241 ロードレイジ
母の三回忌で岩手に行き、帰って来ました。2017年10月22日は衆院選の投開票日なので、もちろん不在者投票しました。10月としては異常な寒さ、東京は79年振りの低温だそうです。79年振りなんて言われても、経験ありません(^_^) 台風21号がやってきて、秋雨前線の雨を避けるように車で南部盛岡雫石へ、紅葉真っ盛りで、美しいけれど台風の影響で曇天から雨、そして大荒れへ、そんな中、兄弟姉妹3世代5家族17人で法要がてらの温泉三昧、亡き母の功徳と思って感謝します。わがきょうだい3人とその連れ合いの家族が全員集合、こういう機会はもう二度と無いかもしれません。帰りの東北道は宮城県内2箇所で通行止め、参りました(>_<) ■ 日経平均株価年初来最高値を連日更新 2017年10月23日の東京株式市場は、日経平均株価が15営業日連続で値上がりし、過去最長の新記録、年初来最高値を更新、21年3ヶ月振りの高値水準になりました。日本製造業に信頼性が疑われる悪いニュースが続く中での連騰は、米国株が過去最高値を更新し続けている流れを受けたもの、日本株の主体性の無さを示していますが、株価とは先取り心理によって動きますから、少なくとも今、投資家の先行き心理は悪くありません。ただ株価上昇のペースが速過ぎると警戒する声もあります。実体と心理の乖離は、前々から何度も書いていますが怖い!コワイ.... ■ 第一回カワウソゥ選挙
■ ワケの分からない衆院選 民進党の前原誠司代表が希望の党(代表・小池百合子東京都知事)への民進党「合流」を企て、『二大政党制の足掛かりができた』ということで政権選択選挙となるのではと思われました。自民党、公明党は真っ青、世論調査でも東京都議選のフィーバーと同じことが起きるのでは?と言われていましたが、希望の党・小池百合子代表が、「合流なんて有り得ない、政治的主張の違う人は排除します」と言った途端支持率急落、立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏を石原慎太郎元東京都知事さえもが「あれは男だ」と持ち上げて、立憲民主党フィーバーへ、反動で自民党への支持が集まって、なんのことはない圧勝のお膳立て...政治はタヌキとキツネの化かし合いなんて言われますが、ほんの少しのことで大衆心理がガラリと変わる好例でした。前原誠司氏は、地元京都での街頭演説で、自らが決断したことに関し、厳しい現状認識を示しました。「今の状況を見ていると、良い結果が出ているとは言えないかもしれない」、「『この道は間違っていなかった』と言うつもりはない。短期的には失敗だと言われるかもしれない」と言いながらも「将来的に『あのとき二大政党制の足掛かりができた』と言っていただけるために、この道をぶれずに進みたい」と訴えました。どうやら本気で希望の党への民進党「合流」を信じていて、小池百合子代表に蹴られたのが真相だったようですね。今回の衆院選は予想通りの結果に終わりました。どうやら、選挙後のほうが注目ですね。 ■ 衆院選の公約の表裏 「私たちは、正社員の有効求人倍率1倍を日本で初めて作り出した」と安倍晋三首相は埼玉県熊谷市の街頭で胸を張りました。アベノミクスの加速を訴え、経済規模を示す国内総生産(GDP)が過去最高を更新したと強調しました。自民党公約に「就業者数185万人増加」「若者の就職内定率過去最高」など華々しいデータが並びます。確かにこの5年で株価や雇用の指標は改善しました。ただ、数値というものはいろいろな側面がありますから、右から見るのと左から見るのでは違って見えます。ましてや表からではなく裏から見ると同じ数値が真逆に見えることさえあるのです。2008年のリーマンショックの前と比べると正規雇用者は43万人減少しました。それで就業者数が増加しているということは、つまりいかに非正規雇用が増えたかを言っているともいえます。団塊の世代がドドッと辞めた穴を補うわけですから当然人手不足になる、失業率が下がる、有効求人倍率が上がるという仕組みで、この構造要因がある以上、そうならないとおかしいわけです。有効求人倍率1倍と言っても首位東京1.23倍、最下位沖縄0.38倍です。有効求人倍率0.86倍だった2016年でも、半数を超える道県が平均値以下でした。「建設・採掘」は3.38倍ですが、「事務職」は0.34倍です。仕事に有り付くなら地方から東京に出てこなければなりません。「地方創生」とは真逆の現実なのです。力仕事、汚い仕事はイヤ、エアコン効いたところで頭脳労働が希望と言っても、求人と求職は中身に差があるのです。 ■ 日本のGDPシェアは下がるばかり 名目GDPが過去最高の543兆円になったと自民党は言いますが、ドル換算では2012年に6兆ドルを越えていたものがドンドン減り、2015年は4.4兆ドルでした。リーマンショック後の2009年をも下回っているのです。つまり金融緩和によって円安を実現したことで、国際的に見ればダウンしているわけですね。その結果世界の中での日本のシェアはグイグイ下がっているのです。円安でも輸出は伸びませんでした。停滞に苦しんだ1980年代の米国と似た状況です。 ■ 12年振り発生の黒潮大蛇行でシラス漁が不振
