633  同窓会

 新緑の季節になりました。ゴールデンウィークに入りましたが、今年は家で過ごすとか、安近短という傾向だそうです。じゃらんや楽天トラベルを見ていると愕然とします。とにかく宿泊代が高くなりました。数年前に比べて、随分相場が上がっています。スーパーで買い物しても、以前に比べてトータル金額が上がったなと感じます。節約しようとか、あまり考えずに買い物すると、アレ?前はこんな金額じゃなかったのに...と感じるのです。それだけ何もかもが値上げされてる、特に食料品が顕著ですね。60代半ばで引退し、さあ海外旅行するかとパスポート更新しましたが、コロナ禍発生して引きこもりとなり、それが明けたら急激な円安進行、海外には腰が引けます。そうこうしてるうちに後期高齢者、少し上の世代は海外旅行しまくってましたが、気がついてみればもう次のパスポート更新期限が目前です。

■ 同窓会の存在意義
 誰かに言われたことがあります。同窓会の存在意義ってなんだろう?成功者の自慢し合う会、落伍者は出てこないよ・・・と。一般的に同窓会には2つの役割があると言われます。 第一に、卒業生同士の親睦の組織としての役割です。 この中では、卒業生同士の情報交換やネットワーク構築も成立します。 第二に、母校や後輩への後援などを目的とした役割です。
 役員を務める経験から言えば、卒業生が母校のすばらしさを伝えていくことが一番の還元、卒業生とのパイプ役となり、母校へ還元していくのが大切だと感じています。寄付金で還元、OB訪問で自身の経験を在学生へ還元、文化祭への出展など様々な手段があります。しかし役員はボランティアですから、役員を含め、卒業生自身にもメリットがあることがポイントです。同窓会を通じての交流で人脈形成したり、後輩をかわいがることで卒業生同士の交流を活発にするのも同窓会の存在意義です。母校の状況を伝え、卒業生へ情報を提供することや、リクルーターとしての活動、記念パーティーを開催して卒業生と学校との橋渡しをすることなども立派な活動です。

■ 同窓会への参加に迷い
 同窓会に参加したくない人は、飲み会が好きではないとか社交的な場には参加したくないという内向的な人、学生時代の自分に何かしらトラウマを抱えている場合などがあるようです。また、少なからず現在の近況を報告し合うので、現在の生活や地位に自信がない、学生時代と比べて容姿がずいぶん変わってしまったという場合は、旧友にどう思われるか心配で出席できない人もいるようです。単に仕事が忙しくて参加する暇がないという人も居るでしょう。ただ、参加を迷っている人が思い切って出席した場合、自分の新たな可能性に気付くことができることもあります。同窓の絆というだけで、普段付き合えないような社会の人とフランクに会話を楽しめたという体験ができれば、次も参加しようということになるでしょう。

よく行く東京ガーデンパレス

■ 同窓会参加のモチベーション作り
 コロナ禍を経て同窓会も転機を迎えているように思います。団塊の世代が70代突入と共にCOVID-19が発生して随分仲間が亡くなりました。5類移行で収束はしないものの対応が変わって、人が集まれるようになった時、団塊の世代は後期高齢者に突入して”2025年問題”がささやかれています。2022年以降一気に円安となって物価が高騰、インバウンドが街にあふれるようになりました。一度引きこもりになると、生活習慣が変わって、出掛けるのが億劫になったり、肉体的に老化が進んだ結果、首から上は元気なのですが足腰が弱って、同窓会の呼びかけがあっても出辛いと感じる人が増えたように思います。かつて同窓会活動が盛んだった時代をけん引した方々は80代、90代となって訃報が相次いでいます。70代以上の方が主力の同窓会は、集まっても病気の話や介護の話がメインで楽しくないということで段々と人が集まらなくなっています。女性の老後は集まっておしゃべりして様々な歌や踊りや趣味の工芸などを楽しむ人が多いのですが、男性の老後は個人での趣味にのめり込み、集まってワイワイ楽しむ活動に向かう人はまれのようです。すると同窓会に出掛けて楽しみたいなというモチベーションはどうやったら醸成できるのでしょうか?まず一つに運営主体の世代が壮年期であること、バリバリ世の中を引っ張っている人たちであることが望ましいですね。老人になると新しい記憶は入ってもすぐ出て行きますが、脳裏に残る記憶は消えません。自分にも若い時があった、懐かしいと思う気持ちは残っているのです。だからより若い人が頑張っていれば支えなければと思うのです。

