475  県民割再開

 本日は二十四節気の「穀雨」です。”こくう”は文字通り、穀物に実りをもたらす雨が降る頃という意味で、春の最後の節気です。3月30日から4月18日までの降水量の合計は、沖縄、九州から近畿、東北北部、北海道の道南、道東を中心に、平年より少ない所が多く、平年の20%以下の所もありました。関東は結構降っています。畑を耕作しているので、降雨は気がかりなのです。向こう1ヶ月の降水量は、九州から近畿、東海、関東甲信で平年並みか多い見込みとのことです。梅雨入りは例年より早いと予想されています。5月は季節外れの暑さの日が多く、ゴールデンウィークから熱中症に注意が必要だそうで、最高気温が25℃以上の夏日や30℃以上の真夏日など、この時期としてはかなり暑くなるとの予報です。降水量は平年並みで、5月らしく晴れる日が多い予想ですが、短い周期でくもったり、雨が降ったり天気がコロコロと変わるとのこと。沖縄・奄美では気温、降水量ともに平年並みの予想で、梅雨入りの平年日は、沖縄地方が5月10日ごろ、奄美地方が5月12日ごろです。

■ 旅割クーポン
 GoToトラベル代替の県民割(地域観光事業支援)が44道府県で実施されています。観光庁は、感染状況が落ち着いているステージ2相当以下と判断した都道府県が行う県内旅行の割引事業を財政的に支援する「地域観光事業支援」を実施することを3月末に発表しました。東京都、大阪府、愛知県は対象外です。具体的には、GoToトラベル事業が再開するまでの間、一人一泊当たり5,000円を上限として、国から当該都道府県に補助金を交付するというものです。また、旅行への割引支援と併せてクーポン等で土産物屋、飲食店、公共交通機関などの地域の幅広い産業に有益な支援を実施する場合、一人一泊当たり2,000円を上限に追加して補助金を交付することとしました。4月1日(木)以降、準備が整った都道府県から順次開始し、当面5月末まで実施することを基本とし、予算規模は総額で約3千億円を予定しています。俗に「県民割」と呼ばれますが、全国6ブロックに分けて「ブロック割」になっています。政府はこの事業をGW(4/29〜5/8)を除き、5月末まで期間延長する方針とのこと。
 マンボウが解除されてから、3月上旬に南房総に旅して以降、3月末には両神温泉に春を探しに出かけました。4月上旬には那須に出掛けましたが、まだ栃木県はこの時点で県民割を再開していませんでした。帰ってきた後、やっと4月11日に県民割再開を発表しました。


放牧牛が草を食む敷島ファームと、その奥の丘の上;フロラシオン那須

フロラシオン那須の内風呂 サウナも有ります 露天風呂には外階段を降りて行きます
 那須の定宿と言えばホテルサンバレー那須ですが、昨年11月末に行ったホテルフロラシオン那須の印象がとても良かったので、再びここにしました。特に朝食がとても美味しいのです。

フロラシオン那須の朝食

■ 愛郷ぐんまで旅に出て...
 群馬県はいち早く県民割再開を発表、「愛郷ぐんまプロジェクト」第4弾を2022年4月1日〜4月28日まで実施することで3月29日から予約受付を始めました。3月に既にフロラシオン那須を予約していたので、4月半ばに連泊で草津温泉に行くことにしました。草津温泉ホテルヴィレッジは行ったことがありませんが、以前大型バスが東京へ送迎していたのに遭遇したことがあったので、相当デカイホテルなんだろうと思っていました。「じゃらん」では「愛郷ぐんまプロジェクト」に非対応みたいだったので、ホテルヴィレッジの公式サイトから予約しました。予約した次の日に「じゃらん」から「ホテルヴィレッジ特別クーポン3千円プレゼント」なるものが来ましたが、ダメよ、もはやキャンセル違約期間に入っている、残念、手遅れでした。
 今回の旅は行き・・・高崎市倉渕の小栗の里経由、「国定忠治刑死場跡」を観て、トンネル近道川原湯温泉経由草津温泉へ、帰りは小野上温泉から小野子を経て渋川〜前橋〜伊勢崎〜深谷〜熊谷経由で帰るプランとしました。伊香保温泉を通るルートなど様々あります。

