304  四国一周U
 2019年元日は、見事な初日の出とともに明けましておめでとうございます。前回、「本日は大晦日です。昨日、本年最後のエコパのバーデプールから、東武東上線のふじみ野駅南側、池袋寄りに2棟建つリズムタワーの背後に、オレンジ色の夕焼けの空を背景にクッキリと群青色に聳え立つ富士山の雄姿を見ました。富士山が見えるからふじみ野なのです。そこで平成最後の富士山を撮って載せようと努力したのですが、雲が多くてハッキリ見えません。西側の秩父連山はクッキリ美しく、見えるのですが...残念ですが年越しにしましょう」と書きました。明けて元旦は朝から晴れて、我がPC部屋の窓から赤々と朝日が射し込んで来て感動的でした。夕方、本日こそ富士山を撮ろうと出掛けました。

ふじみ野市東部から2019年1月1日17時に撮影した富士山です。さぎの森小学校とエコパの間の国道254号線バイパスに掛かる陸橋の歩道からスマホで撮影しました。写真中央あたりが東武東上線ふじみ野駅で、左のツインタワーがSOYOCA(昔のアウトレットモールリズム)隣のリズムタワー、右のツインタワーがアイムふじみ野のアイムタワーです。次々にマンションが建ってきて、やがて富士山も見えなくなるのでは?と心配です。

■ 2019年は課題とイベントがいっぱい
 さて明けて2019年はどんな年になるのでしょうか?2018年は「災害の年」でした。2019年は5月に新しい元号になりますし、これに伴って10連休になるそうです。いよいよ年明けから日米貿易交渉が始まります。America firstに対抗できるでしょうか...心配です。春闘と言う言葉は死語化した感もありますが、果たして賃上げはどうなるか?これまで実質賃金が下がってきた日本ですから...しかも10月には消費税が8%から10%に税率アップします。当然物価は上がりますし、政府も賃上げしろと経済界に迫るでしょう。実質賃金が下がったら消費が減り、景気が冷え込むからです。実は意識ある高齢者がこの消費税アップに反発していますが、ほとんどの人は知らないでしょう。後になって怒るのではないでしょうか。したがって参議院の選挙後でないとマズイのです。年金生活者の出費が増えるからだけではありません。収入が減るからです。2018年度から年金のスライド調整率のキャリーオーバー制度が導入されたため、消費税率が10%に引上げされた後は、公的年金の実質的な価値が以前よりも下がるため、多くの年金受給者の生活が苦しくなってしまうのです。ただし低所得者は、キャリーオーバー制度による年金の減額よりも、「年金生活者支援給付金」を受給できればこちらのほうが多いので少し得になる場合があります。
 いきなり話題は変わりますが、3月16日には埼玉県飯能市宮沢湖周辺にムーミンがテーマの「ムーミンバレーパーク」が開業予定です。3月末で無料ホームページサービス「Yahoo!ジオシティーズ」の提供が終了します。4月21日には都道府県と政令市以外の市区町村の首長、議員の統一地方選挙が実施されます。6月下旬には主要20か国・地域(G20)首脳会議が大阪で開催され、併せてG20財務相・中央銀行総裁会議が福岡市で開催予定です。7月には参議院議員通常選挙(半数改選)が実施されます。9月20日〜11月2日の会期で、ラグビーワールドカップ2019がアジアで初めて日本で開催されます。

■ 「不安の年」だと予想
 2019年は一言で言えば「不安の年」だと予想します。なにしろ世界情勢が混沌としてきました。トランプ米国大統領の政策がその第一要因です。欧州も不安、中東も不安です。米中貿易戦争によって中国沿岸部にありありと経済的影響が出てきて、倒産企業が現れ、成長率の伸びが不安視されています。するとこれまで懸念されてきた中国の不動産バブル崩壊も現実味を帯びてくるばかりか、中国経済に支えられてきた世界各国の経済も一気に冷え込む恐れがあります。1月4日の日本株式市場の大発会も、波乱の幕開けでした。米IT大手アップルが中国での販売不振を理由に業績見通しを下方修正したことで世界経済の減速懸念が強まり、前日の米国ダウ工業株30種平均は前日比660.02ドル安の2万2686.22ドルと大幅に下落して本年最初の取引を終えました。東京市場もこの流れを引き継ぎ、日経平均株価終値は、前年末比452円81銭安の1万9561円96銭でした。
 一転4日のニューヨーク株式市場は大幅反発し、前日比746.94ドル高の2万3433.16ドルで取引を終えました。このように米国市場が大揺れなのは、いかに不安が市場を覆っているかの証左です。

