3月6日(水)は啓蟄 (けいちつ) でした。冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味です。庭のダンゴムシはもうバリバリです。柳の若芽が芽吹き、蕗のとうの花が咲く頃というのが啓蟄の一般的な解釈です。我が家の庭では沈丁花が満開になり、薔薇やアジサイ、ユキヤナギも緑の葉が出てきました。11日(月)は東日本大震災から早や8年ですね。あの恐ろしかった記憶、いまだに脳裏に焼きついています。 ■ アクアリゾート いるまの湯 3月4日は月曜日、エコパが休みなので、入間市の「AQUA RESORT いるまの湯」に行きました。露天の岩風呂、湯腰掛、炭酸泉つぼ湯、寝ころび湯、屋内の癒しのぬる湯(替り湯)、電気&座楽の湯/ハイパージェット、ヒーリング&ぐるぐるジェット、爽流の湯・泡流の湯、蒸気蔵(麦飯石スチームサウナ)、熱気蔵(スタジアムサウナ)、塩サウナ、そして水風呂、色々な風呂をリーズナブルな料金で楽しみたい方に超お奨めのスーパー銭湯です。筆者は、三種類のサウナがお気に入りです。スーパー銭湯なのに、料金は銭湯と同じです。
■ 入間川の笹井堰が新河岸川の源流
■ ルネサスが一時帰休実施 半導体大手のルネサスエレクトロニクス株式会社が前工程工場、後工程工場ともに一時帰休を実施するそうです。前工程は5月と8月の大型連休にあわせて2回(それぞれ1ヶ月程度)、後工程工場については、顧客への出荷対応を考慮し、4〜9月のあいだ、複数回に分けて実施し、1ヶ月あたりの稼働日数は14〜15日程度になる模様です。主力製品のマイコンを中心に足元では予想以上に需要低迷が進んでいることを示しています。中国の景気減速の影響であり、これは今後工作機械や各種製造装置メーカーにも波及して行くでしょう。中国がくしゃみをすれば日本が風邪を引くという経済関係だけにヤバイですよ。実際3月8日の東京株式市場では、ルネサスエレクトロニクス <6723> が▲15%安に迫る暴落のストップ安で引けました。日経平均株価(225種)も大幅に4日続落、一時は2万1000円の節目を割り込みました。終値は前日比430円45銭安の2万1025円56銭で、2月15日以来、3週間ぶりの安値となりました。 ■ 国内景気、すでに後退局面か? 景気動向指数の1月の基調判断について内閣府は3月7日、これまでの「足踏み」から「下方への局面変化」に引き下げると発表しました。1月の景気動向指数(2015年=100)の速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月より2.7ポイント低い97.9でした。5年7ヶ月ぶりの低い水準です。悪化は3ヶ月連続です。10月が「景気の山」で、中国経済減速の影響から、中国への工業製品の輸出が減ったためと見られ、景気がすでに後退局面に入った可能性が高いと言うのです。しかし政府は1月末、景気の拡大が戦後最も長い6年2ヶ月に達した可能性が高い、と宣言していました。これはどういうことでしょう?基調判断を昨年12月まで4ヶ月続いた「足踏み」から「下方への局面変化」へと機械的に切り替えた形ですが、景気の拡大が終わったという正式な判断は、「山」を越えたと見られてから少なくとも1年ほど後までのデータも分析したうえで、内閣府が行うものなのでまだ分かりません。ただ日経平均株価は10月に2万4千円越えのピークに達し、その後は落ちていますので、景気の先行きを示すのが株価と考えると、どうやら今後上がっていくことは無い、すなわち後退局面に入ったと見るべきでしょう。 ■ 怖いのは日銀の... こういうニュースの後、テレビ局はすぐ街角インタビューを行いますが、ほぼ全員「景気が良いという実感はありません」と言います。「景気」というものがあくまで企業の動きを反映したものであって、庶民の生活とは無関係だからです。データを見れば一目瞭然です。給与所得者の「手取り」はずっと減り続けているからです。税金や社会保険料の増加のためです。これで消費税が上がったらどうなるか、誰でも判りそうなものですが...人口が減り続けているのに新築住宅がドンドン建っていく、何故か?マイナス金利政策のためカネが借り易いからです。怖いのは日銀の投資信託24兆円、海外投資家が売り浴びせたら支え切れないと予想します。取引はAIが行っていますから...いつの時代も、庶民は後で青ざめるのです。今回は国民の年金資産が抵当に入っている形ですから、ゴメンネでは済みません。
