666  グループF

 12月12日(金)は強風が吹きました。北北西の風なので、川越街道の樹木の茶葉が吹き飛ばされて、凄い勢いで飛んで行きます。254号線沿いの住民はこの時期落葉を集めて袋に入れてゴミ出し、大変なんです。14日(日)はふじみ野市誕生20周年記念・富家病院presents第21回ふじみ野市ロードレース大会でしたが、前夜半から冷たい雨が降り、ちょうどレース中も小雨、我が少年野球チームの子どもたちには辛いコンディションになりました。天気予報を見ていると、12月15日(月)以降、最高気温がず〜〜っと13℃を下回らない日が続きます。12月20日、21日の土日は最高気温17℃、冬至の22日(月)はナント!最低気温10℃で、23日(火)は待望の雨が降るそうです。季節外れの高温は、西高東低がひっくり返って西低東高の気圧配置になって、北風ではなく南風になるからだそうです。

■ 米12月FOMC予想通り0.25%の利下げ
 FRBが開いた12月10日のFOMCで予想通り0.25%の利下げとなり、3.50〜3.75%となって米国の株価がドーンと上がりました。米国の景気は好調で、インフレが続く中、どうして3回連続0.75%もの利下げに踏み切ったのでしょう?パウエル議長によると、「インフレリスクより雇用リスクを優先した」ということのようで、反対票も3票あったそうです。トランプ大統領の移民排除政策によって、雇用の減少が明確になっていることにパウエル議長は危機感を示しました。しかしパウエル議長の後任は利下げ推進派のハセット氏で決まりと見られていますから、そうなったらますます利下げで、インフレに歯止めがかからなくなるのではと懸念します。何しろアメリカのスーパーで数点買い物しただけですぐ50ドルぐらいになると言われていますし、ランチが20ドルなんて聞くと、ニッポンで良かった〜なんて思いますね

■ 高市円安を恐れ、利上げに舵を切る日銀
 日本では12月18、19日日銀金融政策決定会合が開かれますが、現行の政策金利を0.5%から0.75%に引き上げるようです。1995年9月以降30年間、政策金利が0.5%を超えたことはありません。積極財政と金融緩和を志向する高市政権が今年10月に発足して以降、いわゆる「高市円安」が進んでいます。仮に利上げを見送って急激に円安が進行すれば、輸入物価が高騰してインフレが加速すると予想され、これを恐れた日銀がタカ派姿勢に転じました。ただ、これで日米金利差が縮小したから円高に進むかというと、そんな単純ではありません。米国との金利差は厳然として存在しますから「円キャリー」の流れは収まりません。どう考えても、日本の円を米ドルに替えて運用した方がトクです。いや、今なら米ドルよりユーロですね。2チャンネル創設者のひろゆき(西村博之)氏は、2015年に日本からフランスに移住し、パリに住みながら活動しています。ユーロ円レートの推移や、金利のある世界に移住して、別段投機的動きをしていないのに金融資産が10年で4〜5倍になったそうです。日本のセレブが続々ドバイを始め、海外へ拠点を移しているのにはワケがあるのです。

■ 北中米ワールドカップの難易度
 北中米ワールドカップの12組が決まりました。米メディア『FOX SPORTS』は「FIFAランキングの平均に基づいて、ワールドカップのグループを最も簡単なグループから最も難しいグループまでランク付けした」結果を発表しました。FIFAランキングの平均が「40.2」で最も簡単とされていたのは、ポルトガル代表(6位)、コロンビア代表(13位)、ウズベキスタン代表(50位)、大陸間プレーオフ(パス1)の勝者で構成されたグループKだそうです。差が大きいのでどこが勝ち抜くかほぼ予想がつくのでしょう。一方で、サッカー日本代表(18位)、オランダ代表(7位)、チュニジア代表(40位)、欧州プレーオフB勝者(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)のグループFについては、FIFAランキングの平均が「26.6」で最も高いことから、最も難しい組になると予想しました。「ランキングが拮抗しているので激しい戦いになるだろう、どこが勝ち抜いてもおかしくない」ということのようです。つまり日本は前回カタールワールドカップに続いて「死の組」に入ったということでしょうか。



