510  袋田の滝

 いよいよ2022年もあと2週間で終わりです。何となく気ぜわしくなってきましたね。しかも22日は「冬至」、1年で一番夜の長い日で、カボチャや柚子湯という慣習が言われます。我がふるさとでは大雪だそうです。でも今年は例年に比べれば記録的に雪の降るのが遅かったのです。ラニーニャで寒い冬と言われてましたが、どことなくチガウ感じがします。

■ モリハチ祭り
 12月16日(金)に大宮駅東口の「まるまるひがしにほん 東日本連携センター」(さいたま市大宮区大門町1-6-1)で初日を迎えた「モリハチ祭り」に出掛けました。盛岡・八幡平広域観光エリア・・・岩手県内10市町(盛岡市・八幡平市・宮古市・滝沢市・雫石町・葛巻町・岩手町・紫波町・矢巾町・岩泉町)と秋田県内2市町(鹿角市・小坂町)で構成されている「モリハチ」の旅の紹介と、盛岡冷麺やきりたんぽなど「モリハチ」の特産品が販売されているからです。雫石町観光大使としてはこういう機会には必ず顔を出さなければなりません。12月18日(日)までの3日間だけなので、土日無理の身としてはこの日しかありません。以前は勤務先企業の支店や技術センターがあって頻繁に訪れた大宮駅、東口でも西口でも良く飲み、良く食べました。特に東口は狭い通路の飲食街で、南側は「ナンギン」と呼ばれ、ちょっとヤバイ場所です。久し振りに訪れましたがイヤハヤ凄い賑わいで、昔ながらの活気に溢れていました。ラーメン屋などは行列しているし、昼飲み営業している店もたくさんあります。「日高屋」発祥の地ですね。大宮駅の人の多さも池袋や新宿と変わりません。




JR大宮駅 東口 「まるまるひがしにほん 東日本連携センター」の地図


「まるまるひがしにほん 東日本連携センター」の外観

■ きりたんぽ
 「モリハチ祭り」では、盛岡冷麺や盛岡りんごは我が家に在庫十分あるので、岩手県雫石町千秋堂の銘菓「くるみゆべし」や「ごまゆべし」、そして秋田県鹿角市が発祥のきりたんぽを買いました。これで今夜は鍋だと決まりました。

秋田県鹿角市の柳田きりたんぽ店の商品を購入
素敵な女将さんが女性たちの手づくりにこだわったきりたんぽ作りを指揮しています

■ 茨城県は5地域に分けられる
 今回は袋田の滝観光を紹介します。袋田の滝のある茨城県大子町は、茨城県の県北地域に有ります。茨城県を地域で分ければ、
 ・県央地域(水戸市、笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町)
 ・県北地域(日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東海村、大子町)
 ・鹿行地域(鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市)
 ・県南地域(土浦市、石岡市、龍ケ崎市、取手市、牛久市、つくば市、守谷市、稲敷市、かすみがうら市、つくばみらい市、美浦村、阿見町、河内町、利根町)
 ・県西地域(古河市、結城市、下妻市、常総市、筑西市、坂東市、桜川市、八千代町、五霞町、境町)
となります。

茨城県の形は、上を向いて遠吠えしている犬の顔と耳、手とシッポに注目して覚えるのだそうです

■ 大子町は茨城県最北端
 県西地域は埼玉県と接しているので頻繁に通りますが、通常は単なる通過地域です。利根川や鬼怒川の流れる地域です。千葉県に接する県南部は東京への通勤圏でもありますが、つくば研究学園都市などでも有名です。日本第二の広大な霞ケ浦を挟んで沿岸部の鹿行地域は水郷と九十九里浜、工業地域です。県庁所在地の水戸市は、県の中央部にあり、2月下旬〜3月にかけて梅が咲き乱れる偕楽園で知られています。水戸市の西側にある笠間市は、花や龍の飾り彫りが施された笠間稲荷神社で有名です。笠間市の南西には双耳峰の筑波山があり、目的やレベルに合わせてさまざまなハイキングトレイルが整備されています。県北地域は海側が日立市を代表とする工業地域ですが、内陸部は山林が多く、茨城県では珍しく平地でない地域です。大子町は北茨城市と共に茨城県では最北端になります。上の地図では犬の耳の部分です。下に今回の旅の経路を示します。高速道路を使わず、東北本線沿いに国道4号を北上し、宇都宮を過ぎて、更に鬼怒川越えて、さくら市上阿久津の「菖蒲沢」交差点を右折して東方向へ向かい、八潮グリーンラインを走って茨城県に入りました。信号機が少なくてスイスイ走ります。途中「道の駅奥久慈だいご」に寄りました。帰りは「道の駅ばとう」と「道の駅きつれがわ」に寄り、途中古河でちょっと買い物して帰ってきました。距離320kmと所用時間は往復です。