■ スマホ料金下げろ! さて今回は137『ケータイ料金値下げ』(2015年10月24日)の続編です。安倍晋三首相が2015年9月11日の経済財政諮問会議で、「携帯料金などの家計負担の軽減は大きな課題だ」と述べ、スマホ通信料などの負担を減らす方策を検討するよう指示した、というニュースを受けて書いたものです。実にもう3年半も前の話ですよ。今になって、やっとこの話が現実のものになりつつあります。 その後日本国政府は携帯料金が諸外国に比べて高過ぎるとして4割値下げしろと大手三社に迫りました。背景には菅官房長官の意思があります。2019年10月から楽天の参入も許可して、更に競争を加速させるそうです。確かに現在のユーザー平均月額7千円から1万円の支払いは高過ぎますよね。菅官房長官が言うように、「4割値下げの余地がある」のなら、月額4千円から6千円で済むことになり、日本国政府が想定しているのは月額5千円程度みたいですね。楽天はこれまでも楽天モバイルというMVNOで大手キャリアから回線を借りて格安スマホ事業を展開してきました。今後は大手キャリアの一角に入ろうというのですから、ドコモ、KDDI、ソフトバンクに頼ってローミングするわけには行かないでしょう。自前の基地局が必要になります。いくら仮想化技術を駆使したとしても、基地局だけは不動産が必要なのでどうするんでしょう? ■ 頭を使えばスマホ料金下げられた 携帯やスマホの平均料金を下げるために最も簡単な方法は、無駄なオプションや高額なプランに入らないことです。ほとんどの人が、加入しているのを知らずに使っていないものにお金を払っていると言われています。これまでも賢い人はパケ放題やかけ放題を使って月額6千円程度に抑えていたはずです。ましてやSIMフリーなどだったら月額3千円程度で使えていたはずです。実際137『ケータイ料金値下げ』(2015年10月24日)によれば、当時筆者が使っていたauスマホの月額支払いは5,428円と書いてあります。連れ合いは当時ドコモのガラケーで、多分月額3千何がしの支払い、つまり夫婦で9千円ぐらい支出していたのでは?と思います。この時点で「auへの寄付活動は近々止めて、近々格安スマホに乗り換えようと思って検討中」と書いていますが、実際にイオンモバイルに変更したのは4ヶ月ちょっと後で、通話料やSMS通信料を別にして1,438円でした。なんと、5,428円→1,438円、4分の1になりました。つまり年間4万8千円も寄付していたわけです。連れ合いもイオンモバイルでSIMをシェアすることになったのは更に10ヶ月後、通話料やSMS通信料を別にして夫婦で3,438円になったのです。auとdocomoをやめて年間6万円以上の低減です。 ■ スマホ料金下げます! 「2〜4割程度、料金を低廉化させたい」・・・我が後輩であるNTTドコモの吉澤和弘社長が昨年新料金の方針を発表したときはモバイル業界に激震が走りました。なんでまた4千億円の利益を手放すんだ?と株主は面食らって、NTT株は一時ストップ安になりました。しかし吉澤社長は単に政府のご意向には逆らいませんよと言ったのではありません。これまでの料金プランはスマホ端末とのセットプランが主流でした。これを見直して本来の通信料はできるだけ確保するというのが本音のはずです。 ■ 実は通信費は下がっている
■ スマホと通信料金が分離される 2019年4月からスマホの端末代金(分割金)に対する割引を禁止せよと有識者会議が提言しました。携帯大手(キャリア)はこれまで、通信契約を前提にスマホ代を安くするプランが主流でした。ただ安くなる期間はスマホを分割で支払う2年間です。2年を超えて同じスマホを使うと割引が無くなり、逆に支払いが増える仕組みでした。そのため多くの消費者は2年おきに最新のスマホに乗り換えていたのです。結果として最新機能を必ずしも求めていない人にも最新の高額スマホが行き渡り、結果としてホクホクしていたのはアップル、サムソン、ファーウェイ、ZTEなどです。さらにそれらを生産する国に製造装置や半導体を供給する日本企業でした。まだ新しいスマホが中古市場に出回り、SIMフリーの利用者に恩恵を与えていました。