102 日本の経済展望B
■ 韓国がヘン フィギュアスケートの4大陸選手権(欧州以外)のソウル・木洞アイスリンクの観客席、どうなっているのでしょう?いくらキム・ヨナが居ないと言っても、あんなガラガラではもう、次からは韓国では国際大会を開くべきではない、ということになるでしょう。選手に対しても失礼です。 平昌冬季オリンピックについては会場、設備、資金難で大変そうです。国の威信にかけてもなんとかするでしょうが、国民自身がいまいち盛り上がっていない感じですね。韓国の国民はいろいろな事故で自信を失っているように見えます。日本だって福島第一原発の事故があっても頑張っているのですから、頑張って欲しいものです。 自動車レースのF−1開催を返上することとなって、韓国には4千3百万ドルの賠償金が課されそうです。それだけではなく過去の赤字の責任を巡って市民から訴えられて裁判沙汰になっています。 産経新聞の加藤前支局長の出国禁止問題もオカシイですね。ソウル行政裁判所は、記事で朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴された加藤前支局長の出国禁止の執行停止仮処分申請を棄却しました。出国禁止は昨年8月から続いています。どうも韓国の裁判所はオカシイ 大韓航空前副社長、趙顕娥(チョヒョナ)被告(40)が2014年12月、米ニューヨークの空港で、乗務員のナッツの出し方に激怒し、離陸しようとしていた同社機を引き返させたなどとして、航空保安法違反など五つの罪で起訴された事件で、ソウル西部地裁は12日、懲役1年(求刑・懲役3年)の実刑判決を言い渡しました。どうみても執行猶予が付いて良いはずですが・・・ ■ 気象予報士
■ 怖い事件の連続・・・「人を殺してみたかった」 2014年3月、千葉県柏市で起きた連続通り魔事件で、強盗殺人容疑で逮捕された自称無職、竹井聖寿(せいじゅ)(24)は、親も見放した息子、小学生の頃から異常で、少年院にも入っていました。自らはセレブ・ニートと名乗ってヤフーチャットにはまり込み、大麻もやっていたみたいです。親がマンションに住まわせていたようです。周辺の住民も恐怖を感じていたようです。逮捕された時の異常な様子を見ても、こんな危険な男が何故放置されていたのだろう?と思いました。 2014年7月、長崎県佐世保市で発生した猟奇殺人事件、15歳の女子高生が学友を鈍器で後頭部を殴り、体を切断し、腹を切り裂き、内臓を取り出すという信じられない事件でした。犯人の女の子は頭が良く、スポーツも美術も才能があり、いわば文武両道の良家のお嬢様でした。しかし、頭の中は異常、ゾ〜〜〜とする事件でした。この女子高生は海外留学することになっていて、親はアパートに住まわせていました。医者が「危険だ」と言っていたということで、シグナルは出ていたわけです。 名古屋市昭和区のアパートで2014年12月、同市千種区の森外茂子さん(77)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された19歳の名古屋大学の女子学生は、精神鑑定で当時の心理状況などを調べるため鑑定留置されたようです。女子学生は「人を殺してみたかった」などと話しているそうです。仙台の私立高校でも、同級生が失明しているとか・・・。この子も育ちの良い子でした。名古屋大学のホームページにはM口総長名で・・・平成27年1月27日,本学学生が,77歳の女性を殺害した容疑で愛知県警に逮捕されたことを受け,大学としてのコメントを発表いたします。このような事件が発生し,尊い命が失われました。故人のご冥福をお祈りしますとともに,ご遺族の方に心から哀悼の意を表します。今は,痛恨の思いで,捜査の推移を見守っています。今後,大学として,学生のみなさんの心のケアに努めてまいります 2014年10月、北海道南幌町で祖母(71)と母親(47)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された高校2年の三女(17)は、学校でも次期生徒会長に就任する予定で、指折りの優等生でしたが、肉親に手をかけた背景には、しつけと呼ぶには、あまりに過酷な祖母による“虐待”があったようです。