学校応援団 | 卒団式 | お別れ大会 | 降雪 | 相次ぐ訃報 | けんちん汁 | 春夏秋冬 |
冬です! | 祝!2014年先輩成人 | エンカル散布とグラウンド納め | ロードレース |
校庭トイレ補修 | 秋の高校野球 | 秋です! | 70万カウント突破 | 石川美鈴さん逝去 |
大和のおねえちゃんが快挙! | 夏の甲子園 | 夏です! | 2016先輩来訪 | 夏の高校野球 |
降雨 | 丸山兄弟退団 | 球審詰め寄り騒動 | 佐々木朗希が完全試合 | 春です! |
2015、2018先輩卒業挨拶来訪 | 春の甲子園 | 自律神経コントロール | 溜り場松栄庵 |
西原小学校から学校応援団へ感謝の意を込めて
6年生が作った「柑橘柄コースター」を頂きました2022年度ふじみ野市お別れ野球大会は2023年2月11日(土・建国記念の日)多目的グラウンドで行われました。前日の雪が残っていたので、連盟役員先頭に各チームから駆け付けた指導者たちがトンボで雪かき、スポンジで水を吸って懸命のグラウンド整備の結果、なんとか試合ができる状態にして、3チームに分かれてお別れ野球、ウエストは大井亀少クラブ、上福岡第五クラブ、大井ブルーウィングスとともにチーム構成、結果は1勝1敗でした。2勝したのは上福岡JFG+鶴ヶ岡少年野球クラブチームでした。今シーズン上福岡JFGは大井亀少クラブに0勝7敗、鶴ヶ岡少年野球クラブも0勝5敗だったので、最後に勝てたと大喜びでした。15時過ぎ、5年生も交え卒団セレモニーが行われ、卒団生に記念品が授与されました。選手は審判員誘導のもと音楽に合わせてダイヤモンド一周し、整列してふじみ野クラブ小見山主将の号令でグラウンド挨拶して、2022年度のグラウンドに別れを告げました。その後卒団生全員で記念撮影して2022年度のすべての連盟行事は終了しました
2023年2月10日(金)雪が降りました。卒団式の2月19日は二十四節気の「雨水」・・・2月4日の立春から数えて15日目ごろで、空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる、という時季を指します。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきました。つまり2月10日の雪は今シーズン最後の雪と思われますが、2月11日(土・建国記念の日)は2022年度ふじみ野市お別れ野球大会なので、コーチは二手に分かれ、残って練習を見る人と、多目的グラウンドの徐雪と吸水のためトンボとバケツ、スポンジを持って作業に出掛ける人・・・従ってお別れ大会は開始が遅れました。下は2月11日の西原小学校の状況です。
悲しいお知らせをトピックスに載せるのはいかがなものかとも思いましたが、他に載せるべきところが無いのでご了承ください
上福岡第五クラブ代表・監督の相場正廣さんが2023年2月7日午前10時15分 闘病中のところ 薬石効なく 永眠されました 69歳でした 悪性腫瘍と闘病しながらも グラウンドでチームを指揮するお姿が目に浮かびます 野球が大好きで 上福岡第五クラブを強豪チームに育てられました
安らかな眠りを祈ります 合掌
相場監督はふじみ野市の優秀監督賞を頂いたこともあり、ふじみ野市の最古参監督でした。上野台少年野球クラブの監督も務められました。その後指導者が少なくて苦労していた上福岡第五クラブのコーチになり、その熱血指導でたちまちチームは強くなって、ふじみ野市に第五クラブありとその名を轟かせるようになりました。お孫さんがチームで活躍していた当時は楽しそうでした。大井ウエストとはたびたび連合チームを組み、練習も一緒にやって、仲良くさせていただいたこと、まことに感謝に堪えません。まだまだずっと一緒に手を携えて行きたかったのに、残念無念です。相場監督の東入間学童野球連盟の大会優勝時の晴れ姿をご覧下さい(2023年2月8日)
第25回新人戦大会(2014年)優勝 |
第55回秋季大会(2015年)優勝 |
ふじみ野市少年野球連盟副会長(前大井亀少クラブ代表)の斉藤茂さんが2022年12月26日(月)23時虚血性心不全によりご逝去されたとのことです 享年53歳 温厚なお人柄で ふじみ野市の少年野球発展のためいつもニコニコ献身的に活動されていました そのお姿を思い出すと何も言葉にできません
安らかな眠りを祈ります 合掌
♪季節のない街に生まれ ♪風のない丘に育ち ♪夢のない家を出て ♪愛のない人にあう ♪人のためによかれと思い ♪西から東へかけずりまわる ♪やっとみつけたやさしさは ♪いともたやすくしなびた |
1960年代後半から1970年代にかけて、日本は高度経済成長期で、日本中が大きく変化し、公害も発生、街がすごくほこりっぽくて、咳き込んでいた時代です。汚れた都会の季節を描いた歌が泉谷しげるの「春夏秋冬」でした。いま、季節感がどんどん薄くなっていて、明日どうなるかわからない非正規雇用も多い現代・・・つらいことは今日で終わり、明日は良いことがあると思いたい人々が求める情感にピッタリ、今やこの歌をカバーする歌手が増えています。今の時代ならロック調に吠えましょう。照れ笑いを続けながら...
葉が落ちた高木の向こうの空に薄日 |
学校の登校門付近 |
銀杏の木は丸裸にしても復活します |
見事に斬られた桜…笑う羊に見えませんか? |
羊と言えば、2023年1月14日グラウンドで知瓊さんと中国のコロナの話をしていました。猛烈なスピードで感染拡大していて、北京市では、もはや感染していない人のほうが珍しがられる存在となり、人々は我れ先にと感染し、さっさとこの困難を乗り越えよう、といった明るい雰囲気すら漂っているんだって?ホンマかいな。いま、中国の人々の間で頻繁に交わされている挨拶は「陽了ma?」(ヤンラマ?=感染しましたか?)だそうですよ。陽性になりましたか?ということ、「陽」(ヤン)は「羊」(ヤン)と同じ発音であることから、中国人のSNSではよく羊の絵やイラストが使われ、「羊了」(ヤンラ)などと表現されているそうです。暗いより明るいほうが良いですね。ちなみに暗はアンと発音します。アンよりヤンのほうがイイ・・・おあとがよろしいようで...
空が真っ二つ?2023年1月14日(土)夕刻の西原小学校北側の空、左側は西の空なので夕焼け、ここから右上=北側に向かって雲が真っ直ぐ伸びて、手前側(関越側)が雲、向こう側(所沢・狭山側)の空は晴れ、空が真っ二つに割れているように見えます。これは寒冷前線に伴う現象です。寒冷前線は暖かい空気と冷たい空気の境界にあるものです。前線付近に雨雲が存在するため、直線状に雲が発生しているのが見えることがあります。前線が通過する際に地上で見ていると、空が真っ二つになるように見えるのです。寒冷前線は規模の大きな境界ですが、局所的な境界(不連続面)が発生することはよくあります。この境界で風向きが変わったりします。空気の特性が変わるため、一方のみ雲が発生しやすいことがあり、空が分かれて見えるのです。
2022年4月1日から改定民法施行により成人は18歳になりました。しかし18歳と言えば高校3年生の人が多いことから、ふじみ野市はこれまで成人式と呼んでいたセレモニーを20歳対象に「二十歳の集い」という名前に変えて行われました。2023年1月9日(月・成人の日)、ステライーストで3部に分けて行われました。2023年にハタチのOBは2014年度の6年生・・・渡辺巧真(タクマ・主将)、小甲梓馬(アズマ)、矢野壮真(ソウマ)のサンマトリオです。6年生が3人しか居らず、5年生も4人なので4年生から2人入れなければ試合が出来なかったのに、年間成績21勝、東入間春季大会では優勝しました。ピッチャーの壮真が抜群のコントロールで19勝、防御率2.14が光りました。歩夢の向かいの巧真は大学生、2022年も何度か練習を手伝ってくれましたね。足が速くて、勝瀬キッズ戦でホームインしたシーンがいまだに忘れられません。
2011嵐山合宿では | こんなんだったのが・・・ |
2022年12月24日(土)、西原小学校の校庭に凍結防止剤として、塩カル(塩化ナトリウム、マグネシウム、カルシウム)を撒きました。凍結防止剤は雪国では融雪剤としても使われる塩分で、白い粒です。水溶液の凝固点は塩化ナトリウムすなわち一般に言う「塩」で最大約−20℃、塩化マグネシウムの水溶液は、濃度により凝固点が最大約−30℃程まで下がります。塩化カルシウムの水溶液は、濃度により凝固点が最大約−50℃程まで下がります。ただし副作用もあります。鉄は水分が付着すると酸化して錆びつきやすくなりますが、塩化ナトリウム(塩)や塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどを含んだ水分はさらに金属の腐食を速めてしまいます。雪国の車は下部分に腐食防止のコーティングを施したりします。植樹や花壇などに融雪剤がかかると、植物の生育にも塩害の影響があらわれる可能性があります。塩化カルシウムは水にとけると、発熱する性質を持っています。そのため、塩化カルシウムが入った融雪剤は皮膚についたりすると炎症を起こすことがあるので、散布に当たってはこれらに注意して行う必要があります。
2022年12月24日(土)昼をもって本年の練習終了、1年間西原小学校のグラウンドを使わせていただいたことに感謝し、マウンドと四つの塁に塩とお神酒を捧げた後、6年生二人(蓮大、虎輝)の音頭で手締め式を行いました
関東一本締め(一丁締め)
「富家病院presents 第18回ふじみ野市ロードレース大会」が2022年12月11日(日)開催されます。例年年明け1月に実施していましたが、今年と昨年の新型コロナウイルス感染症の推移を勘案し、1ヶ月前倒して実施されることになりました。また大規模店舗の出店によるふじみ野市役所周辺の交通状況の変化に伴い、メイン会場及びコースが変更されました。ふじみ野市第2運動公園をスタート/ゴール地点として、5km、3km、2km、1kmの4つのコースですが、いずれもスタート後北北西に進み、1kmコースは下福岡城山公園と介護保健施設秋桜の里を巻いて戻って来る経路、2kmは下福岡集会所から左折、さらに左折して南南東にちょっと走って折り返して戻って来るコース、3kmは下福岡集会所から左折、さらに左折して南南東に向かいスタート地点に近いところで折り返し戻って来るコース、5kmコースはコース図を見ないと説明し難いのですが、下福岡集会所を過ぎて突き当り右折、すぐ左折、突き当り左折して西方稲荷大明神前を通り突き当り右折する三角コースを走り、、福岡橋を渡ってすぐ左折して新河岸川の右岸の土手を南南東に走り、ふじみ野市運動公園を右下に見て、エコパ前を通る県道272号;東久保ふじみ野線を左折して新伊佐島橋を渡り、すぐ左折して新河岸川の左岸の土手を上流に向かって北北西に走り、左手に福岡橋を見て右折して、更に右折して南南東に走ってゴール地点に向かいますが、距離調整のため、ゴール手前で一旦右折して左折して、更に左折して右折するという四角い回り道があるので、誘導に従って間違えないよう注意ですが、小学生や親子は2kmと1kmのコースなので関係ないですね
