今年は統計を取り始めてから128年で最も暑い夏だそうです。昨年、一昨年も過去最高でしたが、今年は平年値より2.36℃高いというのですから、もはや一気に亜熱帯化したと言えるでしょう。海面水温が高いので、今後発生する台風は勢力が強いまま日本を直撃する恐れがあると天気予報で盛んに警告しています。日本近海でスルメイカやサンマが獲れなくなり、サンゴがドンドン北上して、海の生態も変化しています。
9月になってもまだ猛暑日と熱帯夜が続いています。「暑い」=疲れます。身体が水分を要求します。グラウンドで少年野球の練習をしていて、トイレに行きません。土曜日の朝の子どもたちは、熱中症症状のような子が何人か出ますが、日蔭で体を冷やし、水分補給したり塩分補給すると快復し、午後暑いさなか、元気に練習しています。日曜日の試合は大丈夫だろうかと心配しますが、元気です。つまり、エアコンに慣れた身体も、グラウンドの暑さに順応すると、元気になるようです。汗びっしょりで頑張る小学生たちを見ていると感動しますね。人間って、こんなに頑張れるんだ、こっちも負けてはいられません。
■ 三菱商事洋上風力撤退
三菱商事と中部電力が、千葉県沖と秋田県沖の3海域で進めていた洋上風力発電計画からの撤退を発表したことで、日本の電力確保に暗雲が拡がっています。政府が日本で初めて大型洋上風力の開発案件の公募を実施して運営事業者を募り、三菱商事連合が2021年12月24日に落札しましたが、競合よりも破格な安さで受注し、ホンマカイナ?と当時、疑問の声が噴出しました。というのは、各社とも本気で積算して入札したのに、あまりに安いので、何処をどうすればそんなに安くできるの?と疑問が出たのですが、天下のスリーダイヤですから、皆恐れ入るしか無かったのです。オランダの電力子会社のノウハウを活用し「価格破壊」といわれた最安値で応札して受注を総取りしたのですが、インフレに伴う建設費が2倍に高騰し、採算が合わなくなり撤退を決めたとの説明でした。
■ 三菱商事は悪者か?
大型の洋上風力の開発・運営を通じた地域活性化を期待していた千葉県や秋田県などの地元自治体は、三菱商事連合の撤退の知らせに衝撃を受けています。政府が2月に閣議決定したエネルギー基本計画は、発電電源に占める風力発電の割合を現在の1%から、40年度に4〜8%まで伸ばす方針を示しています。第1弾のプロジェクトからの事業者撤退は、日本の洋上風力導入に遅れをもたらし、再生可能エネルギーを主力電源に育てる政府の計画や風車のサプライチェーン(供給網)育成にも打撃となります。日本の近代化を支えてきた三菱グループの代表格である三菱商事の撤退の決断で洋上風力の導入は遅れるのは必至です。計画については落札当時から実現を疑問視する声が上がっていました。官民が洋上風力の建設コスト負担の重さを見誤ったのでしょうか?各所から三菱商事に対する批判、非難が沸き起こっています。しかし、違約金200億円を払ってまでも撤退するというのは、事業を続ければ赤字が続いて、やがて撤退せざるを得ない、それならば早くやめるべきという経営判断でしょう。株式会社である以上、株主の意向には逆らえません。撤退はやむを得なかったわけで、いくら悪口を言われようが決断せざるを得なかったと思われます。

