564  九州北4県旅その2

 いよいよ2023年も終わります。コロナ禍があけてやっと人と交わる活動ができるようになり、インバウンドが急増、一方で円安進行、物価高騰、激しい変動の1年でした。様々な感染症が流行っているのは、免疫力が低下したためでしょう。それなのに医薬品が不足して、困ったものです。様々な面で理屈に合わないことが起きていて、首を傾げて過ごした1年でした。龍年は昇るイメージ、大きな未来が開けると言われています。期待します。

■ 九州4県グルメ旅2日目
 前回は大分県・宮崎県・熊本県・福岡県の4県をぐるっと効率よく観光するJTB「旅物語:九州絶品グルメを食す 別府・湯布院・黒川 高千穂峡 3日間」のツアー初日を紹介しました。今回は2日目です。
 1日目…羽田空港JAL665便12:15発→14:05大分空港着→西鉄観光バスで全国屈指の人気温泉街;湯布院・金鱗湖散策→別府・湯の里明礬温泉で湯けむりが立ちこめる湯の花小屋見学→宿泊先:別府温泉ホテルサンバリーアネックス泊。
 2日目…宿→バスで別府・血の池地獄(日本最古の天然地獄)→九重高原→田ノ原川沿いに佇む湯治湯の雰囲気漂う温泉街;黒川温泉散策→瀬の本高原レストハウスで昼食;あそび豚の豆乳しゃぶしゃぶ→国の名勝・天然記念物に指定されている神秘の渓谷;高千穂峡散策、真名井の滝など→阿蘇内牧温泉宿泊先:阿蘇ホテル2号館、グレードアッププラン:阿蘇の司ビラパークホテル&スパリゾート(昇龍)
 3日目…宿→バスで柳川(堀割が町中に張り巡らされた水郷を川下り→はねや総本家で昼食;博多水炊きと明太子食べ放題→菅原道真公を祀る太宰府天満宮散策→福岡空港JAL322便17:00発→羽田空港18:35着


この地図を見ても九州は山だらけということが良く分かります

■ 別府血の池地獄へ
 宿泊した別府温泉ホテルサンバリーアネックスを8時半出発して、1300年以上前の文献にも記される日本最古の天然地獄;血の池地獄へ向かいました。別府にはいろいろな地獄がありますが、ここが一番有名だそうです。血の池地獄は泉温78℃の酸性緑礬泉です。湯が赤いわけではありません。地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出して堆積したため池一面が赤く見えるのです。

バスの車窓からパチリ、別府のシンボル大平山(810m)通称扇山


地獄の入り口です


別府温泉血の池地獄


昭和2(1927)年9月20日16時30分に爆発した時の噴出高さは220mに上ったそうです

上写真右奥の売店右脇の小川には、寒いのでしょう、鯉が身を寄せ合っています

白い鯉がボクも入れてよとアタックしますが、ダメと疎外されて諦めました

■ やまなみハイウェイでくじゅう(九重)高原へ、そこは白い世界
 血の池地獄から南西へ、バスはくじゅう高原へと上り道をグイグイ走ります。やがてやまなみ街道を走り、九重連山を見ながら、瀬の本高原へ。ちなみに九重山という山はありません。久住山があります。山が九重に連なることからの名称でしょう。やまなみハイウェイは、大分県の湯布院と熊本県の阿蘇という2大観光地をつなぐ山岳道路です。大分と熊本の県道11号をつないだ59qの区間に与えられた愛称です。湯布院からスタートして、約15qは樹林帯に囲まれて走る峠道が続き、飯田高原に入った大石原あたりで視界は一気に開け、道のレイアウトも直線主体に変化します。そして長者原で、草原に囲まれたロングストレートの向こうにくじゅう連山の景色が眼前に広がります。やがてタデ原湿原、寒の地獄、星生温泉、右手に九重地熱発電所の白い煙(湯気)が見えて、そのずっと向こうは仕事でお世話になった九州電力八丁原(ハッチョウバル)地熱発電所があります。この辺りから再びワインディング・ロードとなり、ある程度の眺望を保ちながらルート最高地点の牧ノ戸峠に向かって、くじゅう連山の脇を駆け上がります。この辺りの景色は絶景です。峠の先は、瀬の本高原に向けて緩やかなダウンヒル、振り返れば、くじゅう連山がさっきまでの反対側を見せてくれます。

