121  事件

 前回書いたこと・・・「いろいろな事件が起きますね。事実は小説より奇なりとは良く言ったもので、信じられないような出来事が次々に起きます。起きて欲しくないことが起きたらどうすべきか、今回はこれがテーマです」・・・まるでこのESSAYを見ていたかのごとき事件が起きました。「開業以来、乗客の死傷事故ゼロの日本の新幹線」と書き、JR東海の超電導リニアが、有人走行世界記録としてギネスに認定されたことを紹介しました。「格差拡大が引き起こす争い」についても書きました。ギリシャについては、昨週触れようかと思ったのですが、変な予感がして控えたら案の定・・・。

■ 東海道新幹線のぞみの火災事故は事件でした
 2015年6月30日昼前、東海道新幹線のぞみの車内で、男がガソリンをかぶって火をつけ、この男と乗客の女性の2人が死亡した事件、警察は死亡した林崎春生容疑者(71)の東京・杉並区の自宅アパートを捜索して、金融機関のキャッシュカードやガソリンのタンクなどを押収しました。容疑者が岩手県出身、歌手で野球好きと聞いてドキッとしました。まるで筆者のことのようだからです。筆者が観光大使を務める岩手県雫石町には、林崎行政区という地域があります。まさかと思いましたが、結局遠野市出身、75歳の姉が釜石市に住んでいるとのことです。これは新幹線における初の火災事故ということで、今後防ぐための手段が検討されるのでしょうが、事故なら防災ですが、今回の事件はテロと言えるほどのことですから、防ぐのは難しいでしょう。新幹線に乗るのに飛行機並みの手荷物検査なんて有り得ません。

■ アラブの春の発端も焼身自殺
 掛川までの切符しか持たずにのぞみに乗ったことで、最初から自殺するつもりだったようですが、それにしても他人を巻き添えにして、しかも大勢の人に迷惑をかけ、国家的損失とも言える事態までひき起こして、いったいこの男の望みは何だったのでしょう?焼身自殺は、過去の事例からして、抗議の意思を示す行動です。現在のIS(イスラミック・ステート)の問題につながるアラブの春の発端もこれでした。2010年12月17日にチュニジア人露天商モハメッド・ブウアジジが焼身自殺という手段で行なった体制権力への路上抗議運動が、またたく間に近隣のアラブ諸国に飛び火し、各地で大規模な大衆抗議運動となりました。ジャスミン革命と呼ばれ、広くアラブ世界に伝播した反独裁政権運動です。リビアの独裁者カダフィさえこれで殺されました。ISの主力がいまだにチュニジア人であるゆえんです。

■ 70歳雇い止めで年金暮らし
 林崎容疑者は、中学卒業後集団就職で上京した典型的「ああ上野駅」組のようです。30代のころは流しの演歌歌手として居酒屋などで歌ったり、その後、鉄工所で働いたり、幼稚園の送迎バスの運転手をしたりしていました。居酒屋の常連でつくる草野球チームで仲間だった男性(73)によると、「まじめな男だった。経済的に追い詰められたのかもしれないが、人を巻き込んだのが残念だ」とのことです。「月の年金が約12万円で、約4万円の家賃と税金や光熱費を払うと手元にわずかしか残らない」などと受給額に不満を漏らしていたそうです。年金事務所で「年寄りは早く死ねということか」と職員に詰め寄ったこともあったとか。また、アパートの大家の男性によりますと、林崎容疑者は「生活が苦しいので家賃を値下げしてほしい」と電話をしてきたことがあり、家賃は千円ほど値下げされていました。これまで家賃の滞納が無かったということは、確かに真面目だったということでしょう。かといって生活保護はプライドが許さなかったと思われます。去年まで清掃会社で空き缶を回収する仕事をしていましたが、一般的に70歳を越える人は、いつ何があってもおかしくないので、雇用停止するのが企業の姿勢です。その後は、年金暮らしになったわけですが、6月12日に杉並区議会で生活相談に関する電話を受けた地元の区議会議員によりますと、林崎容疑者は、「清掃関係の仕事をしていたが、最近、仕事を辞めて生活に困っている」などと話していたということで、6年ほど前にも借金のことで林崎容疑者から相談を受けた区議会議員は「おとなしく、温和な印象の人だったので、こんな事件を起こし、驚いている」とのことでした。