国定忠治刑死場跡

■ 血洗島に近い「道の駅おかべ」で野菜購入
 さて我が家前の国道254号から圏央道川島IC手前で斜め右へ折れて「みどりの道」から「道の駅いちごの里よしみ」脇を通り、大芦橋で荒川を渡り、富士電機吹上工場に沿ってJR高崎線を越え、上越北陸新幹線を越えて「持田交差点」で17号に入り左折、別府沼公園のところで熊谷バイパスと別れ、深谷バイパスに入りました。「道の駅おかべ」に寄りました。久々です。渋澤栄一の生家、血洗島のすぐ近くです。深谷と言えばかつては東芝深谷工場が有名でした。いまNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の畠山重忠のふるさとであることでも有名ですが、何と言っても深谷と言えば『ネギ』です。『きゅうり』も有名です。そこでこの二つを買いました。道の駅の野菜の中でも「道の駅おかべ」のものは逸品です。

国定忠治慰霊碑

■ 国定忠治刑死場跡見学
 「道の駅おかべ」から更に17号を北上し、本庄市でランチ、この日は寿司にしました。その後埼玉県上里町神保原からJR高崎線と並行して進み、神流(カンナ)川を越え、群馬県高崎市新町へと走ります。右に陸上自衛隊新町駐屯地、左にラスクで超人気のガトーフェスタハラダの本社工場が有ります。左手に関越道と上信越道が分岐する藤岡JCTが有り、関越道を越えると左手にかつて勤務していた会社の藤岡事業所があります。「あぁ懐かしい」と思いながらその脇を通過して一旦烏川を渡ります。JR高崎線を横切り、北陸新幹線、上信電鉄線を越えて、左手に高崎観音を見ながら烏川沿いに北上、「上並榎町交差点」で左折して国道17号高崎バイパスから別れ、県道29号に入り、高崎経済大学前を通って「我峰町交差点」左折、室田方面に進み406号中之条方面へと入りました。実は「上並榎町交差点」まで行かなくても「君が代橋東交差点」を左折して一旦18号に入り、すぐ「君が代橋西交差点」を右折して406号に入っても良かったのです。烏川の北を走るか南を走るか、いずれ合流します。烏川沿いに進み、倉渕・権田の「道の駅くらぶち小栗の里」に寄りました。更に北上して小栗上野介の墓がある「東善寺」の先で道が分かれます。左は前に158『小栗上野介』(2016年3月19日)で紹介した倉渕川浦温泉はまゆう山荘方面、横須賀の海軍カレーとおっきりこみセットの小栗公御膳が美味しかったなぁと回想しつつ、コチラではなく右方向へ進み北上します。倉渕温泉長寿の湯を過ぎてグイグイと坂道を上り、東吾妻町大戸3412の「国定忠治刑死場跡」に寄りました。

国定一家十二人衆慰霊碑

■ 川原湯大戸線トンネルを抜けて浅間酒造観光センターに寄り道
 「国定忠治刑死場跡」から下り坂、間もなく「大戸関所跡」で406号を道なり左折、ちなみに右へ行けばNHK大河ドラマ「真田丸」で有名な岩櫃城跡方面です。800m先の「大柏木」右折、377号「川原湯大戸線」を走り、八ッ場ダム建設のために作られた7.9qのトンネルを抜けて川原湯温泉に出ました。このトンネルのおかげで草津温泉がグッと近くなったのです。375号を左折してJR吾妻線を越え、吾妻川に架かる不動大橋を走り、八ッ場ふるさと館のところから左折して145号に入り、いつも見惚れる丸岩の景観に圧倒されながら良い道をスイスイ走って浅間酒造観光センターで一休み、駐車場を囲むピンクの花盛りに魅せられて道草です。

