303  四国一周T
 本日は平成最後の大晦日です。昨日、本年最後のエコパのバーデプールから、東武東上線のふじみ野駅南側、池袋寄りに2棟建つリズムタワーの背後に、オレンジ色の夕焼けの空を背景にクッキリと群青色に聳え立つ富士山の雄姿を見ました。富士山が見えるからふじみ野なのです。そこで平成最後の富士山を撮って載せようと努力したのですが、雲が多くてハッキリ見えません。西側の秩父連山はクッキリ美しく、見えるのですが...残念ですが年越しにしましょう。
 2018年12月13日から15日まで四国一周の旅に行って来ました。その報告・・・今回は徳島県の巻です。

■ 前泊
 早朝発なので前日12日(水)羽田空港手前の京浜急行空港線穴守稲荷駅前(羽田5丁目)のホテルマイステイズ羽田に前泊、このホテルは羽田空港までわずか2.8km、無料の送迎バスを運航していますが、電車の方が確実で早いのでバスは辞退しました。客室数174室の大きなホテルで、フロントロビーには外国人たちがたむろしていて、フロントの係員がお客様と英語で接客しています。

■ 羽田空港へ
 朝5時50分に部屋を出てホテルをチェックアウト、穴守稲荷駅までは徒歩4分、改札からホームの端まで歩きました。JAL出発の羽田空港第1ターミナルは最後部で降りたほうが近いからです。
 京急空港線6時7分穴守稲荷駅発、20分羽田空港国内線ターミナル着、電車は京急蒲田から→糀谷→大鳥居→穴守稲荷は3駅目、続いて→天空橋→羽田空港国際線ターミナル(京急)、そして→羽田空港国内線ターミナル(京急) です。京急蒲田から羽田空港までの運賃は335円なのに穴守稲荷から304円という運賃は高いと思いました。まあ、いいですけど

■ 飛行機が遅延
 7:05羽田空港発JAL453便に乗るために搭乗手続きして、手荷物検査場を通過して9番ゲートで待っていました。ボーイング767-300には既に荷物が積み込まれつつあります。ところが搭乗案内時刻6:50のアナウンスがあって、気の早い乗客が並んで待っていますが一向に次のアナウンスがないばかりか、係員が何やらバタバタ駆け足で走り回っています。やがて「機体の整備が遅れていて、搭乗は7:15案内開始」とのアナウンスがありました。結局30分遅れで出発、8:25徳島空港着予定でしたが9時になってしまいました。

駐機場のボーイング767-300

■ 徳島県沿岸を南下
 徳島空港から徳島市、小松島市と徳島交通バスで移動、高齢のバスガイドさんですがよくしゃべるし、ためになることをたくさん話してくれます。自分自身旅行が趣味で日本全国旅しているというだけあって、関東のことにも詳しくて、楽しいガイドさんでした。徳島市や小松島市は、かつて仕事で頻繁に来て、徳島空港からレンタカーで走り回ったので、懐かしいなぁと感慨深いものがありました。やがて阿南市を経て美波町に入りました。

■ 日和佐うみがめ博物館カレッタ見学
 白砂の景勝地・大浜海岸に到着、ここで「日和佐うみがめ博物館カレッタ」を見学しました。眼の前の大浜海岸はウミガメが産卵に訪れる場所なのだそうです。徳島県南の砂浜には毎年5月〜8月にかけてアカウミガメが上陸して産卵します。 通常は夜に産卵しますが、 運がよければ感動的なシーンに立ち会うこともできるそうです。
 カレッタとはアカウミガメの学名です。館内には世界のウミガメのはく製やカメの進化の過程などがわかりやすく展示されています。また生きたウミガメの生態が観測できる水槽もありました。日和佐が「ウミガメの町」になるきっかけとなったのは昭和25年のことで、食糧難の当時、肉をとるため無残にも殺されたアカウミガメの亡骸を、大浜海岸で日和佐中学校の先生と生徒が見つけ、涙を流して憤慨しました。中学生と先生はウミガメ研究会を発足し、ウミガメの保護に取り組み始め、現在も調査や啓蒙活動は続けられています。また、中学生らの手により孵化させられたアカウミガメの子がめは、現在は、1mを超える大亀へと成長し、飼育記録が残るウミガメでは、世界最高齢と言われています。
 この中学生たちの活動は世界中に紹介され、ウミガメの保護の機運が盛り上がるキッカケになりました。カレッタができたのもこのおかげです。

