240  卒婚

 昨年もこの時期変な天候でした。本来なら「天高く馬肥ゆる秋」のはずですが、10月13日の金曜日から10日間ぐらい梅雨のような気候が続くとの気象庁発表です。秋の運動会の時期です。少年野球も佳境です。関係者の皆さんは気が気でないでしょう。今回のテーマは何コレ?ずっと後(下)でわかります。

■ オートバイ
 筆者はオートバイが壊れて思案中です。今は自転車移動です。もちろんブリヂストン・サイクルです。5kmぐらいの範囲は運動にもなるしへっちゃらですが、さすがに10km以上離れた小学校や野球場まで自転車で行く気にはなれません。かと言って一人で車で行くのは気が引けるし...オートバイを修理すべきか、買い換えるべきか?連れ合いは「買ったら?」と気楽におっしゃいますが、75歳で卒バイクしようと思っているので、間違っても新車は無し!かと言って、カブのような50ccはイヤだし...と思って近くのHONDAバイクショップに行ってみました。オートバイも高いですねぇ...若い頃は250ccに乗っていましたが、50万円から75万円ぐらいします。今乗っているHONDA・CBX125カスタムはアメリカンスタイルの大きな車体で115kgあるので安定感がある割りにリッター40km近く走る燃費の良さで、たいへんお気に入りですが、今はこのタイプは生産してなくて、「GROM」という、コンパクトなバイクがありました。35万円もします。スクーターは車体が大きいですが2万円ぐらい下です。もちろん中古狙いですが、やはり25万円ぐらい、ウ〜ン、どうしようか???これから寒くなるし...
一代前のワインレッドHONDA・CBX125カスタム、今はブラック

■ 茗荷収穫中
 我が家の茗荷は今盛んに収穫中です。ミニトマトもいまだに獲れます。無農薬ですから、庭でつまんではそのまま食べています。菊が盛んに咲いています。ゼラニウムと押し合いへしあい、負けるもんかと花を咲かせます。植物の生命力はスゴイと、いつもながらに思わされます。
 みょうがは、7月〜8月に採れるものを「夏みょうが」、9月〜10月に採れるものを「秋みょうが」と言うそうです。秋みょうがの方が粒も大きく、色や香りも良いと言われています。岩手の実家では8月のお盆の頃に盛んに収穫していましたから「夏みょうが」だったのでしょう。すると我が家のは「秋みょうが」かな?茗荷は高知県が有名ですが、最近では新たな栽培装置が普及したため、1年中出回っています。キノコやミョウガがいつでも食べられるのは有難いけれど、逆に昔の季節感が失われたのも淋しい気がして.....
 茗荷についてはななめのつぶやき288『茗荷』(2008年7月21日)をご覧下さい。カネコ種苗のCAN DO ファームを紹介しています。

カネコ種苗鰍bAN DOファーム
 
みょうがが元気できれい(カネコ種苗ホームページから)

■ 大企業の不正続々
 前回自動車産業の不正問題を書いたら、今度は神戸製鋼所です。東芝や商工中金、東洋ゴム、旭化成建材、小糸工業、オリンパス、大王製紙など、近年の大企業の不正、不祥事は枚挙にいとまがありません。140『不正や偽装』(2015年11月15日)で、「このところ、不正や偽装が相次いで報じられ、ニッポンの信頼も地に落ちてきた感があります」と書きました。更に続けて、「清く正しく美しい」ことを必ずしも良しとしない風潮が日本全体を覆って来つつあり、それは政治の世界を見れば良く分かります。多分将来ウソになるだろうと分かっていても、平気で口に出す首相の心地良い言葉を信じようとする国民は、真実とは思うけれどもそんな青臭いことじゃ政治はあきまへんで、と野党党首の言葉に耳を傾けません。でも現実ウソじゃないし、そんなニッポンで在りたいから首相の言葉に希望を見たい、そういう国民大方の心理です。政治家は常に希望を持つべき、多分ダメでも、自分がそれを変えてみせる、ウン、やるぞ、という心意気と思います。それを否定してはいけません・・・と書いてあります。今、解散〜総選挙の真っ最中ですが、2年前にして既にこうだったということです。

■ 商工中金の不正
 国の低利融資制度「危機対応業務」を巡る商工中金の不正問題で、書類改ざんなどの不正がほぼ全店で行われていたことが商工中金の自主調査で明らかになりました。所管する経済産業省は、不正が多かったデフレ脱却名目の融資の今年度での打ち切りを検討するそうです。商工中金は役職員の大量処分を行う方針で、経産省出身の安達健祐社長(元事務次官)の辞任は避けられないでしょう。商工中金は「デフレ」の定義があいまいなことを利用して、本来は危機的状況でない企業にまで低利融資を行っていたそうです。

