118  入梅

 相次ぐ地震や噴火、日本列島がおかしいという学者もいますが、あまり騒ぎ立てるのはよしましょう。群馬と長野の両県にまたがる浅間山(標高2,568m)が小規模噴火の恐れがあるとして、気象庁は2015年6月11日、噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)に引き上げました。とは言え、浅間山は桜島ほどではありませんが日本を代表する火山です。レベル2なんて当たり前と考えたほうが良いでしょう。軽井沢なんて、浅間山のおかげで成り立っているような地です。浅間山に限らず、箱根も富士山も、活火山ならどこも危ないのです。だけど、そこがまた観光地になるのです。
 山梨県は、富士山の突発的な噴火に備え、登山者や観光客が避難する方向を示す「避難ルートマップ」を初めて策定し、2015年6月11日にホームページで公表しました。過去の噴火から火口の位置を想定し、4パターン作ったそうです。7月1日の山開きに向けて周知をはかる方針です。

■ 美味い蕎麦屋?
 美味い蕎麦屋という言葉を信じて、行った私が馬鹿だった。何の話?いやはや、実は連れ合いが美容院で美味い蕎麦屋の話を聞いてきたのです。この美容院はとても高い美容院らしく、遠いのにわざわざ車で行くのですが、そこの客の会話の中に出てきた話だそうですが、そんなウマイ話にはひと口乗らずばなるまいに、というスケベ根性がムラムラと出てくるところがメンクイの欠点なのです。わかってます、わかっちゃいるけどやめられない、ア、ホレ、スイスイ、スーダララッタ、スラスラスイスイス〜イ、てなわけで、いそいそと夫婦連れ立って行ったわけですよ。玄関入ったらまず靴を脱ぎ、和室に案内されて座りましたが、おばあちゃんがなかなかメニューを聞きにきません。周りを見渡すと、作業服を着たオジサンたちや、OLと一回り上の世代の男女、孤独なオジサン、小銭をたくさん持った年配のオバサン、どう見ても一癖も二癖もありそうな、マトモでないお客様の数々、多分そのミチの「ツウ」と言われるカタガタに違いないと思いつつ、メニューを開いたワタシです。シンプルメニューの中から、鴨南蛮の蕎麦とうどんを頼みました。蕎麦とうどんを食べ比べるためです。結果は・・・・メングルメのプライドからすれば、最悪です。スープは美味い、しかし肝腎の蕎麦はまるで離乳食のような感じ、その上舌先に残るモッサリ感と言えば蕎麦通ならピンと来るでしょう。うどんは柔らか過ぎる、茹でていたのが厨房のおじいちゃんと接客のおばあちゃんの母親と思える年配の方なのでああなったか?これなら回転寿司のうどんのほうが良いという感じです。2千数百円払ってスゴスゴと退出しました。神棚のある手打ち麺製造場があるので期待していたのですが・・・。庭も立派だし、構えは良いのですが、そもそも平日昼の12時半に行って、13時半まで客がいるのでは回転が悪過ぎます。昼の時間帯しかやっていない、麺が無くなれば閉店というクチコミでしたが、あの3人でやっていればさもありなん。ただ、客が居るのですから、あの人たちは美味いと思っているのだろうか?多分本当に美味い蕎麦、うどんを食べたことがないのでしょう。
後日談】間もなくしてこの蕎麦屋さんは閉店〜取り壊し、跡地に新築住宅数棟が建ちました。東武東上線上福岡駅西口から徒歩数分の一等地でした。ご高齢の3人でしたから、時間の問題だったのでしょう。食べ物屋の口コミというのは貴重な情報なのですが、これほど当てが外れたのは初めてでした。それでもお客様が居たのですから、幸せだったのでしょう。

