551  盛岡広域南部U

 前回に続き在京盛岡広域産業人会の旅行2日目の模様です。1日目は、盛岡駅西口バスターミナルに12:50集合して、盛岡市北飯岡の岩手県工業技術センターに隣接する「ヘルステック・イノベーション・ハブ」を視察、ここから矢巾町広宮沢に移動して、建設中の「プロロジスパーク盛岡」を視察した後、北へ向かって雫石町長山狼沢へ大移動、盛岡市中津川畔から雫石町に移転した菊の司酒造株式会社の新しい酒蔵を見てから、取って返して南東へ向かい、雫石町板橋の盛岡セイコー工業株式会社へ移動して、建築家・隈研吾氏設計の「グランドセイコースタジオ 雫石」を見学しました。加藤社長自らご案内下さり、素晴らしい自然と共生した時計づくりの現場を見て、大谷翔平の腕にはめられた世界一の時計が産み出される工程と環境に納得しました。その後また大移動、紫波町へ南下、紫波町小屋敷新在家のラ・フランス温泉館「ホテルゆらら」宴会場での懇親会では紫波町の熊谷 泉 町長のご臨席を賜り、親しく懇談させて頂きました。温泉に浸かり、宿泊して、翌朝からが今回紹介する旅行後半です。

■ 在京盛岡広域産業人会の旅行2日目
 紫波町のラ・フランス温泉館「ホテルゆらら」に宿泊し、翌朝目覚めたら外は雨でした。従って涼しい!まずは朝風呂に入浴し、朝食です。朝食後8:50ホテル玄関前に集合して記念写真を撮りました。なお玄関前は深い森になり、紫波町のシンボル「東根山(アズマネサン)」に連なっていますが、ドーンと目の前に「熊出没注意!」の看板が立っていました。

朝食

朝食会場は1階・交流プラザ紫波


朝食は品数豊富 朝から豚肉の陶板焼きまで付いて、飲み物はお茶、珈琲、牛乳、ジュースなどフリードリンク
      
完食です

さあラ・フランス温泉館を出発する頃には雨も上がり、
道の駅紫波を後にして、次なる目的地へと出発です
途中矢巾町の岩手医科大学前を通って盛岡市永井を目指します

■ 4月オープンのきたぎんボールパーク(いわて盛岡ボールパーク・盛岡市)視察30分
 きたぎんボールパーク(盛岡市永井7地割16-2)は、メインとなる全面人工芝の野球場の周囲に全天候型の屋内練習場、イベント広場、キッズスタジアムなどを集約配置し、野球をする人もしない人も一年中楽しめる「みんなのボールパーク」です。両翼100m、中堅122m、明治神宮野球場と同じ人工芝を全面に敷設、プロ野球1軍公式戦にも対応する収容人数20,000人の高規格野球場です。屋内練習場棟は、50m×50m全面人工芝のフィールドのほか、1周約200mのランニングコース、275uの広さを誇るトレーニングルーム(ボルダリング、人工芝トレーニングゾーン併設)、休憩ロビー、キッチンカウンターと上部がネット遊具になったキッズボルダリングなど、岩手県民、盛岡市民の日常的な活動拠点としての機能を有しています。この日は野球場でシニア(中学生)の練習、屋内練習場でリトル(小学生)の練習が行われていました。こんな立派な施設で子どもたちを育成する、岩手県のこのプログラムが世界に羽ばたく野球選手を育てているのだと納得しました


エレベータで上へ上がり、段々と下へ降りて行きます




車椅子での観戦席


グラウンドに降りてみるとまた違った感じです


記念写真  屋内練習場やトレーニングルームなども見学しました


きたぎんボールパークを出発して、盛岡市中ノ橋通へ移動します
途中、バス車中から「盛岡南地区物流拠点整備予定地区」を確認

■ 新装なった盛岡バスセンター視察30分
 盛岡バスセンター(盛岡市中ノ橋通1丁目9)は、バス路線で地域を繋いできた歴史や結びつきを活かし、人だけでなく地域の魅力を繋ぐ結節点「ローカルハブ」を目指すというコンセプトで、盛岡市が中心となって、2022年10月4日リニューアルオープンしました。