なお、ふじみ野市運動公園とふじみ野市第2運動公園はふじみ野リトルシニアの練習や試合場、福岡橋から新伊佐島橋にかけての新河岸川はふじみ野こどもエコクラブほか環境保護団体が「特定外来生物アレチウリの駆除」を行っている地域です
西原小学校んの校庭トイレは、時の経過により扉が一部破損したりしていましたが、大井ウエストOBの北原さんが補修してくれました
扉に板を張り、ペンキで塗装してあります。まるでプロの仕事ですね。材料も自腹だそうですよ。北原さんは大井ニッショウで事務局を務め、2000年にトライアングルと合併してウエストになった後もコーチとして残っておられました。西原小学校のグラウンドは平山コーチがきれいに除草してくれてますが、それ以外の体育館周りなどは北原さんもされています。もし見かけたらお礼を言って下さい。
下写真はウエスト20周年祝賀会(2020年2月15日;美可美)のスナップ、北原さんはどこにいるでしょう?ヒント…落合さんの後方で、美女に囲まれてる顔が黒く髪の白いヒトです
2022年度秋季埼玉県高等学校野球大会は2022年9月17日(土)〜28日(水)行われ、昌平高校が浦和学院を破り2年ぶり2回目の優勝、第三位は準決勝で浦和学院に2-3惜敗した山村学園、第四位は準々決勝で第1シード花咲徳栄を9-1撃破した東農大三でした 結果(PDF)
秋の関東大会は埼玉県高等学校野球連盟主管で10月22日(土)開幕、県営大宮公園野球場、レジデンシャルスタジアム大宮で熱戦が繰り広げられました。埼玉三位の山村学園は1回戦で茨城一位の土浦日大に6-4勝利したものの、2回戦で山梨一位の山梨学院に1-9、8回コールド負け、浦和学院は1回戦で神奈川一位の横浜に0-2敗北、大会唯一シードの昌平は、初戦(二回戦)で清原和博の次男・清原勝児が注目される神奈川二位の慶應義塾に3-7敗れました。これによって埼玉県勢の来春甲子園出場は絶望的です。準決勝は山梨学院が5-2で健大高崎(群馬一位)を下し、準々決勝で栃木一位の作新学院に4-3競り勝った専大松戸(千葉一位)が延長10回5-3で慶應義塾に競り勝ちました。決勝は強力打線の山梨学院が、プロ注目の右腕平野大地投手擁する専大松戸を9-3下して、春の甲子園球場への出場権を確実にしました。山梨学院は、エース林謙吾が安定しており、打線が強力で、この大会も危なげなく勝ち進みました。山梨県勢としてはいつになく甲子園での活躍が期待できます 結果(PDF)
モミジ |
落葉 |
悲しいお知らせです |
2022年8月6日(土)、西原小学校で練習していたとき、水上コーチがスマホを見ながら「やったネ!」と言ってました。何のことかと思ったら、大和のお姉ちゃん;七奈子さんが、四国で行われているインターハイ(高校総体)で優勝したと言うのです。インターハイで優勝というのは高校日本一ということですからすごいですね。ちなみに水上コーチも重量挙げでインターハイ出場し、優勝狙いながらたまたま不調で4位に終わったそうです。でもインターハイは高校野球でいえば甲子園ですから、出るだけでもスゴイことですね。ましてや入賞、就中(なかんずく)優勝とは!!!
令和4年度 全国高等学校総合体育大会・躍動の青い力 四国総体2022インターハイ、スローガン『燃え上がれ我らの闘志
四国の大地へ』が四国4県で競技ごとに分散開催されています。インターハイ・フェンシング競技は2022年8月5日(木)〜8日(月)、香川県高松市の高松市総合体育館で行われています。
注目の結果ですが・・・予選省略して決勝トーナメントのみ
女子サーブル
決勝トーナメント | 勝 | スコア | 敗 | ||
1回戦 | 平林七奈子(王子総合) | 15 | − | 11 | 岡田彩良(加藤学園暁秀) |
準決勝 | 平林七奈子(王子総合) | 15 | − | 9 | 岡部凜香(同志社女) |
決 勝 | 平林七奈子(王子総合) | 15 | − | 8 | 金高生幸(愛工大名電) |
ちなみに3年前;2019年のウエストトピックスに下記写真が載っています。『市報ふじみ野』に載っていたものです。掲載ページは クリック
コロナ禍での大会 | 日程 | 雨にたたられた過去 | 本命は | 対抗は | 続くのは | 三重苦? |
注目の投手 | 注目の野手 | 有力校予想 | 1回戦の番狂わせ | 聖望学園惨敗 | 続々脱落 |
BEST8 | 準々決勝の予想 | まさか! | 準々決勝の結果 | 準決勝の予想 | 準決勝の結果 |
決勝の予想 | 決勝の結果 | 仙台育英優勝の要因 | 優勝旗悲願の白河越え |
コロナ禍のもと組合せ抽選と開会式に影響あり
第104回全国高校野球選手権大会(8月6日(土) 〜 22日(月)、甲子園球場)が8月6日(土)開幕、COVID-19第七波が拡大する中での、観客を制限せずブラバンを入れて、ただし声を出さない応援ということで、100%コロナ前に戻ったわけではありませんが、夏らしい夏がやっと戻ってきたという感じです。ただし浜田(島根)、帝京五(愛媛)、有田工(佐賀)、九州学院(熊本)の4校で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、4校については回復までの期間をできる限り確保するため、3日の組み合わせ抽選会では、大会第8日(8月13日)が初戦となるようにくじを引くことになりました。過去には第44回大会(1962年)で、一部選手の赤痢の検査結果を待つために大会中に試合日程が変更された例があります。4校は6日の開会式も欠席することになりました。昨夏の第103回大会では宮崎商が初戦を前に、東北学院(宮城)が1回戦を勝った後に新型コロナの影響により辞退したという辛い出来事がありました。コロナウィルス対策で開会式はキャプテンだけの行進となりました。選手宣誓は横浜の玉城陽希主将、昔の宣誓と異なりずいぶん長い、ちょっと語り過ぎだなぁという印象でした。
日程
夏の甲子園大会は8つのブロックでトーナメント戦、5チームのブロックが1つ、8チームのブロックが4つ、4チームのブロックが3つで、ここを勝ち抜いたチームが準々決勝進出、ここで1日休養日が入り、準々決勝の組み合わせは抽選で決まります。第10日の勝者が第1、2試合、第11日の勝者が第3、4試合です。準々決勝翌日は休養日で、準決勝の組み合わせはまたしても抽選です。準決勝翌日は休養日で、決勝は第14日午後2時、22日(月)です。
雨にたたられた過去
甲子園での高校野球は過去、雨に泣かされたことが度々ありました。昨年(コチラをご覧ください)は開会式1日延期、その後3日連続雨で順延、その後も次々に雨に泣かされて、結局決勝戦は8月29日となり智弁対決で和歌山が優勝しました。戻り梅雨のように前線ができて、西日本中心に梅雨末期の大雨と似た気象状況となり、線状降水帯も発生して、命の危険を伴うような被害も心配される中での甲子園大会でした。大会5日目の8月17日第一試合は、大阪桐蔭対東海大菅生という横綱対大関の好カードで、1回戦随一の注目の試合でしたが、泥試合となってどう見ても降雨ノーゲームとすべきところ、雨で日程が遅れに遅れたため大会本部は中止させず、試合は成立しましたが、両校にとってとても野球ができる状況ではなく結局降雨コールドゲームとなって、大会本部に猛烈なブーイングの嵐が襲いました。これで「サスペンデッドゲーム」を導入すべきとの声が高まり、今年の「夏の甲子園」では、降雨ノーゲームの場合に「継続試合」として、中断時から試合が再開されることになりました。甲子園の長い歴史の中で、過去にはリードしていた試合をノーゲームでリセットされ、再試合で敗れた“悲運のチーム”がいくつもありました。2日連続でリードしていた試合がいずれも降雨ノーゲームになるという全国大会では初の珍事の末、再々試合で敗れた“大会史上最も不運なチーム”が2009年の如水館です。如水館は、1998年夏の専大北上戦でも降雨コールド引き分けの珍事と再試合を体験しているとあって、相次ぐ“水入り”に、選手の一人は「チーム名に『水』が入っているからでしょうかねぇ」と冗談を言うしかありませんでした。継続試合が実施されていれば勝利していた可能性が強かっただけに、もっと早く導入していれば……と悔やまれます。今夏は前線が北に張り出して、北海道から北東北が命の危険が伴うような大雨になっているために、逆に西日本では大雨が無く、昨年とは様変わりです。なんとか順調に行って欲しいものです。
大本命は大阪桐蔭
第104回全国高校野球選手権大会(8月6日(土)開幕 〜 22日(月)、甲子園球場)は、大本命;大阪桐蔭の史上初3回目の春夏連覇なるかが注目されます。毎年優勝候補に名を連ねる大阪桐蔭ですが、今年は特に投打に隙が無く、昨秋の明治神宮大会、今春のセンバツに続く3冠なるかが注目です。強いと言われるゆえんは今夏の大阪大会7試合でのチーム総得失点「54−1」がそのスゴさを物語ります。強豪ひしめく大阪で圧倒的な力で優勝しました。投手陣は2年生左腕・前田悠伍が明治神宮大会、センバツで圧巻の投球を披露、打者を手玉に取るような投球術でバッタバッタと三振を奪います。層の厚い投手陣の中でも背番号1を背負う3年生右腕・川原嗣貴は身長188cm、長いリーチを生かした豪快な腕の振りが特徴で、コントロールも安定しています。同じく3年生右腕・別所孝亮も居り、他チームがうらやむ充実ぶりです。センバツでチーム1大会通算最多本塁打11本の打線は、斬り込み隊長伊藤櫂人始め松尾汐恩、丸山一喜、海老根優大のクリーンアップを中心に下位まで息が抜けない強力打線です。他チームならズラリと4番バッターが並んでいるような打線、息抜くことが出来ません。
春のセンバツでは1回戦最後に登場した大阪桐蔭は鳴門の左腕・富田遼弥投手の前に3-1、辛勝と言われました。準決勝は、浦和学院(埼玉)―近江(滋賀)、国学院久我山(東京)―大阪桐蔭のカードでした。結果は・・・浦和学院(埼玉)が延長11回近江(滋賀)のサヨナラ3ランでサヨナラ負け、準々決勝で市和歌山の米田投手を打ち込んで17-0圧勝した大阪桐蔭は国学院久我山(東京)も圧倒、ガンガン得点し、11-4の圧勝でした。近江の山田陽翔投手は大会屈指の好投手ですが、浦和学院戦で11回完投、もはや余力は少ないでしょうから、31日の決勝戦は投げないだろうと思っていました。しかし予想に反して登板、結果は想像以上に凄まじく、18-1で大阪桐蔭勝利、打って打って打ちまくり、これでもかと血も涙もない攻撃を見せました。普通大差となった後は、緊張感が持続しないのでそんなに打てないものなのに、最後まで気を抜かずに攻め続けたのは、西谷監督が今年よりもレベルが上と言っていた昨年チームが春のセンバツ1回戦負け、夏の選手権二回戦負け、絶対的優勝候補との下馬評ながら無念の敗退、その口惜しさの倍返しだったのでしょう。しかも昨夏負けた近江とのリベンジマッチですから、尚更気合が入ったのでしょう。それも相手主将の山田陽翔投手に昨年やられてますから、気迫がみなぎっていました。
大阪桐蔭に対抗できるとすれば...
