大井ウエスト試合結果  

松本旗争奪少年野球大会



 開会式   1回戦   2回戦   準々決勝   準決勝   決勝   閉会式 

■第2回松本旗争奪少年野球大会 2014年までふじみ野市少年野球連盟の会長だった松本勝治氏は、他の連盟の会長ほか要職を歴任され、長きに亘り少年の健全育成のために献身努力されてきました。そのご功績に深謝し、この大会を立ち上げようではないかとの機運が高まり、ふじみ野市少年野球連盟を挙げて準備を進めてきて、2014年、晴れて第1回を開催しました。今回は第2回です。埼玉県の近隣各地区から代表チームを招待して行う大会です。大会委員長:ふじみ野市少年野球連盟柏木秀夫会長(事務局長:荻原 豪)

大会日程:6月14日(日)〜7月12日(日)、予備日19日(日)
代表者会議:5月31日(日)18時受付、18時15分開会、フクトピア展示ルーム、参加費5千円

組合せと結果

松本旗:ふじみ野市少年野球連盟のページへ

開会式

6月14日(日)ふじみ野市多目的グラウンド(ふじみ野市大井武蔵野1386) 受付9時、開式9時15分
大井少年ファイターズと並んで入場するウエストの選手たち


選手宣誓

大井ウエスト 長谷川大和主将


西部大会や西武沿線大会などの調整で4試合が出来なくなり、初日は10試合となりました。西原小学校の試合はすべて無くなりました

1回戦 6月21日(日) 13時〜 亀久保小学校A-1

チーム 1 2 3 4 5 6
鶴ヶ島エンゼルス 0 0 0 1 1 0 2
大井ウエスト 0 0 0 1 0 2X 3

勝利投手:瀬戸尾侑宏 本塁打:無し

戦況: ウエストはクリーンアップが相変わらずの不振、それがこの苦戦のスコアの原因です。前日の川合ランバー旗第2戦もクリーンアップノーヒット、1番ジョーが3打席3四球、2番侑宏が3打席3安打、すなわち6打席全部出塁していますから、クリーンアップが打てば圧勝なのです。この試合も1番ジョーが4打席3出塁、2番侑宏が4打席4出塁で、計7出塁で7残塁、こんなこと長いスコアラー歴でも記憶にありません。チーム残塁合計は9、拙攻極まれり。打順は後半戦に向けて組み直さなければならないかもしれません。取られた2点は、レフトオーバーのソロホームランと、ライト前ヒットの打者をライトオーバーの2塁打で返された2点ですから、これはまあ致し方無しと言えば言えるわけですが、クリーンアップが打っていれば楽勝のゲームを、常に先手を取られ、最後時間切れとなったものの後攻なので逆転サヨナラ勝ちという展開・・・、相手投手が速球投手で、6回裏寛太がショートフライで1アウト、このまま負けるかという試合を救ったのは6番陽太のレフト前ヒット、康平への1球目に2盗、しかし康平セカンドへ打ち上げて2アウト、次打者はこの日2打席2三振の聖、いよいよダメか、と思ったら、勝ちを意識してくれたか聖が四球出塁、祐茉がこの日2本目のヒットをセンターに運んで陽太ホームインして、まさに「起死回生」の一発、アッパレ!こうなったら後攻め有利、ジョーが四球で満塁、侑宏は追い込まれましたが4球目足にデッドボール、飛んで逃げましたが避け切れず、押し出しサヨナラとなりました。死球でサヨナラというのも、長いスコアラー歴でも記憶に無いような珍しいこと、四球押し出しサヨナラとか、パスボールやワイルドピッチでサヨナラ、あるいはタイムリーエラーでサヨナラというのは経験しています。
こんな苦戦になったのも、繰り返しになりますがクリーンアップが打てないからです。最初の1点は頼がレフトフライポロリのエラーで出塁し2塁へ、寛太が送りバントをファウルし、なおもバントしてピッチャー捕って、ファーストが帰塁遅れて野選気味の内野安打となり、2盗して無死2、3塁でピッチャーが2塁牽制の間に頼ホームインというもの。この後陽太が送りバントして1死3塁、しかし康平スクイズを空振りで寛太挟まれ、なんとか逃げて3塁へ戻りましたが、結局康平空振り三振、聖見逃し三振という有様でチェンジ。エラーが重なっての1点で、エンゼルスのエースには気の毒な1点でした。他にもウエストはまずいプレーが多々ありました。3回裏、聖空振り三振の後、祐茉が左中間にクリーンヒットして2盗、ジョーが送りバント、1塁手ダッシュして、ピッチャー捕って投げようとしたら1塁に誰も居ない、こういう場合セカンドがカバーしていなければなりません。記録上はヒットですが、実質セカンドのエラーですね。ジョーも2盗して1死2、3塁、ところが2塁走者のジョーが出過ぎて挟まれ、祐茉が追い出されて3-本間タッチアウトということがありました。見たことも無いプレー、トリックプレーでランダウンプレーを誘ってホームインを狙うというのなら分かりますが、1、3塁でわざと1、2塁間に挟まれてというのならありますが、前走者がいるのに飛び出るのではトリックになりません。なおも侑宏が四球で出て2盗、2死2、3塁とチャンスが続いたのに大和がサードフライ(>_<) 守りのまずいプレーもありました。6回表、頼がファースト前に上がったフライをダッシュが遅れて捕れず、結局ファウルになって、「イヤな予感」とベンチで話していたら案の定センター前ポトリのテキサスヒット、ランナー3塁まで行きましたが、なんとか失点は防いだものの、ここで1点取られたら致命傷でした。
勝因はと言えば陽太と祐茉の頑張りですが、中でも祐茉は侑宏と並んでファウルで粘れるバッター、それが最後に甘い球ヒットに繋がっているわけで、これを続けていれば打率が上がっていくこと間違いなし。ファウルは打ち気の裏返しで、気合を入れてピッチャーに向かっていくからファウルになるのです。9番打者ですが、相手ベンチからは「いいバッターだぞ、負けるな!」とピッチャーに声がかかりました。もう一つの勝因は2点に抑えたことでしょう。侑宏は好調とは言い難いながら、6回63球は省エネでした。怖いのは3番長谷川だけ、これが強力打線だったら・・・と考えるとゾッとします。鶴ヶ島エンゼルスの長谷川投手は速球投手に有りがちな5四球1死球で墓穴を掘りましたが、球が浮き上がってくるような好投手でした。5回3分の2で119球、侑宏の倍、投げたことになります。

