112  福田こうへい


福田こうへい
 筆者は岩手県雫石町観光大使です。共に観光大使であるのが、今回ご紹介する福田こうへいさん(以下敬称略)です。ご存知南部蝉しぐれ…♪南部 盛岡 雫石・・・♪が大ヒットし、今や「平成の三橋美智也」と称されて、特におじいちゃん、おばあちゃんに大人気、コンサート会場はいつも満席、アレ?この光景はどこかで見たような?そう、綾小路きみまろ(→参照)の公演会場ソックリです。その訛り混じりのトークは、「綺麗ですね、奥さん」・・・・「私は女性を見る目が無いのです。私は冗談が言えません。一言多いのが仕事です。口数が多くて言葉が足らないのです」の綾小路きみまろを凌駕する?と言われています。きみまろとはトーク内容はまるで違いますが・・・・
きみまろシングルCD

■ 脱サラして歌手に転進した福田こうへい
 地元で有名な民謡歌手だった福田岩月さんを父に、民舞師範のキヌエさんを母に持つ福田こうへいはずいぶん小柄です。岩月さんは真四角な顔に角刈りでした。こうへいがコンサートで良く言うセリフ、「オヤジに似なくでえがった」というのは、細顔美人の母似だったからテレビに映れる、もし父親似だったらヤクザみたいで、出られるものではないという意味です。暴力的な父親に反発して、ぐれた事もあったそうです。本格的に民謡を始めたのは23歳からですが、2005年に52歳で他界した父が実行委員を務めた民謡大会で優勝、その後、数多くの全国大会を制覇し、民謡界では知られた存在になりました。2012年9月まで岩手県盛岡市のサンビルにある呉服店(ふじ美苑)の営業マンとして12年働いたサラリーマンでした。東日本大震災被災地慰問ツア〜を機に、2012年9月30日「脱サラ」して歌手の道へ踏み出しました。地元のカラオケ大会で演歌の作詞を手掛ける久仁京介氏と出会い、誕生したのが「南部蝉しぐれ」です。作曲は四方 章人(よも あきと)氏、岩手県奥州市出身です。地元の民謡ショーでは最後に演歌を歌うスタイルが定番で、歌い慣れていました。無名の民謡歌手が注目されたきっかけは、2013年1月8日に初出演したNHK「歌謡コンサート」です。その歌声は共演した北島三郎を「日本歌謡界の宝になる」とうならせました。
 ところが2014年暮れ、2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場するのを前に所属事務所との間で移籍を巡るトラブルが表面化しました。所属事務所「オフィスK」が、報道各社に文書をファックス、その内容は「当社は福田こうへいの度重なる債務不履行に対して話し合いに応じるように努めてまいりましたが、本人にその意思はないと判断し、法的手続きを開始いたしますことをご報告させていただきます」という内容。
 福田こうへいはそれまで岩手と東京に所属事務所があって、後援会も岩手と東京にあり、岩手のほうが会費が半額でした。ホームページも両方にある、どうなっているんだろうと首をひねっていました。

盛岡市・サンビルの呉服店「ふじ美苑」には福田こうへいのポスターが(筆者撮影)

■ 福田こうへいの事務所トラブル
 「オフィスK」は、司会の竹島宏が、話題の演歌歌手と共に歌とトークで綴る"正統派"歌謡演歌テレビ番組「歌謡サロン・演歌がええじゃん」を各地のテレビ局で放送したり、「演歌がええじゃん」というコンサートを行っています。
 ことの詳細は知りませんが、もともと盛岡の会社の支援を受けていた福田こうへいが、東京進出を機に「オフィスK」と契約したのでしょう。盛岡の会社は「そもそも契約は2年」と主張し、昨年末までと言っており、「オフィスK」側はあと1年残っているということのようです。
  オフィスK TEL:03-6416-8874
埼玉県東松山市の箭弓稲荷神社はご鎮座1300年

