124  企業の学校

 昨週はいろいろありました。梅雨明けとともに猛烈な暑さ、7回目の在京盛岡広域産業人会総会、セキネ楽器創業65周年記念クラウン徳間演歌夏祭り、埼玉県営大宮公園野球場に行って炎天下の高校野球応援・・・・。それはそうと今回は企業にとって大切な人材教育についてご紹介します。というのは前回「ホリバカレッジ」について紹介しましたが、企業内の人材教育のみならず、より開かれたHONDAの学校が近くにあるからです。またTOYOTAはあくまで企業内ですが、こちらも紹介しましょう。

■ 技術だけでなく、世界に歓迎される人間を作りたい・・・ホンダ学園 ホンダ テクニカル カレッジ 関東
 我が家から歩いてすぐ、ふじみ野市鶴ヶ岡5丁目にあるホンダ学園は、「技術だけでなく、世界に歓迎される人間を作りたい」という本田宗一郎の建学の精神のもと1976年に創設されました。屋上に設置された大看板に、この本田宗一郎の言葉がデカデカと書いてあります。昼休みともなると、隣のセブンイレブンやイトーヨーカ堂、フードスーパーカスミなどにゾロゾロと若者が買い物に出てきます。
 ホンダの自動車整備技術を学ぶこの学校は、校内に寮も構え、地域のスポーツにも積極的に参加しています。隣は日清製粉の研究所です。ホンダテクニカルカレッジ関東の周辺は今や大開発の真っ只中、新しい住宅がガンガン建設されています。
 今や自動車産業は技術革新の嵐、ハイブリッド車が主流となり、電気自動車(EV)や水素燃料電池車(FCV)に置き換わろうとしています。メカニカルから、メカトロニクス、すなわち電気と機械の融合へと革新されつつあります。ホンダ直系のDNAが息づくこの学園は、本物に学び、本物で学べる環境が整備されています。先生は、ホンダの第一線で整備技術、新機種の開発やF1等のレース経験のある人たちです。また、ホンダの自動車大学校の強味を生かし、最新の設備で最新の技術を現場、現物で学ぶことができます。
 「技術は人間社会に貢献するひとつの手段である」・・・創始者、本田宗一郎のこの言葉は、そのままホンダ学園の建学精神です。技術というのは、人のための技術であってこそ価値があります。技術や理論だけに偏らない人間教育を実践し、人のため、社会のために奉仕できる、使命感に燃えた技術者の育成を目指しています。初心者からでも2年という短い期間で、自動車整備士や開発エンジニアを目指すことが出来ます。

技術だけでなく、世界に歓迎される技術者になる


■ 世界のトヨタを支えるモノづくりのプロ育成「トヨタ工業学園」
 トヨタ工業学園は、1937年(昭和12年)のトヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車株式会社)設立の翌年に開校した豊田工科青年学校にそのルーツがあります。
 創業者豊田喜一郎の「日本人の頭と腕で自動車を造る」という理想の下、トヨタ自動車工業株式会社は自動車製造を開始しました。2014年3月22日(土)、23日(日)の2夜連続でTBS系列でドラマ放映された「LEADERS」の主人公のモデルが豊田喜一郎です。これについては86『LEADERS』(2014年10月25日)で紹介しました。自動車製造にはエンジンのシリンダ・ブロックの鋳造、歯車などの機械加工、ボディーの板金・溶接、塗装などの幅広く高度なモノづくりの技能が必要となります。そこで、「モノづくりは人づくり」の考えに基づき、自動車製造に携わる技能者の育成が開始されました。

■ 「モノづくりの基礎・基本を現地・現物で学ぶ」、「トヨタのモノづくりの精神を学ぶ」、「グローバルに活躍できる人材の育成」
 トヨタ自動車株式会社のホームページから、トヨタ工業学園についての紹介を転載します。

 今日までに約17,000人の卒業生を送り出し、2014年現在、約8,000名が社内の各部署でリーダーシップを発揮し、生産活動に従事しています。また、国内はもとより広く海外でも活躍しており、トヨタのモノづくりを支える原動力となっています。
 トヨタ工業学園では、「知識」「技能」「心身」のバランスの取れた人材の育成を目指し、一般高校、専門学校とは一味違った教育を行っています。
 教育の特色としては、まず最初に「モノづくりの基礎・基本を現地・現物で学ぶ」ことがあげられます。高等部、専門部とも在学中に卒業後の配属先を決め、配属職場での応用実習を行います。学科教育や基礎実習で学んだことがトヨタの各職場でどのように応用されているかを自分の目で確認し、体験することにより、より実践的な技能・知識を身に付けることができます。
 次に、「トヨタのモノづくりの精神を学ぶ」ことです。卒業生には、技能五輪国際大会の金メダリスト、現代の名工(卓越技能者厚生労働大臣表彰)も多く、日本のモノづくりを支えています。このような各分野の第一人者から直接指導を受ける機会も多く、トヨタの技能者としての基本姿勢や当社に脈々と受け継がれているモノづくりの考え方が身に付きます。
 さらに、「グローバルに活躍できる人材の育成」です。卒業後はトヨタの社員として、ステージは世界へ広がります。そのため、海外生産支援に必要な専門技能・知識の基礎とコミュニケーション能力を身に付けた国際人の育成を目指しています。


■ 夏の高校野球本番
 夏の高校野球本番ですね。野球好きな人がもっとも好きなのが高校野球、それも夏季大会です。体力的には大人の高校生ですから、投げる、打つ、守る、どれもダイナミック、ハイテンポな展開、攻守交替時の全力疾走、負けたその瞬間、3年生は高校球児に別れを告げます。その瞬間の選手たちの脱力感を見て目頭が熱くなります。
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クラウン徳間演歌夏祭り
 セキネ楽器店は錦糸町駅南口徒歩1分、今では主に演歌のCD・カセットテープを販売しています。今回は創業65周年を記念して「クラウン徳間演歌夏祭り」が開催されました。会場は、ティアラこうとう(江東公会堂)、地下鉄半蔵門線「住吉駅」から徒歩4分です。3階席まである大ホールでした。ついでに浅草に足を延ばし、土用の丑の日なので鰻重を食べてきました。今や都内の観光地はどこに行っても外国人ばかり、一番多いのは中国人で、ホテルがどこも満室というのは良く分かります。今の日本の景気を支えているのはこういう観光客だというのが実感されます。


2015年7月26日朝の収穫

 野菜を毎朝収穫しています。ゴーヤがスゴイことになっています。ドンドンひとにあげてますが追い着きません。キュウリは最初のうちは真っ直ぐでしたが、曲がったものも出てきました。その成長速度の凄まじさには目を瞠ります。トマトの勢いにはあきれるばかりです。まるでジャングルみたいなことになってきました。青紫蘇の葉を漬けておいて、冬に人参を巻こうと思っています。これは絶品です。茗荷はまだですね。

(2015年7月27日)


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