644  恩人捜索

 蝉の声を聞きました。暑い夏の盛り、西瓜、茹でもろこし、蚊取り線香、麦わら帽子、終戦、仏壇、チーン...こんな連想は昭和でしょうか。通常8月半ばにあるべき光景、7月上旬に蝉の声は似合わないと考える時代は終わったようです。梅雨前線が一時的に現れました。熱帯夜が解消されるのは有難いですが、またすぐ暑くなるとの予報です。確かに予報通り涼しくなり、洗い物をしていて水道からお湯が出てくるように感じました。気温と水温の差がそういう感じを持たせるのでしょう。夏から秋になった時に感じる感覚です。暑くても湿度が低ければ不快指数はグンと下がります。不快と感じるのは肌がべたつくからです。筆者の高校同級生が先日盛岡に行って、帰京した後、メールをくれましたが、盛岡にしては珍しく熱中症アラートが出る猛暑で日差しがきつかったけれど、湿度が低いので、体感は東京とは全然違う、とのことでした。またテレビのお天気番組でこの異常な暑さの要因の一つは、空気が綺麗になったためとのこと。そう言えば光化学スモッグなんて聞かなくなりました。

■ 避暑地
 猛暑日、熱中症アラート、北海道でさえ暑い、などと聞くともはや日本で避暑に行くにはどこへ行けば良いのか、などと考えてしまいますが、筆者的には沖縄ですね。時々雨が降って空気を冷やしてくれますし、周りがすぐ海なので盆地の暑さや埼玉のような熱風おろしがありません。海面水温が高いとはいえ、それが気温の過度な上昇を抑えてくれるのです。関東でも千葉県の勝浦は、関東随一の避暑地として知られています。明治39年(1906年)以降、35℃を超える猛暑日を記録したことが一度もなく、30℃を超える日も数えるほどということです。これは、地形的に海からの冷たい風の影響や、平地が少なく森林が多い地形によるヒートアイランド現象が起こりにくいことなどが理由として挙げられます。緑が多ければ涼しいというのは、木陰で実感できます。我が家でも庭の「巨峰」と「キウイ」の作る棚の下は涼しいですが、蚊が居るので長居は出来ません。軽井沢が避暑地というのは標高と緑の多さ故です。連れ合いの友達が横浜から軽井沢の発地に転居し遊びに行ったとき、真夏なのに寒いほどなのに驚きました。別荘地ですが、とにかく森林の真っ只中、夏は良いかもしれませんが冬は大変だろうと思いました。歩いて行けるところにお店も無いので車は必須です。老化して行くと、先行きが心配です。

「巨峰」と「キウイ」のグリーントンネル

「巨峰」

■ 朝のTV情報番組
 朝の情報番組の人気ナンバー1はテレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」です。羽鳥慎一さんが日替わりコメンテーターを御す司会ぶりと、常任の玉川徹さんの歯に衣着せないしゃべりが良くも悪くも人気です。時には暴走して謝ったりしますが、権力に忖度しない姿勢が人気の素でしょう。しかし筆者はNHK「あさイチ」を見ます。朝ドラからの流れで、朝ドラ受けも楽しみだからです。内容が引き込まれないと他のチャンネルにしますが、やはりch5が多いですね。

■ NHK「あさイチ」
 7月9日(水)「あさイチ」は、「あさイチファミリーが視聴者の夢をかなえます!」と銘打ち、男性アナ3人が視聴者の夢をかなえるため全力サポートする特別回でした。「亡き息子を喜ばせるためにウエディングドレスを着たいばぁば」、「アルバイト先で優しくてくれたおばさんを似顔絵一つで大捜索」、「80年前に疎開した場所の風景をどうしてももう一度見たい!」の三つのテーマでした。この中で、今は山梨県の甲府市に住み、子育て中のママ鈴江月子さんが、大学生の時に仕送りが無いのでアルバイトで稼ぐしかなく、週に4日スーパーのレジ打ちしてたとき、必ず自分のレジに並んでくれるおばさんが居て、この人に会いたいけれど手がかりが無い、ということで、捜しに行こうというのがありました。このおばさんは当時40〜50代で足が悪いらしく、カートを押して歩いていたそうです。買い物の精算を終えると総菜をひとつ渡してくれて、「ハイ、これあなたの分」とプレゼントしてくれたのだそうです。おそらくレジで会話するうちに、この子は大学生でアルバイトで生計を立てて学業のために頑張っているんだと知り、応援のためにそうした行動に出たのでしょう。それが有難くてずっと感謝していたけれど、名前を聞いたことはあったが忘れてしまった、そこで似顔絵が得意なまゆみさんに話をしながら描いてもらい、これが近いという絵を持ってNHKのアナウンサーと共に日帰りで甲府からやってきて、「この人知りませんか」と探す旅が企画されました。似顔絵画家のまゆみさんは「あさイチファミリーのケサランパサランさん」と紹介されましたが、あさイチに毎日のように出演者のイラストを送り続けているイラストレータです。今回もあさイチに出演を依頼され、ゲストが川平慈英さんと横澤夏子さんということで、事前に下のイラストを描いて送っていたそうです。