■ 岩手のプリンス入院 民謡のプリンス;福田こうへい(41)が入院しました。2017年10月13日に山梨県甲府市で行われたコンサートでは声をからしながら熱唱したそうです。喉の不調を訴え、同14日に故郷の盛岡市の病院で診察を受けました。同15日早朝、全く声が出なくなり、盛岡市の病院で「副鼻腔(びくう)炎、咽頭炎、声帯炎急性増悪喉頭炎」のため、2週間、絶対安静と診断されたそうです。しかし歌唱できるわずかな可能性にかけて同日、熊本市で行うイベント「NHK公開復興サポート 明日へin熊本『明日へつなげるコンサート』」の会場のある熊本へは行きましたが、やはり声は出ず、出演はキャンセル、無念だったでしょう。16日に盛岡市に戻り入院しました。ツアー中でもあり、16日の千葉県習志野市、17日の埼玉県東松山市の公演も苦渋のキャンセルで延期。19日、20日のテレビ出演などすべての仕事を22日までキャンセルしたようです。24日から始まる九州ツアーは、医師と相談の上、復帰を検討するそうです。
■ 栃木のプリンス不起訴 栃木のプリンスとして、一部の中高年から人気の演歌歌手の男性が2017年10月13日、宇都宮地検大田原支部から不起訴処分となりました。このヒトは東京都渋谷区のラブホテルで2017年3月、16歳の高校1年の少女に4万円を渡してみだらな行為をした疑い(実はもう一つありますが内緒)で、警視庁世田谷署に6月に逮捕されました。宇都宮地検は理由を明らかにしていませんが、多分「初犯で十分に反省している」ためではないでしょうか。もうひとつ裏にあるとすれば、熱狂的なファンの後押しでは?この演歌歌手は北海道出身ですが、那須塩原市の最も大規模なホテルで、芸名は姓が栃木県庁所在地、名は栃木県随一の観光地「日光」にちなんだ名前で活動し、テレビにも出演して、「栃木のプリンス」と呼ばれていました。ウワサではホテルのギャラはなく、おひねりで十分ということでしたが、確かに塩原市のホテルで公演を見たときスゴイ人気で、固定客が付いている感じでした。「福田こうへいさんは紅白に出たけれど、ボクの夢も紅白出場です」と言っていました。しわがれた黄色い声援が飛んでいました。大江戸温泉物語も目玉が無くなって大変ですね。 ■ 東名高速道路の事故、急展開 神奈川県大井町の東名高速道路で6月、静岡市の夫婦が死亡した事故は、4ヶ月後に急展開を迎えました。10月11日、一家の車の前に停車して止めさせたワゴン車を運転していた男、福岡県の石橋和歩容疑者(25才)が過失運転致死傷罪で逮捕されたのです。夫婦の直接の死因は、追い越し車線に停車していた夫妻のワゴン車にトラックが追突し、車内にいた15歳と11歳の娘二人は奇跡的に軽症で済んだのですが、車外に出ていた夫妻は死亡しました。事故後、石橋容疑者は警察の任意の取り調べに対して、「向こうにあおられて、パッシングされたため停車した」と証言していました。しかし神奈川県警は現場を通行していた260台以上の車を割り出し、目撃情報とドライブレコーダーの映像を収集、石橋容疑者の証言には偽りがあり、彼の行動によって事故が起きたとして逮捕に踏み切りました。警察を動かした最大の要因は、生き残った夫婦の長女の証言でした。長女は事故が起きた直後、車内から友人に電話をかけ、電話を受けた友人(男)の父親が代わり、現場の状況を克明に説明してもらい、そのやりとりをその場で携帯にメモしたのだそうです。長女は警察にも同じ証言をしてそれがきっかけで捜査が動きました。思えばこの娘さんの強さが、真実の解明を導いたと言えます。そして神奈川県警の粘り強い捜査に、日本国中から喝采の声が上がりました。 ■ あおり運転など危険運転が横行 この事件で危険性がクローズアップされた「あおり運転」。事故の直前に福岡県中間市の石橋和歩容疑者がワゴン車をあおるなどして進路を妨害し、路上で停車させていたことが判明、神奈川県警は事故を誘発したと判断して逮捕したのです。前方の車との距離を極端に詰めてあおるなど、道路交通法違反の車間距離不保持で昨年に摘発されたケースは、警察庁によると7,625件もあったそうです。民間の調査でも過半数のドライバーが「あおられた経験がある」と回答しており、危険運転が横行しているのが実態だそうです。今回の事件はあおるだけでなく、高速道路の追い越し車線に車を停めさせるという極めて非常識な行為であり、東名高速道路のような交通量の多い道路の、しかも追い越し車線に停車していたら、追突されるのは不可避と言えます。冷静さが全く無い男が、何の罪も無い夫婦を死に追いやったことには、極めて強い憤りを覚えます。 ■ あおられても冷静な対応を 「あおり運転」は、相手の車に極端に近付いたり、クラクションで威嚇したりする行為を指すそうです。専門家は「あおられても冷静な対応を」と呼びかけています。