332  諸事雑感
 前回は梅雨明けは平年頃か?と書きましたが、関東は平年ならば7月21日頃梅雨明けですが、今年は若干遅くなりそうです。昨年2018年の7月23日は熊谷で41.1℃を記録し、5年ぶりに日本最高記録を更新しました。その前は2013年8月12日の高知県四万十市41.0℃で、更にその前は2007年8月16日埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で記録された40.9℃、これは1933年7月25日に山形市で記録された40.8℃を実に74年ぶりに更新したものでした。これらに限らず山梨県甲府市など盆地ではフェーン現象で高温になるので、今後また別の地域で最高記録更新もあるかもしれません。2100年には44℃になるそうですよ。

■ 大暑
 毎年この時期の筆者の中心テーマは高校野球です。280『大暑』(2018年7月24日)をご覧下さい。今年との違いが良く分かります。昨年は史上最速の梅雨明けで、もう7月は暑いのなんの、あまりの暑さで野菜は高騰するし、京都では祇園祭の「花笠巡行」が中止となり、京都府高野連が準々決勝以降昼間の暑い時間の試合をやめて、朝早くとナイターにシフトするという異例の措置をとりました。昨年も今年も7月23日は二十四節気の「大暑」ですから暑いはずで、汗を拭きながら埼玉県営大宮公園野球場のスタンドで、少年野球時代の選手たちが活躍するのを応援するのが恒例です。今年も既に浦和や朝霞や上尾の市営(民)球場に応援に行ってますが、県営大宮に行く前に6年前の小学校6年生は皆散ってしまいました。残念です。
 今年は昨年とうって変わり、まだ梅雨明けしていません。夏至を過ぎて日没が早くなったことは感じますが、日照が無いので野菜が高くなっているそうです。しかし我が家のきゅうりやかぼちゃは豊作で、逆にミニトマトがダメです。雨量過多でやられてるんでしょう。今年は参議院議員通常選挙があったのが例年の夏と違い、ちょっと特異でした。

暑さ似合うノウゼンカズラ

■ 第101回高校野球選手権大会
 第101回高校野球選手権大会は甲子園代表校が北や沖縄から出始めました。埼玉大会も大詰めですが、やはり雨にたたられています。本日でBEST8が出揃い、25日準々決勝、27日準決勝、28日決勝です。埼玉ではナント!決勝戦は8回戦に当たります。8回連続勝つには、圧倒的な投攻走守の力が無ければなりません。何故「打」ではなく「攻」なのかというと、チームスポーツでは「守備」に対しては「攻撃」であり、野球の「攻撃」の基本は「打」ですが、そこに選球眼や犠打などが絡むので、打てば良いというものではなく、試合運びと言うベンチワークが大事だからです。しかも長丁場ですから守備が堅いのはもちろん、好投手が数枚揃っていて、強打でないといけません、そんな三拍子揃ったチームはなかなか無いのです。ただスタンドから見ていると、近年の選手は実に上手くなりました。相当厳しい練習をしてるんですね。ピッチャーは130km台なら速球投手です。バッティングセンターで経験してみてください。眼にも止まりません。