東京証券取引所2019年大発会

■ 為替レートの円安が大問題
 このような不安の中で為替レートも昨年は113円前後で安定していましたが、一気に108円ぐらいになりました。比較的安全とされる円を買ってUSドルを売るからです。米国FRBは景気の良い米国の現状に水を差すようなことはしません。トランプ大統領に罵詈雑言を浴びせられても、冷静に立ち回って、過熱と見れば利上げし、先行き不安が出てくれば手綱を緩める、実に名裁きです。ユルユルドンドンの日銀が手詰まりになっているのとは対照的ですが、利上げできるということは経済が上昇していることを示しています。お金を預けていれば増えるんですよ。昔の日本でも五百万円預金したら受け取るときは一千万円になっていたという時代があったのです。今はず〜〜〜っとデフレでゼロ金利、マイナス金利ですから、金融機関は手の打ちようがありません。内部留保を貯め込んだ大企業はお金を借りませんから、ユルユルで溢れかえったマネーはどこに向かうのか?お分かりですね。
 国内の経済が上昇していれば企業は設備投資して資金需要が出ます。円安になれば輸出が活況を呈し、インバウンドが増加します。ドルの価値が増しますから、日本旅行が割安になるからです。円高になれば日本人の海外旅行は割安になりますが、平成の30年間で海外経済に差をつけられたので今やどこへ行くにも昔のような金額では行けませんし、時間もカネもある高齢者は年々元気が無くなりますから、海外旅行はそんなに増えません。長期的には減るでしょう。むしろ円高で日本企業が設備投資に慎重になり、インバウンドが減少するほうが大問題です。

■ 眼を覆うばかりの日本の停滞
 平成の30年間はバブル崩壊で始まって「失われた○○年」と呼ばれ、経済が停滞しました。これはしかし日本のことで、米国も欧州も中国も韓国も、言わば日本以外は順調に経済発展しました。世界二位のGDPを誇っていた国の凋落振りは眼を覆うばかりです。それなのに、どんどんビルは建つし、ホテルは建つし、人々は外食を楽しみ、一見景気は悪くなさそうなのです。例えば小池百合子都知事が輪の中心で見守る中で行われた1月5日早朝の豊洲市場「初競り」では、すしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京)が、青森・大間産の本マグロを一番札3億3360万円で競り落としました。278キログラム、キロ単価120万円はこれまでの最高額で、2013年に同じく喜代村が落札した222キロの大間産クロマグロ1億5540万円(1キロ当たり70万円)を一気に倍以上更新したのです。どうみてもバブリーです。

■ やがて地方移住の時代が来る
 少なくとも日本国内に居る限り、平和であって、これ自体は良いことです。ただジワリジワリと日本社会は変化していて、地方は衰えるばかりです。やがて田畑も荒廃して、住む人も少なくなった荒野に野生動物がはびこるようになる予感がします。伝統芸能も伝承者が居なくなって滅びるのでは?では都会はどうか?老人が増えて、その介護が社会問題化するでしょう。しかしそんな評論家みたいなことを言っていてはいけません。少子化を防ぐために、どうやったら若者が田舎へ移住するのか。その鍵はやはり情報化である気がします。米国ではIT企業がスラム化した都会を捨て、空気が良くて水も良い、自然いっぱいの地方へ移転しています。欧州でも豊かな人は地方に住むようになっています。情報インフラが発展するほどに、人間は自然の懐へと回帰するのです。日本は遅れているのでまだその波が来ないだけです。