高速道路であおられて事故の危険を感じた場合、同乗者がいれば警察に通報を頼み、いなくても最寄りのサービスエリアかパーキングエリアに入って停車し、警察に通報し、車内待機するのが良いということです。また、幅寄せされるなどして運転を続けることが危険になり、路上で止まらざるを得なくなった場合は、車線上ではなく、路側帯などに停車して、外に出るのは絶対に控えるべきだとアドバイスしています。路側帯であっても、バスが故障して止まっていた高校生たちのマイクロバスに激突されて乗っていた高校生が死んだ事故もありましたから、停まること自体危ないんですね。摘発につなげるには、ドライブレコーダーを付けることや、同乗者に状況をスマートフォンなどで動画撮影してもらって証拠を残しておくことも重要だそうです。ただ、撮影されていることがわかったらますます逆上するヤツも居るそうですから要注意です。 ■ ロード・レイジ 運転中の怒りは世界共通のことで、運転中にキレることを「ロード・レイジ」と言うそうです。言葉通りなら「道路憤怒」ですが、「怒れる運転者」はアメリカでも過去映画にもなりました。「車の運転は人が怒りやすい、キレやすい状況が揃っていて、自分が大きくなった気になる、相手が見えないから感情をぶつけやすい、緊張している、この条件が揃うとカーッとなって怒りが爆発しやすい」と心理学者は言います。そう言えば、「あの人は普段おとなしいけど、ハンドル握ったら別人になる」なんて話を聞きますね。こうした人たちから身を守るには「ドライブレコーダー録画中」と書かれたステッカーや「入れ墨柄のアームカバー」が発売されており、オートバックスではドライブレコーダーが飛ぶように売れているそうです。「遅いくせに追い越し車線を走っている」とか、「軽自動車のくせに生意気な運転をしやがって」などというのがキレる理由だそうですから、障らぬ○○にたたりなし、というところでしょうか。 ■ 運転の県民性 前にも書きましたが、筆者は仕事で全国を回りました。自分で運転したり、営業車に乗せてもらいました。例えば大阪ではチョット車間を空けているとサッと割り込まれることが多いのです。それは要領が良いからだと割り込みに寛容な運転者が多いようです。これを東京でやったら、「ロード・レイジ」につながりかねません。パッシングライトで「有難う」の合図をされると、「まあ許してやるか」てなもんです。博多の夜はウルサイ、日本一のクラクションの街ですね。福岡県民は何故あんなにイライラしてるのだろう?と思います。熊本の人は平気で車で飲み屋に行きます。どうして?と思ったら「代行」を頼むのです。感心しました。また結構安全運転の車が多いのですが、心配は一つ、信号機が黄信号になっても止まりません。止まらなくても良いのですが、黄信号見てアクセル踏んで通り抜けようとする車が居ますから、赤信号になってもまだ走っている場合があります。関東では黄信号を見て発進準備して、赤信号になり、対向信号機が青になるやいなや発進する車をよく見かけますが、熊本ではこれは危険です。青になってから右左確認しつつ胸の内で1、2と数えて3ぐらいで発進しないとぶつかる恐れがあるのです。 ■ 県民性と言えば・・・ 今回の事件を受けて、2013年に『秘密のケンミンSHOW』(読売テレビ、日本テレビ系)で紹介された内容が、再びネット上で注目を集めています。
■ 石破茂さんの演説から これと関係するかどうか分かりませんが、面白いエピソードを紹介しましょう。2017年10月11日朝、東武東上線上福岡駅西口で、衆院選の応援演説に来た自民党の石破茂元幹事長が、選挙カーの上でマイクを握り、言いました。「皆さん、ある週刊誌で見たらふじみ野市は埼玉県で一番住みたい街と言われているそうですね。何故でしょう?子育て環境に力を入れているからです。そして都会的でありながら残したいものを残している。マルス百貨店、まだありますか?ある?そういうところですね。緑がまだまだ残っている。子どもは自然に触れながら育てたい。日本はこのままでは80年後人口が半分になっちゃいます。東京は減らないけど高齢者だらけになる。子どもにも高齢者にも優しい社会、難しいけれど、取り組まなくちゃならない。そのモデルがここふじみ野市に在る。埼玉は医療環境に問題があると言われてますね?一人当り医療費が全国最低なのは埼玉県です。日本で一番後期高齢者の医療費が多いのはどこでしょう?福岡県です。一番使ってないのは・・・岩手県です。その差は1.6倍もある。でも岩手県の年寄りがバタバタ早死にしてるかって言えばそんなことはない・・・」以下省略します。 なぜこの話を紹介したかといいますと、石破茂さんの話を聞いていて思ったのです。埼玉県は若い人が多いから医療費が少ない、大病院も少ないので、気軽に病院には行かない。ただ運転の県民性=クラクション鳴らしまくる福岡県、ドライバーにお礼する岩手県、すぐ病院に行き入院する福岡県、そうではない岩手県、病気に対する県民性と何か通じるものがある気がします。ちなみに氷川きよしは福岡県、福田こうへいは岩手県です。
|