476  水芭蕉

 2022年4月23日13時13分ごろ、北海道斜里町の知床半島西部沖を航行中の観光船「KAZUT(カズワン)」が遭難、子ども2人を含む乗客24人と乗員2人の計26人の救助に、海上保安庁の巡視船艇7隻や航空機5機などがあたり、順次遭難者が発見されていますが、いずれも死亡が確認され、これはどうしようもありません。この冷たい海で、生き延びることは困難です。どうしてこんな事故が起きてしまったのでしょうか。

■ 水芭蕉
 前回はGoToトラベル代替の県民割(地域観光事業支援)で草津温泉に旅したことを紹介しました。温泉好きには有難い旅割ですが、実はもう今月使えません。ゴミ当番で2週間身動き不能なのです。前回草津温泉ベルツ通りからホテルヴィレッジに右折する道沿いにスズランの群落がある、と間違って書いてしまいました。後で直しましたが、正しくは「水芭蕉の群落」です。スズランは我が家前の国道254号線川越街道の中央分離帯に、もうずっと前から咲いていて、思わずこの言葉が出てしまったのかと思います。


ベルツ通りからホテルヴィレッジに右折する道沿いに水芭蕉の群落が...

■ 夏の思い出
 ♪夏がくれば 思い出す ♪はるかな尾瀬 遠い空・・・唱歌「夏の思い出」で有名なミズバショウ・・・尾瀬では初夏に見頃を迎えるのでしょうか?この歌にはどうも以前から違和感を抱いていました。
 水芭蕉はサトイモ科ミズバショウ属の多年草で、白い部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる葉が変形したものであり、その中に包まれるように咲く黄色がかった部分が花の集まり;花序です。尾瀬ヶ原で水芭蕉が咲くのは、雪解けの5月ごろです。辺りは未だ残雪がたっぷり残っていて、季節は春です。尾瀬ヶ原の標高は1400m、標高1200mの草津温泉で4月半ばに水芭蕉が咲くのですが、やはり北で標高が高い分遅いのです。何故歌では”夏”と言っているのでしょうか?実は歳時記には俳句の季語が掲載されており、ミズバショウは夏の季語です。また二十四節気でも立夏は5月6日ごろですから5月はもう夏なんですね。水芭蕉は雪解けと共に咲く花なので、♪夏がくれば 思い出す というのは、どうも実感とかけ離れている感じがします。

■ 江間章子
 「夏の思い出」の作詞者の江間章子は、どう言っているのでしょうか?江間章子は『(夏の思い出)その想いのゆくえ』にて次のように書いています・・・「尾瀬においてミズバショウが最も見事な5、6月を私は夏とよぶ、それは歳時記の影響だと思う」というのです。文学上の季節では夏なんですね。江間章子は1913年に新潟県上越市で生まれましたが、2歳の時父の急逝で、平舘村(現岩手県八幡平市平舘)の母の実家に移住しました。1925年に静岡県に転居し、旧静岡高等女学校に入学しました。子ども時代を過ごした岩手県八幡平市はスキージャンプ金メダリストの小林陵侑のふるさとです。日本百名山岩手山の北側で、水芭蕉がそこここに自生しています。
 江間章子は1992年に住んでいた東京都世田谷区の名誉区民、1995年に岩手県西根町(現・八幡平市)の名誉町民第1号に選定されました。またこの歌「夏の思い出」のおかげで尾瀬は有名になり、その功績で1998年に片品村の名誉村民第1号に選定されました→片品村のホームページ。2005年、明日で92歳という日に世田谷の病院で死去されました。八幡平市では名誉市民江間章子を記念して1998年から少年少女の詩「江間章子賞」を創設しました。また市内各地に詩碑が設置されています。

