先週は草津に行って来ました。いつ行っても良い温泉です。帰りは癒し湯の四万に寄ろうかと思いましたが、やめてエコパにしました。バーデプールでインナーマッスルを鍛えなければならないからです。 ■ 災害はいつでもやってくる 車で行きましたが、途中埼玉〜群馬と走行する道すがら、車窓からこの前の台風による大水の惨禍〜災害の爪痕が垣間見えました。幸い道路の損傷による通行止めはありませんでしたが、川が氾濫したり、木々が倒れていたり、泥に浸かった跡がクッキリ見えました。いまだに泥の撤去が出来なかったり、家屋の損傷を修復できないところが全国でたくさんあります。東日本大震災から復興して全線開通を祝ったばかりの三陸鉄道が再び被災して、再開のメドが立っていません。「災害は忘れた頃にやってくる」というのは完全に死語と化しました。災害はいつでもやってくると思って対処しなければなりません。 ■ 課題浮き彫りの自治体対応 台風15号で千葉県の森田知事は批判の嵐に見舞われました。災害の程度の把握が遅れたのです。情報を取りに行けばよかったのに、待ちの姿勢でした。県警や千葉市消防局に情報収集のヘリコプター出動を要請したのがなんと!10日後です。同じく、自衛隊への災害出動の要請も大幅に遅れたばかりか、近隣自治体への支援要請も遅れました。もちろんそんな時期に内閣改造などやっている政府の脳天気ぶりも批判されましたが、首都圏自治体の災害対応の貧弱さが改めて浮き彫りになりました。そして、これで分かってきたのが自治体の非正規職員の多さです。災害対応は正規職員の任務なので、手遅れになる理由が分かってきたのです。人件費を抑えるために、今や多いところでは半数が非正規なのだそうです。 ■ How dare you! さらに追い討ちをかけたのが台風19号でした。台風15号が風台風だったのに対し、台風19号は雨台風でした。そしてこの大雨は日本全土に被害をもたらしました。特に東海地方から東は大災害となりました。災害が少ない埼玉県でも、各地で河川の氾濫が発生しました。東日本大震災の津波で被災した地域がまたしてもやられました。まさしく、神も仏も無い有様です。「50年に一度」とか「命を守る行動を」と気象庁が呼び掛けるのをたびたび耳にすると、これはもはや異常気象が常態化し、その原因が地球温暖化によるものだということは疑うべくもありません。341『How dare you!』(2019年9月25日)でスウェーデンの少女、グレタ・トゥーンベリさんが国連の場で、気候変動への緊急対策をしようともしない各国首脳に対して涙ながらに発した怒りのメッセージを紹介しましたが、米国は信じられない対応をしています。 ■ 連携と離脱の国際関係 米国が地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」離脱を2019年11月4日国連に正式に通告しました。離脱が確定するのは1年後です。米国は中国に次ぐ世界第二位の温室効果ガス排出国です。米大統領選では、民主党の各候補が地球温暖化対策の推進を訴えており、選挙の争点の一つとなります。これだけ世界中で地球温暖化による災害が問題となっているのに、対策が自国の利益にならないから離脱する?いったい米国は地球全体のことを考えているのか?と言いたくなりますが、どうやら言うだけムダのようですね。アメリカ・ファーストですから・・・・ 日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など16ヶ国による自由貿易圏構想「東アジア地域包括的経済連携(RCEP(アールセップ))」の交渉から、インドが撤退する考えを表明しました。インドは中国との貿易赤字が6兆円前後、国内では中国製品の流入拡大を恐れ、「RCEPは要らない」と反発が強まっていました。そのインドに交渉参加を促した日本でしたが、中国の影響力を抑えた巨大な経済圏をつくるとの思惑は崩れかけています。TPPもそうですが、自由貿易圏構想は、米国の離脱によって崩れかけています。ただ、RCEPからのインドの離脱は果たしていけないことでしょうか。どの国も自国の利益を守る権利があります。自由貿易によって、自国の国民が不利益を被るなら、参加しないことは自由であって、非難される筋合いはありません。 ■ 店舗の盛衰はなにゆえ? 我が家の数軒隣の「ごはん処大戸屋」の赤字が続いています。定食屋にしては高価だからでしょう。すぐ近くの「とんかつとんQ」は高くても混んでいます。我が家と川越街道を挟んで向かい側の「コナズ珈琲」はいつでも大賑わい、ハワイアン風の店で決して安くないのに、このお客さんたちは仕事もしないで真昼間からペチャクチャ何話してるんだろう?と思います。「焼肉安楽亭」は空いているのに「焼肉キング」は混んでいる、「豚骨ラーメン一指禅」は行列が出来ている、この違いは何か?価格ではありません。コスパはあるでしょうがそれだけではないようです。時代がかもし出す風に乗っているかどうかでしょうね。 ■ しまむらの失速 しまむらは何故失速したのか・・・「ファッションセンターしまむら」を運営する「しまむら」が発表した2019年2月期連結決算を見ると、売上高が前期比3.4%減、営業利益が40.7%減、純利益が46.2%減と大幅に失速しました。これはファストファッションの終焉を象徴していると言われます。しまむらだけではなく、ユニクロの廉価ブランドである『GU』の業績も最近は冴えず、GAPの廉価ブランド『Old Navy』は日本撤退、ファストファッションブームの火付け役となった『H&M』銀座店も昨年閉店するなど、安さにこだわればこだわるほど、苦戦する状況が続いているようです。最近は「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリで古着でも上質な商品を安く手に入れられるようになり、安さによって質が落ちる新品を選ぶ若者が減ったのでは?とも言われます。以前のしまむらは、様々な衣料品を“売り切り”で販売していました。そのため、ある店舗に置いてある商品が別の店舗にはないという現象がたびたび起こり、掘り出し物を探す『#しまパト(しまむらパトロール)』がSNSでも話題を集めていたほどです。しかし最近では、ユニクロのようにベーシックな商品を常時取り揃えるようになり、これが魅力を半減させ他店へ客が流れてしまっているのでは?と言う人もいます。“安いのは当たり前”の苦しい状況は今後も続きそうです。 ■ 手のかからない子
■ また「やすらぎの郷」の住人;山谷初男さん逝去
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