■ 神戸製鋼所の不正
 神戸製鋼所がアルミ・銅製品などの検査データを改ざんしていた問題で、川崎博也会長兼社長の対応に疑問を感じました。この事件は、日本のものづくり産業そのものの信頼性を疑わせますし、その製品が世界中の製造業に供給されていることを考えますと、暗澹たる気持ちになり、慄然とします。サラリーマン時代はお得意様でしたから、残念ですし、心配です。

■ 東芝の不正
 東芝の会計問題に関しては過去もたびたび触れました。日本を代表する企業の東芝がなぜ不正会計処理に手を染めたのか、その動機について様々な要因が指摘されましたが、つまるところ、米国伝来の株主資本主義に染められたということです。お客様は神様であっても、経営者から見れば最高のステークホルダは株主であり、結果的に悲劇は従業員に降りかかります。ただ根本要因は東芝の戦略にあったと思われます。原発が致命傷でした。

■ 幼稚園の運動会
 立川市の幼稚園の運動会に行ってきました。男孫二人で、上が年長組6歳、下が年少組4歳です。大きな幼稚園なので園児が多く、すぐ隣の小学校の校庭を借りての運動会でした。運動会というのは親ばか発揮の場ですが、爺婆ばかもたくさん来ていました。幼稚園生の親ですから30代がメインですが、晩婚時代を反映してか、随分若い親から結構上の年代まで広範囲、普段少年野球で小学生の親たちとは日常茶飯事接していますが、さすがにやや若い感じがします。今の若い親たちは実におしゃれだなと感じました。

■ 発展する立川市
 会場の小学校は多摩都市モノレールのすぐ近くでした。多摩地区では吉祥寺、町田、八王子が地域の中核でしたが、鉄道の乗車人員数だと立川がトップです。JR中央線の複々線化が三鷹でストップしているのがネックですね。もしこれが立川まで延びていたらもっと発展していたでしょうが、考えようによってはこれで良かったのかもしれません。子育てするには、近くに自然が残っているほうが良いからです。
 立川市は、行政機関が多く集まり、人口で上回る八王子をしのぎ多摩の中心都市として発展してきました。武蔵野台地上にあり、関東ローム層上なので地盤は強固ですが、断層帯の存在がネックです。

プラカードを持つ年長組の孫
 立川駅はJR中央線、南武線、青梅線と、多摩地区を南北に結ぶ多摩都市モノレール線が交差する形となっており、駅周辺は北口、南口ともに商業施設やオフィスが集積する一大繁華街です。昭和52年に立川基地が日本に全面返還され、西、中央、東の3つに分けて開発が進められてきました。西部分は都内最大規模を誇る国営昭和記念公園、中央部分は立川広域防災基地、そして、東部分は立川市役所などの行政施設や民間のオフィス、商業施設など。元々が非常に広いエリアだったこともあり、各区画の規模は大きく、街区はどこも広々としています。

■ 東京30km圏
 東京30km圏といえば、都心から半径30kmの円内を言います。江戸時代から都心は日本橋です。都庁のある新宿は副都心です。日本橋から直線で30km圏に重なるのが国道16号線です。およそ、横浜本牧−町田−立川−所沢−北大宮−岩槻−野田−柏−千葉幕張あたりを結ぶ円弧の範囲内が東京30km圏で、ふじみ野市はちょうど立川と同じぐらいです。実はこの外側は今後人口減が進み、田舎化すると言われています。国道16号線の内、外で考えれば良いでしょう。ふじみ野市から立川市までは20kmですが、途中所沢市を通るのがネックです。所沢市は道路が放射線状で実に厄介な街です。そこで混雑を避けるため、メットライフドーム〜狭山湖を通って、若干迂回します。風光明媚ですが、クネクネ、アップダウンの道です。

開会式ではまずストレッチ体操


年長組の孫はかけっこでトップです

■ 清水良太郎…覚せい剤で逮捕、送検

 覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで、清水良太郎さん(29)=東京都中野区江古田=が逮捕、送検されました。ものまねタレント、清水アキラさん(63)の三男ですが、「容疑者」と呼ばれるのは辛いですね。バラエティー番組のほか、NHKの大河ドラマや朝ドラ「あまちゃん」に橋幸夫役で出演するなど俳優としても活躍していました。今年1月下旬に、違法カジノ店に出入りしたとして4ヶ月謹慎の後復帰していました。ものまねだけでなく、歌そのものが上手くて、大変期待していました。橋幸夫役をやれるほど歌が上手かったのです。復帰して欲しいと願います。