■ 魅力度最低の茨城県?
 茨城県は長いこと、あの悪評高い「都道府県魅力度ランキング」で最下位;47位に甘んじてきました。それが2022年は佐賀県に最下位を譲り、46位にランクアップ、ちなみに45位は埼玉県、44位は群馬県、栃木県が41位です。ダントツ1位は常に北海道で、かなり離されて2位が京都、3位が沖縄、4位が東京、5位が大阪となっていて例年不動です。神奈川県が6位で千葉県が13位、佐賀県の隣の長崎県は9位です。全国47都道府県すべてを旅した筆者から見るとこの順位は到底納得できません。要するに設問の設定と重み付けの方法がおかしいのでこういう結果になるのです。関東1都6県でトップクラスとビリクラスが極端に分かれたり、隣り同士の佐賀県と長崎県がこんな極端な差になるというのはいったい何の魅力を計っているの?ということですね。茨城県は魅力的ですよ。群馬や栃木のような恵まれた温泉地はありませんが、野菜は最高だし、平坦なのでサイクリングやドライブには絶好の地です。

道の駅奥久慈だいご

■ 道の駅奥久慈だいご
 大子町に着いて、久慈川を渡ると目の前が「道の駅奥久慈だいご」です。この辺りはJR水郡線常陸大子駅があり、グルメの店も数多くあります。「道の駅奥久慈だいご」では、特産品の奥久慈りんごや各種野菜、奥久慈しゃも肉、久慈川の鮎の甘露煮、大子こんにゃく、奥久慈茶、黒豆(常陸大黒)、国寿石大子硯、大子漆塗り椀などの販売や、レストランがあり、繁盛していました。2階にはなんと!「大子温泉」のお風呂が有ります。入浴料500円、安いですね。茨城県で温泉がある唯一の道の駅です。大子温泉は「ナトリウム硫酸塩泉」です。いわゆる弱アルカリ単純泉ですね。茨城県を代表する一大温泉地が奥久慈温泉郷(袋田、湯沢、月居、淺川、大子)で、中でも大子温泉は名湯100選にも選ばれています。JR常陸大子駅周辺と久慈川に沿って点在する旅館やホテル約32軒が軒を並べ、茨城県随一の活気を見せています。源泉の湧出温度は31.6℃、pH値8.6ですから、温泉と言っても加温しています。

大子町宿泊して温泉としゃも鍋を堪能
茨城県養鶏試験場で改良を加えてできた「奥久慈しゃも(軍鶏)」の肉は身が締まり、脂肪分が少なく、歯ごたえがあります
大子町では、しゃも鍋のほか、そば、親子丼、カレーなど、奥久慈しゃもを使ったさまざまな料理が楽しめます

■ 袋田の滝
 宿泊して翌朝、名勝「袋田の滝」に向かいました。久慈川の支流滝川に架かる袋田の滝は、那智の滝、華厳の滝と並ぶ日本三名瀑に数えられ、高さ120メートル、幅73メートルの大きさを誇ります。滝の流れが大岩壁を四段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれ、また一説には、その昔、西行法師がこの地を訪れた際、「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛したことからとも伝えられています。車で行けば、滝の手前には民間の駐車場が並び、概ね500円です。ただし土産物屋や飲食店はお客様無料となっています。1300mほど手前に町営の無料駐車場があり、風光明媚なので多くの人がここに車を置いて滝川沿いに歩いていました。行きは左岸、帰りは右岸が良いですね。滝の観覧料は300円ですが、トンネルの立派さやエレベータがあって料金としては安いと感じます。

袋田の滝に至る土産物屋街、平日のせいかご覧の通り人気無し、シャッター降ろしている店がほとんど


袋田の滝…第一観瀑台から撮影


滝の観瀑台に通じるトンネルは立派です


エレベータで第二観瀑台に登ると、更に二段の展望台があり、最上部は滝の上部と同じ高さ


袋田の滝のキャラクター「たき丸」君です


見下ろしたら不動明王を祀る奥の院が見えました
江戸時代建造ですが、係の女性が「冬の今だけしか見えませんよ」と言います
木々の葉が繁ると見えなくなるのだそうです


第一観瀑台から滝川の下流方向を見ると吊り橋が見えます


逆に吊り橋の手前から第一観瀑台方向を展望

■ 帰路・道の駅巡り
 帰りは「道の駅ばとう」と「道の駅きつれがわ」に寄り、途中古河で「いば旅あんしん割地域応援クーポン」6千円を使って買い物して帰ってきました。何しろ大子町からちょっと走るともう栃木県に入るので、茨城県で買い物するには古河市辺りでないと大きなショッピングセンターが無いからです。
 「道の駅ばとう」は栃木県那須郡那珂川町北向田の国道293号に有る道の駅です。道の駅ばとうのある場所は、もともとは馬頭町という地名でしたが、2005年に小川町と合体して那珂川町となりました。那珂川沿いの小高い丘に位置し、日光・那須連山を一望できる道の駅です。地元でとれた野菜など、那珂川町ならではの商品を取り揃えています。