■ 2022年ワールドカップ「死の組」ニッポンに世界が驚く
 2022年ワールドカップ・カタール大会のグループEは、まさに「死の組」とも言える組み合わせでした。スペイン、コスタリカ、ドイツ、日本です。スペイン代表は2010年大会、ドイツ代表は2014年大会の優勝チーム、サッカー界に名を残す数々の名選手が歴史を紡いできた強豪国です。大会前から優勝候補でした。それが同じ組に入ったのですが、それだけではなく、日本代表とコスタリカ代表はそれぞれグループリーグを突破した経験があり、2強2弱と言い切ることができない組み合わせなのでまさに「死の組」と呼ばれたのです。実際日本は初戦でドイツにボール支配率26%−74%と劣勢ながら、守りに守って後半71分に田中碧に代って入った堂安律が4分後にゴールを決めて同点に追い着くと、前田大然に代って後半57分に入った浅野拓磨がゴールを決めて2-1の逆転勝利、日本国内は大フィーバーとなりました。第2戦の相手コスタリカには日本優勢でボール支配率57%−43%、シュート本数14-4、コーナーキック5-0、しかし81分にDFにゴールを許し0-1の敗戦で、サッカーの難しさを思い知らされました。後がない第3戦の相手は1勝1分のスペイン、前半12分にFWモラタにシュートを決められ、ボール支配率17%−83%とドイツ戦以上の大劣勢ながら、DFに伊東純也、板倉滉、吉田麻也、谷口彰悟、長友佑都(後半46分に三笘薫に交代)を配し、守りに守って後半46分に久保健英に代って入った堂安律が2分後にゴールを決めて同点に追い着くと、後半53分に田中碧が逆転ゴールを決めて2-1勝利、首位に立って世界中がビックリ。2位スペイン代表と勝ち点「4」で並んだドイツは得失点差で大きく下回り3位となって、2018年のロシア大会に続いて決勝トーナメント進出を逃しました。ドイツ国内は荒れましたね。

■ ノックアウトステージは甘くない
 日本4回目の決勝トーナメント(ノックアウトステージ)進出、相手はモドリッチの居るクロアチア、日本有利かと思いましたが、ボール支配率41%−59%と劣勢、シュート本数12-17、コーナーキック8-5、前半43分にFW前田大然のゴールで先制するも、後半55分にFWペリシッチに決められて同点、そのままPK戦で1-3敗北、悲願のベスト8はまたしても成らず。
 グループA:オランダ、USA、B:イングランド、USA、C:アルゼンチン、ポーランド、D:フランス、オーストラリア、E:日本、スペイン、F:モロッコ、クロアチア、G:ブラジル、スイス、H:ポルトガル、韓国でした。優勝はアルゼンチン3-3PK4-2フランス、第三位は準決勝でアルゼンチンに3-0敗れたクロアチアが、準決勝でフランスに2-0敗れたモロッコを2-1で下しました。大会MVPはリオネル・メッシ(アルゼンチン)、得点王はキリアン・エムバペ(フランス)でした。アルゼンチンはオランダとの準々決勝、2-2PK4-3で勝った試合がヤマでしたね。クロアチアは日本に続きブラジルも準々決勝で1-1PK4-2で下しましたがアルゼンチンに準決勝完敗。フランスは順当に決勝進出するも3-3PK4-2でアルゼンチンに敗れました。勝敗を分けるわずかの差はいったい何なのでしょうか。