■ 立ち遅れた日本ですが...
 以前にも書きましたが、世界情勢の不穏な動きはグローバル化の産物です。
ヒトの動きもグローバル化して、各地域の文化に入り込んだ結果、拒絶反応が起きました。また他国から導入した労働力は社会の底辺を構成しました。グローバル化と表裏一体なのが情報化です。情報化社会は格差を極端に拡大しました。1%の層が99%の富を握る社会なんて考えられますか?それが世界の現実です。今ゴーンさんが拘留されていて、海外から見ると日本はオカシイなどと言われていますが、それは日本が海外ほど格差社会でない現われです。日本も間違いなく格差拡大が拡大・進行していますが、海外から比べれば立ち遅れています。この立ち遅れは、世界のグローバル化、情報化に対して日本企業は必死に対応したものの、日本人と言う民族の特性上(恥の文化)外国社会に溶け込めるヒトが少なく、海外で富は蓄積してもヒトは日本国内にとどまる、あるいは帰って来ることが多かったからです。しかも表面上は海外からのヒトの流入は抑制していたからです。しかし、このたび入管法が改定(改正とは言いたくありません)されましたので、日本もこれから欧米を追いかける形になるでしょう。ものすごく不安です。

■ 最悪の日韓関係
 韓国海軍による海上自衛隊哨戒機への射撃管制用レーダー照射問題で、日本政府は韓国側に謝罪と再発防止を求めたのに対し、韓国国防省は、反論の上、逆に謝罪を求めてきました。徴用工をめぐる韓国最高裁の判決も、日韓の外交問題に発展しています。1965年の日韓補償協定で、日本は経済協力をするから、韓国はこれ以上、日本政府に補償を要求しないでくださいという趣旨の合意に達しました。この補償協定でカバーしきれなかった問題については、日本政府は温情的な対応で切り抜けてきました。慰安婦問題でのアジア女性基金設立や2015年の日韓合意です。原理原則は曲げないが、心情的な同情の余地があれば支援するという立場を日本政府取ってきました。日本との関係が悪化して困るのは韓国です。日本政府ももう少し柔らかい対応をすべきではないですか?感情的になって得することはありません。

■ 四国一周の旅;高知県室戸岬へ
 2018年12月13日(木)は羽田空港→徳島空港→白砂の景勝地・大浜海岸→宍喰温泉の徳島県の旅を紹介しました。同じ13日ですが海陽町宍喰温泉で昼食後、出発して西南方向へ海岸線を走り、東洋町に入るとここから高知県です。
 海岸線を南下すると、アロエのオレンジの花が道沿いに咲き、ハイビスカスが咲き誇ります。夫婦岩から高知県海洋深層水研究所を経て、海洋深層水関連の企業が並んでいます。やがて室戸岬灯台に達します。まさに太平洋に楔を打つような佇まいなのが室戸岬です。遊歩道を散策しました。
室戸岬の海はまるで夏のような濃くて青い、はるか彼方はカリフォルニア

崖の上に聳える室戸岬灯台と、下の中岡慎太郎像
 室戸岬は世界ジオパークに認定されたほどの自然の宝庫です。驚いたのは草が青々していて、植物も亜熱帯の植物であること、関東は紅葉も終わっているのに、全くそんな風情はありません。ただ、夏の台風の爪あとがまざまざと残っていて、その凄まじさにぞっとしました。岩を見ると、自然の荒々しさを実感します。中岡慎太郎の巨大な銅像がありました。坂本龍馬が派手に活躍したヒトならば、中岡慎太郎は質実剛健で、劣らぬ活躍をしましたが、京都・近江屋で刃に倒れました。安芸市の出身なのでここに銅像が建てられたようです。その上の斜面を見上げるとず〜〜っと上に白堊の灯台が建っています。なんと49km先まで光が届くそうです。

■ 室戸市→奈半利町→田野町→安田町→安芸市→芸西村→香南市→南国市→高知市
 室戸岬を出て国道55号線の海沿いの道を今度は北上しました。V字に突き出た岬の突端から坂本海岸北上です。ハイビスカス通りと言うだけあって花がきれいです。
 高知県というのは面白い形です。右図をご覧下さい。東の室戸岬と西の足摺岬があって、「へ」を左右逆にしたような形です。高知県は四国4県では最も広い面積ですが、人口は最も少なく、全国でも三番目に少ない県です。しかも人口は高知市に半分近く集中しており、都道府県内人口占有率が45%を超えているのは、京都府京都市、宮城県仙台市と高知県高知市の3市のみだそうです。
 室戸岬から海岸沿いに北上すると、道路の隣を土佐くろしお鉄道が走ります。奈半利町から安芸市を経て南国市後免駅までを結ぶごめん・なはり線は、まさに絶景の観光鉄道です。後免駅でJRに接続します。ずっと高架を走るので見晴らしは抜群、どの駅も高架なのでホームそのものが展望台のようなものです。
 室戸岬から足摺岬(土佐清水市)にかけての土佐湾は図のように広く湾曲しています。室戸岬から高知市の間は広い砂浜が続きますが、仁淀川を境に土佐市から足摺岬までは結構ギザギザした海岸です。