■ 年金問題に繋げて論じてはなりません
 この事件を年金問題に繋げて論じてはなりません。先行き年金は細るばかり、これは少子高齢化である以上防ぎようがありません。こんな事件が続発したら治安は乱れ、ひどい国になって行くでしょう。林崎容疑者は、「35年も年金保険に加入して24万円(年金は2ヶ月に一度の支給)しか貰えない」とこぼしていたそうですが、そもそも中卒ならば60歳までに45年、65歳までならば50年の加入可能期間があったはずですから、35年というのは加入していない期間が有ったということです。筆者の勤務していた会社では、中卒の人は年金額が多く、60歳で再雇用を断り、悠々自適の年金生活という人が多かったように記憶しています。それは加入期間が長いから、年金額も多いのです。しかも今70代、80代の人たちの時代は、家が貧しくて上の学校に行けず、頭が良いのに中卒という人も普通に居ました。従って学歴関係なく出世したり、年収の多い人もいました。我々の世代でさえ大学進学率は15%程度でしたから、大学生というのは特別、それも国立大学や早慶などというのは更に特別という時代でした。但し大卒は中卒に比べ国民年金加入期間が少ないので、満額は貰えません。
 今の年金システムは保険料支払い総額が少ないのに高齢者ほど年金額が多いのです。今現役世代の人たちは、年金だけでは暮らしていけないと覚悟しているはずです。独身の老人というのがきついはず、夫婦で老後仲良く生きるのが理想です。しかし林崎容疑者の年齢ならば、蓄えも無いというのは、老後の生活を考えていなかったとしか思えません。それで年金事務所に文句を言うのは筋違いです。以前、91『減る年金』(2014年11月29日)で年金問題を長々と詳説し、92『老人』(2014年12月7日)で切れる老人について触れました。老後は自己責任、八つ当たりで事件を起こされてはたまりません。

■ ギリシャ危機は仕手材料?
 ギリシャについては、昨週触れようかと思ったのですが、今回もEUがなんとかしてくれるだろうというギリシャの現政権の腹が見えて、そろそろ堪忍袋の緒が切れるのでは?という底冷えのするような予感がするので控えました。ギリシャ危機の度に株価や為替が乱高下、悪い言い方ですが、これは相場の仕手材料になっているのでは?とさえ思います。株価は上がる時はジリジリですが、下がるときはズドーンです。下げ局面で儲けるのはプロ、損するのは大多数の個人投資家です。一般に株を買うのは価格が上がって売却したときの利ざや狙いですが、実は売りと買い両方に儲けの仕組みがあるのです。株価が下がることを期待しての「売り」で利益を得るのが機関投資家の腕の見せどころなのです。「買い」で利益を得るには時間が掛かりますが、「売り」だと一瞬で利益が得られます。ギリシャ危機のような局面は絶好のチャンスなのです。

■ ギリシャ危機の波及効果は少ないはず
 ギリシャは、EU全体の2%の経済規模の国ですから、そこで起きた混乱が、地球規模で波及するとは到底思えません。それがリーマン・ブラザーズとの違いです。リーマンショックは、米国の市場任せの放漫な金融政策によって、サブプライムローンのような、いわば実体にそぐわない金融商品が編み出され、それを放置した結果のマネーゲームで、世界の金融の中心であるだけに、それは世界中の経済に大激震を起こしました。日本など、何も悪いことをしていないのに大迷惑を受け、企業は赤字に陥り、倒産する企業、資産を減らす人、社会が混乱したのに、米国に対して怒るどころか、ひたすら耐える、何なのでしょうか?

■ ヤバイか?中国バブル崩壊
 ギリシャ危機に端を発して中国で、株価下落が続いています。中国の株式市場は6月初めまで上昇を続けていましたが、先行き不安などで中旬以降、一転して急落、この3週間の下落率は約28%に達しました。1年間で約2.5倍上昇したのですから、28%なんてチョロイものかもしれません。中国の株式市場は、機関投資家や外国人投資家が多い先進国と異なり、個人投資家が大半を占めます。中国政府が海外の投機的な資金の流入を避けようと外国人の投資を制限しているからです。中国の個人投資家は、景気動向や企業業績を十分に研究して株を売買するのではなく、値動きだけを追って売買する傾向が強く、株価が上がり始めると上昇しやすい半面、下落にも拍車がかかりやすい構造となっています。上海総合指数は2007年10月に最高値となる6124を付けましたが、1年後には1600台まで急落したことがありますから、一概に「中国バブル崩壊」と決め付けるのは早計です。。