大本命;大阪桐蔭に立ちはだかる壁と言えば、新チームになって唯一の負け“30連勝”を阻止された智弁和歌山でしょう。春の近畿大会決勝で“小刻みな継投”により公式戦ただ一つの黒星を喫しました。大阪桐蔭との対戦で中谷(仁)監督は、前日の準決勝・報徳学園戦で124球を投げた背番号1の塩路柊季でも、最速148キロの大型右腕・武元一輝でもなく、背番号20の2年生左腕・吉川泰地を先発させました。吉川が変則的なフォームからの緩急をつけた投球で3回を2失点でしのぐと、4回は右腕の西野宙、5回は左腕の橘本直汰が無失点でつなぎました。大阪桐蔭はチャンスは作るも、あと1本が出ず点数につながりません。強烈な打球が度々外野に飛びますが、智弁和歌山の外野手の守備位置の正確さ、守備範囲の広さもあって、守りに守ります。やがて3−2と1点リードのまま迎えた6回、武元がマウンドに上がりました。リードして武元に渡すのが中谷監督のプランだったのでしょう。武元は武器のストレートで効果的にインコースを突きながら、4イニングを3安打無失点に抑え、1点のリードを守りきりました。智弁和歌山は昨夏優勝チームとはいえ、昨秋の県大会準決勝で和歌山東に敗れ、秋の近畿大会にも、センバツにも出場していません。しかし大阪桐蔭に勝った唯一のチームというのはスゴイ自信になったのではないでしょうか。
続くのは...
いろいろなニュースサイトの予想を見ると、大阪桐蔭、智弁和歌山に続くのは京都国際、近江というところはほぼ一致、以下は結構バラバラ、毎日新聞ではさらに九国大付、横浜、日大三、明秀日立、日本文理、高松商を挙げていました。
目玉失われ、“三重苦”になりそうな夏の甲子園大会?
ただ、下記「夏の高校野球」で書きましたが、大本命で夏の甲子園の目玉だったチームが地方大会で敗れ、甲子園に出てこれないという波乱があって、スポーツマスコミがガックリ・・・ということがありました。岩手で大本命の花巻東が敗れ、目玉の佐々木麟太郎を失ってガックリ、また埼玉でも大本命浦和学院が敗れてガックリ、ということがありました。今書店に並んでいる高校野球専門誌の表紙は、いずれも佐々木麟太郎です。今年は高校3年生にスター候補がおらず、マスコミ全体が2年生の麟太郎頼みでした。まさかの花巻東の敗退に花巻東の佐々木監督は気持ちの整理がつかない様子でした。それは日本高野連も『熱闘甲子園』を放送しているテレビ朝日の関係者も同じでした。コロナ、酷暑、目玉無しの“三重苦”になりそうな夏の甲子園大会とも言われますが、そんなの吹っ飛ばして、新たなヒーローを期待しましょう。
注目の投手
今大会注目の投手は、札幌大谷3年の左腕・森谷大誠、市立船橋3年の森本哲星、日本文理3年の球速150キロ大型右腕・田中晴也、愛工大名電3年の本格派左腕・有馬伽久、最速149キロの近江主将・山田陽翔、高校生離れしたコントロールと投球術を誇る京都国際3年左腕・森下瑠大、投打に抜群のスケールを誇る大型右腕・武元一輝(智弁和歌山3年)、同じチームには右腕・塩路柊季も居ます。九州ナンバーワンの呼び声高い日高暖己(富島3年)や、1回戦で近江と激突する鳴門の左腕・富田遼弥も注目の速球投手です。大阪桐蔭の2年生左腕・前田悠伍、3年生右腕・川原嗣貴と別所孝亮は上で書きました。
注目の野手
今大会注目の野手は、東北を代表する強肩強打のキャッチャー・山浅龍之介(聖光学院3年/捕手/175cm・82kg/右投左打)、世代ナンバーワンの呼び声高い強打のキャッチャー・松尾汐恩(大阪桐蔭3年/捕手/178cm・76kg/右投右打)、昨年夏の全国制覇にも貢献したキャッチャー・渡部海(智弁和歌山3年/捕手/179cm・79kg/右投右打)、九州を代表する巨漢スラッガー・佐倉侠史朗(九州国際大付2年/一塁手/182cm・104kg/右投左打)、”村神様”と言われる5打席連続本塁打を記録した村上宗隆(ヤクルト)の実弟・村上慶太(九州学院3年/一塁手/190cm・94kg/右投左打)、昨夏の甲子園では逆転サヨナラホームランを放ち、ショートの守備でも注目される緒方蓮(横浜2年/遊撃手/169cm・69kg/右投右打)、高校球界を代表する強打の遊撃手・戸井零士(天理3年/遊撃手/181cm・83kg/右投右打)、外野手では強肩強打で足も速い海老根優大(大阪桐蔭3年/外野手/182cm・85kg/右投右打)、三拍子揃った九州を代表する黒田義信(九州国際大付3年/外野手/180cm・72kg/右投左打)、そして松尾と並んで最注目のスラッガー・浅野翔吾(高松商3年/外野手/171cm・85kg/右投右打)の活躍が楽しみです。
有力校予想…「高校野球ドットコム」
夏の甲子園大会は8つのブロックでトーナメント戦、5チームのブロックが1つ、8チームのブロックが4つ、4チームのブロックが3つで、ここを勝ち抜いたチームが準々決勝進出、ここで1日休養日が入り、準々決勝の組み合わせは抽選で決まります。第10日の勝者が第1、2試合、第11日の勝者が第3、4試合です。準々決勝翌日は休養日で、準決勝の組み合わせはまたしても抽選です。準決勝翌日は休養日で、決勝は第14日午後2時、22日(月)です。「高校野球ドットコム」の予想では、各ブロックの本命と対抗は下表です。
本命 | 対抗 | 出場校 | |
1 | 國學院栃木 | ||
2 | 愛工大名電 | ||
3 | 近江 | 近江(滋賀)、 |
|
4 | 聖光学院 | 敦賀気比(福井)、 |
|
5 | 大阪桐蔭 | 大阪桐蔭(大阪)、 |
|
6 | 仙台育英 | 明秀日立 | 仙台育英(宮城)、 |
7 | 九州国際大付 | ||
8 | 下関国際 | 下関国際(山口)、 |
2回戦最後の試合;大阪桐蔭−聖望学園戦が終わった時点で出場49校が16校に絞られて、3校中2校が甲子園を去ったわけですが、上記のように本命と対抗のうち半分が居なくなりました。BEST16を見ると、智弁和歌山と京都国際、沖縄・興南や明徳義塾も初戦敗退、横浜、日大三、日本文理も居なくなりました。
一関学院は1回戦で京都国際を撃破
注目の好投手森下を擁する昨夏ベスト4の京都国際と、花巻東大本命の岩手大会でノーシードながら地方大会最多10本塁打(1位)の強打に加え、総失点わずか2点の一関学院との対決、京都国際は初回幸先良く1点先取、しかし、岩手大会3本塁打の一関学院4番後藤のタイムリーなどで4点を追うまさかの展開になりました。しかし京都国際は打ちあぐねていた背番号11のアンダースロー・小野涼介を終盤に攻略して9回に遂に追いつき、試合は今大会初の延長戦へ突入しました。11回裏、一関学院は9回からリリーフしたエース寺尾が、京都国際の3番手松岡からサヨナラタイムリーを放ち初戦突破。コロナでセンバツ辞退の悔しさを晴らそうと挑んだ京都国際はあと一歩のところで涙を飲みました。これは1回戦最大の番狂わせでした。
1回戦快勝の聖望学園は2回戦で大阪桐蔭と激突し惨敗
3度目の春夏連覇に挑む大阪桐蔭に、旭川大がはつらつとした攻守で果敢に立ち向かい、王者を苦しめましたが、大阪桐蔭は強打で6-3逆転勝ち。1回戦苦戦したというメディアもありますが、とんでもありません。かぶりつきで見ていましたが、全く危なげありませんでした。3点取られて心配されることこそ、その異常な強さを物語っています。1回戦最後の試合は浦和学院大本命の埼玉大会でノーシードながら勝ち抜いた聖望学園が持ち味を発揮して、送りバントや盗塁を駆使し、2〜5回に1点ずつGET、エース岡部は、5回まで能代松陽に対し、ノーヒットピッチングで優位に試合を進めました。6回に2点返されましたが、7回には四球、犠打と4本の単打で3点を加えて勝利を決定付けました。2回戦最後の試合;大阪桐蔭−聖望学園戦、恐らく大阪桐蔭は浦和学院のリベンジマッチとの位置付けで、春のセンバツ決勝のような血も涙もない攻撃を見せるだろうと予想していましたが、それどころではありません、25安打を浴びせ、19得点を奪い、2年生エース前田悠伍投手が先発、圧巻の投球で大勝しました。聖望学園(埼玉)は2安打で、手も足も出ない屈辱の完封負けでした。阪神などでプレーした鳥谷らを育てた聖望学園の名将岡本幹成監督(61)が試合後の談話で「大阪桐蔭はすべてにおいてレベルが二つ三つ上。スイングスピード、ボールの見極め、すべての面でいい勉強をさせていただいた。大差になったが、試合ができたのは大きな財産」と脱帽した上で、9三振を喫した相手先発の前田悠伍投手について「すごくいい投手と聞いていたし、甲子園で投げている姿を見ている投手なので、これは打てないなと当初から分かっていた」と話し、今後に向けて、チームの課題が浮き彫りになったとして、「力の差を痛感している。複数投手の育成も大事にしないといけないし、控え選手の底上げも必要」と改めて大阪桐蔭の層の厚さを実感したようで、岡本監督はこれを機に引退するようです。好投手が絶好調なら打てませんが、今の時代は金属バットの打者と対峙するには一般に「複数の好投手」が必要です。下記「夏の高校野球」の最後に、就任37年目、春夏通じて5度目の甲子園で初優勝に挑戦する聖望学園の岡本幹成監督ですが、総合力の浦和学院が全国でも屈指の攻撃力と投打のバランスを併せ持つ強豪チームなのに対し、聖望学園エースの岡部大輝の埼玉大会決勝でのピッチングは岡本幹成監督が「一生に一度のピッチング」というくらいですから、これを続けられるか?二番手は?と考えるといささか不安です・・・と書きました。まさか2戦目に大阪桐蔭と当たるとは思っていませんでしたが、同じ高校生でここまで違うのかと愕然とさせる強さに圧倒されました。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
大阪桐蔭 | 2 | 1 | 1 | 5 | 1 | 5 | 0 | 2 | 2 | 19 |
聖望学園 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
続くチーム続々脱落、智弁和歌山、京都国際・・・
大阪桐蔭に続くチームは?ということで注目の智弁和歌山は49校最後の登場ということが心配されていました。リズムの問題です。案の定、大会緒戦登場の國學院栃木に足をすくわれました。栃木県大会ノーシードの國學院栃木は2016年第98回大会優勝の常連・作新学院を破って甲子園に出てきました。その勢いそのままに智弁和歌山を撃破、その要因は継投です。春の近畿大会で無敵の大阪桐蔭を4人の継投で破った智弁和歌山が、國學院栃木の4人の継投の前に敗れる...4人目に絶対エースが出てきて抑え込まれる、まるで大阪桐蔭にリベンジされたみたいでした。京都国際は岩手県大会ノーシードの一関学院に足をすくわれました。近江は主将の山田陽翔投手の活躍で順当に勝ち上がっていますが、結構打たれてます。甲子園に出てくるチームはどこも強い!簡単には勝てません。桁違いの大阪桐蔭以外はどこも接戦を勝ち抜いたという印象です。
