40  立ち食いソバ

 11月22日(金)は”いい夫婦の日”でした。ところが筆者は顔に腫れ物が出来て、皮膚科に行きました。とても混んでいて、だいぶ時間がかかりました。体が非常に弱っていて、免疫力が極度に低下しているため、髭剃りで傷ついた肌から細菌感染して腫れ物が出来るのだそうです。ぞ〜〜〜っとしました。腫れ物ぐらいで良かった。脳や内臓が対象だったら・・・・(>_<)

■東武東上線の火事
 やれやれ、帰宅しようと東武東上線大山駅から電車に乗って隣の中板橋駅に着いたら、いつまで経っても発車しません。「アレ〜〜〜?」そしたら放送が、「池袋駅でポイントから発煙しているため、消防や警察や、ムニュムニュで、いつになったら電車が動き出すか分かりません」とのこと、そんな〜〜〜。そこで筆者はどうしたでしょう?じっと待つようなタマではないことは皆さんも想像出来るでしょう?動きそうもないので、歩いて常盤台駅方面へ行き、環七に出て、バス〜東京メトロで迂回しようと思いました。東武東上線が止まっていても、和光市より北は東京メトロ有楽町線または副都心線が動いているはずだからです。環七は高円寺行き国際興業バスと新宿駅西口行き都バスが走っており、振替乗車して武蔵野病院で降りて、結構歩いて小竹向原駅から有楽町線で和光市駅まで来て、志木行きの各駅停車に乗って、志木から急行、アレ?アレ?ということは東上線が動いている?ということです。それなら中板橋で待っているか、酒でも飲んでいればよかった・・・、ガックリ。

■NHKテレビの『サラメシ』
 筆者は麺好きゆえにめんについて触れることが多いのですが、集大成はつぶやき516『めんめんめん』(2012年12月2日)です。蕎麦、うどん、ラーメン、冷やし中華、冷麺、ほうとう、・・・いろいろなめんがありますが、今回はその中で一番安い「立ち食いソバ」です。何故か?と言いますと、NHK総合TVの『サラメシ』の2013年10月14日放送分を見ていたら、お馴染みの顔が出てきたことです。立ち食いソバの達人!どっかで見た人だなぁ、そうだ!青木剛理さんだ。オッサン臭いけど30代前半ですよ。この方のホームページgori.shは 『立ち食いそば紀行』と言って、ソバ好きの間では有名です。

■立ち食いソバの達人
 東京・新橋で働くソフトウェア技術者goriさんは、立ち食いソバの達人! これまで訪れたのは1400店以上にもなるそうです。立ち食いソバの世界は、駅ソバが中心で、駅ナカと駅外(駅近)の店に代表されます。住宅街や商店街では、ゆっくり座って食べる蕎麦屋さんになりますが、立ち食いソバは「早い、安い、○○い」・・・・忙しいサラリーマンが手早く食べるための店です。 『立ち食いそば紀行』は駅外が中心です。それでも彼が偉いのは、駅ナカの店もちゃんと試しているところ、よくやりますねぇ。
 駅ソバにはあまりおいしい店はありませんが稀に例外もあります。まずい店の代表はJR系列のあの店「あ○○○」です。各駅にたくさん店があり、しかも改札の中にもありますから大変有利な立場にありますが、蕎麦もまずいしつゆもまずい。とくに駅のプラットフォームなどで食わせる店に関しては、JR埼京線北戸田駅前のNRE(日本レストランエンタープライズ)が運営に乗り出して、他の店を駆逐して駅ソバ文化は死にました。

典型的駅ソバのかきあげ天そば

■マズイ駅ソバにも変化が出て来ました
 このあたりの詳しいところはつぶやき157『立食い』(2006年1月15日)を参照下さい。駅の中にあっても味がそこそこの店もあります。平均的に言えば北陸、新潟、信州の駅ソバはうまい店が多いと感じます。『喜多』や『小竹林』は昔の国鉄の店です。国鉄職員がリストラの時、職場が変わってソバ屋になり、いかにも駅員さんか乗務員さんか、不器用そうなオトコが愛想も悪く、気の毒な気がしました。頑張れと念じつつソバをすすったものです。国鉄北地区→喜多というのが店名の由来のようです。池袋にはかつて小竹林もあって、それなりに味が良かったのですが「あ○○○」に変わってだめになりました。
 駅ソバはあらかじめ茹でてある麺をお湯を通してサッと温めて丼の中に入れ、つゆをかける店が圧倒的です。「あ○○○」は、どの店もまずいというのは店員がゆでているわけではないので腕の問題ではなく、もともとの茹で蕎麦がダメなのでしょう。2チャンネルや各種蕎麦ホームページでは「あ○○○」の味について圧倒的な不満意見だらけ、ほかのチェーン店と違って店に依らず必ずまずいのはどうしてだ!?と大批判続出でした。品質が管理されているからです。ちょっとの工夫でおいしいソバは提供できるはず、NREとJRは猛省して欲しい、と筆者は書きましたが、最近やっと変化が出てきました。「あ○○○」から別の名前にして、おいしい店がポツポツ、ただし値段が高い・・・。経営主体がどうかは分かりませんが、おいしいソバを出すにはめんの茹で加減やつゆの味、天ぷらなどのトッピングの状態がポイントなので、その辺りの工夫が出てきたのでしょう。
 右の「たかね」は10割ソバが売りです。ねぎ、揚げ玉、わかめ、玉子or温泉玉子一個、大根おろしなどいろいろなトッピングがフリーで、かけそば¥400を頼んでトッピングします。店に入ると石臼がソバ粉をひいています。評判が良くて混んでいます。

茅場町のたかね(前はまえだという店名でした)

■チェーン店と人気店
 チェーン数が多いのは@小諸そばANREB富士そばCゆで太郎が断トツで、D箱根そばE笠置そば、と続きます。他に梅もと、あずみ(野)、狭山そば、一ぷく、越後そば、その他多数あります。富士そばは工夫が見え、それなりに繁盛していますが、ここのソバはあまりお勧めではありません。カツ丼にでもしておいたほうがよろしいでしょう。評判が良いのは小諸そばで、安くてたくさん店があります。更科風で白いソバ、ソバ度が低いのでしょう。眼に見えるところで茹でているのが人気の素だと思います。
 東武東上線朝霞台駅北口の「小諸そば」は、開店以来、ず〜〜〜っと大入りです。人気メニューは「二枚もり」\290。そばの量が2倍ですからこれは格安、人気が衰えない理由が分かります。常に満席の有様です。
 人気の立ち食いソバ店と言えば、上の「たかね」もそうですが、日暮里「おがわ屋」、江戸川橋(神楽坂)「山吹」、三田の「a la 麓屋」、東武東上線大山駅ハッピーロードの「ごん平」などです。右の「ごん平」はかき揚げソバ¥430、注文を受けてから天ぷらを揚げるのでパリッとした噛み応えが評判です。荒微塵鷹の爪
など各種の唐辛子も魅力です。ただ、蕎麦についてはつるりとした喉越しはありません。

大山ハッピーロードのごん平
(2013年11月24日)


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