■ 2026年ワールドカップの難易度ランク
 世界的な大手データ会社『Opta』が、グループ突破の難易度をランク付けした結果は米メディア『FOX SPORTS』とちょっと異なります。グループFは、3番目に難しい組と認定されました。Power Rankingの平均(順位)が最も高いのはグループFですが、オランダがフランスやアルゼンチンほど優れているとは考えられていないため、3番目なのだそうです。「オランダ(レーティング:88.7点)はグループF首位の最有力候補」ですが、「もしオランダから首位を奪えるチームがあるとすれば、それは日本(81.2点)だろう」とされました。「チュニジア(68.3点)は、このグループで確定しているチームの中で最もレーティングが低い」とのことです。
 Optaの“死の組ランキング”では、前回王者アルゼンチン、アルジェリア、オーストリア、ヨルダンが入ったグループJが77.1点で難易度1、以下下記の通り
2位 グループI 平均レーティング:76.7点:フランス、セネガル、ノルウェー、大陸間プレーオフ2(ボリビアvs.スリナムの勝者vs.イラク)の勝者
3位 グループF 平均レーティング:76.6点:オランダ、日本、チュニジア、欧州プレーオフB(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者
4位 グループH 平均レーティング:76.04点:スペイン、カーボベルデ、サウジアラビア、ウルグアイ
5位 グループL 平均レーティング:75.9点:イングランド、クロアチア、ガーナ、パナマ
6位 グループK 平均レーティング:75.3点:ポルトガル、ウズベキスタン、コロンビア、大陸間プレーオフ1(ニューカレドニアvs.ジャマイカの勝者vs.DRコンゴ)の勝者
7位 グループC 平均レーティング:74.0点:ブラジル、モロッコ、ハイチ、スコットランド
8位 グループD 平均レーティング:73.2点:アメリカ、パラグアイ、オーストラリア、欧州プレーオフC(トルコ、ルーマニア、スロバキア、コソボ)の勝者
9位 グループG 平均レーティング:72.1点:ベルギー、エジプト、イラン、ニュージーランド
10位 グループA 平均レーティング:71.3点:メキシコ、南アフリカ、韓国、欧州プレーオフD(デンマーク、北マケドニア、チェコ、アイルランド)の勝者
11位 グループE 平均レーティング:70.7点:ドイツ、キュラソー、コートジボワール、エクアドル
12位 グループB 平均レーティング:69.9点:カナダ、欧州プレーオフA(イタリア、北アイルランド、ウェールズ、ボスニア・ヘルツェゴビナ)の勝者、カタール、スイス
 これで見ると、半分以上が75.3点〜77.1点で、ほとんど差がありません。


日本代表は2チーム作れる層の厚さ

■ さて日本は勝ち抜けるか?
 会場は、オランダ代表戦がアメリカのテキサス州ダラスで日本時間6月15日(月)5時、チュニジア代表戦がメキシコのモンテレイで日本時間6月21日(日)13時、第3戦目は再びダラスに戻って欧州プレーオフ(ウクライナ、ポーランド、アルバニア、スウェーデン)勝者と日本時間6月26日(金)8時です。森保監督は「我々は最速でW杯出場権を獲得できたので、いろんな準備ができています」と自信を覗かせましたが、”史上最強”とも評される日本代表でもこの組合せは容易ではありません。オランダはスター揃いでパワーが半端ないチーム、チュニジアはアフリカ予選全勝・無失点、堅い守りから一気にカウンターを仕掛けてきます。また欧州プレーオフ4ヶ国の何処が出て来てもレベルは高く、容易では無い相手ばかりです。現地は暑いと思われるのでその対策も急務です。
 エースFW上田綺世(フェイエノールト)が今季オランダリーグ15試合出場18ゴールという破竹の勢いを見せ、田中碧(リーズ)も直近プレミアリーグ連続ゴールと気を吐いています。南野拓実(モナコ)、鎌田大地(クリスタルパレス)、堂安律(フランクフルト)、久保建英(レアル・ソシエダ)ら主力級がコンスタントに出場して活躍いるのを相手チームも見ているでしょう。反面、キャプテン・遠藤航が直近12月6日のリーズ戦で負傷し、松葉杖姿で帰路に就いたことが報じられており心配です。負傷で長期離脱中の冨安健洋、三笘薫(ブライトン)、伊東純也(ゲンク)、鈴木彩艶(パルマ)らの動向も気がかりで、半年後の本大会に間に合うのか、トップの状態を取り戻しているかが非常に気になるところです。佐野海舟(マインツ)や鈴木淳之介(コペンハーゲン)といった若手が急成長しているのは明るい材料です。相手によってメンバーを入れ替えるのが最近の日本代表の好調の要因で、ワールドカップでこれが出来るかがポイントですね。
 ワールドカップ本番前にイングランドとの国際親善試合が日本時間4月1日(水)ロンドン/ウェンブリー・スタジアムで行われることが決まりました。これは画期的なニュースでした。イングランドが本番直前の親善試合相手に日本を選んだということは、日本が認められていることの証明だからです。

