51  冬の星座

 2003年1月13日からつぶやき始めて、ついに51回目となった。1年は52週であるから年が明ければ52回、1周年となる。毎週欠かさずというのは辛いこともあったが、乗ってるときには次から次へとテーマが湧いてきた。逆にどうにも不調な時もあって、まるで題材が無い、なげやりな気分のときもあった。小説家というのはこのようなものだろうと思う。徹底的に思い入れを込めているので、「過激だな」とか、「こんなこと考えているのか?」とかいろいろな感想があったことと思われる。中には6月17日の企業犯罪の中で取り上げた企業の方から

事件直後は、「お前等は人殺し集団だ」「皆殺しにしてやる」といったメールや「社員を拉致した」「爆弾を仕掛けた」等といった物騒な電話が多い中、“つぶやき”コーナー“企業犯罪”における冷静な捉え方やエールが多くの社員を勇気づけてくれました。ありがとうございました。

という主旨のメッセージを頂いた。伸び盛りの企業、やる気の感じられる企業のピンチならば応援したくもなろうというもの。武富士の盗聴事件とは本質が異なる。

 2003年(平成15年)はさまざまな出来事があった。イラク戦争とその後のテロ続き、SARSの流行、「りそな」と「あしぎん」への公的資金注入、郵政公社スタート、財界の反対を押し切って年金制度改革:13.58%→18.35%への保険料率up(なぜ1,3,5,8しか使わないの?)、道路公団の民営化騒動で藤井総裁更迭・国土交通省の勝利で相変わらず国民の税金で高速道路作りの路線確定、MSブラスターウイルス猛威を振るう、大手工場での事故続発(新日鉄名古屋のガスタンク爆発、ブリヂストン栃木の工場火災、出光興産苫小牧の地震によるナフサタンク炎上)、HUAロケット6号機の打ち上げ失敗と火星探査機「のぞみ」の火星周回軌道への投入断念でJAXA残念無念、悪いニュースだけではなくデジタル家電の立ち上がり、特に新三種の神器(DVD、薄型TV、デジカメ)の好調で関連企業設備投資の回復基調、ヒトゲノム解読完了→バイオテクノロジーの本格的立ち上がり、日経平均株価の1万円台回復、トヨタ自動車の8月米国販売第3位へ躍進などのニュースもあった。折に触れて時事関連や話題性の多いテーマを採り上げつぶやいたが、後から見直すとチョット言い過ぎだったかな?と思うものもあった。

 先日の新聞で「いくら健康に気を使って食材を選んだり運動したりしても、長生きに直結するとは限らない。長寿の人に共通するのは楽天的であることだ」と書いてあった。長生きしたいかどうかは別にして、人生楽しく生きようとすればpessimisticではなくoptimisticに物事を捉え、先行きを考えるべきだということだ。他人の揚げ足を取ったり、ため息をついたり、くよくよしたりしていれば人生真っ暗闇ではござんせんか(左手を耳に当てること。意味わかるかな?わかんね〜だろうな)。ましてや額に青筋を立てたりしていれば脳梗塞や脳出血になりやすい。それでも人生楽しいことばかりではない。そういうときは唄でも歌うか。2003年9月13日の中秋の名月では懐かしの歌をリストアップしてみた。それでもだめなら2003年7月19日の夜空の星を眺めようというページをご覧あれ。これは夏の話であったが、高山ならずとも冬には星が良く見える。このところ草木も眠る丑三つ時に夜空を見上げていて一際眼につくのがオリオン座だ。国分寺市にお住まいの茨城県出身、栗田 直幸(くりたなおゆき)さんという方のホームページでオリオン座他の星座を紹介してくれている。ご覧になるには→クリック トップページからショートカット・メニューを通して他の星座を指定することもできますよ。冬の夜空では北斗七星もすぐ眼につく。栗田さんはしんしんと冷える冬の夜に望遠鏡で天体写真撮影しているのか・・・と考えるとご苦労様です。リンクのご了解を頂いた。大変ヒット数の多いページである。是非訪問してみてください。

 2003年の締めはどうするか?そう言えばこのところ4日連続で我が家の車のボンネットやフロントガラスに一面鳥の糞が付いている。朝上を見上げたら、「つぐみ」のような鳥がズラリと電線に止まっている。我が家には「ななかまど」に良く似た赤い実のなる木が自生してこの時期真っ赤な実をたわわに付けている。よく見ると実がかなり無くなっている。そうか、北から渡って来たつぐみがこの実を食べて食後にトイレを済ましたな、と納得した。【ナナカマド】は七回、竈(かまど・炊事で火を使う場所)にくべても燃えることのない硬い木であるとの意で付けられた名前だそうだ。ただナナカマドは紅葉樹であることから、どうも違うのではないかと思い調べてみたら、「ピラカンサス」ではないかと思う。別名「常盤山櫨子」(ときわさんざし)でヨーロッパ東南部原産だそうだ。枝にはトゲがある。木を切ったら?という人もいたが、それではつぐみが可哀想だ、口をつぐみなさい。毎朝車の掃除をするぐらい仕方ない、実が無くなれば掃除しなくてもよくなると思いつつ、私はどう思ったかわかるかな?

そう、わかる人にはわかるのよ。

フンガイしたのだ(It's a joke)

オチが付いたところで今年最後のつぶやきを終了とします。皆様、今年1年「ななめのつぶやき」コーナーをご愛読賜り有難うございました。また来年もよろしくお願い申し上げます。

(2003年12月29日)

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