これは仙台会場です

■ 楽しい企画やおしゃべりの場
 次に楽しい企画です。楽しいというのは人によってさまざまで、例えば専門分野の学問的テーマが好きという人も居れば、音楽やスポーツ、旅行、食べ歩きなどが好きという人も居るでしょう。同窓会に行って病気の話や自慢話を聞くのは嫌だけれど、しばらくぶりで会った人とむかし話をしたり、趣味の話題で盛り上がるのは楽しい、ではどういうシチュエイションをしつらえれば人を引っ張り出せるか?ということですね。人が集まる意味は様々ありますが、その中で「ともに遊び、楽しむ」のが好きな人が集まるのが一番大きいでしょう。例えばゲーム・スポーツ・歌やおどりなどの「集団の遊び」、そして食事会・飲み会・お茶会などの「共食」があります。集団の遊びや共食は相手と共感を得たり、親睦を深めたり、ストレス発散にもつながります。大きなヒントは「カフェ」ですね。今や居酒屋、赤ちょうちんはオシャレでなく、「カフェ」に集う人がウジャウジャ居ます。何が楽しいか?おしゃべりです。人は集まって、気の合う人と(だけ)おしゃべりしたいのです。

お料理

■ 予定調和を打破する大胆な試み
 今の時代は誰もがスマホを見ています。SNSなどでの交流も盛んです。わざわざ会合に出掛けなくても、ネットで交流できます。しかしやっぱりリモートとリアルは違います。「楽しかったな〜」という想い出が残れば、次も行こうと思えるはずです。ただ行きたくても身体が許さないという人は着実に増えて行くはずです。少子高齢化の時代ですから、同窓会に限らず、これからの人の集まる会への集客は段々難しくなるでしょう。会議にしろ、カンファレンスにしろ、パーティーにしろ、主催者は、いつもの決まりきったやり方で人を集め、集まった人たちが勝手に盛り上がってくれることを期待し、そこから奇跡のような結果が自然に生まれることを願っています。でも、そんな願いがかなうことはほとんどありません。主催者の仕事は集まりの準備と、当日の進行だと思っていませんか?主催者は裏方に徹してはならず、ドンドン誘惑しなければいけません。集まりが熱くなるヒートマップを作るために、皆が避けているテーマは何か?と考え、それをあえてぶつけることで現状の改善につながる建設的な対話を促し、予定調和を打破するなどという大胆な試みも、いつか仕掛けても面白いでしょう。