■ 閉店ラッシュ
 上福岡4丁目の「安達屋豆腐店」が10月27日、60年の営業に終止符を打ちました。長い間ご苦労様でした。苗間のイタリアン「TAVOLA YASUNO」は10月21日閉店、慶珍塚通りの池上に有った「うどんのきざき」もいつのまにか閉店してしまいました。上福岡西公民館の近くに有った蕎麦屋「やぶ千」もソバ釜が壊れて、60年の歴史に幕を閉じました。親子二代、ご苦労様でした。
 我が家から最も近いディスカウントスーパー「サンディ」が12月31日16時を以って13年間の営業に終止符を打つという張り紙が入口に大々的に掲示されました。牛乳や生鮮食品は歩いても行けるこの店が便利だっただけに残念です。大阪に本部があり、東京本部は朝霞市で、従業員は5千人を越える大手です。有名メーカーのトップブランド商品を中心に、日常生活に必要な食料品・日用品にしぼり込み、1円でも安く提供できるように日々取り組むことをキャッチフレーズとするお店でした。「よい品をいつでもより安く」をキャッチに、サンディでしか実現できない貢献 「お客様がいつお買い物をされても、スーパーマーケットの価格より20〜30%は安い」というのが、サンディの価格、この価格差を、4人家族の年間消費に換算すると、約12万円の節約になり、所得が伸び悩み、生活必需品の価格が上昇する中で、少しでもお客様の暮らしのお役に立ちたいと願うお店でした。こういう店が立ち行かなくなり、イオンやヤオコー、ベルク、マミーマートが支持されるのがご時世なんですね。商品は一流ブランドですが、何か付加価値が違うのでしょう。「成城石井」のようなお店と対極にあるわけですが、高くてもこっちがいいというお客様が居る、貧しくなったニッポンと言われながら、商いというものは難しいものですね。
 距離順からすると、次に近いのはイトーヨーカドー、ここも危ないかな?次はイオン系列のカスミ、駅前のヤオコー、東武ストア、ジャパンミート、マミーマート系列の生鮮市場トップ、ベルクと言ったところです。イオンは少し遠くて2kmくらいに2店舗、なおヤオコーはふじみ野市に3店舗、コモディイイダも3店舗あります。

 ベルク大井緑ヶ丘店のはす向かいにあるふじみ野市亀久保のジーユーふじみ野店が2026年1月12日を以って閉店するそうです。ファーストリテイリング傘下のユニクロより更に安価なカジュアル衣料品のお店ですが、サンディ同様、安けりゃ良いってもんじゃないんでしょうね。2017年4月21日開店ですから、9年未満で店じまい、まだピッカピカなのに...


■ 女性天皇賛成…69%
 読売新聞社は、9〜10月に皇室に関する全国世論調査(郵送方式)を実施した結果を発表しました。天皇の皇位継承などを定めている皇室典範を改正して、女性の天皇を認めることに、「賛成」と答えた人は69%に上り、「どちらともいえない」が24%、「反対」は7%でした。将来、皇位継承が難しくなる不安を「感じる」は68%で、「感じない」の31%を上回りました。
 皇室は現在、16人で構成されており、皇位継承の資格があるのは秋篠宮さま(60)、秋篠宮家の長男悠仁さま(19)、常陸宮さま(90)の3人です。皇位継承に関しては、これまで、父方が天皇につながる「男系」の天皇だけで、母方が天皇につながる「女系」の天皇はいません。与野党は衆参両院議長の下で、皇族数の確保策について協議を続けていますが、過去国民世論を受けて「女性天皇」を認めるとか、女性皇族が結婚したら皇族から離脱することの是非について議論が進んだこともありました。しかし安倍晋三氏が首相になって以降、ピタリと議論は止まりました。高市首相は安倍氏の後継を名乗っているだけに、あくまで男系維持方針と考えられますが、皇位継承について「私自身は、『女性天皇』には反対しないが、『女系天皇容認』については議論を深めるべきだ」と過去語っています。取り様によっては「愛子天皇」を認めることも可とするかもしれません。国民世論は愛子さまに熱心な支持があるように見受けられますが、ご本人にとっては大変なことなので、軽々には物言えませんね。