2回戦 6月28日(日) 11時〜 駒西小学校A-2

チーム 1 2 3 4 5 6
鳩山野球スポーツ少年団 1 0 3 0 0 0 4
大井ウエスト 0 1 0 0 7 × 8

勝利投手:瀬戸尾侑宏 本塁打:無し

戦況: 当初西原小の予定でしたが、上福岡イーグルス−大井ベースボールクラブの準々決勝が3試合目、@-1で組まれることになり、駒西小に変更となりました。鳩山野球スポーツ少年団は6年生が揃っているので、坂戸スターズとの1回戦を見た人の話では、よく打つチームとのことです。ウエストは西部選抜に出るためには負けられません。ポイントは守りです。守りでリズムを作れれば、自然と攻撃に繋がります・・・と戦前書いていましたが、守りはイマイチながらあとチョットで合格というところ、侑宏が打たれながらも6回89球、気力を出して踏ん張りました。鳩山野球スポーツ少年団からしてみれば、納得できない試合だったでしょう。強いチームが勝てるとは限らないのがボールゲームの団体戦、2015年6月26日の女子サッカーワールドカップカナダ大会準々決勝でフランスがドイツを攻めまくり、押しに押したのにPK戦で敗れました。FIFAランキングはドイツ1位、フランス3位ですが、試合内容はフランス優勢でした。しかし結果はドイツの勝利、最後に勝利の女神に振り向いてもらうために、必死になって戦うのはサッカーも野球も同じですが、違うのは点の入りやすさとポジショニングと「間」です。野球は「間」があるために、ベンチと選手が折々話して作戦を伝え易い、すなわち試合途中でベンチワークの見せどころがより際立ち易いスポーツです。ところでなでしこジャパンの続きです。準決勝、過去一度も勝ったことの無いイングランドを相手に、最後は後半アディショナルタイムにラッキーとも言えるオウンゴールを誘って勝ちました。後へ引いての守りのサッカーはなでしこらしくないという見方もありますが、イングランドのすさまじい攻撃力にマトモに対抗したらボコボコにされてしまいます。なでしこの司令塔宮間あやは、「気持ちの強いほうが勝つ」というのが持論です。宮間あやは前半の途中で、割り切ったそうです。イングランドは右サイド8番(ジル・スコット)を起点に攻めようとしていました。左サイドバックの鮫島彩が競り負けるとゴール前中央が危険にさらされます。パワー勝負を仕掛ける相手に対し、先に失点すればなでしこの勝ち目はありません。8番に入るボールには宮間と宇津木瑠美で対応し、DF4人は背後をカバーするように切り替えようと試合中に決断して周りに指示したのです。選手全体を後ろに下げる戦い方は守りの姿勢ですが、先般の男子サッカーはシンガポールを攻めに攻めて得点できず、ハリルホジッチ監督を「長いサッカー人生の中で、これだけ支配し続けて決定機を作りながら、このような(点が取れない)試合を見たのは初めてだ」と嘆かせました。守りに守って、一瞬の隙にカウンターアタックという作戦は、実は消極的でもなんでもありません。イングランドは攻めにこだわって、攻めに攻めたのです。しかし得点できません。時間が進むと、イングランドの選手も足がつるなど、疲れが見えてきました。なでしこに勝機が訪れるとすれば、相手の足が止まった終盤、岩渕真奈の投入で流れを変えることです。アディショナルタイムも残り1分、中盤でこぼれ球を拾っては拾われ、というプレーがいくつか続いた後、熊谷紗希から隣の有吉ではなく川澄奈穂美へパスがつながりました。中央では大儀見と岩渕が、ゴール前めがけて全力で地面を蹴っていました。川澄が速いボールを送ります。浮き球ではなく、大儀見の走り込む先に合わせた低いボールです。ピンチだ!DFバセットは大儀見が触る前に、必死で足を伸ばしました。しかし渾身のクリアは、クロスバーに当たってインゴールにたたきつけられました。イングランドの監督は、試合終了後泣き崩れるバセットの健闘を讃えました。もし彼女が足を出していなかったら大儀見が決めていたでしょう。それほど素晴らしいプレー、イングランドの監督も納得のプレーだったのです。それにしても試合の展開から自分たちで戦略を考え直し、一瞬にして進むべき道を変える、これはボールゲームにおける強いチームの典型です。野球だって同じです。監督に言われなくても自ら考えて実践する、これは強いチームの「知性」の顕れなのです。
 強力打線と前評判の鳩山野球スポーツ少年団は、ジャンケンで勝って先攻を選びました。なるほど、余程自信があるのでしょう。ウエスト先発は侑宏、1番キャプテンは1ストライク後ライト左へヒット、2番打者ストレートの四球、3番打者ショートゴロで3塁送球〜封殺1アウト、4番フルカウントから見逃し三振、ヨシヨシ(^_^)、ところが5番打者が右中間ライナーの2塁打で先取点を奪われましたが、6番にストライク続けて追い込み、ピッチャーフライ、最少1失点ならヨシとしなければなりません。すぐに追い着きたいウエストはジョーがセンター右へ落として2盗、無死2塁、侑宏のファーストゴロで3塁へ、ここからが問題、3番大和ファーストゴロでランナー動けず、4番頼ショートフライ、ウエストベンチが天を仰いでア〜〜〜〜、という光景は今や見慣れました(>_<) たまには打ってよタイムリー、それはムリー・・・
2回表は7、8、9番三者凡退。その裏5番寛太空振り三振、寛太にはストライクが5球続いたのに陽太にはストライクが来ません。陽太が打席に入ったときに「いいバッターだぞ」と鳩山野球スポーツ少年団ベンチからピッチャーに声がかかりました。ウエストベンチは「なんで知ってるんだろう?いいバットだぞと言ってるんじゃないか?」と言っていましたが、鶴ヶ島エンゼルス戦を見たか、このホームページを見て分かっていたのではないでしょうか。結局ストレートの四球、やっぱり持ってるバッターは違います。盗塁と暴投で3塁へ、そして聖のスクイズでホームインして同点に追い着きました。しかし3回表、1番打者にまたしてもライト左へヒットされ、3番打者のスクイズで1点勝ち越されました。更に2死ランナー無しから3連打で2点追加されました。レフト前ライナー、センター前ライナー、レフトオーバーの3塁打、なるほど、聞きしに勝る強力打線です。一方ウエストはいつでも打てそうなピッチャーから早打ちしては引っ掛けて3、4回裏三者凡退、4回裏など4、5、6番でたったの6球です。5回表3、4番連打で無死1、2塁とまたピンチ、しかし2塁ランナーを1→6牽制で刺し、5番打者サードゴロ、陽太→祐茉→頼で併殺、これは流れが変わるでしょう。5回裏ウエスト7番康平いきなりデッドボール、聖フルカウントから四球、祐茉はファウルで粘りましたが7球目空振り三振1アウト、ジョーはフルカウントから四球を選び1死満塁、侑宏四球押し出し、先ほどまでポンポン引っ掛けていたのにどうしたんだろうと鳩山ベンチ首ひねってピッチャー交代、69球潮時と見たのでしょうか。4番の3塁手がマウンドへ、打席には3番大和、まずはストライク、ボール、ボール、そしてワイルドピッチで聖ホームイン、4-3と1点差に詰め寄ります、結局大和も四球でまた1死満塁、4番頼1打席目初球ショートフライ、2打席目2球目セカンドフライですが、この打席はバットが出掛かっては止まります。フルカウントから押し出し四球で4-4同点。たまらず鳩山またピッチャー交代、今度は1塁手背番号1がマウンドへ、本来はエースなのでは? 5番寛太はボール2ストライク1から打ってファーストフライで2アウト、見慣れた光景、天を仰いでア〜〜〜〜のウエストベンチ、しかし、ウエストはここからなんですよ、相手ベンチが「いいバッターだぞ」という陽太が2死満塁で打席に入ります、ボール、ストライク、ファウル、ボール、ボール、フルカウント、2死満塁、ピッチャー投球と同時にランナー一斉スタート、そして打った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!左中間2塁打、走者一掃、7-4、打者一巡してこの回死球で反撃の口火を切った康平、その2球目に陽太スタートして3盗、康平ガツーンとレフト前ヒットして8-4、以下省略。6回表は侑宏が三者凡退に切って取ってウエスト勝利。
 劣勢からどうして大逆転できたのでしょう?そこに冨士川監督歴戦の経験と勘と度胸(KKD)がありました。打てと言っても打たないし、打たないでくれという場面では引っ掛けるし、じゃあどうする?そこでとった作戦がまんまと相手投手の心理を揺さぶりました。野球というのは、これがあるからやめられない、という面があります。しかし試合終了後選手は監督からきついお灸を据えられたのは勿論です。


