■ 平昌冬季五輪閉幕 平昌冬季五輪も終わりました。日本勢が獲得したメダルは金4、銀5、銅4の計13個で確定し、冬季では1998年の長野大会の10個を超えて1大会最多となりました。メダル獲得総数の1位はノルウェーの39個。開催国の韓国も過去最多の17個でした。 日本のメダル獲得は意外にも原 大智の男子モーグル銅メダルで始まりました。事前予想では堀島行真ではないかとされていました。スキージャンプ女子ノーマルヒル個人の高梨沙羅が銅メダルのジャンプを終えたとき、共に戦ってきた先輩の伊藤有希が抱きついて祝福したら、万感の思いが沙羅の頬を濡らしました。感動のシーンでした。カーリング女子;LS北見の藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、本橋麻里の銅メダル獲得は本人たちもまさかと思ったようですが、日本の平昌冬季五輪に最後にまたまた感動の花を添えました。金メダルはいずれも感動を呼びましたが、中でも怪我の影響が心配された羽生結弦が頑張って熊のプーさんをスケートリンク上に嵐のように降り注がせた演技は、日本人に感動と勇気をくれました。銀メダルの選手が実は筆者的に最も感動しました。スピードスケート女子1500mの高木美帆、複合ノーマルヒルの渡部暁斗、スノボー男子ハーフパイプの平野歩夢、スピードスケート女子1000mの小平奈緒、フィギュアスケート男子シングルの宇野昌磨です。 メダルは得られなくてもフィギュアスケート女子の宮原知子の4位、坂本花織の6位の演技は素晴らしかったですね。期待していたスノーボード女子ビッグエアの岩渕麗楽は、あと一歩でしたがさすがの実力を示してくれました。地元の皆さんから圧倒的支援を受けたスキー女子ハーフパイプの小野塚彩那も残念だけれど、後進の選手がこれから続々出てくるのではないでしょうか。 今回改めて、冬季五輪の女性選手は、各国とも綺麗な選手が多いなと感じました。若いから綺麗なのは当たり前ということもありますが、それだけではない気がします。厳しい環境に耐えて競技を続ける中で、内面から表面へと躍動の輝きがにじみ出てくるのだと思いしました。 ■ 小平奈緒が女子スピードスケート500mで金、日本中が大興奮!
■ 女子団体追い抜き(パシュート)で日本が金、日本中が大興奮!
■ 韓国の炎上いかがなものか 女子団体パシュートの韓国チームは19日の1回戦で、残り1周のラストスパートのとき、最後方のノ・ソンヨン選手がキム・ボルム選手とパク・ジウ選手から大きく引き離される形となり、8チーム中7位で準決勝進出を逃しました。この競技はタイムを競うわけではなく、対戦相手との勝敗は3人の最後尾の選手のゴールがどちらが早かったかで決まります。韓国のテレビには、キム選手とパク選手が引き揚げる一方で、3人の中では年長であるノ選手が落ち込んで座り込む様子が映り、キム選手はインタビューで「最後のスケーターがついてこられず、残念なタイムに終わった」とコメントしました。このチームワークの無さに怒った韓国国民から、ネット上で「炎上」騒ぎが起きて、キム、パク両選手の代表追放を求める大統領府への署名が50万人分も寄せられる大騒ぎとなりました。確かに、日本の小平奈緒が、試合終了後肩を落とすイ・サンファに寄り添って肩を抱いて、健闘を讃える姿に比べれば、「同じ仲間なのになんだ!」と怒る気持ちもわかりますが、ちょっとやり過ぎではありませんか? 韓国ではセウォル号沈没事件をはじめ、ネットで炎上騒ぎがしばしば起きますが、これはいわば「ネットいじめ」と言うべきもので、決して良いことではありません。というよりも本来許されるべきでないと言いたいところです。顔の見えない形で集団イジメに加担するような行為は、卑劣と言われても仕方無いでしょう。大統領を勤めた人が、末路は同様な非難の嵐の中、失意と共に去っていくというのは毎度のこと、国の指導者への尊敬も無いような有様は、他国から決して快く思われないことをそろそろ気付くべきではないでしょうか。 ■ マススケートの女子で高木菜那が金メダル! 平昌冬季五輪のスピードスケート新種目マススケートの女子で高木菜那(日本電産サンキョー)が金メダルを獲得しました。五輪で日本の女子選手が同一大会で金メダル2個を手にするのは夏季を含めて史上初だそうです。これで菜那はもはや「美帆の姉」と呼ばれることはないでしょう。
■ カーリング女子日本が銅メダル! 平昌冬季五輪のカーリング女子、2月24日の三位決定戦で5−3で英国を下し、銅メダルを獲得しました。23日の準決勝で韓国に惜敗したLS北見の日本ですが、この試合も押され続けて絶体絶命の場面から同点に追い着き延長戦(エキストラエンド)へ、負けましたがその粘りは感動的ですらありました。予選最終戦のスイス戦で勝てば準決勝というところで自分のミスで負けたと泣きじゃくる吉田知那美選手のもとへ、隣で米国に接戦の末勝ってニッポンに四強入りをもたらしてくれたスウェーデンの選手たちが寄ってきてハグして慰める姿は、あぁスポーッツっていいなぁと思わせるシーンでした。考えてみれば四強の中でトップ成績の韓国が唯一負けたのが日本で、スウェーデンも日本に負けているのですから、日本は実力で四強入りしたわけです。