浅間酒造観光センター

二階への階段のところに五月人形の展示あり

ムラサキツツジが見事でした

駐車場と隣地の境界に桃色の枝垂桜が満開

■ 大津交差点経由草津温泉へ向かう
 浅間酒造観光センターを出て、長野原町大津の交差点に差し掛かりました。「スーパー大津」の本店があり、この交差点を直進して145号と別れ、292号をグイグイ坂道を上り、♪草津よいとこ一度はおいで(ハドッコイショ) ♪お湯の中にもコリャ花が咲くヨ(チョイナチョイナ)という、ぐんまメロディーラインを走ります。湯温を下げるために木の板で温泉をかき回す「湯もみ唄」として唄われている「草津節」ですね。やがて「道の駅草津運動茶屋公園」を通り、以前蕎麦を食べた「うし代亭」の先で右折して中央通りをスーパー大津草津店方面へ向かおうとしたら工事中で迂回せよとのこと、なにしろ草津温泉は年に何回も来ていますからもう、道には詳しいのです。ホテル櫻井の前で右折してスーパーもくべえの前を通り、スズラン通り〜ベルツ通りと通ってホテルヴィレッジに到着しました。

ベルツ通りからホテルヴィレッジに右折する道沿いに水芭蕉の群落が...
 ベルツ通りからホテルヴィレッジに右折しようとしたら、水芭蕉の群落がありました。思わずパチリ...いや〜美しい... 写真の向こう側の赤い屋根が中沢ヴィレッジウィング館です。ところで草津の町内には随所に残雪がありました。浅間酒造観光センターであれほど咲いていた桜もまだ蕾です。やはり標高600mの浅間酒造観光センターと1200mの草津温泉では違いますね。

■ 草津温泉ホテルヴィレッジ
 草津温泉ホテルヴィレッジは大規模な施設です。「中沢ヴィレッジ」という名前で、会員を募集して、いわゆるリゾートクラブとして、周年利用してもらおうという目的で建設したみたいです。今の時代に即すかと言えば、リゾートマンションのように廃れる一方というわけではありませんが、日本社会の人口減少、相対的貧困化の中で、なかなか経営的には苦しいのではないでしょうか。どうやって集客するか、苦心しているみたいですね。客室162室・和宴会場(20〜200名)・洋宴会場(20〜150名)・駐車場160台・会議室(20〜300名)・温泉大浴場・露天風呂(うたたね乃湯・だんらん乃湯)・ロビーラウンジ・売店・カラオケルーム・キッズルームを備えています。レストラン・カフェはガーデンカフェ「パティオ」・ブッフェダイニング「白根」・メインダイニング「ホリホック」・和食処「葵」があり、他にテルメテルメ(温泉施設、温水プール)・アイアンゴルフ(7H)・パターゴルフ(9H)・フォレストゴルフ(6H)・テニスコート(ハード)・サイクリング・アーチェリー・森の迷路・卓球・ビリヤード・ボウリング(4レーン)・草津フォレストステージ・タイ古式マッサージ「スーリア」・癒し処「和み」・東洋式整体「癒しの里」などが有ります。

ホテルヴィレッジのホームページより転載・・・俯瞰写真で見ると広い施設であることが分かります
緑が青々してるので、季節はもう少し先ですね

ホテルヴィレッジのホームページより転載・・・施設案内図
@ホテルエントランス C温泉大浴場 Dウィング館(ここの最上階に宿泊) EFタワー館 GHシャトー館 Iログハウス
J中庭 Kレストランパティオ Lテルメテルメ温泉浴場 Mテルメテルメエントランス Nテルメテルメ温水プール
右側は「クアパーク倶楽部」という会員制施設で、客室;シャトー 96室・ログハウス39棟を備えています

ウィング館最上階の和洋室に宿泊

広い部屋です

■ テルメテルメで別の源泉とサウナを愉しむ
 テルメテルメは宿泊客でも有料ですが、一般客は温泉プールを利用せず温泉のみでも¥930ですが、宿泊客は¥440でした。サウナが各種あって堪能しました。本館大浴場は「湯畑源泉」ですが、テルメテルメは酸性度の高い「万代鉱源泉」です。肌がヒリヒリします。最も感動したのは「わたの湯」です。大きな砂時計がいっぱい備えつけられていて、そのワケは5分以上浸かると危険だからだそうです。いや〜良い湯でした。