準々決勝 7月4日(土) 10時56分〜 西原小学校@-1

チーム 1 2 3 4 5 6
上福岡第五クラブ 1 0 0 0 0 0 1
大井ウエスト 1 0 0 5 0 × 6

勝利投手:瀬戸尾侑宏 本塁打:無し

戦況: 6月27日(土)鶴ヶ丘小学校で行われた2回戦で、上福岡第五クラブは勝瀬キッズと対戦し、2-1でリードしながら追い着かれてタイブレーク、エース山口が負けん気を奮い立たせ、尻上がりに調子を上げて、タイブレーク2回目は三者三振のアッパレ!のピッチング、故障者続出のチーム事情をものともせずに、チームを勝利に導きました。好調時の山口復活!と見えました。ウエストは鳩山野球スポーツ少年団に勝たなければ対戦しませんが、タラ、レバは試合のあとで語るものではありません。両チームとも良く対戦するので知ってはいますが、やはり偵察のために鶴ヶ丘小学校に行きました。鶴ヶ岡少年野球クラブと上福岡パワーズ戦は、鶴ヶ岡少年野球クラブの大柄スリムな山崎投手が0点に抑えている、「見えたな」−−−>西原小学校でウエストの練習に顔を出し、亀久保小学校の西部大会ブロック決勝を見に行ったら、坂戸ロイヤルズが10-3でリードしながらなにやら苦しいらしくピッチャー交代?聞いてみたら、川越スターが2-1でリードして優勢なところから一挙坂戸ロイヤルズが8点とって大逆転、しかし川越スターも粘るという展開とのこと、上福岡JFGと和光リバーツインズの選手たちが次の試合のために待機している、しかしこのまま見ていたら上福岡第五クラブと勝瀬キッズの試合を見れないので、後ろ髪引かれつつ鶴ヶ丘小学校に向かったわけです。
 さて、松本旗準々決勝は雨の影響で11時からとなりましたが、10時にはキッチリグラウンド整備されました。柿沼さんが午前6時半に西原小学校にグラウンドを見に行った時点で既に平山さんがスポンジで水を吸う態勢、いやはや頭が下がります。
 上福岡第五クラブは、選手たちに言わせると今年の最大のライバルということでシーズン入りしました。ところが大井ベースボールクラブに2敗してしまいました。今期初対戦の第五クラブですが、本調子ではありません。怪我人が出て、エースで3番の山口達也の頑張りに期待するしかないのです。ふじみ野クラブのエースですから、容易には打てないでしょう。1番の板橋を出したら俊足なのでピンチになります。この二人に活躍させないことが勝利のポイントです。ウエストのエース侑宏はこの数年のエースに比べれば防御率が悪く、ある程度の失点は覚悟です。その理由はやはり四球です。また、ここぞというときに狙って三振を取りに行けるだけの球威がありません。山口達也はそれが出来るのです。対する打線はどうみてもウエストが上です。6年生が2、3、4番と6番に居ますが、肝腎のクリーンアップが絶不調です。ウエストベンチがア〜〜〜〜と天を仰ぐのは今や当たり前の光景になりました。しかし他の打者が下位まで切れ目なく打つので、中軸が打てなくてもなんとなく勝ってしまう、しかしなんともスッキリしないという試合が続いています。良いところと言えば、爆発力があるところです。後半一気に逆転して勝つ、という芸当が出来ます。つまり潜在能力は高いのですが、それが現実になるか否かが勝敗を分けるのです。「能ある鷹は爪を隠す」なんて少年野球ではあってはなりません。
 試合は第五クラブ先攻で始まりました。ウエスト先発は侑宏、1番板橋はファーストゴロで仕留めましたが、2番山根5年生のサードゴロを陽太エラー、嫌な予感、井上陽太ならぬ井上陽水作詞、玉置浩二作曲の安全地帯『恋の予感』は筆者の持ち歌です。
♪なぜなぜ あなたは 「好きだ」と いえないの? ♪届かぬ 想いが 夜空に ゆれたまま ♪風は きまぐれ あなたを 惑わせるだけ ♪恋の 予感が ただ かけぬけるだけ ポイントはフレーズの区切りごとの母音を舌先を歯の間に軽く挟み、喉を転がして甘く切なく息を吐くことです。分かりますか?エアオオ ウアイア アエオエ オアアエです。分かんねぇだろうなぁ(^_^) 恋の予感はまだしも、嫌な予感は当たるんですねぇ、これが。打席には最も怖い3番山口、盗塁を警戒して盛んに牽制します。ファウルで粘る山口2-2からの6球目、ボールのときについに2盗されました。フルカウントからパスボール、四球ですから山口1塁ですが、当然山根は3塁へ、2盗が生きました。1死1、2塁なら良いのですが、1、3塁です。4番速水への初球ストライクのとき山口2盗して1死2、3塁、当然こうなります。1個のエラーから早くもピンチ、2球目、3球目ファウル、さすが4番、タイミング合せてきて4球目センターへライナーで運び、山根ホームイン、山口も3塁を蹴った、しかしセンター寛太は強肩、キャッチャーへ良い球が還ってきて、トットット、山口きびすを返してサヨ〜ナラ〜と3塁へ戻ろうとしましたが、大和→陽太、送球タッチアウト!助かった。この間に速水は2塁へ向かい、5番五十嵐は2球ファウルで2ナッシングからまた大和がパスボール、どうしちゃったのだろう?ウエストのキャッチャーは伝統的にパスボールはほとんど無いのですが・・・。2死3塁とピンチは続き、五十嵐さらに2-2からファウル2本で粘る、こういうところは素晴らしい、結局7球目セカンドゴロで速水残塁、1点止まりでしたが、ウエストクリーンアップも第五クラブを見習って欲しいと思いました。結局侑宏にしては珍しい1イニング26球、苦労しましたが、エラー、四球、タイムリーヒットで、間にパスボールが2個挟まっていたにしては1点止まりで、これはヨシとしなければなりません。その裏ウエスト1番ジョーはセカンドフライ、どうしても右肩が下がってこうなるのが最近のパターンです。続く2番侑宏は出塁率が5割を越え、打率も4割弱、共にウエストトップです。レフトヘ上手くライナーで流してヒット、こういう外角球を逆らわずに反対方向へ打てるのが高打率の理由です。大和の初球に2盗、大和は2ナッシングからデッドボール、普通3番はチームで最もシュア(確実)なバッターを置くものですが、低打率であえいでいるだけに死球は痛いけれどラッキーでもあります。いつかは打ってくれるだろうと期待しつつ、置いている3番です。さて4番頼はこれまた打率急降下、大和ほどではありませんが、打率3割、4割は当たり前というウエストの4番にしてはアリエナイ低打率に苦しんでいます。理由は分かっているし、指導しているのですが、2人とも練習では良くても、イザ本番となると力むのです。この打席も頼は三球三振。5番は5年生の寛太、陽太と共に、ここぞと言う時に打ってくれる(こともある)左バッターです。この打席は打ち上げましたが打球が飛んだ位置が良く左中間にポトリ、侑宏ホームイン、大和は2塁止まり、打球が上がった時、明らかに落ちると見えました。侑宏がホームインしたのですから正面に打球が見える大和は3塁へ行けたはず、こういうところがイマイチです。さてモテルかどうかは知りませんが「もってる」オトコ陽太です。何故かストライクが入りません。ここまで打者5人に外れたボールは4球だけ、ほぼストライクの山口がどうしたわけか?これが「もってる」と言われる理由です。謎なのです。続く康平は満塁のおいしい場面で三球三振、やはり山口はスゴイ。