盛岡バスセンター東棟


まずはエレベータで3階に昇り、そこから順次降りてくる形で説明を受けました
3階にあるカフェにはジャズを聴きながらくつろげるスペースがあり、木材カット壁が素敵


説明を聞いています


 3FにはHOTEL MAZARIUM(ホテル・スパ/サウナ・ジャズミュージアム)・・・HOTEL MAZARIUM(ラウンジ/客室)、KANAN SPA(スパ/サウナ/整体・リラクゼーション/ランドリー)、秋吉敏子ジャズミュージアム、PARK SIDE-B(屋上広場/屋上テラス)

秋吉敏子ジャズミュージアム

 MAZARIUMは、福祉実験ユニット ヘラルボニーがアートプロデュースを手掛ける初の常設ホテルです。いろんなひと、いろんな価値観、いろんなライフスタイルがまざりあうホテルの象徴として、知的障害のあるアーティストの作品で飾られた客室での唯一無二の滞在体験ができます。
 ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化を創ることを目指す福祉実験ユニットで、日本全国の障害のある作家とアートライセンス契約を結び、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業をおこなっています。ヘラルボニーのアートルームは、知的障害のあるアーティスト8人が手掛ける異彩を放つアートと、様々な客室タイプをお選びいただけます。宿泊費から1泊500円/室のアート料をアーティストにお支払いします。

 2Fはフードホール(東棟・飲食店)・盛岡市子育て支援センター(西棟)・バス運転士休憩室があり、盛岡で人気のクラフトビールや日本酒、ワインと創作料理、焼き鳥、モツ煮、餃子、ラーメンなどの多様なメニューを同じ席で味わえる2階フードホールは、地元の人も利用する社交場です

2Fフードホールは開店前なので人気がありません ここはラーメン屋さんの前です


盛岡・雫石のクラフトビール=ベアレンビールの前で説明してくれた方


左にベアレンビール、右奥に高級日本酒がズラリ ついつい足が向きます


周りがグルリとビール、焼酎、ワイン、洋酒、日本酒が並び、よりどりみどり

 1F/バスターミナル・マルシェ・・・バス乗場、バス待合室、券売窓口、マルシェ(物販/飲食店等)・・・1階のマルシェでは盛岡のソウルフード「福田パン」のコッペパンなどを購入できます 盛岡のローカルな魅力に触れてください

1階の魚屋さん


盛岡市民のソウルフード;福田パン


やっと1階の東棟と西棟の間の通路(東棟側)に出て来ました




下写真は中の橋方面眺望 電線地中化した通りです 上図の東棟入口から左側を見たところです
既に中三百貨店は取り壊され、左の建物も間もなく取り壊されて、跡地にはマンションが出来ます

道路の赤っぽいところからバスが出て来ます
右建物は盛岡バスセンター西棟、歩道に面して「そば処 南部」があります

■ 盛岡市内遊覧
 この後、バスは盛岡駅西口バスターミナルに向かい、12時15分解散となりますが、我がふじみ野市一行は、盛岡バスセンターで途中下車、皆様に別れを告げました。その後、せっかく盛岡に来たからには、ニューヨークタイムズで「2023年行くべき世界の52都市」紹介の記事にて、ロンドンに次いで2番目に紹介された「盛岡市」を見て回らずにはいられません。しかし時間も限られてる・・・そこで、上田の「ナガサワ珈琲」や盛岡の町屋「鉈屋町」、はたまた岩山の展望台からの眺望も見たいけれど、ここはグッと凝縮して盛岡の中心部だけ、盛岡バスセンターから岩手銀行赤レンガ館、盛岡城址公園周辺散策しながら盛岡の歴史と文化に触れる観光にとどめました。ランチを挟んで、歩いた、歩いた、1万歩超...