1日目後半青線;東洋町〜室戸市;室戸岬散策・中岡慎太郎像見学〜奈半利町〜田野町〜安田町〜安芸市〜芸西村〜香南市〜南国市〜高知市;桂浜散策・坂本龍馬像見学と高知城観光(光の祭り)、車窓からはりまや橋見てホテル宿泊

■ 随所に津波避難タワーが・・・
 途中道路脇に津波避難タワーが随所にあります。南海地震津波が予告されているからです。仁淀川までの海岸は、東日本大震災で大被害を受けた三陸沿岸のようなリアス式海岸ではないので、波高はそれほど高まらないと予想されています。ただ仁淀川を過ぎると所々V字に切り込んだ入り江があって、そういうところでは30数mの津波が想定されているそうで、30数mと言えば、10階建ての建物が必要です。しかしそういうところは概して海から崖が切り立っているので避難するには近いわけです。むしろ広い入り江で高い場所まで遠いところに津波避難タワーが建っています。

■ 中岡慎太郎や岩崎弥太郎の出身地;安芸市
 「童謡の里」としても知られる安芸市に入りました。“お〜てて〜♪つ〜ないで〜♪”で始まる「靴が鳴る」や、「春よ来い」「鯉のぼり」と言う、誰でも知っている有名な童謡ですが、これらを作曲したのが安芸市生まれの作曲家・弘田龍太郎です。また、中岡慎太郎や岩崎弥太郎の出身地でもあります。大河ドラマでは岩崎弥太郎の生家は大したことのないところに見えましたが、とんでもない、広大な土地に弥太郎生家が修復保存されています。生家の西側と後方にある土蔵の鬼瓦に「三階菱」の岩崎家の紋がつけられていて、現在の三菱のマークの原型といわれています。
 走るバスの車窓からは随所に農業用ビニールハウスも見えました。なおバスガイドさんの話では、高知県人は四国でも特異な気性で、すぐ友達になれるそうです。土産物も他とは全く違って、高知でなければ売っていない珍しいものがいろいろあるそうです。

■ 坂本龍馬の桂浜

 高知といえば坂本龍馬。特に龍馬が愛したと言われている場所が太平洋を一望できる「桂浜」です。民謡「よさこい節」では月の名所として歌われ「高知では必ず寄りたい観光地」と言われる高知県随一の観光スポットではないでしょうか。ここからはるか太平洋の彼方を見つめている龍馬像は高知のシンボルでもあります。「太平洋はまっこと広いぜよ」と言って海に乗り出していった坂本龍馬の気概は、こういう景色から醸成されたんだろうなと納得しました。平日の夕方でしたから、沢山ある観光土産店は閉まっていて、1軒だけ営業して繁盛していました。土佐湾に向かって弓状にひろがる海岸を中心とした桂浜公園として整備されていますが、竜王岬にある海の神様を祀る「海津見(わたつみ)神社」まで行く道は柵が設置されて通行止め、台風で破壊されて危険なのだそうです。

夕暮れの桂浜

■ 光の祭りの高知城
 四国には高知城、宇和島城、松山城、丸亀城と言う名城があります。これらの城を今回の旅ですべて見れるというのはスゴイ!他にも徳島城、高松城、今治城、湯築城、大洲城と、日本100名城のうち9つも四国にはあるのです。中でも随一の名城と謳われるのが「高知城」です。日本にわずか12しかない現存の天守閣を誇るこの城は、近年の大河ドラマ『功名が辻』や『龍馬伝』の舞台としても脚光を浴びました。