■ ギリシャの国民投票は7月5日
 ギリシャは国際通貨基金(IMF)からの6月末期限の融資16億ユーロ(約2,200億円)を返済できず、「延滞状態」に陥って、事実上の債務不履行(デフォルト)状態となりました。欧州連合(EU)はギリシャ向け金融支援を延長せず、打ち切ることを決定しました。ギリシャ政府は、これに先立って、EUからの構造改革案を受け入れるかどうかの国民投票を7月5日に行うとしていました。今回もまた支援は継続してくれるだろうとの腹積もりの下、しかし厳しい構造改革案を受け入れれば、国民生活は困窮するだろうと考えて、企業には厳しく、国民には甘い案をEUに提示したものの、NOと言われて、それなら国民投票だ!となったわけです。これに対し、欧州連合(EU)のユーロ圏19ヶ国は電話による財務相会合を開き、新たな支援交渉は国民投票が終わるまで協議しない方針を決定しました。怒り心頭に発しているけれど、結果を待ってやろう、ということです。

■ ギリシャのチプラス首相
 ところが、ギリシャのチプラス首相は7月1日、テレビ演説を行い、EUの構造改革案受け入れについて、国民投票で国民に反対するよう呼びかけました。その上で、「我々は交渉のテーブルに着いている。前向きな結論が出れば、直ちに対応する」と述べました。反対票はユーロ圏離脱を意味するわけではないとも主張しました。国民の意思をバックに、債権者に開き直ろう、というわけです。しかし、債務者が債権者に開き直ったらどうなるか、破産して借金返せない、さあどうにでもしろ、となったら間違いなくお金は回らなくなります。お金を介してモノの取引が出来なくなればどうなるか?まあ戦争直後の日本を思い起こせばわかります。どう考えてみても一国の首相が言うべきことではありません。

■ ギリシャのバルファキス財務相
 ギリシャのバルファキス財務相は、同国がこれまで債権団の「奇妙な要求」にこたえるため、努力を重ねてきたと発言、ギリシャはユーロ圏残留を強く望んでいると述べました。ただ、「実行不可能」と思われる解決策は受け入れないとも発言し、ギリシャがユーロを導入する直前の2000年に、将来のユーロ圏脱退の可能性を排除するため、当時の通貨ドラクマの輪転機をすべて処分する必要があったと主張、「輪転機は当時壊した。今も持っていない」と述べました。もはや何をかいわんやという感じです。

■ 嘘つきの政府、就業者の4分の1が公務員
 そもそもどうしてこんなことになったかと言いますと、過去度々報道されていますが、歴代ギリシャ政府の放漫財政のためです。2004年にアテネ五輪がありましたが、その会場は今や廃墟みたいだそうです。それだけではなく、過去30年拡大的な財政政策を続け、歳出の大半が公共投資でした。経済は成長しましたが、公的部門が肥大化し、人口1,100万人に対し、公務員が110万人、実に1割です。就業者の4分の1が公務員です。しかも公務員は高給取りで、月給が2千〜3千ユーロ、民間の若年層は1千ユーロ、それなのに25歳以下の若者の2人に1人は失業者です。しかも前政権の調査で、実は過去の歴代政権が統計を偽装し、国民にウソをついていたことが判明しました。発表していた数値よりも巨額の財政赤字が続いていて、借金も多かったのです。当然緊縮財政とせざるを得なかったのですが、この結果経済規模は一気に縮小し、街には失業者が溢れ、街中でデモやストが頻発する国になったのです。結果として、国民の不満を吸収して左派(それも極度の)現政権が誕生したわけです。

■ 不公平な上に問題の有り過ぎるギリシャの年金制度
 一番問題なのは年金制度です。インフレ率を上回る引き上げをしてきて、支給額も賃金水準の73%と、ユーロ圏では図抜けて多いのです。働かない人が働いている人の4分の3も年金を貰い、しかも失業者が多いとなれば、年金制度が持つわけがありません。しかも支給は61歳からで、55歳からの前倒し制度もあります。軍人や警官などは危険な職種なので、更に早期に受給できます。しかも払った保険金額と受給額や払った年数との関係も怪しく、極めて不公平で複雑なシステムだそうです。年金制度改革、賃金カット、付加価値税増税は不可避ですが、一方で企業活動を活発にして法人税収も増やさなければなりません。ところがチプラス政権は、国民の痛みを伴うところには甘く、法人税率は上げると言います。どこかの国の政党が良く言うことに似ていますが、企業活動が活発にならなければ税収は増えません。借金も返せません。