■ 二世タレントの不祥事続発
 俳優・橋爪功さんの息子=橋爪遼さんも覚せい剤で、ドラマ「やすらぎの郷」を途中降板、女優の故・坂口良子さんの長女=坂口杏里さんは恐喝未遂、俳優・京本政樹さんの息子=京本大我さんは暴行、女優・高畑淳子さんの息子=高畑裕太さんは、朝ドラ「まれ」でブレイクして人気沸騰していたときにホテルの女性従業員に性的暴行、女優の三田佳子さんの息子高橋祐也さんも覚せい剤でした。

■ 清水アキラさんの「卒婚」宣言
 2013年、突然“卒婚宣言”をして話題を呼んだのがものまねタレントの清水アキラさんでした。別居や離婚ではなく「卒婚」、いったい何コレというわけです。芸能界のなかでもおしどり夫婦として有名な清水夫妻でしたから、みんなビックリ。騒動の発端は、自らのブログに書き込んだことでした−−−<私はずーっと好きな事をして来た。これからは妻も、自分のやりたい事をやってもらいたい。そういう事で、子育て卒業、結婚生活卒業、卒婚>
 長野県山ノ内町の父母が亡くなって、小さな温泉街にあった築30年という清水アキラさんの実家は空き家になりました。11DKという広い家で、露天風呂もあります。自分で日曜大工をしてこの家の改築を始めました。露天風呂は檜を大理石に替えて、そんなふうに家の中をあれこれイジるのが好きで、たびたび長野に行っては夜を徹してリフォーム、そんな生活を始めて、ブログに“卒婚”って書いたら、話題沸騰!訪ねてきた記者に「会社員には定年があるけど、芸能人にはないですよね。私はそろそろゆっくりしたい気持ちがあって。女房ものんびりしてもいいんじゃないかって」と清水さんは語りました。山ノ内町に移住すると言う話ではなかったわけです。東京出身の奥さんは東京を離れたくなかったそうです。
 その清水アキラさんが“卒婚宣言”のチョット前に、インタビューに答えた記事があります。インタビュー私のいえ〜すまいの履歴書〜(住友不動産販売)です。

■ 「卒婚」を卒業
 清水アキラさんの「卒婚」は結局元の鞘に収まったことを最近新聞で読んでいました。「東京の家は息子3人も出ていって、私と嫁とおばあちゃん(奥さんの母)と3人になった。じゃあこんなデカい家、どうすんだと。エレベーターや自動ドアがついて、電気代は月に6万〜7万円。今後、誰が維持していくのかと。今、子供たちはみんな仲がいいけど、もしかしたらこの家が将来的に不和の原因になるかもしれない。じゃあ売ってしまおうという話になったんです。日本人って1回家を買うと、ずっとそこに住まなきゃいけないって思いがちじゃないですか。でも、子育てが終わったら夫婦で都会の便利な場所に引っ越したり、逆に田舎でのんびり暮らしたり。その場その場で決めていいと思うんです。だから私は長年住んだ自宅を手放しても、寂しいなんて気持ちは全然ないんですよ」と以前は言っていました。奥さんとおばあちゃんはマンション住まいでした。しかし実家のリフォームも終わりました。山ノ内町に来ていても洗濯物は貯めて、東京に持って帰って奥さんにやってもらっていました。結局また東京に家を買いました。敷地内に3軒家がありました。息子達と住むためだったんですね。結局卒婚は終わりました。そんな矢先の良太郎事件でした。
 清水アキラさんのお詫び記者会見、印象的だったのは息子を突き放しながら、「でも家族ですから」・・・辛い言葉の中に愛情がにじみ出ていました。人生、失敗はあります。しかし失敗したからやり直して、より高みに上れるのです。頑張れ!

■ 「ドクターX」第5弾が今年民放連ドラ最高&初の大台超え
 女優の米倉涼子さん(42)が主演を務めるテレビ朝日の人気ドラマ第5シリーズ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(木曜21時)がスタートし、初回の平均視聴率は20.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったそうです。今年の民放連続ドラマ1位です。しかも20%の大台超えは今年初です。人気シリーズとはいえ、平均視聴率二桁を獲得するも容易ではない現在のテレビ界において“異次元”の、貫禄の好発進です。第1弾(2012年10月〜)は全8話平均19.1%、最終回24.4%。第2弾(2013年10月〜)は全9話平均23.0%、最終回26.9%。第3弾(2014年10月〜)は全11話平均22.9%、最終回27.4%。第4弾(2016年10月〜)は全11話平均21.5%、最終回22.8%と大ヒットを記録しましたた。第1弾以来5年ぶりに田中圭(33)、段田安則(60)が登場、永山絢斗(28)、陣内孝則(59)、草刈正雄(65)が初参戦です。