 1回表裏の攻防は1-1、しかし残塁3のウエストがスッキリしません。長い眼でビオフェルミンか、即効でコーラックか、とにかく飲ませたい!この試合は背後から平山さんの大きな声が聞こえます、ウエスト選手への叱咤激励の声です。2回表第五クラブ10球で三者凡退、その裏ウエストは8番聖空振り三振、粘る9番祐茉が三球三振、それも見逃し。1番ジョー、2番侑宏連続四球、やはり打者によって投手の心理は変るのです。3番大和は初球打ってキャッチャーフライ、
ウエストベンチ天を仰いで、ア〜〜〜〜(>_<)
 3回表第五クラブ9番5年生斉藤をストレートの四球で歩かせ、1番板橋には死球、どうもおかしい侑宏ですが、最後は3番山口をセカンドゴロに打ち取りました。その裏ウエストは4番頼ピッチャーゴロ、ランナーがいないのですから気楽に打てばいいのに・・・。5番寛太引っ張って右中間ライナーの2塁打、さあもってる陽太、フルカウントから四球、ウエスト打率2番のワケは、3、4番と違って、焦って悪球打ちしないこと、やはりヒットを打つには好球を待つこと、打たれそうな打者には投手は好球は投げません、したがって四球になる確率が高いのです。プロ野球でも、強打者ほど四球が多いのです。前打席、満塁で三球三振の康平、今度はガツーンと打ちましたがレフトライナー、8番聖はフルカウントから見逃し三振、ダメダコリャ。
 4回表第五クラブは4番速水から、レフトフライ、五十嵐サードゴロ、斉木右中間ヒット、柴田ショートフライ、と言ってもセカンド祐茉の前でキャッチ、1塁にランナーが居ると、盗塁を警戒して2塁ベース方向に走る癖があるのでこうなります。どうみてもセカンドフライの当りでした。その裏9番祐茉から、前打席は三球三振、それも見逃しでしたが、追い込まれたら外角に狙いを絞って流し打ちしろ、と指示してますができません。この打席は2ナッシングからセンターへライナーのヒット、ジョーには祐茉盗塁を見届けて送りバントを指示、ピッチャー正面でしたが成功、コースを狙って自分も生きようとするバントが出来ないものか?1番打者ですからそれくらい期待したいものです。2番侑宏1ストライク後3球続けてファウル、ここから四球、好投手故にマトモなストライクは投げてきません、クサイ球はカット、ボールは見極める、一番イヤなバッターです。大和の初球ストライクのときに2盗して1死2、3塁、ここで2球目ショートフライ、
ウエストベンチ天を仰いで、ア〜〜〜〜(>_<) いつもの光景で2アウト。4番頼はストライク、ファウル、次の球パスボール、これで祐茉ホームイン、膠着状態からバッテリーエラーでやっと逆転、次の球バシッと叩きましたがセカンド正面、しかし外角狙って流し打て、という指示通りの打球で、それも強烈なライナーだったのでセカンドのグラブを弾いてセンター方向へテンテンテン、侑宏ホームイン、「これはエラーかな?」と言ったら助監督が「イヤ〜」と首をひねります、そこで強襲ヒットとしました。頼2盗して暴投で3塁へ、寛太が強烈ライナーでライトオーバー、恐るべしウエスト打線、この回3点目、もってる陽太はショートゴロ、トンネル、これはエラー(トンネルは打球が強烈でも、体に当てて前に落とせるためエラーが記録されます)、正面の打球でも股間を抜ける、陽太の魔力で4点目、康平ライト線流し打ちの2塁打で陽太ホームインして5点目、2三振の聖に代打斗空を送り、空振り三振でチェンジ。
 5回表、ライトには代打で出た斗空が入りました。簡単に8、9番を打ち取った侑宏ですが、1番板橋を歩かせて2盗、3盗、やはり意識する余り、四死球となります。2番も歩かせ、2盗されて2死2、3塁から怖い山口、レフト、センターが下がり、左中間を詰めます、思い通りのレフトフライ、打ち上げてくれて助かりました。その裏ウエストは9番祐茉から、得意の粘りでフルカウントに持ち込み7球目、外角ズバッと見逃し三振、分かっていても手が出ません。1番ジョーも同じく見逃し三振、100球を超えているのにまったく球威に衰え無し。2番侑宏は1ストライク後引っ張ってライト前ヒット、この日も4打席4出塁(2打数2安打、2四球)、打席には3番大和、侑宏すぐ2盗します、クリーンアップの前にはほぼランナーが居ますから、おいしい場面、横森代表が「何も考えるな」と無心で打てと大和に声を掛けます。リラックスしろという意味でしょう。一方平山コーチは「考えろ、考えて打席に立て」と声を掛けます。キャプテンは何を信じたらよいのか、考えるか考えないか、
It's a quetion! 結果はボール2ストライク1からショートフライ、ウエストベンチ天を仰いで、ア〜〜〜〜(>_<)
 6回表、ライトには斗空に代り柚を入れました。これで全員出場、もう怪我できません。5回83球と苦しみながら1点に抑えた侑宏に代り、寛太が登板、センターと投手が入れ替わりました。本当はこのほうが守備的には良いのです。最後速球投手で締める狙いでしたが、4番速水に初球センターへライナーで運ばれます。2盗は刺しましたが、続く打者を連続四球で、冨士川監督さっさとピッチャー交代、陽太をマウンドに送ります。頼がサードに回り、寛太がファーストに入ります。7番をピッチャーゴロで2アウト、ヨシヨシ、8番ストレートの四球、ン?どうした?一転9番にはストライクが入ります、ショートゴロでゲームセット。
 試合終了後、平山コーチが監督に申し出て、長〜いミーティング、このところ勝っても怒られる試合が続く選手たちに、たまりにたまっていたものがあったようです。8三振を奪われたのは山口投手が良かったからですが、見逃し三振4個というのは頂けません。考えて野球をしろということ、追い込まれたら外角に来るというのがすぐ分かったのだから、狙って反対方向に打てということ、その意味から康平のライト線タイムリーを褒めました。また頼の右打ちも評価しました。最後に冨士川監督がまた説教、確かに勝って怒られるチームというのは珍しいですね。メダル確定した試合の直後ですよ。口癖の「考えて野球をやれ」ということ、「選手同士で声掛け合って自分たちで指示し合え」ということ、「野球ノートを持って来い」と指示して、選手たちが試合の反省を受けてどう変わるつもりと書いているのかを確認しました。いつかはスッキリと勝ちたい、とみなさん願っているのです。7四球1死球を与えた投手陣にはひたすら走り込み、柔らかい打撃の出来ない4番バッターにはコーチ3人がかりでストレッチ、グラウンド外から見たら、大人が熊をいじめているように見えたのでは?愛情、愛情
(^_^)