■ 国民投票の結果は?
 7月5日の国民投票の結果がどうなるか、一度は過激な現政権に票を投じた国民ですが、現実に銀行窓口が閉じたりして、少額の年金しか引き出せない事態になって、国民もこのままでもし本当にデフォルトになればEUに留まれないことが予測できたでしょう。それでも左派は反対するでしょうが、それはもはや自殺行為みたいなものです。そこまでギリシャ国民は馬鹿ではないと信じます。そして賛成多数となればチプラス政権は総辞職となるでしょう。そこでやっと目が覚めるというわけです。
 EUが恐れているのは、ギリシャがデフォルトしたら、同じ地中海沿岸のイタリア、スペインなどに影響が拡がって、これらの国々の信用が低下して、国債の金利が上昇することです。ポルトガルを含めて地中海沿岸の人たちは陽気で、「地道にコツコツ」というところが無いので、心配なのです。スペインなどは、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーにカネを使い過ぎて借金地獄になったというのですから、まったく何考えてマンネンといったところです。

■ ギリシャ問題は他人事でないニッポン
 日本はギリシャ問題を他山の石としなければなりません。右は、世界一の借金王国ニッポンの財政赤字・国債残高を表示する借金時計です。この財政赤字時計はアメリカ(ニューヨーク・マンハッタン)に設置されたのがきっかけです。本サイトの借金時計カウンターは財務省、シンクタンク等で公式に発表されたデータを元に年に一度修正しているものです。
 税収不足を補うために大量の新規国債の発行を続けた影響で、借金がどんどん膨らみました。収入の倍以上の支出を続け、元本を返せないまま利息払いに追われる日々、このところアベノミクスで税収が増えて借金増加のペースは減速していますがそれでも増え続けています。
 年金問題しかり、ギリシャ問題は明日のニッポンと思わなければなりません。


■ 麻薬密輸事件のトヨタ役員辞職
 トヨタのジュリー・ハンプ常務役員は辞表を提出し、トヨタも受理しました。ジュリーの辞表を受理・・・オヤジが何か言いそうですが、前回触れたように、これは当然の結末です。中途ハンプな結論は出せないので、これしかないでしょう。税関が何故摘発できたか?警視庁との連係は?何かきな臭い気もしますが、まあいいでしょう。

■ 北朝鮮で亡命が相次ぎ、拉致被害者の再調査に暗雲
 北朝鮮で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記による恐怖政治が続いている影響で、身の危険を感じた朝鮮労働党、北朝鮮政府、朝鮮人民軍などの幹部らによる脱北や亡命が相次いでいるようです。父である金正日(キム・ジョンイル)氏の葬儀の時、棺を囲んだ人で現存するのはもはや2人だけだとか。韓国の情報機関である国家情報院に相当する北朝鮮・国家安全保衛部の幹部も昨年北朝鮮を脱出し、すでに韓国国内にいることが分かりました。韓国国家情報院は今年2月、金正恩氏が「みんな逃げ出し、ついに保衛部まで逃げ出した」と語っていた事実を国会に報告しています。金正恩氏が権力を握った後に粛正された朝鮮労働党、北朝鮮政府、朝鮮人民軍などの幹部は70人以上に上り、公開処刑されています。北朝鮮は昨年7月4日に、拉致被害者の特別調査委員会を設置し、再調査に着手、1年をめどに再調査を終えるとしていました。しかし、7月2日夜に北京の大使館ルートを通じ、「いましばらく時間がかかる」として報告の延期を連絡してきました。1年前日本国政府・外務省が色めきたったのは、調査委の委員長に、国家安全保衛部の徐大河(ソ・デハ)副部長が就任したからでした。「かつてない(調査)体制ができた」と評価した安倍晋三首相と菅義偉官房長官は、完全に目算が狂った格好ですが、強くも出られません。拉致被害者家族会は、また裏切られたと、怒り心頭です。

