627  Baseball

 3月、野球シーズン開幕です。少年野球では2月に小学校6年生が卒団し、代替わりして、3月から早速春季大会が始まります。中学や高校野球では7月の夏の大会が終わると3年生が引退し、負けたら終わりの厳しい時期です。受験準備に入るので夏休み前にほとんどの選手は野球場を去りますが、肉体トレーニングを続けながら勉強に励むのです。プロ野球は3月から公式戦に突入し秋までの長い野球シーズンに入ります。

■ MLBドジャースとカブスの開幕試合が東京で
 ”MLB Tokyo Series presented by Guggenheim”が3月18日(火)、19日(水)東京ドームで行われます。鈴木誠也と今永昇太が所属するシカゴ・カブスと、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が居るロサンゼルス・ドジャースの大リーグ開幕試合が日本で行われます。昨年は韓国・ソウルでMLBソウルシリーズ2024という大リーグ開幕試合が行われました。ロサンゼルス・ドジャースには大谷翔平、山本由伸が居て、ダルビッシュ有、松井裕樹所属のサンディエゴ・パドレスと戦う、何故日本じゃないの?これが日本と韓国の経済力の差?とビックリしました。ところがここでとんでもない事件が起きました()。後述します。
 なお、開幕第1戦は山本由伸と今永昇太が先発対決、歴史に無かった出来事です。第2戦はMLBにマイナー契約で移ったばかりの佐々木朗希が、オープン戦の好投によってロバーツ監督の信認を受けての先発、期待されます。

■ いいかい、これは練習なんだよ
 3月12日(水)夜、シカゴ・カブスのメンバーが来日、ドジャースメンバーはアメリカ・アトラス航空のチャーター便;ボーイング747-400ジャンボ機で来日しました。この機体はANAが以前使用していたものです。日本のテレビの報道はドジャースばっかり、カブスかわいそうなどというSNS投稿がありました。カブスとドジャースの公式練習は14日(金)、13時からカブス、15時半からドジャースが東京ドームで行い、チケットを買えた観客が見守りました。米国から取材に来た記者は、日本での大谷人気を聞いてはいたものの、これは別格だとビックリしたそうで、「いいかい、これは練習なんだ。最初の公式戦はまだ4日先なんだよ」と空前のフィーバーぶりに驚きを隠せないようでした。ムーキー・ベッツやロバーツ監督のように日本に来て大谷人気の凄まじさを知っている人はともかく、初めて、ないし久々に日本に来た選手やその家族もさぞ驚いたでしょう。Tokyoでは街中、至る所にオオタニの看板やスクリーン動画が溢れ、商品や緑茶にまでオオタニが居る、何なんだこれは...と思ったでしょう。東京ドームでの練習に大谷がちょっと出てきただけで大歓声、「いいかい、これは練習なんだよ」と思いますよね。

大谷翔平のCM例

■ MLB Tokyo Seriesの「プレシーズンゲーム」
 先立ってNPBの人気2球団;阪神と巨人がカブスとドジャースとそれぞれ対戦する「プレシーズンゲーム」が3月15日(土)、16日(日)東京ドームで行われました。15日(土)の阪神−カブス戦は、阪神先発の20歳・門別啓人が5回パーフェクトの投球を見せ、カブス打線を翻弄、さらに近本光司、前川右京、佐藤輝明のタイムリーでカブスのブルペンデーから3点を奪い、4人の投手で3対0の完封リレーで勝利しました。カブスの鈴木誠也は3打数1安打でした。カブスはまだ時差ボケで目が覚めてなかった感じでした。その後に行われたドジャース−巨人戦は、いきなり戸郷−大谷の対決、四球で歩かせましたが、フリーマンなど後続を押さえました。3回にドジャースは今期加入したコンフォートが右越えソロで先制、更にパヘスが適時二塁打、大谷が戸郷の初球、低めカーブをバットに乗せ、右翼スタンドへの2ラン、スタンドは大歓声に包まれました。更に4番テオスカー・ヘルナンデスの左中間ソロで一挙5得点を挙げました。ブルペンデーだった投手陣は球に力があり、1失点に防いで、昨年の世界一の貫禄を見せました。なおムーキー・ベッツは体調不良で公式練習にも姿を見せず、この試合にも出場しませんでした。心配ですね。
 16日(日)のドジャース−阪神戦は3対0でこれまた阪神の完封勝利、先発エース・才木浩人(26)が大谷を2打数無安打に抑え、5回無失点、その後もドジャースを前日のカブス同様3安打に抑える完封リレー、ドジャース先発のB.スネル(32)はサイ・ヤング賞を2度獲得している凄い左腕、初回から3回までは5つの空振り三振を奪うなど、序盤はパーフェクト、これはとても打てそうにないと思われましたが、4回先頭の近本に四球を与えると、中野にヒットを許し無死一・三塁、ここで佐藤輝にライトへの先制3ランを浴びました。軽く打った技ありの本塁打でした。2番手はM.サウアーが引き継ぎ、6回からは昨季開幕投手のT.グラスノーが登板。9回裏は2死満塁のピンチを招いたものの4イニング無失点(7K)で投げ切りました。世界一のドジャースも勝てなかった阪神に、スタンドの熱狂的阪神ファンは大フィーバーでした。カブス−巨人戦は、巨人がカブスの6安打を上回る8安打を放ちながら4-2でカブスの勝利、鈴木誠也は3打数無安打でした。