高知城・光の祭りの入場券

1603年に山内一豊によって築かれた天守閣は、享保12年(1727年)火災により焼失しましたが、寛延2年(1749年)に築城当時のままに再建され、その姿を今に留めています。派手なさはありませんが、気品が漂う優雅な姿です。美しい天守の手前の本丸御殿は、書院造りの建物で、築城当時の姿をほぼ完全に近い姿で今に留めていますが、築城当時のまま残されている本丸御殿は、全国でも高知城だけと言われ、日本に唯一残る「完全な」本丸御殿です。本丸御殿が、天守閣と繋がっているのも大変珍しい造りで、現存する城でこの造りを見ることができるのも高知城だけです。
 中をつぶさに見て回りましたが、今年初めて、「高知城 光の祭り」というイベントが開かれていて、余りのイルミネーションの美しさに感動しました。城を引き立たせるライトニングの艶やかさ、夜空にすっくと立ち映える天守閣、石垣に映る色とりどりの光やプロジェクションマッピング、とにかく幻想的で美しい!天守閣からの眺望も素晴らしい。築城の歴史を伝える展示にもジックリと眼をこらしました。
                           高知城・光の祭りは幻想的と言える光景で感動しました


■ 日本三大ガッカリの「はりまや橋」
 高知、いや土佐は奮闘した幕末の志士たちの出身地、海援隊の前身・亀山社中を結成した坂本龍馬、陸援隊を組織した中岡慎太郎、土佐勤王党を組織した武市半平太、の三志士が有名です。高知市と言えば、「土佐の高知のはりまや橋で ぼんさんかんざし買うを見た・・・」で始まるよさこい節や、ペギー葉山を一躍有名にした『南国土佐を後にして』という歌が思い浮かびます。純信とお馬の恋物語で知られている「はりまや橋」、どんな橋だと思いますか?とバスガイドさんが言いました。
 「たいこ橋、とか、赤くてきれいな橋とかいろいろ思い浮かべるかもしれませんが、さあ、見ててくださいよ、ハイ、コレです」と言う声で見たら、アレ?川がないじゃん、そうです。道路に橋げたみたいなものはありますが川がありません。隣に赤い、明治時代に復元された橋はありますが極めて小さい!ただ、かんざし屋はありました。バスガイドさんいわく、「はりまや橋」は日本三大ガッカリの一つで、他の二つは札幌の時計台と長崎のオランダ坂だそうです。想像を膨らませて行ってみたら「なあ〜んだ」となるからだそうです。
 埋め立てられた堀川(跡)に架かる石の欄干の「はりまや橋」が本来の橋、江戸時代の橋を再現した朱色の木橋(写真;平成10年築)、明治時代の後半に設置された鉄橋を復元した青い橋もあります。右写真は観光目的で高知市が設置したもので、周辺は公園として整備されています。

平成10年築造のレプリカ「はりまや橋」

■ 高知市で宿泊
 その後、高知市内のホテルに宿泊して「鰹のタタキ」等の夕食を頂きました。土佐・高知の名物といえば、鰹のタタキです。ポン酢風のタレたれをつけるか、塩だけで頂くか、生姜醤油か、レモン汁で食べるか、いろいろ好みによるそうです。このホテルで驚いたのは、食事の世話をしてくれる人、掃除をする人、とにかくみんなおばあちゃん。こういう宿は最近増えてきて、お年寄りに働く場所を提供してくれるのは良いですが、これだけ徹底してるのも珍しい。言葉悪いですが、老人ホームに泊まるみたいでした。さあ、明日は四国2日目、ホテルを出て、清流四万十川に向かいます。続きは次回です。

■ こうだ(行田)邦子さん来訪
 こうだ邦子さんは埼玉県選挙区選出の参議院議員で行田は旧姓です。一昨年に続き、昨年末我が家に秘書の方と一緒に年末挨拶に見えました。そうか来年は選挙だなと思いました。公式ホームページ Facebook Twitter
 こうだ邦子さんは岩手県遠野市の生まれなので岩手県人連合会の総会でいつもご一緒します。会社勤めの頃には北朝霞駅で会いました。会費5千円の新春の集いを2月4日(月)18時半から浦和駅西口前の浦和コルソ7Fホールで行うそうです。
 お父さんが東京蒲田で小さな工務店をやっていて、ICU 国際基督教大学卒業後、民間企業に18年勤めて、この間2度の転職や、あの電通では契約社員を経験し、正規・非正規の労働者の悲哀を知っているそうです。2004年、民主党が実施した国会議員候補者公募に応募して合格、2007年7月の参議院議員選挙で在住の埼玉県選挙区から出馬、トップ当選を果たし、もう12年です。今希望の党幹事長です。