八幡平市から見た岩手山

■ いなりずし
 我がふるさと雫石は、岩手山からの伏流水でとても水がきれいで美味しいと評判であり、この水を求めて様々な企業が裾野の美しい林の中に工場立地しています。例えば太子食品工業、その周辺には水芭蕉の群落があります。4月半ばに水芭蕉が咲きます。標高は400m弱ですが、やはり緯度が高いので草津温泉と同時期なのです。タイシというブランドは実は東北では結構有名です。青森県三戸町に本社があって、工場は三戸町の他、十和田、田子(タッコ:日本のブランドニンニクで有名)、岩手県雫石町、古川清水(宮城県大崎市)、栃木県日光市にあります。水が豊富で、きれいで、美味しいところしか立地しないというのがこの会社の方針なのだそうです。製品は大豆製品が主で、豆腐、納豆、油揚げ、湯葉、豆乳、もやし、こんにゃくなど。首都圏のスーパーでも最近は商品を見かけるようになりました。例えばいなりずしを作る時の油揚げ、売り場で見て下さい。一番売れてるのは長野県のみすずコーポレーションですが、タイシの油揚げで作ったいなりずしと見比べたら一目瞭然です。キツネ色の具合が違います。一目見て食べたくなるのはどちら?

雫石にはあちらこちらに水芭蕉の群生地あり
 
タイシのいなり

■ 石楠花(しゃくなげ)色
 もうひとつ「夏の思い出」の歌詞で気になった部分があります。
 ♪石楠花色に たそがれる
 ♪はるかな尾瀬 遠い空
のところ、石楠花色の意味は何でしょう。石楠花(シャクナゲ)は、ツツジ科ツツジ属の低木で、花の色は白や赤が多く、黄色なども見られますが、一番多いのはピンクではないかと思います。しかしピンクの空はありませんよね。「夏の思い出」の歌詞で歌われている石楠花は、江間章子さんの思い出に残るということから、東北地方から中部地方までの山地・亜高山帯に分布するアズマシャクナゲではないかと推測されます。アズマシャクナゲは紅紫色の花なので、『夏の思い出』の歌詞にある「石楠花(しゃくなげ)色に たそがれる」とは、夕焼けの赤い色か、その夕焼けが消えかかる「黄昏(たそがれ)」時の空の色を表していると考えられます。

シャクナゲ

■ ザゼンソウ
 ザゼンソウはサトイモ科ザゼンソウ属の多年草です。一見して水芭蕉に似ているのは同じサトイモ科だからでしょう。仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来です。開花時期は1月下旬から3月中旬、寒い時期です。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇して、周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げているのです。ザゼンソウの発熱メカニズムは明確ではありませんが、この研究は国立大学法人岩手大学の伊藤菊一農学部長が有名です。ザゼンソウやハスなどの発熱する植物等を対象に呼吸制御メカニズムの解明とその応用に関する研究に取り組んでいます。この研究は雫石のザゼンソウを対象にしました。

雫石のザゼンソウ

■ スズラン
 スズラン(鈴蘭)はキジカクシ科(クサスギカズラ科)スズラン属の春に開花する多年草です。鈴蘭という名前ですが、蘭の仲間ではありません。野生するものは、中部地方より北側の涼しい高原などに生えていて、野草の扱いです。葉は緑色で幅5cm前後のものが2、3枚生えて、葉の間から真直ぐに花茎が伸びます。葉の長さは10cmほどですが、花茎はそれよりも長く生長します。そして、花茎から10個ほどの花を咲かせます。鈴蘭という名前の通り鈴のような形の花を下向きに咲かせ、真っ白で直径は1cmぐらいの小さく可憐で素朴なその姿が多くの人に愛されています。日本で良く栽培されているのはドイツズズランです。全草に毒を持ち、特に花と根に多く含まれるので、取り扱いに注意が必要です。

スズランの群落
 一見すると同じように見えるニホンスズランとドイツスズランですが、自生している様子を見れば、大きい方がドイツスズラン、葉の下に花が生えているのがニホンスズランと見分けがつきますが、花の部分だけを見るとなかなか見分けがつきません。しかし、たった一つ見分けられる方法があります。それは、花の中を覗いてみたときに、真っ白な花の中に赤い点が付いている方がドイツスズラン、真っ白なのがニホンスズランです。現在出回っているスズランは中が赤いものが主流です。
 フランスでは5月1日、愛する人にスズランを贈る風習があります。この風習は1,500年代にまで遡ります。フランスの王様シャルル9世が5月1日に幸福を授けられると言うスズランの花束を受け取り大変喜びました。それからというもの、5月1日に愛する人にスズランの花束を贈る事に決めたのだそうです。この風習が庶民に広がり、そして今日まで続いていると言われています。