■ 敗血症
 知人の奥様が亡くなりました。入院していたものの、月末には退院できると聞いていたら、ある日病院から電話がかかってきて危ないとのことで急いで駆け付けたものの間に合わなかったとのことで、あまりのことでショックを受けて旦那は大分痩せました。痛ましくてなりません。死因は敗血症とのことで、そんな病気とは知らなかったそうです。増位山太志郎さんは2022年12月に敗血症と診断されて活動を休止し、2年半後の2025年6月15日76歳で肝不全で死去されました。俳優の渡辺徹さんの死因も敗血症でした。2022年11月20日に発熱や腹痛で入院後、細菌性胃腸炎と診断され、その後容体が悪化して敗血症と診断され、同月28日に61歳で亡くなりました。短期間で死に至ったのは怖いですね。全身の臓器障害につながり、高い致死率となる敗血症は、細菌などの病原微生物に感染し、体がその微生物に対抗することで起こるさまざまな状態のことで、全身性炎症反応症候群とも言われます。体力が低下した人や、免疫力が低下している人におきやすいとされています。

力士、歌手の増位山太志郎さんと、俳優の渡辺徹さん

■ アレルギーや自己免疫疾患の要因;HLF
 順天堂大学大学院医学研究科寄附講座(先進血液病態学講座)の小松則夫特任教授と、千葉大学大学院医学研究院の木内政宏助教、平原潔教授らの研究グループが、炎症反応を担う免疫細胞が肺や腸などの組織に長期間とどまるメカニズムと、炎症性サイトカインの持続的な産生の要因として、遺伝子の働きを調節するタンパク質である転写因子Hepatic Leukemia Factor(HLF)によって制御されていることを特定して発表しました。ぜんそくや関節リウマチなどの疾患に見られる慢性炎症の発症の仕組みを分子レベルで解明したものであり、HLFを標的とした新しい治療法の開発につながる可能性が期待されます。
 私たちの体の中には、一度侵入したウイルスや細菌を覚えて、再感染時に素早くかつ強力に反応する「記憶T細胞」という免疫細胞があります。この細胞は感染時に体を守る番人のような役割を持つ一方、長く体内にとどまることで花粉症やぜんそく、潰瘍性大腸炎、関節リウマチといったアレルギーや自己免疫疾患などの慢性炎症性疾患を悪化させる主な原因となることが知られています。
 特に「組織常在性記憶CD4+T細胞(CD4+TRM細胞)」は、ウイルスをはじめとする病原性微生物による感染後の肺や腸などの臓器に長期間存在し、再感染時には迅速な免疫反応に寄与する一方、CD4+TRM細胞は臓器にとどまることで慢性炎症を引き起こし、難治性アレルギー疾患などを悪化させる原因になっていることもあります。しかし、これまでCD4+TRM細胞に関する知見は少なく、その分化と機能の制御メカニズムは未解明でした。
 そこでこの研究グループは、「CD4+TRM細胞がどのようなメカニズムで制御されているのか?」という謎の解明に取り組み、転写因子HLFが、炎症反応を担う免疫細胞である炎症性CD4+TRM細胞を特定の組織に定着させる司令塔として機能することを初めて解明しました。本研究によって、HLFが慢性炎症を悪化させる要因となるタンパク質であることが明らかになりました。この発見により、ぜんそくや自己免疫疾患といった難治性炎症の病態を理解し、新たな治療法開発の可能性が拡がります。今後は、HLFがどのような炎症シグナルで誘導されるのかをさらに明らかにし、臨床応用や創薬に役立てたいと考えているそうです。昔は治療法がない難病と考えられていた疾患も、こうして少しづつメカニズムが解明され、直すことが出来るようになりつつあります。
(2025年12月14日)


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