11  みちのくの桜

 4〜5月のゴールデンウィークの人出の2大スポットは、弘前公園(弘前城)の弘前さくらまつりと博多どんたくだそうです。関東のお花見は桜が終わり、つつじや牡丹、芍薬となりました。筆者は毎年GWには少年野球の合間を縫って埼玉県東松山市の箭弓(やきゅう)稲荷神社(2008年2004年)や群馬県館林市のつつじが岡公園に行きます。箭弓稲荷は野球関係者の必勝祈願神社です。またGW中には1泊2日で仙台の母に会いに行きます。以前桜が遅かった頃には、白石川沿いに延々と続く桜並木、一目千本桜の美しさに感動しました。
 東北の桜の名所と言えばコチラをご覧下さい。

<東北のお花見名所人気ランキング>
【01】 弘前公園(青森県)
【02】 角館 桧木内川堤・武家屋敷(秋田県)
【03】 北上展勝地(岩手県)
【04】 船岡城址公園(宮城県)
【05】 三春滝桜(福島県)
【06】 白石川堤一目千本桜(宮城県)
【07】 鶴岡公園(山形県)
【08】 中尊寺(岩手県)
【09】 小岩井農場(岩手県)
【10】 千秋公園(秋田県)

上の【01】〜【03】が三大桜名所

2011年5月4日弘前城公園桜まつり「本丸枝垂れ桜」前で友人夫妻

角館武家屋敷のしだれ桜、桧木内川堤よりコチラが好き


■北上展勝地

 東北6県一の桜の本数を誇る岩手県北上市の北上展勝地、「みちのく三大桜名所」の桜の本数は、1万本以上と言われています。ここは沢藤幸治氏が1920年(大正9年)に和賀展勝会を起こし、「和賀展勝地計画」を立案、展勝地「旨趣」を発表して展勝地造園を提唱し、市民に広く呼びかけて実現したところとのこと。「展勝地」の名称は、展望のきいた景勝地の意味です。沢藤幸治氏は後に黒沢尻町長になりました。詳しくは北上観光協会のホームページをご覧下さい。


筆者の高校後輩である岩手県知事のページから


■沢藤国松〜死の彷徨
 筆者の祖父は北上市の中心である黒沢尻から大八車を引いて雫石に移住しました。そこに商店を開き、商売繁盛して資産を築きました。その祖父の弟・国松は厳冬の八甲田雪中行軍で死亡したそうです。日露開戦を間近に控えた1902(明治35)年、日本陸軍第八師団第四旅団に属する青森第五聯隊の兵士だったことが悲劇でした→つぶやき55『死の彷徨』(2004年1月25日)。

■江釣子の女〜チャグチャグ馬コ

 黒沢尻の西方に昔、江釣子という村がありました。今は同じ北上市です。ご当地ソング「江釣子の女」、成世昌平や竹川美子の唄で大ヒットしました。聴きたい方はうたねっとからどうぞ。
 しかし、その歌詞に重大な疑問があります。
 ♪チャグチャグ馬コの あの鈴の音が
 ♪夢に騒いで 眠れない
 ♪一夜一夜が 千夜の想い
 ♪あんた あんた あんた待ってる
 ♪江釣子の女

なぜチャグチャグ馬コが出てくるの?チャグチャグ馬コは江釣子からはるか北方、盛岡市の西方滝沢村の蒼前神社から盛岡市の八幡宮まで100頭ほどの馬が、13キロの道のりを行進するお祭です。馬のあでやかな飾り付けとたくさんの鈴が特徴で、歩くたびにチャグチャグと鳴る鈴の音が名称の由来といわれています。
 まあいわゆる、筆者のふるさとの心の祭りです。作詞した池田充男氏からみれば、60kmぐらい誤差のうちなのでしょう。


毎年6月第2土曜日のチャグチャグ馬コ 滝沢村蒼前神社〜盛岡市八幡神社

 作詞家池田充男氏は茨城県出身ですが、高校を卒業して家業を手伝った後、実家を飛び出し、北海道を渡り歩いた若い時があり、妻はその頃に知り合った小樽の人で、北海道には特別の思い入れがあるようです。鶴岡雅義と東京ロマンチカ『小樽のひとよ』、石原裕次郎『二人の世界』、八代亜紀『愛の終着駅』、大月みやこ『白い海峡』などヒット曲は数知れず、しかも筆者の好きな歌ばかりです。
 鰍ワぐまぐが発行するメルマガ『旅まぐ』は、転載、複写、大歓迎のサイト、2013年4月25日号は「春の桜特集」です。それじゃあ転載しちゃいましょう。