なんともやるせない事件です。 2015年2月5日、和歌山県紀の川市で小学校 5年生の森田都史君が殺害された事件、殺人の容疑で逮捕された容疑者は、当初犯行を否認していましたが、自宅から押収された刃物から血液反応が出て、被害者のDNA型と一致したことから、どうやら犯人のようです。父親は大学教授で、弘法大師の研究家で有名です。母親も民生委員でこれまた良家の息子です。大学のホームページには学長名で・・・報道機関各位 貴いいのちが失われたことについて教職員一同大変心を痛めており、心から哀悼の意を表します。しかしながら、事件の詳細につきましてはプライバシーに関わる問題ですので、本学としましては現段階ではコメントを差し控えさせていただきたく存じます。なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます こういう事件で感じること、起きた背景には複雑な事情があるようです。周りから見ると怖いヒトが堂々と暮らしているけれど、事件を起こしていなければどうしようもありません。親が責任を感じて自殺したりするケースもあります。しかし脳の中に障害があるならば、親の責任とは言えません。こういう人を強制的に収容して、治療することはできないものでしょうか?「人を殺してみたかった」などという人は、親なら危険を察知できたはずです。一人暮らしをさせたり、ひきこもりさせたりせず、病院に入れるべきだったでしょう。 ■ NHK「マッサン」に北大路欣也が出演
■ NHK看板連ドラで明暗くっきり 「マッサン」の週間平均視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は第1週=21.3%でスタート。第7週まで20%台をキープしましたが、第8週で19.3%と大台を割り、その後、4週連続で10%台でしたが、第12週で20%台に戻しました。視聴率が20%を切ったときは、マッサンが住吉酒造のウヰスキー撤退で失業し、家でゴロゴロしたり、パン屋になるなどと言っていた情けない時期です。やはり視聴者が面白い、見たいと思うのは、頑張るヒトの姿なんですね。マッサンが鴨居の大将に拾われて、ウヰスキー作りに励みだして以降、視聴率はグングン上がり、第17週では過去最高の21.8%をマーク。そして、第18週(2月2日〜7日)では22.8%を挙げて最高記録を更新するなど絶好調で、今後もさらなるアップが期待されます。ウイスキーが売れなくて苦しいマッサンのところへ、結婚式のついでに寄ったと言って住吉酒造の田中大作社長が現れますが、エリーちゃんは、田中社長が実は結婚式など無く、マッサンの窮状を聞いて、大阪からわざわざ励ましに来たのだ、と感謝します。モデルの摂津酒造の阿部喜兵衛社長は、実際に竹鶴政孝とリタの大恩人だったそうです。 一方、大河ドラマ「花燃ゆ」は初回=16.7%と、大河史上ワースト3位の悪いスタートとなり、第2話=14.3%、第3話=15.8%と推移。以降、第4話=14.4%、第5話=12.8%、第6話(2月8日)=13.3%と低水準が続いています。この調子だと、大河史上ワースト視聴率の「平清盛」(2012年/松山ケンイチ主演/平均12.0%)の記録を更新するのではないかとの危惧が巷でささやかれています。「平清盛」は時の兵庫県知事が「汚い」とクレームをつけましたが、まさにその通りでした。時代考証を忠実にやったんでしょうが、日本人の気質を考慮しなかったのでしょうか。最初に好印象を持たせなければ、見ようという気がしないのが連続ドラマです。「花燃ゆ」は吉田松蔭の妹が主人公なので、最初から気を引かなかったのでは?ただ、年配の大河ドラマファンからは不評のようですが、これから伊勢谷友介(38)、大沢たかお(46)の他に東出昌大(27)、高良健吾((27)など旬のイケメン俳優が登場本番を迎えることで、若い人の支持を集めるのでは?と言われています。それだけでは不足と見てNHKは、切り札として浅野忠信(41)、三浦友和(63)、山崎努(78)と出演交渉しているそうです。 大河ドラマの平均視聴率の推移はコチラをご覧下さい。 ■ 日本の経済展望…続き これまで2回、日本の経済展望を書いてきました。
■ 原油安は続くのか?