■ 俳優の萩原流行さんの死亡事故
 俳優の萩原流行(本名・光男)さん(62)が死亡した交通事故で、警視庁が自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で、萩原さんが転倒する直前に車線変更した護送車を運転していた50代の男性警部補を書類送検する方針を固めたと7月1日報じられました。
 この事故は4月22日18時5分ごろ、東京都杉並区で発生。現場は片側3車線の直線道路で、左車線を走行していた護送車が右に車線変更し、中央車線を走行中の萩原さんのバイク(ハーレー・ダビッドソン)と接触、投げ出された萩原さんが後続の別の乗用車にひかれたものです。
 女優である妻・萩原まゆ美さん(62)が7月1日、都内で堀内稔久弁護士と会見を行い、警察への不信感をあらわにし、厳しく非難しました。実は、萩原流行さんはこの2年で3回交通事故を起こしたと話題になっていたのです。しかもその交通事故の内容について警察と揉めている、萩原さん夫妻はうつ病闘病記で有名・・・と話題になっていた中で萩原さんのバイク事故死は起きました。筆者もオートバイに乗るのでこの件は気にしていました。それが突然の事故死、相手は警察車両、事故当初はその点は伏せられていた、偶然・・・でしょうか。

■ 初茄子の収穫
 引っ越してから2週間経ちました。まだまだ新居は片付いていません。正直ガタガタしています。旧居の片付け、新居のレイアウト、少しずつやっています。新しい家に古いものは???となって、いろいろ買い物したくなって、ドバドバ金が出て行きます。駐車場が車4台置けるコンクリートスペースでもったいないので、1台分のスペースを物置にしました。半分がバイクや自転車置き場のカッコイイ物置です。我が大きいオートバイと自転車が3台、並んで入ります。南部風鈴を設置しました。網戸を業者に頼んで施工してもらいました。カーテンも、ずいぶんカネがかかりました。下に引き下ろすロールカーテンです。電気が専門なのでテレビアンテナやLED照明は自分で施工しました。エアコン、冷蔵庫、庭の洗濯物干しを購入、一人で、アベノミクスを支えている心境です。
 庭にきゅうり、茄子、トマト、茗荷、青紫蘇、バジル、パセリ、ハーブなどを植え、塀にぐるりと朝顔ネット、プランターをたくさん吊るし、2階ベランダまでゴーヤのネット、花屋敷です。旧居から蜜柑、すおう、アジサイ、シュロを掘って移設、穴堀りが大変でした。特に蜜柑の根が凄かった・・・。柿ともみじは赤ちゃんから育てます。庭で野菜作りが念願だったので毎日が楽しみです。

茄子の初収穫、ゴーヤも含めすべて接木苗なので良く育ちます
 免許証の住所変更で、埼玉県警東入間警察署に行きました。娘は仕事なので代理届けはできないかと聞いたらできないとのこと。土日だと鴻巣市の運転免許センターだって?冗談じゃありません。休暇を取れってことでしょうが、今時銀行だって市役所だって、土日窓口開く日を設ける時代、事件対応で365日開いている警察が、何で事務だけ休みなんだ?「お役所仕事ってこういうこと?」とイヤミを言いました。昔は「公僕」という言葉があったんですよ、知らないでしょう?

■ 篠原涼子のポスターが話題に
 群馬県桐生市の観光大使・篠原涼子のポスターが話題になっています。桐生市出身の篠原涼子は、観光大使を委嘱され、無償でポスターに協力したのだそうです。このポスターは無断転載できないので、桐生市のサイトをご覧下さい。とても自治体の観光ポスターとは思えません。全国からポスター譲ってと依頼が殺到しているそうです。ところで篠原涼子は24.5歳も年上の市村正親と2005年に結婚しました。筆者と同じ団塊の世代の市村正親は2003年に離婚しているので、篠原涼子の略奪婚と噂されました。今では篠原涼子は2児の母でありながら仕事もこなし、たいしたものだと周囲から評判だそうです。篠原涼子の母親は2歳の頃に交通事故で亡くなったので、父親の男手ひとつで兄姉とともに育てられました。得意とする料理も父親から伝授されたもののようです。そんな環境からか、篠原涼子にはファザコンの一面も見られるとか。離婚歴のある市村正親との結婚に当初反対していた桐生市の父ですが、2010年に故郷に双方の親族を招いて食事会を行っています。それは、闘病中だった父親(当時71歳)にウエディングドレス姿を見せるために二人が企画、桂由美さんデザインの特注のドレスを着用し、この日を迎えました。お父さんは感激のあまり涙ぐんでいたそうです。「食事会」が名目の結婚披露宴だったのでしょう。お父さんは、この3日後に亡くなられたそうです。
 市村正親は川越市出身で、その母親は先年亡くなりましたが、嫁の篠原涼子が料理も上手いし、姑として嫁を褒めていてとても仲が良かったそうです。まあ、孫みたいなお嫁さんですからね。お母さんの思い出の家を空き家にしていますが、手入れを知人に依頼し、自らも時々行っていて、とても空き家とは思えないと、近所の人たちからも篠原涼子の評判が良いとか。市村正親は川越商業高校の出身ですが、今は川越市立川越高校(市立川越)と名前が変わり、高校野球で昨年あと一歩のところで埼玉県大会決勝で春日部共栄に敗れ、甲子園出場を逃しました。1989年の川越商業時代以来の甲子園出場は成りませんでした。我が少年野球チームのエースだった上條将希がエースだったので、チームを挙げて埼玉県営大宮公園野球場に応援に行きました。満員のスタンドで声を枯らして応援しました。今は法政大学です。

