139 紅葉狩り
母がついに亡くなり、これで海外旅行にも行けるようになりました。これまでは夫婦で頻繁に仙台通いでした。今回は葬儀のついでに美味しいものを食べ、温泉巡り、というパターンでした。お蔭様でした。温泉と言えば、10月下旬の仙台の銀杏(イチョウ)も欅(ケヤキ)もまだ色付き浅く、作並温泉もイマイチでした。ところが岩手県雫石町の鶯宿温泉は惚れ惚れするような見事な紅葉でした。 ■ 日本ならではの紅葉狩り
■ 紅葉=信号機 紅葉は英語では「autumn foliage(秋の葉)」、「autumn leaves(秋の葉)」、「autumn colours(秋の色づき)」などと言いますが、日本のように「花見」と同様の「紅葉」という楽しむイベントの概念はありません。そのワケは後述します。「秋」は英語で「autumn」と「fall」の二つの呼び方があります。違いはイギリス英語かアメリカ英語かということです。イギリスでは「autumn」、アメリカでは「fall」が使われますが、紅葉の場合は「fall」は使いません。「fall」だと、落ち葉になってしまいます。
■ モミジはカエデの一種で日本独特 葉が赤くなるのは葉の中の緑色のクロロフィルが分解して赤いアントシアンが生成されるためです。黄色の方は緑のクロロフィルが分解して黄色のカロチノイドが残るから黄色くなります。紅葉も黄葉もどちらもコウヨウです。 植物としての「紅葉(モミジ)」は、Japanese mapleと言います。Japaneseというくらいですから、日本の「紅葉」を見て外国人は、もみじ=紅葉と納得するのだそうです。「紅葉(モミジ)」と言うのは広い意味の紅葉(コウヨウ)の中でひときわ紅色の目立つ(黄葉ではなく)狭い意味の紅葉を指します。 植物分類上ではモミジもカエデも「カエデ」と言い、どちらもカエデ科のカエデ属の植物です。モミジという科や属はありません。 カエデは世界に幅広く散らばっています。カナダの国旗に描かれているのがカエデで、樹木を愛するカナダ人はとりわけカエデが好きなのでしょう。カナダ産のカエデの樹液から取ったものに「メープルシロップ」があります。更に狭い意味でのいわゆる「モミジ」はカエデの中でも葉の切れこみの深いもの、葉の大きさも赤ちゃんの手のようなイロハモミジの仲間が、葉が大変美しく、日本では好んで鑑賞されたところから人の手を広げた形の葉を代表して「モミジ」と呼ばれるようになったそうです。モミジとして親しまれているカエデは中国や朝鮮半島に数種の自生があるのみで、それ以外は日本列島にあり、我が国はカエデ科植物の宝庫と言ってもよいのです。モミジと呼ばれるカエデは日本の秋をまさに代表する植物と言えます。 ■ もみじ饅頭 このようにモミジをめでることが日本人の癒しになっており、新緑のモミジも良いですが、とりわけこの時節の紅葉を見ると、「ああ、日本人に生まれて良かったなぁ」としみじみ思うわけです。
■ 寒いところほど紅葉がきれい
■ 伊香保はあまりきれいではなく... 温泉オタクの筆者は伊香保温泉の紅葉が見頃になってきたという情報を見て、2015年11月6日(金)伊香保温泉に行きました。一応「源泉掛け流し」のキャッチフレーズのところです。前にも書きましたが伊香保温泉は黄金色の湯です。もう一つの源泉は色がついていません。黄金(コガネ)に対して白銀(シロガネ)の湯などと言うこともありますが、温泉であることは確かのようですが、成分的には黄金色の湯に比べて全く温泉らしくありません。 ところで榛名山中腹にもかかわらず、岩手県雫石町の紅葉に比べると、全然きれいでなく、ガッカリ... ■ かわごえ産業フェスタ 毎年11月初めに川越運動公園で「かわごえ産業フェスタ」が開かれます。このイベントは、埼玉県川越市の地元産業団体が一堂に集い、各出展者による展示・販売を行うイベントで、四半世紀以上にわたって行われてきました。
屋外ステージでは、ケーブルTV番組「ちょっ蔵お出かけ!まちかど情報局」で大活躍の川越出身の落語家「八っちゃん」こと古今亭志ん八さんと、川越大好きアナ「みかねぇ」こと松並美佳さんが初登場して、なにやらトークしていました。こうしたイベントによくある演歌等は全くなく、対象は若者オンリーの感じ、その傍らで葬儀屋さんの団体が終活をアピールしていたのは笑っちゃいました。米『彩のかがやき』5kg¥1,000を買うと鉢物の花プレゼントなので買っちゃいました。 ■ 埼玉だって紅葉してます 第二日目はあいにくの雨のため、屋外ステージは、体育館内のメインアリーナに場所を移動して実施することになりました。11時からシンガーソングライター・ミカジョーさんのライブです。
