387  干しそば

 2020年8月7日(金)は「立秋」でした。一番暑い頃です。一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかりということです。暑中見舞いは「立秋」の前日まで、この日以降は残暑見舞いとなります。日が短くなりつつあることを夕刻になると感じます。太陽高度が低くなるので暑さも日に日に収まって来るわけです。8月23日(日)が「処暑」、暑さが止むと言う意味で、朝夕は心地よい涼風が吹くようになりますが、台風のシーズンでもあり、今年も要注意、要警戒ですね。

■ COVID-19凄まじい増加
 新型コロナウイルスCOVID-19に関するニュースは恐ろしいことになっていて、国内では第1波のときに比べれば2倍以上の感染者が連日報道されています。岩手県でも2020年7月29日(水)遂に初感染者が出て、以来8月7日(金)で計7名が発表されました。40代4名、30代1名、20代1名、10歳未満1名ですから、働き盛りと若い人、さもありなんという結果です。少ない順では鳥取県21、島根県31、青森県32ですが、秋田県でクラスター発生して一気に34となってしまいました。一時期ずっと少数だった徳島県や鹿児島県はグンと増えています。JR東日本秋田支社のバスケットボールチーム・ベッカーズで14名、スポーツ関連では他にも全国各地でクラスターが確認されています。8月8日現在で多い順では東京都15,536、大阪府5,574、神奈川県3,187、愛知県3,004、福岡県2,903、埼玉県2,821、千葉県2,117、兵庫県1,588、北海道1,541、ここまで4桁で、続いて沖縄県972、これが心配です。人口比で見ると全国トップの発症率、やはり”Go To トラブル”か?この1週間の人口10万人当たりの感染者数は沖縄県33.65人、東京都17.36人、福岡県16.22人、大阪府15.20人、愛知県13.65人、宮崎県8.76人、熊本県8.58人、佐賀県7.24人、滋賀県7.21人、千葉県6.47人、神奈川県6.24人、三重県6.23人、京都府6.00人と全国に感染が拡がったことを示しています。


畑でとれた茄子、鳥みたいですね


■ 死者数の少ない日本
 世界ではこれまでに196の国・地域で少なくとも1,913万3,340人の感染が確認され、死者数は71万5,343人となりました。最も被害が大きい米国では、これまでに488万3,657人が感染し、16万104人が死亡、8月6日には世界全体で新たに28万2,381人の新規感染、7,377人の死亡が発表されました。死者数が最も多いのは米国の2,060人、次いでブラジル1,237人、インド886人となっています。日本の累計死者数が1,043人ですから、1日でこれだけ亡くなるというのは信じ難い数値です。日本の死者数が何故少ないか?外国からは「ジャパニーズ・ミラクル」と言われているそうですが、世界に冠たる超高齢化社会の日本は、70歳以上の高齢者比率が18.5%にものぼり、高齢者の致死率が高いCOVID-19のリスクを考えれば、日本の死者数は海外から見ると信じられないわけです。しかも第1波よりも第2波のほうが感染者に対する死者数が圧倒的に少ないのです。ウイルスの型が変異したのでは?とも言われていますが、医療体制や対処法が進んできたこと、高齢者が自粛していることが原因ではないかとも言われています。また血液型によって感染リスクが異なるという論文も世界各国の有名な機関から発表されていて、それによるとA型は感染しやすくO型はしにくいのだそうです。論文なんてヤマほどありますから、何が真実かは、後世にならなければ分からないでしょう。厚労省の発表によれば、致死率はCOVID-19がインフルエンザの3分の1以下だそうですから、「正しく恐れる」ことが必要なのではないでしょうか。

■ 今度はワーケーションを推進します
 日本国政府の政策は現在「若者の行動自粛は不要、高齢者の接触を減らせ」ということです。政府は緊急事態宣言で、『緩和政策』から『徹底的自粛政策』に転じさせ、これを解除したら再び感染が広がりました。この結果を受けて、安倍首相はすっかり引きこもりになってしまいました。今や菅官房長官と西村経済再生担当大臣に任せ切りですが、西村経済再生担当大臣は特に沖縄県の現状に危機感を募らせ、「帰省も慎重に」と言っており、知事会も同じ考えを表明していますが、菅官房長官は「政府はそんなことは言っていない」とあくまで”Go To キャンペーン”を推進する構えです。ましてや今度は「ワーケーションを推進」するそうです。意味が分かっているのかな?筆者はかねて温泉にノートPCとスマホを持ち込みワーケーションしていましたが、これは実に良いものです。疲れたらちょっと一風呂浴びるのです。菅さんと西村さん、どちらが経済再生担当なの?という感じですが、「徹底的自粛政策」を採った結果の悲惨さからトラウマになっているのでしょう。これは理解できる気もします。再度緊急事態宣言は出せない、これは不動の決意なのでしょう。