本命 | 対抗 | 出場校 | |
1 | |||
2 | 愛工大名電 | ||
3 | 近江 | 近江(滋賀)、 |
|
4 | 聖光学院 | ||
5 | 大阪桐蔭 | 大阪桐蔭(大阪)、 |
|
6 | 仙台育英 | 仙台育英(宮城)、 |
|
7 | |||
8 | 下関国際 | 下関国際(山口)、 |
BEST8に関東・東京勢不在
5チームのブロックと4チームのブロックで予想外のチームがBEST8に進出(九州学院と高松商)しましたが、他の6ブロックは順当に強豪予想チームが上がっています。8チームのブロックを勝ち上がった大阪桐蔭、近江、愛工大名電、聖光学院はやはり実力十分ということです。また4チームのブロックで本命とされた仙台育英と下関国際が勝ち上がったのも順当でしょう。ここまでは抽選の妙もあるので、さてここからが問題です。近畿勢2校と東北勢2校以外は地域が中部、中国、四国、九州と分散し、北海道、北陸の他、関東・東京勢がゼロというのが際立ちます。夏の甲子園過去10回の優勝校は近畿勢が5、関東・東京勢が5と二分されています。準優勝校と言えば東北勢が4、北海道、北陸、中部、近畿、中国、九州各1で、このところ沖縄、四国勢が低迷しており、近畿勢と東北勢は毎年強く、関東・東京勢は決勝には強いというのが特徴です。したがって関東・東京勢が不在なら近畿勢が有利で、対抗するのは東北勢というのがデータから見えることです。毎日新聞が高松商を挙げていたのはさすがです。村上宗隆(ヤクルト)の実弟・村上慶太が活躍した九州学院と注目のスラッガー・浅野翔吾が活躍した高松商が勝ち上がったのは、注目の打者が実力発揮すれば強いのだということでしょうか。
準々決勝の予想
準々決勝は下記の対戦となります。左側が1塁側です。上記の通り過去10回のデータから見ると、近畿勢(大阪桐蔭と近江)対東北勢(聖光学院と仙台育英)が予想されます。
第1試合 愛工大名電−仙台育英…仙台育英の継投の見事さ、八戸学院光星を1-5から大逆転した愛工大名電の粘り、白熱した試合が期待されます
第2試合 高松商−近江…近江主将・山田陽翔の投打にわたる活躍はさすが、注目のスラッガー・浅野翔吾との対決が見ものですが総合力は近江が上
第3試合 大阪桐蔭−下関国際…大阪桐蔭の壁は厚く高いでしょう
第4試合 聖光学院−九州学院…学院対決、ここまでの試合ぶりからして聖光学院優位と見ます
準々決勝が終われば1日休養日があり、準決勝の組み合わせはまた抽選です。
まさか!
準々決勝の予想を上で書きましたが、唯一のハズレが大阪桐蔭の逆転負け、野球には「まさか!」という瞬間が度々訪れます。故ノムさんは、いろいろな語録を残しました。「王、長嶋がヒマワリなら、俺は人目につかないところでひっそりと咲く月見草や」とか「マー君、神の子、不思議の子」など...その一つに「人生には三つの『さか』がある。上り坂、下り坂、そして、まさか、だ」が有ります。これは野村さんが作った言葉ではなく、結婚式のスピーチなどで定番ですから皆さまご存知でしょうが、野村克也さんの野球人生には「いつ、どんな想像し得ないことが起こるか分からない」ことが何度かあったそうで、「まさか」が真坂なのか魔の坂になるのか、それはたゆまぬ努力がもたらすものなんだ、と語りました。頑張る姿を見てくれている誰かが必ずどこかにいて、いつか手を差し伸べてくれる、だから、努力していれば「まさか!」ということが起きることがあるんだよということでした。
準々決勝の結果
準々決勝の結果について総括すると・・・
第1試合 愛工大名電2−6仙台育英…仙台育英がスクイズやセフティ、盗塁などの機動力で愛工大名電の出鼻をくじき、今大会初先発の斎藤蓉が5回までヒット1本に抑え、6回以降はエース古川にリレーする見事な継投で勝利
第2試合 高松商6−7近江…近江主将・山田陽翔でも注目のスラッガー・浅野翔吾は抑えられず、3打数3安打、うち1本はバックスクリーンへの弾丸ライナー、4打席目は多賀監督の指示で1、2塁で満塁策を選ぶ申告敬遠、これが裏目に出て高松商が逆転、しかし高松商の3番手のエース渡辺和大に対し近江は3本のヒットと相手のエラーで逆転、結局キッチリバントで送れなかった高松商と堅実にバントで送って得点した近江の差が最後に出ました
第3試合 大阪桐蔭4−5下関国際…初回2点先制した大阪桐蔭は、例によって血も涙もない攻撃で下関国際を粉砕するだろうと思って見ていたら、アレ?アレ?思うように行きません。下関国際は2番松本竜之介が大活躍、2打席連続タイムリーを放ち同点とします。大阪桐蔭は1点リードで迎えた7回、無死1、2塁のチャンスでランナースタート、送りバントがピッチャーへの小フライになり、1→4→3(実際には1→6→4)の大会9年ぶり/8回目のトリプルプレー、これで勢いづいた下関国際は土壇場9回、一死2、3塁で高いピッチャー横のフライを構えながら落として大阪桐蔭にリードを許した4番賀谷が、リリーフの2年生左腕・前田から守備の汚名を晴らす起死回生の2点逆転タイムリー。6回途中からショートからマウンドに上がった下関国際・仲井が打者をにらみつけて気迫の速球で大阪桐蔭打線を抑え、史上初の3度目春夏連覇を狙った大阪桐蔭を下し、初のベスト4進出を決めました。見ている人のほとんどが「まさか!」と思ったのではないでしょうか。打者一人ひとりを見ると、いかにも打ちそうな強打者ぞろいの大阪桐蔭に対し、下関国際の打者は余り打てそうもない印象ですが、とにかくしぶとい、食らいついてピッチャーを嫌にさせます。別所→前田のリレーにしてもランエンドバント作戦にしても失敗ではありません。わずかの狂いと言えば血も涙もない攻撃が断ち切られたこと、継投のタイミング、挑戦者の気迫に圧されたという点でしょう。9回は地元にもかかわらず球場全体が手拍子で下関国際を応援する雰囲気となり、さすがの大阪桐蔭の打者たちも気圧された感じで、これが逆転を後押ししたようです。それだけ圧倒的強さの大阪桐蔭がヒールになっていたということですね。
第4試合 聖光学院10−5九州学院…初回に先制を許した聖光学院はすぐさま、打者11人の猛攻で5点を挙げ逆転すると、4回には4連打を含む打者9人の攻撃で9-1と楽勝ムード。しかし雨が降ってきて泥仕合の様相になると、エース佐山が5回、九州学院の集中打で3点を返され、7回にはソロホームランで10−5とされましたが、気迫のピッチングでその後を無失点で抑え、132球の完投勝利、春夏通じ23回目の甲子園で初めて、福島勢としては1971年準優勝の磐城以来となるベスト4入りを決めました
19日(金)は休養日で、準決勝は20日(土)9時仙台育英−聖光学院(東北勢同士の準決勝は史上初)、11時半近江−下関国際です
準決勝の予想
仙台育英−聖光学院は、互いに手の内を知る東北勢同士、仙台育英の強力投手陣VS絶好調の聖光学院打線の構図です。仙台育英は今大会登板した5人の投手全員が最速140キロ超の直球を投げるという豪華投手陣ですが、大阪桐蔭がそうだったように、駒が多くても打ち手を繰り出すタイミングが問題です。準々決勝は2年生右腕の高橋煌稀ら3投手を温存出来た結果、投手起用に余裕があります。攻撃は多彩で、野球好きの立場から見るとワクワクするチームです。持ち味の機動力を発揮して先制したいところですが、それが抑えられた場合、次々と投手を繰り出して相手の目先をかわすことができるか?聖光学院は2回戦から3試合連続で2桁安打を放つ力強い打線が看板。主将で1番の赤堀颯と全試合で複数安打を放っている2番・高中一樹のコンビが攻撃を引っ張ります。投手陣にはやや不安、準々決勝でエース右腕の佐山未来が132球を投げて完投しただけに、小林剛介ら他の投手が踏ん張れるかどうかです。野球は最終的にはバッテリーが要、駒の持ち腐れにならなければ仙台育英がやや有利と見ます。
近江−下関国際は、3大会連続BEST4の近江が、大阪桐蔭を撃破して勢いに乗る下関国際の挑戦を受ける構図ですが、近江の大黒柱・山田陽翔は今や甲子園のヒーローとなっているだけに大阪桐蔭のようにヒールになるとは考えにくいですが、「受けて立つ」姿勢だと勢いに負けるでしょう。山田陽翔は全4試合に先発し、計512球を投げ、打撃でも肝心なところで相手を打ちのめす活躍で、まさに大会一番のヒーローです。ただ、この獅子奮迅の活躍のせいか、準々決勝では右太ももがつりました。疲労回復度合いが鍵となりますが、準決勝までは頑張れると見ます。明るい材料は、左腕・星野世那が準々決勝で好救援し、3試合で失点0と安定しており、重要な局面で山田を助けれるかどうかです。打線は4番の山田、12打数8安打の5番・石浦暖大ら中軸が強力な上に、バントで手堅くチャンスを演出できる攻め手を備えている点が強さの要因です。下関国際はスライダーにキレがあるエース古賀康誠、速球派のリリーフ仲井慎の左右の二枚看板で強力打線の大阪桐蔭を4点に抑えたという実績がありますから、タイプの違う2投手の継投で、強打の近江打線を抑えたいところです。攻撃はエンドランや盗塁など機動力を駆使して多彩で、赤瀬健心、松本竜之介、賀谷勇斗ら上位が振れており、どの打者も粘り強くて、ここぞというところで力を発揮します。いかに山田陽翔と言えど、抑えるのは簡単ではありません。ここで鍵となるのが星野世那です。下関国際が挑戦者の心意気で、負けて元々という心構えで臨めれば一気に近江を粉砕しそうな気もしますが、総合力では近江がやや有利と見ます。
準決勝の結果
