511  2022年ESSAY納め

 前回「ラニーニャで寒い冬と言われてましたが、どことなくチガウ感じがします」と書きましたが、全面的に撤回しなければならない不明を恥じております。日本列島が「クリスマス寒波」に見舞われ、北海道や北陸、山陰などで記録的な大雪となったばかりか、鹿児島まで南関東〜静岡を除く日本列島全体がスッポリ白いものに覆われたのです。新潟県では車の大規模な立往生で死者も出て、長引く停電にあえぐ地域が数多く出ました。高知市では積雪の観測史上1位の記録を更新し、各地で12月としては観測史上1位というドカ雪となったのです。この原因は、帯状の雪雲をもたらす寒波、集中豪雪につながる「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)が発生したからと言われています。JPCZとは、”Japan Sea Polar Airmass Convergence Zone”の略で、日本で作られた言葉だそうです。シベリア大陸から強い寒気(寒帯気団)が日本付近に流れ込むとき、朝鮮半島北部にある長白山脈で風が二つに分かれ、その風が日本海で再び合流します。この合流することを”収束”と言いますが、収束によって対馬海流によって運ばれた暖水と寒気がぶつかって上昇気流が強められ、雪雲が発達することから、この呼び名が生まれました。


JPCZのメカニズム(ウェザーニュースより)
 それにしても日本列島が北海道から鹿児島まで白いものに覆われる中、南関東だけはこれから2週間、真っ赤っかな晴天予報、雨マークは1日もありません。何と言うことでしょう?

■ インクジェットプリンタおだぶつで買い替え
 年賀状を印刷しようとしたら、我がCANONのインクジェットプリンタのインクカートリッジの「マゼンダ」が認識されないというトラブルが起きました。色々試したり、清掃しても直りません。急ぎカートリッジを購入しにビバホームへ行き、千数百円で購入しましたがダメ、「シマッタ!」と思いました。カートリッジを認識しないのなら、ICチップの読み取りができないということですから、別の色のカートリッジを差してみればよかったのです。案の定でした。お金をどぶに捨てた形です。なぜ焦ったのか?年末が近いからですね。我が家ではカラー印刷はインクジェットプリンタ、モノクロ印刷はレーザープリンタで行い、どちらも結構頻繁に使っています。これまでの経験から、修理するより新品を購入したほうが良いので、PCデポに行ってプリンタ現物を見て、ネットで検索しました。電化製品はヨドバシカメラで購入することが多いのですが、今回はコジマ楽天市場店にしました。金額と楽天ポイントの関係で最も割安だったからです。実に便利な世の中になりましたね。パソコンやスマホでポンと注文すれば、翌日に持ってきてくれる、スゴイ時代です。過去何台も秋葉原で買いましたが、これまで使っていたプリンタはPCデポで購入した中古品でスキャナー付きでした。スキャナーはレーザプリンタのものを使うので、プリント専用機にしました。
 ちなみにFAXも壊れました。電話機能は大丈夫です。経年劣化、致し方ありません。そろそろ固定電話もやめようかなと思う今日この頃、東入間警察署から留守番電話設定にするように奨められていて、かかってくる電話はほぼすべて携帯ですから。