ウィング館最上階から左下;エントランスを俯瞰したところ 右:タワー館 左:シャトー館(筆者撮影)
松の木がヒョロリと細長く、すごく背が高い

奥にテルメテルメが見えます 草津はまだ新緑ではなく桜も蕾です

■ 「愛郷ぐんまプロジェクト」第4弾クーポン利用
 「愛郷ぐんまプロジェクト」第4弾はワクチン接種証明を見せなければなりません。二人で連泊したので宿泊補助¥5,000×2×2=¥20,000、草津町で使えるクーポン券¥2,000×2×2=¥8,000を頂きました。結局計¥28,000を頂いたので、宿泊費が半分になった計算です。クーポン券ではスーパー大津草津店やもくべえで、浅間酒造の純米酒秘幻他、お土産などを購入しました。

ホテルヴィレッジの温泉大浴場 草津の湯ではレジオネラ菌は生きていけないのでは?

■ さあ帰ろう・・・「道の駅あがつま峡」に寄り道
 草津温泉に別れを告げて、さあ帰ろう...来る時は406号経由142kmでしたが、今度は渋川〜国道17号経由152kmです。大津交差点を過ぎて、「道の駅八ッ場ふるさと館」横を素通りして、145号を走り、途中「道の駅あがつま峡」に寄り道しました。昨年ムラサキツツジをここで安く分けて頂きました。「天狗の湯」という温泉施設があります。草津温泉からグングン標高が下がりますので、残雪→桜咲き→新緑と季節の移ろいを数時間で感じることができました。

ホテルヴィレッジの湯畑源泉露天風呂 熱湯(43℃以上)とぬる湯(40〜41℃)が有り

■ 「道の駅おのこ」で買い物
 「道の駅あがつま峡」を出発、「郷原」というところで道はU字に曲がり、岩櫃城跡を左に見て、道は吾妻川をはさんで北側の145号と南側の35号が並行して走ります。東吾妻町役場は以前も紹介しましたがお城みたいで笑ってしまいます。35号渋川東吾妻線のほうが空いているはずですが何故かそのまま145号を走り、中之条町の町中を走りました。逆U字に南下して塚田農園ミヤマワイン直売所前通り、岩井堂観音前を通り、小野上温泉の横を通り、ずっとJR吾妻線と並行です。やがて渋川市小野子の「道の駅おのこ」で里芋、原木椎茸、たくあんを買いました。

テルメテルメの浴場は酸性度の高い「万代鉱源泉」

■ 国道17号上武道路を走り「道の駅おおた」で休憩
 「道の駅おのこ」を出て間もなく、「道の駅こもち」のところで右折、国道17号に入ります。ここからは利根川に沿って南下、渋川〜前橋〜伊勢崎と国道17号上武道路を走ります。良い道です。伊勢崎のカネコ種苗波志江研究所を左手に見て「あぁ懐かしい」と思います。やがて右手に積水化学の大工場があり、ここは伊勢崎市ですが、左手の澤藤電機や日野自動車は太田市新田です。上武道路と早川が並行していて、これが市境みたいです。やがて東武伊勢崎線を越えたところの「道の駅おおた」で休憩です。

わたの湯は良い湯でした

■ 深谷〜熊谷〜行田・・・17号を右折する「持田交差点」がポイント
 ここからすぐの利根川を越えると埼玉県深谷市に入ります。別府沼公園で、往路分かれた深谷バイパスと合流して熊谷バイパスを進みます。熊谷ラグビー場、熊谷天然温泉花湯スパリゾートを左に見てなお進むと行田市に入ります。左手1km程のところに忍城御三階櫓がある「持田交差点」で右折、まっすぐ307号を南下、北陸新幹線を越え、JR高崎線を越え、左側の富士電機吹上工場に沿って真っ直ぐ進み、吹上荒川運動公園から大芦橋で荒川を渡り、すぐ左折して345号に入ります。ローソン吉見松崎店のところで左折して「みどりの道」に入り、「道の駅いちごの里よしみ」脇を通り、ゴルフ場を越え、市野川大橋を越えて「虫塚交差点」で右折、鴻巣川島線を走り圏央道川島ICの先で斜め左へ折れて国道254号に入ると、後は我が家前まで道なりです。