準決勝の結果について総括すると・・・ハッキリ言って共に予想が外れました。仙台育英−聖光学院はもっと白熱した試合になると見ていて、仙台育英がやや有利、その理由は投手力の差だと思っていましたが、投手力はその通りとして、仙台育英の爆発的な攻撃力には唖然としました。しかも大差となった後も攻撃の手を緩めず、低く、強い打球を打つことを最後まで徹底し、シャープなバッティングに機動力を絡めてこれでもかと攻めたてました。まるで大阪桐蔭の攻撃を見ているようでした。それもこれも、次々出てくる投手陣がみな強力で、聖光学院の強力打線の反撃を少ない失点でしのいだからこそです。スクイズ、盗塁、ヒットエンドランを多用するだけでなく強打も併せ持つチームですから、乗せたら堪りません。お互い多賀城市と伊達市で近いので、練習試合をして良く知っています。高速道路を使えば1時間ぐらいでしょう。筆者の母はJR仙石線の陸前高砂駅の近くに居ましたが、その隣の中野栄駅からすぐで、仙石線の窓から見えました。車でも頻繁に前を通りました。また福島県伊達市はもともと伊達家の故郷で、筆者のお得意様の企業の工場があり、これまた良く通いました。伊達市は果物の宝庫で、山梨県の笛吹市や甲州市のような桃源郷です。季節になるとJAで販売する桃が信じられないほど安くて美味しい、車に箱でドッサリ買って知り合いに配ったものです。結果は18−4で、仙台育英の須江監督がビックリしたと語っていました。まさかこんなことになるとは・・・甲子園の怖さを感じたと勝利監督とは思えない談話でした。1回表ヒットエンドランを仕掛けて一死2、3塁の好機を作り、4番にスクイズをさせましたが見抜かれてチャンスをつぶしました。その裏聖光学院は同じようなチャンスを作り、こちらも4番の三好が適時打放ち1点先取、しかし仙台育英先発高橋煌稀がこの後踏ん張って追加点を与えなかったのが結果的に勝利を呼び寄せました。ここでガタガタッと行っていたら結果は逆になったかもしれません。2回表に仙台育英は長短打ですぐさま追いつき、なお無死1、3塁、打席には8番高橋煌稀、ここは当然スクイズと警戒した聖光学院、まずは外し、続く2球は低め空振り、すると攻撃のタイムを取って何やらヒソヒソ、これで聖光学院は疑心暗鬼になりました。3バントスクイズ?ヒットエンドラン?しかし高橋は粘り、9球目のスライダーを左翼線適時打、ここから猛打爆発、一気に11点を奪いました。浮足立ったのか、堅守の聖光学院がこの回だけで3失策も意外でした。高橋煌稀は2回、湯田が4回3失点、仁田が3回無失点の継投でした。聖光学院も9安打して必死に反撃しましたが、終盤まで攻撃の手を緩めない仙台育英打線、19安打の猛攻でした。
近江−下関国際は、監督の打ち手の差が勝敗を分けました。お互いにエースが先発しましたが、共に疲労の跡が見えて本来の調子ではありません。準々決勝までの4試合で500球以上を投げている近江の山田陽翔は表情からして疲れきっていて、アップアップの感がありました。早いところ左腕の星野世那に代えるべきと思いましたが、山田陽翔を信頼しきっている多賀監督は動きません。山田陽翔が限界なら自分でアピールするだろう、それまで待とうとおもったのではないでしょうか。一方下関国際のエース古賀康誠もなんかおかしい、コントロールがバラバラです。坂原秀尚監督は2回にまだ失点していないのに2者連続四球でピンチを迎えるとスパッと速球派の仲井慎にスイッチしました。こちらは意外でした。こんなに早くエースをベンチに下げて大丈夫なのか?もし仲井投手が近江の強力打線にとらえられたらどうするの?と思いました。後で勝利監督インタビューで坂原監督は「追い越されたら負けると思ったから思い切って投手交代した」とのこと。この決断は結果的に見事でした。2回を切り抜け、3回に追いつかれはしましたが逆転されませんでした。野球は気力のスポーツです。「流れ」というのは、この気力がどちらに傾いているかのバロメータです。いかに力のある投手でも逆転されたら心穏やかではいられません。そして攻撃するときにも追いかけるには気力がみなぎる必要があり、逆転されたら気力が萎えてしまいます。仲井投手は同点にされた後も気迫のピッチングで、近江をその後抑え続け、味方の追加点を待ちました。これが逆転されていたらどうだったでしょうか。坂原監督は仲井投手の気迫に期待して早めの決断をしました。終盤まで競っていれば最後は大阪桐蔭戦のように勝てる、と思っていたのでしょう。今や40℃に迫る暑さが日常茶飯事になり、以前のように一人のエースではいずれ力尽く時代です。もしかすると二枚看板でも二人揃って好調とは限らないので、これでも足りないかもしれません。坂原監督は山田陽翔の疲れを見抜いて「待て」のサインを出しました。見逃し三振でも良いという思い切った作戦です。しかしながら下関国際の打者はファウルでも粘りました。打ってくれない相手に7四球を与えた近江のエースは、80球を超えたあたりから球威が落ちたところを痛打されました。仲井投手も近江打線相手では打たれます。8安打を喫し、2点取られながらもここぞというところで抑えました。甲子園のスタンドは大阪桐蔭戦では下関国際の背中を押してくれましたが、この試合では近江の応援の雰囲気、それでも仲井投手は甲子園の大観衆を向こうに回して強気の投球を続ける・・・その気力はアッパレでした。守りでも大阪桐蔭戦でトリプルプレーで窮地を脱しましたが、この試合でも1点リードで迎えた2回、1死2、3塁のピンチで登板した仲井投手が近江の8番・大橋大翔捕手が試みたスクイズを捕飛に仕留め、スタートしていた三走もアウトにする併殺に抑え無失点で切り抜け、直後の3回には山田陽翔投手を1死満塁と攻めたて暴投で貴重な1点を奪ったのです。打ち手の遅れた近江は、リードされてから星野世那を投入し、一旦は切り抜けましたが、やがて心配されていた制球の悪さが出て失点を重ねました。両チーム共に8安打ながら終わってみれば8-2、四球の怖さと、ランナー出してもホームに返さない気迫のピッチング、野球とはこういうもんだと改めて実感しました。
決勝の予想
仙台育英−下関国際の決勝戦を予想した人はほぼゼロだったのではないでしょうか。仙台育英は決勝戦進出した記憶がまだ新しいし、今回で3度目ですから、優勝してもおかしくない実力校ですが、下関国際はまさかでした。ただ上記の「有力校予想」では共に本命に名前が上がっていますから、意外とまでは言えません。仙台育英は2015年の第97回選手権大会で東海大相模と決勝を争って敗れましたが、あの時の小笠原慎之介(現中日ドラゴンズ)と佐藤世那(元オリックス・バファローズ)の投げ合いは見事でした。1989年夏の準優勝投手で元ダイエー、大越基(もとい)さん(51)は現在、山口県の早鞆(はやとも)高校野球部監督で、強豪ですが下関国際の壁に阻まれました。甲子園では一人で全6試合を投げ抜き、帝京(東東京)との決勝で延長十回、0-2で敗れました。佐藤世那もそうですが、一人のエースが投げ抜く形では最後力尽くことを知り、今年の仙台育英は5人の同じようなレベルの140キロ投手を揃えたのです。疲労が蓄積するなか、投手層が厚い仙台育英が優位でしょう。準決勝までの4試合すべてを継投で勝ち上がってきました。愛工大名電(愛知)との準々決勝はともに左腕の斎藤蓉(よう)、古川翼の3年生コンビの継投で2失点に抑えました。聖光学院(福島)との準決勝では2年生の3投手によるリレーで乗り切れたので、決勝はまた斎藤蓉、古川翼の3年生コンビで臨むことになるでしょう。左腕で最速145キロの球を投げる投手はあまり居ません。投球スタイルが似ているこの二人のここまでの投球数は斎藤蓉が113球、古川は124球、中3日での登板で、休養十分でしょう。打撃陣は4試合で39得点です。チーム最多7打点を挙げる遠藤太胡(だいご)が6番ですよ。
対する下関国際には、勢いがあります。準々決勝で優勝候補本命の大阪桐蔭を、準決勝で選抜準優勝の近江(滋賀)を破り、試合を重ねるごとに着実に成長する選手たちの姿に坂原監督が驚いていました。ただ気がかりは、左腕・古賀康誠と右腕・仲井慎の疲労です。近江戦で救援した仲井は130球を投じ、終盤は球速が落ちました。ここまでの通算の投球数は古賀が356、仲井が273。決勝前の中1日で、どこまで回復できるかがカギです。中軸を中心に積極的にスイングしてくる仙台育英の打者に対し、球威のある直球で内角を突かないと、抑えられないでしょう。下関国際の攻撃の持ち味は、徹底的に粘るしぶとい打撃です。各打者がバットを短く持ち、ノーステップ打法からどんな球にも食らいつきます。本塁打はゼロですが、野手の間にうまく転がしたり、落としたりして、大阪桐蔭の前田悠伍、近江の山田陽翔ら好投手から点を奪ってきました。4試合で8安打の1番赤瀬健心を中心に、大一番でもその嫌らしさを発揮し、耐えて、粘って、小差で食らいついて、得意の終盤勝負に持ち込めば勝機が見えてくるでしょう。スクイズを必ずやってくる仙台育英に対する守備もカギですね。
ただし決勝戦ともなるとお互い疲れています。高校野球では送りバントでアウトカウントを増やしてでも1点を取る野球が称賛されます。過去の例を見ると以前の決勝戦は息詰まる接戦もありました。しかし近年は大差となることが多いようです。今春のセンバツは大阪桐蔭18−1近江(滋賀)でした。昨年の夏の甲子園は智弁和歌山9-2智弁学園(奈良)でした。一昨年は中止、2019年は履正社(大阪)5-3星稜(石川)でこれは接戦でしたが、2018年は大阪桐蔭13-2金足農(秋田)、2017年は花咲徳栄(埼玉)14-4広陵(広島)、2016年は作新学院(栃木)7−1北海(南北海道)、2015年は東海大相模(神奈川)10-6仙台育英(宮城)でした。つまり決勝戦まで勝ち抜くには送りバントで1点取る積み重ねの野球より、長打で相手を粉砕する攻撃力を持ったチームのほうが勝ち抜けるということです。こういう視点から仙台育英−下関国際の決勝戦を見るのも楽しみではないでしょうか。
決勝の結果
予想通りの結果となりました。仙台育英は休養十分の左腕・斎藤蓉(背番号10)先発、一方の下関国際は左腕・古賀康誠(背番号1)が先発して右腕・仲井慎にリレーする、立ち上がりから両左腕とも好調でスコアボードにゼロが並ぶ展開となりました。打順ひと回りした4回から、それまで慎重に見えた仙台育英打線が見違えるような積極的打撃に転換、ディレードスチールなど相手の意表を突く機動力も絡めて得点します。しかし下関国際も1番赤瀬健心が先頭打者の6回に三塁打、1点はしょうがないという仙台育英の守りは3点リードがあったから、3−1で終盤7回に入りますが仙台育英・斎藤蓉は投げ続けます。なにしろキレのあるピッチングなので、下手に代えたら良い流れを相手にやってしまいそうという投球でしたから続投は当然と思いました。そして7回裏ビッグイニングを作った仙台育英、岩崎選手(背番号14)のグランドスラムはこの大会でキーマンとなってきた選手の思い切りの良いスイングが浜風に乗ってスタンドに届いたものでした。他の球場ならレフトフライだったかもしれません。これで8回から仙台育英は満を持してエース古川翼(背番号1)を投入するだろうと思ったら、なんと須江監督は準決勝先発の右腕・高橋煌稀(背番号11)をマウンドへ送り出しました。準決勝で立ち上がりピンチを1点で凌いで、打撃で逆転打を放った気力とツキを買ったのか?野球はメンタルスポーツなので、監督の采配が選手の心に火を点けて勝敗につながります。この大会で素晴らしいピッチングを見せている古川翼なら心配ないでしょうが、あえて高橋煌稀を送ったのは、今後のエースと期待される2年生に来年につなぐ思いがあったのか、あるいは右腕に変わって下関国際打線の目先を狂わせたのか、最終回のピンチも結局抑えてしまいました。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