道の駅ばとう
 「道の駅きつれがわ」は栃木県さくら市喜連川にある道の駅で、国道293号沿いにあります。ひと言で言えば、デッカイなぁ〜と感じます。足湯があり、ナトリウム塩化物泉で「日本三大美肌の湯」に選ばれているという「喜連川温泉」が体験できる人気の道の駅です。さくら市ゆかりの野口雨情、商店街に残るレトロ調の建物、そして里山風景・・・「大正ロマン、大正モダン」をテーマに、「さくら市の持つ親しみやすい素朴さと懐かしい原風景に触れることができる、癒しの空間」がキャッチです。かつての喜連川町は2005年に氏家町と新設合併してさくら市となりました。以前紹介した卯の里の「レストランまるまつ」は氏家のほうですね。喜連川は奥州街道の宿場町であり、江戸時代には古河公方の末裔が治める喜連川藩が置かれていました。JR東日本が分譲した新興住宅地「フィオーレ喜連川」や「びゅうフォレスト喜連川」を山手線の電車内の広告でかつて良く見ました。温泉があって良いところだなぁという印象でした。仕事でも某メーカーの花の園芸ハウスの制御機器の件でしゃいんが出張することがあり、その縁で喜連川の読みを知りました。

道の駅きつれがわ

■ 米ドル円相場はどうなる?
 今年152円/USドル目前まで進んだドル高はその後反転してドル安方向に進みました。資源小国日本は、円安になると食糧もエネルギーも工業材料もすべて輸入ですからインフレが進まざるを得ないので、インバウンド頼みの旅行業界はホッと一息ですが、相対的には過度な円安は好ましくないので、消費者は円安是正を望む方向でしたが、さて来年はどうなるでしょうか。前にも書きましたがドル高進行はピークを過ぎたので、2023年はドル安方向に向かうはずです。日本から見れば円高方向ですが、今の為替はほぼ日本の事情は関係ありません。日本政府や日銀の政策からしたら円高になる方向にはありません。専らアメリカの動向いかんです。米国ではやっと記録的インフレが収まりつつある傾向ですが、FRBのパウエル議長はそれでも明確な指標が出ない限り金利引き上げを止めないと言っています。急激な金利引き上げで米国の資産インフレが抑制されてきました。住宅ローンが払えないから住宅バブルが沈静化してきたためです。米国景気が悪化するのは間違いなさそうですが、ここにきて中国がどうやらゼロ金利政策を放棄したようで、これは世界経済にはプラス効果と言われています。不動産バブル崩壊と医療崩壊で中国国民は大変な目に合うでしょうが、それでもやると言ったらどんな犠牲を払ってもやるのが中国政府です。2023年の為替相場の市場予測は、2023年1月から3月までにドルは140円台後半で高値を付け、秋以降に120円台後半の安値を付け、2023年末値は132円ぐらいと言われます。