中津川周辺散策


 盛岡の中心部散策には中津川周辺散策が最適です 大きな橋は、上流側から上の橋、与の字橋、中の橋、下の橋とあり、唯一歩道橋が毘沙門橋です。盛岡城から中津川をはさんで対岸の、今は杜陵小学校のある一帯は江戸時代の武家屋敷でした。まずは盛岡バスセンターから岩手銀行赤レンガ館に向かいます。その後左折してプラザおでって前を通り、啄木賢治青春館を見学、中津川河畔を南西方向に下り、杜陵小学校前を通って、毘沙門橋を渡ります。川沿いの眺めは美しく、柳の木が多く見られます。釣り人が糸を垂れていて、流れる水を橋の上から見ると、街の中心部を流れる川とは思えないきれいな水のせせらぎです。盛岡城址公園に入りました 石垣に沿って中をブラブラと散策します。盛岡青年会議所の人たちや学生さんがボランティアガイド中でした

岩手銀行赤レンガ館 中でコンサートなども開かれます


 プラザおでっては、上の階が三角形で、盛岡市観光文化交流センターや観光文化情報プラザ、ホール・ギャラリー・会議室・リハーサル室等の貸出施設を揃えた市民・地域の交流とふれあいを促進する施設です。6Fにある「盛岡てがみ館」では牧野富太郎の手紙が展示してあるという看板がありました



プラザおでっての1階にある「まちの驛もりおか さんさん広場」 いろいろな地元産品を売ってます

名物「滝沢スイカ」や紫波町の「あかさわブドウ」も売ってましたよ

もりおか啄木・賢治青春館の建物は、旧呉服町の現在地に建てられた第九十銀行本店本館です

 中津川のたもとにそびえ立ち、明治の洋風建築を象徴し威風堂々たる構えを見せてくれる盛岡銀行(岩手銀行)に対し、第九十銀行は、19世紀末の大正期の黎明を告げ新たな息吹を感じさせてくれる、時代を先取りしたスタイルです。啄木と賢治、年齢差10歳のふたりは、非常に多感な青春時代のそれぞれの約10年を、ここ盛岡で過ごしています。親元を離れ進学した盛岡中学(現・盛岡第一高等学校)、彼らの胸には、どれだけの希望がつまっていたのでしょう。多くの友と交流した学生時代、時には学校を抜け出して、近くの岩手公園(現:盛岡城跡公園)で本を読みふけったりも・・・すぐそばを流れる清流・中津川沿いで、電灯が街を照らし始め、次々と近代建築が建てられる様子も見ていたはず・・・彼らのみずみずしい青春時代と、近代化に向けて盛岡の街が輝き出す時代が重なり合う様子を展示している「もりおか啄木・賢治青春館」は、ナント!入場無料、この種の施設では珍しい、盛岡市を観て欲しい、その姿勢が伝わってきます。左の柳は「銀座のやなぎ」です。東京・銀座商店街から分けて頂き、本場の柳は死滅しましたが盛岡で生きています

毘沙門橋を渡り盛岡城址公園に入りました
中を小川が流れていますが、なんとホタルが見られるそうですよ


石垣を眺めながら散策


何段にも石垣が構築されています


石をズラリと並べて、記号・番号を書いてありました


奥の石垣から石が外されていて、これを上のように広い場所に並べているようです

 石垣修復工事を行っている鹿島建設は盛岡市と特別な縁があり、鹿島建設株式会社初代社長・鹿島精一は盛岡出身です。鹿島組鹿島岩蔵組長の援助を受け東京帝国大学土木工学科を卒業、岩蔵組長の長女・糸子と結婚し婿養子となりました。盛岡市新庄の岩山公園にある岩山展望台は、別名「鹿島精一記念展望台」と呼ばれ、鹿島建設が盛岡市に寄贈しました。寄贈された1962年から半世紀が経過し、劣化が目立ってきたため、鹿島建設が改修工事を進め2017年12月終わりました。建設から改修まで、寄贈して頂いた盛岡市にとっては大変有難いことでした。この展望台からは日本百名山の岩手山や早池峰山、姿が美しい姫神山、奥羽山脈の秋田駒ヶ岳が一望できます。盛岡の夜景も見られ、盛岡に行ったら是非訪れて欲しいスポットです。509『北奥羽旅V』(2022年12月12日)で詳しく紹介しました。