下関国際(山口) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
仙台育英(宮城) | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 5 | 0 | × | 8 |
仙台育英優勝の要因
予想通りの結果という意味は、仙台育英の豪華5投手の継投策がはまったこと、何せエース古川翼を出さずに勝ったのです。そして長打で相手を粉砕する攻撃力を持ったチームのほうが勝ち抜けると言う点で、下関国際も1番赤瀬健心の三塁打が1点につながりましたが、仙台育英は伏兵岩崎生弥のグランドスラムでトドメを刺した感じでした。両チームとも「長打を打つチームではない」と謙遜しますが、長打は積極的打撃の延長線上にあるもので、狙って打てるものではありません。このところ投手力が上がり、速球をビュンビュン投げる投手が続出する一方、打撃でも本塁打をバンバン打つような選手も出て来ました。これからはつなぐ野球、特に複数の好投手を揃えないと甲子園では勝ち抜けないということをハッキリと示したチームが優勝したということです。その意味では大本命・大阪桐蔭が優勝するだろうという見方は順当でしたが、残念ながら「甲子園の魔物」に飲み込まれてしまいました。
優勝旗、悲願の白河越え
東北人にとっては長年の夢だった優勝旗の白河の関越え、宮城県の新聞『河北新報』の語源・・・白河以北一山百文への反発が、やっと実った瞬間でした。仙台育英、おめでとう!
仙台育英の須江監督の優勝インタビューが印象的でしたね。「今年の3年生は入学した時から、新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えての優勝。3年生にどんな言葉をかけたいですか」という問いかけに対して、「入学どころか、たぶんおそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんなときでも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います」・・・この言葉には全国の高校野球ファンから「感動した」という言葉が沸き起こりました。
西原小学校のサルスベリがきれいです。サルスベリは古い樹皮のコルク層が剥がれ落ちた白くすべすべの幹が、猿も滑るのではということから名付けられたと思われますが、実際には猿はヒョイヒョイ登るそうです。中国名:百日紅の名のとおり、初夏から秋10月ごろまでの長い間、鮮やかなピンクや淡紅色、白などの花を咲かせる花木です。亀久保小学校では入口のところに、きれいな白いサルスベリがありますよ。
西原小学校のピンクのサルスベリ 今から6年前、2016年の大井ウエストは強豪チームでした。当時の6年生が今は高校3年生、スポーツの夏が終わると3年生は引退です。
2022年7月30日(土)、西原小学校で練習していたとき、2016年先輩の内、大井西中軟式野球で活躍した3人が来訪しました。このときの6年生は7名で、田口
成(ジョウ)主将、松原寛太(カンタ)、水上康平(コウヘイ)、澤口 聖(アキラ)、倭 祐茉(ヤマト
ユウマ)、柿沼斗空(トア)、熊倉 柚(ユウ) でした。今回来訪は大井西中でバッテリーを組んで大活躍した熊倉
柚と倭 祐茉、柿沼斗空で、3人ともデカクなりました。熊倉 柚は花咲徳栄の背番号10、倭
祐茉は朝霞西野球部主将として夏の大会12打数6安打、うち長打3本、打率5割、打点2の活躍でした。第104回全国高校野球選手権埼玉県大会でCシード花咲徳栄は準決勝でAシード浦和学院に10-5敗北、朝霞西は4回戦でBシード市立川越に一度はリードしながら16-6逆転負けでした。
2022年8月7日(日)には2016年主将だった田口成(ジョウ)、松原寛太(カンタ)、澤口聖(アキラ)が来て、練習を手伝ってくれました。3人とも高校で硬式野球に進み、田口
成は星野、松原寛太は山村学園、澤口 聖は川越工、いずれも強豪校です。第104回全国高校野球選手権埼玉県大会でAシード山村学園は準決勝でノーシードの聖望学園にまさかの5-4敗北、Dシードの星野は緒戦で国際学院にまさかの4X-3サヨナラ負け、ちなみに国際学院は次の試合で浦和麗明に7-0で7回コールド負けでした。ノーシードながら捕手としての澤口
聖の安定度で前評判の高かった川越工は、5回戦でAシード山村学園に10-0敗れましたが、澤口
聖は4試合で打撃成績12打数7安打、打率.583、打点4の活躍でした。特に第2戦では、春季大会で逆転負けしている埼玉栄に0-1で迎えた六回二死満塁で澤口
聖が2点タイムリーして逆転、この模様は「読売新聞オンライン」で採り上げられました。
第104回全国高校野球選手権大会(8月6日(土)開幕 〜 22日(月)、甲子園球場)への出場権をかけた地方大会の表校は7月31日出揃います。バーチャル高校野球、スポーツブル、スポーツナビ参照。
■ MLBと高校野球、三元同時視聴
7月23日(土)、NHK総合テレビでは朝からMLBブレーブス対エンゼルス戦を中継しました。エンゼルス大谷翔平投手(28)は「1番投手兼DH」で先発出場、NHKがそこまで力を入れたのは、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「シーズン2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の快挙達成なるか?という試合だったからです。本塁打はノープロブレム、10勝目はこのところのピッチング安定度からして濃厚なので、歴史的瞬間を中継しようという思惑だったのでしょう。現実にものすごいピッチングで、バッタバッタと三振に切って取ります。これを見ながらテレ玉での夏の高校野球埼玉県大会準々決勝4試合をチラ見、更にパソコンで岩手の準決勝をリアルタイム動画視聴(いわて朝日テレビ)、いやはや便利な世の中になったものです。海を越えてアメリカでの試合を見ながら、埼玉県大宮公園の隣接二球場での埼玉大会準々決勝を見て、岩手県営球場での岩手大会準決勝を見れたのです。エンゼルスは残念ながら負けました。大谷翔平がこれ以上ないスゴイピッチングながら、バックの援護がありません。チャンスをことごとくフイにします。結局大谷翔平力投虚しく5敗目を喫しました。
■ 夏の高校野球;岩手県代表はノーシードの一関学院
埼玉県大会準々決勝は浦和学院、花咲徳栄、山村学園、聖望学園が順当に勝ち上がりました。一方岩手の準決勝では、高校通算74本塁打の花巻東の2年生スラッガー、佐々木麟太郎内野手の夏が終わってしまいました。盛岡中央のプロ注目の最速152キロ右腕、斎藤響介投手(3年)との対戦で、第1打席は右前打、第2打席は中飛、第3打席は右前打、第4打席は右飛と4打数2安打を放ったものの、3−2の惜敗でした。佐々木麟太郎にはまだ来年が有ります。今年の花巻東は、大阪桐蔭や浦和学院と攻撃力では肩を並べる破壊力がありましたが、やはり野球はバッテリー、強力な投手が好調ならばそうそう打てるものではありません。一方花巻東の投手力にはやや不安がありました。相手より1点でも失点が少なければ勝てるのが野球です。盛岡中央の斎藤響介投手はイケメンで、秋田・金足農の吉田輝星投手をほうふつとさせました。ここぞというところでギアが入ります。スタンドには西武の渡辺GMの姿も見えました。やはり好投手が力を発揮すれば容易に打てるものではないことを見せつけられました。続く試合、澤藤の母校盛岡一高は、いずれもノーシードから勝ち上がった一関学院との対戦、強い雨の中でのまさに泥試合となりました。一関学院は準々決勝で昨夏甲子園を沸かせたあの盛岡大付を8-0完封して勝ち上がって来ました。あの強力打線を良くぞまぁ...この試合も結局完封で、5試合連続無失点で決勝に駒を進めました。見た感じは全く強そうに見えませんが、投手の継投が見事で、打者の目が馴れてくるとサッと交代、今流行りの投手起用です。耐えて守って打撃陣も終盤堅実に打つ、野球は失点しなければ勝てるのはその通りですが、不思議なチームでした。2023年3月で岩手県営球場は閉鎖され、新球場は澤藤の連れ合いの実家近くになります。菊池雄星が育った地域、JR岩手飯岡駅近くです。岩手県営球場で開催される“最後の夏”、決勝戦では盛岡中央の斎藤響介投手を打ち、3−2で勝ちました。甲子園でどんな戦いをみせるか、注目の一関学院です。
■ 夏の高校野球;埼玉県代表はノーシードの聖望学園