■ 佐々木朗希の投打の活躍で難関の四回戦突破
 今大会の話題トップは岩手・大船渡高校の163km右腕佐々木朗希投手ですね。最近の岩手と言えば、花巻東や盛岡大付属が甲子園常連校で、東日本大震災の2011年以降、この両校のどちらかが甲子園に出ています。盛岡大付属が県内外から優秀な選手が野球留学する高校なのに対し、花巻東は岩手県の選手たちで構成されるという違いがあります。ちなみに菊池雄星は盛岡市、大谷翔平は奥州市出身です。大船渡高校は言葉が悪くて申し訳ないけれど、過去は泡沫でした。しかし佐々木朗希投手がメジャーからも注目されるようになって、我が友人の戸田公明大船渡市長も大喜びです。我が母校:盛岡第一高等学校は三回戦で一関学院に4-2で負けてしまいました。そしてまた同じく三回戦で盛岡大付属が一関工に4-3で負ける波乱が起きました。大船渡高校は四回戦で春の県大会準優勝のシード校;盛岡第四高等学校を4-2で下しました。佐々木はエースで4番です。2点リードの9回に追いつかれ、なお二死満塁のピンチでしたがここをしのぎました。延長12回無死1塁で打席に入ると、右越えに2ランを放ちました。この試合では最速が8回で大谷翔平と並ぶ高校公式最速記録160kmが出ました。大船渡高校はこれまで佐々木に無理をさせず負けたという経験をしてきました。最近は球数制限が言われています。日本球界の宝かもしれない佐々木を壊すわけには行かなかったのです。大リーグや今年のドラフト1位を公言している日ハムほか国内プロ野球球団のスカウトたちもハラハラしたでしょう。ここまで3試合ですでに306球も投げています。
2019年7月21日194球激投(C)共同通信社

■ 震災を背負った大船渡高校の負けじ魂
 準々決勝は22日、大船渡はNHK朝ドラ「あまちゃん」で有名になった久慈高校と対戦しました。前日、12回で194球、21奪三振で完投した佐々木はベンチです。先発のマウンドに上がったのは背番号11の大和田、身長160cmの小柄な右腕は、130km前後の速球と変化球を丁寧に低めに集め、シード校の久慈を相手に7回4失点でしのぎました。打線も奮起して4点GET、後を継いだ背番号10の和田は、4回被安打1、与四球1で無失点の好投、球速130km弱です。同点で迎えた延長10回二死1、3塁、サヨナラのピンチで2番打者を126kmの直球で中飛に仕留めました。11回に2点GET、エースで4番を最後までベンチに置いた采配はスゴイですね。野球はチームプレーではありますが、目の前の1戦を勝ち抜かなければ負けたら終わりです。それを佐々木抜きで他のナインの奮起を促して勝ってしまったということは、スゴイとしか言いようがありません。大船渡はワンマンチームじゃないんだというメッセージです。大船渡と隣の陸前高田は東日本大震災で壊滅的被害を受けました。当時小学生だった佐々木朗希も陸前高田で父を津波で失い、大船渡に引っ越しました。震災を背負った大船渡高校の負けじ魂が結実したと言えるでしょう。ほかの試合は、一関学院を破った花巻東、一関工、黒沢尻工が勝ちあがりました。

我が友人:戸田公明大船渡市長

大船渡出身:新沼謙治

大船渡出身:大沢桃子
 24日の準決勝は、岩手県営野球場で、花巻東−黒沢尻工、大船渡−一関工です。大船渡が盛岡大付属を破った一関工に勝って、25日の決勝戦で花巻東と対戦するようであれば、スカウトやマスコミも大フィーバーで岩手県営野球場に駆けつけるでしょう。
 ちなみに現在岩手県と盛岡市が共同で岩手県営野球場を盛岡南公園に新設・移転する計画です。盛岡市永井、菊池雄星の生家近く、連れ合いの兄弟たちの家のすぐ近くです。