■ 水原一平通訳の事件
 上で後述()と書いたことです。2024年3月20日、韓国・ソウルでの開幕戦の直後に大谷翔平の水原一平通訳がドジャースから解雇されたのです。スポーツ賭博にはまり、大谷選手から6万ドルの小切手をだまし取ったり、大谷選手の口座から1700万ドル近くを胴元に不正に送金したことが判明したのです。2025年2月6日、ロサンゼルス近郊サンタアナの連邦裁判所は水原元通訳に4年9ヶ月の拘禁刑とその後3年間の保護観察、大谷選手への賠償金としておよそ1700万ドル、日本円にしておよそ26億円の支払いなどを言い渡しました。

大谷翔平のインタビューの通訳をする水原一平

■ 日本でもオンラインカジノが蔓延
 警察庁は政府として初めてオンラインカジノの実態調査を行いました。国内のオンラインカジノ経験者や利用者は約337万人にのぼり、オンラインカジノサイト経験者の国内における年間の賭け額は約1兆2423億円にのぼるのだそうです。オンラインカジノで賭博をすることは日本では「賭博罪」や「常習賭博罪」にあたり、50万円以下の罰金や3年以下の懲役となります。しかしヒタヒタと日本でもオンラインカジノが浸透している実態が明らかとなりました。

■ 少年野球人口、チーム数激減
 プロ野球の観客動員数は、パ・リーグは2024年度に最多を更新し、セ・リーグはコロナ禍前の状況まで持ち直しています。更に日本ではNHKさえもがMLBの試合を放映するという、かつては考えられない現象が起きています。こんなに野球人気が高まっているのならさぞ少年野球も隆盛かと思いきやトンデモありません。小学生の学童軟式野球チームは、この15年で4割減というショッキングな事実が最新の統計データで明らかとなっています。15年前の2010年度は14,824あった全日本軟式野球連盟(JSBB)の登録チームが、3年前の2022年度に「1万」の大台割れ。そして2024年度の統計では「9,000」も切って、8,680チームになりました。全国で15年間に消えたチームは、6,144チームなのです!前年比の減少は19年連続で、コロナ禍を経てその度合いが増しています。

■ 何故少年野球競技者が減っているのか?
 次代を支える少年少女の競技者激減に歯止めがかかっていないのは何故か?“保護者の負担の重さ”が背景にあるとかつては言われました。試合会場への子どもの送迎や練習の付き添い、さらには監督・コーチ陣へのお茶出しなど、差はあるものの、こうした業務を保護者がボランティアのような形で請け負っているからという話で、お茶出し不要というチームが増えました。今やお父さんお母さんが共稼ぎで、しかもサービス業従事者が増えて土日も忙しく、子どもを預けられないという事情もあるかもしれません。またコーチが怒声・罵声を浴びせる「昭和的指導」は禁止というのも今や当たり前です。それなのに子どもが入ってきません。

■ いろいろな要因がありそうです
 サッカー人気のせいだという話もありますが、少年サッカーのチームも野球ほどではありませんが徐々に減ってきています。それは何と言っても、「2024年4月1日現在の日本の子どもの数は、前年と比べて33万人減少」という事実が物語っています。1982年から43年連続で減少しているのです。もうひとつの原因は日本の貧困率上昇です。貧しければスポーツもやらせられません。少年野球は特に用具が高価です。グローブ、バット、スパイク、ユニフォームなどの費用負担が出来る親が減っているのでしょう。サッカーはその点安価なのが野球程減らない要因でしょう。ルールも野球は難しく、サッカーやバスケット、バレーボールなどはユニフォームも安いし、ボール一つあればできます。