埼玉では今春センバツ4強の浦和学院の3季連続の甲子園は夢と消えました。聖望学園の142キロ右腕、岡部大輝投手(3年)がシングルだけの4安打3四球で見事な完封劇、全く表情を変えず、上から目線のようなコワイ顔のまま投げ抜きました。昨夏の初戦、浦和学院戦でコールド負け、満塁弾を打たれたのが2週間ぐらい夢に出たそうです。浦和学院はプロ注目の金田らを擁した自慢の打線が封じられて、5回以降は二塁も踏めず、埼玉で史上初の5季連続優勝も逃しました。今年のGW連泊したリゾートホテルのある沖縄県読谷村出身のエース宮城投手も二桁奪三振の見事なピッチング、ピンチでギアチェンジするのはスゴイと思いました。今年の聖望学園はナント!ノーシードでした、珍しいことです。岡部大輝投手はとにかく制球が見事でした。どんな強打者でも、内/外角、高/低、速球/変化球投げ分けられて、しかも甘い球はほぼ無しというピッチングをされたら打てません。今年の浦和学院は好投手も揃い、打撃も強力で史上最強だと見ていて、我が少年野球チームの先輩が所属する花咲徳栄、山村学園も及ばないだろうと見ていましたが、まさか聖望学園に負けるとは!1-0のシビレル試合でした。浦和学院は珍しく埼玉県出身選手がスタメンに4人居ました。1番レフト大勝選手は新座の東野小レッズ〜浦和リトルシニア、3番ショート金田選手は芝富士ゴールデンイーグルスから川口市立芝西中、4番ライト伊丹選手は大宮アローズから大宮リトルシニア、9番セカンド大内選手は富士見エンゼルスから新座東リトルシニアです。我が地域の少年野球で馴染みのチームの選手が3人も居ます。キャプテンの6番サード八谷選手は佐賀県、捕手の5番高山選手は東京〜福岡県、7番ファースト鍋倉選手は宮崎県、2番センター小林選手は唯一の2年生、千葉県出身、九州が多いですね。さはさりながら、飯能の聖望学園は長く埼玉私学4強の一角を担ってきました。その前に常に立ちはだかるのが浦和学院でした。大井ウエストの2013年度内藤主将が聖望学園に進み、1年生の2017年夏は浦和学院との準々決勝で3-0完封負け、2年生ながらレギュラーとなった2018年夏は準決勝でまたしても7-0完封負けでした。3年生の時は3番サードの中軸で、2019年夏は今度こそ浦和学院にリベンジをと思ったら浦和学院がまさかのシード落ち、上尾市民球場での五回戦、急激にのしてきた昌平にまさかの6-0完封負けでした。阪神などでプレーした鳥谷らを育てた聖望学園の名将岡本幹成監督(61)は就任37年目、春夏通じて5度目の甲子園です。ただ、総合力の浦和学院は全国でも屈指の攻撃力と投打のバランスを併せ持つ強豪チームですが、聖望学園エースの岡部大輝のこの日のピッチングは岡本幹成監督が「一生に一度のピッチング」と言うくらいですから、これを続けられるか?二番手は?と考えるといささか不安です。
松本旗大会はふじみ野市少年野球連盟の大会なので、会場は多目的グラウンドで開会式、その後各小学校で試合が行われます。ウエストは1回戦敗退しましたが、会場は提供します。2022年7月16日(土) 1試合行う日の朝、西原小学校の校庭はこんな有様でした
大会役員の皆様と共に必死に水をスポンジで吸い、バケツに入れて運んで排水します
会長も副会長もみんな必死です
お陰様でこんな風になりました
大会できますね
2022年6月11日(土)、西原小学校で丸山真愛斗(マナト)、彪雅(ヒョウガ)兄弟の退団セレモニーを行いました
涙雨の日で、小学校の生徒出入り口の軒下で行いました
まず冨士川監督から茨城県下妻市に引っ越すため退団することになったと、いきさつについてお話あり
加藤蓮大主将から、引っ越した先でも少年野球頑張ってくださいと励ましの挨拶
真希は悲しい 笑顔は真愛斗と歩夢だけ 彪雅はうつむいて声も出ず...
真愛斗からお別れの挨拶
真愛斗と彪雅にメッセージボールを渡す加藤蓮大主将と池尻虎輝副主将 涙をぬぐう彪雅
茨城でも頑張ってね〜
4月24日の大阪・京セラドームのオリックス−ロッテ戦で、ロッテ佐々木朗希投手(20)が白井球審(44)に詰め寄られたことが大問題になりました。佐々木朗希は2回2死一塁、安達を2球で追い込んで、3球目を投じたとき、一塁走者の杉本が二盗に成功、投球はボールと判定されました。佐々木朗希が二塁方向から本塁方向へ向き直って、ちょっと進んだ直後、白井球審がマスクを取り、硬い表情で詰め寄りながら言葉をかけたのです。捕手の松川虎生(18)が制止しようと間に入りました・・・その時の写真が下です。井口監督も飛び出して、白井球審をなだめました。試合後、白井球審は「別に話すようなことはないんで」とノーコメント。井口監督は「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然判定に対しては何も我々は言ってはいけない」と話しました。ところがこの後大騒動になったのです。どうやら日本野球機構(NPB)に対して、この件についてメールが殺到したらしいのです。NPBの井原敦事務局長は4月26日、この件について友寄正人審判長から白井一行審判員に対して「別の方法があった」と指摘し、白井審判員も理解したと答えたと説明しました。これは極めて異例のことです。それだけNPBが危機感を持ったということです。ネット上での炎上が続きました。プロ野球OBや評論家は圧倒的に白井審判員に厳しい声です。一方でダルビッシュやデーブ大久保さんは審判に同情的でした。今やメジャーではテレビで1球ごとに投球の位置が画像に映し出されるので、球審の間違いは即座に分かります。審判はドンドン追い詰められているのです。
しかし審判はかっとなってはいけません。今回の件は、動画が流れて、それぞれの表情がハッキリ見えました。白井審判員に批判が殺到したのはこのためです。まるで「あおり運転」する運転手のように血相変えたその顔は、誰も見たくない見苦しいものでした。松川虎生捕手があの若さで冷静に制止した態度も称賛されました。いろいろなドラマがありました。それもこれも佐々木朗希投手に関心が集中しているためでしょう。
2022年4月10日(日)ZOZOマリンスタジアムで行われたNPBパ・リーグ;ロッテ−オリックス戦は6−0でロッテ勝利、先発した佐々木朗希投手(20)が、1回2死から5回にかけて自己最速タイとなる164キロの直球を中心に、140キロ台後半の高速フォークとのコンビネーションで、13者連続三振を奪い、64年ぶりに日本記録を更新しました。これまでの日本記録は、1957年阪急・梶本隆夫、1958年東映・土橋正幸の9者連続です。大リーグ記録は「10」です。その後も奪三振ショーが続き、9回2死、27人目の打者となる昨年本塁打王の代打杉本を空振り三振に打ち取り、1995年の野田浩司(オリックス)に並ぶ日本タイ記録の19奪三振、更に1994年5月18日に巨人槙原寛己投手が広島戦で達成して以来28年振り、21世紀初の完全試合の快挙で、20歳5ヶ月での達成は史上最年少記録となりました。ルーキー捕手の松川虎生(市和歌山出身)とのコンビもバッチリ、打者の狙いを外す見事なピッチング、球界で最も三振をしない打者の吉田正尚が「フォークがストーンと消える」と3三振を喫しました。吉田正がフォークを意識していると見るや、意表を突く2球連続カーブで追い込むなど、1年目の高卒捕手がこれだけ冷静に状況を把握しているなんてビックリ、佐々木朗希もキャッチャーを信じて投げてる印象でした。
球数が105球、日本タイ記録の19奪三振、完全試合の中でも最高のピッチングです。オリックスの打者が立った全27打席のうち、ファウルを含めてバットに当たったのは計35球、バットにかすらないのですから、いかにすごいボールが来てたのかがわかります。特に昨年首位打者の吉田正尚の3打席目の163キロのまっすぐでの見逃し三振は、手が出なかったという素晴らしい球でした。「令和の怪物」と言われ、プロ野球評論家がこぞってスゴイピッチャーだと言っていたことが、3年目にしてこんな形で実証されたのですから、海の向こうのアメリカでも、夜中にもかかわらず話題沸騰しているようです。
■ 様々な反応が・・・
筆者は少年野球のグラウンドを早退して試合のホームページ作成のために帰宅して、パソコンに向かいながらテレビをつけたら楽天−日本ハム戦をやっていました。解説者が槙原寛己さんで、アナウンサーが「ロッテの佐々木朗希投手がすごいことになってますよ」と言います。完全試合に向けて一人の打者も出していないというのです。「もし完全試合やったら槙原さん以来28年振りだそうですよ」と言うアナウンサーに、槙原さんは「いや〜、こんな日に、球場は違っても自分が解説やってるときにそんなことが...期待してます」と言っていました。いろいろなテレビ局を見てもどこもやってません、ZOZOマリンだから千葉テレビは?やってません。平日のロッテの試合は放送するのに、この日に限って別番組です。仕方ない、インターネット速報を見ました。ちなみに千葉県の熊谷俊人知事はツイート中継したそうですよ。佐々木朗希投手の出身地岩手では、岩手日報社が号外を発行して道行く人に配ったそうです。筆者の友人の大船渡市戸田公明市長は早速フェイスブックにお祝いメッセージをアップしました。
■ 大船渡高校時代のエピソード
2019年の第101回全国高校野球選手権岩手大会で大船渡高校は、高校生にして160キロ以上の球を投げる大谷翔平以来の怪腕・佐々木朗希がNPBばかりかMLBからも注目される存在として話題になる中、順調に勝ち上がり7月25日の決勝戦に駒を進めました。しかし、國保(コクボ)陽平監督は佐々木朗希の登板を見送り、花巻東高校に2-12で敗れ、35年ぶりの甲子園出場を逃しました。試合後は当然ながらマスコミが殺到したのに対し國保監督は「3年間で(佐々木が)一番壊れる可能性があると思った。故障を防ぐため、私が判断した」と登板回避の理由を説明しました。大船渡高校には2日間で250件の苦情が殺到し、その起用法を巡っては野球関係者や評論家の間でも賛否両論が巻き起こり、メディアでも大騒ぎになったことは皆さんご存知の通りです。今では当時の監督判断が妥当というのが大勢ですが、國保監督には地獄の苦しみだったのではないでしょうか。
國保陽平氏は、岩手県立盛岡第一高等学校→筑波大学→社会人クラブチーム「Tsukuba
Club」を経て、2010年にアメリカに渡り、独立リーグで25試合に出場し、打率.254(59打数15安打)、2本塁打、7打点の成績を残すも、同年限りで退団し、帰国後に体育教師として岩手県立花巻農業高校に赴任して野球部監督となり、2017年4月より岩手県立大船渡高校に異動し、野球部監督に就任、2021年の夏の大会を以って監督を退任し現在は副部長です。
岩手県大会の決勝戦は岩手県営球場で行われますから大船渡高校は盛岡市近辺に宿泊しなければなりません。佐々木朗希の在籍当時は岩手県雫石町鶯宿温泉の「ホテル加賀助」が定宿でした。1940年創業で澤藤の定宿のひとつです。社長の川口善昭さんは盛岡一高の後輩であり、その息子さんが筑波大学の野球部で國保陽平監督と一緒だった縁で大船渡高校の定宿となったわけです。ロビーには大船渡高校野球部の写真が掲げられていました。
なお戸田公明大船渡市長は澤藤と盛岡一高の同級生です。清水建設のお偉いさんでしたが、介護離職で大船渡に帰ったら市長選挙に引っ張り出され、2010年12月に当選して間もなく東日本大震災に遭遇、復興に励む姿がマスメディアに頻繁に登場しました。2022年12月3期目を終え、惜しまれて勇退しました。
ページTOPへ 2015、2018先輩が挨拶来訪、卒業おめでとう!