■ 梅雨入り
 梅雨入りしました。梅雨は、6月から7月にかけての初夏の長雨のことで、梅雨前線と呼ばれる停滞前線がもたらす雨のことです。暑くて湿った高気圧の太平洋気団と、冷たくて湿ったオホーツク海気団が日本列島の真上当りでおしくらまんじゅうをしてできたのが梅雨前線です。最後はおしくらまんじゅうに太平洋気団が勝って、暑い夏の到来となります。「梅雨」の語源は中国です。長雨によって黴(かび)が良く生えるから「黴雨」(ばいう)と言っていたが、ちょうど梅の実ができる頃の雨だから梅雨というようになったと言う説があるそうです。
 「ばいう」とは読めますが、何故「つゆ」?江戸時代頃から日本では「つゆ」と呼ばれるようになったと言われています。長雨で物が腐ったり痛んだりするから、潰える(ついえる)→潰ゆ(ついゆ、つゆ)からきているというのが定説ですが、この時期植物にたくさん露がついて、活き活きと成長するので「つゆ」のほうが風情があります。
 「梅雨」は、中国(長江流域)や朝鮮半島から北海道を除く日本に起こる気象現象です。西日本ではダイナミックな熱帯地方の「スコール」のような激しい雨が降り、「陽性梅雨」と呼ばれています。一方、東日本ではシトシトと降ったり止んだりの雨で、「陰性梅雨」と呼ばれています。小さな島国の日本の雨にもこんな違いがあるのですね。
 梅と言えば、今年も20kg梅干しを連れ合いが漬けます。毎年おいしくできます。ひとに差し上げると大変喜ばれます。それはそうです、買えば大変高価ですし、健康食品の代表みたいなものですから。

■ アジサイの似合う季節
 気象庁は2015年6月8日、関東甲信地方が梅雨入りしたと見られると発表しました。関東甲信は平年通りであり、昨年より3日遅い入梅です。梅雨明けは平年ならば7月21日です。さて今年はどうなるでしょうか?
 梅雨期は大雨による災害の発生しやすい時期です。また、梅雨明け後の盛夏期に必要な農業用の水等を蓄える重要な時期でもあります。一方、梅雨期は曇りや雨の日が多くなって、ジットリ肌にまとわりつく感のある湿気にさらされ、また水分が生物を活性化させてニオイが発生する時期でもあります。気象庁では、週間予報を担当する3人の予報官が協議して梅雨の入り明けを決めるそうですが、9月に見直して、ハズレでした、とすることもあるそうです。
 梅雨は日本の四季のなかで重要な春と夏の間の節目です。衣替えして初夏に梅雨、明けると一気にギンギラギンの盛夏に突入します。梅雨の時期に植物は一気にグングン成長します。代名詞とも呼べるアジサイが、各所で咲いています。我が家も鮮やかな紫色です。紫陽花の名所は、靖国神社など数多くあり、アジサイ寺と呼ばれる寺院が全国に多数ありますが、一番有名なのは、北鎌倉の明月院でしょうね。

上はガクアジサイ、下はホンアジサイ  

■ 教育界の合従連衡
 通信教育「Z会」を運営する増進会出版社は2015年5月19日、首都圏を中心に学習塾「栄光ゼミナール」を展開する栄光ホールディングス(HD)に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。納得付くの話で、増進会は栄光HDを完全子会社化する方針です。
 こうした合従連衡の動きの背景にあるのは、全国的に進む少子化の流れです。以前予備校のことで触れたことと根は同じです。市場全体が先細る中、通信教育側は学習塾を傘下に収めることで自社教材の販売先を獲得できる、一方の塾側は、教材調達のコスト削減に加え、通信教育のブランド力を集客に活用できるなどの利点があるわけです。栄光HDの地盤は、人口の流入超過が19年間続く首都圏です。地方の学習塾ほど切羽詰まった状況にあるわけではありませんが、今回の統合の大きな底流には、5年後に迫った大学入試改革があります。国は2020年度から大学入試センター試験を廃止し、大学進学希望者を対象に、知識の活用力を問う新たな試験を年複数回実施します。また、2019年度からは高校2、3年生を対象に、学校での学習の達成度を測る試験を導入します。これまでの入試一発勝負から、学力の積み重ねを総合的に判定し、合否を決める方式に転換するわけですね。こうした変化は学習塾が培ってきた入試対策のノウハウの価値を低下させます。日常的・段階的な学力向上にはITの活用が有利に働きますから、ITに強みを持つ大日本印刷などの異業種が、相次いで教育産業への参入を打ち出しています。伸びる業界、廃れる業界、生き残るために必死のサバイバルなんですよ。

