239 CAR
■ 新車販売…プリウス4割減、エヌボックスが首位
■ ホンダ車が多い我が家周辺
■ EVとFCV、日本は苦しい 環境問題から言えばEVは良いのですが、ではその電気は?と言えば発電所から供給されます。再生可能エネルギーや原発よりも化石燃料を燃やして発電する比率が高いので、結局は地球温暖化、大気汚染の元凶です。燃料電池車(FCV)ならば究極のエコカーで、水しか排出しません。エンジンは無く、モーターで走りますからEVと同じです。ただ充電する必要がありませんから、これまでのピストンエンジン同様タンクに燃料を入れて走ります。電気スタンドが無くても良いわけです。したがってFCVはEVの一種です。
■ 1都3県で全国の所得総額の3分の1近く 内閣府が発表したデータによりますと、東京都と埼玉県、千葉県、神奈川県の所得を合計すると126兆4787億円にもなり、これはなんと全国の所得総額の3分の1近くにもなるそうです。経済圏としての「東京圏」がいかに大きいかを実感できるデータですね。2014年度の全国1位はやはり東京都。その金額は、60兆4155億円で、全国の所得総額の7分の1近い金額にもなります。経済の東京一極集中ぶりをよく示していると言えます。2位は神奈川県、3位は大阪府、4位は愛知県、5位は埼玉県、6位は千葉県です。
■ 非正規社員が多い県と少ない県の違い 県民所得の総額では上位だった東京都の近隣県と大阪府は、いずれも人口が突出して多い地域です。神奈川県の人口は東京に次いで全国2位、大阪府は3位、愛知県が4位、埼玉県は5位、千葉県は6位です。人口が多いところは1人あたりの平均値でみれば所得額は小さくなるわけです。ただし、愛知県民が所得2位なのは雇用形態のためと考えられます。同じ仕事内容でも、パートやアルバイトのような非正規雇用者よりも正規雇用者のほうが、長期勤続による昇給やボーナスなどもあり、手取りの金額が多くなることは当然です。東京の近隣県も大阪府もそろって非正規雇用率が全国平均より高く、とりわけ千葉県では男性が30%、女性が64.4%にもなります。非正規雇用者が多い県と少ない県の違いは「第二次産業従事者の割合」です。2015年の国勢調査によると、「第二次産業従事者」の全国平均は24.1パーセント、第三次産業従事者の全国平均は71.9パーセントですが、1人あたり県民所得で上位の愛知県、静岡県、滋賀県、栃木県は、いずれも第二次産業従事者が32%以上という結果が出ています。現在の神奈川県の第二次産業従事者は20.4%、大阪府は22.6%です。 ■ ノーベル文学賞はカズオ・イシグロさん
■ 作家のシュンは40代半ば 対談で杏さんが「日の名残り」が好きだ、と言ったら、イシグロさんはガッカリしていたそうです。これは彼が30代半ばでの作品であり、彼は当時「作家のシュンは40代半ば」だと言っていたそうです。すると2000年前後ということになりますね。しかし、年取った今となっては全力で「そうじゃない!」と当時の生意気な自分に言ってやりたい、と言って会場の笑いを誘いました。彼は終戦後9年経ってから生まれた”戦争を知らない世代”であり、ある意味、自分たちの世代は試練を免れたという負い目のようなものを感じてもいると言ったそうです。もしも戦中に生まれていたらどうだっただろうか? おそらくは、自分の弱さが試されるに違いない、若い頃はそういうことに興味を持っていたそうです。彼の作品のテーマは一貫して「記憶」だそうです。 ■ わたしを離さないで 2016年1月からTBSでドラマ化された『わたしを離さないで』(綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみ他出演)は見ましたが、正直怖いドラマだと思いました。しかし、確かに「幻想的感覚の下の深淵を暴いた」と言えるドラマでしたね。臓器提供のために生まれたクローン人間がテーマです。現実には有り得ない話ですが、人は何のために生きているのか?ということを考えさせてくれました。 同じ学園で育った友彦(三浦春馬)と恭子(綾瀬はるか)、共に臓器提供の運命にある恭子は友彦の介護をしています。友彦はすでに2回臓器提供していますから、身体はマトモではありません。3度目の提供手術は友彦の「終わり」を意味します。その前、友彦は絶望状態でヤケクソになります。それはそうですね。ある意味、知覧から飛び立つ特攻兵のようなものです。しかしある出来事に触れて友彦は「恭子、おれ生まれてきて良かったよ。この世に恭子がいて、会えてよかった。こんな終わり方ができてよかったよ」と抱きしめました。「もう離さないで、私を離さないでよ…」と泣く恭子。