■ 岩手県盛岡市にきたぎんボールパークオープン
 551『盛岡広域南部U』(2023年10月2日)で在京盛岡広域産業人会の旅行2日目の模様を紹介した中で、MLBで活躍する菊池雄星投手(トロント・ブルージェイズ→ヒューストン・アストロズ→ロサンゼルス・エンゼルス)の生まれ育った地に2023年4月オープンしたきたぎんボールパーク(盛岡市永井7地割16-2)を紹介しました。メインとなる全面人工芝の野球場の周囲に全天候型の屋内練習場、イベント広場、キッズスタジアムなどを集約配置し、野球をする人もしない人も一年中楽しめる「みんなのボールパーク」です。両翼100m、中堅122m、明治神宮野球場と同じ人工芝を全面に敷設、プロ野球1軍公式戦にも対応する収容人数20,000人の高規格野球場です。屋内練習場棟は、50m×50m全面人工芝のフィールドのほか、1周約200mのランニングコース、275uの広さを誇るトレーニングルーム(ボルダリング、人工芝トレーニングゾーン併設)、休憩ロビー、キッチンカウンターと上部がネット遊具になったキッズボルダリングなど、岩手県民、盛岡市民の日常的な活動拠点としての機能を有しています。岩手県ではこんな立派な施設で子どもたちを育成し、世界に羽ばたく野球選手を育てているのです。

きたぎんボールパーク

■ 屋内練習施設「King of the Hill」が岩手県花巻市にオープン
 菊池雄星投手は連れ合いの中学校後輩です。実家が互いにすぐ近くで、最寄駅はJR東北本線岩手飯岡駅、この駅からきたぎんボールパークへは歩いて行けます。きたぎんボールパークオープンに合わせて新駅舎が出来ました。菊池雄星が推進するKOHプロジェクト・・・未来のメジャーリーガーを作り、子どもたちの将来を作る菊池雄星の夢を叶える施設について、612『KOH』(2024年12月2日)で紹介しました。K.O.H の正式名称は「King of the Hill」。直訳すると「丘の上の王様」です。メジャーリーグでは、マウンドのことをHillと呼び、特別な敬意を払い、「その試合を制する者」すなわちエースピッチャーのことをこう呼びます。この施設名は、「King of the Hill をここから」という思いを込めて付けられました。KOHは花巻東高校の広い多目的グラウンドと野球場に隣接しています。小学生からプロまで、そして女子野球の選手も、誰でも使える施設ですが、冬場雪で十分なトレーニングが出来なかった花巻東の野球選手にとっては天の恵みみたいなものです。大谷翔平も野球部の移動用バスをプレゼントしてくれて、お金ではなく、野球部の後輩のためにとの配慮、有難いことです。
 ◆2024年11月開業、全天候型屋内練習施設として国内最大級
 ◆現在MLBで菊池雄星自身が日々使用している、最新のトレーニング機材も導入している設備環境
 ◆一流の専門家が集う、最新のスポーツ科学を取り入れた練習場
 ◆本場アメリカに負けない環境、リカバリー施設も充実
 ◆未来のメジャーリーガーを育てる、MLBの本物の文化に触れる場所
 ◆地域活性の交流の場所
を目指した施設です。

King of the Hill

■ 北海道の野球場
 北海道の札幌周辺にいろいろな野球施設が集中しています。北海道日本ハムファイターズの本拠地はエスコンフィールドHOKKAIDOに移転して、この施設は野球だけでなくマルチパーパスに愉しめるということで、カップルや家族連れに大人気となっています。かつての本拠地;札幌ドームは大和ハウス プレミストドームと名前を変えました。以前地下鉄に乗って行ったことがあります。前の日本ハム監督、そしてWBC2023の侍ジャパン監督の栗山直樹氏が自分の名前にちなんで栗山町に作った野球場…栗の樹ファーム、そしてハンカチ王子;斎藤佑樹氏がかつて在籍した日本ハムファイターズを引退した後、今はスポーツキャスターを務めていますが、長沼町の舞鶴スポーツ公園跡地に「ミニボールパーク」を整備中です。
 札幌ドーム→大和ハウス プレミストドーム・・・〒062-0045 北海道札幌市豊平区羊ケ丘1
 エスコンフィールドHOKKAIDO・・・〒061-1116 北海道北広島市Fビレッジ1番地
 栗の樹ファーム・・・〒069-1508 北海道夕張郡栗山町湯地22-25
 斎藤佑樹の野球場・・・〒069-1453 北海道長沼町東3線南12(舞鶴スポーツ公園跡地)
 斎藤佑樹ミニボールパークのチョット南が新千歳空港ですが、その東隣に半導体メーカー;ラピダスの工場が出来るというので大フィーバーとなり、地価が急上昇し、人口が近い将来急増すると言われています。熊本のTSMCみたいなものですね。なにしろいくら野球場が出来ても、野球をする人、観る人が必要です。