箭弓稲荷神社については2004年2008年につぶやいています
業務内容: タレントのマネージメント及び営業業務請負
CD等の企画制作及び販売
テレビ番組企画・制作
歌手の育成
コンサート・ショー・講演会等の各種イベントの企画制作
演出・音響・照明等の企画制作
主要取引先: 各レコード会社、各放送局、千葉テレビ、とちぎテレビ、KBS京都、ぎふチャン、三重テレビ、岩手朝日放送、千代田ビデオ、株式会社ワークボックス
 週刊新潮の記事で、ある芸能関係者が「いまや演歌界では、氷川きよしをしのぐ人気といわれる福田だけに、2014年の『レコ大』大賞候補に入ってもよさそうだったが、すでに事務所とのトラブルが業界内に知れ渡っていたため、見送られた。福田は脱サラして芸能界入りし、いきなり売れたため、芸能界のルールを把握していない。このトラブルで、来年の『紅白』どころか、ほかの仕事のオファーも激減、早々“ローカル歌手”に転落するだろう」と語り、東京の事務所との法廷闘争に発展し、福田は今後、芸能界の恐ろしさを思い知らされるに違いない、と書かれていました。

■ 歌謡界のドンの怒り
 実は芸能界では、プロダクションを巡る騒動が頻発します。これが命取りになる芸能人が少なくありません。有名なところでは小林幸子です。あの紅白歌合戦での奇抜な衣装は名物でした。ところがあるときからプッツンしました。この陰には歌謡界のドンの某プロダクション社長の存在がウワサされました。この人の口利きが無いとNHKの歌謡番組にも出られない、と言われる人です。実はこの人が福田をバックアップしたからNHKの「歌謡コンサート」に出られたのでは?とも言われます。プロダクションを巡る騒動そのものはともかく、それが訴訟騒ぎになったら、恩を仇で返されたというドンの気持ちもあるのだろうから、少なくとも、来年の紅白で福田の姿を見ることはなさそうだと週刊誌に書かれました。『トイレの神様』の植村花菜を紅白に出場させて、あの長い歌をフルで歌わせたり、岩手・大槌町在住の中学生民謡歌手(当時)・臼澤みさきを小林幸子の代わりに紅白に出場させるなど、このドンの力は絶大なようです。しかも芸能界のなかでも「歌謡」部門は、反社会的勢力との関係が取り沙汰される世界です。いろいろと、表立っては言えない事もありそうです。

■ 「情熱大陸」で福田こうへいの人気の秘密が放映されました
 2015年2月1日(日)の毎日放送(TBS系列)情熱大陸は『民謡演歌歌手福田こうへい』でした。キャッチは、東北・岩手が生んだ演歌界の新星、福田こうへいの“聴く人を虜にする魅力”とは?情熱大陸のホームページでは下記の番組紹介がありました。
   CDが3万枚売れれば合格といわれる演歌界において、異例の28万枚超という大ヒットを記録した「南部蝉しぐれ」。2012年にこの曲でデビューした38歳の歌手・福田こうへいが人気だ。民謡日本一の歌唱力をひっさげて現れた演歌界のニュープリンスは、いまやNHK紅白歌合戦に連続出場を果たすなど、ますます活躍の場を広げている。
 福田のコンサートを見て驚くのは、ファンの中心世代である“お年寄り”たちの熱気だ。多くのファンが福田を追いかけて全国各地に足を運ぶのはもちろん、「元気になった!腰痛が良くなった!」など驚きの発言をする人もいるという。
 番組は、そんな福田に昨夏から密着を開始。都内での活動とともに、地元であり活動の拠点でもある岩手に同行した。三陸での復興支援コンサート、今も家族で住む実家、35歳まで働いていた呉服屋さん訪問などなど・・・場面ごとに変わってゆく福田の様々な表情を追いながら、聴く人を虜にする演歌界の新星の人気の秘密に迫る。
 
箭弓稲荷神社の牡丹(2015年4月24日)