2020年8月9日(日)我が家の隣、雪平ファームで町会のブルーベリー狩り


■ つまらない日常
 筆者は「高齢者自粛政策」についてかつて次のように書きました・・・「この主張には俄かに同意できませんね。老人の他人との接触を減らせということは、イコール早く死ねと言っているようなものです。老人は青少年との接触によって元気を貰います。確かに「新しい生活様式」では従来通りとは行きませんが、老人の活動を封じ込めるのはこれまで展開されてきた政策とは相容れないものです。青少年は感染しても重症化リスクは低いので普通に活動させる、老人は青少年との接触を避ける、そんなことを言われたら、少年野球も温泉旅行も出来ません」・・・しかし現実はどうか。第2波の状況を見ていたら、気が変わりました。少年野球も温泉旅行も自粛して、電車にも乗らず、飲み会もせず、高齢者だけの農作業やバーデプールに勤しんでいます。何のことはない、政府の言うことを堅実に守っているのです。それは現状に鑑みて致し方ありません。「つまらない日常」です。

■ 蕎麦の自慢はお里が知れる
 「蕎麦の自慢はお里が知れる」と言われます。蕎麦自慢は、米が採れない貧しいところの出身と言うことで、自慢にならないと言う意味です。しかし今ではこれは死語です。コメ余りで休耕田だらけ、逆に蕎麦の人気は高まるばかりです。ソバの産地と言えばロシアがトップ、そして中国で、日本はおよそ7割が輸入、その多くは中国で、アメリカ、ロシアが続きます。日本でも国産を売りにするところが出てきており、蕎麦に関しては自給率が若干高くなってきました。我が家の周りにも蕎麦畑が近年は広がりつつあります。あの白い花はきれいですね。ただし、農業者の高齢化により、この傾向もやがてまた....


青森県黒石市の友人の蕎麦畑


■ 蕎麦で有名なのは長野県、山形県、、、
 日本の蕎麦の産地と言えば圧倒的に北海道ですが、「蕎麦で有名なところは?」というアンケートを取れば「長野県」と言う人がダントツだそうです。やはり信州そばのイメージや、水も良いというところから来るのではないでしょうか。うどんならば讃岐すなわち香川県がダントツで、続くのは埼玉県です。そばが信州すなわち長野県なら、続くのは何処でしょう?「山形県」と答える人が多いそうです。日本三大蕎麦と言えば南部「わんこそば」、信州「戸隠そば」、島根「出雲そば」と言われています。他にも新潟「へぎそば」、信州「更科そば」、「韃靼そば」、福井「越前そば」、東京「深大寺そば」、福島「白河そば」、兵庫「出石そば」、京都「茶そば」なども有名です。アレ?山形県は?「板そば」が有名ですが、あまり名物そばとして紹介されることが少ないのですが、実は山形県はそばだけでなく、うどん、ラーメンなど、とにかく麺類の消費量が多く、麺の県として知られているので、そばと言えば長野に続いて挙げる人が多いのだそうです。中華そばを冷で食べるのも山形の文化です。


山形県天童市で食べた板そば、堅い!


■ わんこそばに挑戦しましょう
 一杯食べ終わるや否や「ハイ、じゃんじゃん」の掛け声とともにおかわりが入れられる「わんこそば」。わんこそば15杯ほどがもりそば1枚分で、男性なら50〜60杯、女性なら30〜40杯ほどが平均です。モトを取ろうと思ったら90杯に挑戦しましょう。


盛岡市「東家」で食べたわんこそば、まだ序盤なので笑顔が見えます。やがて...