■ 少年野球グラウンド納め
 少年野球は12月17日に忘年会、時節柄会費も値上がりしました。コロナ流行下ではありますが、皆さんワクチンも摂取してるし、罹患しても重症化はしないだろうということで、用心しながらも楽しい会となりました。会場には飲酒するので自転車では行かず、帰りはお母さん2人を乗せてタクシーで帰ってきました。運転手が忙しいとボヤいていました。忘年会時期なのと、人手不足のためでしょう。なかなかタクシー運転手のなりてが居ないのです。
 12月24日にはグラウンド納めをしました。小学校の校庭に凍結防止剤として、塩カル(塩化ナトリウム、マグネシウム、カルシウム)を撒きました。凍結防止剤は雪国では融雪剤としても使われる塩分で、白い粒です。水溶液の凝固点は塩化ナトリウムすなわち一般に言う「塩」で最大約−20℃、塩化マグネシウムの水溶液は、濃度により凝固点が最大約−30℃程まで下がります。塩化カルシウムの水溶液は、濃度により凝固点が最大約−50℃程まで下がります。ただし副作用もあります。鉄は水分が付着すると酸化して錆びつきやすくなりますが、塩化ナトリウム(塩)や塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどを含んだ水分はさらに金属の腐食を速めてしまいます。雪国の車は下部分に腐食防止のコーティングを施したりします。植樹や花壇などに融雪剤がかかると、植物の生育にも塩害の影響があらわれる可能性があります。塩化カルシウムは水にとけると、発熱する性質を持っています。そのため、塩化カルシウムが入った融雪剤は皮膚についたりすると炎症を起こすことがあるので、散布に当たってはこれらに注意して行う必要があります。塩カル散布後、守備位置にお清めの塩を盛り、お神酒を捧げて、今年のグラウンドに感謝するとともに、来年もよろしくお願いしますと、祈りを込めて合掌しました。最後に6年生二人の音頭で、2022年の活動を関東一本締めでしめくくりました。

■ 何もかも値上がりにビックリ
 久々スーパーでお買い物に同行、イヤハヤびっくり、何もかも値上がりしてるじゃありませんか。牛乳もパンも肉も魚も冷凍食品もお惣菜もカップ麺も...安くなってるのはお米だけですね。今年は野菜が安いのでまだ良いのですが、握り寿司の価格を見たら、スシローやくら寿司が値上げで客足減ってると言われてますが、まだ回転寿司のほうが安いですよ。持ち帰り寿司がこの値段なら、回転寿司業界はさぞ大変だろうとお悔やみ申し上げたいです。何しろ魚の値段がとんでもなく上がりましたね。まぐろもサーモンも、イカなんてそもそも並んでいる数量わずか、買いたくても買えません。鍋につきものの鱈も高くなりました。お正月につきものの蛸も高い。

盛岡の妹宅でご馳走になったイカ、特売で2ハイ980円

■ 珍達そば
 2022年最後の温泉旅行は秩父市下吉田の「星音の宿ばいえる」と決めました。バイエルと言えばドイツの音楽家(作曲家、ピアニスト)のことかなと思いましたが、待てよ、星の音ということは星に関係あるんだ、ということで、名付けた理由は何か関連があるんだろうと思って調べてみました。宿で聞き忘れたので確たることは分かりませんが、星座ごとに等級順にギリシャ文字小文字などでα, β, γ, ・・・と名づける「バイエル符号」と言うものがあります。これだ!と思いました。ドイツの法律家ヨハン・バイエルが1603年に星図『ウラノメトリア』で発表した恒星の命名法が「バイエル符号」だそうです。多分この関連でしょう。
 合併前の吉田町は「龍勢ロケット」で有名でした。もちろん今もロケットの打ち上げは続いています。秩父は頻繁に行ってますが、今回は有名な「珍達そば」を食べようと企画しました。お花畑駅前の秩父市役所の隣に有りますから、日曜日は市役所が休みなのでその駐車場が利用できます。
 ところがなんと、「臨時休業」でお詫びの張り紙が・・・秩父の名物そばなので、日曜日の昼は店の前に行列ができていると「食べログ」に出ていたので、変だなとは思ったのですが、スマホで見ても「営業中」となっていたのに...スマホは定休日でなくて営業時間中なら「営業中」と表示されるわけで、仕方ない、さてどうするか...
 ちなみに、こんなネギたっぷりのラーメンなのだそうです。見るからにおいしそうですね。

珍達そば
 実は秩父市役所の隣の店は「団子坂店」というのだそうで、秩父にはもう一つ「横瀬店」があるけれど、「珍達そば」と言ってもだいぶ趣が違うよ、と「食べログ」に載っていました。どちらが本店というわけでもなく、なぜ2店あるのか定かではありませんが、「横瀬店」のほうが本流というウワサもあるようです。スマホで場所を検索して向かいました。来た方向へ戻る形でした。こちらのほうがずっとこぎれいな感じです。しかも隣が森で自然豊かです。店は混んでいました。作り手オジサン一人、給仕若い女性一人で、次々お客さんが入ってきます。
 もちろん「珍達そば」¥700を注文しました。混んでる割には出てくるのが速かったのですが、あれ?「団子坂店」の「珍達そば」とイメージがだいぶ違うな、と思いました。スープが濁ってるし、ネギも煮込んでる感じだし...ただ、「食べログ」では「横瀬店」の「珍達そば」も評判良かったのですが、食べて「そうめんだ」と思いました。スープは魚介系で美味しいですが、麺がどうにも...これをラーメンと表現してはいけないと思いましたが、メニューにはちゃんと「ラーメン」や「チャーシューメン」もあるので、これはあくまで「珍達そば」なのでしょう。