血の池地獄を出てバスの車窓から・・・振り返れば別府温泉街、あちこちから湯気が湧き出ています


くじゅう連山の手前は木の枝に雪が着いて、まるで花が咲いたようで綺麗です


遠くに連なるくじゅう連山、 冬の光景です


やまなみハイウェイの最高地点牧の戸峠を過ぎて振り返ればくじゅう連山、瀬の本高原へと向かいます

■ 黒川温泉散策
 瀬の本高原に着いて、県道11号やまなみハイウェイは442号と交差します。ここで右折して442号に入りちょっと走ると黒川温泉です。田ノ原川沿いに佇む湯治湯の雰囲気漂う温泉街です。今でこそ秘湯ブームで全国から観光客が訪れるようになりましたが、以前は鳴かず飛ばずの温泉地だったそうです。そのあたりのことは「黒川温泉一旅館」というホームページで紹介されています。黒川温泉は交通不便なまさに秘境なので、行くのが大変です。この鳴かず飛ばずの状況を変えたのが若者たちだったそうです。高度成長期、若者は押しなべて都会へと出て行きました。しかしやがてふるさとの良さを懐かしみ、Uターンして、またある者は婿入りして旅館を継ぐようになりました。しかし別府や阿蘇の温泉地のような交通至便な地ではないため、お客様は余り来てくれません。そこで若者たちは団結、連帯して、三十軒の宿と里山の風景すべてを、「一つの旅館」として、「黒川温泉一旅館」という考え方を編み出しました。一つひとつの旅館は「離れ部屋」、旅館をつなぐ小径は「渡り廊下」・・・温泉街全体の風景が、まるで一つの旅館のようになっています。皆で協力して里山を整備、山里の立地を活かした野趣に富んだ露天風呂造りを進めました。敷地の制約上、露天風呂が作れない2軒の宿を救うため、黒川のすべての露天風呂を利用できる「入湯手形」を発案し、「露天風呂めぐりの黒川温泉」というブランドが作られました。いずれも「一軒で儲かるのではなく、地域全体で黒川温泉郷を盛り上げたい」との思いから生まれた施策でした。入湯手形は評判となり、「黒川温泉一旅館」のコンセプトがつくられたのです。

黒川温泉には30軒の旅館が集まります

バスの駐車場の周りは見渡す限り山と森しかありません ここから温泉街まで延々と歩きます

トウモロコシを乾してますね 冬の保存食でしょうが、オレンジ色です

山あいの温泉街は川のほとりが定番、田ノ原川です

手前に竹で編んだまるいぼんぼりがぶら下がっているのは、ライトアップのため

どこまで歩くんだろう?思わず来た道を振り返ってしまう人たち


やっと温泉街らしい小径に入ってきました


川を挟んで両側に旅館が展開します

これは新明館、川向こうなので黒い橋を渡って行きます

「首無し身代わり地蔵」の黒川地蔵尊隣にある「パティスリー麓」名物シュークリームを購入

外はカリカリ、中はカスタードたっぷりで、甘さが抑えられた上品な味、@¥300

お客様が行列して買って、外のベンチ(下写真)に腰掛けて食べていました

「パティスリー麓」の向いにある「ふもと旅館」 風情があります

■ 瀬の本高原レストハウスで昼食
 黒川温泉散策を終え、再び442号を戻り、瀬の本高原レストハウスで昼食です。すごく広い食堂、団体様用と見えて席がイッパイです。メニューの売りは、「あそび豚の豆乳しゃぶしゃぶ」、豚肉は分厚くてボリュームたっぷり、野菜と共に沸騰した鍋のお湯に浸してしゃぶしゃぶしますが、普通しゃぶしゃぶと言えば薄切り肉なのに分厚いので、しゃぶしゃぶというよりは肉鍋です。この豚肉が絶品でした。先客は韓国人グループ、やがて台湾人か中国人、そしてまた韓国人グループと続々と入ってきます。ここでも日本人は珍しい。なお言葉でどこのヒトか分かりますが、それよりももっと分かり易いのが食事するときの賑やかさ、中国人>韓国人>日本人、中国人はダイナミックというのか、とにかくうるさい、食事しながら大騒ぎ、韓国人は普通におしゃべりしながら食事を楽しんでいる、日本人は黙々と食べる、日本人と言っても我々ツアー客だけで、それも老人ばかりですから静かなわけで、若者だったらまた違うでしょう。ただ、ガイジンから見たらこの日本人たち、精進落としの会食か?と思ったかもしれません。