■ 北島三郎も「演歌界の宝だ」と絶賛、礼儀正しさ、謙虚さが、お年寄りからカワイイと言われる理由
 葉加瀬太郎の音楽で始まるドキュメンタリー番組「情熱大陸」は大阪・毎日放送の制作で、日本全国のTBS系列で放送され、岩手ではIBC岩手放送です。秋田県だけフジテレビ系列のAKT秋田テレビで土曜深夜に放送されます。日曜夜11時からのひと時を、次の日から始まる長い一週間を前向きに生きるための力を感じてもらうテレビドキュメンタリーです。毎回、スポーツ、演劇、音楽、学術など、ありとあらゆる分野の第一線で活躍する人物にスポットを当て、その人の魅力・素顔に迫ります。放送開始700回突破を記念し、新シリーズとして有名人がディレクター役となって、別の有名人に密着する新たな企画が放送され、その第1弾は「井上真央が撮る小田和正」(2012年6月10日・17日の2週)でした。第2弾は、随分間が空いて、2014年11月4日の「石橋貴明が撮る錦織圭」でした。
 2015年2月1日(日)放送の情熱大陸の中で紹介された内容は・・・・福田こうへいのトレードマークはオヤジギャグと七三分け。コンサート会場はいつも満席、オバチャン、おばあちゃんに大人気です。おじいちゃんを連れてコンサート会場に来るのです。「元気をもらいに来ました」、口々に話す人たちは、「平成の三橋美智也」と言われるその歌声もさることながら、盛岡訛りの楽しいトークに、会場は大笑いに包まれます。また礼儀正しさ、謙虚さが、年寄りから見ればナントモかわいいようです。番組の中では、北島三郎が「演歌界の宝だ」と言っていることや、共演した楽屋で水前寺清子がベタボメ、これからの演歌界を盛り上げ、引っ張って行って欲しいと話す姿が紹介されました。

■ 特技は山菜採り、今が旬だけど、ヒマあるか?
 福田こうへいは1976年9月21日生まれ、幼少期を雫石で過ごし、雫石高校出身で、盛岡市玉山区の農家に、祖父母、踊りで有名なお母さん、きれいな奥さんと今も住んでいます。住んでいますというものの、日本全国を公演で回っていますから、自宅に居ることは少ないでしょう。アマチュア時代から東北をはじめ全国様々な民謡の大会を制覇し、2012年に演歌界デビューしました。在京雫石町友会総会に来て歌ってくれていた頃は、まさかこんなに有名になるとは思ってもみませんでした。ずいぶん小柄なアマチュア歌手だなぁ、という印象でした。東日本大震災の被災地を、福田こうへいに言わせると「雫石名物」の中川愛子さんと回って、歌で被災者に元気を届けました。これがきっかけとなってデビュー後も、地元岩手を拠点に精力的に全国を周り続け、その歌声を多くの人に届け続けています。最新シングルは1月1日に発売した「おかげさま」。地元では有名な民謡歌手だった父福田岩月は、29歳の時52歳で他界しました。南部牛追歌で民謡日本一を目指しながら果たせなかった父、福田こうへいは、見事その夢を果たしました。趣味はゴルフと釣りで、特技の山菜採りは渓流釣りの合間に行うそうです。

■ 雫石町民栄誉賞が授与されました
 福田こうへいに雫石町民栄誉賞が授与されました。4人目となります。いまや氷川きよしをしのぐと言われる人気者ですが、昨年末の事務所問題で芸能界に波紋が拡がり、波風を避けたいTV局などへの出演は減ると思います。しかしながら、筆者の知り合いのレコード会社社長に聞いたら、これだけ老人のファンが増えたということは、高齢化社会の日本において、もはや誰もその勢いを止めることは出来ないだろうとのことです。かの歌謡界のドンにしても、なにしろお客様が第一ですから、ファンの声は無視できない、とのこと。
その証拠に小林幸子は復活しました。今やニコニコ動画やゲームの世界、プロレスにまで登場します。ネットユーザーから「ラスボス」という愛称で人気を博しています。