■ 選挙投票率低迷に思う
 第25回参議院議員通常選挙が終わりました。総じて言えば与党が過半数を確保して勝利と言う予想通りの結果でした。公明党は実に手堅くジリジリと議席を増やしますね。何故でしょう?投票率が低ければ、組織票が生きるからです。投票率48.8%は、1995年7月に行われた参議院選挙の44.52%に継ぐ史上二番目に低い数値です。このときはバブル後の政治的な混乱状態に対して主権者が投票棄権という態度でノーを突きつけたものです。政治に無関心になって棄権する層と同時に政党政治に不信感を抱く無党派層も増えたことによって青島幸男東京都知事や横山ノック大阪府知事の誕生につながった頃でした。
 1970年安保以降日本人の政治離れが進みましたが、それでも1980(S55)年頃はまだ70%台の投票率がありました。衆議院でも参議院でも1980年以降のトレンドを見ますと明らかに投票率が右肩下がり傾向です・・・右図参照。特に気になるのは安倍政権が誕生した2012(H24)年以降の投票率が下がる傾向にあることです。民主党政権のトラウマかもしれません。自民党に失望して民主党に政権交代させたらもっとひどかった、東日本大震災まで起きてしまった、もうイヤだ、ということか?
 従来、日本では若年層や都市部で投票率が低く、中高年や地方で投票率が高い傾向がありました。そのため、都市部では革新勢力や与党批判勢力が強く、地方では保守勢力や与党が強いという構図がありました。今回の参院選では従来の傾向とは逆に、都市部で安倍政権支持票が強く、逆に地方で反与党の票が集まるといった傾向が見えます。これは候補者がSNSを活用していることによるかもしれません。都市部のほうが、地方よりもネットメディアやSNSを活用し、そこから情報収集している可能性です。そして、これが都市部では従来の地縁・血縁的な人間関係に代替するものになって、高齢化や過疎化が進んで地縁・血縁的なネットワークが希薄になっている地方との違いになっているのではないでしょうか。安倍政権は投票率の低さを上手く利用してメディア活用しているのかもしれません。

総務省のホームページhttp://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/ritu/より

■ 円高傾向
 米国株価が史上最高値を更新し続ける一方で、日経平均株価はウロウロして冴えない動きです。これは何故か?米国では大幅な利下げ期待がいったん鎮静化したかに思われましたが、7月10日のパウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言を受け、利下げ観測が再び高まっていることが第一の要因と思われます。米国10年国債利回りは昨年終盤から大幅に低下しています。近年ではドル円相場と米国10年債利回りは相関関係が高く、4月下旬から米国金利低下とともに徐々に円高が進みました。日本はゼロ金利、マイナス金利ですから、米国金利が低下すればUSドルを持つ意味が薄れて円買いになるのです。2020年3月期決算日本企業のドル円前提は1ドル=110円が多いのですが、今は107円〜108円台と若干の円高になっており、これが欧米株式市場に比べて日本株が出遅れている要因です。7月1日に発表された日銀短観でも、大企業製造業の2019年度想定為替レートは1ドル=109円35銭と、実勢よりも円安の前提となっていて、10月からは消費税も上がりますから、今年後半、7〜9月期、10〜12月期は円高覚悟、輸出企業には厳しい情勢となるでしょう。

■ 日米問題
 トランプ米大統領が先般来日した折、8月になれば良いニュースが聞けるだろうと意味深なことを言って、何かいや〜な感じがしました。この人の関心は米国ファーストで、そのために駆け引き(ディール)することですから、日米貿易協議で何か成果が出るけれど、参議院選挙があるからその後だ、と言いたかったのでしょう。早速ボルトン氏がやってきました。強硬派の筆頭の人です。いま日米間には、貿易問題のみならず、イラン問題もあり、難しい外交課題が目白押しです。ロシアとの北方領土問題は完全にダメ、北朝鮮は日本政府に対して過激な非難を繰り返すばかり、そこにもってきて日韓対立がヒートアップ、今や関係が良いのはアメリカと中国という状況です。戦後日本は米国には逆らえませんから、実に苦しい状況に置かれていると言えるでしょう。

■ 日韓対立
 日韓対立は頭が痛い問題です。慰安婦問題は一旦収まったかに見えましたが再燃し、今度は徴用工問題が噴出しました。新聞論調を見ていますと産経新聞や読売新聞は「日本政府は手ぬるい、対抗措置を取れ」という感じでしたが、朝日新聞や毎日新聞、日経新聞は「まあまあ穏やかに、隣国と仲良くやらないとお互い損だよ」という感じでした。実際民間レベルでは韓国から日本への観光客が増えて、日本の観光・サービス業は潤っていて、地方自治体などはハングルの観光パンフを用意しているくらいですから、ここでそれが減ったら困るのです。輸出規制については今や日本国民の半分以上が政府の決定を支持していると言われますが、韓国政府はWTOに提訴すると言い、日本政府はこれは国内問題だからそんな話じゃないと噛み合いません。筆者が卒業した会社は韓国や中国、インド、タイ、米国などに子会社を設立して長いことビジネスしてきましたから、お互いの交流も深く、国民性も理解して相手の文化を尊重して仲良くやってきました。それが政府レベルで対立されると困るのです。そもそも資源の無い日本は、八方美人で戦後通してきました。どことも仲良くが日本の特長だったのです。なにゆえ今更突っ張るのでしょう?