準決勝 7月19日(日)10時〜上野台小学校

チーム 1 2 3 4 5 6
大井ウエスト 0 1 3 2 2 0 8
坂戸ロイヤルズ 5 0 0 1 0 0 6

勝利投手:瀬戸尾侑宏 本塁打:小玉大翔(坂戸ロイヤルズ)、長田 頼

戦況: ウエストは1回裏1死後サードのエラーでランナー出し、3番セカンドフライで2死、すなわちエラーが無ければ三者凡退だったはず、つまり投手の自責点にはならない状態から4、5番を歩かせ、6番の叩き付けたセカンドゴロ落ち着いて捕ればチェンジだったものを突っ込んで頭を越され2点、7番がセンターフライだと思ったら頭を越されるホームランを打たれて計5点献上、言っときますけど8人で5点、三者凡退だったはずなのに5点ですよ、これをどう書けば良いのでしょうか?あまりのことに、当然ながらウエストベンチは声を失いました。強力打線とは聞いていたけれど、本来のウエストの守備ならば有り得ない失点なので、ヤバイ、やばいやばい、意気消沈?いいえ、こういうことは慣れっこの2015大井ウエスト、是ンゼンめげません。
 2回表ウエスト不動の4番、正確に言えば重くて動かせない4番頼、1ストライク後の2球目をどか〜〜〜んと打ってレフト頭上越えます。楽勝ホームランと思いました。上野台一番深いところ、頼は巨漢ですが足は遅くありません。ドスドスドスと塁を回り、3塁を回って本塁目前、外野からの返球が本塁へ、エッ、ウソ、ウソでしょう、タッチ!主審の手は大きく横へ拡がり、「セーフ!セーフ!」助かりました。ホームランです。それにしてもあの打球を追って、中継して、ここまで際どい場面を作れるというのは、坂戸ロイヤルズの外野〜内野はスゴイ、と驚きました。見習うべき守備、ウエストだとまだムリだなぁ〜。その裏9番、1番とサードゴロに仕留め、2番センター前ヒット、3番左中間2塁打で2死2、3塁、4番セカンドゴロで0点、ピンチを切り抜けました。
 ピンチの後にはチャンスが来ます。3回表1死後1番侑宏ストレートの四球、2番ジョー2ナッシングから3球ボールを見極め、ファウルして、歩きました。3番大和も3連続ボール、ここからストライクが続いてフルカウントになりました。ウエスト早撃ちマックは大和と康平、ジックリ行けと指示しない限りバンバン打ってしまいます。
積極的なのは打者としては必須要素ですが「時と場合」というものがあります。大きい点差があるので、ここはとにかくランナーを貯める作戦、結局6球目大和も選んで満塁、4番頼、先ほどの打球を見ているので、レフトとセンターが大きくバックして左中間を狭めました。こういうところも考えて野球をやるチームという印象です。頼も簡単に振りません、3球ボールを見極め、ストライク、ボールで四球、押し出し、1打点、5-2と3点差、なお満塁、寛太には一転積極策、1ストライク後センターへヒットして2者生還、5-4と1点差まで迫りました。持ってる陽太も選んでまた1死満塁、康平ストライク、ファウル、打ってショートゴロ、本塁送球2アウト、1塁送球3アウト、絵に描いたようなホームゲッツー。追い着けなかったものの、1点差に迫り、行ける雰囲気になりました。3回裏サードのエラーがありましたが0点に抑えました。
 4回表8番聖が左中間にシングルヒット、祐茉が送り1死2塁、1番侑宏粘って7球投げさせ四球出塁、ジョーもフルカウントから四球で満塁、ナント!この日は3打席3四球、四球はヒットと同じ、いや、こういう展開では打たれるより選ばれるほうがピッチャーとしてはイヤな場面です。大和は初球1塁内野安打で聖、侑宏相次いでホームインして遂に逆転6-5、頼センターフライ、寛太はうまくレフトヘ流し打ったのですがライナーキャッチされてチェンジ。4回裏9番セカンドゴロで1アウト、1番レフト前ヒット、2番この日は2打席出塁している要注意選手、ヤッパリ右中間2塁打で同点とされました、6-6。3盗されて1死3塁とピンチが続くも、3番キャッチャーフライ、4番レフトフライで切り抜けました。
 5回表、坂戸ロイヤルズはピッチャー交代、4回で4安打9四球89球の坂本投手(背番号5)では限界と見たのでしょう。確かに四球出し過ぎですが、速球投手だったので、ポンポン打って行けば打ち取られた確率が高いのです。いやらしく待球作戦で行ったのでこういう結果になっただけで、初回の5失点が無ければこういう展開にはならなかったと思います。1⇔5交替してマウンドにはキャプテン渡辺、待ってました、何を?実はこの投手は見たことあるのです。球速は速くないのですが遅くも無い、どちらかと言えば速球投手を得意とするウエスト打線にしてみれば、まあなんちゅうことの無い・・・コントロールもさほど良いわけではないのでジックリ行けば打ち崩せる、と分析していました。