通信事業者はスマホの割引分を回収するために、もともとの通信料金を高めに設定し、結果として利用者の総支払額が高くなっていたのです。スマホの割引分を考えなくて良ければ通信料を下げても利益は確保できるのです。キャリアはこの方向で総務省の要望に応えるでしょうが、するとスマホの購入が日本市場では急減するでしょう。それによって困るのは実は日本のメーカーなのです。 ■ 我が家はイオンモバイル 我が家では夫婦でイオンモバイルに切り替えて、二人の合計料金が通話料込みで月額4千円弱です。イオンモバイルはMVNO(仮想移動体通信事業者)、SIMフリーだからです。メールやブラウザ参照しても、高速通信データ容量4GB(繰越Max8GB)で十分だし、通話はイオンでんわ利用で大してかからないからです。自宅の固定電話を解約する人が増えています。我が家はNURO光なので月額基本料5百円ですが、振り込め詐欺対策で留守電にしているくらいですから、不要とも言えるけれど、FAXがあるのでそのままにしています。スマホ通話もあまりしませんが、本格的にしゃべりたいと言う人は、イオンでんわ10分かけ放題¥850とか、050かけ放題¥1500を利用すれば良いそうです。1回の通話が10分以上なんてアリエナイ気もしますが... ■ MVNO ところがMVNOの利用者は2018年でもまだ20%に届きません。その中で楽天モバイルが断トツトップで2割強、mineoが二位、OCNモバイル三位、UQモバイル四位、イオンモバイルは七位です。ただしソフトバンクの第二ブランドであるワイモバイルはキャリア第四位としてMVNOに入ってなくて、楽天モバイルの倍近いシェアがあります。現実にはワイモバイルも実質MVNOです。我がイオンモバイルは、日本の全利用者のわずか0.5%に過ぎません。どうして大手キャリアから皆さん脱却しないかと言いますと、「安心だから」というのが半数以上の理由だそうです。裏返すと、「面倒だから」だそうです。9割以上の人が「格安スマホ」を知っているそうですが、「格安」と言う言葉から「何か不便なところがあるのでは?」とか、「通信速度が遅くなって不安」、「通信容量が不安」とか思っているようです。しかし現実には我がイオンモバイルも通信速度なんて以前のauと変わりないし、筆者が使っている高速通信データ容量4GB(繰越Max8GB)もメール、ブラウザをガンガン使っても使い切れません。もちろん、四六時中スマホとにらめっこしてSNSやってる人や、PCでテザリングしたり、ゲームをやったり、テレビを見たり、写真撮っては送りまくる、音楽聴くのが主なんてヒトはダメですよ。結局半数以上は十分スマホを使っていないのに高い金を払っているのが現実なのです。 ■ チキンラーメン
■ NHK大河ドラマ「いだてん」視聴率低迷 NHKの朝ドラは視聴率20%越えが定着し、ドラマでは常に一人勝ちが当たり前みたいになっていますが、もう一つのNHKの看板番組であった日曜午後8時の大河ドラマはこのところ逆に低迷が続いています。今年の「いだてん〜東京オリムピック噺〜」は更にひどく、史上最速で平均視聴率1ケタ台突入と騒がれていますが、3月3日放送の第9話まで4話連続で平均視聴率1ケタを記録するなど、不振続きです。 ドラマは主演を中村勘九郎(37)と阿部サダヲ(48)が務め、東京高等師範学校の嘉納治五郎校長の元に五輪の招待状が届いた1909年から1964年の東京五輪開催までの激動の55年間を描くものです。1912年ストックホルム大会で、マラソン選手として日本人で初めて五輪に出場したが不本意な結果に終わった金栗四三(中村勘九郎)と、東京に五輪を招致するために尽力した日本水泳連盟会長・田畑政治(阿部サダヲ)を中心に2部構成です。朝ドラ「あまちゃん」で好評を博した宮藤官九郎氏(48)が脚本を手掛け、ビートたけし(72)が物語の語り部となる伝説の落語家、5代目・古今亭志ん生を演じています。 実は筆者も大河ドラマファンですが、初回を見てなんだかワケが分からなくて、第二回を見た後、見る気を失いました。しかし段々面白くなってきたよという番宣を見て、第8回、9回、10回とを連続して見ましたがやはりワクワクしません。豪華キャストで、金もかかっている感じ、それなのに何故?主人公のことを知らない人が大半だとか、ビートたけしの語りがボソボソしてハッキリしないとか、物語の展開がめまぐるしくて良くわからんなどという声がありますが、ワクワクして次も見たいと思わせないということは脚本が悪いということでしょう。