■ 秩父の星音の宿へ
 秩父市下吉田の「星音の宿ばいえる」のチェックインにはまだ時間があるので、お馴染みの小鹿野町に向かいました。歌舞伎で有名ですが、秩父ジオパークの一環で「ヨウバケ」などの地質学上貴重な名勝が数多くあるからです。385『小鹿野と宮澤賢治』(2020年7月28日)をご覧ください。いつもながらの街並みをゆっくりと北西から南東に流し、宮澤賢治の泊まった宿の前を通り、JAの直売所にも寄り、おがの化石館の隣を通って「星音の宿ばいえる」に着きました。この宿は結婚式場もある大きな宿で、施設がとにかく余裕があるというか、悪く言えば無駄に広いなという感じですが、客にとっては悪いことではありません。料金の割にこれで大丈夫かな?と要らぬ心配をしました。施設やサービス、温泉は素晴らしいのですが、食事のところに注力しないとリピータが増えないのではと思います。夕食は休業中で、隣の「日本料理いじま」から運んでくるのでしょうか?結構豪華弁当で、朝食も作りたての総菜ではないと感じました。

小鹿野町のおがの化石館横には、ようばけ(国指定天然記念物)をバックに宮澤賢治と保坂嘉内の歌碑があります


「星音の宿ばいえる」は赤平川畔に在ります
赤平川が巾着状に蛇行して吉田川と合流する袋状の地に「吉田取方総合運動公園」があり
野球場、テニスコート、運動場があり、大きな体育館、更にヘリポートまであります
川向こうの崖が「取方の大露頭」という秩父ジオパークの貴重な景勝地で、昔深海にあったことを示します

体育館とヘリポート その左側が「星音の宿ばいえる」


「星音の宿ばいえる」を赤平川方面から見た側面です


「星音の宿ばいえる」の入口


「星音の宿ばいえる」の外観


入口入って右側にあるテーブルには花飾りなど色々ならんでいます


右側が玄関、左奥が受付カウンタ、階段上って3階へ


入り口横のラウンジにはウェルカムコーヒーの設備があります
別の場所にもコーヒーやジュース、コーラなどフリードリンクコーナーがあって、いつでも飲めます


宿泊した部屋は和洋室で広い部屋


夕食は部屋で弁当を頂きました


ラウンジ外にはデッキがあります
他にも漫画がいっぱい置いてあるレストコーナーなど、やけに広い部屋があります


お風呂の入り口です


天然自家源泉の温泉となっており、「化粧水の湯」と称される程とろとろの泉質です
ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩低張性鉱泉で、源泉温度17.4℃、pH9.01ですからぬるぬるします
これは内風呂(夜中もずっと)ですが、何時までも入っていたいと思う素晴らしい湯(加温循環)です


これは露天風呂ですが、夜空は暗くて北極星、カシオペア、北斗七星、オリオン座がクッキリ見えます


朝食はレストランと隣に和室(畳にテーブルと椅子)がいくつかあり、客室棟毎に分かれて頂きます


朝食はこんな感じです(おひつに入ったご飯が堅かったのが残念)

■ 星音の湯
 星音の湯は「星音の宿ばいえる」の源泉を引いている隣の温泉施設です。ばいえるに宿泊すると優待券(無料券)2枚もらえるので、チェックイン日とチェックアウト日、両方入浴出来ました。これは素晴らしいサービスですね。門を潜って入ると素敵な庭と入館入口があります。和風で実に風情に満ち溢れています。料金は土日祝日の昼は¥1030、夜17時以降は¥830、平日の昼は¥930、夜17時以降は¥730です。しかもタオルとバスタオル、館内着が着いていて、女性には浴衣のサービスもあり、手ぶらで利用できます。こころなしかばいえるより湯がネットリしない気がしますが、薬湯などもあります。サウナは小さいですが、熱さ十分です。
星音の湯のゲート