打席には持ってる陽太、レフト線2塁打、この日も仕事してくれます、暑いのにご苦労様、そういえばこの日、後で聞いたのですが、気象庁は「関東が梅雨明けしたと見られる」と発表しました。いやはや暑いのなんの。康平がバントで送り1死3塁、どうしても先行したい場面です。聖は先ほど左中間にヒットしています。坂戸ロイヤルズは例年強豪、勝ち方を知っているだけにこの場面ではまず外してきました。スクイズ警戒です。出そうで出ない真夏のお化け、こういう場面がお互いのベンチの一番かけひきするところ、化かし合いです。やるぞ、とみせてやらない、ボール3、自ら苦しくしてしまいました。ストライクが来て、やるならここ、そう思う余り「ボーク!」宣告されてしまいました。やらずもがなの1点でウエスト先行7-6、聖歩いて、祐茉が初球レフトヘヒット、侑宏フルカウントから選びました。侑宏もこの日3四球、いやらしい。1死満塁からジョーがレフトヘヒットして聖ホームイン、8-6、祐茉は捕手のパスボールを見て本塁突っ込みましたがボールをつかんだキャッチャーがベースカバーのピッチャーへトスしてタッチアウト!1死満塁で打席には3番打者、せっかく美味しい場面なのに。走塁も積極性が求められますが、「時と場合」というものがあります。「野球は思いやり」と横森代表が言いますが、打者も走者も今自分がこの場面で何をすべきか、何をすべきでないか、常にクルクル頭を動かしていなければなりません。パスボールしたから走れば良い、そういう直感的な野球ではなく、考えて下さい。1死満塁でクリーンアップを迎える、バッテリーにとって最も苦しい場面です。ましてや前打席では2点タイムリーを打っている打者です。よだれをたらしてご馳走を待っていたのに目の前で祐茉が死んでくれたら、大和はガッカリするでしょう。相手は助かった〜とホッとするでしょう。「野球は思いやり」というのは、味方に対しても敵方に対しても言えることです。この場面、味方に対してはクリーンアップに期待して慎重な走塁が必要です。「打ってくれよ」と思いやることです。目の前でパスボールがあった、ボールデッドになりそうなほどのパスボールなら1塁ランナーも2塁ランナーも次の塁に走るでしょう。このときは3塁ランナーだけが本塁へ走りました。つまり、明らかに進めるパスボールではなかったということで、これは3塁ランナーの暴走です。2点勝ち越して、苦しい場面が続いている、目に前の1点より、ジワリジワリ追い詰められる苦しさ、相手は満塁で走者が貯まっていることほどいやらしいことはありません。相手への思いやりというのは、相手がいやだなぁと思うことをやるということです。この場面、相手に対しては走塁アウトにならないことが思いやりなのです。5年生の打撃や走塁はまだまだです。直感で動いてしまい、考えていない、思いやり不足です。上級生が少ないので長いこと試合に出ているのですから、いい加減学習して、考えてもらわないと、ふじみ野市5年生大会は間もなくですよ。結局大和は強烈に引っ張ってライトライナーでチェンジ。どうしてこんなに上手く真正面に打てるのか?「惜しい」と言われることが多過ぎます。持ってる陽太と捨ててる大和、信心の深さが違うのか?野球は素手の格闘技ではなく、道具を使う競技です。道具を上手く使いこなすことが求められます。道具が違うのかもしれませんねぇ。真正面でも頭を越すようなバットはないでしょうか?
 さてこの後5回裏と6回表裏がありましたが、侑宏が2イニング三者凡退21球でピシャリと締めて勝ちました。坂戸ロイヤルズには前も負けています。勝てたのは一言で言えばピッチャーです。付け加えれば一回りした後のジックリです。野球は相手投手に相撲をとらせれば勝てることがあります。すべて「時と場合」です。戦況を見て、相手を見て、こちらを見て、今何をすべきか、何をしてはいけないか、こうすればどうなるだろう?ココまでの経過を分析し、先を読むことが必要です。ただ、将棋や囲碁のように「長考」は許されないので、一瞬にして判断して指示しなければなりません。難しいスポーツです。今年も高校野球で大井ウエスト出身の選手たちが活躍しています。しかし振り返ってみると、彼らが小学生の頃は優秀な選手たちが多かったのに、年間20勝がせいぜいでした。昨年は6年生が3人しか居なくても21勝でした。今年は6年生が4人で、5年生も守備、打撃、走塁がまだまだで、怒られ続けている割には、もう前半戦で20勝が見えています。野球の面白さがここにあります。優秀な選手たちが多いから勝てるのでもなく、強いから勝てるのでもない、ということです。どうしたら勝てるか、どうすれば負けるか、分かってきたから、今のウエストがあります。相手チームから見たら、「どうしてこんなチームに負けるんだ?」と思うでしょうね。