洋上風力発電
■ この4年で環境激変が撤退の要因
三菱商事連合の撤退は「建設費が2倍になった」という理由ですが、実は風力発電の先進地である欧州でも計画が次々挫折し、撤退する事業者が相次いでいます。その理由はインフレです。ロシアがウクライナを侵略し戦争が始まりました。欧州各国はロシアからのガス、石油の輸入をストップしたため、石油の国際価格がグンと跳ねあがりました。ガス、石油は社会のインフラですから、何もかもが値上がりします。世界中にインフレが拡がり、各国はこれを抑えようと金利をドンドン上げました。発電事業は長期の運用で利益を見込むのですが、金利が上がると資金調達コストが上がります。デフレが続いていた日本には当初インフレは到来しなかったのですが、世界各国の動向に反し金利を抑え続けたため、海外との金利差から円が海外へ向かい、急激に円安が進みました。そのため輸入品が何もかも上がり、遅まきながら日本もインフレに突入しました。風力発電にはセメントや鉄鋼、銅のほか、レアメタルなども多量に使います。これらの産地である中国メーカーだけが生き残り、世界の風力発電事業は中国無しには立ち行かなくなりました。建設資材コストも上がっていますから、発電計画が次々挫折し、撤退する事業者が相次ぎました。三菱商事の撤退要因もまさにこれです。見積して受注した時点でロシアのウクライナ侵略は想定外でした。
■ 米国でも洋上風力発電は風前の灯火
トランプ米政権は8月29日、12の洋上風力発電プロジェクトに対する6億7900万ドルの連邦政府助成金を取り消すと発表しました。トランプ大統領はパリ協定離脱を指示し、「地球温暖化なんて嘘っぱちだ、石油を掘って掘って掘りまくれ」と言っています。洋上風力発電はバイデン前政権の気候・エネルギー政策の中心でした。米国運輸省は昨年これら給付金を交付したばかりですが、一転これらは無駄遣いだったとして取り消したのです。風力発電が風前のともしびになるなんて、シャレにもなりません。

米国カリフォルニア州パームスプリングスの風力発電施設
■ 増大する電力需要に再エネで応えられる?
陸上風力は北東北に行けば普通に目にします。人里離れたところに風車があるのは、ブンというあのドスのきいた低い風切り音が、人体に有害とされているためです。しかし洋上ならば、海辺から離れたところに風車があるので、ある程度人口が多いところでも可能ということで、期待されていました。消費地に近いところなら送電ロスも少なくて済みます。持続的な洋上風力インフラを普及するには、政府も国民も脱炭素がコストのかかる戦略なのだという現実から目を背けず、制度のあり方を問う必要があります。
今データセンターの設置が世界的に進んでいるのは、AIの普及で莫大なデータを必要とし、そのためには莫大な電力が必要とされているからです。データセンターは24時間365日稼働していますから、本来不安定な再エネ電力ではなく、火力発電や原発を必要としますが、脱炭素や脱原子力の流れから再エネ電力普及と電力貯蔵の動きが続いてきました。ユーラシア大陸や北米などでは安定して風の吹く地域がありますが、島国・ニッポンは海の上に刃が突き立っているような地形であり、台風や水害、地震、津波、噴火などの災害が頻発する災害大国で、ヨーロッパから輸入した風車なども次々台風などで羽根が折れ、日本のメーカーも嫌気がさして次々撤退したため、今や日本では風力発電はオ−ル輸入となりました。風力発電適地が少ない上に、自前での建設も出来ないので、コストカットのしようがありません。太陽光発電は各地の自治体が建設に待ったをかけています。地熱発電も岩手や九州などでは動きがありますが、これまた温泉などとの絡みでドンドンやろうというわけにはいきません。日本の再エネ発電はコストや景観、その他の理由でなかなか進まないのが現状です。

