506  富岡製糸場

 前回の東信旅の続きです。1日目は自宅から国道254号線で「戸倉上山田温泉」へ、2日目姨捨の棚田〜別所温泉〜鹿教湯温泉〜佐久一萬里温泉、ここまで紹介しました。さて今回は3日目最後の日、佐久一萬里温泉から上田経由軽井沢に寄らず一路国道254号線まっしぐら、ただし途中富岡製糸場見学して帰宅というところを紹介します。往きは国道18号の碓氷峠道も碓氷バイパスの峠越えもとにかくクネクネして嫌だし、国道254号の群馬・長野県境の内山峠越えもクネクネ度は少ないにせよ嫌だったので上信越道を吉井ICから佐久ICの間だけ利用しました。60km、ETC料金\1,790です。わずか40分、実に楽でした。高速道路は楽なのは良いのですが、ドライブを楽しむには下道で景色を楽しみながら、衝動的に車を停めて折々の風景や、その地の珍しいものを味わうなどのほうがずっと良いのです。

■ 佐久一萬里温泉ホテル出発
 BBHホテルグループ「佐久一萬里温泉ホテル」は総部屋数150室の大きなホテルです。10Fにはワーケーションスペースもあります。とにかく浅間山の展望が見事です。地下1300mからくみ上げた天然温泉が各種浴槽に供給され、サウナもあるし、ゆったりと湯あみを楽しめます。しかもいつもエコパのバーデプールで歩いていますが、ここには「歩行浴槽」があるので運動もできます。ツインルームに泊まりましたが、ベッドは最近のビジホはシモンズが多いのですが、ここはエアウィーブです。近くに佐久市役所やJR小海線北中込駅があり、周りにお店がたくさんあるので「夕食無し朝食付き」プランで予約し、夕食は近くの寿司屋で生ビール2杯飲みながら...最近ホテルサービスでよくあるパターンですが、22時から夜鳴きそば(味噌ラーメン)サービスがあり、折角ですから頂きました。寝る前に炭水化物は良くないと言われますが、いいのよもはや十分生きたし...3日目朝ホテルを出発して、クーポンを頂いたので、北中込駅前のイオンビッグに寄り、卓上コンロなどを買いました。10年をめどに買い換えるべきだとNHKの「アサイチ」でやってたので、安いのから高いのまでありましたが、やはりブランド品の岩谷産業製品を買いました。こういう買い物の時は、価格より安心を重視するんですよ。


佐久一萬里温泉ホテル10階から浅間山を展望


夜鳴きそば(味噌ラーメン)サービス


朝食は1階のレストランでブッフェサービス
 

我家から1日目「戸倉上山田温泉」へ、2日目姨捨の棚田〜別所温泉〜鹿教湯温泉〜佐久一萬里温泉、3日目富岡製糸場見て帰宅

■ 下仁田ネギ
 コスモス街道・・・国道254号線を滑津川と並行して走ります。途中「渋沢栄一内山峡詩碑」というのがありました。この一帯はやはり渋沢栄一を偉人としてあがめているのでしょう。やがて長野と群馬の県境に差し掛かります。ここは内山峠というのですが、今はトンネルを通ります。南側に日本二百名山・荒船山が有ります。トンネルを抜けたら、下り坂のクネクネ道が始まりました。途中トンネルをいくつか通ります。「荒船風穴・蚕種貯蔵所跡」はコチラという標識が有ります。やがて鏑川と並行するようになりました。西牧関所跡というのがあります。国道は大きく右手に回り南下して下仁田町の市街地に入ってきました。巾着状に大きく左カーブして、今度は北上して「道の駅しもにた」で休憩、広い駐車場です。ここで売っているものは・・・下仁田ネギ、ネギ、ネギでした。ネギ以外眼中に無しというくらい、徹底的に下仁田ネギでした。

道の駅しもにた全景・・・広いですね

■ 富岡製糸場へ
 「道の駅しもにた」から国道254号線を進み、上信越道下仁田ICを過ぎると、鏑川を越えて富岡市に入りました。オリヒロの配送センターが有ります。オリヒロと言えば蒟蒻ですね。国道254号線下仁田街道は左手に上信電鉄、右手に鏑川、間を進み、やがて一旦上信電鉄の線路をまたぎ、再び線路と交錯して左手に上信電鉄、右手に鏑川となります。群馬県立富岡高校から真っ直ぐ東へ良い道が続き、やがて右側が富岡製糸場、市営駐車場はそれを過ぎてまっすぐ行った先にあるとのこと。駐車場に車を停めて富岡の街中を歩きました。街の雰囲気は川越に似ています。電線を地中化し、出来るだけ昔ながらの建物を残し、古い町屋が土産物屋、カフェ、飲食店などになっています。街中を観光用電気自動車が走っています。

富岡製糸場入口


入口の看板

■ 入場料が高いのも納得
 496『上武旅』(2022年9月12日)で埼玉県深谷市の渋沢栄一記念館の入場料無料に驚いたと書きましたが、群馬県富岡市の富岡製糸場は入場料大人1,000円、高いなぁと思いました。しかし中に入ってガイドの多さを見たり、保存改修工事の現状を見て納得しました。