横澤夏子さんと


  川平慈英さん→


鈴江月子さんと

イラストレータ;ケサランパサランさん
ケサランパサランさんの描いたイラスト

■ 上福岡駅周辺で似顔絵捜索
 やってきたのがナント!上福岡駅東口、働いていたスーパー西友はすでに2年前に閉店、どうやら20階建てタワマンにする工事中。代わりに、上福岡駅直結の東武ストアに行き、店長さんに似顔絵を見せましたが「知らない」との返事。そこで上福岡駅西口前のスーパーヤオコーで聞き込みを実施しましたが手がかりが見つかりません。上福岡駅の両側にはかつて住宅都市整備公団の団地があり、「東洋一の住宅団地のまち」と呼ばれていました。現在は近代的に建て替えられて、UR都市機構の高層アパートと戸建て高級住宅になりました。上福岡駅西口の真ん前に「コンフォール霞ヶ丘」、東口は駅からちょっと離れていますが徒歩圏で「コンフォール上野台」です。

上福岡駅東口(駅は橋上駅で、西口へ歩いて抜けられ、エレベータ・エスカレータも設置)


コンフォール上野台は10階程度の比較的低層ビル群


上福岡駅西口前には「ココネ」があり、タワマンの屋上には舟運を象徴する舟設置
左手前の建物は各種医療機関や薬局が入居するメディカルクリニックビル
右側の建物はスーパーヤオコーやダイソー、飲食店などの店舗が入居、
市役所の出張所やパスポートセンター、駐輪場、ビル構造駐車場も併設


上福岡駅西口前のスーパーヤオコー


コンフォール霞ヶ丘は低層/高層アパート群が入り混じって林立

■ 結局恩人の手がかり得られず
 男性アナウンサーと鈴江月子さんが上福岡駅前で、似顔絵を見せながら情報提供を呼びかけましたが、手がかりは得られません。最初はスーパー西友があった東口、次に西口のスーパーヤオコーやコンフォール霞ヶ丘で通行人に聞くも、皆さん「知りません」とのこと、その日のうちに甲府に帰らなければならず、番組では最後に視聴者に向けて「情報があれば教えてください」と呼びかけました。スタジオでは再び似顔絵(下)を公開しました。出演者たちは、感謝の気持ちを直接伝えたいという想いの強さに共感しつつ、再会の可能性に望みをつなぎました。再会は叶わなかったものの、あの時の優しさが今も誰かの心を支え続けていることが、丁寧に描かれたエピソードでした。スーパー西友に買い物に来ていたということは、恐らく西友に隣接して拡がる住宅群、「北野」や「大原」地区にお住まいの方の可能性が高いですね。もしかすると川越市藤間も徒歩圏なので、川越市の人かもしれません。上福岡駅東口は駅前に飲食店街が拡がり、そして住宅地でした。駅を降りたサラリーマンが駅前でチョット一杯引っ掛けてから帰宅する、東武東上線沿線では「大山」と肩を並べる栄えた飲食店街でした。今は元読売巨人の選手が店主の名店「讃岐うどん條辺」もあり、店内には條辺さんを励ます長嶋茂雄さんの色紙も飾ってあります。

恩人の似顔絵

■ 口唇ヘルペス
 日焼けのせいで口唇ヘルペスが出来てしまいました。何年振りでしょうか。疲れてるんだな、と警戒しています。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって唇やその周りに水ぶくれができる病気です。疲労やストレスなどで免疫力が低下した時に再発しやすく、一度感染するとウイルスは体内に潜伏し続けるのだそうです。大正製薬の健康情報サイト「大正健康ナビ」が参考になります。