メガソーラー

水力発電所
■ ホンダフィットモデルチェンジ遅いのは何故?
HONDAがなかなかフィットのモデルチェンジを行わないので、車の買い替えをしたいのにヤキモキしていました。以前も書きましたが、今の4代目フィットの爬虫類顔のフロントデザインが大嫌いなので、はやくモデルチェンジして5代目が出ないかな?と思っていました。柴犬をイメージしたヘッドランプも、トロンとして嫌いでした。マイナーチェンジして少し良くなっていますが、まだ気に入りません。5代目の予想CGがネットに出回っていてこれはカッコイイ、そもそもHONDAの他の車はN-Boxを筆頭によく売れていますが、フィットだけ売れません。ただいま近所のHONDA販売店では「ドリームフェア」開催中です。丸目のN-One
e:が今秋登場するそうです。宣伝している車種はフリード、ステップワゴンSPADA、ZR-V、VEZEL、みんなカッコイイ。超人気のCIVICに加え、遂にNEW
Prelude登場ということで盛り上がっていますが、フィットはフの字もありません。売っている当事者が諦めているのでしょうか?筆者がフィット5代目を希望しているのは、ひとつはHONDAへのこだわり、そもそも埼玉県民車であること、ふじみ野市鶴ヶ岡に本田宗一郎の言葉(
※)が屋上にデンと掲げられたホンダ学園があり、その学生たちが近所の清掃などをしてくれるので、やはり隣組のメーカーの車に乗りたいこと、フィットは独特のセンタータンクレイアウトのため、小さなサイズなのに車内が広く、後部座席に座っても大型車並みのゆとりが有ること、後部座席を倒せば自転車も積めるほどのレイアウトになるという他の車には無いメリットがあるのです。
アコードやCIVIC type-R、NEW Preludeなどは500万円以上ですが、お金の問題ではなく、後期高齢者には車のサイズとしてフィットがベストマッチなのです。せいぜい二人しか乗らないし、狭い道でも足回りが良く、回転半径も小さい、遠距離ドライブも全く苦にならないという点からフィットが今まで乗った車の中で今の年代にピッタリなのです。
※
| わたしは技術だけでなく、世界から歓迎される人間を作りたい(本田宗一郎) |
■ フィットがマイナーチェンジして値上げ
ホンダは2025年7月11日、フィットの仕様変更を実施して発売しました。クロスターの内外装の一部カラーを変更したほか、新ボディカラーとしてクロスターに専用色のボタニカルグリーンパールを、ホーム/ホーム ブラックスタイル/RS/クロスター/リュクスにシーベッドブルーパールを設定、車両価格の改定も行い、5万6100円〜8万9100円値上げしました。
自動車評論家の国沢光宏さんは言います・・・
「原材料価格や物流費などの世界的な高騰に伴い、全国メーカー希望小売価格を改定」とな。内容を読むと、クロスターのインテリアの色など変えただけ。改良の”良”は見当たらず。なのにナニも変わっていないベースグレードで5万6100円の値上げ。上級グレードだと8万以上も値上がりしている。値上げの根拠はあるのだろうか?同じくマイナーチェンジしたトヨタのカローラクロスの場合、外観を変更した他、騒音対応、乗り心地の改善策など実施したのに価格を据え置いた。聞いたら「一時期は原料が高騰しました。でもここにきて高騰前に戻りつあります。その上で原価削減努力などを行った結果、なんとか価格を据え置くことが出来ました。
カローラはお客様のニーズを一番大切に考えています
」・・・とのこと。ホンダも トヨタと状況は同じだと思う。なのに値上げ。まぁホンダに限らず日産なんかも改良することなく値上げを繰り返している。もはや完全にオウンゴールです。そもそもトヨタは実需のあるベースグレードは値上げしない。このあたりの塩加減が上手に出来ている。そもそもコンパクトカーは1台あたりの利益率が低い。お金儲けだけ考えるならマツダやスバルのように止めちゃうと言う選択もあるだろう。ただそれをやっちゃオシマイだと私は思う。利幅の小さいコンパクトカーがあるからフル装備車も売れる。そのあたりがトヨタ以外は理解出来ないようだ。ホンダはやがてフィットも「儲からね!」と止めちゃうかもしれません。松本宜之さんが作った初代フィットは、同じクラスのライバルより圧倒的に安く、圧倒的に広く、圧倒的に燃費良かった。そして利益も確保していた。ホンダの技術はそういったクルマ作りのために使うべきだと考えます。

HONDA FIT e:HEVクロスター(2WD)
■ トヨタが新型アクア発表
トヨタは2025年9月1日、コンパクトカー「アクア」の大幅改良モデルを発表し、同日に発売しました。初代アクアは、
2011年の東日本大震災の年にトヨタ自動車東日本(当時の関東自動車工業)の岩手工場で誕生。豊田章夫さんが「
東北復興のシンボル」として東北から全国のユーザーにコンパクトカーを届けようと、岩手県の達増知事や宮城県の村井知事とスクラム組んで出した車であり、地域の活性化ならびに「東北をもっと元気に」という想いを胸に生産されています。今ではヤリスも岩手から全国に出荷されています。なお
トヨタ自動車東日本株式会社硬式野球部の監督は、2025年1月から大谷翔平の兄・大谷龍太氏が勤めています。

トヨタ自動車東日本株式会社硬式野球部大谷龍太監督
アクアは、コンパクトカー初のハイブリッドシステムを搭載し、「
世界トップクラスの燃費と手に届く価格」で新しい時代の先駆けとしての役割を果たしてきました。そんなアクアですが、現行モデルは
2021年にフルモデルチェンジした2代目モデルです。今回の改良では、どのようなモデルへと進化したのでしょうか。
岩手県:達増知事、トヨタ自動車:豊田章夫氏、宮城県:村井知事


初代アクア(2011年)


2代目アクア(2021年)