桜山神社の隣のお堀越しに見える石垣 噴水に虹がかかってきれいです


とにかく盛岡市はどこもかしこもお花だらけ、この水やり、維持管理は大変だろうと想像します

左側は盛岡城址公園、右側は道路を挟んで官庁街、道路際には飲食店が並んでいます

空腹なのでランチしようということになりました

 昨日盛岡駅に着いた時、まずは開運橋から北上川の景色を見ようということにして歩いていたら、駅前のお店の前が大行列、見たら盛岡冷麺で有名な「ぴょんぴょん舎」でした。この店は都内にも数店舗あります。すると見知らぬおばさんが「ちょっと、ちょっと」と声掛けてきました。聞いたらスナックのママさんだそうです。曰く「この辺で冷麺食べるなら盛岡駅の対面にある「盛楼閣」がおすすめだよ、わたしゃ回し者じゃないけどとにかく美味しいよ」とのこと、行列に並ぶより良い店があるよと、明らかに観光客らしい人たちを見かけて声掛けてくれたのでしょう。盛岡の人というのは無口な東北人というイメージがあるかもしれませんが、どうしてどうして人懐っこくて親切なのです。そこでスマホで盛岡駅周辺のランチのおすすめと検索したら、ホントだ!「盛楼閣」が第1位でした。
 ちなみに、盛岡冷麺発祥の店は市内大通りの「食道園」ですが、人気ナンバー1は「髭」、グランドセイコー雫石の直ぐ近く、国道46号の「尾入十文字」、盛岡−田沢湖と小岩井農場−つなぎ温泉の道路が交錯する十字路周辺は、焼肉冷麺街道と呼ばれ、「髭」の他、「韓式食彩ヤマト」や「やまなか家」、「三千里」など、どこもハズレが無い美味しい焼肉冷麺屋さんが並んでいます。桜山神社の向かいには食堂がビッシリ並んでいます。盛岡と言えば「めんくいの街」と言われます。麺喰いですね。蕎麦の店と言えばわんこそばの「東家」が良く知られていますが、地元の人は「直利庵」や「やまや」、「橋本屋」、「かしわや」、「極楽乃」など、ひいきの店がたくさんあります。じゃじゃ麺なら桜山神社向いの「白龍(パイロン)」が有名ですが、他にも通の「推し」の店がいろいろありますよ。「ひっつみ」やラーメンの名店もいっぱいあります。
 近いところがいいなと振り返ったら、目の前に有名な「モンタン」がありました。盛岡名物「ア・ラ・モンタン」とあります。雰囲気はカフェです。盛岡市は「喫茶店の街」、「ジャズの街」でもあります。至る所に喫茶店があります。それもスターバックスのような店ではなく、小さなお店です。「モンタン」もそんな感じです。もう14時過ぎなのに満員のようです。お客さんが出てきたので、中の店員さんに声掛けたら「お二階にどうぞ」・・・結構席数は有りますが確かに混んでいて子ども連れの若いお客様が多いようです


 「モンタン」は1959年開店だそうですから、もう64年の歴史があります。当時、ジャズ喫茶に近い形態で文化人や医学生らが集まり、酒を酌み交わしながら議論に花を咲かせるサロンのようだったそうです。二日酔いの胃腸にも優しいトマトスープにパスタを入れた「ア・ラ・モンタン」は、スープを食べてもらうために誕生したスパゲティで、温かいまま食べてもらうために耐熱ガラス製の器に盛りつけ、器をさらに皿に載せて提供するのが昔からのスタイルです。「ア・ラ・モンタン」は¥880ですが、サラダ・ドリンク付き¥1,480というランチが有ったのでこれにしました。なにしろドリンクは生ビールもOKというので、もちろん♪生ビールがイイじゃな〜いか〜、ググっとホソカワ君よ〜♪


サラダもボリュ−ムたっぷり、フルーツも入って、最高でした

「ア・ラ・モンタン」は熱い!猫舌の人は大変

スプーンの上にフォークでクルクルスパゲティを巻き取り載せて、フーフーして頂きます
スパイスと粉チーズの効いたスープの美味しいこと、最後まですくって飲みましたよ
盛岡に来て、盛岡三大麺ではなくパスタを頂くのもオツですなァ

