本日、関東甲信が梅雨明け、平年より10日遅れ、昨年より30日遅れでした。今回は記念すべき第333回、3が三つ並ぶなんて・・・それでタイトルが『雑草』・・・なんなのコレ?と思われるかな?実は少年野球のグラウンド、埼玉県ふじみ野市立西原小学校の校庭に生える草が、長い梅雨で勢い良く生い茂り、抜きやすい草と地面に這いつくばるようにガッシリ根を張る草が有って、後者が手を付けられないほど抜いても抜いても出てくるのです。何という名前でしょう?とりあえず・・・「雑草」というわけです。 ■ 雑草という草はない 有名な話ですが、入江相政「宮中侍従物語」によりますと、昭和天皇が留守中に、お住まいの庭の草を刈った侍従の入江相政に天皇は尋ねられたそうです。 「どうして草を刈ったのかね?」 入江は、ほめられると思って、「雑草が生い茂って参りましたので、一部お刈りしました」と答えました。すると天皇は、 「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。注意するように」と諭されたのだそうです。 確かにおっしゃる通り、植物自体には本来雑草も雑木もありません。しかし、私たち下々の者は、そんな高邁なモノの考え方はしません。可愛い花を咲かせたり、美しい葉を持つモノには名前を付けて愛でます。しかし食べられない、眼の保養にもならない、人間の役に立たない草木は「雑」なのです。確かにどんな草にも名前はあります。しかし、雑草の名前は積極的に覚えようとはしません。 ■ 畑の雑草
■ グラウンドの雑草
■ 厄介なオヒシバやメヒシバ
■ 雑草の女王 このメヒシバの強さの秘密は、茎に作る節にあります。その節から根を出します。茎をどんどん伸ばして節を作り、そこから根を張って栄養や水分を補給し、さらに茎を伸ばしてテリトリーを広げて行くのです。さながら陸上自衛隊の匍匐(ほふく)前進のようなものですね。次々に根を張りますから、ネギ・サツマイモなどの畝では、茎と張り合うように高さに負けまいと直ぐに立ち上がり、太陽を求めて伸びあがります。オヒシバと違って、したたかな生き方をするのです。
■ 土用のうなぎ 7月27日は土用の丑の日でした。うなぎ屋さんは大賑わい、売り切れで早々閉店した店もありました。前にも書きましたが、埼玉には「うなぎ」の名店が揃っています。浦和や川越です。特に、浦和の別所沼が有名ですね。江戸時代、うなぎが生息していた川や沼がありました。江戸と京都を結ぶ中山道、日本橋から3番目の宿場町として栄え、多くの人が行き交い賑わいを見せていた江戸時代の浦和周辺には、川や沼で魚釣りをする行楽客の姿がありました。地物のうなぎが評判となり、わざわざうなぎを食べるためにここへ訪れる人もいました。大正時代に入ると、都市開発が進み天然のうなぎは姿を消してしまいます。しかし、うなぎが採れなくなってしまった後も、蒲焼店は伝統の味を守るべく営業を続けてきました。浦和のうなぎ、その美味しさの秘訣は「白焼き」にあります。うなぎを蒸す前に軽く焼きを入れ、旨味を一度閉じ込めます。そこから更に焼きとタレ付けを繰り返し、深い味わいに仕上げていくのがこだわりです。
■ 盛岡さんさ踊りの曲線美
■ 佐々木朗希の登板回避問題 第101回高校野球選手権大会の話題トップは岩手・大船渡高校の163km右腕佐々木朗希投手ですね、と前回書きました。そして岩手の決勝で佐々木朗希は登板することなく、大船渡は花巻東に2-12で敗れました。このことについて喧々諤々の大議論が巻き起こりましたが、大勢は「登板回避した国保監督の英断を評価する」という意見です。桑田真澄さんはそう言うだろうな、と思いました。菊池雄星は、「一番近くに居る監督がそういう決断をしたのなら従うしかないでしょう。大谷翔平も佐々木朗希も、マンガのヒーローみたいなカッコ良さがありますね」と自分を棚に上げて言いました。大谷翔平も「監督の決断には従うしかない」、と言いつつも、「高校野球をやるものなら甲子園に行きたいと言うのが何より一番のはずです」と言いました。智弁和歌山の前監督高嶋さんは、「監督の決断にはとやかく言うべきではない。ここで壊れるんやったらプロに行っても壊れる、高校球児が何を目指してやってるんか、いうことを考えたら、出たかったんじゃないですか」と言いました。極めつけは張本さんですね。「絶対、投げさすべきなんですよ。大体、予選で4回(佐々木は準決勝まで4試合に登板)しか投げてないんですよ。合計で430、450(球)くらいしか投げてないのよ。昨年、吉田輝星(秋田・金足農)が800(球)くらい投げているんですよ、1人で。1年生から3年生まで必死に練習して。やっぱり、甲子園は夢なんですよ」と言いました。 実は筆者は少年野球にも球数制限の波が押し寄せていることは承知しつつも、決勝戦は佐々木朗希が監督に訴えてマウンドに上がるのでは?と思っていました。連れ合いのお兄さんは岩手県でも鳴らした野球人です。「決勝戦は楽しみですね」と言うと、予想外の醒めた返事が返って来ました・・・「どっちでもいいよ」・・・これを聞いてハッとしました。多分、佐々木朗希は投げないだろうと予想したのではないでしょうか。花巻東の佐々木監督は、手練手管で相手を攻略することを普段からミッチリ練習しています。たとえ相手が佐々木朗希だろうと、守備を引っ掻き回すようないろいろなことを仕掛けるはずです。それでも豪腕佐々木朗希が花巻東打線を力でねじ伏せるかもしれません。しかし甲子園でそれが2回、3回と続くでしょうか?そう考えると、花巻東が甲子園に行ったほうが活躍を期待できるのでは?・・・「どっちでもいいよ」と言うことになるわけでしょう。
■ ラグビー 2019年7月27日に行なわれたワールドカップ前哨戦「パシフィック・ネーションズカップ(PNC)」の開幕戦。東日本大震災の津波で被災した小中学校の跡地に、W杯のために新設された釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムお披露目第一戦です。真夏の日差しが降り注ぐなか、「富来旗」とも呼ばれる大漁旗が揺れる釜石のスタジアムは1万3千人の観客で埋まりました。W杯仕様の新ジャージーを来た日本代表が対戦するフィジーは、ランキングで日本よりふたつ上の世界9位です。日本代表はフィジー代表と比べ、平均身長で5cm低く、平均体重も5kg以上軽い、しかし34−21で快勝した日本、スタジアムは大きな歓喜に包まれました。2016年の秋にジェミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)が就任して以来、ランキング上位に勝ったのは初めてです。過去3勝14敗と苦手としていた相手から、実に8年ぶりに白星を挙げました。PNCは残り2試合(トンガ戦@8月3日、アメリカ戦@8月10日)。釜石の地で好スタートを切った日本代表、ガイジンが結構入っているけれど、頑張れ! |