瀬の本高原 くじゅう連山が俯瞰されます


あそび豚は豆乳に漬けて食べます。他に、鍋食材や煮付けなど様々な料理がタップリ、お吸い物、白飯も美味しい

完食


瀬の本高原レストハウスの昼食を済ませて外に出たら足元が凍っていました



標高965mだそうです

■ 再びやまなみハイウェイを南下、阿蘇市方面へ
 瀬の本高原から再び県道11号やまなみハイウェイに乗り、一路南方;阿蘇市方面に向かいます。やまなみハイウェイ南端まではガラリと様相が変わって高原エリアになります。山岳を強く感じさせるやまなみハイウェイ北側や中間部から一転して、牧場の間を縫うように走る草原エリアに変化します。息をのむ絶景の連続を楽しむうち、ルートはいよいよ終点に近付き、城山展望所付近でクネクネ道を下ると、これまで主役だったくじゅう連山に代わって遠望されるのは、阿蘇の山々です。阿蘇市役所、阿蘇神社を過ぎて県道11号が57号にぶつかったT字路、JR豊肥本線宮地駅前でやまなみハイウェイは終わります。

やまなみハイウェイ南側は草原を走ります


遠くに阿蘇五岳を見ながらススキの草原を高千穂峡に向けて走ります

■ 高千穂峡目指して一路南下
 国の名勝・天然記念物に指定されている神秘の渓谷;高千穂峡に向かいました。一路南下です。高千穂峡に近い五ヶ瀬川沿いの203号土生高千穂線の土産物店「花かぐら」そして「神楽宿」という郷土料理店向かいの駐車場に西鉄観光バス駐車、大型バスがズラリ、ここから高千穂峡まで下り歩道を歩きます。

203号土生高千穂線、左は延岡・高千穂市街・天の岩戸温泉・竹田方面、右は熊本、高森、阿蘇、国見ケ丘方面

高千穂峡の駐車場と送迎バスマップ 駐車したのは左上、大きな赤いPの文字のところ

大きな赤いPの文字のところから車道に並行した白い歩道、そして黄色い階段道を下り、橋を渡って五ヶ瀬川の反対側へ
赤い歩道は只今工事中で通行止め、ぐるっと迂回、登って下ってさあ大変、おのころ池では鯉が出て来てこんにちは

■ 高千穂峡散策は健脚コース
 この高千穂峡散策は随分歩きました。上の図の赤い「P」から車道脇の歩道を行き、昭和に出来た神都高千穂大橋を潜り、更に平成に出来た高千穂大橋を潜り、上の図の黄色い階段ルートで下り、大正に出来た神橋を見学して、更に下流の槍飛橋を渡って高千穂峡遊歩道へと進みました。平らな道ではなく、下ったり、上ったり、国の名勝・天然記念物に指定されている神秘の渓谷;高千穂峡、真名井の滝などを見学しました。驚いたのはJTBツアー老人グループの健脚振り、かなりキツイ歩行なはずですが皆さんスイスイ歩きます。グルコサミンでも飲んでるのか?健脚ツアーなんてうたい文句は無かったのにどうしてこんな人たちばかり集まったんだろう?と驚きました。今の老人は元気なんですね。大型バスは真名井の滝方面には来れないので、駐車場までの帰りは、土産物店千穂の家のマイクロバスで上の図の赤い「P」まで青い線のルートで、高千穂大橋を渡って送ってもらいました。