そして、友彦はその3度目の提供で終了しました...なんて切ない話でしょう。恭子は絶望の余り海に我が身を沈めようとしますが、そこに友彦が大事にしていたサッカーボールが流れてきて、思い止まります。決して救いはない物語ですが、でも、恭子が言っていた通り、人の死は知らされているかいないかの違いで、本当はそんなに大きく違いは無いのかもしれません。友彦も恭子も時間は一瞬と言って良いぐらい短かったけど、本当に幸せな瞬間があって良かったと思うし、生きていながらあの二人よりも辛い人生を送っている人たちもいるかもしれません。確かに自由は無いけれど、逆にあるところまでは生きられる、という希望もあるのです。絶望の中の希望というテーマ、しんどいですが、なんと言って良いか、今生きている自分は、その生きてるという意味をきちんと捉えなくちゃいけないなと思わされました。 ■ ハンサムでカッコイイ人 主演する綾瀬はるかは、この重苦しいテーマをどう演じたらいいのか悩んだそうです。そこで、2016年6月にイシグロさんが来日したときに東京で会って話を聞きました。「作品をより深く理解したい」という綾瀬の思いを知ったイシグロさんが「ぜひロンドンへいらっしゃい」と呼び掛け、次は英国での対談が実現しました。通訳を介して行われた対談は、2時間の予定を大幅に超えて4時間にわたったそうです。今は便利な時代で、過去の対談などもYouTubeで見れるんです。イシグロさんという人は、実にハンサムでカッコイイ人だなと思いました。 ■ 解散総選挙 小池劇場、コメントするのもイヤになってきました。希望の党に希望はあるのか?と安倍首相が言いましたが、現実にそんな感じです。都議会が閉会するとともに小池都知事当選の立役者だった上田令子都議(52)と音喜多駿都議(34)が「都民ファーストの会」に離党届を出して受理されました。立憲民主党が創設され、枝野幸男代表が苦々しく設立会見しましたが、ツイッターなどSNSの世界では早くもフォロワーが激増しているとのこと。政党支持率を見たら、自民党は堅調、希望の党は立憲民主党に肉薄され、民進党支持層がそのまま立憲民主党支持みたいな率です。ということは、希望の党は無党派層の支持ということになりますが、相変わらず支持政党なしが多いみたいです。
■ 保守とリベラル 今回のドタバタで思ったこと・・・保守とリベラルとは何でしょうか?保守というのはこれまでの伝統や体制を維持しようとする考え方、リベラルというのは自由を重んじて革新を厭わないという考え方と言われます。希望の党は寛容な保守を掲げていますが、すると安倍自民は寛容ではないと言いたいようです。憲法に対しては自民も希望も維新も改憲を掲げ、公明は改憲賛成ながら9条の部分には及び腰です。しかし自民党岸田派などはもっとハッキリ9条はそのままと言っていますし、石破さんなどは安倍首相の言う9条3項を加えるのは小手先で、9条2項に手を付けて明確に国防軍と位置付けよと主張しています。9条3項を加えると権力者に自衛隊の指揮権を与えるからかえって怖いと言う憲法学者の主張があります。憲法に関しては、「保守」が革新を主張し、「リベラル」が保守を主張しています。このように自民党は多様な考えの人が集まっています。世界的に見れば、共産主義はほぼ壊滅しましたし、社会民主主義はヨーロッパに残っています。中国やロシアを見ますと、民主主義の対極にある統制主義で、経済的には統制が残る日本などよりはるかに自由な気がします。すなわち自由民主とか立憲民主とか言っていますが、世界で最も社会民主な国が日本ではないでしょうか。 ■ It's over! 日本では「リベラル」が国民福祉を主張して大きな政府を求め、「保守」が財政再建を主張して小さな政府を求めてきました。しかしやっていることは結局社会民主ですから毎年借金を重ねては国民福祉にカネを投じ、増税を少しずつ進めてきました。今回安倍首相は高齢者福祉のあり方を見直すことを掲げました。国民福祉を求めるリベラルが増税を批判することは大きな矛盾です。財源がありません。ますます借金を増やせと言っているようなものです。現状の国民福祉を続けるならば消費税率を20%にしなければならないでしょう。それでも金利が上がれば借金は膨張します。やがて破綻して、国民全体でIt's over!・・・・しかし債務者は日本国で債権者は国民です。結局国民全体で責任とって、何が残るでしょうか。国債、投資信託、現金、預金、みんなパー、不動産と金の延べ棒、貴金属、海外資産が残るだけです。 ■ 10月の花
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