 「わんこそば」文化は、お客様を蕎麦でもてなすときに、「もう沢山です」と本気で辞退するまで「どうぞ」「どうぞ」とすすめるのが礼儀だとする南部地方の風習に根ざしています。そばに限らずご飯でも汁でもおかずでも、「どうぞ」「どうぞ」とすすめられ、調子に乗ってお代わりしていると、際限も無く出てきます。もう結構です、ご馳走様でしたと言うまでこれでもかとすすめるのがおもてなしだと思っているようです。

■ 蕎麦の乾麺はどこがおいしいか?
 コロナで巣篭もり、この際、蕎麦の乾麺はどこがおいしいか探究することにしました。探求ではありません、探究です。そこで近所のスーパーに行きました。ものすごく多種の乾麺が置いてありますが、これはどうやら「干しソバ」と言うみたいです。とはいっても、安価なものは蕎麦粉の割合が低いと聞きますし、有名なへぎそばや戸隠そばなどの郷土蕎麦から、信州田舎そば小諸七兵衛など多種あり、どれがおいしいのかわかりません。もちろん我が高校同級生の戸田久の蕎麦は一級品、そばのモチモチ感がたまりません。雫石の蕎麦や、岩手・八幡平市の(有)土川製麺の土川蕎麦物語や、竃k舘製麺の各種ソバは散々食べて美味しいことは分かっていますから、ここはひとつ近所のスーパーでも売っている蕎麦の中から美味しいものを探してみることにしました。


岩手県八幡平市の竃k舘製麺の商品パッケージは国立大学法人岩手大学の人文社会科学部との共同研究の成果

土川蕎麦物語


■ 蕎麦粉の割合…十割蕎麦と二八蕎麦
 まず確認したいのは、蕎麦粉が全体の何割使用されているかということです。市販されている蕎麦は、蕎麦粉以外につなぎとして小麦粉を使用したものが主流ですが、十割蕎麦は100%蕎麦粉のみで製造したものです。蕎麦本来の香りや味わいが楽しめるため、蕎麦通が好むとされています。温かい蕎麦も良いのですが、やはり蕎麦の持つ風味が楽しめる冷たい蕎麦がまずはおすすめの食べ方です。蕎麦の醍醐味である蕎麦湯は、蕎麦粉が多いほうがぬめりが抑えられ、まろやかで飲みやすいものです。
 では十割蕎麦がお薦めかと言いますと、ここはチョット考えましょう。蕎麦粉だけだとややプツプツ感があって、歯応えがモサッとすることがあります。十割蕎麦と銘打ちながらツルッとしている蕎麦は、ひと工夫しているようです。江戸っ子が好む二八蕎麦は小麦粉を2割使用しています。そのため、十割蕎麦と比べて蕎麦本来の香りや味わいはやや控えめですが、小麦粉の食べやすさがプラスされ、より万人受けする味わいなのが特徴です。また、小麦粉を使用することにより喉越しもアップしており、歯ごたえが良くモチモチ感も楽しめます。

■ 蕎麦粉の割合が30%以上であれば表示をしなくてもよい
 もちろん干しソバの種類は、十割蕎麦と二八蕎麦の2種類だけではありません。そば粉の割合が小さいもののなかには、韃靼蕎麦や茶蕎麦など個性的な味わいが特徴の商品もあります。干しソバの包袋には、使用した原材料が重量の割合順に表示されているだけで、そば粉の配合割合が表示されていないものがあります。そば粉の配合割合の表示は、「乾めん類品質表示基準」により定められており、配合割合が30%以上であれば表示をしなくてもよいことになっています。したがってそば粉10%とか20%と表示されているものは明らかにうどんに近いと言えます。なお、干しそばの中には「標準」や「上級」といったJASマークが付いているものがあります。標準では配合割合は40%以上、上級では50%以上であることなどが定められています。

■ 蕎麦の色
 蕎麦での黒いものと白いものがあります。戸隠そばは、蕎麦の甘皮を取らずに挽いた蕎麦粉を使用しているため、より香りや風味を強く感じることができるので、全国の蕎麦通に高い人気を誇ります。出雲そばも黒いですね。一方信州の更科そばは白いそばで、蕎麦の皮を排して中味を使っているので、より高級とされています。また、新潟県の名産品として名高いへぎそばは、つなぎとして海藻を使っているのが特徴です。ただし蕎麦粉の配合が少なければ白っぽいソバになるため、何となく黒っぽいほうが安心と思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。