1年振りに会って話がはずみます

■ 還暦同窓会に出て変った思い
 FRaU(フラウ)は、講談社が発行・発売する月刊の女性向けファッション・カルチャー・ライフスタイル雑誌で、雑誌名はドイツ語で「夫人」を意味するそうです。2025年3月24日にここで面白い記事を見つけました。筆者は太田奈緒子さんで、題は「「同窓会なんて面倒」と欠席し続けたライターが60歳還暦の同窓会で驚いた男女の違い」です。
 内容を要約すると、「還暦の60歳同窓会」ということで、友人に強く促されて出席した同窓会で見たものは...10年前の生臭い同窓会に正直ウンザリしていたのが、当日、一番驚いたのは、“男子がなんか小さい”という事実でした! よくよく観察すると、どうやら男子陣の背中が少し丸まって姿勢が悪くなったのが原因だったようなのです。ギラギラ感が失せて、病気の話が多くなっていました。一方の女子は、10年前とほとんど変わっておらず、むしろ10年前より明らかに若々しい印象の人もいて、口の悪い友人は「上手に“お直し”したねえ」とささやく、脂が抜けてきた男子に対し、ますます絶好調の女子、これぞ男女の平均寿命の差、なのだろうか……。「そのうち」と思っていると、二度と会えないかもしれない可能性を、誰もがうっすらと意識した同窓会の別れ際は、初めて感じる切迫感がありました。いろんな意味で、今回の同窓会に出ておいてよかった、と思った・・・という内容です。
 そして筆者の結論は・・・長年「同窓会なんてめんどくさい」と思い続けていたのにこんな心境になるとは自分自身でも驚いています。だからこそ、「同窓会にしばらく出ていない」という同世代の方には、興味半分でもいいから、ぜひ出席してみることをお勧めしたい。普段接している家族や仕事仲間と過ごすのとはまた違う同い年の旧友との再会の場で、自分の年齢や永遠には続かない人生について、少しだけ振り返ったり、真剣に考えてみるきっかけになるような気がするから・・・

楽しそうですね

■ トランプショック
 トランプ関税によって世界中に激震が走り、株式市場、債券市場、為替市場を揺るがしています。当初はトランプ大統領の記者インタビューの発言やSNS投稿で急降下したり急上昇したり、まるで乱気流に巻き込まれたときの機内にいるようで、身構えたり、身をすくめたり、気分が悪かったのですが、このところ大分落ち着いてきました。というのもベッセント財務長官がフォローして場を治めることが幾度も続き、どうやらトランプ大統領の言うことはフェイクだらけ、何を今更?という気もしますが、まともに受け取ってはいけないことが分かってきたからです。それにしても25%とか10%の関税をかけられている身としては、一刻も早く翻意してもらわないと貿易も出来ないと焦るわけです。実際に日産やマツダはリストラを発表しました。米国のIT業界にも焦りが見えます。世界の二大経済大国が145%と125%という関税を掛け合って一歩も引かないとなれば、グローバル化した生産は回りません。日本は円高を迫られ、自動車や農産品の輸入を迫られるだけでなく、防衛問題をちらつかされて、外務省、経産省、農水省、財務省、防衛省がタッグを組んで対策に当たっています。総理大臣が「国難」と表現するくらいですから当然です。しかし「慌てる乞食は貰いが少ない」ということもあります。ロシアが経済制裁されてもしぶとく耐えてるように、資源大国は持久戦に強いので、その典型である米国は強いのです。ただ大きな違いは専制国家と民主国家です。世論が黙ってはいません。ここはまずは様子見で、辛抱、我慢、いやはや大変です。
 米国民にとって、トランプ政策で大学や政府機関がいじめられている現状はゆゆしき事態です。世界のトップリーダーとして君臨してきたアメリカが、貿易面で、保健面で、環境保護面で、科学面で、これまでの先導的役割を放棄するばかりか、経済面で独り勝ちだった立場を投げうって、わざわざ孤立化する、いったい何考えてるんだろう?と世界中が首傾げています。もしかするとトランプ氏は、余りにも米国ばかりが優勢になった現状に歯止めしたいのかもしれません。