■ 悪い円安?
 円安が進み、「悪い円安」だと大騒ぎです。特に日本経済新聞や産経新聞の論調が厳しいですね。しかしモノは考えようです。輸出企業などは実は円安で競争力が高まっています。また日本の大企業が貯めているお金は大概海外で運用されていますから、円換算したら円安で額面は大幅増です。確かに実質実効レートで円の価値は大きく下がっていますが、それは円を例えば米ドルに替えて、海外で使ったときの話で、海外に貯めている資産は変わらないのです。また今は新型コロナウイルス対策のためインバウンドを規制していますが、これが収まって再開したら、外国人から見ると日本旅行はなんて安いんだろうと、観光客が押し寄せてくるはずです。燃料価格が上がったり食糧価格が上がったり、言わば日本に不足しているものの値段が上がるから「悪い円安」だというわけですが、これを機会に新たなエネルギー開発や食糧増産に注力すべきではないでしょうか。円安で困る人と嬉しい人が両方いるのですが、前回指摘した「経済安保」の面から、これをチャンスととらえる発想が無いと、日本は沈没してしまいます。若者頑張れ!

■ ふじみ野こどもエコクラブの畑
 このところ天候が不安定で、雨が降ったかと思えば、カーッと暑くなるといった日が続いています。ふじみ野こどもエコクラブの作業者は皆70代で、病気したり怪我したり、年相応に腰が痛かったりで、櫛の歯が欠けるように人が少なくなっています。「私たちもいつまで続けられるのかしら」と話しながら作業しています。本来「こどもエコクラブ」ですから、子どもに作業させれば良いじゃないかと思われるかもしれませんが、子どもは学校があるので精々日曜日ぐらいしか作業できません。しかも小学校低学年ぐらいまでは集中力が無く、作業が進みません。植物は待ってくれないし、草取りもしなければなりません。本来子どもに環境学習させるのが目的なので、働かせる場では無いのです。鍬での畝づくりなどは重労働です。雨で土が水を含んでいるので作業中止と前夜ネット連絡が有ったかと思えば、翌朝晴れたので決行と急転直下のお知らせが来ます。良いことと言えば水やりの心配がないことです。これから5月半ばにかけて植物は急成長し、花も咲きます。目を離せない季節です。
 現在の畑の状況は
1)チュウリップの花が終わったのでギロチンしました。ネギ坊主が出て来てギロチンしてます・・・ネギ類は一定の大きさまで生育した後、一定期間低温にさらされると花芽分化し、その後の高温と長日で花茎の伸長が促されトウ立ちします。ネギ坊主のできたネギは、栄養分をネギ坊主部分に取られるため固くなって食用に向かなくなるので、蕾を付けてしまった場合には摘み取って新たに出てきた葉の部分を食用にします。なお、植えてるネギは九条ネギと石倉ネギです

ネギボウズ
2)ニンニクとタマネギはすごく元気にスクスクと育っています
3)カキ菜、しゃくし菜、つぼみ菜は菜の花畑の様相で、一面に咲いた黄色の花がきれいなので、以前抜いたアスパラ菜や紅菜苔に続いて巨大になったカキ菜も抜きましたが、しゃくし菜、つぼみ菜は観賞用に残してあります。この畑の周りは散歩する方が多いので、その目の保養用です
4)竹竿を添えたつるありえんどうは白い花が咲き始めました
5)ブロッコリーは脇芽がまだ収穫できます
6)春菊は芽がきれいに出揃っています。大きくなってきたら間引きします
7)二十日大根(ラディッシュ)はすぐ芽が出ました。名前の通り生長が速いですね
8)人参も発芽しました。各種植えましたが、「時なし五寸」なんてどういう意味なんでしょう?昨年採れたニンジンは甘くてサラダに最適でした。無農薬なので安心です
9)大根も発芽しました。これまた各種植えてます
10)ジャガイモがやっと芽が出て来ました
11)ミョウガの芽が出て来ました。剣のようにニョキッと生えてきます
12)フキが大きくなってきて食べごろなので摘んでいます。煮物に、あの独特の苦みが良いですね