 「元祖十割そば」 

 伝統の二八そば 

伝統の七割更科そば

「信州田舎そば小諸七兵衛」

平成で日本一売れたソバ
長野市の十割そば本舗且R本かじのの商品 群馬県みどり市星野物産 山形市の鰹ャ川製麺所

里の麺ざるそば山芋入り

讃岐一そば

そば通も呻る八割そば

めかぶそば

南部そば
千葉県旭市大新食品 香川県観音寺市讃岐物産 岩手県奥州市 鰹ャ山製麺 戸田久

 さてどの蕎麦が美味しかったか?結論から言えば価格と美味しさは比例するということが分かりました。岩手県奥州市鰹ャ山製麺の「そば通も呻る八割そば」は確かに美味い。山形市の鰹ャ川製麺所の「とびきりそば」は日経POSデータで平成で一番売れたソバというだけ有ります。ただし一番のオススメをと言われたら、岩手県一戸町の戸田久の蕎麦に太鼓判を押します。安くて美味い!コスパ一番です。これら干しそばは通販でも買えますが、「ただ今品切れ」とか「一時販売中止」というのが多くて、巣篭もり需要で在庫切れが続出しているみたいです。

■ 第3回AbemaTVトーナメント
 インターネットテレビ局「Abema」の非公式の団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」は各5分の持ち時間で、1手指すごとに5秒が加算される変則の「フィッシャールール」で戦われる超早指し棋戦です。チームリーダーはAbemaTV側が選んだ棋士12名(2020年3月時点でのタイトルホルダー+順位戦A級棋士)が務め、残るメンバーはドラフト会議形式で各リーダーが指名します。指名が重複した場合はくじ引きです。9局5勝制、1局ごとにチーム内で対局者を決めるシステムで、優勝賞金1千万円です。とにかく考えているヒマが無いので、頭の回転が速い若手棋士が有利と言われます。
 準決勝第1試合は所司一門チーム(渡辺明二冠(36)がリーダー、近藤誠也七段(24)、石井健太郎六段(21)という若いメンバー)とミレニアムチーム(三浦弘行九段(46)がリーダー、本田奎五段(21)、高野智史五段(21)という若いメンバー)の対戦で、所司一門チーム渡辺が5勝2敗で決勝進出しました。近藤誠也七段が絶好調、準決勝では3連勝、本戦トータルではここまで5勝0敗と負けなしの大活躍です。なお所司一門とは、「定跡伝道師」と呼ばれる所司和晴七段(58)の一門という意味で、なにせ同じ一門ですからチームワークは抜群、渡辺明リーダーの応援振りがスゴイと評判です。
 準決勝第2試合はバナナチーム(永瀬拓矢二冠(27)がリーダー、藤井聡大棋聖(18)、増田康宏六段(22)という超若いメンバーで、永瀬拓矢リーダーが無類のバナナ好き、対局するときも後ろに山盛り高級バナナが積まれていることで有名です)と、LEGENDチーム(佐藤康光九段(50)がリーダー、谷川浩司九段(58)と森内俊之九段(49)がメンバーという全員が永世称号資格を持つレジェンドで構成されたチーム)でした。ちなみに、藤井聡大棋聖はAbemaドリームチーム(羽生善治リーダー)との競合の末抽選獲得、増田康宏六段はミレニアムチーム(三浦弘行九段がリーダー)との競合の末抽選獲得ですから、永瀬拓矢2冠はくじにも強いわけです。8月8日の準決勝では、森内俊之九段が、バナナチームの永瀬拓矢リーダーと藤井聡太棋聖(18)に勝利、十八世名人の有資格者でもあるレジェンドが自らフリークラスを選んだのは驚きですが、若きタイトルホルダー2人を連続で破り、将棋史に名を残す棋士の力をまたもファンに見せつけました。しかし絶好調の増田康宏六段が森内俊之九段を破るなど2連勝、リーダーが1勝2敗と振るわないバナナチームは4勝3敗と王手を掛けた8局目、藤井棋聖で勝負をかけました。一方のLEGENDチームは佐藤康光九段を立て、1局目と同じ顔合わせ、新進気鋭の若手対日本将棋連盟会長の激突はまたしても藤井棋聖の勝ち、チームを8月22日の決勝へと導きました。佐藤康光リーダーもさすがに口惜しそうでした。