■ チャリティーコンサート
 6月6日に中野で大学の機械工学の同窓会があり、学長が講演するというので、当方電気工学ながら、飛び入り参加しました。懇親会の後、中野の日本酒のおいしい店で、土木工学の来賓二人としこたま飲みました。帰宅して、ガブガブ水を飲んで寝ました。
 翌朝、オートバイで川越市の運動公園へ行きました。少年野球の試合のためで、結果は勝利です。広いグラウンドで3本もホームランが出ました。このグラウンドは、小畔川のほとりにあり、箱根駅伝で有名な東洋大学の選手たちが近くのキャンパスで練習しています。筆者は新婚時代、この近くに1年間住んでいました。
 試合後帰宅して、着替えて板橋文化会館へ夫婦で行きました。板橋文化会館はかつて勤務していた会社で200人を超える会議をやるときはよく利用していました。大山はその本社の最寄駅ですから、隅々まで知っていますが、久々に行きました。
 板橋文化会館で開かれた「心のふれあい in 板橋」チャリティーコンサートが目的です。今回は第11回になるのだそうです。大前あつみとサザンクロスが座長ですが、増位山太志郎チェウニ、筆者の知り合い:山田龍二&大輔の親子デュオ、陸前高田出身の居酒屋金ちゃんの歌謡ショーでした。司会はアサクサ演芸ホールなどに出ている漫談の川田恋です。
 サザンクロスは”星の河”や”好きですサッポロ”、”足手まとい”などのヒット曲を持っていますが、ご存知ですか?山田龍二&大輔は三芳町で「竹の子」という居酒屋をやっていて、歩いて行って、帰りはタクシーで帰って来るという感じでした。引っ越しで遠くなったのでもう簡単には行けないかな?演歌歌手の店へ行って、堂々とカラオケを歌う夫婦というのも、大したタマですね。居酒屋金ちゃんは金野道博という演歌歌手で、板橋区常盤台で奥さんと共に「居酒屋金ちゃん」という居酒屋をやっています。歌手だけで食っていけない人は、大概こんな形で生活しています。常盤台は東上線で一番の高級住宅地です。駅前はそんな感じはしませんが、チョット離れたところに、豪邸の並ぶ閑静な住宅街があるのです。二番目は新座の平林寺近辺ですかね。やはり志木駅から遠いのですが、うっそうとした武蔵野の林が残っています。
 このチャリティーコンサートは入場料が安いのですが、会場内で募金して、板橋区社会福祉協議会などに寄付するというイベントです。ナント!60数万円集まりました。今回のゲストは、角界を引退し、今”冬子のブルース”がヒット中、100万枚以上のビッグヒットになった”そんな夕子にほれました”、”そんな女のひとりごと”、”男の背中”など数多くのヒット曲がある増位山太志郎さん、そして第1回目のゲストで出演した”トーキョー・トワイライト”のチェウニさんが出演しての歌謡ショーです。最後は出演者全員で「上を向いて歩こう」で締めましたが、晴れて日本永住資格を得たチェウニさんが、「顔だけ見ると信じられない甘い声の皆さんと共演できて楽しかった」と言って、会場の笑いを誘いました。確かに増位山はコワイ顔をして歌いますし、大前あつみはお世辞にもイケメンとは言えず・・・・

「心のふれあい in 板橋」チャリティーコンサート

■ 福田こうへい
 112『福田こうへい』(2015年4月27日)で触れましたが、着実に福田こうへいが盛り返してきてますね。テレビやラジオにも頻繁に出るようになりましたし、コンサートツアーはすさまじい日程です。今年は趣味の山菜採りや川釣りはできたのでしょうか?7月には大阪で1ヶ月の座長公演です。北島三郎が座長公演を引退して、福田こうへいが出てくる・・・世代代わりですね。
 テレビ出演・・・NHKEテレ6月16日(火)20:00〜20:29;ハートネットTV 震災を詠む2015(前編)、6月17日(水)20:00〜20:29;ハートネットTV 震災を詠む2015(後編)、NHKEテレ6月23日(火)13:05〜13:34;ハートネットTV 震災を詠む2015(前編)再放送、6月24日(水)ハートネットTV 震災を詠む2015(後編)再放送、6月30日(火)NHK総合、歌謡コンサート20:00〜20:43
 6月18日(木)福田こうへいコンサート2015 〜故郷に感謝〜 会場/和光市文化センター(埼玉県和光市)、開演時間/1回目14:00 2回目18:00、料金/S席6,000円 A席5,500円、お問合せ/艦゙ルワールドミュージック 03-3222-7982
 和光市のサンアゼリアは近くですから、ひとっ走りオートバイで行ってくるか、と思っています。少年野球でよく和光市営球場や、和光レク広場の少年野球場に行くのです。
ただ6月18日(木)は新居のカーテン工事と光ファイバ工事の日なので、夜の部しか行けません。1日2部歌って、しかも全国テンテンと公演して回って、あの小さな体で喉は大丈夫だろうかと心配してしまいます。同じ雫石町観光大使としていささか心配です。
(2015年6月13日)


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