うみがめ博物館の水槽で泳ぐ姿をパチリ

■ 宍喰温泉
 美波町を出発、牟岐町を経て海陽町宍喰(ししくい)に入ると、大手海岸の真向かいにモスク調の緑の屋根、南欧風リゾートホテル”ホテルリビエラししくい”の建物が目に入りました。
”ホテルリビエラししくい”の隣が海陽町の観光の拠点、道の駅「宍喰温泉」です。館内には、売店・レストラン・情報コーナー・観光案内所があります。敷地内に海陽町産品直売所「すぎのこ市場」もありました。ホテルリビエラししくいと道の駅宍喰温泉に分かれてランチです。なお、道の駅宍喰温泉は、名前は温泉なんだけれど、に入るならホテルリビエラししくいにどうぞ、とのことです。

■ 阿波踊り
 ところで徳島と言えば何でしょう?鳴門の渦潮、それはこの四国一周の旅の最後なので、徳島県の巻とは言え、最後にしましょう。徳島と言えば言わずと知れた阿波踊りでしょう。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン、です。ところが2018年の阿波踊りは大変なことになりました。総踊りをめぐる大騒動、詳しいことは省略しますが、2019年は元に戻りそうです。

1日目前半
赤線;徳島空港〜徳島市〜小松島市〜阿南市〜美波町:大浜海岸カレッタ見学〜牟岐町〜海陽町宍喰で昼食

■ 物価が安い?
 物価が安いか、高いかは駅前ラーメンの値段で分かると昔は言われていました。筆者は日本全国仕事でグルグル巡っていて、日本全国すべての都道府県庁所在地に行き、泊まりました。その経験から言えば、最もラーメンが安いのは徳島駅前でした。四国が物価が安いというのは納得しました。魚も野菜も安い、食べるものに恵まれている土地柄だからです。しかも徳島や高知は水不足の瀬戸内側ではなく太平洋側ですから、台風はともかく、温暖で暮らしやすい土地柄でした。
 さて、次回は徳島から高知へ向かいます。

年忘れにっぽんの歌
 前回「今年の第69回紅白歌合戦には、我が福田こうへいも、我が市川由紀乃も出ません。つまらないので、今年は初めて紅白歌合戦を見ないことにしました。テレビ東京の『第51回年忘れにっぽんの歌』にします」と書きました。♪南部盛岡雫石、「南部蝉しぐれ」・・・福田こうへい、待ってました!パチパチ、続いて「心かさねて」・・・市川由紀乃が出ました!パチパチパチ、その後も懐かしの歌曲が続々、素晴らしい。もう来年からも定番、これですね。

■ インドネシア火山による津波
 111『火山』(2015年4月19日)で紹介した日本最大の火山災害「島原大変肥後迷惑」と同じような災害がインドネシアで起きました。
 2018年12月22日ジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡に面した両島の沿岸部を高さ3メートルの津波が襲い、430人以上が死亡、数万人が避難する大災害となりました。衛星画像を見ますと、アナク・クラカタウ山の南側の大部分が海へ崩れ落ちていることがわかりました。標高が338mから110mと、ナント!3分の1になったそうです。アナク・クラカタウ山は、1883年のクラカタウ山大噴火の後、1930年に海面に現れた山で、その名前は「クラカタウ山の子」という意味です。クラカタウ山大噴火は近代では最大規模の噴火で、富士山のようなコニーデ形状の山が崩れ落ちて海に没し、津波が発生して、3万6000人を超える死者が出ました。
 このときも今回のアナク・クラカタウ山の崩壊も、度重なる噴火で次々溶岩が噴き出て、流れ落ちて成層されたコニーデ火山が剥がれ落ちるように滑り落ちたのです。成層火山(コニーデ)ゆえに、層ごとに剥がれて滑り落ちるのです。