入口は風情がありますね

■ 道の駅龍勢会館
 「星音の湯」から程近いところに、度々寄る「道の駅龍勢会館」があります。龍勢茶屋(直売所)には地元吉田の特産品がいっぱい!朝採りの地元産新鮮野菜、秩父みそや、おなめ、そば、とうふ、手作りまんじゅう、ようかん等の和菓子・手作り民芸品などがたくさん置いてあります。隣にはお食事処「にぐるまやダイニング吉田店」があります。あらびきハンバーグの他、わらじかつやざるそば等の秩父名物が楽しめます。吉田名物・新井豆腐店の「七平とうふ」を使用した「七平とうふのステーキ」がおすすめメニューで、固い食感がクセになる逸品です。秩父名物みそポテトも販売しています。龍勢会館には、「椋神社例大祭」、別名「龍勢祭」の臨場感をそのままに、いつでも祭りの感動に出会える展示があります。毎年10月第2日曜日、椋神社の付け祭として奉納される龍勢祭、澄み切った秋の空に舞上がる様が天に駆け上る龍を連想させるところからその名がつきました。実物の龍勢の展示をはじめ、150インチ大型スクリーンによる祭りの映画、発射の瞬間を音と光で再現する実物大のやぐら、龍勢製造工程の解説ビデオ、27流派の紹介、世界の龍勢等を展示しています。入場料は大人(高校生以上):350円です。

道の駅龍勢会館

■ 秩父一揆
 龍勢会館の隣には映画『草の乱』で復元された、井上伝蔵邸が残されています。秩父事件の中心人物として時代に翻弄された井上伝蔵の原点がここにあります。1884(明治17)年10月31日から11月9日にかけて、埼玉県秩父郡の農民を中心に数千人の民衆が負債の延納、雑税の減少などを求めて武装蜂起、自由民権運動の影響下に発生した、いわゆる「激化事件」の代表例ともされてきました。2004年、秩父事件発生120年を切っ掛けに、映画『草の乱』が企画・製作され、当時の秩父郡吉田町を中心に撮影されました。復元された井上伝蔵邸は撮影終了後「秩父事件資料館」として、伝蔵関係資料のほか撮影時の衣装・小道具等が展示公開されています。また、その隣接地にはオープンセットの一部が移築保存され、『草の乱』の世界が体感できます。時の政府をも震撼させた出来事に思いをはせてはいかがでしょう・・・というのが龍勢の町よしだのコマーシャルコピーです。

井上伝蔵邸

■ コロナの勢い、いまだ隆盛
 新型コロナウイルスの国内感染者は12月24日19時現在、新たに17万7741人確認され、前週の土曜日(17日)より1万8930人多く、19日連続で前週を上回りました。累計感染者数は28百万人を越えました。感染に気付いていない人がいっぱいいるでしょうから、実は日本人の半分ぐらいは感染しているのかもしれません。ちなみに世界全体では累計感染者数が6億8千万人を越え、死者数も6百6十6万人ぐらいです。心配なのは中国、映像では北京の火葬場に向かう車列の大渋滞、死んだヒトを載せて、どんな気持ちでクルマに乗っているのでしょう。