■ 「かんぽの宿有馬」でレジオネラ菌
 神戸市北区にある「かんぽの宿有馬」は、日帰り入浴もできる人気の施設です。日本郵政株式会社(取締役兼代表執行役社長 増田ェ也氏)が管理運営していた温泉宿泊施設で、2022年3月18日から20日に同施設を利用した70代の客2名が「レジオネラ症」を発症し、内1名が死亡したそうです。清掃不十分だったのが原因と推定されています。レジオネラ菌は本来、地下水、沼、湖、たまり水、湿った土壌、温泉などの“ぬめり”(細菌と有機物の塊)の中に存在し、そこに棲息するアメーバの体内で増殖する細菌です。普通の細菌は、アメーバに食べられ消化されるものですが、レジオネラ菌は消化されずにむしろ増殖するのだそうです。それは人のマクロファージ(細菌を食べて殺菌する白血球の一種)内でも同じで、殺菌されずに増殖するそうです。以前家庭での24時間風呂で大問題になりました。温泉施設やスーパー銭湯では常に係の人が湯をサンプリングして検査していますから通常は大丈夫なのですが、それでも埼玉県のホームページを見ると、全国の施設で結構な事故例が出ています。

「かんぽの宿有馬」の湯は赤褐色で「金泉」と呼ばれています ただいま日帰り湯も含めて休業中

■ 売却された「かんぽの宿」
 なお447『引退』(2021年10月6日)で紹介したように、2022年4月5日から、かんぽの宿(29施設)は売却され、その運営はマイステイズ・ホテル・グループ他に変わりました。しかし事故は3月に発生したため、日本郵政がお詫びの記者会見を行ったわけです。現在「かんぽの宿有馬」のお風呂は日本郵政とマイステイズが合同で改修中のようです。マイステイズ・ホテル・グループは2022年4月5日現在、日本全国に138のホテルを展開しています。全国のアートホテル、フレックスステイイン、マイステイズほか、最近では草津温泉湯畑前の大東舘や湯西川平家本陣、エピナール那須や蓼科グランドホテル滝の湯、その他全国の有名温泉地の一流ホテルを続々と傘下に入れています。

■ 円安の進行
 円安が進み、どうやら130円と見ていた区切りのポイントが135円になりそうな感じです。「有事の円」はすっかり過去の話となりました。円がドルに対して安くなっているというのならまだしも、ユーロに対しても、人民元に対しても、それどころか、あのロシア・ルーブルに対してさえ下げているのです。これは完全に「日本売り」の様相で、ゆゆしき事態ですね。日銀は長期金利の上昇を抑え込むため、利回りを指定して国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を21日から26日まで連続で実施すると発表しました。どうしてこうなってしまったかというと、国債を買い込んだが故に金利が上がると日銀が破綻してしまうからです。これはもうヤバイ、世界中で金融緩和ユルユルなのは日本とトルコ・リラだけです。リラも暴落していますが、これはエルドアン大統領の信念によるもので、独裁者の怖さですが、日本はどうして?ご自分でお調べください。

■ 日本の安保
 ロシアへの経済制裁はやはりあまり効いてないみたいです。米国や英国は自前で石油を産出できますが、他の欧州諸国や日本は海外から買うしかありません。したがってロシアは収入の道を断たれないわけです。それどころか食糧を自前で生産できるし、金も産出できます。更にインドなどはこの機に乗じてロシアとの取引を増やしていますし、アフリカや南米などロシアから遠い国では経済制裁など関係ありません。ブラジルなども欧米には冷ややかです。最も痛いのは中東産油国がアメリカにそっぽを向いていること、イランはもちろんですが、親米的だったはずのサウジアラビアさえもが反米的になってきています。産油国にとっては、原油が高いほうが良いのです。ロシア国民のプーチン支持は下がりません。マクドナルドが食べれなくても、スターバックスが飲めなくても、ユニクロが着られなくても、ぜいたく品を我慢すればよいからです。
 問題は日本です。食糧自給率が低く、エネルギーはほぼ海外依存、防衛費をGDP比2%に高めようなんて言ってますが、軍事安保より経済安保に注力しないと、経済制裁という言わば兵糧攻めは、ロシアには効かなくても日本には効果抜群です。しかも海に囲まれた日本は逃げるところがありません。日本が第二次世界大戦の敗戦後経済繁栄を謳歌してきたのは平和主義だったからです。さあ、どうするニッポン?