入場料大人1,000円

■ 富岡製糸場の見学者の多さにビックリ
 富岡製糸場は、明治5年(1872年)に明治政府が日本の近代化のために設立した模範器械製糸場です。明治維新後、政府は日本を外国と対等な立場にするため、産業や科学技術の近代化を進めました。そのための資金を集める方法として力を入れたのが、生糸の輸出でした。政府は生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者を育成するため、洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決めました。木骨煉瓦造りという特徴的な建造物で柱がありません。あぁトラス構造だなと思いました。当時の技術に驚きました。富岡製糸場の設立には渋沢栄一や、栄一が敬愛した従兄・尾高惇忠が関わり、尾高惇忠が初代所長を務めました。このあたりは深谷市の渋沢栄一記念館でも詳しく展示されていました。現在までほぼ変わらぬ姿で残されていることに感銘するとともに、115年間も生糸生産が継続され、2005年に片倉工業株式会社から富岡市に寄贈されました。その翌年に国指定重要文化財となり、一部は国宝となっています。富岡製糸場と絹産業遺産群は、群馬県富岡市の富岡製糸場、および伊勢崎市、藤岡市、下仁田町の2市1町に点在する養蚕関連の史跡によって構成される文化遺産であり、2014年6月の第38回世界遺産委員会において、世界遺産として登録されました。富岡製糸場の見どころは東置繭所 1階北部分、東置繭所 1階南部分シルクギャラリー、東置繭所 2階部分、西置繭所、繰糸所(自動繰糸機)、社宅76…展示室「暮らしのギャラリー」と「カイコの生態展示」、ブリュナエンジン(復元機)などです。構内には寄宿舎や社宅、診療所などがあり、沢山の人がここで生活しながら働いていたことが分かりました。見学した日は2022年11月11日(金)でしたが、見学者の多さにはビックリしました。小学生たちが先生に連れられて、ノート片手にガイドさんの話を聞き熱心に書き留めていました。小学生もゾロゾロですが、大人たちも我々個人客のみならず老若男女、団体ツアー含めてビッシリ、平日なのによくぞまぁ、とビックリしました。世界遺産は町おこしになるんだなと実感しました。
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富岡市のホームページにリンク


繰糸所入口


自動繰糸機を見学する人たち


これは何でしょう?

感動しました・・・筆者が勤務していた会社の製品、温度調節器です
もう70年ぐらい前の製品かと思いますが、長年稼働したんですね


乾燥場や煙突、鉄水溜・・・西置繭所2階外から撮影


社宅76の「カイコの生態展示」 桑の葉ではなく人工飼料を食べさせて育てています


富岡製糸場の南側は崖になっていて、鏑川が流れています
奥のほうに見学の小学生たちが座って、ボランティアガイドのお爺さんの話を聞いています


富岡市のマスコットお富ちゃんは可愛いですね
 筆者が勤務していた会社は、本社は東京で、技術センターが埼玉県入間郡大井町(現ふじみ野市)にあり、工場は群馬県藤岡事業所、埼玉県久喜事業所、山形県天童事業所でした。藤岡事業所を定年退職した人たちの一部が富岡製糸場のボランティアガイドを勤め、富岡製糸場を世界遺産に認めてもらおうという運動をしていましたが、2014年に晴れて世界遺産として登録されたときは拍手喝采でした。

■ 帰宅
 自宅に帰り、植木鉢に水あげて、まずはエコパへ、この日までバーデプール定期清掃、設備メンテナンスでお休みなので歩けなかったので入浴のみ、夕食は早速仕込んできた白菜や下仁田ネギで鍋です。新しい岩谷産業卓上ガスコンロお披露目は次回として、従来使用品の使い納めとしました。いままで長い間、本当にご苦労様でした。有難うございますと感謝して、美味しく頂きました。最後はうどんを入れて、「あぁやっぱり鍋に限る」と思いました。

下仁田ネギ

■防災訓練
 2022年11月13日(日)は防災訓練でした。453『防災訓練』(2021年11月15日)で昨年の模様は紹介しましたが、今年は新たに路上のクルマ移動の実演も行われました。

ふじみ野市立西小学校の校庭下貯水タンクから生活用水を汲み出す訓練


避難するときに道路に放置されている車両をどかす訓練、まずは東入間警察署の人の話を聞きます


タイヤの下に特殊なローラー付き器具を挿入し、足でペダルを踏んで車両を浮かせます


ヨイショと手で押したら車が移動して・・・拍手!

■ 藤井聡太竜王が羽生九段超えJT杯最年少V
 2022年11月20日幕張メッセで行われた第43回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)決勝で、藤井聡太五冠(竜王・王位・叡王・王将・棋聖=20)が斎藤慎太郎八段(29)に114手で勝って初Vを果たしました。斎藤慎太郎八段とはともに小3時にJT主催の子ども大会低学年の部を制した者同士で、プロとしてJT杯で初めて優勝を争いました。小学生とプロでともにJT杯を制したのは初めてだそうです。竜王を獲得して史上最年少4冠の後に迎えた昨年の決勝では、竜王を奪取した豊島将之九段(32)に敗れました。JT杯は持ち時間10分、しかも時間が無くなると1分将棋ではなく30秒になる超早指し戦で、あまり考えてる余裕がありません。とにかく決断が求められる将棋でも勝った!20歳4ヶ月での優勝は、羽生善治九段が1991年の第12回大会で達成した21歳2ヶ月を上回る最年少Vだそうです。

日刊スポーツより
(2022年11月20日)


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