■ 第97回選抜高校野球大会
 春のセンバツ甲子園が3月18日(火)から始まります。バーチャル高校野球をご覧ください。開幕第一試合は10:30柳ケ浦(大分)−二松学舎大付(東京)、第二試合13:00花巻東(岩手)−米子松蔭(鳥取)、第三試合15:30健大高崎(群馬)−明徳義塾(高知)と、ワクワクするような対戦がいきなり見られます。楽しみですね。初出場の埼玉・浦和実は変則左腕のエース石戸颯汰投手(3年)のピッチングがどうか?相手は昨秋近畿大会で、大阪桐蔭を破ってセンバツ出場を止めた滋賀学園、180センチ以上の野手が多く、隠れ優勝候補と言われています。有力と言われているのは、横浜、健大高崎、東洋大姫路、明徳義塾、高松商です。その健大高崎と明徳義塾が開幕日の第三試合で激突する、一回戦屈指の好カードです。他に有力と言われているのは、智弁和歌山、早稲田実、日本航空石川、東海大札幌などです。このところ必ずBEST4に残る東北勢の名前がありませんね。花巻東(岩手)、青森山田、聖光学院I福島)頑張れ! なお、有力校の1回戦激突は1カードの健大高崎(群馬)−明徳義塾(高知)の他、大会第4日の千葉黎明−智弁和歌山、大会第5日の早稲田実−高松商(香川)、大会第6日の日本航空石川−東海大札幌です。

■ カリフォルニア産のカルローズ
 アメリカのレビット報道官が2025年3月11日、日本がアメリカ産の米に課している関税に関して、「日本はコメに700%の関税を課しているのを見てください」と批判し、トランプ大統領が進める関税戦争の対象になる可能性を示唆しました。これは真実でしょうか?現実には、700%なんてかかっていません。政府の報道官が、チョット確認すればフェイクと分かることを平然と言う、何ということでしょう。日本が義務として輸入している年間約77万トンの米を除き、国産の米の価格に影響を与えないよう1kgあたり341円の関税をかけています。では、もしも日本がアメリカ産の米にかけている関税がなくなれば、アメリカの米はどのくらい安くなるのでしょうか。昨年11月時点ではコストコで売られていたカリフォルニア産カルローズ(中粒種のジャポニカ米)無洗米5kgは税込1798円でした。業務スーパーではカリフォルニア産のカルローズを販売している店舗と売っていない店舗があるようですが、昨年11月時点では5kgが税込1725円でした。我が家近くの業務スーパーでは、これが最近5kg税込3,542円になりました。5kgのカリフォルニア産のカルローズの場合1705円の関税がかかっているはずなので、昨年11月に販売されていたカルローズは無関税の米プラス儲けだったことになります。ところが最近の価格は5kg税込3,542円、すなわち税抜3,279円です。無関税の米が無くなって、更に輸入したのでしょう。以前の日本米価格なら無関税のカルローズが若干安い程度だったので、関税を払ってまで輸入する意味が無かったのですが、今の価格なら関税を払ってもカルローズの方が安いのです。3,279円から関税1,705円を引いた1,574円が輸入価格プラス儲けというわけですが、だとするとカルローズは随分安いということです。それにしても以上の数字から分かることは700%なんて関税は有り得ないということです。カルローズは、国産の短粒米と比較して、少し細長く、食感はパラパラとしていますが味はほぼ同じといわれています。粘り気が少なめであっさり、さらっと食べられるようなコメなので、牛丼やカレーなど汁気のあるものや、チャーハン・ピラフにも合うといわれています。令和のコメ騒動で日本人がカルローズに目覚めると、日本のコメはますます売れなくなる、由々しき事態が差し迫っています。


■ 石破首相のトンデモ商品券
 驚きましたね。「石破よ、お前もか」という声が国会のみならず巷にもあふれています。石破茂首相(自民党総裁)の事務所が、昨秋の衆院選で初当選した15人の自民議員に対し、林官房長官らも出席した3月3日の会食の前に10万円相当の商品券を渡していたことが分かりました。首相は事実関係を認める一方、法的な問題はないとの認識を示しました。お土産とご家族への慰労のためだったとのことですが、10万円はお土産としては社会通念上考えられないということと、立憲民主党の野田代表が指摘したように、ポケットマネーと言われても、150万円はポケットに入らないのでは?という指摘、「どういう金銭感覚なの?」という声が身内からも上がっています。石破茂首相は「私も若い頃いただいたことはあるが、手元に残ったものはまったくない」と国会答弁、頂いて嬉しかったそうです。過去にも商品券を贈ったこともあるそうで、どうやらこれは自民党ではごく常識的なことだったようです。「政治とカネ」の問題にクリーンなのではと思われていた石破さんにしてこうなのですから、政治の世界は真っ暗闇じゃござんせんか。
(2025年3月16日)


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