決勝 7月19日(日)12時36分〜上野台小学校

チーム 1 2 3 4 5 6
大井ベースボールクラブ 0 1 0 0 1 0 2
大井ウエスト 2 0 3 2 0 × 7

勝利投手:瀬戸尾侑宏 本塁打:松原寛太、井上陽太

戦況: 準決勝は上野台小学校A、B面で同時進行、鶴ヶ岡少年野球クラブ対大井ベースボールクラブはどうも先行された鶴ヶ岡少年野球クラブがホームラン2本で逆転したみたいです。過去大井ベースボールクラブはすでに優勝2回のチームなのにどうしたことか?そうは言っても鶴ヶ岡少年野球クラブはウエストと共に東入間春季大会3位チームだし、この大会でも西部大会準優勝の和光リバーツインズに11-4で勝ってますから、大井ベースボールクラブに勝つ可能性は十分です。ウエストも春先練習試合をやって引き分けでしたが、実質負けでした。選手の体力があるので、肉弾戦にしてはダメなんですね。ウエストが坂戸ロイヤルズに勝つだろうと思われた頃、どうもまたずっと向こうの双方ベンチの騒ぎ方からすると大井ベースボールクラブが逆転したみたいです。やっぱり大井ベースボールクラブか、今期は7-0と12-1でコールド負けしています。しかし選手を比べるとそんなはずは無い、戦力的にはウエストの方が上のはずなのに何故?と思っていました。結局は長久保に抑えられ、侑宏が打たれたから負けたわけです。野球は8割方バッテリーですから、ここで差がついたらダメです。やはり投手歴からすると長久保に長があり、4年生の時は合同チームを組んでいましたから、選手同士良くお互いを知っており、長久保がどんなに素晴らしい選手か分かっているだけに、先にドドンと失点すると心理的にあきらめてしまうわけです。しかしウエスト6年生も成長してきました。侑宏も投手として経験を重ねてきました。決勝戦は連投です。このクソ暑い中で、連投は無謀とも言えますが、優勝がかかる試合で「投げます」と言わなければエースではない、と冨士川監督は言います。そこまで言われて「ダメです」という選手は・・・いないよね?
坂戸ロイヤルズ戦で90球投げています。米国なら絶対投げさせません。ただ侑宏は長久保みたいに力投派ではありません。ヒョイヒョイ投げて、三振を取れるピッチャーではないので、打たせて取るピッチャーですから、球数ほど疲れてはいないだろう・・・と思うことにしました。
先攻大井ベースボールクラブ1番は石川、走者として出したくない選手、ポンポン追い込んで、ボール1個はさんでサードゴロ、2番キャプテン新井2球目ピッチャーフライ、3番長久保、強打者です。5番小林と共に過去散々打たれています。センターの左右どちらにも打つので寛太をバックさせて真ん中に守らせました。2球目センターフライ、たった8球でボールは2個だけ、上手いピッチングです。その裏ウエストは1番侑宏、実はずっと1番ジョー、2番侑宏で固定してきたのですが、侑宏が6割近い出塁率で打率も4割でウエストトップであり、走塁も上手く盗塁を難なく成功させるので、富士見エンゼルスとの練習試合で1番侑宏、2番ジョーを試してみたら大成功、打撃不振に陥っていたジョーが3ランホームランまで打っちゃいました。そこで坂戸ロイヤルズ戦からこの打順にしたわけです。坂戸ロイヤルズ戦でも2人で8打席7出塁3得点3残塁ですから、良い結果が出ています。大井ベースボールクラブのピッチャーは長久保ではなく小林でした。ボール、ストライク、ボール、ストライク、ここから4連続ファウル、仕事しますねぇ、いやなバッターです、全軟連高円宮杯の東松山野球スポーツ少年団の超速球投手に対してもファウルで粘って四球にしたくらいです。9球目ボールでフルカウント、10球目、遂に根負け四球です。出塁したら走ります。ジョーは3ボール1ストライクから送りバント、ピッチャー正面、こういうところはまだまだです。ランナー2塁ですからサードに捕らせるバントをしなければなりません。サードは前進守備していません、上手く転がせば内野安打になる可能性もあります。犠打にすれば良いというだけでなく、あわよくばと狙えるだけの技量と度胸が課題ですね。ともあれ1死3塁、打席には大和、何かやってくるんじゃないか?様子を見てるうちにストレートの四球、バッター4番頼、坂戸ロイヤルズ戦でのホームランを見ているでしょうから、怖いでしょうね。力が入ってワイルドピッチ、侑宏ホームイン、大和は一挙に3塁へ、頼センターへヒット、当りが強いので柴崎はセンターゴロを狙いましたがセーフ、大和ホームインして2-0、ところが頼は牽制に引っ掛かって追い出され、挟まってタッチアウト。何やってマンネンというところ。5番寛太はセンターへヒット、こんなものです。これまた高出塁率の陽太はフルカウントから選んで、康平はお馴染み初球打ち、センター前にライナーで運んで2死満塁、しかし聖ファーストフライで三者残塁。