アナク・クラカタウ山の噴火
古来噴火や津波は絶えず起こり、犠牲者が出ても人はそこに住み続けます

■ 世界で最も危ないところで暮らしている...
 寛政4年(1792年)、雲仙普賢岳が噴火した後、島原市街地の背後にそびえ立つ眉山(まゆやま)が大きな地震で大崩壊(→島原大変)、崩れた岩石はなだれをうって島原城下の半分近くを埋め尽くし、更に有明海に流れ込んだため大津波が発生し、対岸の肥後天草(熊本)を含めて、約1万5千人が死亡(→肥後迷惑)するという、我が国最大の火山災害となりました。
 日本はインドネシアやフィリピン、イタリア、米国、チリ、アイスランドなどと並んで火山国です。火山はプレートの境界(海溝沿い、海嶺)とプレート内にホットスポットとして分布しています。したがって、海溝にほぼ平行に火山が分布し、海嶺上部のマントルからマグマがところどころ噴出します。日本列島はまさに薄皮饅頭のようなもので、あんこがマグマであり、いつ噴出してもおかしくない、そんな足元火の車の上で私達は暮らしているのです。鹿児島の桜島など、世界でも第一級の火山です。世界で最も危ないところで私達は暮らしています。世界の火山地帯は・・・南米チリから中米、北米、アラスカ、日本、フィリピン、インドネシア・・・そう、もうお気付きですね、TPPです。発効しましたね。

■ 仕舞
 「仕舞い」とはなんでしょう?仕舞(しまい)とは能の一部を面・装束をつけず、紋服・袴のまま素で舞うことだそうです。能における略式上演形態の一種で、広義にはいわゆる仕舞と舞囃子を含めたものを指しますが、地謡と囃子とともに舞う舞囃子とは異り、一般的には囃子を伴わず、舞事・働事などの部分を略した短い素舞を仕舞というのだそうです。
 右写真は我らが母校;盛岡第一高等学校の同期会が盛岡で行われるとき、懇親会の冒頭でまずI君が「祝いの仕舞」を舞ってくれる光景です。後方の赤M旗は母校の応援旗です。

■ 年賀状じまい
 では「年賀状じまい」とは?人生の終盤に向けて準備する「終活」が広まる中、来年の新天皇即位で元号が変わるのに合わせ、長年続けてきた年賀状のやりとりをやめる「年賀状じまい」をする高齢者が増えているのだそうです。メールや会員制交流サイト(SNS)の普及に伴い、来年の年賀状の当初発行枚数は前年比7.2%減の約24億枚になり、過去最高だった2003年度からほぼ半減なのだそうです。インターネット上には年賀状じまいの文面を紹介するサイトが並び、手紙の書き方講座などでも文面や出し方に関する相談が増えているそうです。我が家にもお二人から「年賀状じまい」の通知が届きました。筆者は「元気だよ〜」通知として、年に一度ですから続けます。年賀状じまい=人生仕舞ですね

■ サラリーマン川柳(第一生命)
 第一生命のサラリーマン川柳コンクールは1987年に始まり、今年第31回でした。いわばバブル期に始まり、次のバブル期が今なのです。ちなみに今回1位は「スポーツジム 車で行って チャリをこぐ」でした。第29回は・・・
 1.退職金 もらった瞬間 妻ドローン
 2.じいちゃんが 建てても孫は ばあちゃんち
 3.キミだけは オレのものだよ マイナンバー
 4.娘来て 「誰もいないの?」 オレいるよ
 5.福沢を 崩した途端 去る野口
 6.カーナビよ 見放さないで 周辺で
 7.決めるのは いつも現場に いない人
 8.妻が見る 「きょうの料理」 明日もでず
 9.ラインより 心に響く 置手紙
10.愛犬も 家族の番付 知っている
何かサラリーマンというより「じいちゃん川柳」になってきた今日この頃

年末年始も運航する岩手・猊鼻渓の屋形船(2018年12月29日)
来年もよろしくお願いします。
(2018年12月31日)


次回へ    前回へ    最新ページへ    つぶやき最終回