■ サッカーワールドカップ三位決定戦と決勝
 2022サッカーワールドカップカタール大会の3位決定戦、クロアチア代表vsモロッコ代表の戦いが12月17日にハリーファ国際スタジアムで開催され、クロアチアが2-1で勝利しました。前回準優勝に続く快挙です。一方モロッコもアフリカ初のBEST4、これまた素晴らしいですね。この試合でもクロアチアの守護神GKリヴァコヴィッチがスーパーセーブを見せました。
 決勝は、36年ぶり3度目の優勝を狙う南米のアルゼンチンと、前回のロシア大会からの連覇、これまた3度目の優勝を目指す欧州のフランスが激突することになりました。アルゼンチン対クロアチア戦ではクロアチアの鉄壁GKリヴァコヴィッチが反則でPKを取られ、メッシが決めましたが、このPKはVARも無く、審判の判定は疑問でした。GKの身体がぶつかったのは確かですが、シュートの後ですから、GKとしたら他にどんな防御があったのでしょう?紳士のモドリッチが珍しく不満を漏らしたのは当然です。これこそVARがふさわしい場面でした。この後の2点はさすがメッシという感じでしたが、最初の1点でクロアチアの戦意が低下したように感じました。モロッコは旧宗主国のフランスに敗れましたが、この試合の翌日、モロッコサッカー連盟は判定に対する意見書をFIFAに提出しました。「疑問の余地のない2つのペナルティがモロッコチームに与えられないばかりか、VARの介入もなかったことに驚きを禁じ得ない」という内容でした。なるほど、VARとかAIとか言われますが、VARするかどうかの権限は主審に有るので、門前払いされたらどうしようもないわけですね。
 最も注目されるのは、アルゼンチンのメッシ選手35歳と、フランスのエムバペ選手23歳の対決です。ともに10番を背負うエースで、ここまでチームを引っ張ってきました。サッカー界を代表するスターを擁するチームの対戦、共に3回目の優勝を目指しますが、どちらが制するのでしょうか。フランスは出場選手を見ていると、まるでアフリカのチームのような印象です。そのスピードや総合力はずば抜けています。エムバペはフランス1部リーグのパリサンジェルマンでメッシとともにプレーしています。決勝はルサイルスタジアムで日本時間の12月19日午前0時開始予定で、NHKは、総合テレビとBS4K、ラジオ第1で中継し、NHKプラスで同時配信します。前に書いたように海外スポーツメディアのWC開幕前予想ではアルゼンチン優勝でしたが、勢いからするとフランスのような気もします。数々の栄冠を手にしたメッシが唯一手にしていないのがWC優勝だそうです。

NHKのホームページより

■ 訃報続々
 師走になると寒さのせいか訃報が増えます。筆者がかつて勤務していた会社の社長がくも膜下出血のため急逝されました。筆者の2代後の現役社長で、58歳でした。筆者の先代、先々代の社長も現役引退後死去されていますが、この方たちは筆者より10歳上でしたが、現役で亡くなられるのは実にショックで、悲痛な思いです。この方からは喪中による年賀欠礼のハガキを頂いていましたので、まさかご本人が亡くなられるなんて・・・
 我が高校同期生の夫、佐々木裕さんが11月15日12時30分うっ血性心不全によりご自宅で永眠されました(享年72)。訃報はコチラをご覧ください。工学博士で、東京工業大学助手の職を辞して後、一貫して人間の潜在能力を引き出す教育を追求、教室や企業での指導のほか、大学等との共同研究、啓蒙書の執筆などをしながら、能力開発教育の確立に力を注いで来られました。「速読」を日本に広めた方で「佐々木豊文」と名乗っていらっしゃいました。株式会社オモイガネ代表取締役、NBS日本速読教育連盟理事長として、東京と大阪に教室を持ち、速読教室の運営、企業向け研修、出版などをして来られました。12月11日(日)、青山一丁目のご遺族を弔問してきました。
 「マジンガーZ」「仮面ライダー」「コン・バトラーV」などの主題歌の歌手として知られ、“アニソン界の帝王”として“アニキ”の愛称で親しまれた歌手の水木一郎さんが12月6日に肺がんのため亡くなられたそうです。74歳でした。
 映画「男はつらいよ」シリーズに出演した、独特な風貌の俳優;佐藤蛾次郎さんが12月10日、東京都世田谷区の自宅風呂場の浴槽内で亡くなっていたそうです。78歳でした。
 俳優の岡田茉莉子さんの夫で映画監督の吉田喜重(よしだ・よししげ)さんが12月8日、肺炎のため死去されました。89歳でした。
 俳優の中原ひとみさんの夫で俳優の江原真二郎(えはら・しんじろう<本名・土家基定=つちや・もとさだ>さんが9月27日、進行性核上性まひのため死去していたことがわかりました。85歳でした。
 俳優の志垣太郎(しがき・たろう)さんが3月5日、心不全のため佐賀県で死去していたことがわかりました。70歳でした。息子の匠さんが、自身のツイッターで報告をしたことで判明しました。「あまりに突然の出来事であり、私と母は現実を受け止める事ができない状況が続いておりましたが故、発表が遅れてしまいました」と、9ヶ月もたってからの報告になったことをつづりました。100歳まで生きるゾと言っていた志垣太郎さんは、仕事で訪れていた佐賀県で急性心不全で亡くなったそうです。東京都出身の志垣さんは1969年に『芸術座』の舞台でデビュー、1971年にはドラマ『おれは男だ!』(日本テレビ系)で森田健作さんと共演。25歳のときには東海テレビ制作『あかんたれ』で主演を務め、二枚目俳優として脚光を浴びました。声優としてもアニメ『ベルサイユのばら』で“アンドレ”の声を演じるなど、多岐にわたって活躍し、バラエティなどにも出ていましたが、最近では表舞台から姿を消し、地方の仕事などが多かったようです。
(2022年12月18日)


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