■ サッカーなでしこジャパン決勝進出
 良い話題で締めくくらないと暗くなります。先般「情けない日本男子サッカー」と書きました。それに比べてなでしこジャパンはたいしたものです。過去一度も勝ったことの無いイングランドを相手に、最後は後半アディショナルタイムにラッキーとも言えるオウンゴールを誘って勝ちました。後へ引いての守りのサッカーはなでしこらしくないという見方もありますが、イングランドのすさまじい攻撃力にマトモに対抗したらボコボコにされてしまいます。なでしこの司令塔宮間あやは、「気持ちの強いほうが勝つ」というのが持論です。宮間あやは前半の途中で、割り切ったそうです。イングランドは右サイド8番(ジル・スコット)を起点に攻めようとしていました。左サイドバックの鮫島彩が競り負けるとゴール前中央が危険にさらされます。パワー勝負を仕掛ける相手に対し、先に失点すればなでしこの勝ち目はありません。8番に入るボールには宮間と宇津木瑠美で対応し、DF4人は背後をカバーするように切り替えようと試合中に決断して周りに指示したのです。選手全体を後ろに下げる戦い方は守りの姿勢ですが、先般の男子サッカーはシンガポールを攻めに攻めて得点できず、ハリルホジッチ監督を「長いサッカー人生の中で、これだけ支配し続けて決定機を作りながら、このような(点が取れない)試合を見たのは初めてだ」と嘆かせました。守りに守って、一瞬の隙にカウンターアタックという作戦は、実は消極的でもなんでもありません。イングランドは攻めにこだわって、攻めに攻めたのです。しかし得点できません。時間が進むと、イングランドの選手も足がつるなど、疲れが見えてきました。なでしこに勝機が訪れるとすれば、相手の足が止まった終盤、岩渕真奈の投入で流れを変えることです。アディショナルタイムも残り1分、中盤でこぼれ球を拾っては拾われ、というプレーがいくつか続いた後、熊谷紗希から隣の有吉ではなく川澄奈穂美へパスがつながりました。中央では大儀見と岩渕が、ゴール前めがけて全力で地面を蹴っていました。川澄が速いボールを送ります。浮き球ではなく、大儀見の走り込む先に合わせた低いボールです。ピンチだ!DFバセットは大儀見が触る前に、必死で足を伸ばしました。しかし渾身のクリアは、クロスバーに当たってインゴールにたたきつけられました。イングランドの監督は、試合終了後泣き崩れるバセットの健闘を讃えました。もし彼女が足を出していなかったら大儀見が決めていたでしょう。それほど素晴らしいプレー、イングランドの監督も納得のプレーだったのです。それにしても試合の展開から自分たちで戦略を考え直し、一瞬にして進むべき道を変える、これはボールゲームにおける強いチームの典型です。野球だって同じです。監督に言われなくても自ら考えて実践する、これは強いチームの「知性」の顕れなのです。ただ次の米国は守りが堅いだけに、どうやってなでしこの知性を発揮できるか、前回ワールドカップは宮間−澤の信じられないような連係で勝ったのですが、今度はどうでしょうか?
(2015年7月4日)


次回へ    前回へ    最新ページへ つぶやき最終回