■ 原因はトランプ大統領か?
 疲労やストレスで免疫力低下?疲労するほど動き回っているとは思えないので原因はストレスだろうと考えると、ハタ!と思いつきました。トランプ大統領ですね。余りにもやることが勝手過ぎてカチンと来ます。関税かけるゾと他国を脅してディールに持ち込む、「一つの大きく美しい法案」に反対する共和党議員を早朝からの電話攻勢で、反対したら次の選挙では公認しないゾと脅し、上院、下院共に僅差で通しました。パウエルFRB議長を口汚く罵り、金利を下げなければ解任するゾと脅し、NATOには協力しないゾと脅して国防費GDP5%にアップを呑ませる、イランを攻撃するイスラエルに加担してイラン核施設を爆撃する、言うことを聞かないロシアのプーチン大統領にいら立ち、どうやって脅そうかと次の手を考慮中・・・こうした動きを見るとどう考えても世界一の大国の大統領と言うよりもヤクザとしか思えません。このESSAYでも毎回トランプ大統領の話題が出るのは、それだけ苛立ちが現れているということです。

■ 各国に続々関税通告
 そのトランプ大統領ですが、日本と韓国に25%、ラオス、ミャンマーに40%、カンボジアとタイに36%、バングラデシュとセルビアに35%、インドネシアには32%の関税を課すとのこと。ほとんどの国は30%程度で、25%は低い方です。フィリピンだけ20%なのはどうしてでしょうか?隣国カナダに35%、メキシコに30%、そしてEUにも30%を通告しました。ただ中国には一時145%とかいうトンデモナイ関税をかけましたが、レアアースを売らないゾと反撃されたらTACOになって30%に引き下げました。目の敵にするBRICsではブラジルに50%、南アフリカに30%です。ブラジルはアメリカにとって数少ない貿易黒字国、それをわざわざ敵に回そうというのは、トランプ関税はそもそも経済がメインではないことをさらけ出しました。トランプ大統領の好き嫌いで決めているようです。日本が赤沢大臣を7回も訪米させて必死に交渉したのに、大統領交代のゴタゴタで政府が機能せず、米国と何の交渉もしていない韓国がどうして同じ税率なの?と言われましたが、つまり中国との間で楯になってくれる国には25%や20%、中国の味方の国には30%以上というわけです。ブラジルに50%というのは、お友達のベルソナロをイジメたから仕返しだ、ということで、ワケが分かりません。

■ 経済危機に身構えるべきかも
 トランプ関税に各国はどう対応するでしょうか。8月1日実施までに焦って交渉しようとするでしょうか?おそらく無視でしょう。どうせトランプ大統領はTACOだから、そのうち撤回するだろうと考えていると思います。その証拠に各国の株価が動じません。為替に至っては米ドル安が進行しています。もっとも「有事の円」が見限られた日本円だけは米ドル同様売られているので、米ドル安と同時進行で円安が続くという悲しい状況です。石破首相は千葉県での参議院議員選挙の応援演説で、米国関税付加に対して「日本の国益を守る!なめられてたまるか」と力説しました。一部野党は「トランプを怒らせるゾ、撤回して交渉しろ」と批判しましたが、選挙の最中に総理大臣が腰砕けのようなことを言えば選挙民が離反します。米国の子分であっても、言うことは言わなければなりません。今米国はまだ好景気が続いていて雇用も守られています。駆け込み輸入した商品や、各国が値下げして関税の影響を抑えているためです。しかしこれまで10%だった関税が3倍になるのですから、さすがに8月以降米国に輸入される商品は値上げされて、インフレが進行するでしょう。年末ぐらいにはジワジワとそれを実感して米国の消費者が騒ぎ出し始めるでしょう。高関税を免れるために米国生産強化が進むでしょうが、トヨタやホンダはともかく、これから米国に工場を作って従業員を雇うとしても軌道に乗るには数年かかる、それなら米国を諦めてその他の国の市場を開発しようと考える企業が多いのではないでしょうか。慌てて動いてTACOで元のさやに納まったら馬鹿みたいだ、ここはじっと耐えて様子見と言う企業が多いので株価が下がらないのです。ただ、FRB議長を解任するなんてとんでもないことをしたら、米ドル売り、米国債売り、連れてダウ平均株価暴落のトリプル安が起きかねません。そうなると日本円売り、日本国債売り、日経平均株価暴落も有り得ます。日米は一心同体だからです。これは身構えるべきかもしれません。
(2025年7月13日)


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