222 梅雨入り
梅雨入りしたそうですが、ほとんど雨も降らないうちに入梅と言われ、その途端真夏の暑さですから、これ何なの?と思ってしまいます。しかし気象解析や予報に関してこの数年で格段に精度向上しましたから、素直に気象庁を信じましょう。 ■ 梅雨入り
■ 繋温泉愛真館
■ 420円なのにうまいラーメン 盛岡駅に着いてちょうど昼どき、今夜はたっぷり飲み食いするので昼は軽く済ませようと思います。盛岡駅前には食べるところがたくさんあり、以前はじゃじゃ麺を食べたこともあり、東家のわんこそばを食べたこともありました。真正面には牛丼の松屋もありますが、それはさすがに...
■ NREのそば、かつては悪口書いたが...
■ モリにしますか?カケにしますか? さて、ソバの話題になったところで、面白い話をひとつ。巷では森友学園と加計学園の話題に引っ掛けて、東京新聞に掲載された佐藤正明氏による最近の安倍総理を皮肉った3コマ漫画が「面白い!」とネットで話題になっています。安部総理と思われるヒトが蕎麦屋に行って、メニューを見てソバを注文しようとしたところ、「モリにしますか?カケにしますか?」といわれて「わーっ!」と逃げ出すというものです。 加計学園問題の「怪文書」について文部科学省が再調査を決めました。首相官邸の対応に国民の怒りが沸騰したのと、当の文部科学省の中でさえ、このままでは文部科学省自体が悪者になってしまうという危機感があちらこちらから噴出したからです。人望のあった前川前事務次官があそこまで覚悟を決めて発言していて、更に省内のメールが多数の人に送られているのに「省内に同姓同名の人は存在する」などと国民を馬鹿にするような答弁まで出て、このままで行くと辞任覚悟でマスコミに登場するお役人が出そうだという恐れがあったからと思われます。 ■ 獣医師を取り巻く環境は? 獣医師問題は実のところ厄介です。帯広畜産大学など、この方面では有名な大学があります。筆者の義父は有名大学を卒業し、この資格を保有していたので保健所勤務でした。牛豚鶏といった家畜向け産業医とペット向け獣医が居て、ペット飼育数は犬が減少、猫が横ばいで、獣医師の余剰が問題化している最中でしたし、むしろ現状の獣医学科のレベルアップこそ喫緊の課題で、大学院の課程の充実が検討されていた矢先に、いきなり今回のような一挙に大幅な定員増加の学部新設というのは、大学関係者から見るとショックでした。筆者も国立大学法人の関係者であり、獣医学に関しては日頃身近な課題として考えるところがありました。 ■ 四苦八苦しているのが大学の現状 菅義偉官房長官は、「岩盤規制をぶち破る、風穴を開けていくのが安部政権だ」と言っていますが、過去事例を見ましょう。歯科医師枠を増やしたら、やって行けない歯科医院がつぶれ出し、歯科医師を廃業する人が増えたり、タクシー規制を緩和した結果タクシーの余剰で運転手のみなさんの所得が低下して、再び規制する動きになっていることで分かるように、官庁が規制するのは意味があってのことで、ぶち破れば良いというものではありません。ましてや大学は少子化でつぶれるところが出たり、定員枠に達しない、学生のレベルが下がることで四苦八苦しているのが現状です。「たまたま総理の友人」(菅義偉官房長官の話)の加計学園に対して規制緩和するのは文部科学省の本意であったはずがありません。 ■ 米国もますます混迷か? トランプ大統領はウソを言っている?コミー前長官の議会証言で、ロシアゲート疑惑がいよいよ厄介になってきました。この問題は時間がかかりそうです。それにしても米国議会の在り方と日本の国会のあまりの違いには愕然とします。「正義」とか、「フェア」という概念についてです。 ■ 英国総選挙〜日英の違い EUからの離脱を決めた2016年6月の国民投票の結果、英国は大揺れとなり、国民の間には交渉の行方に不安が広がっていました。交渉を確実に進めるために、メイ首相は足元を強化しようと、2020年に予定されていた総選挙の前倒し実施を決断しました。選挙戦序盤には40%台後半を維持するメイ氏個人への高い支持率を背景に、保守党ではなく「私に投票して」とメイ氏個人を前面に打ち出したのです。