■ 島田橋
■ 非正社員、初の4割 雇用側「賃金の節約」 厚生労働省が2015年11月4日発表した2014年の「就業形態の多様化に関する総合実態調査」で、パートや派遣などの非正社員が労働者に占める割合が初めて4割に達したことが分かりました。高齢世代が定年を迎えて正社員が減るなか、人件費を抑えたい企業が非正社員で労働力を補っている実態が浮き彫りになりました。非正社員の割合は40.0%。民間のみの調査だった前回は38.7%。非正社員の約6割をパートタイマーが占め、次いで契約社員や定年後再雇用などの嘱託社員です。30〜54歳で非正社員の比率が前回を上回りました。1990年代後半からの不況で多くの若者が就職難になった「ロストジェネレーション」の世代などが、今も非正社員のままでいる実態が示されています。15〜29歳は、いずれも非正社員の比率が前回調査を下回りました。世代間の運不運がある、というのは可哀そうです。企業が非正社員を雇うのは「賃金の節約」という回答が38.8%でした。また、労働者が非正社員を選んだ理由は、育児や介護などとの両立をあげた合計が33.4%と前回から8.9ポイントも上がり、育児などと正社員としての仕事の両立が難しい実態も示されました。女性活躍とか言っていますが、現政権の政策は言っていることと実体が真逆であることをデータが示しています。派遣の法改訂にしても、専門スキルを持った派遣社員ほど不利という、あってはならない結果になっていて、専ら経営側に有利な法律の改定になっています。 ■ なぜ畳の縁(ヘリ)を踏んではいけないの? 前回、岩手県雫石町の永昌寺のお坊さんが、「畳の縁を踏んではいけない」と話されたことを書きました。最近の時代劇では平気で畳の縁を踏むシーンを目にするけれど、NHK朝ドラの「アサが来た」を見ていると、きちんと畳の縁を踏まないようにしているので気を付けてみてくださいと言われてたことを紹介しました。同じ朝ドラ「マッサン」で泉ピン子扮する竹鶴酒造のおかみさん(姑)が、小姑のマッサンの姉(西田尚美)に嫁のエリーを指導するように言いつけて、エリーに「敷居を踏んではいけません」とか、「畳の縁を踏んではいけません」という話をして、エリーが「ドシテ?」と眼を丸くしていたシーンが思い出された、と書きました。 日本の家であれば、これまでは、部屋の一角に和室を設けている家が多いと思われます。和室では、ほぼ例外なく畳が敷かれています。畳はマットのようなものであり、その独特の香りや質感から日本で古くから重宝されています。そのためか、日本では今でも部屋の大きさを測るときは「畳に換算してどれくらいの大きさか」で記します。例えば、畳が8つ入る部屋であれば、「8畳の部屋」と表現します。それでは、なぜ縁を踏んではいけないのでしょうか。これには、きちんとした理由があります。 畳には、どれも「畳み目」といわれる縦縞の模様があります。この畳み目は、一つ分が約1.5cmで編むのです。また、畳の縁は布で縛って止めてあります。この布の模様を良くご覧下さい。家紋を入れることがあります。その家を表す模様が描かれていることから、ここを踏むことはご先祖様に対してとても失礼なことをすることになります。我が家の畳の縁の模様は菊の御紋です。天皇家ですよ!さらに、縁に使われている絵柄などによって、座る人の位(クライ)が決められていることもあります。このように考えると、畳の縁は家や人を表す「顔」であると言えます。そのため、畳の縁を踏まないように言われているのです。 ■ ハロウィーン 10月31日(土)夫婦で都内に出かけました。目的のひとつは九段下のホテルグランドパレスで行われた「東京盛岡ふるさと会総会」に出席するためです。この日は在京雫石町友会のふるさと旅行ですが、雫石から帰って来たばかりだし、浅田次郎さんのお話を聞くことができるためでした。170人の出席者で盛況でした。浅田次郎さんのお話は後で紹介します。 その後、東銀座の歌舞伎座向かいの南海ビル1F「いわて銀河プラザ」で買い物、11月末まで政府のお金で「ふるさと割30%off」、こんな機会は二度とないので、皆様お出掛け下さい。詳しくは在京盛岡広域産業人会のホームページをご覧下さい。
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