星音の湯のレストラン空楽(そら)の入口です ここでランチしました

■ ドラマ終焉
 年末はドラマ終焉の時期でもあります。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回(第48回)では、主人公・北条義時の死に様が話題になりました。源頼朝の死後、繰り広げられた凄惨な粛清、義時がその13人の名前を挙げたとき、「あれ、13人ってそれ?」と話題になりました。更に殺し屋善児亡きあと、北条政子が、トウに子供たちに武芸を教えるという新しい役目を与える、その子供たちが13人いたのです。これは「希望の13人」なのだ、「さすが三谷幸喜!」と視聴者から驚きの声が上がりました。
 フジテレビ系連続ドラマ『silent』は川口春奈とSnow Manの目黒蓮が共演し、最終話は番組放送開始後最高となる数字を記録、“木曜劇場”における最終話の個人全体視聴率、コア視聴率が5%を超えるのは4年ぶりとなり、有終の美を飾りました。かつて本気で愛しあった恋人同士が、音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリーを描いた作品でした。SNSでは“silentロス”を訴える人も相次ぎました。あるサイトで「『silent』で演技がうまいと思った俳優」アンケートを募ったら第3位が主演の川口春奈、涙を流すシーンが多くありましたが、どの場面でも視聴者の涙を誘う繊細な演技が話題になりました。第2位が夏帆、生まれつき耳が聞こえない女性を表情豊かに熱演し、手話の流ちょうさが本当にろう者ではないかと思わせる迫真の演技でした。笑顔の明るさに救われた視聴者が多かったようです。1位は目黒蓮、NHK朝ドラ「舞いあがれ」でも柏木学生を演じて評判ですが、このドラマでは、「悲しい目をしているのが演技で伝わってくる」とか、「切ない表情が上手い」、「本当に耳が聞こえないかのように感じる」と、あまりの演技力の高さに感情移入してしまう視聴者が続出していたようです。

星音の湯の檜露天風呂

■ ゼレンスキー大統領米国訪問
 ウクライナのゼレンスキー大統領による、突然のアメリカ訪問・・・半日にも満たない滞在で、バイデン大統領との首脳会談、共同会見、連邦議会での演説を相次いでこなしました。米国が招待し、米軍機で厳重に警護しながらの移動、米国議会下院は共和党主導に代わり、いい加減ウクライナへの肩入れを抑えようという気分が出てきたことにバイデン大統領ら政権中枢が危機感を抱いたようです。米国は今回、これまで供与を控えてきた「パトリオット」供与に踏み切ったわけですが、これはあくまで防衛兵器、ウクライナ国民の生活を脅かすロシアの非人道的攻撃を見ると、許せませんね。米国共和党がえん戦気分と言っても、実はこの戦争で儲かっているのは米国軍需産業なのです。戦争は終わって欲しいですが、ロシアは許せません。G7の経済制裁も、エネルギーも食糧も自給できるうえ、外貨収入があるロシアには、贅沢を我慢すればさして効果が無いようです。口惜しいですね。

星音の湯の露天岩風呂

■ セクハラ自衛隊員へ処分
 陸上自衛隊郡山駐屯地で起きたセクハラ問題で、防衛省は12月15日、同じ中隊に所属していた加害者の隊員5人を懲戒免職処分としました。また、ずさんな対応で被害を防げなかったとして、上司の中隊長(1等陸尉)を停職6ヶ月の懲戒処分、性暴力に気づかなかったなどとして大隊長(2等陸佐)を注意、連隊長(1等陸佐)を口頭注意、女性隊員に性的発言をしたとして30代の3等陸尉を訓戒としました。こういうことは他でもあると見られ、当の隊員たちは実際に性行為をしたわけではなく、「交友のつもり」などと言っていて、それほど悪いことをした感覚ではなかった模様です。セクハラとは何かについて、部隊の内部で十分な教育が行われていなかったという事であり、猛省を促したいところです。

星音の湯のサウナ

■ 岡崎警察署での勾留男性死亡
 愛知県岡崎警察署の留置場の保護室で勾留されていた43歳の男性が死亡・・・これはひどい事件ですね。ベルト型の手錠や縄などで連続して延べ140時間にわたり拘束され、横たわる男性に幹部を含む署員らが蹴るなどの暴行を加えていたとみられています。公務執行妨害容疑で11月25日に逮捕され、岡崎署に勾留された男性は、大声を出して暴れるなどしたため防音処置がされた保護室に収容され、自ら服を脱いで裸のまま両手両足を拘束されたそうです。12月4日未明、室内で動かなくなっているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。死因は腎不全でしたが、統合失調症と軽度の糖尿病の持病があり、岡崎警察署も把握していましたが、入院などの医療的な措置はとられていませんでした。そもそも統合失調症ならばそれなりの対応、扱いをすべきであり、こうした暴虐な扱いは許されません。愛知県警本部は特別公務員暴行陵虐の疑いで警察署を捜索したそうですが、警察官による不適切な事件は全国で多発しており、猛省を促したいところです。