後半になれば反省して面白くなるのかな? ■ ゴーン被告保釈 特別背任などの罪で起訴されている日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)が2019年3月6日(水)東京拘置所から保釈されました。保釈保証金は10億円、3回目の保釈申請でやっと認められた形です。検察側の準抗告を東京地裁は棄却しました。勾留108日、作業着姿に身を包み、拘置所の玄関に回されたスズキの軽自動車に乗り込んで拘置所を出発、その後をオートバイが追い、上空からはヘリコプターで撮影、いったいなんなの?この騒ぎ。日産車でもルノー車でもなく、スズキの軽自動車というところがなんとも可笑しいですね。ワークマンで買った作業服に、埼玉県川口市で鉄道車輌の製造、組立、整備などを行う「日本電装株式会社」の今は使われていない作業帽子をかぶった「変装」が話題を呼びました。同社とゴーンさんは全くつながりが無いそうです。 ■ 助かったと胸なでおろす裁判所 2月に元東京地検特捜部長の大鶴弁護士から「無罪請負人」広中弁護士に代り、東京地裁が保釈せざるを得ないと判断するような条件提示をして、、拘留長期化で段々検察と裁判所に国内外世論が冷たくなって行く中、裁判所にとってはいわば救いの手が差し伸べられた形でした。広中弁護士はゴーン被告の「変装」を問われて、東京拘置所に派遣した弁護士たちのアイデアでしょうと答えました。そして当の弁護士は「変装は失敗だった」と言ったそうです。誰が見ても当人と判るし、オートバイとヘリコプターでは逃げられません。そもそもパパラッチから逃げることさえ、国際的には無理といわれています。 ■ 事件の本質は 「変装」について何やかやと話題になっていますが、事件の本質はゴーン被告の行動が有罪か否かです。「社内抗争じゃないの?」という指摘すらあります。冷静に考えて、日産がどうしてここまで立ち直れたか?その影には幾多の悲劇がありました。筆者も友人が勤めていたし、企業としても大変お世話になりました。首を洗ったヒトから見る視点と、企業再生を見ていた株主からの視点は違って当然です。日本人的思考からすれば、ゴーン逮捕・拘留は水戸黄門的ドラマなら、悪代官を捕まえて、この紋どころが目に入らぬか、ひかえおろう!という場面です。 ■ 特捜対刑事弁護士 日本は今資本主義社会です。この社会では、江戸時代の考え方は通用しません。冷静に考えて、検察の正義は守れるか?広中弁護士とそのチームは、日本刑事弁護のエリート集団だそうです。広中弁護士の経歴を見れば、そのお客様はホリエモン、三浦和義さん、小澤一郎、極めつけは村木厚子さん、どうやら報酬の問題ではなく、やるべき事件かどうかが問題だ、とハムレットみたいなことで請け負うそうです。 すると今回の事件はどうでしょう?無罪に出来ると思ったのか?厚生労働省の村木厚子さんの事件では、明らかな冤罪事件、大阪の特捜廃止論すら出ました。今回東京の特捜は、並々ならぬ覚悟で臨んでいるでしょうが、国内外のバッシングに耐えられるか?大変ですね。 ■ JR東日本、新幹線試験車両「E956(ALFA-X)」 JR東日本(東日本旅客鉄道)は、日立製作所の笠戸事業所(山口県下松市)において、5月の落成に向けて製作中の新幹線試験車両「E956」、愛称「ALFA−X(アルファエックス)」の10号車(新青森駅寄り)を報道公開しました。営業運転の最高速度「360km/h」を見据え、実験での最高速度は「400km/h程度」までを予定しているとのこと。
■ 東日本大震災からまる8年
■ 戻って来ない人々 大船渡市は歌手の新沼謙治はじめ芸能人を多く輩出していますが、お隣の千昌夫の出身地陸前高田市は最も復興が遅れています。国の名勝高田松原が失われ、「奇跡の一本松」が話題となりました。膨大な土地のかさ上げ工事が清水建設によって行われています。しかしかさ上げされた土地に再び戻ってこようとする人が少ないのが現状です。我が従兄の宮古市の船大工だった人は岩手県内陸の奥州市(大谷翔平の出身地)に転居しました。海に関連して生きてきた人でさえ、津波への恐怖から、二度と海の近くには住みたくないと言いました。同じ年齢の船鍛冶の従兄は、高台に家を建てて引っ越しました。 ■ 現職落選ドミノ
(2019年3月11日) |