185  一周忌

 前回書いた通り、2016年9月22日(木)朝、雨の中岩手に向かいました。「9月22日(木・秋分の日)はさんりく大船渡 東京タワーさんままつりです。お出かけ下さい」と書きましたが、前夜内幸町で懇親した戸田公明大船渡市長に申し訳ないと思いながらハンドルを握りました。東北道はずっと雨が追いかけてくるような降雨続き、神経を使った分、緊張感が持続する運転でした。今年は本当に変な天気です。前回も「暑さ寒さも彼岸までと言いますから、今週で暑さは終わります。問題は雨、各地で豪雨災害が頻発しています」、と書きました。この時期の岩手はもう秋、紅葉が始まり、道端には栗が落ちているところが多いのですが、人々は拾いもしないようです。ところが「もう秋」と言いながら岩手らしい朝夕の涼しさがありません。南関東より暑いのでは?と言う感じでした。

■ 小さな旅川越温泉
 そして4日間の旅を終えて我が家に戻り、まずは心配していた鉢植えを見たら枯れていません。たびたび降雨があったんだなと言うことが分かりました。
9月26日(月)PM、運転の疲れを癒しに「天然小さな旅川越温泉」に行きました。すると当日夜20時ごろ、BS朝日でこの施設にぐっさんとスター錦野が来た模様が放映されます、と書いてあります。見たらなるほど、二人で散々温泉を楽しんだ様子が放映されました。ぬる湯、熱湯いろいろあります。
小さな旅川越温泉
 その後、二人は川越の街に繰り出して、菓子屋横丁などグルグル巡りました。川越は今や観光の人気スポットで、若者のアベック(古いね、トシがわかる、いまどきはカップルというのかな)や、老夫婦、オバサン軍団、若い女の子たちなど、様々な人たちが繰り出して、大変な賑わいなのです。蔵のまちとして昔から知っているので、どうしてこんなに人気の街になったのだろうと不思議ですが、確かに東京都心からすぐのところに江戸があったからということがその理由でも有り、また「川越いも」で有名で、サツマイモをケンピやお菓子にして様々な甘いものが食べられるという点もグルメ嗜好のヒトには受けているようです。もっとも「川越いも」の産地は我が家の近くの畑、特に三芳町〜所沢の三富地域が多いのですよ。ぐっさんとスター錦野は、人力車に乗って、「♪空に太陽がある限り」と歌いながら川越まちめぐり、そしてやはり最終スポットは「いちのや」でした。有名な鰻やで、埼玉では別所沼近辺と並んで有名なウナギスポット、鰻重5千9百円なり、美味しそうでした。

■ 接客素晴らしい新鉛温泉愛隣館
 岩手県花巻の新鉛温泉愛隣館に泊まりました。宿選びは口コミ高得点の宿を選びます。ここはじゃらん総合4.4点、しかも各項目すべて高いのです。利用してみて納得しました。お出迎えにしても、従業員の方たちの挨拶も、給仕も素晴らしい。おもてなしの心ビンビンです。
ウェルカムベビーのお宿・愛隣館

■ 愛隣館の客層にビックリ、そしてニッコリ
 大浴場は合計3つ、「森の湯」「川の湯」と「南部の湯」で、男女入れ替えですべてに入れました。浴槽は、内湯(7)、露天風呂(10)の合計17、色々な湯に浸かれるのが素晴らしい!サウナもあります。しかも飲める温泉、飲泉所がありました。露天風呂はすぐ下を清流・豊沢川が流れ、しかも水量が多い川でした。やはり降雨が多いのでしょう。立ち湯は首までお湯に浸ります。マイナスイオンたっぷりの森林浴が楽しめる温泉でした。ただ温泉そのものは癖が無い、平凡です。
 フリードリンクコーナーは珈琲、お茶、ジュースなどが自由に飲めて、アイスも食べ放題です。部屋の窓からの景色が右写真です。下を豊沢川が流れ、左下のもみじはもう紅葉が始まっているのがわかります。宿から橋を渡り、ぐるっと丘を登って「恋人の聖地」のベンチで休み、またぐるっと回って降りてくるコースをアベック(カップル)が次々に散策していました。
 この宿でビックリしたのが客層です。赤ちゃん連れの若夫婦がとにかく多い。今や日本の温泉宿は老人と外人だらけなのにそれが少ないのです。やはり赤ちゃんが多い宿は若々しくてですね。