星音の湯の中庭と太鼓橋 右奥は大広間と二段寝床などがあります

■ 議員辞職
 自民党の薗浦健太郎衆議院議員は、政治資金パーティーの収入をめぐり、近く政治資金規正法違反の罪で略式起訴される見通しとなったことを受けて、12月21日に議員を辞職するとともに、自民党を離党しました。薗浦氏は衆議院千葉5区選出の当選5回で50歳です。読売新聞の記者や麻生副総裁の秘書を経て、2005年の衆議院選挙で初当選しました。党内では麻生派に所属し、麻生副総裁に近いことでも知られています。これまたひどい事件ですね。秘書が証拠の音声を残していたことで逃れられないと覚悟したみたいですが、それまでは堂々とシラを切っていました。こうした輩が「センセイ」と呼ばれて国民の税金を食い物にしている・・・いい加減にしろと言いたいですね。

星音の湯の中庭にある池では、水が冷たいのか鯉が一列に並んで身を寄せ合ってジッとしています

■ 何をやりたいの?岸田総理
 「令和版所得倍増」とか「新しい資本主義」とかいろいろおっしゃってましたが、このところは防衛政策大転換、原発政策大転換、「丁寧に説明する」という常套文句はどこ行ったという感じです。そもそも「聞く力」もだれから聞いているのでしょうか?ロシアのウクライナ侵攻で日本も防衛が大事というのは多くの国民の共通認識ではありますが、専守防衛、そのために日米安保があるはずでした。自衛隊員は国を守るために気概を持って任務に当たっていますが、近年では災害出動がメインとなって国民を守る任務が多くなりました。では米軍は何を守っているの?もちろん米国を守っているのです。日本の自衛隊が攻撃能力を持った軍隊に変身するならば、米軍はその役割を縮小できます。原発政策については二酸化炭素による地球温暖化の弊害が人類の生存問題にかかわるほど深刻化しているのですから、そのために原子力が必要だということを国民に真剣に訴えて、理解を取り付けるべきです。それこそが「丁寧に説明する」ことのはずです。防衛予算増加のために増税するということですが、故安倍晋三元総理や高市早苗大臣のように防衛予算を国債で賄うと主張するのではなく増税で、というのは真っ当な感覚です。ただ、もしGDP比2%などと本気で考えているとは思いませんが、もしそうなら世界第三位の軍事大国になります。ロシアをも越えますよ。一方で日本国民は世界の中でドンドン貧しくなっている、人口減少で国力は落ちる一方、国が無くなったらオシマイとはいえ、赤字国債をバンバン発行して、毎年史上最高の国家予算を組む感覚、この異常さをどうやって丁寧に説明してくれるのでしょう?

岸田総理

■ 日銀黒田総裁がまたまたサプライズ
 前回2023年の為替相場の市場予測を専門家9人に聞いたところ、「2023年1月から3月までにドルは140円台後半で高値を付け、秋以降に120円台後半の安値を付け、2023年末値は132円ぐらい」と言われていることを書きました。今年152円/USドル目前まで進んだドル高はその後反転してドル安方向に進み、どうやら今後はドル安に向かうのは間違いありませんが、日米の金利差はすぐには変わりそうも無いので、極端な円高は無いだろうと思います。
 ところがドッコイ、日銀の黒田総裁がまたまたやってくれました。12月20日、長期金利操作の許容変動幅を従来のプラスマイナス0.25%から同0.5%に引き上げるというサプライズの発表を行い、発表直後から長期金利は0.5%近傍まで跳ね上がり、日経平均株価は800円超の暴落、ドル円は137円から131円に跳ね上がりました。それでも黒田総裁は利上げではないといつものおとぼけ会見、しかし従来から0.25%死守、それを越えたら利上げだと言ってましたから誰も信じません。銀行は喜びますが、住宅ローン借り換えの希望が殺到して天手古舞になりました。実は先立って前日に日銀が発表した資金循環統計によると、9月末時点の国債の発行残高のうち、日銀が保有している額はおよそ536兆円となり、保有割合が50.26%と初めて5割を超えたのです。黒田総裁就任以降日銀がやってきたことは「財政ファイナンス」であり、国際的に禁じ手です。これだけ借金が増えると金利を上げれば自分の首を絞めるので上げられない、しかしG7金融政策決定会合でも日本はこの「財政ファイナンス」をやめろと各国から指摘され、黒田総裁は自分が辞める前に出口の一端を見せるべきだろうと思ったのでしょう。「まさか」と市場はビックリしたわけです。しかしこれでハッキリしたのは、2023年は大変な年になるゾ、ということです。願わくば日銀に勝ったヘッジファンドが再び牙を剥かないで欲しいということです。日本国民は円安による輸入物価高騰にあえいでいます。企業も原材料高騰に苦しんでいます。金利が上がったら中小企業の倒産が続出し、不動産価格が下落、住宅市場が冷え込んだら日本経済はめちゃくちゃになります。