フキの葉
13)イチゴは花が咲いて実が付き始めています。根の周りに稲ワラや松の葉を敷いています
14)お茶の新芽が出て来て、スイカズラ(吸い葛、忍冬、金銀花)の勢いがすごく、ビワも新緑です

スイカズラの花が咲くのはまだ先です
15)里芋植えるために土を掘り起こしていたら、キクイモがたくさん出て来ました。キクイモは他の場所にも生えているので、これは皆で分けて持ち帰りました。千切りしてサラダにして食べました。コリコリして漬物にも良いそうです
16)ユキヤナギの花は終わり、新緑になりました。オダマキが咲き、ムラサキツユクサが咲き、芍薬の花蕾ができ、アマリリス、千鳥草(飛燕草)、桔梗、ヒマワリ、その他フウセンカズラなどの芽がいっぱい出て来ました。菊も観賞用と食用菊がいっぱ生えています。死んだと思ったフユサンゴも根元から新芽が出ています
17)ドクダミがいっぱい出て来ました。今年はお茶でも作ろうかという話も出ています。八重のドクダミもありますよ
18)ピンクの花が咲くムシトリナデシコ(コマチソウ)がたくさん生えて、イチゴの近くのものは血も涙も無く駆除されています

ムシトリナデシコ(コマチソウ)の花が咲くのはまだ先ですが、きれいですよね
19)ノビルがグングン伸びるなんて言うとオジサンかと言われそうですが、いいえオジイサンです。畑の土は柔らかいので、野原と違って抜きやすいのです。酢味噌和え最高ですよ

ノビル
20)タチアオイが元気に伸びて、巨大な葉を繁らせています。これが咲くと入梅、花が終わると梅雨明けです。カンナも出て来ましたね
21)ナンテンの根元から新しい芽が次々出ています。地下茎繁殖でしょうか。どういうわけかカラスノエンドウが背が高くなってびっしりと寄り添っています。よほど相性が良いのか、愛してるのか、これもエンドウさんに聞いてみないと分かりませんが、血も涙も無く駆除しました

カラスノエンドウ
 しかしどうもカラスノエンドウを抜いてしまうのはもったいないという話がありますね。ホトケノザを駆除するのももったいないという話を聞いたこともあります。実はカラスノエンドウはマメ科ソラマメ属の一年生雑草で、標準和名はヤハズエンドウと言います。カラスノエンドウの役割として重要なのは主に@土地に窒素を供給する役割、A虫の生態系を豊かにする役割、B土を守る役割の3つです。マメ科植物の根には、「根粒菌」という特殊な微生物が共生していて、空気中の窒素を取り込んで供給してくれるのです。植物の3栄養素のうちの一つですが、空気中の窒素は簡単には取り込めません。窒素をあげる代わりに根粒菌はマメ科植物から炭水化物をもらうことで、相利共生の関係ができています。よく田んぼにマメ科のレンゲソウが生えているのは、自身が枯れて、土に還ることにより、土の中の窒素を増やしてくれる働きを利用して土を肥やすために農家が種をまいているからです。また花の蜜を吸いに虫がたくさん集まってきますが、このような虫たちは野菜にとって害にはなりません。カラスノエンドウがその土地に生えていることで、虫との関係性がより多様になっていき、生態系が豊かになることに一役買っているようです。カラスノエンドウは秋に芽が出て、小さい状態で越冬したのち、春に大きく成長して赤紫色の奇麗な花を咲かせます。土は、裸になっているだけでは風雨によってどんどん風化していき、痩せていきます。特にカラスノエンドウが生える秋から春にかけての期間は寒さも厳しく、カラスノエンドウが地表を覆っていることで、土が凍ったり地温が下がったり乾燥したりするのを防いでいると考えられます。カラスノエンドウなどの冬草が地表を守ってくれることで、土の中の微生物や他の植物たちにとっても生きやすい環境を維持しているのです。最近の若い農家さんの中にはホトケノザを畑にいっぱい生やしている方がおられますが、これで畑の養分が吸われて困るのでは?なんて考えたら実はそうでは無いんですね。自然派農業とは、土と草と虫が共生して自然を守る農業なのです。でも考えてみると大きくなって、キヌサヤみたいな豆ができる前に抜いて畑の肥やしになって頂くというのは合理的なんですヨ。メデタシ、メデタシ...

