毎年8月15日は「終戦の日」、今年は数えて73回目です。政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれました。天皇、皇后両陛下の最後のご臨席のもと、安倍晋三首相や全国各地の遺族が参列し、首相の式辞の後、正午に参列者全員で黙とうをささげ、戦争の犠牲となった軍人・軍属約230万人と一般市民約80万人の計約310万人の冥福を祈るとともに、平和を祈念しました。天皇陛下のお言葉がありました。 ■ 天皇陛下のお言葉
■ 為萬世開太平・・・永遠の平和 第125代明仁今上天皇は終戦のとき11歳でした。奥日光に疎開されて終戦を迎え、終戦後に帰京されました。父である昭和天皇の終戦時における苦しみについては、恐らく父上から繰り返しお聞きになっておられたのではないでしょうか。戦後一貫して、戦地に赴いては亡くなった霊に深い祈りを捧げられました。273『関宿〜那須』(2018年6月3日)で、関宿の「鈴木貫太郎記念館」を訪問したことを書きました。昭和天皇は終戦の詔勅(しょうちょく)において、「モッテ萬世ノ為ニ太平ヲ開カント欲ス」という玉音放送を流されたわけですが、終戦時の首相鈴木貫太郎は、1948年4月17日、死の床について「永遠の平和、永遠の平和」と口にして永眠されたそうです。昭和天皇や鈴木貫太郎元首相の思いを継いで、平成天皇は、その最後の戦没者追悼式臨席に当たり、戦後ずっと続いてきた平和な世の中が今後もずっと続くようにと、「永遠の平和」への願いを口にされたのだと思います。 ■ 甲子園100回記念大会 第100回全国高校野球選手権大会で秋田代表・金足農が決勝に進出しました。金足農は全員が秋田県の選手で、メンバー9人を固定して勝ち上がって来ました。特にエース吉田輝星のピッチングには野球ファンが魅了されました。甲子園のスタンドだけではなく、全国的な後押しを得て、一種の大フィーバーを巻き起こしました。しかし史上初の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)は、スター軍団というだけでなく、心憎いばかりの余裕があります。ただ、いかに甲子園が大阪桐蔭の地元とは言え、金足農(秋田)に向けての声援、後押しは尋常ではなく、ヒールとならざるを得ません。だからこそ大阪桐蔭は本気で勝ちに行くだろうと思っていました。戦前、吉田輝星は疲れていますから力で押し切るのは困難と予想していました。金足農打線が大阪桐蔭の投手陣から大量点は無理なので、吉田輝星がいかに失点を少なくするかがポイントと見ていました。そのためには四死球と失策に要注意、特に無死での四死球と失策は失点に繋がりやすいので気を付けなければと思っていたら、懸念していたことが現実になりました。結果は下記の通り、滅多打ちでした。大阪桐蔭は王者の貫禄、最初から最後まで手を抜かずに徹底的に叩きのめすという試合運びで圧勝しました。
■ 金足農に感謝、感動を有難う!
■ 第三セクター鉄道 昨週の旅、全走行距離は1,450kmでした。8月12日(日)夜は八幡平温泉郷のペンションに宿泊、客層は若夫婦と老夫婦に分かれましたが、いずれも品のよさそうな人たち、人数からして一晩で十数万円の売り上げですが、ご主人は北東北の観光地はどこも寂れる一方だと嘆いておられました。8月13日(月)は岩手県の最北・二戸市に行き、おじいさんの墓参りと九戸城に隣接した叔父さん宅訪問、日本酒世界一獲得した「南部美人」の蔵元訪問、その後「座敷わらし」で有名な金田一温泉泊、作家の三浦哲郎ゆかりの宿に泊まりましたが、ここも確かに寂れる一方のようです。いわて銀河鉄道の北端の駅は金田一温泉駅で、青い森鉄道との境は県境からわずかに青森県に入った目時駅です。三セクにするときに会社は県単位で決めるという大原則がありました。三戸〜目時〜金田一温泉〜二戸〜一戸は、盛岡ではなく八戸に向かう経済圏で、国鉄時代も八戸発の列車は三戸で折り返すか、金田一温泉を通り越して二戸・一戸まで直通しました。盛岡へ向かう経済圏は、十三本木峠(中山峠)を越えてからになります。国道4号線には十三本木峠に「国道4号最高地点458m十三本木峠(中山峠)」という標識があります。いわて銀河鉄道の駅名で言えば、奥中山高原駅より北が一戸町で八戸経済圏、南の御堂〜いわて沼宮内は岩手県岩手郡岩手町で、県郡町が同じ名称の全国唯一の町、ここから盛岡圏です。 ■ オオハンゴンソウ
■ セイタカアワダチソウ
■ ボランティア・尾畑さん78歳 山口県で行方不明になった2歳男児の藤本理稀(ふじもとよしき)ちゃんを発見したボランティアの尾畠春夫さん(78)は、休む間もなく西日本豪雨で被害を受けた広島県呉市に入り住宅の土砂撤去作業を始めました。実は前にも作業していましたが、理稀(よしき)ちゃんを探すために山口県に行き、一旦大分県の我が家に戻って、準備して再び車に乗って広島県呉市に向かったのです。年金生活なので、一切高速道路は使わず車中泊でのボランティア、困っている人を何とか助けようとする真っすぐな心と、そのバイタリティに頭が下がります。「体が元気なうちは世の中のために働きたい」と意気盛んで、同じ78歳でも日本ボクシング連盟の元会長・山根明氏とは大違いです。単身で捜索開始してからわずか30分で男児を発見、「子供は上に上がる習性がある。2歳の子供の気持ちになって考えた」と話しました。尾畠さんは2年前にも、大分県で行方不明になった2歳女児を消防などの捜索とは別のエリアで仲間と共に探し、発見しています。今回の件では、警察や地域の大捜索隊が発見できなかったわけで、子供の捜索について大きな教訓を残しました。 ■ アマゾンの税逃れ
今ではアマゾンが日本でネット販売する金額も量も飛躍的に増えていて、2017年度では119億米ドル(日本円で約1兆3,200億円)にもなり、2014年と比べても約55%増えています。もしかすると、日本の小売業がそのうちアマゾンに席巻される日も近いのではないでしょうか?いえ、今の勢いからすると確実にそうなるでしょう。日本のメーカーはアマゾンに従属せざるを得なくなる事態も考えられます。中国はこれを避けるため米国IT企業を排除し、アリババなどを保護しているわけです。 実はアマゾンだけでなく、グーグルやフェイスブックなどのIT企業は、日本で得た利益を米国に移動して日本で税逃れしているわけですが、米国にさえ税金を納めず、タックスヘイブンの国を利用して公然と税逃れしています。国際法を利用してこうした巧みな脱税をする企業を許すならば、「フェア」という概念は地に落ちます。国連はこういうことを許さない協議と実行を早急に行うべきではないでしょうか。 (2018年8月21日) |