■ 橋下徹氏いわく
 橋下徹氏が、AbemaTVで、徴用工問題と日本の対抗措置、さらにヒートアップする国民感情について、カンニング竹山の質問に答えていました。輸出規制について橋本氏は「報復合戦になると日本にも影響が出てくる。注意しないといけないのは、日本は尖閣問題の時に中国にレアアースの輸出規制をやられた。もちろんWTOに訴えたんだけど、同時に中国に頼らないようにレアアースの代替を考えた。今回、韓国はフッ化水素などを日本が輸出しないなら自前でやろうと言っている。徴用工の問題について僕は“韓国側の立場も理解せよ“と言い続けてきたし、そのことで批判も受けてきた。こういう問題は、最後は政治決着だ。韓国は隣国である日本をライバル視しているし、日韓併合と植民地支配の歴史がある以上、歴史認識などでは絶対に一致することはない。喧嘩をしてもいいけれど、泥仕合にならないようにしなければいけない」と述べ、「娘が韓国のアイドルが大好きで、東京に出てきたときには新大久保に連れて行けって言われる。貿易をしっかりやって、観光でも交流して、やれることをやればいい。変に仲良くする必要はないけれど、子どもの世代になれば、交流しながら対立も薄れていくかもしれないし...」とのことでした。戦後日本は一貫してそういうスタンスでした。石原慎太郎さんや櫻井よしこさん、百田尚樹さんのようなことを言う人はごく少数派でしたが、安倍政権になってそうした人たちが台頭してきました。橋下徹さんが言うことが真っ当な気がしますね。

■ 吉本興業の企業体質
 7月20日、雨上がり決死隊の宮迫博之さんと、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが会見を開き、反社会勢力の会合に出演したことや、ギャラを貰っていないと嘘をついていたことなどを謝罪しました。しかしこの席で吉本興業のお笑い芸人に対する恐るべき冷酷体質が明らかになりました。この涙の会見を見た人は、もはや彼らを責める気持ちは無くなり、むしろこんな会見をせざるを得なかった彼らに同情し、吉本興業の企業体質への怒りへと矛先が変わりました。焦った吉本興業の岡本昭彦社長は22日、記者会見して謝罪しましたが、この会見はひどかったですね。5時間半もかけて...昨今、大企業のトップが謝罪会見するのは見飽きたと言えますが、こういう場合のパターンはリスクマネジメントとしてある程度確立されています。しかし岡本社長の会見は火に油を注ぐようなもので、社内弁護士を含めた吉本興業の企業体質がどういうものであるかさらけ出すような場になりました。冒頭、宮迫博之さんに出した契約解消の処分を撤回する意向を明らかにして謝罪しましたが、所属する明石家さんまさんや松本人志さんから意見されたことを明かした上で、彼らはさんづけで、当事者は宮迫くん、田村くんでした。社長ならさんまくんや松本くんでも良いはずなのに...つまり明石家さんまとダウンタウンは別格なのでしょう。宮迫さんが会見で明かした岡本社長による「テープ回してないやろな」や、田村さんに「会見をやってもいいけど全員連帯責任でクビ。自分にはその力がある」などのパワハラ発言は大きな衝撃を与えました。さらに田村さんによれば吉本の別の人から「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫」との発言もあったそうです。「テープ発言」については「緊張をほぐすための冗談≠フつもりだった」そうで、「全員クビ」に関しては、「父親が息子に"勘当や"というか"ええかげんにせえ"という感じだった」と発言を認めました。企業トップがパワハラを認めたのなら普通辞任≠カゃないの?と迫られると、いや、そうではなく1年間の減俸ですって。