大型バス駐車場から急な坂道を下ります


五ヶ瀬川に架かる三つの橋、下から大正:神橋、奥の昭和:神都高千穂大橋、平成:高千穂大橋

■ 真名井の滝
 真名井の滝は有名なので、どんなスゴイ滝かと思ったら、何処にでもあるような小さな滝でした。華厳の滝、白糸の滝、袋田の滝、吹割の滝などの有名な滝と比べればなんちゅうこともありません。「翔んで埼玉」で観光地が無いとディスられた埼玉県だって、小鹿野町両神の丸神の滝という三段の素晴らしい滝がありますよ。イヤイヤ、そういう問題じゃないみたいです。日本神話の一場面で、高天原(たかまがはら=天界)にいた神々の中から天照大神(アマテラスオオミカミ)の孫(=天孫)である瓊瓊杵命(ニニギノミコト)を中心とした一行が地上に降り立ち、その地を「高千穂」と名付けて治めるようになった、という伝説があるそうです。峡谷の崖上は自然公園となっており、その中にある「おのころ池」より流れ落ちる水が真名井の滝となっています。神話によれば天村雲命(あめのむらくものみこと)という神が天孫降臨の際に、この地に水がなかったので水種を移し、これが天真名井として湧水し、滝となって流れ落ちているという「神の滝」なのだそうです。ありがたや。
 高千穂峡は阿蘇の大噴火で阿蘇カルデラをつくった火山活動によって、約12万年前と約9万年前の2回噴出した高温の軽石流(火砕流の一種)が、当時の五ヶ瀬川の峡谷沿いに厚く流れ下り、この火砕流堆積物が冷却凝結して溶結凝灰岩となり、柱状節理が生じました。溶結凝灰岩は磨食を受けやすいため、五ヶ瀬川の侵食によって再びV字峡谷となったものが高千穂峡なのだそうです。高さ80〜100mにも達する断崖が7kmにわたり続いており、これを総称して五ヶ瀬川峡谷(高千穂峡)と呼び、天然記念物となっています。

五ヶ瀬川上流方向の滝見台から見た真名井の滝


五ヶ瀬川下流、御橋方向から見た真名井の滝


おのころ池には鯉のほかチョウザメも居ました


お食事処千穂の家の前の水槽にはヤマメがビッシリ 向いは淡水魚水族館

■ 阿蘇内牧温泉へ
 バスに乗って、高千穂峡を後にして、元来た道を北上、阿蘇内牧温泉に向かいます。325号を北上、最上部に掲載した地図では阿蘇五岳の北側を巻いてますが、実際には南側の高森町を、南阿蘇鉄道と並行して325号のまま走りました。やがて黒川に架かる「新阿蘇大橋」を渡り、国道57号のT字路を右折します。ここで県道325号は終わりです。「数鹿流崩之碑 展望所」というところで下写真、旧阿蘇大橋遺構が見えました。2016年4月16日の熊本地震で崩落した阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)は、全長約206メートルの橋桁が崩落し、阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん=当時(22)=が犠牲となりました。震災遺構として峡谷の中腹に残る橋桁の一部を岩盤に固定する工事を施して保存されています。2021年3月7日、600メートル離れた場所に「新阿蘇大橋」が竣工しました。2016年熊本地震で最大級の斜面崩壊となった数鹿流(すがる)崩れの被害を後世に伝えるため、自然災害伝承碑「数鹿流崩之碑(すがるくずれのひ)」が設置されています。辺り一帯は「震災伝承館轍」とか、「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」等の施設があり、東海大学九州グラウンドがあります。ここには日本の滝百選の一つで落差60メートルある数鹿流ヶ滝(すがるがたき)があります。日本最古の巻狩といわれる「下野の巻狩」で追われた鹿が、数頭流れ落ちたことからこの名が付いたと言われています。

阿蘇大橋崩落現場…橋桁が落ちています


阿蘇五岳は東西にのびる連山、一番東の根子岳は山頂部ギザギザ、高岳が最高峰、中岳火口は噴煙を上げています

 バスは「新阿蘇大橋」を渡り、国道57号に合流した地点で南阿蘇鉄道と分かれ、今度はJR豊肥本線と並行しながら国道57号を北上します。やがてJR豊肥本線内牧駅前を過ぎ、阿蘇の司ビラパークホテル&スパリゾートでグレードアッププラン客を降ろし、JR豊肥本線阿蘇駅前で国道57号と分かれ県道212号に入って左折、暫くして阿蘇ホテル二番館長崎屋に着きました。