日銀黒田総裁

■ サッカーワールドカップ優勝はアルゼンチン
 2022サッカーワールドカップカタール大会の決勝戦は2022年12月18日、ルサイル競技場で行われ、アルゼンチン代表がPK戦の末にフランス代表に勝利し、36年ぶり3度目の優勝を果たしました。アルゼンチンのリオネル・メッシ(35=パリSG)は前半にPKによる先制点を挙げ、さらに延長後半にもゴールを挙げ2得点でチームをけん引、“最後のW杯”となる5回目の出場で悲願の初優勝を手にしました。アルゼンチンが前半2点をリードしながら、後半フランスが追いつき、延長の後半でも1点ずつ入れてPK戦に突入しました。リオネル・メッシとキリアン・エムバペというスーパースターが、シナリオでは描けないドラマティックなバトルを繰り広げました。アルゼンチンの10番・メッシが前半にPK、延長後半にはこぼれ球を押し込み、W杯王者に王手をかける2度のリードに導いたかと思えば、フランスの10番・エムバペが、決勝の舞台では史上二人目となる56年ぶりのハットトリックを達成し、フランスを窮地から救い出します。そしてPK戦でも互いに1番手のキッカーとしてキックを成功。最終的には、PK戦を制したアルゼンチンが1986年メキシコ大会以来となる36年ぶりの栄冠を手にしました。「ABEMA」の解説で沸かせた本田圭佑も最高にスゴイゲームだったと言っていました。アルゼンチンが前半2点をリードしたものの、全体としてはフランスのほうが完成度の高いチームでしたが、とにかくブラジルチームがメッシのために一丸となってチームプレーを展開したことが勝因で、次に大会の最優秀GKにも選ばれた守護神エミリアノ・マルティネスを挙げました。決勝でも大ピンチを救うスーパーセーブ、PK戦でもフランスの2選手のキックを止めるなど活躍し、エムバペのゴールも2つはボールに触っていたというその読みと反応を称賛していました。優勝したアルゼンチン国内のフィーバーぶりは想像を絶するものでした。

パリ・サンジェルマンの日本ツアー2022での記者会見で、PSGの3人とゲストの三浦知良
左からエムバペ、メッシ、ネイマール、三浦知良、カズが一番若く見えますね(2022年7月17日)

■ クリスマスリース
 ふじみ野こどもエコクラブで作った今年のリースは、ふじみ野高校から頂いたカイヅカイブキがベースです。カイヅカイブキは、ヒノキ科ビャクシン属の小高木で、ビャクシンの栽培品種です。枝が巻き上がるように生育します。大阪の「貝塚」で作られた、あるいは樹形が巻貝のようになることから、カイヅカイブキ(貝塚息吹)と命名されたそうです。川越街道で拾ったシダーローズの薔薇の花のような松ぼっくりとピラカンサの赤い実、黄金色扇の銀杏葉も付けてリボンを結んでいます。

2022年 正月飾りまで維持すべく柚子も付けました


2020年のベースは竹の葉なので枯れて白っぽいです
(2022年12月25日)


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