我が家の隣、雪平ファームのブルーベリーに大きな蜘蛛が巣を張っていました


■ お盆でも盤面の攻防から目が離せません
 非公式ながら棋士の強さをリアルタイムで更新するサイト「将棋連盟 棋士別成績一覧」では、2020年8月9日現在、第1位:藤井聡太棋聖(18)レート1989、第2位:渡辺明二冠(36)=棋王・王将=レート1945、第3位:永瀬拓矢二冠(27)=叡王・王座=レート1942、第4位:豊島将之二冠(30)=竜王・名人=レート1914で、ここまでが“4強”です。木村一基王位(47)はレート1794で11位です。渡辺明二冠は第68期王座戦の挑戦者決定戦で久保利明九段に敗れましたが、豊島将之名人に挑戦中の第78期名人戦七番勝負で、128手で勝ち、対戦成績3勝2敗で初の名人獲得へあと1勝としました。すでに永世竜王・永世棋王の資格を得ている渡辺二冠が、ついに自身初となる名人位奪取へ王手をかけたのです。今週も息詰まる将棋の熱戦に期待しましょう。8月10日には永瀬叡王に豊島竜王・名人が挑戦する叡王戦第7局、ここまで千日手ありの2勝2敗2持ち将棋の大熱戦です。8月13日には竜王戦決勝トーナメント準決勝で1組優勝の羽生善治九段と5組優勝の梶浦宏孝六段の注目の対局が有ります。そして8月14、15の両日、大阪市の関西将棋会館で名人戦第6局が開催されます。お盆の時期も盤面の攻防から目が離せません。第61期王位戦七番勝負第4局は8月19日、3勝0敗で藤井聡太棋聖が木村一基王位に王手をかけています。第68期王座戦五番勝負は9月3日から始まります。

■ 幸せの青い鳥タフトン
 ダイハツ工業は、7月20日(月)より俳優の中川大志さん、お笑い芸人千鳥の二人(声:大悟さん、ナレーション:ノブさん)を起用した、新型「タフト(TAFT)」のCM「ジブンオープン篇」を流しています。ありきたりな毎日を送る青年・大志は、ある日奇妙な鳥と出会います。その鳥は、可能性の空へ一歩踏み出す人を応援する幸せの青い鳥タフトン(声:千鳥大悟)です。タフトンの「ジブン、オープン!」の掛け声で、大志の胸にぽっと灯がともり、自分の可能性を象徴する多彩な羽根が拡がります。相棒タフトとともに可能性の空へ飛び立つ大志...海へ、山へ、憧れていた自分へ...というCMです。タフトンを見て、岩手県九戸村の折爪岳に伝わる民話の「オドデの話」を思い出しました。上半身はフクロウみたいで、二本足で立つヘンな生き物です。この「オドデ」からこの地方では驚いたことを「ドデンした」と言うようになったそうです。つぶやき452『九戸城』(2011年9月11日)をご覧下さい。


オドデ


■ 住みよさランキング2020
 東洋経済が全国の812都市を対象に、20の指標に基づいて評価した「住みよさランキング2020」、全国1位は、石川県野々市市(2019年は3位)、金沢市と白山市に囲まれ、金沢工業大学や石川県立大学があるため、市民の平均年齢が40.7歳と全国8番目の若さ、2位は文京区(2019年も2位)で、東京大学をはじめ19の大学・短大が立地する文教地区、区内全域の約6割が住居系の用途地域に指定されているため、都心にしては住宅が多いことも特徴です。3位は武蔵野市(同25位)で、多摩地域の東部に位置し、杉並区や練馬区と隣接、商業施設が集まる吉祥寺で知られ、ここも大学が多いところです。上位は北陸と東京、愛知が多い印象です。
 北海道・東北ブロックで1位になったのは、岩手県の県庁所在地である盛岡市です。第3次産業の就業人口が多いのですが、米や野菜、リンゴなど農業の産出額も多い自治体です。同ブロック2位は、サクランボの生産量が日本一の東根市(山形県)で、山形空港が立地しており、空港周辺には電子・精密機器の工場が集まるなど、産業面でも強みを持ちます。ブロック3位は、栃木と県境を接している白河市(福島県)で、首都圏に近い立地から製造業が盛んで、三菱ガス化学など大企業を積極的に誘致している都市です。
 ちなみに東京1位の文京区と、北海道・東北ブロック1位の盛岡市は、石川啄木の生誕地と終焉地の縁で姉妹都市になっています。毎年文京区役所で「盛岡リンゴフェア」が開かれたり、啄木に関するイベントが行われます。


三日三晩の土用干し完了
(2020年8月9日)


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