■沖縄サガリバナと小岩井農場一本桜

 沖縄本島内でも地域によって名称が異なりますが、那覇市や浦添市の東方に位置する西原町にサガリバナの大木があります。こちらでは「沢藤(さわふじ)」と呼ばれているそうです→右
 NHK朝のテレビ小説『どんどはれ』で一躍有名になった一本桜、残雪の岩手山と緑の牧草地の小岩井農場にすっくと孤高の姿。実はこのすぐ右側に小岩井乳業の工場があります。宮沢賢治が愛した、筆者の雫石町七ツ森の実家はすぐ近くです↓下


サガリバナ
沖縄の泡盛で「澤藤」というブランドがあります。お勧め?イエ???


■雪の三春滝桜

 2013年4月21日、東北各地で季節外れの雪が降ったそうです。関東は冷たい雨で、少年野球も中止となったところが多かったのですが、日程上どうしてもやらなければならない大会は、午後から整備して14時半ぐらいから実施されました。
 仙台市では1947年以来66年ぶりの4月下旬の積雪となりました。また、福島市の桜の名所、花見山公園では、花びら=ピンクと雪=白の鮮やかなコントラストが見物客の目を楽しませたとのこと。しかし桜の名所の多い福島県でも人気ナンバー1なのが、日本三大桜の一つ、福島県三春町の「三春滝桜」です。雪化粧するのがそんなに珍しいか?と思って調べたら、筆者のつぶやきに3年前、雪の滝桜の写真が載っていました(右写真)。会社の後輩の人が送ってくれた画像です。


 ページ右上の秋田県角館の武家屋敷のしだれ桜、桧木内川堤の桜ともに見事です。角館は「みちのくの小京都」と何故か呼ばれます。確かに、このしだれ桜の下に舞妓はんが佇んでいたら絵になるでしょう。雫石から角館は秋田新幹線「こまち」ですぐですし、自動車で行っても田沢湖経由、大して時間はかかりません。


三春滝桜に降り積もった季節外れの雪(頂いた画像2010年)


■給料を取れる会社と人

 潟Gムグラントフードサービスの創業者オーナー井戸実社長は、今、メルマガ・・・『<ロードサイドのハイエナ>井戸実のブラックメルマガ』で有名です。現在35歳、創業からたった5年で総店舗数260店舗以上、売上高で165億円の会社を作った人です。
 その人がこんなことを書いていました。


 僕は自社を「給料が取れる会社にしたい」と考え続け、その実現のために働き続けている。これは「高い給料が取れる、仕事ができる集団でありたい」ということで、ヨソと同じことをしていたら高いギャラは取れない。だからといって長時間労働もダメ。以前に勤めていたやたら遅型の会社では、業績が悪いと特に定時で帰りづらい空気が漂っていた。
 恐らく、こんな会社が今でもそこら中にあるのだろう。上司が帰らないから部下も帰りづらい、残っていても仕事なんてないのに終電ぐらいまで事務所に居たりしなければならないなんて、空調やらの電気代がムダなだけなのに。
 給料をもらう立場から払う立場になって、つくづく思うことがある。年収360万円の人を3人雇って1080万円払うより、540万円の人をふたり雇って1080万円の給料を払うほうが、よっぽど「良い組織になる」ということだ。
 給料が取れる人は、上司から改善すべき点について「これ、どうなっているの?」と指摘されたら、「気づきませんでした、すぐに改善して報告します」となる。さらに問題を分析して、今後どうしたら同じ過ちが起きないかを考え、それを仕組みにする。当事者意識を持ってここまでを当たり前にできる人は、ギャラが取れる。
 一方、給料の取れない人は「え? それって自分の仕事ですか?」とくる。
 つまり、給料が取れる人というのは頭を働かせた「仕事」ができて、給料が取れない人は頭を働かせないから何をやっても「作業」になってしまうのである。
 この差はとてつもなくデカい。


 なるほど、なるほど、・・・納得。だけど、・・・・・

(2013年4月27日)


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