■ ファンが放っておかない福田こうへい人気
 福田こうへい自身は岩手の歌手で良いと思っているかもしれませんが、今や日本全国のファンがそれを許さないのです。その証拠に、しばらくテレビ出演はありませんでしたが、なにしろ人気があるので、5月17日(日)西海市市制10周年記念「NHKのど自慢」や5月26日(火)のJOBK放送開始90年記念「NHK歌謡コンサート」(NHK総合20時〜)、6月30日(火)の「NHK歌謡コンサート」など、再び福田こうへいの姿を見られるようになりました。ただ心配なのは日本全国を飛び回る、公演ツアーのすさまじさです。ハワイコンサートまで行います。また初座長公演が決定しました。「福田こうへい」特別公演・・・場所;大阪・新歌舞伎座、日程/2015年7月10日〜千秋楽31日(20日間)※7月18日休演日、第1部:歌こそ我が命〜三橋美智也物語〜、第2部:ヒットパレード、という内容で、体を壊さないかと心配です。頑張れ!こうへい
公演日程などは→福田こうへいオフィシャルウエブサイト

■ NHK朝ドラと大河ドラマの視聴率
 NHK朝ドラ高視聴率の「まれ」、苦戦の大河ドラマ「花燃ゆ」この差は何故でしょう?連続テレビ小説の平均視聴率(関東地区・ビデオリサーチ調べ)は→マッサン:21.1%、花子とアン:22.6% ごちそうさん 22.3% あまちゃん 20.6%、純と愛:17.1%、梅ちゃん先生:20.7%、カーネーション:19.1%、おひさま:18.8%、てっぱん:17.2%、ゲゲゲの女房:18.6%、ウェルかめ:13.5%、つばさ:13.8%。これで分かりますが、連続テレビ小説の視聴率が上昇傾向となったのは、2010年ゲゲゲの女房からです。「つばさ」(川越市が舞台、埼玉県はこれが初めての登場)、「ウェルかめ」の低迷以降、NHK総合の放送時間15分前倒しで8時からとしました。アニメやCGの大胆な合成、大改革で視聴率を上げました。最近の朝ドラでは花子とアンが最高です。ただマッサンは後半視聴率が上がり、あまちゃんは最後に急激に上がりました。あまちゃん人気が過熱したのに、どうして近年の最高視聴率でないかと言いますと、今まで朝ドラを見ていなかった若い人たちに人気があり、早い時間に家を出る世代がBSで見たり、録画して見ていたためだそうです。NHK朝の連続テレビ小説の年度平均の世帯視聴率の推移はコチラをご覧下さい。「おしん」の52.6%は信じられませんね。会社員はいつ見ていたのでしょう?
 大河ドラマも、新たなことに挑戦すべき時期にきているのではないでしょうか。井上真央主演の「花燃ゆ」第15話(4月12日)の関東地区視聴率が9.8%と早くも1桁台に転落しました。大河ドラマの視聴率が1桁台を記録したのは、2012年「平清盛」(松山ケンイチ主演)最終回(第50話=同年12月23日)=9.5%=以来です。大河史上ワースト平均視聴率(12.0%)となった「平清盛」が初めて2桁を割ったのは第31話(同年8月5日)=7.8%=で、その後、「平清盛」は雪崩的に落ち込み1桁台も連発、第45話(同年11月18日)では大河史上ワーストとなる7.3%を記録しました。

孫の入園式(2015年4月)
 「花燃ゆ」第15話は「統一地方選挙開票速報」のため、午後7時15分からの放送に繰り上がったため、視聴率が悪かったのはその影響もあったと思われます。安倍首相のお膝元である山口県を舞台にしたこのドラマは、もともと首相の肝いり企画と言われ、準備期間も十分に取らないまま撮影に突入した経緯があったそうです。放送を早めるために、シナリオ作りを急ぎ、主役の選び方、キャラクター設定などにも時間をかけられなかったことも低視聴率の原因というメディアもあります。井上真央が悪いわけではありません。豪華キャストなのに何故かというと、ドキドキする場面が無いのです。次も見たいと思わせる高揚感も無く、残像も残らない、脚本の問題でしょう。舞台も幕末、勤皇の志士、もうそんな時代じゃないのです。
(2015年4月27日)


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