■ ピントがずれている農協改革 安倍内閣が目指す農協改革はピントがずれています。全中の監査権を剥奪するのは、TPPへの反対勢力撃滅が本音でしょう。農業の成長戦略とはいったい何でしょうか?さっぱり見えても聞こえてもきません。一方で米国からのコメ輸入を増やし、牛肉、豚肉の関税を下げると言っています。円高対策のため関税で保護していたのですから、農業の競争力を引き上げるのならば、まずは元には戻せないまでも、円高を是正するのが先です。今の為替レートで関税を下げたら、輸出競争力は無い、輸入品は安いわけですから、国内の農畜産業は野菜や果物を除いてやめる農業者が続出するでしょう。その後で円安になっても生産能力が失われた後ではもう手遅れです。50%円安が進んだだけでも随分日本農産品の競争力は回復しました。300%に比べてたったの6分の1ですよ。日本農業の生産性が上がったからです。昔のような労働集約的な農業ではなくなりました。農民が激減しているのですから、生産性が上がるのは当然です。 ■ 21世紀の資本 87『21世紀の資本』(2014年11月1日)で紹介したのは、日銀の異次元の金融緩和です。2014年10月31日の金融政策決定会合において、追加の量的緩和策を実施することを決定しました。予想外の追加緩和で、市場はサプライズ!エッ、ウソ、冗談でしょう?ビックリして、日経平均株価は一時800円以上も上昇、ドル円は大幅安で、6年10ヶ月振りに112円/USドルを突破したのです。「日銀の黒田総裁は記者会見でニコニコしていましたが、眼は笑っていませんでした。筆者は、なにやら断末魔の顔に見えました。背筋が寒くなってきました」と書きました。 フランスの経済学者でパリ経済学院教授、トマ・ピケティ氏が来日し、3日滞在して帰っていきました。日本でも引っ張りだこでしたね。その新刊書『21世紀の資本』(Capital in the Twenty-First Century)が欧米で話題沸騰、日本でもみすず書房から出版された途端大人気、5千円以上の分厚い本が売れる、売れる、増刷に継ぐ増刷で大騒ぎです。ピケティ氏は、いつの時代においても、資産の収益率(r)が所得の伸び(g)を上回っており、これによって富を持つ人とそうでない人の格差が広がっていると主張しています。経済が成長し、給料が増えるスピードが資産運用の利回りを超えていれば、資産のある人とない人との格差は縮小するわけですが、ピケティ氏の分析によると、過去数百年間にわたって、資産からの収益が所得の伸びを上回っており、資産を持つ人と持たない人の格差は拡大してきたそうです。しかも、これから先は、所得の伸びが鈍化すると予想されており、格差はさらに拡大する可能性が高いということです。 日本でもアベノミクスが目指すものは資産拡大ですから、格差は拡大していくでしょう。資産を持つ人は、黙っている手はありません。ピケティ氏は、利益に対する累進課税を強化しないと、資産が資産を生み、格差は拡大する一方になると言っています。日本ではNISAが行われていて、課税しないわけですから全く逆の方向です。国が格差拡大策を打っているわけですから、逆らってはいけません。 ■ 日本の借金、ソフトランディングできるのか?