■ 日本のコメ政策
 「新米が出回れば問題は解決する」「コメは足りているけれど投機筋が買い占めている」「備蓄米を放出すれば価格は落ち着く」・・・・昨年夏から農水省が言い続けてきた「その場しのぎの適当な言い逃れ」に国民の怒りが爆発して、4月22日にはついに江藤拓大臣が謝罪に追い込まれました。「頭を下げるんじゃなく、価格を下げろ」とネット炎上しています。「減反政策」を50年以上続けて、大規模農業や輸出に挑戦するコメ農家に背を背け、コメづくりを抑制するコメ農家に補助金をばら撒いて「頑張らないほうが得をする」という農政を続けてきました。零細コメ農家は先祖から受け継いだ田んぼを守るだけでなく、美しい景観や生態系保全のためにもコメ作りを頑張ってきました。それはやはりコメ作りが好きという本質があるからです。しかし、高齢化で間もなくコメ作りはやりたくても出来なくなります。
 米国の圧力で米の輸入を迫られる、断固阻止!と農政族が息まいてますが、スーパーに行って現実を見て下さい、カルローズはキロ341円という高額関税がかかっていても店頭に並べただけであっという間に売り切れる、残っているのは5キロ4〜5千円の日本のコメばかり、消費者の選択を見くびっていると日本のコメは生産者からも消費者からも見放されることになるでしょう。農家に所得補償して、美味しい日本のコメ作りを守って欲しいものです。

■ 訃報続々…フランシスコ教皇他
 和歌山県の岸本周平知事が4月15日午前9時33分、敗血症性ショックのため和歌山市の病院で死去されました 68歳でした 4月13日に大阪・関西万博会場を訪問しましたが翌朝連絡が取れないことを受けて公舎へ出向いた秘書らに寝室で倒れているところを発見されました 2009年の衆院選で初当選 経済産業政務官などを歴任しました 5期目途中で衆院議員を辞職し 2022年の知事選に立候補 自民・立憲民主・国民民主各党の推薦を受けて初当選し 現在1期目でした
 プロ野球阪神などで歴代3位の通算320勝を挙げ 抜群の制球力で「投げる精密機械」と称された小山正明さんが4月18日午前11時20分 心不全のため死去されたそうです 90歳でした テスト生として阪神入団し 打撃投手を務めて制球力に磨きがかかり 1年目の1953年に5勝、翌年には11勝して頭角を現しました 1958年から3年連続20勝以上 1962年には27勝を挙げて村山実投手とともに投手陣の柱として活躍し 阪神の戦後初の優勝に貢献しました ともにセ・リーグ記録として残る5試合連続完封とシーズン13完封に加え 47イニング連続無失点をマークして沢村賞受賞 1964年に30勝して最多勝 1973年大洋(現DeNA)で現役引退 通算320勝232敗 防御率2.45 セで180勝 パで140勝 両リーグで100勝以上した投手は初 2001年野球殿堂入りしました
 クイズ番組「クイズタイムショック」の二代目司会者としても知られた俳優の山口崇さんが4月18日午後3時36分 肺がんのため東京都内の高齢者施設で死去されました 88歳でした 早稲田大中退後の1974年に小沢昭一さんらと劇団「芸能座」を結成 NHKの時代劇「天下御免」で主人公の平賀源内 TBS系「大岡越前」で徳川吉宗役などを演じ 人気を博しました 「クイズタイムショック」(テレビ朝日系)では 初代司会者の田宮二郎さん(1978年死去)の後を継ぎ 1986年3月の最終回まで司会を務めました
 キリスト教カトリック教会のローマ教皇庁(ヴァチカン)は4月21日 フランシスコ教皇が現地時間午前7時35分(日本時間午後2時30分)に亡くなったと発表しました 88歳でした 前日に復活祭(イースター)のミサのため聖ペトロ広場に現れたのが 信者の前に姿を現した最後となりました アルゼンチン生まれの教皇は2013年3月 前任のベネディクト16世が異例の辞任をしたのを受けて 南北アメリカ大陸および南半球から初めて教皇になりました 非ヨーロッパ系の教皇としては 741年に死去したシリア出身のグレゴリウス3世以来 またイエズス会の神父としても初の教皇でした 教皇フランシスコの活動には「初めて」が多く 教会に改革を導入しながら 伝統主義者の間でも人気のあった教皇でした
 皆様 安らかな眠りを祈ります   合掌
(2025年4月27日)


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