歌の作品も数多く、1976年の日本レコード大賞を受賞した都はるみさん歌唱「北の宿から」やフジテレビ系ドラマ「裸の大将放浪記」シリーズの主題歌として親しまれたダ・カーポの「野に咲く花のように」、フジテレビ系「ママとあそぼう!ピンポンパン」の「ピンポンパン体操」や西武の球団歌「地平を駆ける獅子を見た」も手掛けました。「ホラ、チェルシー もひとつチェルシー」「パッ!とさいでりあ」などもすぐ思い浮かびますね。
 1974年、役者デビュー作となった向田邦子さん脚本の「寺内貫太郎一家」では、向田邦子さんご指名で、今度のドラマはどうしてもアナタが必要なのよ、と言われていきなり主演を務めました。東京・谷中の石材店兼茶屋を営む寺内一家を舞台としたホームコメディーで、小林さん演じる昭和の頑固オヤジがはまり役で、シリーズ化されるほど人気を集めました。YAHOO!ニュースによりますと、寺内家で働く「お手伝い」ミヨコ役で出演した浅田美代子さん(65)は「寺内貫太郎一家で御一緒させて頂き本当の家族のように過ごさせて頂きました」と亜星さんに感謝。「貫太郎一家もおばあちゃん(樹木希林さん)、おかみさん(加藤治子さん)、ヒデキさん(西城秀樹さん)、イワさん(伴淳三郎さん)、タメさん(左とん平さん)、プロデューサーで演出の久世光彦さん、そして旦那さん(小林亜星さん)までいなくなってしまい本当にさびしい…」と、既に亡くなってしまった共演者を列挙しながら心境を吐露。「今頃あちらでみんなと会って思い出話に花が咲いているかな」と思いを馳せたそうです。
(2021年6月16日)


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