愛隣館の4階客室から見下ろした風景

■ 「帆立の苺煮」にありつけました
 夕食は部屋食で、ただし寝る部屋ではなく、別に個室が用意されていました。若くて可愛い和服の女性が給仕してくれました。生ビールを注文して、飲みながらいただきました。コースにあわせて、次々にお料理が運ばれてきます。他のお客様と一緒でないので気兼ねなく会話しながらいただけます。「帆立の苺煮」が出たのには娘が感動していました。都内の職場で岩手に行くと言ったら、「岩手なら苺煮だよねぇ〜」と女の子たちに言われたそうです。苺(いちご)煮とは、三陸海岸の伝統的な料理で、ウニ(キタムラサキウニ、エゾバフンウニなど)とアワビ(ツブ貝等で代用されることもある)の吸物です。古くから上客への出し物として使われてきた蓋物で、赤みが強いウニの卵巣の塊が、野イチゴの果実のように見えることからこの名が付いたようです。この日は中央にホタテが入っていました。ウニ、アワビ、ホタテですよ。でもまさか、内陸の温泉宿で、三陸海岸の郷土料理にありつけるとは思ってもみませんでした。
 
 白金豚(はっきんとん)のしゃぶしゃぶは美味でした。すべての料理が上品でおいしくて、満足しました。この宿は総部屋数101室の大きな宿ですが、関東などの温泉宿では余程高いところでなければ有り得ない接客を何気なくしてくれる点で、交通費をかけて行っても安いと思えるお勧めの宿です。

■ 鶯宿温泉随一のハイクラスホテル森の風鶯宿
 2016年9月24日(土)には、兄弟の家族14名で鶯宿温泉森の風鶯宿に泊まりました。母の1周忌を終えた後です。2名は残念ながら仕事で欠席でした。この宿は山の斜面に建てられた総部屋数221室の壮大なホテルで、口コミ評点じゃらん総合4.2点の宿です。広大なフラワーガーデンがあり、散策しましたが大変広い庭で、夜にはイルミネーションが灯り、これを見ながら夕食です。夕食も朝食もバイキングで、特に地元の牛肉と蕎麦は、他所では味わえない程度のものです。部屋からの眺望はとにかく素晴らしいの一言です。
露天風呂から下界が見下ろせます 遠くの山々は絶景です

■ 鶯宿温泉ではやはり長栄館のお風呂が最高
 森の風鶯宿のホテルのおもてなしは、料金相応にきちんとしたものですが、感動するほどのものではありません。女性従業員は綺麗な人を揃えています。肝心の温泉はというと、癖が無い、平凡なお湯です。無味無臭という感じで、湯上り後のツルツル感もありません。
 同じ鶯宿温泉の源泉掛け流しの宿全国5位の長栄館の、湯花一杯の湯が最高ということは138『遺徳と功徳』(2015年11月3日)に書きました。あれからもうすぐ1年です。やはり温泉に関してはこちらが抜群です。151『同一労働同一賃金』(2016年1月30日)で、JR東日本大人の休日フリー切符で3泊4日の旅行をしたことを紹介しました。初日は踊り子号で伊豆急下田へ行き、スーパービュー踊り子号で伊東へ引き返し、海辺の露天風呂を楽しんだこと、翌朝また踊り子号で伊東から東京駅へ、東北新幹線に乗り換えて、はやぶさ号で盛岡へ、義父の7回忌法要の後、盛岡駅から田沢湖線で雫石駅へ、また鶯宿温泉長栄館に泊まり、あの素晴らしいお湯にたっぷりと浸かっていたら、お風呂で議会副議長の同級生にバッタリ、岩手県議会議員の新年会だったそうです。 

長栄館のヒノキ風呂、湯花いっぱい

■ 来年は三回忌
 来年9月か10月には、また母の三回忌です。今度は鶯宿温泉の長栄館にするか、繋温泉の紫苑にするか、と言うことになっています。紫苑も豪華ホテルで、泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)、pH8.6です。シルクバスがあります。繋温泉のことは170『つなぎ』(2016年6月12日)で紹介しました。紫苑の隣の豪華ホテルホテル大観のことを紹介しました。
(2016年9月27日)


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