■ 日本年金機構が遺族年金18億円過払い
 厚生年金などに加入していた夫を亡くした妻らを対象に日本年金機構が支給する遺族年金について、会計検査院がサンプル調査したところ、再婚などで受給資格を失った1千人弱に支払いを続けていたことが分かったそうです。今春までの過払い額は計約18億円に上り、うち約8億円は5年の消滅時効を迎えており、返還請求手続きを取ることができないそうです。約536万人の受給者がいる遺族年金ですが、サンプル調査のため、実際の過払いの人数や金額ははるかに多いはずです。年金機構を巡っては約590億円もの振り替え加算の支給漏れが発覚したばかりで、度重なるずさんな運営にはあきれてものが言えません。
 夫を亡くした妻が事実婚を含めて再婚したり、子供が18歳を超えたりするなど遺族年金の受給資格を失った場合、受給者は「失権届」を年金事務所に提出する必要があるのですが、この失権届の提出が遅れたり、出していない人が居たそうです。年金事務所は戸籍調べなどしないので、こういった事態になるようです。会計検査院は近く、厚生労働省に対し@過払いの防止策をとるA年金機構に回収可能な過払い分の返還手続きを進めるよう指導する−−などを求める方針だそうです。 日本年金機構
 そういえば住宅に表札が二つあって、どうみても夫婦みたいなのに何故だろう?と不思議に思ったことがありますが、このニュースを見てナルホド!と思いました。

■ ヤマト運輸が個人向けの運賃を平均で15%値上げ
 我が家の近く「七彩の街」の広い敷地の道路で毎朝クロネコヤマトのトラックが止まり、ヤマト運輸の縞々の制服を着た綺麗なオバサンたちがトラックから自転車に荷物を積み替えています。女性活躍社会です。 ヤマト運輸
 「七彩の街」は長谷工の大型マンションや、高級介護施設、埼玉県景観条例適合の高級戸建て住宅が立ち並ぶ一帯で、緑が多く道路も広くてゆとりあふれた住宅街ですから、ヤマト運輸がここで仕分けしているのでしょう。
 2017年10月1日、宅配便最大手のヤマト運輸は個人向けの運賃を平均で15%値上げしました→クリック。運賃の全面改定は実に27年ぶりとのことです。アマゾンなどネット通販(EC)の拡大で急増する荷物量にヤマトの配送現場はパンク、ドライバー不足や長時間労働が深刻化し、サービス残業も発覚して、ヤマトは今年、未払いの残業代約240億円を支払う事態にも追い込まれました。

■ ロジスティクスの転換点
 焦点は最大顧客であるアマゾン向けの運賃です。現状で1個当たり平均280円前後という水準を、400円強へと約4割引き上げる方向のようです。アマゾンはヤマトの宅配便取扱個数の1〜2割を占めるとされ、仮に4割を超すような運賃の値上げとなっても、体力のあるアマゾンは消費者に転嫁しなくても吸収できるだろうと言われています。
 通販大手のベルーナは、従来は5000円未満の注文で390円としていた送料を10月1日から490円に引き上げました。同社の通販事業は増収の一方なので、コスト削減を進めても、前期比で約9%の減益見通しだそうです。
 ヤマト運輸が荷主に求めているのは、値上げだけではありません。荷物の受け入れ量を抑制する「総量規制」、2017〜18年度の2年間で宅配便の配達個数を2016年度比で約1億個減らす計画を立てており、配送現場の負担軽減を急いでいます。経営の最優先課題に掲げた「働き方改革」に1000億円を投じ、午後から夜間にかけての配達に特化したドライバー制度を新設、2019年までに1万人規模の人員を雇用し、正社員やパート社員の残業の大幅な削減を目指すそうです。配達個数を減らして人員は増やす、大きな矛盾に見えます。ロジスティクスは今、転換点を迎えているのです。

小学校に咲く黄花コスモス

■ アマゾンは自社物流網の構築へ
 宅配業界は慢性的な人手不足ですが、これは産業界全般に言えることです。これまでの働き手が引退し、少子化の結果若い人は少ないですから、必然的に人手不足が続きます。高齢化でネット注文は増える一方です。女性も外で働くようになってこれまたネット注文に頼ります。アマゾンは自社物流網の構築を探っています。埼玉県に本拠を置く丸和運輸機関もそのひとつです。ひととき、アマゾンをめぐり混乱するでしょう。
(2017年10月15日)


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