 お腹も一杯になったので桜山神社の前を通り、もりおか歴史文化館に行きました。桜山神社ではイベントをやっていて人がいっぱい居ました。岩手町コーナーがあり名刺を渡してご挨拶、もりおか歴史文化館は盛岡の祭りや文化を展示していてこれまた入館料は無料!盛岡市は心が広い


 盛岡秋祭りの山車と思しきものが置いてあり、飾りつけ作業をしていました。もりおか歴史文化館は、旧岩手県立図書館の建物を増改築し、2011年7月、盛岡城跡公園(岩手公園)の一角に開館しました。「歩いて楽しむまち盛岡」の新たな観光・交流拠点として、盛岡城跡と城下町をフィールドミュージアムとして紹介しています。館内にある山車は巨大です。下は小さいものですが、大きい方は電線がある通りは通れません



盛岡歴史文化館の館内を一覧して出口を出るとこれまた花いっぱい


盛岡さんさ踊りの看板の穴に顔入れて記念撮影


盛岡市役所 大分老朽化しています


岩手県公会堂 これまた歴史を感じますね


岩手県庁


 もりおか歴史文化館を出て、盛岡市役所前を通り左折して、岩手県庁前バス停(岩手県公会堂の道路向い)でバス待ち、次々と来る盛岡駅方面、岩手県交通や岩手県北バスを何台も見過ごして、どうしても乗りたかった「でんでんむし」を待ちました。同じようなお客さんが多くて、他のバスはガラガラなのに、「でんでんむし」は立っている人大勢・・・しかもガイジンさんも乗ってる、皆さん旅のガイドをスマホで見てよくご存知のようです。1乗車120円、1日フリー350円

でんでんむし路線図(右回り/左回りあり)

盛岡駅真ん前のバス停に停車中の「でんでんむし」
どうしてこんなに傾いてるのでしょう?

 「でんでんむし」に乗り込み、発車してすぐ目の前に盛岡地方裁判所の敷地内にある石割桜が見えました。巨大な花崗岩の岩の狭い割れ目から突き出た樹高11メートル、 樹齢が350〜400年といわれるエドヒガンザクラで、国の天然記念物に指定されています。盛岡市内には、ほかにも龍谷寺(りゅうこくじ)の「モリオカシダレ」が国の天然記念物に指定されており、1つの市内で複数の桜が指定されていることは全国的にも大変珍しいそうです。
 ちなみに盛岡市内には「日本名水百選」に選ばれたところが2ヶ所もあります。これまた全国的にも大変珍しいそうです。盛岡の古い街なみが残されている「鉈屋町」の大慈清水と青龍水、及び中津川綱取ダム下流です。中津川は、県庁所在都市の中心部を流れる河川でありながら、鮭が遡上し、冬には白鳥が集まる、きわめて美しい景観と豊かな自然環境で市民の自慢です。
 「でんでんむし」は石割桜前を過ぎて左折し、盛岡城址公園の石垣を見ながら南下して、右折して菜園通りに入りました。百貨店「川徳」前を過ぎて、開運橋手前に差し掛かるとジャズ喫茶「開運橋のジョニー」の看板が見えました


 北上川に架かる開運橋は「二度泣き橋」と呼ばれます。一度目は転勤で盛岡駅に降り立ち、開運橋を渡る時、「こんな寒いところに来てしまった」と泣く、二度目は転勤を終えて帰るため盛岡駅に向かって開運橋を渡る時、「帰りたくない」と泣くのです。盛岡の町並みや人情に溶け込んで「住めば都」になってしまったのです

晴れた日に開運橋の上から北上川と北方の岩手山を撮った写真です

やはらかに 柳あをめるきたかみの 岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに
ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな
ふるさとの山と川を愛した石川啄木です
かにかくに渋民村は恋しかり おもひでの山 おもひでの川
渋民村はいま、盛岡市に編入されました