2代目アクア大幅改良モデル
■ 新型アクアは2代目のMC;大幅改良モデル
新型アクアの改良のポイントは2つ。「
上質・先進を表す新しいフロントフェイス」と「
人に寄り添う先進技術」です。
新しいフロントフェイスは、シュモクザメをモチーフとして先進性を表す「ハンマーヘッド」を採り入れながらも、「親しみやすさ」を付与するため、線分に丸みを持たせたり、クリアランスランプを面で表現するなど、もともとのアクアが持つ特徴を活かして進化させています。また、兄弟車の「プリウス」に近いフロントフェイスとした一方、プリウスにはない左右のヘッドランプをつなぐセンターランプを配置。目の肥えたコンパクトカー好きや、これから新たにコンパクトカーに乗る人へ魅力をアピールする狙いがあると言います。
人に寄り添う先進技術では、「
トヨタセーフティセンス」やマルチメディアを最新化し、さらなる安全・安心を実現しました。走りの面では、従前のバイポーラ型ニッケル水素電池を使った滑らかな走りに加えて、運転に自信がないユーザーでもショックが無く止まれる「
スムーズストップ制御」をトヨタのコンパクトカーとして初採用しています。これは、停車直後の車両の揺れ動きを抑え、乗員の姿勢変化を低減するよう補助する制御で、これまでは高級車向け機能として乗員に快適な乗り心地を実現させる機能です。すでに「センチュリー」「アルファード/ヴェルファイア」(PHEV)に採用されており、今回“
上質・先進”をキーワードとするアクアにも搭載されました。さらに、解除時にリリースショックの少ない「
電動パーキングブレーキ」を採用したほか、停車時にブレーキを踏むとそのまま保持して渋滞時や信号待ちでの負担を軽減する「
ブレーキホールド」では、停車・発進時の「
なめらかさ」を追求するなど、普段の生活の中で実感できるアクアらしい上質な走りを実現しています。
トヨタセーフティセンスは、従来は高速道路中心だった運転支援機能を、街乗りユースでも使いやすいよう一般道でも充実。歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援等を行う
PDA(プロアクティブドライビングアシスト)を新たに搭載しました。
大幅改良された新型アクアの価格(消費税込)は248万6000円から302万2800円です。これだけ大幅に変わればフルモデルチェンジの3代目モデルかと思いきや、トヨタ的には2代目の大幅改良モデルなのだそうです。初代モデルは180万円から205万円で爆発的大ヒットでした。2代目モデルは機能が大幅向上して198万円から223万円、およそ18万円値上がりしましたが、機能向上を考えれば納得の価格でした。加えてZグレード240万円が追加されました。今回の248万円から302万円は大幅値上げで、価格を懸念する声も聞かれますが、「まるでプリウスじゃん」「素直にカッコいい」「予想よりもよかった」「めっちゃかっこいい」などの声もあり、すでに評価は上々のようですね。
■ 上海協力機構と軍事パレード
中国・天津で開かれた「上海協力機構」の首脳会議は、習近平国家主席のほか、ロシアのプーチン大統領や、インドのモディ首相など、20を超える国の首脳が参加し、8月31日開幕、9月1日に「天津宣言」を発表して閉幕しました。宣言では、加盟国がテロ対策や安全保障、それにエネルギー分野での協力を強化するとし、「多国間の貿易体制を維持・強化し、一方的な強制措置に反対する」と強調しました。アメリカのトランプ政権による関税措置を念頭に、「一方的ないじめが再び台頭する中、多国間の貿易体制を明確に支持し、開かれた世界経済を守るための共通の声を発した」と成果を強調しました。中国・北京では3日、日本との戦争に勝利して80年の記念日として、大規模な軍事パレードが行われ、プーチン大統領など、今回の会議に参加した首脳の多くのほか、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記も出席する予定で、中国としては、欧米主導の国際秩序に対抗し、結束をアピールする構えです。さすがにQUADの一員であるインドのモディ首相は参加しません。トランプ大統領の関税政策が、BRICS諸国を中国へと近づける結果となり、一方プーチン大統領とのアラスカ会談で国際舞台にプーチン大統領を引き出す結果となって、習近平国家主席、プーチン大統領、金正恩総書記が初めて並び立つ場が出現します。インドまでもが中露と連携すると、国際的には日米欧が少数勢力となって行くことになるでしょう。
(2025年9月2日)

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