169  高湯

 6月になりました。少年野球も3月半ばから始まった年度前半後期の佳境に入りました。7月で前半終了、夏合宿後6年生は目に見えてグングン成長します。体が大きくなるので、前半は投手有利ですが後半は打撃優位と変わります。前半の節目ですが、岩手に用事があるので少年野球は休んで出掛けるのですが、折角ですからまた温泉三昧、福島の高湯温泉、雫石の鶯宿温泉、共に源泉掛け流しの温泉を楽しみます。いえいえ、決して温泉目的ではなく、ちゃんと真面目なワークがあるんですよ。でも折角だから、ね、ね。

■ 奥州三高湯の秘湯

 奥州三高湯というのは山形蔵王温泉、山形白布温泉、福島吾妻高湯温泉を指します。福島市と言えば飯坂温泉が有名ですが、秘湯の高湯温泉は初めて行きました。率直な感想を言えば、飯坂よりはずっと良い!高湯温泉に行くには、東北新幹線福島駅から福島交通のバスがあります。今回宿泊の花月ハイランドホテルは福島駅西口から無料送迎があります。車だとJR東北自動車道福島西インターから真西へ16.2km、急坂をクネクネグイグイ登ります。伊香保温泉への登りに似ており、カーブは昨週のいろは坂ほどではありませんが、スゴイ山道です。宿泊先の花月ハイランドホテルは、昨週の鬼怒川温泉最大のホテルより料金同クラスの部屋は格段に豪華だし、食事もおいしい、お酒もはるかに高価です。何より、眺めは比べ物にならない豪華さです

■ 乳白色の硫黄泉
 福島吾妻高湯温泉は今から四百年前に発見されました。硫黄成分の高い名湯として、その泉質の良さは、東北の草津ともいわれるほどだとホテルの案内には書いてありましたが、入浴した感想は、「東北の草津」などと謙遜する必要はありません。草津以上だと言っても文句は出ないし、東には福島市内の夜景、西に吾妻安達太良連峰の山並みが一望できる眺望は、草津温泉よりはるかに素晴らしい!
 日本全国の温泉旅館・ホテルの中で天然100%の温泉を使用しているのは温泉地の中でも約 1%と言われます。高湯温泉は平成22年6月1日 「源泉掛け流し宣言」をしました。「源泉掛け流し」については138『遺徳と功徳』(2015年11月3日)で鶯宿温泉長栄館のことを紹介しました。源泉から自然に湧出または機械的に汲み上げた温泉を浴槽に加水・加温せずに供給し、浴槽から溢れ出た湯を循環させず排水することを言います。花月ハイランドホテル大浴場の掛け流し湯量は豊富です。ただし筆者は「源泉掛け流し」が絶対とは思っていません。

花月ハイランドホテルの外観(2016年6月3日) いい天気です


大浴場は源泉掛け流し、乳白色、硫黄臭プンプン

■ 人によって違う泉温の快適さにどう対処する?
 高湯温泉の問題は泉温です。熱い、ぬるいが安定していません。いくら源泉掛け流しといってもこれでは快適性は望めませんよね。工夫が必要ですね。
 実は温度による快適/不快は同じ温度でも人によって違うのです。だから皆が快適と感じるためには一つの浴槽では無理なのです。あつ湯、ぬる湯の浴槽があって、季節によって源泉温度が変わるのに加水も加温もしない、これは温度制御を専門としてきた筆者から見てもチョー難しいのです。2日後雫石・鶯宿温泉長栄館に泊まりますが、ここはあつ湯、ぬる湯があるのです。

2016年6月3日は快晴、頭上には満天の星、眼下には福島市の夜景・・・キラキラと輝いて見えます

 源泉の温度の管理で有名なのは草津温泉の湯もみです。加水も加温もしないということは、源泉温度がかなり高温である必要があります。工業的には熱交換器を使えば加水も加温もしないで温度制御できます。湯守も近代化を考えるべきだと思いますよ。

■ Facebookの利用・・・10代が45%から27%に減少、「おじさん」が穴埋め?
 一太郎で有名な「ジャストシステム」が毎月発表している「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」の4月度の結果で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「フェイスブック」を利用していると答えた10代が、昨年4月調査の45%から27%に落ち込んだそうです。全体の利用者数は昨年とほぼ同じで、30〜40代の男性利用者の増加が10代の減少分を穴埋めしたとのこと。
 ほかのSNSで10代はツイッターが男性54%(昨年62%)、女性72%(同数)、LINEは男性66%(70%)、女性90%(80%)で、他の年代と比べて利用者の割合がもっとも高かったそうです。また、インスタグラムは10代女性の30%(24%)、20代女性の37%(20%)、30代女性の25%(9%)が利用していると答え、若い女性から人気を集め始めていることが顕著でした。
 この理由は何でしょうか?Facebookは「お友達」になりましょうというのがわずらわしくて10代から敬遠されつつあり、働き盛りの世代と老人に広がっているのではと推定します。
(2016年6月3日)


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