2022年3月21日(月・春分の日)、西原小学校に様々な先輩が来訪されました。2015年主将長谷川大和…高校卒業・大学進学、2018年の3人;石川蓮、丸山大稀、横山将吾…中学卒業・高校進学の挨拶です。2018年の先輩3人は、その後練習を手伝ってくれました。
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は3月26日、2回戦2試合が天候不良が予想されるため中止となり、27日に順延されました。今大会の悪天候による順延は、開幕を予定していた3月18日に続いて2回目です。複数回順延となるのは前回の第93回大会(2021年)に続いて2年連続です。プロ野球との関連もあるため、決勝は変わらず3月31日に行われる予定で、準決勝までに2回以上、日程が順延となったため、当初予定していた準決勝翌日の休養日は無くなります。準々決勝翌日の3月29日は休養日で、3月30日に準決勝、3月31日に決勝が行われます。
組合せと結果 → バーチャル高校野球
準決勝は3月30日(水)、浦和学院(埼玉)―近江(滋賀)、国学院久我山(東京)―大阪桐蔭のカードで行われます。浦和学院は大会緒戦に登場し、大分舞鶴に4-0完封勝ち、一方1回戦最後に登場した大阪桐蔭は鳴門の好投手の前に3-1の辛勝、強いと言われても絶対的ではないんだなと思いました。この大会もコロナにたたられました。強豪の京都国際が出場辞退に追い込まれ、近江(滋賀)が補欠出場、それがグイグイ勝ち進み、如何に近畿のレベルが高いかを示しました。1回戦21世紀枠の丹生(福井)に22-7圧勝した広島商がコロナ陽性者が多発で涙の辞退、大阪桐蔭が不戦勝となりました。明治神宮大会優勝の大阪桐蔭の強さは誰しも認めていて、普通絶対的な優勝候補は甲子園では存在せず、圧倒的に強かったときの大阪桐蔭でも優勝できなかったのを見ていますが、今年の大阪桐蔭は別格と感じました。打撃も守備も投手力も、ほかのチームより頭一つ抜けています。余程何かメンタルアクシデントが無い限り負けるはずがないと思っていました。他に有力とされていた浦和学院のBEST4は順当です。イチローさんから指導を受けた国学院久我山も大したものです。大会注目ナンバー1の佐々木鱗太郎擁する花巻東は市和歌山の米田投手に抑え込まれて初戦敗退、野球はバッテリーだということを示しました。それでも最終回の攻撃はさすがと思わせました。佐々木鱗太郎は、注目される余り、力が入り過ぎでした。大谷翔平がメジャーで、日本の投手よりパワフルで、ピッチ投法故にタイミング取り辛く、変化球は揺れる厄介なピッチャーたちを相手にあれだけホームランを打てるのは、スウィングスピードが早いこともありますが、余分な力が入っていないからです。軽く打っているように見えて打球はグングン伸びる、これは打撃の神髄を表現しているのです。佐々木鱗太郎まだ2年生、頑張れ!
さて準決勝の結果は・・・浦和学院(埼玉)が延長11回近江(滋賀)のサヨナラ3ランでサヨナラ負け、準々決勝で市和歌山の米田投手を打ち込んで17-0圧勝した大阪桐蔭は国学院久我山(東京)も圧倒、ガンガン得点し、11-4で勝ちましたが、国学院久我山が必死に反撃する姿には感動しました。近江の山田陽翔投手は大会屈指の好投手で、しかもイケメンでスター性がありますが、11回完投、もはや余力は少ないでしょうから、31日の決勝戦の結果は予想するだけ空しいと思っていました。
決勝は予想していたとは言え、想像以上に凄まじい結果となりました。18-1で大阪桐蔭勝利、打って打って打ちまくり、これでもかと血も涙もない攻撃を見せました。普通大差となった後は、緊張感が持続しないのでそんなに打てないものなのに、最後まで気を抜かずに攻め続けたのは、西谷監督が今年よりもレベルが上と言っていた昨年チームが春のセンバツ1回戦負け、夏の選手権二回戦負け、絶対的優勝候補との下馬評ながら無念の敗退、その口惜しさの倍返しだったのでしょうか。しかも昨夏負けた近江とのリベンジマッチですから、尚更気合が入ったのでしょう。それも相手主将の山田陽翔投手に昨年やられてますから、気迫がみなぎっていました。
近江のエース山田投手は決勝戦登板させないだろうと見ていましたが、多賀監督はマウンドに上げました。しかし大阪桐蔭に打ち込まれ、自らマウンド上でベンチに向かって交替をアピールしました。試合後、多賀監督は山田を登板させるべきではなかったと反省の弁を口にしました。ピッチャー一人では甲子園で優勝は無理です。山田主将以外に良い投手は居ないからと言って、一人で投げてきて、前日足に死球を受けながら170球完投のピッチャーを投げさせることは考えられません。本人は登板志願するでしょうが、それを止めるのが監督というものです。山田投手は昨夏奮闘した結果、肘を痛めて秋季大会は投げられなかったのです。それが近畿の補欠となった理由でしょう。むしろ浦和学院の森大監督があえてエースを投げさせなかったことが称賛されています。チームの勝敗よりもまず、投手の故障を心配した結果の判断だったからです。ロッテの佐々木朗希が高3のとき岩手大会決勝で花巻東との対戦に大船渡高校の國保陽平監督は佐々木朗希を最後までベンチに置き続けて負けました。甲子園がかかる試合、佐々木朗希が投げれば勝てたかもしれません。一番壊れる可能性が高い試合だったのであえて投げさせなかった、この判断は当時賛否両論、激しい論争を巻き起こしました。しかし花巻東の佐々木洋監督も同じようなバッシングにさらされたことが有ります。大谷翔平を投げさせなかった時です。これまたここで投げさせたら危ないとの判断でした。辛い決断をした監督を、外野がワイワイ言うのは間違いです。そのように大事にされた結果、菊池雄星や大谷翔平、佐々木朗希の今があるのです。
ページTOPへ 自律神経コントロールができるようになる少年野球
少年野球はどんなスポーツよりも頭を使い、緊張と弛緩を学ぶものです。これを極めると座禅と同様、自律神経コントロールができるようになります。また何よりも、仲間との絆が大切とされます。世代を超えての交流によって、人とヒトとの繋がりが深まり、たくましさ、思いやりと優しさが醸成されます。挨拶ができる元気な子になります。この経験がもたらすものは、将来社会人になった時に、ウエストで野球をやって良かったときっと思えるはずです。さあ、グラウンドに子どもたちを送り出しましょう。お父さんもお母さんも、子どもが小学生の時が一番充実して力がみなぎる時です。それはまだ子どもが親の庇護を必要とする時期だからです。そしてどんどん子どもが成長する時期だからです。中学生になるともう巣立ちが始まります。この大切な時期に、親だけで子どもを面倒見るのは大変です。でも親である限りやるしかありません。だからこの時期の親が一番たくましいのです。しかし、親以外の人が子どもを叱咤激励して育ててくれたら、こんな有難いことはありませんよね?そんな環境が大井ウエストにはあります。一度グラウンドに来て、見てみて下さい・・・
昨年度は2年続きのコロナ禍の苦しい1年でした。緊急事態宣言発令で活動停止となったり、まん延防止等重点措置発令でこわごわ活動したり...
その上、西原小学校の体育館改修工事のためグラウンドの一部が仮駐車場になるとか、怖い事件が起きるなどいろいろありました
詳しくは トピックス2021 ご覧ください
より大きな地図で 埼玉県ふじみ野市大井武蔵野394−9 を表示 |
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