■ 阿蘇ホテル二番館長崎屋泊
 阿蘇ホテル二番館長崎屋の最上階8Fに泊まりました。温泉は源泉かけ流し、露天風呂付きで良い湯でした。飲める温泉で、飲泉所もあります。2012年7月の水害の際、復旧を契機に先祖の想いを込めて一番館には「和田屋」、二番館には昔の屋号「長崎屋」を付けて現在に至るそうです。サービス的には???、お酒が高価でした。
 阿蘇山という名前の山は無く、典型的な二重式の火山で、阿蘇五岳を中心に、外輪山や火口原をも含めて阿蘇山と呼びます。外輪山は南北約25km、東西約18km、周囲約128qもあり、世界最大級の火山です。火口原には約5万人が生活していて、田畑が開け、国道・鉄道が通り、阿蘇市・高森町・南阿蘇村の3つの自治体があります。観光地としては良いところですが、近年は台風、線状降水帯、大地震と災害が連発、物騒になって来ました。

阿蘇ホテル二番館長崎屋 外輪山にグルリと囲まれています

夕食です

茶碗蒸し、田舎煮物、鯛のお刺身、熊本名物辛子蓮根もろみ、刺身こんにゃく、ごま豆富、地鶏天草大王と山菜天婦羅(岩塩)、熊本特産赤牛のすき焼き、温泉たまご、高菜飯(阿蘇の郷土料理、これは最高、お代わりしました)、お漬物、止め椀、デザート:阿蘇阿部牧場の牛乳で仕上げた自家製ミルクプリン


完食


      第三日目は次回      

■ リニア中央新幹線開業時期変更
 静岡県内での着工が遅れているリニア中央新幹線について、国土交通省は、これまで「2027年」としてきた開業時期を「2027年以降」に変更するJR東海の計画を2023年12月28日付けで認可しました。リニア中央新幹線静岡工区問題を巡っては、静岡県の川勝平太知事が様々な理由を付けて着工反対を唱えています。長年の主要論点である大井川の水資源問題に関し、JR東海が解決策としてダムの取水抑制案を示したことを静岡県の専門部会の有識者が容認し、流域市町もこれを支持して県知事と距離を置き始めています。リニア中央新幹線沿線のすべての都府県知事が促進を求め、国土交通省に何とかしてくれと陳情していますが、川勝平太知事はああ言えばこう言うという感じで次々反対理由を繰り出しています。マスメディアやネット世論で叩かれても、県議会で糾弾されてもどこ吹く風、実はこの背景には静岡県で一番の静岡新聞の支持があります。ところがどうやら静岡新聞の風向きも変わって来たそうです。読者の動向を見る調査で、リニア問題に慎重な記事への関心が低く、川勝知事への批判を伝える記事になると一気に関心が高まってきたそうです。さすがに静岡新聞も読者の動向は無視できないのでしょう。筆者の高校後輩である静岡大学の教授も川勝知事を支持してリニア反対論を同窓会で唱えていましたが、同じ席には筆者の同期である旧国鉄関係者や、まさに鉄道総研でリニア開発の先端に居た人間もいたので気まずい思いをしました。

■ 生態系への懸念?
 リニア反対論は生態系への懸念が中心にありますが、それが段々と突き崩されて反対論者の外堀が埋まってきたのが現状です。生態系を言うならそもそも工事なんて何もできません。黒四ダムや八ッ場ダムなんてもってのほかでしょう。大都市に建つ高層ビルなんてとんでもありません。もっと言えば発電所なんて一番の悪です。地球環境を悪化させる諸悪の根源は人類の存在なのです。しかし地震や噴火、洪水など、自然災害が起きると生態系は一気に破壊されます。地球は生きています。人類はそんな中でも自然と共存して生きて行かなければならないのです。死んでしまえと言われても、生きていたいのです。