■ チェルノブイリ原発事故と福島第一原発 実は本当のことを言うのが皆さん怖いのではないでしょうか?今は国がインフレを煽り、格差拡大を煽っています。チェルノブイリ原発の事故みたいに、実験のツモリで試験運転をやってみたら、暴走が始まって、制御不能に陥って大事故になってしまったというのが最悪です。政府・日銀のやっていることがチェルノブイリにならないかが心配です。福島は水素爆発はあったものの、原子炉自体は停止できましたから、事故としては比べ物になりません。筆者以上に過激な副島隆彦氏がその著書『大災害から復活する日本』の中でトンデモナイことを書いています。この人は日米両政府批判の急先鋒ですが、もともとは金融経済が得意な人で、この本の中でも45銘柄の株を買えと推奨しています。2011年6月30日第1刷の本ですから東日本大震災からまもなくですね。それからもうすぐ4年です。副島隆彦氏の推奨した株はなるほど、多くが大きく上がっています。過激なヒトではありますが、長い目で見ると当りのヒトです。すごいのは福島第一原発が爆発したら、まだ十分に規制されていなかった福島第一原発に3月19日に飛んで行ったというのです。福島第一原発の事故を抑える国民決死隊の責任者になろうという心積もりだったそうです。防護服も着けずに、しかし心配なので線量計を持って放射線量を測定したら、マスコミが騒いでいるようなことはなく、これなら命の心配は無いと思ったのだそうです。本の中に、門の前で線量計を見ている副島氏の写真が載っています。後ろには防護服を着た係員が写っています。原子炉の近くは高線量でしょうが、門の辺りは大したことない、というわけです。ところが、瞬く間に自衛隊が20km圏への立ち入りを禁止し、ここは危険だと大宣伝して、誰も近づけないようにしたというのです。副島氏によれば、これは中間処分場という名目で、最終的には原子力廃棄物の最終処分場を狙っているのだと書いています。そういえば、周辺自治体が中間処分場を承認したのは最近です。副島氏は事故直後にすでに直感したのでしょう。中間処分場などという話が事故直後に既に出ていたということですね。全く命の危険や甲状腺がんの心配など無いのに、マスコミを使って大宣伝したところに政府とその陰に居る米国の意図を感じるのだそうです。 ■ 資産は負債であり、負債は資産なのだ その副島氏がこの本の中で、「やがてインフレになるので様子を見ながら、危ないと思ったらどんどん物に換えて行くというように頭を切り替えて下さい」と書いています。4年前に書かれたことですよ。アベノミクスが始まるずっと前、菅首相時代に既に予言していたのは、公的債務のためでしょう。借金大国アメリカに一番カネを貸しているのは中国で、日本が中国の半分ぐらいで2位、あとはサウジアラビア、この3国でほぼすべて、アメリカは借りた金で繁栄しているけれど、日本は「返してくれ」と言えないのだそうです。借金はライアビリティ(L)と言い、資産はアセット(A)、貸した金は資産ですが、手元にはありません。いつ返ってくるかも分かりません。しかし借金したほうは手元にお金があります。ソレを回して資産を増やせます。米国経済の好調は借金で成り立っているのだそうです。こうなると、資産は負債であり、負債は資産なのだ、と言うのです。なるほど、お金持ちの論理というのはそういうことなんですね。 ■ バブルに備えよう 今回の参考文献・・・@「大災害から復活する日本」副島隆彦著、徳間書店 2011年6月30日第1刷、A「2014年インフレに向かう世界」朝倉 慶著、徳間書店 2013年9月30日第1刷、B「なぜバブルは繰り返されるか?」塚崎公義著、祥伝社 2013年11月10日第1刷 バブルは人間である以上繰り返されるのだそうです。Bの塚崎公義さんの説によれば、これから起き易いバブルは「ドル高バブル」だそうです。アベノミクスで円安誘導して行くと、円が売られ、日本国の巨額債務への不安から日本国債を売り、外貨預金や株式投資に向かって、円安が止まらなくなる・・・もしくは株高になって、これまで日本株の売りに走っていた日本国内の投資家が買いに回り、ソレを見てこれまで株に手を出さなかった個人投資家も株を買い、ドンドン株高が進み、そして・・・・ 時事通信社の時事ドットコムの記事「今、ここにある「バブル」〜生かされぬ教訓〜」をご参照下さい。 (2015年2月14日) |