41 晩秋〜初冬
12月になりました。今年もあと1ヶ月です。この時期を象徴するのは・・・?そう、紅葉であり、落ち葉ですね。今週はそんな雰囲気の話題から・・・・ ♪落ち葉の舞い散る停車場は、悲しい女の吹き溜まり、だから今日も1人、明日も1人、過去から逃げてくる♪
■アイソン彗星落つ ハレー彗星と異なり、一生一度の大接近、「世紀の彗星」になるのではと注目を集めたアイソン彗星が、太陽に最接近する際に、ばらばらに崩壊して蒸発したとみられると、米航空宇宙局(NASA)が発表しました。12月上旬には長い尾が肉眼で見えるかもしれないと期待され、テレビでは特集が組まれ、ANAは観測の飛行機を飛ばし・・・・、と、まあいろいろビジネスにもなりかかっていましたが、そもそも氷の塊ですから、あのキョウレツ、フレアビンビンの太陽にあんなに近づいて、ビョヨヨヨ〜〜〜ンと去って行くなんて、科学的思考の筆者から見るとアリエナイと思っていました。現実はやはり厳しかったわけですが、核の残存部は小さくなったものの本当にビョヨヨヨ〜〜〜ンと遠い宇宙の彼方に飛んで行ったみたいですよ(>_<) ■堤清二氏逝去 アイソン彗星は完全消滅しなかったみたいですが、堤清二さんはなくなりました。素晴らしい方でしたが残念です。経営者でありながら文化人でもありました。ひとつの時代が終わった感がありますね。筆者のメインは永久不滅ポイントのセゾンカードです。 ■オイル価格は下がる これからオイルは安くなって行くでしょう。ただし円安進行で、日本の石油元売は値上げを目論んでいます。円高が進行したときは、それを理由に安くしませんでした。コスモ石油以外は莫大な利益をあげているのに・・・。長い眼で見ればオイルはやや安くなるでしょうが、化石資源ですから大きく下がることはありません。イランの核開発問題を巡り、イランが欧米など6カ国と歴史的な合意に達したことで、中東におけるパワーバランスが、相次ぐ反政府デモで弱体化したアラブ諸国から、イランへと大きく傾く可能性があります。イランへの経済制裁が解除されて、イランからの石油輸出が再開される可能性が出てきました。イランと敵対してきたアラブ諸国、そして自国の存在を脅かす存在とみなすイスラエルにとっては、米国への説得が失敗に終わったことを意味します。サウジアラビアを筆頭とする湾岸諸国の多くは、米国の対イラン関係改善の狙いはビジネスにあると考えているでしょう。それはそうです。イランには英米の石油企業に巨額の利益をもたらす可能性があるインフラ再建需要があります。元来イランもイラクも日本とはとても仲の良い国でした。日本にも以前はイランやイラクから来た人たちがたくさん居ましたよね?今は中国人だらけになりましたが、イランやイラクの人たちは力持ちで、心の優しい人たちというのが日本人から見た印象でした。ところがブッシュ大統領のイラク侵攻、それを支持した小泉純一郎の過ちによってこの中東アジア地域は滅茶苦茶なことになりました。今、オバマ大統領がその修復を図っているというのが真相です。 ■イスラムの宗派対立 イスラム教を信仰する人たちは、決まった時間になるとゴザみたいなものを敷いて、磁石を取り出し、エルサレムの方角に向かって何やら祈ります。信仰のために自爆テロも厭わない人たちはスゴイ。神様を自分のご利益(りやく)のために利用する日本人には考えられないことですし、キリスト教やイスラム教の信者から見ればそんな日本人は侮蔑の目で見られます。その代わり日本では宗派による対立がそんなにありません。ところでイランはシーア派が多く、湾岸諸国はスンニ派と言われます。イスラム世界で「スンニ派とシーア派の対立」というニュースがよくありますよね。なぜ対立するようになったのでしょうか? ■スンニ派とシーア派って?
■シリア内戦の裏にあるもの アラブ世界はスンニ派の人が多い(9割)のですが、イランはシーア派が主流です。しかもイランはアラブ人ではなく、ペルシャ人で、母語もペルシャ語です。しかし民族が違ってもシーア派は広がっていったため、イラクの東半分ぐらいもシーア派が主流ですし、サウジアラビアの南の一部やバーレーンにもシーア派が多数います。シリアのアサド大統領にとっては、イランの台頭は心強いはずです。スンニ派の反政府勢力のバックに湾岸諸国が居て、ここから武器が供与されています。日本の報道ではアサド大統領が悪者になっていて、そのバックに中国やロシアが居て、反政府側をアメリカやフランスが支援しているかのように言われていますが、そんな単純なものではありません。英国議会が介入に待ったをかけたのは、どちらに味方しても血が流れるだけだからです。ブッシュの過ちを過去支持した愚を再び犯すな、というイギリス人の良識は流石です。一方アメリカやフランスの本音は経済的な権益です。ニュースは裏を読まなければなりません。 ■石油があるところにシーア派 イスラムの世界ではスンニ派が圧倒的多数です。例えば今、日本企業が最も進出したがっている国はインドネシアですが、この日本の2倍の人口を持つ火山国もスンニ派の国です。ただ彼らはスンニとかシーアとかまるで意識していないでしょう。なぜかシーア派の人たちは、石油資源が豊富なところに大勢います。これをシーア派の人たちは、「神様が我々のために石油をくださったのだ」という言い方をしますが、この石油のために、スンニ派とシーア派の対立が生まれやすくなっているのです。実はイスラム世界のスンニ派とシーア派の対立というのは、宗教的な対立というよりは、「この土地は誰のものか」「この石油は誰のものか」という争いが多いのです。単純な宗教対立とは違います。ニュースは裏を読まなければなりません。 ■きなくさくなってきた東シナ海 中国の防空識別圏設定で日米との対立がニュースとなってきています。日本も米国も毅然とした態度をとっているために中国もあまり強く出られないというのが現状ですが、近年の尖閣問題から日中の対立が鮮明になり、中国国内での反日暴動などで、お互いの国民の感情が対立的になってきているのを憂慮します。
■ヤバイ南シナ海のにらみあい
■特定秘密を保護することが何故ヤバイのか?
世界中で争いが勃発してきな臭くなってきました。それは第2次世界大戦終結からおよそ70年、当時を知る人がほぼ亡くなって、抑止力が失われてきているからでしょう。したがって憲法を改定して国防を強化しよう、そうなったときに機密を漏洩したりするやからは取り締まらなければならない、それが安部政権の現在進めていることです。国民はアベノミクスに期待して、第3の矢の成功を願っていたのに、今やそれはどこかに行ってしまいました。安部首相が今やるべきことは経済の建て直しです。このままで行くと国民の失望売りを浴びせかけられてアイソン彗星になってしまいます。 ■天皇・皇后両陛下のインドご訪問 天皇、皇后両陛下はインド公式訪問のため政府専用機で羽田空港を出発し、11月30日午後(日本時間同日夜)、ニューデリーのパラム空軍基地に到着されました。2012年、日印国交樹立60周年を迎えたことを記念し、インド側が国賓として招待しました。両陛下の公式訪問は皇太子夫妻時代の1960年以来、53年ぶりで、歴代天皇の訪問は初めてとのことです。12月6日に帰国されます。基地ではシン首相らが出迎えましたが、外務省によりますと、首相の出迎えは異例で、インドにとって今年最大の歓迎だそうです。インドも中国との紛争があり、日本と仲良くしたい国です。天皇陛下が果たされる役割はきわめて重いものです。ご苦労様です。 (2013年12月1日) |