しかしこのまま進むと独裁的になる恐れがあると若者たちが危惧しました。ここが日英の違いです。メイ首相がこきおろしていた労働党のコービン党首への支持が広がっていったのは、若者たちを中心にした「エリートへの反発」でした。昨年の国民投票の結果は、多くの労働者が、政治家にないがしろにされ経済発展から取り残されていると不満を抱き、何かを変えなければならない、と離脱を支持したからです。いま世界のあちこちで、労働者や若者が政治体制を変えるうねりが起きています。米国のトランプ大統領誕生然り、フランスのマクロン大統領誕生然り、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領誕生然りです。日本だけ別次元という感じです。 ■ 英国もますます混迷か? 2017年6月8日の英総選挙(下院選、定数650)で、地滑り的な勝利をもくろんでいた保守党の狙いは外れ、過半数を割りました。各党の最終獲得議席数は、保守党318(改選前330)▽最大野党の労働党262(同229)▽スコットランド民族党(SNP)35(同54)▽自由民主党12(同9)▽北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)10(同8)となりました。メイ首相が総選挙実施を宣言した直後は労働党との支持率の差は20ポイント近く開いており、メイ首相の狙いは成功するように見えました。「欧州連合(EU)との離脱交渉には強い指導者が必要だ」と訴えたメイ首相にはエリートのイメージがつきまとい、次第に「反エリート」を前面に打ち出したコービン氏が党首を務める労働党が保守党を猛追する展開になりました。今回の結果も、昨年の国民投票同様、労働者の多くが、エリート層の支持を得る保守党やメイ氏に反発したのではないかと思われます。問題は保守党内で責任論が浮上していることです。足元を強化しようとして総選挙を前倒しして逆の結果を招いたのですから、普通なら責任をとりますが、ここからがサッチャー以来の女性首相メイ氏の鼻っ柱の強いところです。直ちに主要閣僚を残留させると発表、「最も得票と議席を得た保守党に正当性がある」として辞任を拒絶し、強気の姿勢を見せています。 ■ 受動喫煙対策今国会での成立断念へ
■ 厚労省、自民党の折衝決裂 厚労省と自民党はこれまで水面下で折衝を続けてきましたが、妥協出来なかったということです。飲食店の線引きについて、厚労省は激変緩和措置の数年間が経過した後、30平方メートル以下のバーやスナックなどについては喫煙専用室がなくても喫煙を認め、規制対象外とする案を示していました。これに対し、自民党は例外を厨房(ちゅうぼう)を含め150平方メートルまで広げ、店頭に「喫煙」「分煙」と表示した上で未成年者の立ち入り禁止などの条件を満たせば、飲食店の業態に関係なく喫煙可能とする対案をまとめていたのです。事態の打開に向け、塩崎恭久厚労相は自民党の茂木敏充政調会長と都内で会談したものの合意には至らずに決裂しました。 ■ 塩崎厚労相が突っ張るワケ 自民党幹部は塩崎氏が悪いと怒っていますが、それは情勢の見誤まりと思います。塩崎大臣は、岸田外務大臣と並んで、安部内閣の「マトモな双璧」です。マトモというのは語弊がありますね。いわゆる自民党議員たちにも官僚たちにも信頼されていて、言葉にブレが無いという意味です。塩崎大臣が突っ張るのは、背景に国民の過半数の支持があると確信しているからです。そもそも厚労省案も自民党案も国際的に見れば「同じ穴のムジナ」みたいなもので、世界はもっと先に進んで行ってしまってるのです。極論すれば覚せい剤も煙草も似たようなもので、誰しもが健康に悪いと思いながらやめられずに吸っているわけです。当人は自己責任としても、受動喫煙となると論外です。前々回触れた「スモッグに苦しむ世界の大都市」・・・誰しもそんな街に住みたくないはず、同じことです。本来厚労省は全面禁煙にしたいのが本音ですが、段階を追っているだけのことです。諸外国のように20本入り千円以上になれば、さすがに吸える人は激減するでしょう。 (2017年6月11日) |