カラスノエンドウが一面に茂生する風景(ふじみ野市で)
22)マーガレットの背が伸び過ぎて倒れました。周りに竹の棒を刺してひもで囲って立たせようとしています
23)サポーターのMさんとKさんが、芽が出たハヤトウリを持ってきてくれたので、4個植えました。昨年は凄かったですね。大収穫でした。今年も楽しみです
24)麦は穂が出て来ました。いずれ子どもたちにストロー作りを体験してもらいます。プラスチックストローを廃止しようという動きが世界的に広まっています。食べるストローとか紙のストローというのも出て来ましたが、もともとストローというのは英語でstraw(藁)と書きます。 昔の人達はライ麦の茎等の「藁」を、飲み物を吸い上げる筒として使っていたんですね
25)オクラを植える畝を作りました。次はツルムラサキの畝です。これらはまだ植えていませんが、5月に種を撒きます
26)サツマイモ、カボチャもこれからです。朝鮮カボチャは芽だしするように、片隅に種を撒きました
27)竹林の状況は・・・草が勢いよく伸びだしました。竹林の中にスギナが一面に生えていますが、竹で薄暗くなった中に一面のスギナというのはちょっと幻想的なほどきれいです。ただしヤブガラシが生え出しているので駆除しなければなりません

スギナ

■ ハナミズキの季節
 新緑の季節、色々な花が咲き、木々が一斉に芽吹いて、イチョウの若葉が目に沁みます。ふじみ野市は桜通りや銀杏通りなど様々な街路樹の通りがありますが、今の季節は何と言ってもハナミズキ通りがきれいですね。

国道254号線(川越街道)のマクドナルド交差点から東武東上線上福岡駅方面を望む
紅白のハナミズキの街路樹を配し、河津桜や花壇があり、電線地中化したバス通り
新河岸川舟運にちなんで屋上に船を乗せた「ココネ」タワーが展望されます

■ 訃報・・・柳生博さん
 味のある脇役としてドラマや映画で活躍した俳優の柳生博(やぎゅう・ひろし)さんが2022年4月16日午前9時40分 老衰のため山梨県北杜市の自宅で死去されたとのこと 85歳でした 茨城県出身で 有名になったことで当時小学生だった長男真吾さんがいじめに遭い かつて訪れた山梨県の八ケ岳山麓への移住を決断 1976年から東京との2拠点生活を始め 自然保護活動に力を注ぎました 柳生さんが1989年に創設してオーナーを務めたギャラリー・レストラン「八ケ岳倶楽部」によると 3月ごろまで自ら切り開いた雑木林や庭の手入れをするなど元気な様子だったそうです 雑木林を育て 植樹など自然保護活動に尽力 2004年からは「日本野鳥の会」や「コウノトリ ファンクラブ」の会長も務めました 晩年まで東京と山梨の行き来を続けていましたが この2年間は新型コロナウイルスの影響などもあり ほとんどを八ケ岳で過ごしていたそうです 2015年に咽頭がんのため47歳で他界した真吾さんのもとへ旅立ちました 安らかな眠りを祈ります

八ケ岳の森で・・・柳生博さん
(2022年4月25日)


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