オランダミミナグサも良く見かける野草です

■ 佐々木朗希が完全試合後の登板も8回完璧
 ロッテの佐々木朗希投手が4月10日(日)ZOZOマリンスタジアムのオリックス戦で、13者連続三振の日本記録更新、更に日本タイ記録の19奪三振で28年振り、21世紀初の完全試合を達成しました。ローテーションを守り1週間後の4月17日(日)ZOZOマリンスタジアムの日本ハム戦にも登板し、14奪三振で8回を完璧に抑えながら102球降板しました。
 この快投は米国でも大きな話題になっており、既にメジャーのトップクラス投手と遜色ないとの評価だそうです。しかしプロの打者がどうしてそこまで打てないのか、その理由がだんだん分かってきました。下写真、大船渡高校時代の佐々木朗希投手のピッチングフォーム、ボールの位置を見て下さい。高校時代に既に大谷翔平の160km/hを越えて163km/hを投げていたわけですが、そんな球高校生が打てるわけありません。大船渡高校野球部の國保監督は盛岡一高→筑波大学と野球で鳴らした人ですが、筑波大学は東大と並んで野球理論研究では有名で、特にピッチング理論の研究がダントツです。國保監督は高校時代の佐々木朗希を一度筑波大学に連れて行ってみてもらったそうです。当時からメジャーのスカウトが注目する存在だったので、壊したくなかったのでしょう。筑波大学でも佐々木朗希のピッチングには目を瞠りました。それはまるでバレーボールのアタッカーがスパイクを打つ感じなのだそうです。高い位置でボールが手を離れます。それはストレートでもフォークボールでも同じで、途中まで同じようにホップする感じで来て、ストレートはそのままズバッと捕手のミットに収まり、フォークは打者の目の前でストンと落ちるのだそうです。打者がフォークに対応できないのは、腕の振りがストレートと同じなので見極められないのだそうです。140キロ台のストレートだって速いですから、それがストンと落ちたら打者にとっては「消える魔球」に見えるのだとか...昔の漫画の世界ですね。三振しないので有名な吉田正尚が「ボールが消える」と言った理由はこれだったのです。
 順当なら4月24日(日)の京セラドーム大阪のオリックス戦で投げると予想して、岩手県民の中には4月10日(日)の試合直後京セラドームのチケットを予約し、花巻から飛行機で伊丹空港に駆けつけるという人がフェイスブックにその旨載せていました。

大船渡高校時代の佐々木朗希投手

■ アメリカフウロ
 最近よく見かけるアメリカフウロは、フウロソウ科/フウロソウ属の野草で、北アメリカ原産の帰化植物;越年草で花期は5〜6月です。ナガミヒナゲシ同様抜きやすい草です。葉は菊みたいにギザギザですが、矢車みたいな形で、先端が紅葉します。可愛い葉ですね。花は小さくて白っぽいピンク、花びらは5枚、直径5〜6mmの小さい花ですがなかなかきれいです。環境省の「要注意外来生物」には記載されていません。

アメリカフウロ
 風露とは実に粋な名前ですが、「フウロソウ」と呼ばれる日本の在来種で有名な薬草「ゲンノショウコ」という植物があります。漢字で書くと「現の証拠」だそうで、薬草の効き目を疑う病人に飲ませると、たちどころに効くので、「ほら見ろ、現に効いたじゃないか」という証拠になるのだそうです。昔から、便秘や下痢、食あたりなどの治療に用いられ、「ドクダミ」「センブリ」と並ぶ、日本の三大薬草(民間薬)の一つです。こちらは多年草で、アメリカフウロと花はよく似ていますが更に綺麗ですね。葉は掌型で、アメリカフウロほど美しくはなく、毒草のトリカブトに似ています。
(2022年4月20日)


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