■ 避けられない変革
 松本人志さんは岡本社長会見を受けて、「寝不足芸人がいっぱいやろな? でもプロ根性で乗り越えましょう。私達は生まれつきオモロイ」とツイートしたそうですが、同じ吉本の友近さんは違和感を表明しました。「松本さんはいまの大崎・岡本体制で会社をみんなでやっていこうっていう考えでしょうけど、私は『待って。ちょっと松本さん待ってください』って思ってしまいますね」とテレビ番組で話しました。また「極楽とんぼ」の加藤浩次さんは、経営体制を替えないのなら自分は辞めると発言して、大崎会長と会談しているようです。
 先般公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して元SMAPの3人に対して出演させないようテレビ局などに圧力をかけたのではないか?と調査に入ったそうですが、ジャニーズ事務所や吉本興業に対してテレビ局が忖度することも現実にあったようで、双方巻き込んだ改革が求められます。今やゴールデンタイムもお笑い芸人で占められ、ワイドショウや特番のキャスターさえもお笑い芸人が務める時代です。NHK朝ドラ「わろてんか」では描かれませんでしたが、吉本興業はかつてはヤクザとの付き合いや政治家への○○、かなりあくどい乗っ取りや、もしくは芸人に冷たい仕打ちもあった会社と言われています。しかし時代は変わりました。コンプライアンスを言うならば、そうした体質の一掃と、経営者の変革は避けられないでしょう。

■ 人気のコンパクトカー
 日本自動車販売協会連合会(自販連)発表の2019年1月から6月までの累計新車販売台数を見ますと、トヨタが80万台を越え前年比104.4%、日産が20万5千台で89.3%、ホンダが19万7千台で103.2%でした。他の5社は10万台未満です。車種別では、トヨタ・プリウスの7万277台109.8%がトップ、昨年1位の日産ノートが6万8543台93.4%で2位、トヨタ・アクアが6万349台91.2%で3位です。かつては常にプリウスの次に売れていて、コンパクトカーでは常に首位だったホンダ・フィットは10位のトヨタ・ヴィッツをも下回る4万5089台94%で11位でした。
 プリウスが不動の人気を誇るのはおじいちゃん愛用車だからです。高齢者御用達と言えます。ファミリーのコンパクトカーではホンダ・フィット→トヨタ・アクア→日産ノートと首位が移り変わってきました。アクアのハイブリッドシステムは、「スプリット式ハイブリッド」で、エンジンの出力を駆動用と発電器を動かす動力に振り分けて、発進時などの低速域ではトルクの強いモーターが主体で駆動、速度が上がるとモーターとエンジンが効率よく助け合い相互にアシストする仕組みです。一方、ノートの「e-POWER」は、「シリーズ式ハイブリッド」といわれるシステムで、エンジンはあくまで発電用の動力で、駆動はモーターの電気自動車です。ガソリン噴射レシプロエンジンは、高い負荷が掛かった状態で最大の仕事をするように設計されています。そのため、低速域ではエンジンの効率は、あまりよくありません。「e-POWER」の「エコ/Sモード」では、アクセルペダルを戻した際の回生充電が強力で、エンジンブレーキよりも強い減速力が得られるほか、慣れるとアクセルペダルの操作だけで速度調節が可能になります。
 後席にも人を乗せる機会が多い人やファミリーユースに向いているのがノートで、1名から2名乗車が多く、俊敏なハンドリングで運転を楽しみたい人にはアクアがお勧めみたいです。ホンダ・フィットはリコールが続いてブランドイメージが揺らいでしまいました。フィットの主力はどうしても1.3リッターのガソリンエンジン車であり、ハイブリッドで遅れをとりました。しかし、車内の空間効率と高速燃費の両方を併せ持つフィットは、ハイブリッド車のベーシックモデルで一番価格が安いのですから、ハイブリッドをもっと強調すべきですね。

Nissan Note e-Power

Toyota Aqua

Honda Fit

Toyota Prius
(2019年7月23日)


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