■ 生きてるうちに乗ってみたい
 リニア中央新幹線の最新型車両に俳優の高橋克典さんが乗り込み、驚きの性能にため息・・・という「鉄道王国物語」というNHKの番組を見ました。試乗して、時速150kmまでは車輪走行して、超えるとパタッと車輪を収納します。飛行機が飛び立って車輪を収納するのと同じです。高橋克典さんは車輪の摩擦音や振動がピタッと止んで、500km走行など最も揺れなくて快適という感想を言っていました。そもそもリニアの原理は磁石の反発力なので、レール上を車輪の摩擦で走る鉄道と違って、空気抵抗以外は遮るものがありません。試験走行では600km/h以上のスピードを出していますが、車体の強度の関係で営業走行は500km/hに抑えて走るのです。この番組を見て、生きてるうちに乗ってみたいと切に思いました。昔「二番ではいけないんですか」と言った女性議員が居ましたが、科学技術というものは、競い合って発展するものです。競うと言っても戦争のための技術開発とか、地球環境に悪いものはいけませんが、リニア中央新幹線は五輪や万博とは別物です。人類の夢の乗り物です。

リニア中央新幹線試験車両L0系
 なお余談ですが「リニアモーターカー」というのは和製英語だそうです。リニアも、モーターも、カーも英語ですが、正しくはLinear Shinkansenです。Shinkansenは英語なんですよ。

■ 各月毎の満月の名称
 12月27日は朝に満月でした。その前日にテレビのお天気コーナーでは「今夜はほぼ満月です」と言っていました。12月の満月は「コールドムーン」とも呼ばれます。冬の空は月が綺麗に見えます。もちろん星も綺麗です。12月は夜が長く、星空を長い時間見ることができます。明け方の南東の空には、金星が輝いています。9日と10日には月が近づきました。ふたご座流星群は、14日深夜から15日未明にかけて活発になりました。宵の時間帯には、南西の空に土星、南の空に木星が輝いています。月が、18日には土星に、22日には木星にそれぞれ近づき、年の瀬の夜空を彩ります。

日本気象協会のウェザーニュースのページより
 冬の星座と言えばオリオン座、南東の夜空にくっきりと見えます。鼓(つづみ)の形が目印の星座です。鼓の左上の赤くて明るい星が「ベテルギウス」、右下の青白くあかるい星が「リゲル」です。真ん中にある三ツ星の下に雲のようなものが肉眼でも見えます。これが「オリオン大星雲」です。オリオン大星雲の中では、星が新しく生まれています。ちなみに、ななめのつぶやき51『冬の星座』(2003年12月29日)をご覧ください。

栗田直幸さんのホームページより

■ 韓国の人気俳優、イ・ソンギュンさんが死去
 アカデミー賞で4部門受賞を果たした韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(357『Cinema』(2020年1月13日)参照)などに出演するなど、数々の映画やドラマなどで活躍する韓国の人気俳優、イ・ソンギュンさんが、12月27日午前、ソウル中心部の公園の近くに止められた車の中で死亡しているのが見つかり、警察は練炭自殺とみて調べています。イさんは大麻などの違法薬物を使用した疑いで警察の取り調べを受けていました。「パラサイト 半地下の家族」では高台の大豪邸に暮らすIT企業のCEOの役でした。それにしても韓国の芸能人は自殺が多いですね。悲しいです。安らかな眠りを祈ります

イ・ソンギュンさんは後方右から2人目

■ 「あ〜りが〜とさ〜ん」坂田利夫さんが死去
 「アホの坂田」の愛称で親しまれたコメディアンの坂田利夫さんが、12月29日に老衰のため大阪市内で亡くなったそうです。82歳でした。所属の吉本興業が公表しました。「あ〜りが〜とさ〜ん」や「あんたバカね、オホホ〜」などのギャグや、「♪アホ、アホ、アホの坂田」のテーマとともに、お茶の間で世代を問わず愛された芸人で、顔を見ただけでみんな笑顔になるという天性のキャラクターでした。親族と後輩で親交のあった間寛平さん夫妻に見守られながら息を引き取ったということです
(2023年12月31日)


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