新年早々の伊香保は連泊でした。さすがに標高700m以上ですから寒い!けれども残雪が伊香保神社の片隅に少しあっただけでした。伊香保神社の社務所は閉じており、40歳前後の女性が御朱印帳に記帳してもらいたかったみたいで、ドアを開けようとしても開かず、横に回ってもダメで、残念そうでした。扉に張り紙があって、土日祝日だけしか開かないようです。なんという商売気の無さ!というか、お客様サービスの面から考えたらアリエナイと思った次第です。 ■ 高知市から南西へ 四国一周1日目は徳島県から高知市のホテルに宿泊まででした。下図の赤線から青線です。高知市の印象はクレーンが多いということでした。それだけ工事が随所で行われているということです。また交差点がアルファベット表記になっています。さらにとさでんの路面電車が走っていて、1904年開業だそうです。日本最古1895年開業の京都電気鉄道の市電は1978年廃止、都電荒川線も今やわずか12.2kmだけ、本格的な市電としては日本最古&最長と言えます。すべての路線の起終点は「はりまや橋」です。
■ 日本最後の清流・四万十川 四万十市に入ったら、驚いたのはガソリン価格でした。レギュラー159円/リットル、埼玉県ふじみ野市のGSではこの頃142円/リットルぐらいでしたから高いのに驚きました。製油所から遠いのでしょう。
■ 四万十川屋形船
■ 高台の建物が水没する水位まで水が上がる
■ 宿毛市と言えば小野 梓と小野義眞、小岩井農場へつながる 四万十川の屋形船や遊覧船の業者は他にもあるようですが、四万十川に別れを告げ、高瀬沈下橋のちょっと下流で右折、441号線から別れて50号線に入り南下、山間の道を走り、再び国道56号線に合流しました。宿毛(すくも)市に入りました。またくろしお鉄道と並行です。土佐はたくさん偉人を輩出しています。長宗我部元親や山内一豊などのサムライのほか、武市瑞山、坂本龍馬、中岡慎太郎、自由民権運動の板垣退助、後藤象二郎、ジョン万次郎、幸徳秋水、植物分類学の世界的権威・第一回文化功労者の牧野富太郎、言わずと知れた岩崎彌太郎などなど...枚挙に暇がありません。吉田茂のお父さんは宿毛市出身です。 宿毛市と言えば小野 梓と小野義眞ですね。小野 梓はわずか34年の生涯でしたが、そのわずかの間に彼は、大隈重信と共に、立憲改進党を創立し、早稲田大学の前身である東京専門学校を設立し、更に多くの法律書を著作し、自ら東洋館書店を経営して良書の普及に尽力するなど、幾多の大事業を成し遂げました。明治時代の英傑・大隈重信が彼を最も尊敬し、その反対の立場にあった伊藤博文や、井上馨が、彼をはばかっていたそうですから、小野 梓というのは並々ならぬ人物だったことが分かります。
■ 宇和島の山肌をえぐる爪痕 宿毛市から西へ走り、また海が見えました。豊後水道です。愛南町、愛媛県に入りました。徳島空港から紀伊水道を望みながら南下、徳島県美波町から太平洋沿いに南西に進み室戸岬でV字ターン、土佐湾沿いに北西に向かい、高知市からまた南西に向かい、そして西へ進んで愛媛県に入り、豊後水道を見ながら今度は北上、四国はたくさんの海があります。
■ 肱川 やがて西予市に入り、海から少し離れて内陸を走り、大洲市へと入りました。肱川に沿って走ったときに、これまた先の水害を思い出しました。死者がたくさん出ましたね。水害で壊れた橋や、建物も見えます。上流のダムの放流など、いろいろ問題となりました。これだけ山が連なっている地域に三日間で1000mmを越える雨が降ったら、災害は避けられないだろうなと感じました。肱川は「ひじかわあらし」で有名ですね。川沿いの空気が急な温度低下で露点に達し、谷あいが霧に埋もれて雲海となってしまう現象です。肱川を越えて松山道の内子五十崎ICで降りました。 ■ 内子・白壁の町並み 愛媛県内子町内子は江戸後期から明治にかけて和紙と木蝋で栄えた商家町です。和紙と木蝋なので、道端にはこうぞ、みつまたが植えられています。ろうそくの材料となる蝋(ろう)のうち、櫨(ハゼ)の木や漆(ウルシ)の木から作るのが木蝋です。
■ 眼の前は猫の青島、遠くに見えるは周防大島 内子町から再び肱川沿いに北西に向かいました。肱川が大きな川であることが良くわかりました。しかもクネクネ蛇行しています。大水のときはこのカーブで水が溢れると共に水の流れがせき止められるため水位が上がるのです。長浜に出ました。目の前の海は瀬戸内海、伊予灘を挟んで、一番近い小さな島は青島です。猫の島として有名です。ず〜〜っと遠くに見える大きな島は周防大島です。2017年はいろいろな事件で有名になりました。親と共に帰省中の2歳児;藤本理稀(よしき)ちゃんが8月12日行方不明になり、スーパーボランティアの尾畠さん(78)が3日後に発見したり、大阪府警富田林(とんだばやし)署から逃走し、9月30日に加重逃走容疑で逮捕された樋田(ひだ)淳也容疑者(30)が、自転車で日本一周を目指す旅行者に完全になりきって山口県周防大島町の道の駅「サザンセトとうわ」の従業員に気さくに話しかけ、記念撮影にも応じたりしていたというニュース、あげくには10月22日貨物船が山口県柳井市と結ぶ大島大橋にぶつかって、水道が止まって12月1日にやっと復旧するなど、大きなニュースになりました。 ■ 下灘駅からの夕陽 伊予長浜から90度右折、北東に向かいました。海岸線に沿って走る道路は「夕やけこやけライン」という名前です。並行して走る予讃線は道路よりやや高いところを走ります。海に突き出たしもなだ運動公園にバスが駐車し、踏み切りを渡って坂を昇り、下灘駅へと歩いて向かいました。無人駅ですが、ヒトがイッパイ、みな観光客で、アジア人もいます。駅前にはカフェを営むキッチンカーも停まって、繁盛してます。
■ 道後温泉へ
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