 2回表4番福永はフルカウントから引っ張って大きな当り、バックしていた康平が追って追って、ファウルゾーンを越えてバックハンドキャッチ、こういうファインプレイが出ると盛り上がります。5番小林怖い打者、これまた引っ張ってこれはライナーですから康平捕れない、2塁打となりました。安藤キャッチャーフライで2死、金子がセンター右へ落として小林ホームイン、2-1となりました。柴崎ピッチャーゴロでチェンジ。その裏1死から侑宏が四球で出て2盗、ジョーのいい当たりはレフト正面のライナー、大和のいい当たりはファースト正面、アウトにはなっていますが、ガンガン強い当りが出て、攻めている印象です。
 3回表、大井ベースボールクラブ9番空振り三振、1番に還り石川センターへヒットして2盗、見逃し三振で2死、長久保セカンドゴロ。ウエストは4番頼から、四球を選び、5番寛太がライト線抜ける2ランホームラン、4-1、続いて陽太が左中間真っ二つのホームラン、良く打つ、これが本来のウエスト打線、5-1.、康平も初球バシーンとレフトライナー、1アウト、以下ショートゴロ、サードゴロでチェンジ。
 4回表、大井ベースボールクラブは4番から、福永空振り三振、小林レフトフライ、安藤ファーストゴロ、12球で三者凡退、侑宏の投球が冴えます。大井ベースボールクラブはピッチャーを長久保に交代、いよいよ来たか、待ってました。新井がショートへ、福永セカンドへ、小林がファーストと、反時計回りにぐるっと交替、ウエストは侑宏からの攻撃、ピッチャー返しでセカンドとショートが追いましたがヒット、ジョーは打ち上げてレフトフライ1死、侑宏盗塁、大和がライトへ3塁打して6-1、頼がライト左へヒットして7-1、寛太と陽太は共にピッチャーフライ。
 5回表、1死から柴崎ヒット、志賀四球、石川ピッチャーゴロで2死、新井にぶつけて満塁、長久保には慎重に投げて結果押し出し四球、7-2、福永サードフライ、まあ1点しゃーない。その裏康平またも初球ピッチャーゴロ、これでこの試合3打席とも初球打ち、ヒットなら何も言いません、3打数1安打、まあジックリ行く場面でもなし、良いけど、ウーム、そんなに良い球だったんだろうか?別にファウルで粘れとは言わないけれど、打席ではバッテリーとバッターのかけひきで、1球1球考えながら、打ち取ろう、イヤ打ってやる、待とう、際どいところでつろう、などといろいろやるわけですよ。高校野球では、そういうジックリ考えるヒマがないほどテンポ良くポンポン投げますから、お互いに一瞬で次はどうすると決断しているわけです。テンポが良ければ絶対バッテリーが有利です。だから初球からガンガン打ってくる打者というのは、バッテリーから見ると組みし易いワケです。そういう打者には最初からど真ん中には投げません。一方初球狙い撃ちというのもありますね。このバッターは簡単に打って来ないという打者にはまずカウント有利にするためにストライクを投げて来ます。逆にバッターは好きな球だけ狙って初球から打つのも良い狙いです。大リーグの選手は1球目のストライクは見逃して、2球目のストライクを狙い打つと言います。追い込まれたら断然バッテリー有利となるからです。統計的にも2球目ストライクがもっともヒット確率が高いそうです。またよくあるケースは「四球後の1球目を狙い打て」というセオリーです。野球は心理戦なのです。いかにして「イヤだなぁ」とバッテリーに思わせるか、これが打者の評価です。さて話戻して、ジョーと共にこの試合無安打の聖は6球目センターフライで2死、祐茉はセンターへヒット、侑宏は引っ張ってファースト小林捕りましたが1塁は間に合わない、そこで2塁に投げた、祐茉は2塁オーバーラン、ベースに戻るところをタッチアウト!これには監督怒りました、それはそうでしょう、1、2塁のチャンスが一瞬にして消えたのはともかく、走塁の基本中の基本が出来ないなんて、今後のことを考えたらお先真っ暗、これまで何を教えてきたのか、穴があったら入りたい、という心境になるのです。
 6回表、もう試合時間は残りわずか、ピッチャーは新井に替わりました。ジョーは引っ張ってまたもやレフトライナー、良い当りですが正面です。真正面オトコといえば右に出る者の居ない大和が打席に向かいます。草田審判が立ち上がって時計を見ている、大和打って良い当りがセカンド福永へ、1塁送球アウト、この試合2打数2安打1四球とすべて出塁している頼が打席に向かおうとしたらゲームセット!まあ良く打ちました。やはり6年生が揃って活躍すれば楽勝なのです。それ以上に侑宏良く投げました。2試合完投、この試合は89球、2試合合計179球の力投でした。





ウエストはこれで全選手です


今期初帽子投げ

閉会式
7月19日(日) 上野台小学校

6月14日(日)ふじみ野市多目的グラウンドで開会式、選手宣誓した大井ウエスト長谷川大和主将が優勝旗を受け取りました


メダルを頂きました


審判団