こうだ邦子参議院議員

■ ジャンプ小林陵侑躍進
 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は12月30日、ドイツのオーベルストドルフで年末年始恒例のジャンプ週間開幕戦を兼ねた個人第8戦(ヒルサイズ=137m)が行われ、22歳の小林陵侑(土屋ホーム)が今季、通算ともに5勝目を挙げ、続く1月1日、ドイツのガルミッシュパルテンキルヘンでの個人第9戦(ヒルサイズ=142m)でも優勝、今季、通算ともに6勝目を飾りました。活躍は止まりません。1月4日、インスブルックでの個人第10戦(ヒルサイズ=130m)でも、ジャンプ週間3連勝を果たすとともに、日本のジャンプ男子では初となるW杯4連勝を達成、今季7勝目で、W杯シーズン勝利数で葛西紀明(6勝)を抜き日本男子で歴代最多記録となりました。まさに無敵状態ですね。
 次戦はビショフスホーフェン(1月6日)です。1997〜98年シーズンの船木和喜(フィット)に次ぐ、日本選手2人目のジャンプ週間総合優勝に王手を掛けましたが、それだけではありません、史上3人目の4戦全勝でのジャンプ週間制覇を狙います。これはスゴイことです。
 小林陵侑は平昌五輪はノーマルヒル7位、ラージヒル10位タイに終わりました。兄の潤志郎の後塵を拝していました。土屋ホームに誘ったレジェンド葛西紀明が小林陵侑の負けず嫌いの性格をうまく活かして、今や過去の世界名ジャンパーに負けない強い選手に育て上げました。

左から小林潤志郎(長男)、小林陵侑、葛西紀明(2018年2月8日)

■ 松尾村出身、今は八幡平市
 小林陵侑は岩手県岩手郡松尾村出身のノルディック複合、スキージャンプの選手で、兄、姉、弟が皆スキージャンプ選手という4兄弟姉妹ジャンプ一家に育ちました。兄弟揃ってイケメンで、お姉さんも綺麗な人です。松尾村と言えば数々のスキーの名選手を生み出してきました。雫石町の深谷前町長も松尾村出身です。スキーでインターハイや国体で活躍し、早稲田大学教育学部時代もスキー選手で、卒業後花巻商業高校(現在は花巻東高校、菊池雄星や大谷翔平の出身校)の先生をしていましたが、スキーの縁でプリンスホテルにスカウトされ、札幌や雫石のマネージャーを歴任しました。
 松尾村はその後合併して八幡平市となりました。お父さんは八幡平市の中学校の先生で、クロスカントリーの指導をしているそうです。雫石でもよくありますが、一家でスキー場へ繰り出すような家庭で育ったようです。それにしてもオリンピック選手にはなかなかなれないもの、平昌五輪に小林兄弟が出場することになって、地元八幡平市は大フィーバー、筆者の知り合いの田村市長も現地へ応援に行くという熱狂振りでしたが、成績はイマイチでしたね。

広さ奈良県並の盛岡広域8市町(左上岩手県は四国の8割強)

■ 松竹映画・同胞が縁で交流続く
 先日テレビを見ていたら山田洋次監督の映画を特集していて、山田洋次監督がいまだに交流している地域の一つとして松尾の名前を挙げていました。そして映像には倍賞千恵子さんが登場、筆者の知り合いである農業農村指導士の高橋松雄さんや、自宅に同胞塾(はらからじゅく)を開いている工藤金子さんはじめ、松尾の方々と交流しているところが映し出されました。1975年に松竹が80年記念作品として制作、同年10月25日に公開した山田洋次監督の映画・同胞(はらから)の撮影に地元の人たちが出演して、それ以来山田洋次監督をはじめ、映画出演者、関係者との交流が続いているのです。71『同胞』(2014年7月12日)をご覧下さい。

■ 伊香保に来ています
 本日より3日間伊香保です。今ホテルですが、さすがに寒い。雪はありません。伊香保電気軌道の電車が第1日曜と第3日曜だけ内部公開されていて見ることが出来ました。ラッキー!後日報告します。
(2019年1月6日)


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