盛岡駅とフラワーバスケット

 盛岡市には至る所にフラワースタンドがあり、ハンギングバスケットが吊るされています。これは「われ太平洋の橋とならん」の新渡戸稲造が逝去した地であるカナダのビクトリア市がこれが縁で盛岡市と姉妹都市になりましたが、その街中が花いっぱいであることから、これを真似て盛岡市も花いっぱいにしようということで行われているものです。至る所に花があり、美味しい水と空気があり、山が見えて、美味しい食べ物がある...旧い建物が保存されていながら新しい建築もある、カフェがたくさんあってジャズが流れている、まさに江戸から明治、大正、昭和レトロが感じられて、古いものを大切にしながら生きる人々、これがニューヨークタイムズが2023年に行くべき世界の52都市のひとつに選んだ理由なのです


新幹線に乗って帰る前に盛岡駅でお土産を買います ここも花いっぱい
でんでんむしを降りたところで記念写真 盛岡駅舎の「もりおか」は石川啄木の字です


■ 仲秋の名月
 2023年9月29日は仲秋の名月でした。ちょっと雲がかかり、切れ間からわずかに見えるようでしたが、翌30日(土)には晴れた空からきれいなお月様が見えました。9月30日(土)はふじみ野こどもエコクラブの畑で「お月見の会」を行うとのことでしたが、スケジュール重複で出れませんでした。お月見だからお団子とお茶かなと思ったら、何やら3千円のお弁当を頼むとか、弁当が3千円とはニッポンのインフレも大分進んで来たものです。


■ 在京白堊43会 at グランドヒル市ヶ谷
 実は東京都内で所用があったので、少年野球の方もさいたま市で試合があったのですがこちらも欠席でした。この日昼からホテルグランドヒル市ヶ谷で高校の同期の会があり、世話人としては朝から出掛けて二次会の下見をしたり、当日幹事と打ち合わせをしなければならなかったのです。グランドヒル市ヶ谷では結婚式があり、綺麗なお嫁さんや、出席する若い女性たちに会って、改めて結婚式というのは良いものだと実感しました。コロナ禍で結婚式もお葬式も少なくなったから余計でした。やはりこういうことにおカネを使い、着飾って出掛けるようでなければ世の中は楽しくないし、景気も良くなりません。この日横浜から来たA君の話では、横浜はドシャ降りだったとのこと、近いのに天候は随分と違うものです。西館オリオンの間で開かれた高校同期同窓会では、令和7年1月に盛岡市の料亭「駒龍」で、「喜寿を祝う会」をやろうということが決まりました。その後館内のカフェ「カトレア」で二次会を行った後、東京メトロ有楽町線で市ヶ谷駅から有楽町に向かいました。
盛岡中学/盛岡第一高等学校応援団のM旗


JR市ヶ谷駅


皇居外堀の市ヶ谷堀に架かる市ヶ谷橋の上からグランドヒル市ヶ谷展望、その奥は防衛省


グランドヒル市ヶ谷東館

■ 「THE いわて DAY 2023」に顔出し
 有楽町に向ったのは、東京交通会館12Fで、「THE いわて DAY 2023」というイベントが開かれていたからです。岩手への移住・定住を促進しようというイベントです。岩手県人連合会の役員として、また雫石町観光大使として雫石町の応援に行かなければならなかったのです。オープニングセッションには「あまちゃん」でお馴染みののんさんもゲストで来てたそうですが、上記の会が有ったので出れませんでした。雫石町役場の岡森さんが担当者として来ていて、お久しぶりと挨拶しました。この後、帰宅する前に東武東上線下板橋駅前の馴染みの町中華に寄り、大好きなもやしそばを頂いて帰ってきました。帰宅してからまた一杯、当然です。

■ 東入間学童野球連盟新人戦大会の開会式
 10月1日(日)は埼玉県東入間学童野球連盟新人戦大会の開会式があり、朝から三芳町に出掛けました。三芳町の林 伊佐雄町長(愛称:ピカ一さん)や古川慶子教育長、森川昌也スポーツ協会会長を来賓として迎えて開かれました。昨年と違ったのは、マスクですね。やはりスポーツにマスクは似合いません。

2022年

2023年

三芳町の林 伊佐雄町長の愛称がピカ一さんである理由は分かりますね

(2023年10月2日)


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