■ カーリングは人生と似た競技 実際見ていた人もそう思ったでしょう。中央に英国の石を残してしまったまま、LS北見は英国のスキップ・ミュアヘッドのラスト一投を見ていました。その表情は、もう諦めの感じでした。どの国のスキップも何故かみな美女ですが、中でも英国のミュアヘッドは綺麗です。しかしリリースのときの眼は怖い!アクション女優ミラ・ジョヴォヴィッチみたいです。強気のミュアヘッドは2点狙いの力を込めたテークショット、四方に石を弾いて、中央に残ったのは、日本の黄色い石でした!日本カーリング界初の銅メダル、藤澤五月は「信じられない」という顔で言葉が出ません。一瞬の間を置いて、日本の選手たちは、抱き合い、泣いて、笑いました。ラストショットをミスした、ミュアヘッドの落胆は気の毒でした。カーリングというスポーツはまさしく人生と似た面があります。一寸先は闇か光明か、分かりません。 ■ カーリングを楽しめるクラブチームを作ろうと... 日本で近年人気が出て来たカーリングですが、カーリング女子の創世期を支えたチーム青森で活躍した本橋麻里は、2006年トリノ五輪、2010年バンクーバー五輪で共に優勝したスウェーデンの選手たちが、育児しながらカーリングしている姿を見て、本当にカーリングを楽しめるクラブチームを作ろうと地元北海道北見市常呂町に戻り、チームを立ち上げました。選手ゼロ、スポンサーゼロからのスタートでした。常呂町出身の有力選手に、「オ〜イ、帰って来いよ〜」と呼びかけました。“元祖カー娘”の小笠原、船山らを擁して前回ソチ五輪出場の北海道銀行や、日本選手権4連覇を達成している中部電力から、実績も無い、カネも無いLS北見に来た選手たちは、カーリングが本当に好きだったのでしょう。日本各地のチームの“エッセンス”が詰まったミラクルチームが、ついに悲願を成し遂げたのです。本橋麻里は選手たちと抱き合い、泣いて、笑いました。「カナダやスウェーデンのクラブチームのように人間力のあるチームを作りたいと思っていた。本当に後輩たちがその通りにすくすく育ってくれた」と本橋麻里は言って、支援してくれた方々への感謝の思いを口にしました。2歳男児の母親にとって、これからますますカーリングを楽しめるのではないでしょうか。 ■ スノーボード女子ビッグエア;岩渕麗楽惜しくもメダル逸す 平昌冬季五輪の今大会から採用された新種目;スノーボードビッグエア女子・決勝で、日本女子選手最年少で、予選を3位で通過し、冬季五輪の日本女子最年少メダルの期待がかかった16歳の岩渕麗楽(キララクエストク)は、2本のベストスコアの合計147.50点で惜しくも4位に終わり、表彰台を逃しました。1回目は「キャブ900」を決め、79.75をマーク、4位の好位置につけましたが、2回目、逆転を狙って繰り出した大技「バッグサイドダブルコーク1080」の着地がわずかに乱れて手をついてしまい、得点を伸ばせません。3回目も「バックサイドダブルコーク1080」に挑んだものの転倒し、あどけなさの残る顔で、両手を合わせてカメラの向こうで応援してくれている人たちに謝罪しました。金メダルを目指して果敢に勝負しましたが、悲願達成はなりませんでした。日本勢では4度目の五輪出場で予選3位の31歳;藤森由香(アルビレックス新潟)が122・75点で7位、19歳;鬼塚雅(星野リゾート)が119・00点で8位でした。3人が入賞を果たしたのは立派なものです。
■ 確定申告始まり、国税庁長官へのバッシング いじめと言えば国税庁の佐川宣寿長官に対するバッシングもスゴイですね。16日に確定申告の受け付けが始まって以降、佐川長官の罷免を求めるデモ隊が国税庁・財務省の入る庁舎、各地の国税局に押しかけ、罷免を求める署名もたくさん集まっているそうです。一官僚に対してこれほど批判が集中するのは、極めて異例な事態で、税務当局が悪いわけではありませんが、1枚の領収書が税金の額を左右するだけに、「失くした」とか「廃棄した」など許されないと考える人たちには、森友学園問題での、当時財務省理財局長だった佐川氏の「虚偽答弁」が許せないのでしょう。佐川長官は、自宅にマスコミが張り込んでいるので、都内のホテルから公用車でぐるっと遠回りして出勤しているそうですが、実に異常ですね。それにしても、その後財務省と森友側との膨大な交渉記録が残っていたことが発覚したり、麻生財務大臣が国会の答弁で、当時の佐川理財局長の「虚偽答弁」と口を滑らしたりする動きは何なのでしょうか? ■ 教師が銃を持てばいい? トランプ大統領には、またまたビックリさせられました。アメリカの高校で起きた銃の乱射事件で高校生らがホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領に銃規制を求めて直訴しました。これに対してトランプ大統領は、「銃に熟練した教師がいれば攻撃されてもすぐに解決できる」と信じられない返答、そういう問題ではないでしょう。高校の中で犯人と教師の銃撃戦ですか?西部劇で分かるように、米国の歴史はインディアンを銃で制覇した侵略の歴史です。銃に対しては銃で、これが米国なのです。米国民の三分の一がこれを支持する現実、米国とはそういう国なんだと思って付き合うしかないみたいですね。 ■ 大杉漣さん急逝
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